「平安S・G3」(24日、京都)
破竹の6連勝で重賞を制したウォータクティクス。その後の3走はやや足踏みが続いたが、冬場は良績を残している。しかも、舞台はレコード勝ちを収めるなど、4勝を挙げる京都のダート1800メートルだ。得意の季節で完全復活を目指す。
◇ ◇
秘めた能力はこんなものではない。ウォータクティクスが得意の季節で目を覚ます。未勝利勝ちから6連勝で重賞ウイナーの仲間入り。飛ぶ鳥を落とす勢いで上り詰めた。5馬身差の大楽勝だった準オープン勝ちが12月なら、続くオープン勝ちは2月。厳寒期にこそ力を発揮するタイプだ。
それまでのパフォーマンスを思えば、重賞を勝ってからの近3戦は、ふがいない結果に終わっている。「それでも、前走は最近ではよく踏ん張ってくれた。ずっと雰囲気は悪くないから。でも、ウォーエンブレム産駒の気難しさがレースで影響しているのかな。展開が左右しますからね」と吉村助手は分析。ハナを奪えないとモロいのも気性からくるものだろう。
ただ、ここは条件がそろった。京都のダート1800メートルはレコード勝ちを決めた舞台。「京都はベストですからね。寒い時季もいいイメージがあるし、短期放牧明けでも走る」。5戦して4勝を挙げ、負けたのは前走だけという堅実ぶりだ。
5歳馬だが、キャリアはわずか10戦。陣営はもっと上を狙えるとみる。「無理をしていないから馬は若い。でも、どこかで壁にはぶつかるもの。ここでひと皮むければ、もっと強くなると思う。そこを越えられるかどうか。この平安Sはそんなレースじゃないでしょうか」。好走材料を追い風に輝きを取り戻す。
2010年1月19日火曜日
武豊、内田博ら約250人が藤沢和師祝福
「藤沢和雄調教師の一千勝を祝う会」が18日、東京都港区のホテルで約250人が出席して行われた。藤沢和師は「これからも頑張って、5頭は社台ファームに預かってもらえる馬を育てていきたい。もっと数を増やしたいけど、馬房の都合もあるだろうから」と得意のジョークを交えあいさつ。吉田照哉氏、吉田勝己氏、山本英俊氏ら生産者、馬主のほか、角居師や鹿戸雄師、武豊、骨折療養中の内田博など東西の厩舎関係者が出席し、JRA史上最速、最年少での偉業達成を祝福した。
キャプテン中山で完全復活だ!…AJCC
中山で完全復活だ!! 24日のアメリカJCC・G2(中山・芝2200メートル)に、2008年の皐月賞馬、キャプテントゥーレ(牡5歳、栗東・森厩舎)が参戦する。皐月賞後の骨折で長期休養を余儀なくされたが、昨年11月のマイルCS・GIで4着と力は衰えていない。クラシックを制したゲンのいい中山で復権にかける。一方、昨年の覇者ネヴァブション(牡7歳、美浦・伊藤正厩舎)も今回が休み明け3戦目。重賞2勝の中山コースで、2010年の好スタートを切れるか、目が離せない。
出走するレースはいつでも“勝負駆け”だ。キャプテントゥーレの目の前にはいつも“賞金”という大きな壁がある。目標としていた有馬記念は除外。ハンデ戦や別定のG2、G3に出走となれば、他馬に比べると重い斤量を背負うことになる。「まずは賞金加算ですね。このままでは出走するレースが限られてしまいますから」と徳江助手は話す。
鮮やかに逃げ切った一昨年の皐月賞直後に発覚した左第3手根骨骨折という重傷。復帰に約1年4か月もの時間を要しながら、輝きは失われなかった。復帰戦の関屋記念、レースの上がり33秒7という極限に近い瞬発力勝負にも4着と対応すると、続く朝日チャレンジCでは、あっさりと1番人気に応えて重賞制覇。G1ウイナーの底力は本物だった。
しかし、天皇賞・秋では12着と見せ場のない完敗。続くマイルCSも善戦とはいえ4着に終わった。「G1の壁に跳ね返された感じですね。ただ、長い休みから無事に復帰して、重賞を取れたんだから、よしとしましょう」徳江助手の表情には充足感と悔しさが交錯する。
年末年始に若干、調教量を減らしたが、15日の坂路52秒1―12秒2という動きを見れば仕上がりに全く不安はない。「調子に激しい上下動の少ない馬。折り合いもつくし前、前で運べますから」と徳江助手。春の訪れを前にしての始動は、はるか先に大舞台を見ているからこそ。“勝負”にきたクラシックホース。結果は自然とついてくる。
出走するレースはいつでも“勝負駆け”だ。キャプテントゥーレの目の前にはいつも“賞金”という大きな壁がある。目標としていた有馬記念は除外。ハンデ戦や別定のG2、G3に出走となれば、他馬に比べると重い斤量を背負うことになる。「まずは賞金加算ですね。このままでは出走するレースが限られてしまいますから」と徳江助手は話す。
鮮やかに逃げ切った一昨年の皐月賞直後に発覚した左第3手根骨骨折という重傷。復帰に約1年4か月もの時間を要しながら、輝きは失われなかった。復帰戦の関屋記念、レースの上がり33秒7という極限に近い瞬発力勝負にも4着と対応すると、続く朝日チャレンジCでは、あっさりと1番人気に応えて重賞制覇。G1ウイナーの底力は本物だった。
しかし、天皇賞・秋では12着と見せ場のない完敗。続くマイルCSも善戦とはいえ4着に終わった。「G1の壁に跳ね返された感じですね。ただ、長い休みから無事に復帰して、重賞を取れたんだから、よしとしましょう」徳江助手の表情には充足感と悔しさが交錯する。
年末年始に若干、調教量を減らしたが、15日の坂路52秒1―12秒2という動きを見れば仕上がりに全く不安はない。「調子に激しい上下動の少ない馬。折り合いもつくし前、前で運べますから」と徳江助手。春の訪れを前にしての始動は、はるか先に大舞台を見ているからこそ。“勝負”にきたクラシックホース。結果は自然とついてくる。
【平安S】ダイシンオレンジに矢島助手「楽しみ」
京都メーン・平安Sに挑むダイシンオレンジは、準オープンを勝ったばかりの身。だが、京都ダート1800メートルでは6戦3勝、2着1回、3着2回。
馬券圏内を外したことがない。矢島助手は「オープンのペースになったらなったで、速い流れの方が折り合いはつけやすい。順調だし、前走ぐらいの出来で使える。ここでどれだけやれるか、楽しみは持っています」と期待していた。
馬券圏内を外したことがない。矢島助手は「オープンのペースになったらなったで、速い流れの方が折り合いはつけやすい。順調だし、前走ぐらいの出来で使える。ここでどれだけやれるか、楽しみは持っています」と期待していた。
【平安S】ウォータクティクスは復調気配
ウォータクティクスは昨年、今回と同じ京都ダート1800メートルのアンタレスSで1分47秒8のレコード勝ち。昨秋の成績はひと息だったが、リフレッシュして巻き返しを狙う。
「前走後は放牧に出して、冬場でも歩様の硬さはましな方。昨秋は、じんましんで取り消し後、結果が出なかったが、前走でいくらか踏ん張りが出てきた」と吉村助手は復調気配を感じ取っている。「条件は文句なしだから」と実績ある舞台で期待をかけていた。
「前走後は放牧に出して、冬場でも歩様の硬さはましな方。昨秋は、じんましんで取り消し後、結果が出なかったが、前走でいくらか踏ん張りが出てきた」と吉村助手は復調気配を感じ取っている。「条件は文句なしだから」と実績ある舞台で期待をかけていた。
【AJC杯】東のエース!マイネルキッツ格の違い見せる
今週の中山メーンは伝統の古馬重賞「第51回AJC杯」。昨年、12番人気で天皇賞・春を制したマイネルキッツが格の違いを見せつける。暮れの有馬記念でも向正面から積極的に仕掛け、5着と掲示板を確保。G1ホースの底力を見せた。盾連覇に向け、10年初戦で絶好のスタートを切りたいところだ。
今年の関東を引っ張る大将格は、この馬だ。有馬記念5着マイネルキッツが、昨春の天皇賞以来となる2つ目のG1タイトル獲得に向け、10年のスタートを切る。
14日に行った1週前追いは、三浦(レースは松岡)を背に、ポリトラックで意欲的な併せ馬。タカラサンデー(4歳1000万)を2馬身追走。徐々に差を縮め、直線入り口で、その差は半馬身。内に入り、馬なりのまま併入。時計は6F81秒8〜1F13秒6。稽古では走らない馬だが、軽快なフットワークを披露し、好調をアピールした。
国枝師は「順調に来ているよ。しっかりした調教ができた。変わりなく状態はいい。ここまで乗り込んで来たし、今週やって仕上がるだろう」と好感触。騎乗した三浦も「手前もスムーズに替えていた。しっかりした動きで気持ちが乗っている」と語った。
前走・有馬記念は、道中10番手から向正面で早めに仕掛ける積極的な競馬。直線でも、しぶとく粘って掲示板を確保した。師は「内容は良かった。力は出せたと思う。2走前のジャパンCが後方から行き過ぎたので、気持ちを入れていくように指示した。それが今回につながるのでは」と期待を寄せていた。
もともと叩いて良くなるタイプ。昨春の天皇賞も年明け4戦目で制した。昨秋の京都大賞典から使われ、これが4戦目。走りごろだ。これまで戦ってきたメンバーを考えれば、ここでは負けられない。
今後について、国枝師は「日経賞(3月27日、中山)→天皇賞・春(5月2日、京都)と決めている。ここでも、いい結果を出したい」と意気込む。さらに「この馬は、カンパニーみたいに目覚めるのでは」と大きな期待をかけている。昨年の有馬記念で引退した厩舎の看板馬マツリダゴッホに代わり、今年はマイネルキッツが、さらなる飛躍を誓う。
今年の関東を引っ張る大将格は、この馬だ。有馬記念5着マイネルキッツが、昨春の天皇賞以来となる2つ目のG1タイトル獲得に向け、10年のスタートを切る。
14日に行った1週前追いは、三浦(レースは松岡)を背に、ポリトラックで意欲的な併せ馬。タカラサンデー(4歳1000万)を2馬身追走。徐々に差を縮め、直線入り口で、その差は半馬身。内に入り、馬なりのまま併入。時計は6F81秒8〜1F13秒6。稽古では走らない馬だが、軽快なフットワークを披露し、好調をアピールした。
国枝師は「順調に来ているよ。しっかりした調教ができた。変わりなく状態はいい。ここまで乗り込んで来たし、今週やって仕上がるだろう」と好感触。騎乗した三浦も「手前もスムーズに替えていた。しっかりした動きで気持ちが乗っている」と語った。
前走・有馬記念は、道中10番手から向正面で早めに仕掛ける積極的な競馬。直線でも、しぶとく粘って掲示板を確保した。師は「内容は良かった。力は出せたと思う。2走前のジャパンCが後方から行き過ぎたので、気持ちを入れていくように指示した。それが今回につながるのでは」と期待を寄せていた。
もともと叩いて良くなるタイプ。昨春の天皇賞も年明け4戦目で制した。昨秋の京都大賞典から使われ、これが4戦目。走りごろだ。これまで戦ってきたメンバーを考えれば、ここでは負けられない。
今後について、国枝師は「日経賞(3月27日、中山)→天皇賞・春(5月2日、京都)と決めている。ここでも、いい結果を出したい」と意気込む。さらに「この馬は、カンパニーみたいに目覚めるのでは」と大きな期待をかけている。昨年の有馬記念で引退した厩舎の看板馬マツリダゴッホに代わり、今年はマイネルキッツが、さらなる飛躍を誓う。
【AJC杯】キャプテントゥーレ初距離でも大丈夫
キャプテントゥーレは、有馬記念は除外でレース間隔が空いた。昨年11月のマイルCS(4着)以来となるが、中間は坂路で好時計を連発。
「いつも時計が出るタイプだけど、びっしりできている。いい意味で同じ状態と言えるんじゃないかな」と渡辺助手。2200メートルの距離は初めてだが、中山では皐月賞Vの実績がある。「ベストは2000メートルかなと思うけど、前へ行ける馬だし、チャンスはあるでしょう」と前向きに語っていた。
「いつも時計が出るタイプだけど、びっしりできている。いい意味で同じ状態と言えるんじゃないかな」と渡辺助手。2200メートルの距離は初めてだが、中山では皐月賞Vの実績がある。「ベストは2000メートルかなと思うけど、前へ行ける馬だし、チャンスはあるでしょう」と前向きに語っていた。
2010年1月18日月曜日
【日経新春杯】ベルーガ、鮮やか重賞初V
「日経新春杯・G2」(17日、京都11R)
芦毛の牝馬が淀のターフで力強く躍った。2番人気メイショウベルーガが鮮やかに差し切って、重賞初V。池添は2週連続のGタイトル奪取で、06年ファルコンS以来となる池添師との父子タッグでの重賞制覇を達成した。1番人気トップカミングが3馬身差の2着、3着には12番人気のレッドアゲートが入った。
◇ ◇
狙った獲物は逃さない。重賞ハンター・池添がメイショウベルーガを駆って、淀のゴール板を先頭で突き抜けた。年が明けても、ドリームジャーニーで有馬記念を制した勢いが陰る気配はない。シンザン記念のガルボに続いて、2週連続の重賞ゲット。その手綱さばきはさえわたっている。
末脚を信じた。迷うことなく、道中は後方2番手のポジション。「自分のペースを守って、走らせようと思った」と池添は直線勝負にかけた。3角でのゴーサインにはいつものようにズブさを見せたが、エンジンが点火すると変身。芦毛の馬体は大外から一瞬のうちにライバルをのみ込んだ。
ラスト200メートルは独壇場。後続に3馬身の差をつける圧勝で、ベルーガに初の重賞タイトルをプレゼントした。「リズム良く走れたし、直線を向くときは“かわせる”と思っていました。抜け出す脚が速く、ソラを使っていたが強かった。大きいところを狙える馬だと思う」。充実著しい5歳牝馬に笑顔がはじける。
06年ファルコンS(タガノバスティーユ)以来、約3年10カ月ぶりの父子タッグでの重賞奪取。その強さに開口一番、池添師は「びっくりした」と驚きを隠さない。「フワフワしていたのでどうなるかと思ったが、競馬を覚えてきている。どこかで(重賞を)獲れると思っていた」と成長した姿にほおを緩ませた。
昨秋のエリザベス女王杯では5着。今年はさらなる飛躍を予感させる。「オーナーと相談してからですね。賞金を獲得したのでどこでも使える」と大舞台への選択肢も増えた。また1頭、強い牝馬が淀で登場した。
芦毛の牝馬が淀のターフで力強く躍った。2番人気メイショウベルーガが鮮やかに差し切って、重賞初V。池添は2週連続のGタイトル奪取で、06年ファルコンS以来となる池添師との父子タッグでの重賞制覇を達成した。1番人気トップカミングが3馬身差の2着、3着には12番人気のレッドアゲートが入った。
◇ ◇
狙った獲物は逃さない。重賞ハンター・池添がメイショウベルーガを駆って、淀のゴール板を先頭で突き抜けた。年が明けても、ドリームジャーニーで有馬記念を制した勢いが陰る気配はない。シンザン記念のガルボに続いて、2週連続の重賞ゲット。その手綱さばきはさえわたっている。
末脚を信じた。迷うことなく、道中は後方2番手のポジション。「自分のペースを守って、走らせようと思った」と池添は直線勝負にかけた。3角でのゴーサインにはいつものようにズブさを見せたが、エンジンが点火すると変身。芦毛の馬体は大外から一瞬のうちにライバルをのみ込んだ。
ラスト200メートルは独壇場。後続に3馬身の差をつける圧勝で、ベルーガに初の重賞タイトルをプレゼントした。「リズム良く走れたし、直線を向くときは“かわせる”と思っていました。抜け出す脚が速く、ソラを使っていたが強かった。大きいところを狙える馬だと思う」。充実著しい5歳牝馬に笑顔がはじける。
06年ファルコンS(タガノバスティーユ)以来、約3年10カ月ぶりの父子タッグでの重賞奪取。その強さに開口一番、池添師は「びっくりした」と驚きを隠さない。「フワフワしていたのでどうなるかと思ったが、競馬を覚えてきている。どこかで(重賞を)獲れると思っていた」と成長した姿にほおを緩ませた。
昨秋のエリザベス女王杯では5着。今年はさらなる飛躍を予感させる。「オーナーと相談してからですね。賞金を獲得したのでどこでも使える」と大舞台への選択肢も増えた。また1頭、強い牝馬が淀で登場した。
【京成杯】フラッシュ、輝ラリ初タイトル
「京成杯・G3」(17日、中山11R)
急坂でのたたき合いを制した。1番人気のエイシンフラッシュが、逃げ込みを図るアドマイヤテンクウに鼻差で競り勝って重賞初制覇。横山典は16年連続となる重賞Vを決めた。次戦は未定だが、牡馬クラシック戦線へ向けて大きく夢が広がった。2着は3番人気のアドマイヤテンクウで、3着には直線で脚を伸ばした2番人気のレッドスパークルが入った。
◇ ◇
寒空の下、繰り広げられた熱い戦い。中山名物の最後の急坂、横山典を背にしたエイシンフラッシュの漆黒の馬体がひと追いごとに伸びた。逃げ粘るアドマイヤテンクウを鼻差かわして、先頭でフィニッシュ。着差以上の強さを感じさせる内容で、初めての重賞挑戦で見事に勝利をつかんだ。
11日の中山4Rでの落馬事故で、騎乗予定だった内田博が骨折。急きょ回ってきた手綱だった。横山典は「イメージ通りのいい馬だったよ」と笑顔。ただ、レースの流れはイメージとは違っていた。「行く馬がいなければ“行っちゃおう”と思っていたのに、まさか安藤さん(安藤勝=アドマイヤテンクウ)が前にいるとは」と振り返る。
それでも、この勝利が16年連続の重賞制覇となったベテランは少しもあわてなかった。「まじめ過ぎて引っ張るのが大変だったけど、ゴーサインを出せばいつでもはじけそうな感じだった。厩舎スタッフがちゃんと調教してくれているし、ウッチー(内田博)もレースを教えてくれていたからね」。2度の勝利に導いている前任者、そして周囲への感謝を口にする。
藤原英師も同じ思いだ。「きょうはノリに感謝。ウチの厩舎の馬のことをよく理解して乗ってくれる。それにノリを譲ってくれた、ほかの調教師の理解もあった。みんなに感謝やな」。信頼関係が実を結び、Gタイトル獲得へとつながった。
次走は未定だが、もちろん皐月賞(4月18日・中山)、ダービー(5月30日・東京)が大きな目標になる。「まだまだ成長途上。しっかりしてくれば、ラストももっと力強くなるはず」と指揮官は伸びしろを強調。春にはさらに成長した姿で、牡馬クラシックの舞台に立っているはずだ。
急坂でのたたき合いを制した。1番人気のエイシンフラッシュが、逃げ込みを図るアドマイヤテンクウに鼻差で競り勝って重賞初制覇。横山典は16年連続となる重賞Vを決めた。次戦は未定だが、牡馬クラシック戦線へ向けて大きく夢が広がった。2着は3番人気のアドマイヤテンクウで、3着には直線で脚を伸ばした2番人気のレッドスパークルが入った。
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寒空の下、繰り広げられた熱い戦い。中山名物の最後の急坂、横山典を背にしたエイシンフラッシュの漆黒の馬体がひと追いごとに伸びた。逃げ粘るアドマイヤテンクウを鼻差かわして、先頭でフィニッシュ。着差以上の強さを感じさせる内容で、初めての重賞挑戦で見事に勝利をつかんだ。
11日の中山4Rでの落馬事故で、騎乗予定だった内田博が骨折。急きょ回ってきた手綱だった。横山典は「イメージ通りのいい馬だったよ」と笑顔。ただ、レースの流れはイメージとは違っていた。「行く馬がいなければ“行っちゃおう”と思っていたのに、まさか安藤さん(安藤勝=アドマイヤテンクウ)が前にいるとは」と振り返る。
それでも、この勝利が16年連続の重賞制覇となったベテランは少しもあわてなかった。「まじめ過ぎて引っ張るのが大変だったけど、ゴーサインを出せばいつでもはじけそうな感じだった。厩舎スタッフがちゃんと調教してくれているし、ウッチー(内田博)もレースを教えてくれていたからね」。2度の勝利に導いている前任者、そして周囲への感謝を口にする。
藤原英師も同じ思いだ。「きょうはノリに感謝。ウチの厩舎の馬のことをよく理解して乗ってくれる。それにノリを譲ってくれた、ほかの調教師の理解もあった。みんなに感謝やな」。信頼関係が実を結び、Gタイトル獲得へとつながった。
次走は未定だが、もちろん皐月賞(4月18日・中山)、ダービー(5月30日・東京)が大きな目標になる。「まだまだ成長途上。しっかりしてくれば、ラストももっと力強くなるはず」と指揮官は伸びしろを強調。春にはさらに成長した姿で、牡馬クラシックの舞台に立っているはずだ。
メイショウベルーガ強襲!また池添だ2週連続重賞V!…日経新春杯
◆第57回日経新春杯・G2(17日、京都競馬場、芝2400メートル、良) また、池添だ!! 2番人気のメイショウベルーガが大外から突き抜け、重賞初制覇。騎乗した池添謙一騎手(30)は10日のシンザン記念(ガルボ)に続く2週連続重賞勝ち。父・池添兼雄調教師(57)の管理馬で、3年10か月ぶりの親子コンビでのタイトル奪取となった。2着は1番人気のトップカミング、3着は12頭中最低人気の関東馬レッドアゲートだった。
4コーナー手前の下り坂で一気に加速をつけたメイショウベルーガを、池添は直線で大外へ持ち出す。他馬とはまるで違う手応えに、勝利を確信しながらの左ステッキ。それに呼応した5歳牝馬は芦毛の馬体を弾ませて、最大の持ち味である末脚を爆発させた。
ラスト1ハロン地点で先頭に立つと、牡馬勢にも抵抗できる馬はいない。メンバー最速の上がり34秒9の切れ味で、あっという間に2着トップカミングに3馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。「道中のリズムが良かったし、直線を向く時に全部かわせると思いました」と絶好調男は、今年重賞2勝目を笑顔で振り返った。
昨年末にドリームジャーニーで有馬記念を制覇した勢いは止まらない。「いい馬に乗せてもらっていますからね」と謙虚な姿勢を崩さないが、今年はすでに8勝。先週のシンザン記念に続く2週連続の重賞Vと手綱がさえわたっている。
父・兼雄調教師の管理馬であるベルーガでの勝利は格別の味だ。06年のファルコンS(タガノバスティーユ)以来3年10か月ぶり、5度目となる池添親子コンビでのJRAタイトル奪取となった。「父の管理馬で久々に重賞が獲れましたからね」と鞍上が言えば、指揮官も「格別? そうですね。この馬もどこかで重賞をとれると思っていたから」と喜びにひたる。
次走はオーナーサイドと協議されるが、牡馬相手の快勝に、大目標として天皇賞・春への参戦も視野に入ってくる。「賞金を加算できたので、どこでも使える」と父が言えば、「大きいところを狙える馬だと思っています」と息子も呼応。本格化したメイショウベルーガなら、コンビでのG1制覇も夢ではない。
◆メイショウベルーガ 父フレンチデピュティ、母パパゴ(父サドラーズウェルズ)。牝5歳の芦毛。戦績25戦6勝。総収得賞金1億7903万6000円。重賞初勝利。生産者・北海道浦河町の三嶋牧場。馬主・松本好雄氏。栗東・池添兼雄厩舎所属。
[優勝馬メモ]
◆親子タッグ 調教師と騎手が、親子で重賞を制したのは、09年報知杯FR(ワンカラット)の藤岡健一調教師&佑介騎手以来。
◆牝馬 09年のテイエムプリキュアに続き連勝。過去61年タイカン、65年オーヒメ、93年エルカーサリバー、97年メジロランバダがV。
◆9連敗 トップハンデのサンライズマックス、インティライミはそれぞれ4、11着。01年ステイゴールドが勝ったのを最後に9連敗。
4コーナー手前の下り坂で一気に加速をつけたメイショウベルーガを、池添は直線で大外へ持ち出す。他馬とはまるで違う手応えに、勝利を確信しながらの左ステッキ。それに呼応した5歳牝馬は芦毛の馬体を弾ませて、最大の持ち味である末脚を爆発させた。
ラスト1ハロン地点で先頭に立つと、牡馬勢にも抵抗できる馬はいない。メンバー最速の上がり34秒9の切れ味で、あっという間に2着トップカミングに3馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。「道中のリズムが良かったし、直線を向く時に全部かわせると思いました」と絶好調男は、今年重賞2勝目を笑顔で振り返った。
昨年末にドリームジャーニーで有馬記念を制覇した勢いは止まらない。「いい馬に乗せてもらっていますからね」と謙虚な姿勢を崩さないが、今年はすでに8勝。先週のシンザン記念に続く2週連続の重賞Vと手綱がさえわたっている。
父・兼雄調教師の管理馬であるベルーガでの勝利は格別の味だ。06年のファルコンS(タガノバスティーユ)以来3年10か月ぶり、5度目となる池添親子コンビでのJRAタイトル奪取となった。「父の管理馬で久々に重賞が獲れましたからね」と鞍上が言えば、指揮官も「格別? そうですね。この馬もどこかで重賞をとれると思っていたから」と喜びにひたる。
次走はオーナーサイドと協議されるが、牡馬相手の快勝に、大目標として天皇賞・春への参戦も視野に入ってくる。「賞金を加算できたので、どこでも使える」と父が言えば、「大きいところを狙える馬だと思っています」と息子も呼応。本格化したメイショウベルーガなら、コンビでのG1制覇も夢ではない。
◆メイショウベルーガ 父フレンチデピュティ、母パパゴ(父サドラーズウェルズ)。牝5歳の芦毛。戦績25戦6勝。総収得賞金1億7903万6000円。重賞初勝利。生産者・北海道浦河町の三嶋牧場。馬主・松本好雄氏。栗東・池添兼雄厩舎所属。
[優勝馬メモ]
◆親子タッグ 調教師と騎手が、親子で重賞を制したのは、09年報知杯FR(ワンカラット)の藤岡健一調教師&佑介騎手以来。
◆牝馬 09年のテイエムプリキュアに続き連勝。過去61年タイカン、65年オーヒメ、93年エルカーサリバー、97年メジロランバダがV。
◆9連敗 トップハンデのサンライズマックス、インティライミはそれぞれ4、11着。01年ステイゴールドが勝ったのを最後に9連敗。
アンカツら出席…09年度厩舎関係者表彰式
2009年度の厩舎関係者表彰式が17日、中山競馬の昼休みに、ウイナーズサークルで行われた。
ジョッキー部門では、勝率第1位の安藤勝をはじめ、フェアプレー賞の勝浦、木幡、中舘、横山典、吉田隼の6人が出席。賞品が手渡され、集まったファンから祝福の拍手を受けていた。
そのほかの主な受賞者は、次の通り。
【騎手】
▼勝利度数1位 内田▼賞金獲得1位 武豊▼優秀障害騎手1位 五十嵐▼最多勝利新人騎手 松山▼フェアプレー賞(関西) 熊沢、四位、武豊、太宰
【調教師】
▼最多勝利、最多勝率 藤沢和▼最多賞金獲得 音無▼優秀調教師第1位 加藤征(関東)、角居(関西)
ジョッキー部門では、勝率第1位の安藤勝をはじめ、フェアプレー賞の勝浦、木幡、中舘、横山典、吉田隼の6人が出席。賞品が手渡され、集まったファンから祝福の拍手を受けていた。
そのほかの主な受賞者は、次の通り。
【騎手】
▼勝利度数1位 内田▼賞金獲得1位 武豊▼優秀障害騎手1位 五十嵐▼最多勝利新人騎手 松山▼フェアプレー賞(関西) 熊沢、四位、武豊、太宰
【調教師】
▼最多勝利、最多勝率 藤沢和▼最多賞金獲得 音無▼優秀調教師第1位 加藤征(関東)、角居(関西)
ゼニヤッタ現役続行!ドバイでウオッカと日米名牝対決だ!!
昨年のBCクラシック・G1を牝馬として史上初めて制し、14戦14勝の無敗のままでの引退、繁殖入りを表明していた、ゼニヤッタ(6歳、米国・シレフス厩舎)が、今年も現役を続けることが17日までに明らかになった。馬主のモス夫妻が現地メディアに語った。
復帰戦は未定だが、ドバイ・ワールドC・G1(3月27日、オールウェザー2000メートル)も選択肢のひとつにあがっており、出走となればウオッカ、ブエナビスタとの世紀の“名牝対決”が実現することになる。
復帰戦は未定だが、ドバイ・ワールドC・G1(3月27日、オールウェザー2000メートル)も選択肢のひとつにあがっており、出走となればウオッカ、ブエナビスタとの世紀の“名牝対決”が実現することになる。
フラッシュ、横山典で花咲くV!クラシック枠当確!!…京成杯
◆第50回京成杯・G3(17日、中山競馬場、芝2000メートル、良) 皐月賞と同じ中山・芝2000メートルで行われ、1番人気のエイシンフラッシュ(横山典)が、アドマイヤテンクウとの激しいつばぜり合いを制して重賞初制覇。出世レースのエリカ賞に続き、この距離を連勝し、春のクラシックレースの有力候補に躍り出た。3着は2番人気のレッドスパークルが入った。
横山典の左ステッキがしなった。何度も、何度も、エイシンフラッシュに気合を注入する。ゴール前100メートルは、2頭のマッチレースだ。一度は先頭に立ったが、内のアドマイヤテンクウが必死に抵抗した。それでも、持ち前の勝負根性を発揮。鼻だけ先に出て、クラシックへの扉をこじ開けた。
「まさか安藤さんが行くとは思わなかった。あの馬が前にいたらしぶといので、3コーナー過ぎからゴーサインを出した。最後は安藤さんが差し返してきたけど、よくしのいでくれた」。初騎乗の横山典は、ホッとした表情で振り返った。
当初は、前走のエリカ賞で2勝目を挙げた内田が手綱を執る予定だった。しかし、9頭が落馬した11日・中山4Rの事故に巻き込まれて、左腕尺骨を骨折。藤原英調教師は代役探しに奔走した。「(横山は)1勝馬に乗る予定だったのに…。他の調教師には迷惑をかけてしまったけど、こちらを選んでくれた。ありがたかった。ノリには感謝している」と笑顔が絶えなかった。
指揮官は馬のポテンシャルの高さを再認識した。「最後は若干、力を抜くところがあるけど、並んだらしっかり走る。能力はあるのは分かっていたが、今は大きいところに出すための準備段階でこの成績。能力はある」。
クラシックへ、大きな1勝となった。「賞金を加算してホッとしたというわけじゃないけど、これから(馬を)作っていく期間を考えるとアドバンテージになる」。1月の時点で確定した“優先枠”ゲットを喜んだ。
まずは、3か月後に同じコース、距離で戦う皐月賞(4月18日、中山)だ。「皐月賞の前にもう1回、どこかトライアルを使う。もっとしっかりしたら、最後の力強さはさらに増すはず」。悲願の3歳牡馬クラシックの道が開けてきた。
◆エイシンフラッシュ 父キングズベスト、母ムーンレディ(父プラティニ)。牡3歳の黒鹿毛。戦績5戦3勝。総収得賞金5873万3000円。重賞初勝利。生産者・北海道千歳市の社台ファーム。馬主・平井豊光氏。栗東・藤原英昭厩舎所属。
[記録メモ]
◆エリカ賞優勝馬 昨年のアーリーロブストに続く勝利。02年のヤマニンセラフィムも、同じパターンで連勝を決めており、相性がいい。
◆横山典騎手 昨年11月のマイルCS(カンパニー)以来の重賞制覇で、通算118勝目。95年以降、16年連続の重賞Vとなった。
横山典の左ステッキがしなった。何度も、何度も、エイシンフラッシュに気合を注入する。ゴール前100メートルは、2頭のマッチレースだ。一度は先頭に立ったが、内のアドマイヤテンクウが必死に抵抗した。それでも、持ち前の勝負根性を発揮。鼻だけ先に出て、クラシックへの扉をこじ開けた。
「まさか安藤さんが行くとは思わなかった。あの馬が前にいたらしぶといので、3コーナー過ぎからゴーサインを出した。最後は安藤さんが差し返してきたけど、よくしのいでくれた」。初騎乗の横山典は、ホッとした表情で振り返った。
当初は、前走のエリカ賞で2勝目を挙げた内田が手綱を執る予定だった。しかし、9頭が落馬した11日・中山4Rの事故に巻き込まれて、左腕尺骨を骨折。藤原英調教師は代役探しに奔走した。「(横山は)1勝馬に乗る予定だったのに…。他の調教師には迷惑をかけてしまったけど、こちらを選んでくれた。ありがたかった。ノリには感謝している」と笑顔が絶えなかった。
指揮官は馬のポテンシャルの高さを再認識した。「最後は若干、力を抜くところがあるけど、並んだらしっかり走る。能力はあるのは分かっていたが、今は大きいところに出すための準備段階でこの成績。能力はある」。
クラシックへ、大きな1勝となった。「賞金を加算してホッとしたというわけじゃないけど、これから(馬を)作っていく期間を考えるとアドバンテージになる」。1月の時点で確定した“優先枠”ゲットを喜んだ。
まずは、3か月後に同じコース、距離で戦う皐月賞(4月18日、中山)だ。「皐月賞の前にもう1回、どこかトライアルを使う。もっとしっかりしたら、最後の力強さはさらに増すはず」。悲願の3歳牡馬クラシックの道が開けてきた。
◆エイシンフラッシュ 父キングズベスト、母ムーンレディ(父プラティニ)。牡3歳の黒鹿毛。戦績5戦3勝。総収得賞金5873万3000円。重賞初勝利。生産者・北海道千歳市の社台ファーム。馬主・平井豊光氏。栗東・藤原英昭厩舎所属。
[記録メモ]
◆エリカ賞優勝馬 昨年のアーリーロブストに続く勝利。02年のヤマニンセラフィムも、同じパターンで連勝を決めており、相性がいい。
◆横山典騎手 昨年11月のマイルCS(カンパニー)以来の重賞制覇で、通算118勝目。95年以降、16年連続の重賞Vとなった。
ゼニヤッタ、ドバイWCでウオッカと激突も!
日米の歴史的名牝の対決が実現しそうだ。14戦全勝を誇る米国のゼニヤッタ(J・シレフス、6、父ストリートクライ)が昨年限りでの引退を撤回、今年3月のドバイ遠征が選択肢に入っていることが16日(日本時間17日)に明らかになった。ウオッカ(栗・角居、6、父タニノギムレット)の引退レースとなるドバイワールドC(3月27日、UAEドバイ・メイダン、GI、AW2000メートル)での頂上決戦に期待が高まってきた。
ゼニヤッタは昨年11月7日、ロサンゼルス近郊のサンタアニア競馬場で行われた世界最高峰のレース、ブリーダーズCクラシックを1番人気で快勝。同レース26回目で初の牝馬の優勝を飾った。通算14戦全勝、GI8勝目。当初はこれで引退、繁殖入りの予定だったが、米国の複数のメディアが16日(日本時間17日)に、オーナーのモス夫妻が現役続行を表明したことを報じた。
ローテーションは明らかになっていないが、ワールドC挑戦は否定せず、状況を考えれば出走する可能性が強い。米国の古馬路線の上半期にはBC級のレースがなく、新設されたメイダン競馬場にはオールウェザートラックが採用されており、14戦中13戦がオールウェザーのゼニヤッタにとって舞台に問題がない。これまでも世界最高だったワールドCの賞金は今年一気に倍増され、総額1000万ドル(約10億円)、1着600万ドル(約6億円)。新競馬場での第1回で、主催者は“目玉”として勧誘に力を入れているのは間違いない。
一方、ウオッカは、15日に滋賀県・グリーンウッドから栗東トレセンに帰厩。前哨戦のマクトゥームチャレンジラウンドIII(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)に向け、2月10日に出国する予定。過去14回のワールドCで、牝馬は01年日本のトゥザヴィクトリーの2着が最高だが、今年は牝馬が中心のレースになりそうだ。
ゼニヤッタは昨年11月7日、ロサンゼルス近郊のサンタアニア競馬場で行われた世界最高峰のレース、ブリーダーズCクラシックを1番人気で快勝。同レース26回目で初の牝馬の優勝を飾った。通算14戦全勝、GI8勝目。当初はこれで引退、繁殖入りの予定だったが、米国の複数のメディアが16日(日本時間17日)に、オーナーのモス夫妻が現役続行を表明したことを報じた。
ローテーションは明らかになっていないが、ワールドC挑戦は否定せず、状況を考えれば出走する可能性が強い。米国の古馬路線の上半期にはBC級のレースがなく、新設されたメイダン競馬場にはオールウェザートラックが採用されており、14戦中13戦がオールウェザーのゼニヤッタにとって舞台に問題がない。これまでも世界最高だったワールドCの賞金は今年一気に倍増され、総額1000万ドル(約10億円)、1着600万ドル(約6億円)。新競馬場での第1回で、主催者は“目玉”として勧誘に力を入れているのは間違いない。
一方、ウオッカは、15日に滋賀県・グリーンウッドから栗東トレセンに帰厩。前哨戦のマクトゥームチャレンジラウンドIII(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)に向け、2月10日に出国する予定。過去14回のワールドCで、牝馬は01年日本のトゥザヴィクトリーの2着が最高だが、今年は牝馬が中心のレースになりそうだ。
2010年1月15日金曜日
【日経新春杯】武、マックスの背に感激
サンライズマックスがCWコースを単走で追われ、6ハロン79秒0の一番時計を弾き出した。初コンビとなる武豊騎手は2週続けて追い切りに騎乗。「いい動きです。いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…」と好感触のユタカは、重賞3勝馬の持ち味を引き出して今年最初のタイトル獲得を狙う。
午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。
「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」
鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。
「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。
07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。
「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」
08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。
午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。
「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」
鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。
「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。
07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。
「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」
08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。
【京成杯】フラッシュ豪快リハ
「京成杯・G3」(17日、中山)
クラシックへ名乗りを上げる。最終追い切りが東西トレセンで行われ、エイシンフラッシュが栗東CWの併せ馬で豪快な動きを披露した。僚馬を一気に突き放し、万全の態勢をアピール。エリカ賞を制した勢いに陰りはない。横山典との新コンビで初の重賞タイトルを手に入れる。同じくCWのアドマイヤテンクウも好気配。持続力のある末脚でV奪取をもくろむ。
◇ ◇
いてつく寒さのなか、エイシンフラッシュはグランクロワ(3歳500万下)とともに栗東CWに姿を現した。「寒い時季だから馬も硬くなりやすい。きょうはサッとやるだけで十分」と藤原英師。そのコンセプトのもと、併せ馬は始まった。
縦列状態で始まった最終リハは、前を行く僚馬を追走する形。一定の距離を保ちながらピタリと折り合い、3〜4角からスパートを開始した。コーナーワークを利してインに潜り込むと、ゴーサインに瞬時に加速する。一気に突き放し、豪快なフットワークでフィニッシュラインを越えた。
タイムは6F83秒9-38秒6-11秒7。3馬身の先着を果たした。開口一番、見届けた指揮官は「予定通り」。納得の表情を浮かべながら「素質のある馬。それなりの計算をしながら、ここまでは順調に来ている。上に向かって上がっていかないとな」と前を向いた。
セールスポイントは「能力」と言い切るだけあって、高い身体能力にほれ込んでいる。「当歳のときに“いい馬だな”と思った。実際に動かしてみたら、思っていた通りにいい馬だった。血統的にもう少し(成長が)遅めだと思っていたが、順調に育ってくれた」と穏やかな笑みがこぼれる。
狙うは初の重賞制覇。だが、トレーナーに気負いは見られない。「賞金加算うんぬんよりも、これから上を目指すための経験を積みたい。長距離輸送や初コースであったりね」。課題をクリアできれば、結果はおのずとついてくる。名手・横山典との新コンビで挑む中山で、フラッシュがさらなる高みを目指す。
クラシックへ名乗りを上げる。最終追い切りが東西トレセンで行われ、エイシンフラッシュが栗東CWの併せ馬で豪快な動きを披露した。僚馬を一気に突き放し、万全の態勢をアピール。エリカ賞を制した勢いに陰りはない。横山典との新コンビで初の重賞タイトルを手に入れる。同じくCWのアドマイヤテンクウも好気配。持続力のある末脚でV奪取をもくろむ。
◇ ◇
いてつく寒さのなか、エイシンフラッシュはグランクロワ(3歳500万下)とともに栗東CWに姿を現した。「寒い時季だから馬も硬くなりやすい。きょうはサッとやるだけで十分」と藤原英師。そのコンセプトのもと、併せ馬は始まった。
縦列状態で始まった最終リハは、前を行く僚馬を追走する形。一定の距離を保ちながらピタリと折り合い、3〜4角からスパートを開始した。コーナーワークを利してインに潜り込むと、ゴーサインに瞬時に加速する。一気に突き放し、豪快なフットワークでフィニッシュラインを越えた。
タイムは6F83秒9-38秒6-11秒7。3馬身の先着を果たした。開口一番、見届けた指揮官は「予定通り」。納得の表情を浮かべながら「素質のある馬。それなりの計算をしながら、ここまでは順調に来ている。上に向かって上がっていかないとな」と前を向いた。
セールスポイントは「能力」と言い切るだけあって、高い身体能力にほれ込んでいる。「当歳のときに“いい馬だな”と思った。実際に動かしてみたら、思っていた通りにいい馬だった。血統的にもう少し(成長が)遅めだと思っていたが、順調に育ってくれた」と穏やかな笑みがこぼれる。
狙うは初の重賞制覇。だが、トレーナーに気負いは見られない。「賞金加算うんぬんよりも、これから上を目指すための経験を積みたい。長距離輸送や初コースであったりね」。課題をクリアできれば、結果はおのずとついてくる。名手・横山典との新コンビで挑む中山で、フラッシュがさらなる高みを目指す。
【日経新春杯】マックス満点リハ!充実アピール
「日経新春杯・G2」(17日、京都)
新コンビがはじけた。最終追い切りが東西トレセンで行われ、重賞3勝馬のサンライズマックスは武豊が手綱を取り、栗東CWで快調な走りを披露。しまいまでシャープに伸びて、一番時計をたたき出した。約11カ月ぶりとなる勝利を目指し、視界は良好だ。栗東坂路では復帰戦となるベストメンバーと、上昇著しいトップカミングが力強いフットワークを見せた。
◇ ◇
名手をうならせる走りで、春に弾みをつける。サンライズマックスは武豊を背に馬場整地後の栗東CWに登場した。軽やかにチップを踏みしめながら向正面へ。最初の1Fを14秒8で通過すると、そこから早くも戦闘モードに切り替わった。
「いい目標になった」と武豊が振り返るように、前を走る併走馬を視界に置き、スピードを上げていく。ラストは鞍上の、静かだが厳しい檄(げき)に応えるように、シャープに脚を伸ばした。
6F79秒0-37秒5-12秒5。4角で内めを回ったとはいえ、堂々の一番時計をマークした。2週続けて騎乗した武豊は「いい動きでしたね。先週よりも感じが良かった。聞いていたように乗りやすいし、競馬では手こずるようなイメージはない」と好感触を得る。マックスが勝利した3つの重賞で、自身の騎乗馬は2度2着に甘んじた経験があるだけに、「切れ味があるのは身近で見ていて分かっている。うまく一瞬の脚を生かしてあげたいね」と勝利のシーンを描く。
前走の鳴尾記念は小差の7着。いつもより前のポジションでの競馬となった。「あのレースが今後につながればいいと思っています」と樋口助手はプラスにとらえる。明けて6歳。「昔はチャカチャカする面があったが、いまは落ち着いて走れていますね」。まさに充実期を迎えている。
舞台は淀の2400メートルとなる。「距離は手探りだが、昨春の天皇賞(4着)で結果を出しているし、2走前のアルゼンチン共和国杯(4着)でもいい脚を使っていた。ハンデ(57・5キロ)は微妙だが、平たんコースだし、力でカバーしてくれると思う」。斤量を克服して、4つめの重賞を獲りにいく。
新コンビがはじけた。最終追い切りが東西トレセンで行われ、重賞3勝馬のサンライズマックスは武豊が手綱を取り、栗東CWで快調な走りを披露。しまいまでシャープに伸びて、一番時計をたたき出した。約11カ月ぶりとなる勝利を目指し、視界は良好だ。栗東坂路では復帰戦となるベストメンバーと、上昇著しいトップカミングが力強いフットワークを見せた。
◇ ◇
名手をうならせる走りで、春に弾みをつける。サンライズマックスは武豊を背に馬場整地後の栗東CWに登場した。軽やかにチップを踏みしめながら向正面へ。最初の1Fを14秒8で通過すると、そこから早くも戦闘モードに切り替わった。
「いい目標になった」と武豊が振り返るように、前を走る併走馬を視界に置き、スピードを上げていく。ラストは鞍上の、静かだが厳しい檄(げき)に応えるように、シャープに脚を伸ばした。
6F79秒0-37秒5-12秒5。4角で内めを回ったとはいえ、堂々の一番時計をマークした。2週続けて騎乗した武豊は「いい動きでしたね。先週よりも感じが良かった。聞いていたように乗りやすいし、競馬では手こずるようなイメージはない」と好感触を得る。マックスが勝利した3つの重賞で、自身の騎乗馬は2度2着に甘んじた経験があるだけに、「切れ味があるのは身近で見ていて分かっている。うまく一瞬の脚を生かしてあげたいね」と勝利のシーンを描く。
前走の鳴尾記念は小差の7着。いつもより前のポジションでの競馬となった。「あのレースが今後につながればいいと思っています」と樋口助手はプラスにとらえる。明けて6歳。「昔はチャカチャカする面があったが、いまは落ち着いて走れていますね」。まさに充実期を迎えている。
舞台は淀の2400メートルとなる。「距離は手探りだが、昨春の天皇賞(4着)で結果を出しているし、2走前のアルゼンチン共和国杯(4着)でもいい脚を使っていた。ハンデ(57・5キロ)は微妙だが、平たんコースだし、力でカバーしてくれると思う」。斤量を克服して、4つめの重賞を獲りにいく。
【日経新春杯】武、マックスの背に感激
サンライズマックスがCWコースを単走で追われ、6ハロン79秒0の一番時計を弾き出した。初コンビとなる武豊騎手は2週続けて追い切りに騎乗。「いい動きです。いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…」と好感触のユタカは、重賞3勝馬の持ち味を引き出して今年最初のタイトル獲得を狙う。
午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。
「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」
鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。
「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。
07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。
「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」
08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。
午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。
「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」
鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。
「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。
07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。
「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」
08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。
ブエナビスタ、2・20京都記念で始動
昨年の最優秀3歳牝馬で有馬記念2着のブエナビスタ(栗・松田博、牝4)は、23日に栗東に帰厩して京都記念(2月20日、京都、GII、芝2200メートル)から始動することが14日、分かった。有馬記念に続き横山典弘騎手が手綱を取る見込み。
ブエナはドバイワールドCデー(3月27日、メイダン競馬場)に、ドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)のGI3競走に登録。京都記念の結果次第で遠征するかどうかが決まる。
京都記念は有馬記念を優勝したドリームジャーニー(栗・池江寿、牡6)も参戦予定。グランプリの雪辱を果たせば、世界制覇への大きなステップとなりそうだ。
ブエナはドバイワールドCデー(3月27日、メイダン競馬場)に、ドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)のGI3競走に登録。京都記念の結果次第で遠征するかどうかが決まる。
京都記念は有馬記念を優勝したドリームジャーニー(栗・池江寿、牡6)も参戦予定。グランプリの雪辱を果たせば、世界制覇への大きなステップとなりそうだ。
ドバイ・ハムダン皇太子の馬、小島太厩舎に
世界最大の競馬グループ「ダーレー」の代表を務めるモハメド殿下(60)=UAE副大統領、ドバイ首長=の次男、ハムダン皇太子(27)が所有するクーデワンダー(牡3、父グラスワンダー)が14日、美浦の小島太厩舎に入厩した。同馬は重賞2勝(06年GIIニュージーランドT、07年GIII京都金杯)を挙げているマイネルスケルツィ(美・稲葉、牡7)の全弟。08年7月の北海道セレクションセールでダーレージャパンが1060万5000円(税込み)で落札した。
これまでにモハメド殿下の所有馬サスペンスクイーンの07(牡3、父ワイルドラッシュ)が栗東の安田隆厩舎へ、殿下の妃であるハヤ王女のエピックジャーニー(牡3、父アフリート)が栗東の野中厩舎に入厩しているが、国外居住馬主の馬が美浦に入厩するのは初めて。
ハムダン皇太子は、海外居住者に中央競馬の馬主資格が認められた09年に、モハメド殿下、ハヤ王女とともに馬主登録をしていた。小島太調教師は「全兄も走っているし、血統面からの期待は大きい。2回中山あたりを目標に進めていきたい」とデビューを楽しみにしている。
これまでにモハメド殿下の所有馬サスペンスクイーンの07(牡3、父ワイルドラッシュ)が栗東の安田隆厩舎へ、殿下の妃であるハヤ王女のエピックジャーニー(牡3、父アフリート)が栗東の野中厩舎に入厩しているが、国外居住馬主の馬が美浦に入厩するのは初めて。
ハムダン皇太子は、海外居住者に中央競馬の馬主資格が認められた09年に、モハメド殿下、ハヤ王女とともに馬主登録をしていた。小島太調教師は「全兄も走っているし、血統面からの期待は大きい。2回中山あたりを目標に進めていきたい」とデビューを楽しみにしている。
アドマイヤテンクウ首差後れ…京成杯追い切り
◆京成杯追い切り(14日) アドマイヤテンクウは、Cウッドチップコースでスカイフォレスト(3歳新馬)を外から追走。しまい1ハロンだけをしっかりと追う“松田博流”の追い切りが施されたが、馬体を並べるまででかわし切れない。ムチが入っても、じりじりとしか伸びず。首差後れを取ってしまった。
それでも、松田博調教師に悲観した様子はない。「相手なりにしか走らないからな。今日は、新馬に併せていたし…」。本気で自己表現するのは、レースだけでいい。
前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは、未勝利戦を勝った直後のレース。出遅れる不利もあったが、メンバー最速の上がりで5着に食い込んだ。今回も格上挑戦だが、能力の高さは証明済みだ。「使いつつ良くなっていきそうな馬。昨年の夏より、馬体がしっかりしてきたからね」と2戦ぶりに手綱を執る安藤勝。大きな不利を受けながらも3着まで押し上げた札幌でのデビュー戦の時から、能力に高い評価を与えている。
530キロ前後の雄大な馬体には、威圧感が漂う。「レースに派手さはないけど、実力はあるからね」と安藤は意欲十分。スケールの大きさで、重賞の壁をぶち破る。
それでも、松田博調教師に悲観した様子はない。「相手なりにしか走らないからな。今日は、新馬に併せていたし…」。本気で自己表現するのは、レースだけでいい。
前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは、未勝利戦を勝った直後のレース。出遅れる不利もあったが、メンバー最速の上がりで5着に食い込んだ。今回も格上挑戦だが、能力の高さは証明済みだ。「使いつつ良くなっていきそうな馬。昨年の夏より、馬体がしっかりしてきたからね」と2戦ぶりに手綱を執る安藤勝。大きな不利を受けながらも3着まで押し上げた札幌でのデビュー戦の時から、能力に高い評価を与えている。
530キロ前後の雄大な馬体には、威圧感が漂う。「レースに派手さはないけど、実力はあるからね」と安藤は意欲十分。スケールの大きさで、重賞の壁をぶち破る。
我慢のブルーソックス 芝も問題なし…京成杯追い切り
◆京成杯追い切り(14日) ダートで2勝をマークしているブルーソックスは、ニューポリトラックコースで併せ馬。5ハロンからグロリアスウィーク(7歳1600万)を2馬身リードする形で進んだ。「プレッシャーを与えながら我慢させる調教」と矢野英調教師。後ろからつつかれても、動じる様子はなかった。
4コーナーで外めを回り、最後までしっかりした脚どりで伸びる。64秒2のタイムで併入。見守った指揮官は「あとはサラリと乗って、日曜日(17日)に元気な状態で出られれば」とうなずいた。
芝を走ったのは、札幌2歳Sだけ。14着に敗れているが、気にかける様子はない。「柔らかくて、深みのある、いい背中。(芝は)問題ない。最近は鞍上の指示を待てるようになってきた。乗りやすくなっている」。
初めてコンビを組むクラストゥスにも期待がかかる。昨年10月の来日以来、先週までに10勝。日本でも着々と実績を残している。「スタートで出したら行ってしまう。気をつけて出すように指示する」とトレーナー。フランスからやって来た24歳のホープの手綱さばきが見ものだ。
4コーナーで外めを回り、最後までしっかりした脚どりで伸びる。64秒2のタイムで併入。見守った指揮官は「あとはサラリと乗って、日曜日(17日)に元気な状態で出られれば」とうなずいた。
芝を走ったのは、札幌2歳Sだけ。14着に敗れているが、気にかける様子はない。「柔らかくて、深みのある、いい背中。(芝は)問題ない。最近は鞍上の指示を待てるようになってきた。乗りやすくなっている」。
初めてコンビを組むクラストゥスにも期待がかかる。昨年10月の来日以来、先週までに10勝。日本でも着々と実績を残している。「スタートで出したら行ってしまう。気をつけて出すように指示する」とトレーナー。フランスからやって来た24歳のホープの手綱さばきが見ものだ。
2010年1月14日木曜日
松山弘平騎手、馬に蹴られ負傷…右足にヒビ
昨年JRA36勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた松山弘平騎手(19)=栗・池添=が13日朝の調教終了直後に、スタンド前の馬場で騎乗馬の近くにいた馬に蹴られて負傷した。
滋賀県草津市内の病院で検査を受けた結果、右足のスネにヒビが入っていることがわかったため、今週の騎乗は見合わせることになった。全治未定で、しばらく戦列から離れる模様。松山騎手は「できるだけ早い復帰を目指して、治療に専念します」と話した。
滋賀県草津市内の病院で検査を受けた結果、右足のスネにヒビが入っていることがわかったため、今週の騎乗は見合わせることになった。全治未定で、しばらく戦列から離れる模様。松山騎手は「できるだけ早い復帰を目指して、治療に専念します」と話した。
【日経新春杯】池添、ベルーガで2週連続重賞Vだ
「日経新春杯・G2」(17日、京都)
昨年、春秋グランプリ制覇の快挙を達成した池添謙一騎手(30)=栗東・フリー=だが、年が明けても勢いが衰える気配はない。シンザン記念で今年の重賞初制覇を決めると、高松宮記念でG1獲りをもくろむエイシンタイガーで淀短距離Sを制した。今週は成長著しいメイショウベルーガとのコンビでスタンバイ。2週連続重賞Vへ突き進む。
◇ ◇
勢いは簡単には止まりそうにない。池添は先週の日曜、シンザン記念をガルボで制して11年連続の重賞勝利を決めると、月曜の淀短距離SをエイシンタイガーでV。連日のメーンジャックで早くも今年6勝とし、全国リーディングでも4位につける。13年目のシーズンを好スタートで飾った。
30歳を迎えた昨年は、ドリームジャーニーで春秋グランプリ制覇。最高の形で一年を締めくくった。騎乗にも脂が乗ってきている。「有馬記念は自分を追い込み、プレッシャーを与えて勝つことができた。すごく自信にはなりましたね。だからといって、騎乗技術は急には変わりませんよ。今はタイミングが良く、結果を出せている。ケガがなく、一歩ずつ進めればいい」。そう話す池添に笑顔はない。「勝ち鞍に関しては、現役を続ける以上は満足することはないと思う」と、さらなる高みを見据えている。
2週連続の重賞奪取を狙う日経新春杯は、メイショウベルーガとのコンビで参戦する。重賞勝ちこそないが、メキメキと力をつけてきた。「前走(愛知杯3着)は中京の小回り。いつもより前でレースはできたが、展開的に厳しかった。それでも、いい脚で伸びているように悪い内容ではなかった。京都の外回りは合うし、ハンデ54キロといい条件がそろった。牡馬相手でも末脚は引けを取らない」。さえ渡る手綱が今週も淀で輝きを放つ。
昨年、春秋グランプリ制覇の快挙を達成した池添謙一騎手(30)=栗東・フリー=だが、年が明けても勢いが衰える気配はない。シンザン記念で今年の重賞初制覇を決めると、高松宮記念でG1獲りをもくろむエイシンタイガーで淀短距離Sを制した。今週は成長著しいメイショウベルーガとのコンビでスタンバイ。2週連続重賞Vへ突き進む。
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勢いは簡単には止まりそうにない。池添は先週の日曜、シンザン記念をガルボで制して11年連続の重賞勝利を決めると、月曜の淀短距離SをエイシンタイガーでV。連日のメーンジャックで早くも今年6勝とし、全国リーディングでも4位につける。13年目のシーズンを好スタートで飾った。
30歳を迎えた昨年は、ドリームジャーニーで春秋グランプリ制覇。最高の形で一年を締めくくった。騎乗にも脂が乗ってきている。「有馬記念は自分を追い込み、プレッシャーを与えて勝つことができた。すごく自信にはなりましたね。だからといって、騎乗技術は急には変わりませんよ。今はタイミングが良く、結果を出せている。ケガがなく、一歩ずつ進めればいい」。そう話す池添に笑顔はない。「勝ち鞍に関しては、現役を続ける以上は満足することはないと思う」と、さらなる高みを見据えている。
2週連続の重賞奪取を狙う日経新春杯は、メイショウベルーガとのコンビで参戦する。重賞勝ちこそないが、メキメキと力をつけてきた。「前走(愛知杯3着)は中京の小回り。いつもより前でレースはできたが、展開的に厳しかった。それでも、いい脚で伸びているように悪い内容ではなかった。京都の外回りは合うし、ハンデ54キロといい条件がそろった。牡馬相手でも末脚は引けを取らない」。さえ渡る手綱が今週も淀で輝きを放つ。
ウオッカ19日帰厩、来月中旬ドバイへ
世界最高賞金レースのドバイワールドカップ(3月27日、メイダン、GI、AW2000メートル)で引退するウオッカ(栗・角居、牝6)は、来週19日に栗東に帰厩。「出発は2月中旬の予定で、ある程度はこちら(日本)でやってから行くことになると思います」と清山調教助手。マクトゥームチャレンジ・ラウンドIII(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)を叩いて本番に臨む。
ジャパンC3着のレッドディザイア(栗・松永幹、牝4)もウオッカと同じ日時で出発を予定。松永幹調教師は2月25日のバランシーン(GIII、芝1800メートル)か、ウオッカと同じレースを前哨戦に予定。その後、目標のドバイシーマクラシック(同、芝2410メートル)に向かう。
ジャパンC3着のレッドディザイア(栗・松永幹、牝4)もウオッカと同じ日時で出発を予定。松永幹調教師は2月25日のバランシーン(GIII、芝1800メートル)か、ウオッカと同じレースを前哨戦に予定。その後、目標のドバイシーマクラシック(同、芝2410メートル)に向かう。
フーガはキレる!「前の馬に食らいつく」…京成杯追い切り
◆京成杯追い切り(13日) 4コーナー11番手から、直線一気のごぼう抜き。フーガフューグは、デビュー2戦目となる昨年11月の未勝利戦(東京・芝2000メートル)で、目の覚めるような走りを見せた。ラスト3ハロン34秒7は、メンバー最速。レコード(2分1秒3)のおまけまでついた。
「まだまだ子供みたいなところがあるけど、背中の感触は抜群。柔らかくて相当のものがある。それに、走ったら負けん気の強さが出て、前の馬に食らいつくんですよ」と谷中助手は賛辞の言葉を並べた。
牡馬相手の重賞挑戦。もちろん、距離適性を重視した部分はあるが、どれだけ戦えるのか、力試しをしたくなる力量を持っている。「前走くらい走ることができれば」と阿部調教師。3着に入った02年のブリガドーンを超える可能性は、十分にある。
前走後、ザ石のためひと息入ったが、仕上がりに不安はない。「体に痛みはなく、じっくり乗っている」と谷中助手。そして、「脚を温存すれば、爆発力を秘めていることが分かったので…」と前走の再現を頭に描く。有力馬が関西に偏ったレース。牝馬ながら、東のエースとしての期待もかかる。
「まだまだ子供みたいなところがあるけど、背中の感触は抜群。柔らかくて相当のものがある。それに、走ったら負けん気の強さが出て、前の馬に食らいつくんですよ」と谷中助手は賛辞の言葉を並べた。
牡馬相手の重賞挑戦。もちろん、距離適性を重視した部分はあるが、どれだけ戦えるのか、力試しをしたくなる力量を持っている。「前走くらい走ることができれば」と阿部調教師。3着に入った02年のブリガドーンを超える可能性は、十分にある。
前走後、ザ石のためひと息入ったが、仕上がりに不安はない。「体に痛みはなく、じっくり乗っている」と谷中助手。そして、「脚を温存すれば、爆発力を秘めていることが分かったので…」と前走の再現を頭に描く。有力馬が関西に偏ったレース。牝馬ながら、東のエースとしての期待もかかる。
爆発スパークル!雪予報で前倒しも動き抜群…京成杯追い切り
昨秋の東京スポーツ杯2歳Sで3着に入り、京成杯・G3(17日、中山)で有力視されているレッドスパークルが、全休日明けの13日、出走予定馬の中でただ一頭追い切られた。陣営が、寒波による翌朝の積雪を警戒。通常とは違ったパターンになったが、栗東のCWコースで見せた動きはエネルギッシュ。1秒追走の併せ馬で頭差まで詰め寄って、好仕上がりをアピールした。
最悪の事態を考慮しての決断だった。日本列島を襲う寒波。栗東トレセンは、まだ影響を受けていなかったが、レッドスパークルは、Cウッドチップコースで“前倒し”の追い切りを行った。
「雪が降って馬場が悪くなった場合を考えたものだが、いい追い切りができた。調教では目立つ方じゃないんだが、使いつつ力強くなっている。これで十分」と藤岡健調教師。その言葉通り、動きは活気に満ちていた。
6ハロン地点で、エイシンサクセス(4歳500万)を1秒近く追走した。4コーナーで内に入ったが、直線を向いても、その差はまだ2馬身。調教駆けしないタイプだけに、併せ馬になるか心配されたが、いっぱいに追われてラスト1ハロン12秒0(6ハロン84秒3―67秒3―38秒4)と力強く伸び、頭差まで迫った。「追いつかないかと思ったが、よく詰めた。この馬の持ち味を、調教でも出してくれた」と指揮官は納得の笑みを見せた。
初勝利までに5戦を要したが、直後の東京スポーツ杯2歳Sで、4角14番手から3着。能力を示した。「後方から外を回って、強い競馬をしたと思う。あれを見て大きいところに出したいと思ったし、その後は、ここ一本に目標を絞った」と藤岡師。短期放牧を挟んで、思惑通りにここまできた。
脚質的に東京向きでありながら、3歳初戦に京成杯を選んだのには、理由がある。「前半、前に行けないが、中山コースでどうかを見てみたい。最近は競馬に集中できるようになっているしね。一度、経験させたい」。トレーナーの視線の先にあるのは、もちろん、クラシック第1弾の皐月賞(4月18日、中山)だ。
最悪の事態を考慮しての決断だった。日本列島を襲う寒波。栗東トレセンは、まだ影響を受けていなかったが、レッドスパークルは、Cウッドチップコースで“前倒し”の追い切りを行った。
「雪が降って馬場が悪くなった場合を考えたものだが、いい追い切りができた。調教では目立つ方じゃないんだが、使いつつ力強くなっている。これで十分」と藤岡健調教師。その言葉通り、動きは活気に満ちていた。
6ハロン地点で、エイシンサクセス(4歳500万)を1秒近く追走した。4コーナーで内に入ったが、直線を向いても、その差はまだ2馬身。調教駆けしないタイプだけに、併せ馬になるか心配されたが、いっぱいに追われてラスト1ハロン12秒0(6ハロン84秒3―67秒3―38秒4)と力強く伸び、頭差まで迫った。「追いつかないかと思ったが、よく詰めた。この馬の持ち味を、調教でも出してくれた」と指揮官は納得の笑みを見せた。
初勝利までに5戦を要したが、直後の東京スポーツ杯2歳Sで、4角14番手から3着。能力を示した。「後方から外を回って、強い競馬をしたと思う。あれを見て大きいところに出したいと思ったし、その後は、ここ一本に目標を絞った」と藤岡師。短期放牧を挟んで、思惑通りにここまできた。
脚質的に東京向きでありながら、3歳初戦に京成杯を選んだのには、理由がある。「前半、前に行けないが、中山コースでどうかを見てみたい。最近は競馬に集中できるようになっているしね。一度、経験させたい」。トレーナーの視線の先にあるのは、もちろん、クラシック第1弾の皐月賞(4月18日、中山)だ。
宮本調教師「楽しみ」ベストメンバー復活
京都の重賞、日経新春杯・G2(17日、芝2400メートル)で、明け4歳の強豪ベストメンバーがカムバックする。昨年5月に京都新聞杯を優勝したあと、骨折が判明。ダービー、菊花賞と棒に振っただけに、宮本調教師は「天皇賞・春を目指すうえで、恥ずかしくない競馬をしたい」と力が入っている。
仕上がりに関しては、何の問題もない。昨年11月26日に帰厩し、12月23日に、栗東の坂路で51秒1と破格の時計をマーク。年が明けて、Cウッドチップコースで追った6日も、6ハロン79秒1と破格の動きを披露した。
「体重は、現在524キロ。おそらく2けた増(前走時500キロ)だろうが、昨春までは、大型でもヒョロッとしていた馬。後肢に厚みが出てパワーアップしている」と宮本師は目を細める。
主戦の四位も、1週前追い切りで感触を確かめており、「1年前とは違う姿を、絶賛してくれている」とトレーナーは言う。「折り合いのつく馬で、距離は大丈夫。パワーアップした姿を皆さんにお見せするのを楽しみにしている」。8か月の休養を挟んでの重賞連勝に、自信をのぞかせた。
仕上がりに関しては、何の問題もない。昨年11月26日に帰厩し、12月23日に、栗東の坂路で51秒1と破格の時計をマーク。年が明けて、Cウッドチップコースで追った6日も、6ハロン79秒1と破格の動きを披露した。
「体重は、現在524キロ。おそらく2けた増(前走時500キロ)だろうが、昨春までは、大型でもヒョロッとしていた馬。後肢に厚みが出てパワーアップしている」と宮本師は目を細める。
主戦の四位も、1週前追い切りで感触を確かめており、「1年前とは違う姿を、絶賛してくれている」とトレーナーは言う。「折り合いのつく馬で、距離は大丈夫。パワーアップした姿を皆さんにお見せするのを楽しみにしている」。8か月の休養を挟んでの重賞連勝に、自信をのぞかせた。
【京成杯】フーガ“レコード脚”でぶち抜く!
関東から続々と新星が誕生している牝馬クラシック戦線。牡馬相手の京成杯で桜花賞切符を目指すのがフーガフューグだ。前走はレコードで牡馬を一蹴。ここも好走するようならクラシックへの道が一気に開けてくる。京都の日経新春杯では、骨折明けのベストメンバーが復帰初戦から力を出せる仕上がりだ。
今週も強い東女が怪気炎だ!!紅一点フーガフューグが牙を研いでいる。前走の未勝利戦(東京芝2000メートル)は直線一気のレコードで牡馬を一蹴。この好内容に陣営は重賞挑戦を決断した。しかも先週のフェアリーSではなく、京成杯を選んだのは期待の表れだ。
「牡馬相手?大それたことは考えてないけど、前走を見ても距離は(マイルより)長い方がいい。間隔は空いたが、力は出せる状態。人気的にも気楽に挑めるだろうし、ここでどれだけやれるか楽しみ」。無欲の阿部師の口ぶりが不気味だ。
血統も魅力。父はレッドディザイア、ジョーカプチーノを輩出し、09年総合リーディングに輝いたマンハッタンカフェ。今年もガルボが10日のシンザン記念制覇と勢いは最高潮。母の父ナリタブライアンは3冠馬、祖母アラホウトクは88年桜花賞馬。クラシックにふさわしい血統だ。
谷中助手も資質の高さにぞっこんの様子。「初めて乗った時、相当な素質馬だと感じた。背中の感触が抜群だし、柔らかい。新馬戦(6着)の時は繊細な面が出た感じだけど、競馬を1度使って、度胸というか気持ちの面でガラッと変わった。あれだけのゴボウ抜き、並の馬じゃできない」
京成杯の牝馬Vは86年ダイナフェアリー(通算重賞5勝)が最後。歴史をさかのぼれば、75年テスコガビー(桜花賞、オークス)、81年テンモン(オークス)とクラシックに直結している。「レコードの反動はないし、気性で走るのがこの血統の良さ。未知な面もあるけど、どこまで奥があるのか計り知れない。ここで勝ち負けできれば夢も膨らんでくるね」と谷中助手。
2歳女王アパパネに続き、フェアリーSはコスモネモシンが優勝と、現3歳牝馬の関東勢の層がいつになく厚い。フューグが“4半世紀”ぶりに牡馬の壁をぶち破るようなら、今週もG1候補の誕生だ。
今週も強い東女が怪気炎だ!!紅一点フーガフューグが牙を研いでいる。前走の未勝利戦(東京芝2000メートル)は直線一気のレコードで牡馬を一蹴。この好内容に陣営は重賞挑戦を決断した。しかも先週のフェアリーSではなく、京成杯を選んだのは期待の表れだ。
「牡馬相手?大それたことは考えてないけど、前走を見ても距離は(マイルより)長い方がいい。間隔は空いたが、力は出せる状態。人気的にも気楽に挑めるだろうし、ここでどれだけやれるか楽しみ」。無欲の阿部師の口ぶりが不気味だ。
血統も魅力。父はレッドディザイア、ジョーカプチーノを輩出し、09年総合リーディングに輝いたマンハッタンカフェ。今年もガルボが10日のシンザン記念制覇と勢いは最高潮。母の父ナリタブライアンは3冠馬、祖母アラホウトクは88年桜花賞馬。クラシックにふさわしい血統だ。
谷中助手も資質の高さにぞっこんの様子。「初めて乗った時、相当な素質馬だと感じた。背中の感触が抜群だし、柔らかい。新馬戦(6着)の時は繊細な面が出た感じだけど、競馬を1度使って、度胸というか気持ちの面でガラッと変わった。あれだけのゴボウ抜き、並の馬じゃできない」
京成杯の牝馬Vは86年ダイナフェアリー(通算重賞5勝)が最後。歴史をさかのぼれば、75年テスコガビー(桜花賞、オークス)、81年テンモン(オークス)とクラシックに直結している。「レコードの反動はないし、気性で走るのがこの血統の良さ。未知な面もあるけど、どこまで奥があるのか計り知れない。ここで勝ち負けできれば夢も膨らんでくるね」と谷中助手。
2歳女王アパパネに続き、フェアリーSはコスモネモシンが優勝と、現3歳牝馬の関東勢の層がいつになく厚い。フューグが“4半世紀”ぶりに牡馬の壁をぶち破るようなら、今週もG1候補の誕生だ。
2010年1月13日水曜日
【京成杯】フラッシュ重賞初Vへ輝く
「京成杯・G3」(17日、中山)
クラシックを目指して自信の東上だ。エリカ賞を制して勢いに乗るエイシンフラッシュが、重賞初Vを狙う。キャリアを重ねがら、陣営の思惑通りに力をつけてきた。イメージ以上に奥行きがあり、まだまだ上のステージに行ける素材。関東の名手・横山典とのコンビで存在感を示す。
◇ ◇
エイシンフラッシュが、クラシックへ向けて一歩ずつ階段を上がっている。デビュー戦は6着に敗れたが、間隔をあけて立て直した未勝利戦では鮮やかな差し切り勝ち。続く萩Sはスローで折り合いを欠き3着に終わったものの、自己条件のエリカ賞では見事に巻き返した。平山助手は「前走は最後になって伸びてきていたし、着差以上に強かった」と振り返った。
過去にタヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハといったダービー馬が制した“出世レース”をステップにしての参戦。この中間も調整は順調で、6日に1週前追い切りを栗東CWで行い、6F83秒6-38秒7-12秒1をマーク。並入の形だったが、力強い伸びを見せていた。「前走よりも調子はいい」と好感触。さらに上昇カーブを描いているようだ。
今回は横山典との初コンビ。当初は内田博の予定だったが、11日の中山4Rで落馬負傷したために乗り代わりとなった。「内田さんが乗れなくなって残念だが、ノリさんに乗ってもらえることになった。中山を知っているジョッキーは心強い」と平山助手。名手の手綱さばきに期待していた。
関東遠征も重賞も初めてになるが、克服できるはず。宮城県の山元トレセンへ何回も移動した経験があり、「帰ってきたときの様子は問題なかったし、長距離輸送は大丈夫だと思う」と気にしていない。キャリアを重ねがら、どんな流れにも対応できるようになってきた。学習能力が高く、センスあふれる走りから、中山芝2000メートルも苦にすることはなさそうだ。
「ここでいい勝負をして賞金を加算したい」。クラシックロードを突き進むためにも、ここで足踏みはできない。
クラシックを目指して自信の東上だ。エリカ賞を制して勢いに乗るエイシンフラッシュが、重賞初Vを狙う。キャリアを重ねがら、陣営の思惑通りに力をつけてきた。イメージ以上に奥行きがあり、まだまだ上のステージに行ける素材。関東の名手・横山典とのコンビで存在感を示す。
◇ ◇
エイシンフラッシュが、クラシックへ向けて一歩ずつ階段を上がっている。デビュー戦は6着に敗れたが、間隔をあけて立て直した未勝利戦では鮮やかな差し切り勝ち。続く萩Sはスローで折り合いを欠き3着に終わったものの、自己条件のエリカ賞では見事に巻き返した。平山助手は「前走は最後になって伸びてきていたし、着差以上に強かった」と振り返った。
過去にタヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハといったダービー馬が制した“出世レース”をステップにしての参戦。この中間も調整は順調で、6日に1週前追い切りを栗東CWで行い、6F83秒6-38秒7-12秒1をマーク。並入の形だったが、力強い伸びを見せていた。「前走よりも調子はいい」と好感触。さらに上昇カーブを描いているようだ。
今回は横山典との初コンビ。当初は内田博の予定だったが、11日の中山4Rで落馬負傷したために乗り代わりとなった。「内田さんが乗れなくなって残念だが、ノリさんに乗ってもらえることになった。中山を知っているジョッキーは心強い」と平山助手。名手の手綱さばきに期待していた。
関東遠征も重賞も初めてになるが、克服できるはず。宮城県の山元トレセンへ何回も移動した経験があり、「帰ってきたときの様子は問題なかったし、長距離輸送は大丈夫だと思う」と気にしていない。キャリアを重ねがら、どんな流れにも対応できるようになってきた。学習能力が高く、センスあふれる走りから、中山芝2000メートルも苦にすることはなさそうだ。
「ここでいい勝負をして賞金を加算したい」。クラシックロードを突き進むためにも、ここで足踏みはできない。
ブルーグラス続くぞ!関東馬3歳重賞3連勝だ…京成杯
京成杯・G3(17日、中山・芝2000メートル)にキャリア一戦の関東馬ブルーグラスが参戦する。昨年11月のデビュー戦は、もたれながらも中団から抜け出す粗削りなレースぶりで快勝。2010年になって、3歳重賞では、シンザン記念(10日、ガルボ)、フェアリーS(11日、コスモネモシン)と、関東の1勝馬が連続優勝。皐月賞と同じ舞台の一戦で、ダンスインザダーク産駒が、牡馬クラシックの勢力図に名を連ねることができるか注目だ。
大きな期待の裏返しだったのかもしれない。ブルーグラスのデビュー前、手塚調教師のコメントは決して強気なものではなかった。「500キロを超す馬体は素晴らしいが、スピードがもうひとつ。ゲートも速い方じゃないから、血統的(ダンスインザダーク産駒)に長いところで頑張ってくれるかな」。
3番人気で臨んだ、昨年11月22日の新馬戦(東京・芝1800メートル)は、道中6、7番手を進み、直線は馬場の真ん中から伸びた。残り200メートルで、内にもたれて前が壁になるシーンがあったが、鞍上の松岡が素速く立て直すと、ゴール前では、後続を1馬身半突き放した。
レース後、「まだ緩いところがあったので、勝つとは思わなかった」と松岡が苦笑いしたように、仕上がり途上の状態ながら素質だけで勝ち上がった初陣だった。
6日のニューポリトラックコースの追い切りでは、デビュー前の新馬と併せて、5ハロン63秒5―37秒2―12秒0で楽に2馬身先着。軽快な動きを披露した。「いい走りをしてたよ。調子がいい時は、調教も動くタイプ。仕上がりが良くて、すぐにでも使えそう」と手塚師のトーンも“一変”してきた。
牡馬クラシック戦線は、朝日杯FSを制し、JRA最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得したローズキングダムが一歩リードした感がある。それに続く組もヴィクトワールピサ(ラジオNIKKEI杯2歳S)、エイシンアポロン(朝日杯FS〈2〉着)など関西馬ばかりだ。
「デビュー戦の東京より中山の方が向いていると思う。ここが2戦目だけど、いい線いってるよ」。手塚調教師の強気が現実になった時、シンザン記念を制したガルボに続く、東の新星が誕生する。
大きな期待の裏返しだったのかもしれない。ブルーグラスのデビュー前、手塚調教師のコメントは決して強気なものではなかった。「500キロを超す馬体は素晴らしいが、スピードがもうひとつ。ゲートも速い方じゃないから、血統的(ダンスインザダーク産駒)に長いところで頑張ってくれるかな」。
3番人気で臨んだ、昨年11月22日の新馬戦(東京・芝1800メートル)は、道中6、7番手を進み、直線は馬場の真ん中から伸びた。残り200メートルで、内にもたれて前が壁になるシーンがあったが、鞍上の松岡が素速く立て直すと、ゴール前では、後続を1馬身半突き放した。
レース後、「まだ緩いところがあったので、勝つとは思わなかった」と松岡が苦笑いしたように、仕上がり途上の状態ながら素質だけで勝ち上がった初陣だった。
6日のニューポリトラックコースの追い切りでは、デビュー前の新馬と併せて、5ハロン63秒5―37秒2―12秒0で楽に2馬身先着。軽快な動きを披露した。「いい走りをしてたよ。調子がいい時は、調教も動くタイプ。仕上がりが良くて、すぐにでも使えそう」と手塚師のトーンも“一変”してきた。
牡馬クラシック戦線は、朝日杯FSを制し、JRA最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得したローズキングダムが一歩リードした感がある。それに続く組もヴィクトワールピサ(ラジオNIKKEI杯2歳S)、エイシンアポロン(朝日杯FS〈2〉着)など関西馬ばかりだ。
「デビュー戦の東京より中山の方が向いていると思う。ここが2戦目だけど、いい線いってるよ」。手塚調教師の強気が現実になった時、シンザン記念を制したガルボに続く、東の新星が誕生する。
池添ベルーガでまたまたまたメーン制覇だ…日経新春杯
勢いが止まらない。ドリームジャーニーで涙の有馬記念制覇を飾った暮れから、年が明けても池添が絶好調だ。新春競馬の4日間で6勝の固め勝ち。シンザン記念で初騎乗のガルボをVに導き、自身34度目の重賞タイトルを手にすると、翌日には淀短距離Sのエイシンタイガーで再びメーンジャック。「このリズムを続けていけるように頑張ります」13年目の飛躍を目指し白い歯を見せた。
今週も頼もしい相棒が控えている。日経新春杯のメイショウベルーガだ。「本当に力をつけてきた」と古小路助手。昨秋のエリザベス女王杯では上がり3ハロン33秒3をマークし5着。前走の愛知杯も3着と、初タイトルはもう目前。7日にはCWコースで池添が自ら手綱を執り、ラスト11秒8と鋭く伸びた。「期待馬がようやく軌道に乗ってきた」古小路助手は重賞初制覇に期待大だ。
今週も頼もしい相棒が控えている。日経新春杯のメイショウベルーガだ。「本当に力をつけてきた」と古小路助手。昨秋のエリザベス女王杯では上がり3ハロン33秒3をマークし5着。前走の愛知杯も3着と、初タイトルはもう目前。7日にはCWコースで池添が自ら手綱を執り、ラスト11秒8と鋭く伸びた。「期待馬がようやく軌道に乗ってきた」古小路助手は重賞初制覇に期待大だ。
【京成杯】レッドスパークル末脚で重賞初Vなるか
クラシックは確実に近づいてきている。中山のメーンレースは、皐月賞と同コース、同距離で行われる京成杯。9番人気の前走・東京スポーツ杯2歳Sで3着に好走したレッドスパークルが満を持して重賞初制覇に挑む。2歳王者ローズキングダムに0秒3差に食い下がった末脚でクラシック戦線に名乗りを上げるか。
レッドスパークルが今年初戦となる登竜門レースで重賞初Vをもくろむ。昨夏に札幌でデビュー。初勝利を挙げるまでに5戦を要したものの、その間に着実に力を蓄えた。それを証明したのが前走・東京スポーツ杯2歳Sだ。大外から矢のような伸びを見せ、勝ったローズキングダムに0秒3差3着。そのキングダムが朝日杯FSを楽勝したことからレースのレベルが高かったことが分かる。助田助手は「前走は半信半疑だったけど、あれだけ走ってくれたからね」と話した。
もともと調教で目立つ時計を出すタイプではなく、札幌の3戦は7、8、7番人気の低評価だった。それでもレースになれば常に速い上がりでまとめ、掲示板を一度も外さなかった。秋以降は調教の動きにも少しずつ変化が表れた。夏場に調教で騎乗していた千田助手が久々に手綱を取って「だいぶ良くなっている」と驚いたという。その好感触が結果につながった。
前走後は宇治田原ステーブルでの短期放牧を挟み、先月半ばから栗東で乗り込みを再開。7日の1週前追い切りはCWコースで6F86秒0、ラスト1F12秒3を計時した。助田助手が順調な調整ぶりを説明する。「気配は変わりない。少し余裕がある感じだったけど、最終追い切りと長距離輸送で、ちょうど良くなると思う。それに稽古よりも競馬にいっていいタイプ。小回りの中山コースに対応できるかが鍵になるけど前走ぐらい走ってくれれば。1Fでも距離が延びるのはいいしね」
前走は後方からの競馬になったが、京都内回り2000メートルの2戦(2、1着)では好位置で流れに乗れていた。コース替わりにも柔軟に対応できるはずだ。軌道に乗った素質馬がクラシック切符をつかむか。
レッドスパークルが今年初戦となる登竜門レースで重賞初Vをもくろむ。昨夏に札幌でデビュー。初勝利を挙げるまでに5戦を要したものの、その間に着実に力を蓄えた。それを証明したのが前走・東京スポーツ杯2歳Sだ。大外から矢のような伸びを見せ、勝ったローズキングダムに0秒3差3着。そのキングダムが朝日杯FSを楽勝したことからレースのレベルが高かったことが分かる。助田助手は「前走は半信半疑だったけど、あれだけ走ってくれたからね」と話した。
もともと調教で目立つ時計を出すタイプではなく、札幌の3戦は7、8、7番人気の低評価だった。それでもレースになれば常に速い上がりでまとめ、掲示板を一度も外さなかった。秋以降は調教の動きにも少しずつ変化が表れた。夏場に調教で騎乗していた千田助手が久々に手綱を取って「だいぶ良くなっている」と驚いたという。その好感触が結果につながった。
前走後は宇治田原ステーブルでの短期放牧を挟み、先月半ばから栗東で乗り込みを再開。7日の1週前追い切りはCWコースで6F86秒0、ラスト1F12秒3を計時した。助田助手が順調な調整ぶりを説明する。「気配は変わりない。少し余裕がある感じだったけど、最終追い切りと長距離輸送で、ちょうど良くなると思う。それに稽古よりも競馬にいっていいタイプ。小回りの中山コースに対応できるかが鍵になるけど前走ぐらい走ってくれれば。1Fでも距離が延びるのはいいしね」
前走は後方からの競馬になったが、京都内回り2000メートルの2戦(2、1着)では好位置で流れに乗れていた。コース替わりにも柔軟に対応できるはずだ。軌道に乗った素質馬がクラシック切符をつかむか。
【京成杯】ブルーソックス芝に対応できれば…
全2勝をダートで挙げているブルーソックスが飛躍を誓う。中京・樅の木賞は2番手で折り合い鼻差の接戦を制した。
開業2年目の矢野英師は「新馬の頃は逃げないとやめてしまう若さがあった。きついペースだったけど、控えて結果を出せたのは収穫」と成長を感じ取っている。「1週前追い(7日)で思った以上に時計が出たのは体調のいい証拠。札幌2歳Sの時はソエ(若駒特有の管骨の軽い炎症)も出ていた。今回も控える競馬。芝のペースにうまく対応できればクラシックの夢も広がってくる」と期待する。
開業2年目の矢野英師は「新馬の頃は逃げないとやめてしまう若さがあった。きついペースだったけど、控えて結果を出せたのは収穫」と成長を感じ取っている。「1週前追い(7日)で思った以上に時計が出たのは体調のいい証拠。札幌2歳Sの時はソエ(若駒特有の管骨の軽い炎症)も出ていた。今回も控える競馬。芝のペースにうまく対応できればクラシックの夢も広がってくる」と期待する。
【京成杯】アースステップ距離延長問題ない
アースステップは昨年12月の中山新馬戦(芝1600メートル)で、スタートひと息ながら鮮やかな大外一気を決めた。
勢司師は「レースを1度使って、馬がグンと良くなった。いい脚が持続するので距離延長は問題ないと思うし、この相手でどこまでやれるか楽しみ」と新馬→重賞の無傷V2を期待している。
勢司師は「レースを1度使って、馬がグンと良くなった。いい脚が持続するので距離延長は問題ないと思うし、この相手でどこまでやれるか楽しみ」と新馬→重賞の無傷V2を期待している。
【京成杯】エイシンフラッシュ前走よりも好感触
エイシンフラッシュは出走メンバーで2頭しかいない2勝馬。しかも、芝で2勝を挙げているのはこの馬だけだ。
出世レースの前走・エリカ賞を快勝した後も順調に乗り込んでいる。平山助手は「前走はゴールがもっと先でも…という感じで着差以上に強い内容だった。雰囲気は前走よりもいいよ」と好感触を伝える。直線の追い比べで持ち前の勝負根性を発揮できるか。
出世レースの前走・エリカ賞を快勝した後も順調に乗り込んでいる。平山助手は「前走はゴールがもっと先でも…という感じで着差以上に強い内容だった。雰囲気は前走よりもいいよ」と好感触を伝える。直線の追い比べで持ち前の勝負根性を発揮できるか。
2010年1月12日火曜日
中央競馬最多の9頭落馬=内田騎手が左腕骨折−中山
11日に行われた中央競馬の中山競馬第4レースで、出走16頭中9頭で騎手が落馬するアクシデントがあった。日本中央競馬会(JRA)によると、1レースで9頭の落馬は史上最多。これまでは7頭が最多だった。
レースは3歳新馬戦で、三浦皇成騎乗のノボプロジェクトが4コーナーで急に外側に斜行し、後続が次々と落馬した。1位で入線したノボプロジェクトは失格となり、三浦騎手は16日から開催4日間の騎乗停止処分となった。
ライラックパンチに騎乗していた昨年の年間最多勝騎手、内田博幸騎手が左腕を骨折するなど、6騎手が負傷した。
レースは3歳新馬戦で、三浦皇成騎乗のノボプロジェクトが4コーナーで急に外側に斜行し、後続が次々と落馬した。1位で入線したノボプロジェクトは失格となり、三浦騎手は16日から開催4日間の騎乗停止処分となった。
ライラックパンチに騎乗していた昨年の年間最多勝騎手、内田博幸騎手が左腕を骨折するなど、6騎手が負傷した。
ヴァーミリアン半弟のソリタリーキング、差し切りV2…京都6R
◆京都6R・3歳500万(11日、京都競馬場、ダート1800メートル、良)は、G18勝馬ヴァーミリアンの半弟、ソリタリーキング(父キングカメハメハ)が後方から差し切り新馬戦に続く2連勝。「楽々クリアしてくれた。滑るような感じで走っていたから、締まった馬場の方がいいかも。それでいてこれだから」と武豊。次走について石坂調教師は「ダートならヒヤシンスS(2月14日、東京1600メートル)でしょう。ただ、いずれはクラシック路線で芝も試したい」と芝参戦が視野に入っていることを明かした。
タイガー快勝 池添「しっかり反応」…淀短距離S
◆京都11R・淀短距離S(11日、京都競馬場、芝1200メートル、良) 2番人気のエイシンタイガーが快勝。追い出しを我慢して勝利に導いた池添は「早めに抜け出すとソラを使うので手前を替えさせてから追い出した。しっかり反応してくれました。ここ2走は不本意だったけど、力を見せてくれました」と笑顔。春の最大目標は高松宮記念(3月27日、中京)で、シルクロードS(2月7日、京都)を挟むかは未定。
皇成は4日間の騎乗停止処分
中山競馬4Rで1位に入線したノボプロジェクトは、第4コーナーで急に外側に斜行し、フォルメンの走行を妨害したため失格。三浦は16日から24日まで開催日4日間の騎乗停止処分を受けた。裁決委員の中村嘉宏審判部部長補佐は「因果関係が特定できるうえ、被害馬に走行上の非がなく、競走能力を失ったため」と失格処分について説明した。三浦の騎乗停止処分については「馬癖と判断されれば、1日間になるが、(向こう正面で)馬がラチを嫌がって、ラチとの間隔を取っていたが、コーナーに入っても継続的に間隔を保てなかった。通常の不注意騎乗(4日間)にあたる」と話した。
伏兵ネモシン来た!また清水英師!2日連続重賞V…フェアリーS
◆第26回フェアリーS・G3(11日、中山競馬場、芝1200メートル、良) 桜花賞を目指す3歳牝馬が競い、11番人気の伏兵コスモネモシンがゴール前で鋭く伸びて優勝。石橋脩とともに、重賞初制覇を飾った。管理する清水英克調教師(44)は前日のシンザン記念(ガルボ)に続き、2日連続のJRA重賞勝利。2着は2番人気のアプリコットフィズが入り、1番人気のテイラーバートンは3着だった。
直線坂上。大逃げを打ったカホマックスが、急激に失速した。替わってトップに躍り出たのがマンハッタンカフェのめい、アプリコットフィズだ。勝負あり! スタンドからそう見えた瞬間だった。馬群を割るように出てきたコスモネモシンが力強く伸びて、真っ先にゴールに飛び込んだ。
デビュー4戦目の前走で未勝利を卒業した伏兵は、ずらりそろった同期の良血をけ散らして、春のクラシック戦線に名乗りをあげた。
管理する清水英調教師は前日、京都競馬場のシンザン記念をガルボで優勝。開業5年目で重賞初制覇を成し遂げたばかり。わずか24時間後にもう一度、“美酒”を味わった。「周囲には、2ついけると言っていたんだ。昨日は負けられない気持ちだったが、今日も自信はあった。人気がなさ過ぎただけ。それにしても、馬群を割ってくる根性はすごい。とても牝馬とは思えない」。
鞍上の石橋脩もまた、重賞初Vだ。デビュー8年目、待ちに待った勝利に、「うれしい。やっと勝てた。2戦目(2着)に乗った時、いい脚を持っているなと感じていた。いい位置でレースができたし、追ってからの反応が良かった。馬に感謝している」と顔を崩した。
相次いで、牡、牝の3歳クラシック候補生を抱えた指揮官は「ちょっと早すぎる感じがする。ハハハ」と照れ笑いを浮かべたが、もう、周りがほっておかない。今後のローテーションは未定だが、もちろん、春最大のターゲットは、桜花賞(4月11日、阪神)。09年度最優秀2歳牝馬に輝いたアパパネに続けとばかりに、関東に新星が誕生した。
◆コスモネモシン 父ゼンノロブロイ、母デュプレ(父シングスピール)。牝3歳の青鹿毛。戦績5戦2勝。総収得賞金4534万5000円。重賞初勝利。生産者・北海道様似町の富田恭司氏。馬主・(有)ビッグレッドファーム。美浦・清水英克厩舎所属。
直線坂上。大逃げを打ったカホマックスが、急激に失速した。替わってトップに躍り出たのがマンハッタンカフェのめい、アプリコットフィズだ。勝負あり! スタンドからそう見えた瞬間だった。馬群を割るように出てきたコスモネモシンが力強く伸びて、真っ先にゴールに飛び込んだ。
デビュー4戦目の前走で未勝利を卒業した伏兵は、ずらりそろった同期の良血をけ散らして、春のクラシック戦線に名乗りをあげた。
管理する清水英調教師は前日、京都競馬場のシンザン記念をガルボで優勝。開業5年目で重賞初制覇を成し遂げたばかり。わずか24時間後にもう一度、“美酒”を味わった。「周囲には、2ついけると言っていたんだ。昨日は負けられない気持ちだったが、今日も自信はあった。人気がなさ過ぎただけ。それにしても、馬群を割ってくる根性はすごい。とても牝馬とは思えない」。
鞍上の石橋脩もまた、重賞初Vだ。デビュー8年目、待ちに待った勝利に、「うれしい。やっと勝てた。2戦目(2着)に乗った時、いい脚を持っているなと感じていた。いい位置でレースができたし、追ってからの反応が良かった。馬に感謝している」と顔を崩した。
相次いで、牡、牝の3歳クラシック候補生を抱えた指揮官は「ちょっと早すぎる感じがする。ハハハ」と照れ笑いを浮かべたが、もう、周りがほっておかない。今後のローテーションは未定だが、もちろん、春最大のターゲットは、桜花賞(4月11日、阪神)。09年度最優秀2歳牝馬に輝いたアパパネに続けとばかりに、関東に新星が誕生した。
◆コスモネモシン 父ゼンノロブロイ、母デュプレ(父シングスピール)。牝3歳の青鹿毛。戦績5戦2勝。総収得賞金4534万5000円。重賞初勝利。生産者・北海道様似町の富田恭司氏。馬主・(有)ビッグレッドファーム。美浦・清水英克厩舎所属。
史上最悪9頭落馬!皇成失格、悪夢の成人式…中山4R新馬戦
中山競馬場で11日行われた4R・新馬戦(ダート1800メートル、出走16頭)で、9頭が次々と落馬する事故があった。アクシデントは4コーナーで先頭を走っていたノボプロジェクトの斜行をきっかけに発生。これまで中央競馬では1レースで落馬7頭が最多だったが、それを超える惨事となった。命にかかわるけがを負った騎手や馬はなかったものの、昨年初めてリーディングを獲得した内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤厩舎=は骨折。加害馬ノボプロジェクト騎乗の三浦皇成騎手(20)=美浦・フリー=は開催日4日間の騎乗停止となった。
4角先頭馬の斜行きっかけ 盛り上がり始めた歓声が一気に悲鳴へと変わる。中山競馬4Rの新馬戦。先頭を走っていた三浦騎乗のノボプロジェクトが、最終コーナーを回る瞬間、左後肢が外側に流れると、2番手から迫っていた勝浦騎乗のフォルメンの右肩に接触。バランスを崩したフォルメンが転倒したのを契機に、直線入り口は“地獄絵図”と化した。
ペースが上がる勝負どころで、スピードがついた後続馬のブレーキは利かない。魔のエリアに入ってきた馬が次々と衝突して転げ落ちた。16頭立てで、半数以上の9頭が落馬する未曾有のアクシデント。64年10月31日の中山11R(芝1800メートル、14頭立て)、77年11月5日の京都9R(ダート1400メートル、18頭立て)で落馬した7頭を上回る過去最大の事故が起きてしまった。
大事故の原因となったのは、逃げていたノボプロジェクト。最終コーナーでの外側への動きの影響で、フォルメンの走行を妨害したことが発端になった。「(フォルメンに)横にぴったりこられた時に、馬が嫌がって蹴りにいってしまった。新馬なので気をつけていたんですが、あれだけの被害を出してしまったので申し訳なく思っています」。馬癖による不運の失格処分とはいえ、三浦は被害を受けた関係者にひたすら頭を下げた。
9人の負傷者を出した事故の中で最も被害を受けたのは、今年もこのレースまでに早くも8勝を挙げリーディング首位の内田だった。転倒した際に頭部を抱えた左腕を馬に蹴られて負傷。競馬場内の診療室から出てくると、骨折した左腕を包帯で固定して報道陣の前に姿を見せた。「頭を抱えていなければ、頭をけがしていたかも。とにかくすぐ復帰できるようにしたい」と突然の悲劇にも気丈に振る舞った。
出走した16頭すべてがデビュー戦。レース慣れしていない明け3歳の若駒だっただけに事故が大きくなった。救急車を要する重傷者が出なかったのが不幸中の幸いだった。
◆左尺骨近位骨幹部骨折 人間のヒジ関節から手首までの前腕部には尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)の2つの骨があり、小指側に位置するのが尺骨。近位はヒジ関節、遠位は手関節を形成することを示し、幹部骨とは関節にかかわらない中間の細い部分を指す。通常は患部固定(約1か月以上)による治療となるが、程度によっては手術が必要な場合もある。最近では武豊が08年11月23日に落馬負傷した際、右尺骨骨幹部骨折が判明し、同年12月21日に復帰したケースがある。
◆その他の競技での『落』
▼競輪 2008年2月20日のびわこ競輪11Rで、出走9選手全員が落車。レースは選手が再乗して、最終的に8選手がゴールした。9人落車は83年4月に熊本競輪でも起こっている。
▼地方競馬 公式な記録として残っていないが、最近では09年4月、08年9月に大井競馬で4頭落馬があり、園田競馬では79年2月、11頭中8頭が落馬。
4角先頭馬の斜行きっかけ 盛り上がり始めた歓声が一気に悲鳴へと変わる。中山競馬4Rの新馬戦。先頭を走っていた三浦騎乗のノボプロジェクトが、最終コーナーを回る瞬間、左後肢が外側に流れると、2番手から迫っていた勝浦騎乗のフォルメンの右肩に接触。バランスを崩したフォルメンが転倒したのを契機に、直線入り口は“地獄絵図”と化した。
ペースが上がる勝負どころで、スピードがついた後続馬のブレーキは利かない。魔のエリアに入ってきた馬が次々と衝突して転げ落ちた。16頭立てで、半数以上の9頭が落馬する未曾有のアクシデント。64年10月31日の中山11R(芝1800メートル、14頭立て)、77年11月5日の京都9R(ダート1400メートル、18頭立て)で落馬した7頭を上回る過去最大の事故が起きてしまった。
大事故の原因となったのは、逃げていたノボプロジェクト。最終コーナーでの外側への動きの影響で、フォルメンの走行を妨害したことが発端になった。「(フォルメンに)横にぴったりこられた時に、馬が嫌がって蹴りにいってしまった。新馬なので気をつけていたんですが、あれだけの被害を出してしまったので申し訳なく思っています」。馬癖による不運の失格処分とはいえ、三浦は被害を受けた関係者にひたすら頭を下げた。
9人の負傷者を出した事故の中で最も被害を受けたのは、今年もこのレースまでに早くも8勝を挙げリーディング首位の内田だった。転倒した際に頭部を抱えた左腕を馬に蹴られて負傷。競馬場内の診療室から出てくると、骨折した左腕を包帯で固定して報道陣の前に姿を見せた。「頭を抱えていなければ、頭をけがしていたかも。とにかくすぐ復帰できるようにしたい」と突然の悲劇にも気丈に振る舞った。
出走した16頭すべてがデビュー戦。レース慣れしていない明け3歳の若駒だっただけに事故が大きくなった。救急車を要する重傷者が出なかったのが不幸中の幸いだった。
◆左尺骨近位骨幹部骨折 人間のヒジ関節から手首までの前腕部には尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)の2つの骨があり、小指側に位置するのが尺骨。近位はヒジ関節、遠位は手関節を形成することを示し、幹部骨とは関節にかかわらない中間の細い部分を指す。通常は患部固定(約1か月以上)による治療となるが、程度によっては手術が必要な場合もある。最近では武豊が08年11月23日に落馬負傷した際、右尺骨骨幹部骨折が判明し、同年12月21日に復帰したケースがある。
◆その他の競技での『落』
▼競輪 2008年2月20日のびわこ競輪11Rで、出走9選手全員が落車。レースは選手が再乗して、最終的に8選手がゴールした。9人落車は83年4月に熊本競輪でも起こっている。
▼地方競馬 公式な記録として残っていないが、最近では09年4月、08年9月に大井競馬で4頭落馬があり、園田競馬では79年2月、11頭中8頭が落馬。
皇成がきっかけ…JRA史上最多9頭が落馬
11日の中山競馬4Rで、JRA史上最多となる9頭が落馬する事故が起こった。この事故で、昨年JRAで146勝を挙げて全国リーディングを獲得した内田博幸騎手(39)が骨折するなど6人の騎手が負傷。その後のレースは乗り替わりとなった。事故の原因は三浦皇成騎手(20)の走行妨害で、騎乗馬は失格、三浦騎手は開催4日間の騎乗停止処分を受けた。
JRA史上最悪の落馬事故で、昨年の全国リーディング、内田博幸騎手が骨折した。
事故が起きたのは、11日の中山4R新馬戦(ダート1800メートル)で16頭が出走。(10)番ノボプロジェクトがスタートを決めると、先頭に立ってレースを進めた。4コーナーから直線の入り口に差しかかった瞬間、中山競馬場のファンの歓声が悲鳴に変わった。(10)番が左後肢を外に振る仕草を見せると、2番手から進出を図った(12)番の右前肢と接触。(12)番が大きく躓いてジョッキーが落馬。その直後、真後ろにいた馬たちが(12)番をよけようとして(9)番と(4)番が横向きに落馬。後続も影響を受けて中央競馬史上最多の9頭が落馬、競走を中止した。
この事故で6人の騎手が負傷のため乗り替わりとなり、(4)番ライラックパンチに騎乗していた内田博騎手は左腕の尺骨近位骨幹部骨折と診断された。落馬直後に頭部を守ろうとしたそうで、「頭を抱えている左腕に蹄が当たったようです。腕じゃなかったら、頭に当たっていたはず」と恐怖の瞬間を口にした。
内田博は公営・南関東所属時代から中央でも活躍し、08年に移籍。09年はJRA146勝を挙げて、7年連続18度の全国リーディングに君臨した武豊騎手を抑えてトップ。地方と中央の両方で史上初の全国首位の快挙を成し遂げた。新年を迎えても手綱は冴え、中央競馬初日の5日には4勝の固め勝ち。この日も1Rで1着となり、5R以降の8鞍は全て乗り替わりとなったが、8勝は11日終了時点でトップだ。負傷の全治は不明で、今週は騎乗をキャンセルするが、「大丈夫。すぐ戻ります」と気丈に語り、競馬場を後にした。
事故の原因となった(10)番に騎乗していたのは三浦皇成騎手。大差の1位で入線したが、他馬への進路妨害が大きな落馬事故を招いたとして、馬は失格、三浦騎手は4日間の騎乗停止処分を受けた。レースの合間には、負傷した騎手たちが乗る予定だった馬の調教師ら関係者にひたすら頭を下げて謝罪していた。昨年12月19日に20歳になった青年には、悪夢の成人の日となってしまった。
JRA史上最悪の落馬事故で、昨年の全国リーディング、内田博幸騎手が骨折した。
事故が起きたのは、11日の中山4R新馬戦(ダート1800メートル)で16頭が出走。(10)番ノボプロジェクトがスタートを決めると、先頭に立ってレースを進めた。4コーナーから直線の入り口に差しかかった瞬間、中山競馬場のファンの歓声が悲鳴に変わった。(10)番が左後肢を外に振る仕草を見せると、2番手から進出を図った(12)番の右前肢と接触。(12)番が大きく躓いてジョッキーが落馬。その直後、真後ろにいた馬たちが(12)番をよけようとして(9)番と(4)番が横向きに落馬。後続も影響を受けて中央競馬史上最多の9頭が落馬、競走を中止した。
この事故で6人の騎手が負傷のため乗り替わりとなり、(4)番ライラックパンチに騎乗していた内田博騎手は左腕の尺骨近位骨幹部骨折と診断された。落馬直後に頭部を守ろうとしたそうで、「頭を抱えている左腕に蹄が当たったようです。腕じゃなかったら、頭に当たっていたはず」と恐怖の瞬間を口にした。
内田博は公営・南関東所属時代から中央でも活躍し、08年に移籍。09年はJRA146勝を挙げて、7年連続18度の全国リーディングに君臨した武豊騎手を抑えてトップ。地方と中央の両方で史上初の全国首位の快挙を成し遂げた。新年を迎えても手綱は冴え、中央競馬初日の5日には4勝の固め勝ち。この日も1Rで1着となり、5R以降の8鞍は全て乗り替わりとなったが、8勝は11日終了時点でトップだ。負傷の全治は不明で、今週は騎乗をキャンセルするが、「大丈夫。すぐ戻ります」と気丈に語り、競馬場を後にした。
事故の原因となった(10)番に騎乗していたのは三浦皇成騎手。大差の1位で入線したが、他馬への進路妨害が大きな落馬事故を招いたとして、馬は失格、三浦騎手は4日間の騎乗停止処分を受けた。レースの合間には、負傷した騎手たちが乗る予定だった馬の調教師ら関係者にひたすら頭を下げて謝罪していた。昨年12月19日に20歳になった青年には、悪夢の成人の日となってしまった。
想像以上の回復!ユーイチ、23日に復帰!
昨年12月19日の阪神競馬5Rで落馬し、右ひじ関節脱臼で休養している福永祐一騎手(33)=栗・フリー=が、23日の京都競馬からレースに復帰する予定であることが11日、明らかになった。ターフに欠かせないジョッキーが、1カ月ぶりに戻ってくる。
いよいよファン待望の復帰が決まった。昨年12月19日に阪神5Rで騎乗馬オウケンサクラがゲート内で暴れた際に落馬し、右ひじ関節脱臼で戦線離脱しているユーイチが、23日の京都競馬から2010年のスタートを切る。
「焦らずゆっくりと万全な状態で復帰しようと思っていましたが、予想外に肉体の方が回復しちゃったので、復帰することにしました」
現在、復帰に向けてリハビリ中のユーイチの声も明るい。珍しくおどけたように“しちゃった”という言葉を使うところに、想像以上の回復だったことがうかがえる。
全治1カ月の診断だったが、復帰の時期を定めず、完治するまで絶対に無理をしないと決めていた。靭帯(じんたい)を損傷した右腕を固定していたギプスを6日に外し、本格的なリハビリを開始。都内にある東芝病院の高気圧酸素治療、直江医院の電気治療に、タレントのヒロミが経営する加圧スタジオ「515」で加圧トレーニングを行うと、劇的な効果を見せた。
「病院では(復帰が)16日でも間に合うという診断でしたが、万全を期して(1週間後の)23日にしました。おかげさまで、かなりのレベルまで回復しています」
復帰週には栗東トレセンで調教に騎乗し、最終チェックを行う予定。
「いろんな人に迷惑をかけましたし、取り返したい気持ちが強いですね。中途半端な復帰ではなく、万全の状態で戻れそうです。僕を応援してくださっているファンのみなさん、もう少しで復帰しますので、待っていてください」
いよいよファン待望の復帰が決まった。昨年12月19日に阪神5Rで騎乗馬オウケンサクラがゲート内で暴れた際に落馬し、右ひじ関節脱臼で戦線離脱しているユーイチが、23日の京都競馬から2010年のスタートを切る。
「焦らずゆっくりと万全な状態で復帰しようと思っていましたが、予想外に肉体の方が回復しちゃったので、復帰することにしました」
現在、復帰に向けてリハビリ中のユーイチの声も明るい。珍しくおどけたように“しちゃった”という言葉を使うところに、想像以上の回復だったことがうかがえる。
全治1カ月の診断だったが、復帰の時期を定めず、完治するまで絶対に無理をしないと決めていた。靭帯(じんたい)を損傷した右腕を固定していたギプスを6日に外し、本格的なリハビリを開始。都内にある東芝病院の高気圧酸素治療、直江医院の電気治療に、タレントのヒロミが経営する加圧スタジオ「515」で加圧トレーニングを行うと、劇的な効果を見せた。
「病院では(復帰が)16日でも間に合うという診断でしたが、万全を期して(1週間後の)23日にしました。おかげさまで、かなりのレベルまで回復しています」
復帰週には栗東トレセンで調教に騎乗し、最終チェックを行う予定。
「いろんな人に迷惑をかけましたし、取り返したい気持ちが強いですね。中途半端な復帰ではなく、万全の状態で戻れそうです。僕を応援してくださっているファンのみなさん、もう少しで復帰しますので、待っていてください」
2010年1月8日金曜日
【フェアリーS】攻略データ(1月11日 中山芝1600m 別定 3歳牝馬 G3)
明け3歳牝馬によるマイル重賞。本競走は昨年から条件、時期が変更となっているが、06年から08年にかけてほぼ同時期に行われた中山芝1600mのOP特別・菜の花賞を含めて占ってみたい。
06年以降の好走馬12頭は以下のランクにあてはまる。
1.前走阪神JFに出走
09年 1番人気1着ジェルミナル(阪神JF6着)
07年 3番人気1着ピンクカメオ(阪神JF8着)
07年 1番人気3着イクスキューズ(阪神JF5着)
06年 5番人気1着コイウタ(阪神JF6着)
2.過去にOPクラスの芝1200m以上で3着以内
08年 1番人気2着スワンキーポーチ(フェアリーS2着)
08年 2番人気3着マルターズオリジン(ジュニアC3着)
3.過去に中山芝1600mで勝利
09年 4番人気2着アイアムネオ(新馬1着)
09年 10番人気3着グッデーコパ(新馬1着)
06年 6番人気3着タイキクラリティ(新馬1着)
4.過去に中山コースで勝利
08年 10番人気1着デヴェロッペ(新馬1着 ※中山ダート1200m)
07円 4番人気2着ショウナンタレント(未勝利1着 ※中山芝1800m)
5.前走芝1600m以上で1着
06年 4番人気2着ルビーレジェンド(新馬1着 ※東京芝1800m)
以前、芝1200mで行われていた際は、クラシックにはほとんど繋がらない一戦だったが、条件変更となった昨年、本競走を制したジェルミナルは同年の桜花賞とオークスで3着と活躍。かつて同条件で行われていたOP特別菜の花賞の勝ち馬(コイウタ、ピンクカメオは春のG1で好走)を見ても、距離延長によって本競走の重要度は相当増したといっていいだろう。
ローテーション的には前走阪神JF組が強く、過去4年のうち3年は同組から優勝馬が出ている。そこでの着順はさほど重要ではなく、同レース掲示板だったイクスキューズは本競走で3着。大きく負けていなければいいという程度で、G1出走経験そのものがここではプラスに働く。
G1に限らずOPクラスの経験、好走歴は素直に評価でき、ランク2にも該当馬が2頭いる。OP経験がなくても狙えるのは、中山コース経験馬。昨年の2、3着馬はデビュー戦を中山芝1600mで勝っていた。キャリア1戦の馬でも大丈夫だ。
できれば今回と同じ距離を勝っているのが望ましいが、ランク4のようなパターンもある。08年のデヴェロッペは初芝だったため人気がなかった。ただし、両馬ともに実際の本競走では4コーナー先頭の競馬をして、好走しており、脚質面でアドバンテージがあった。
06年以降の好走馬12頭は以下のランクにあてはまる。
1.前走阪神JFに出走
09年 1番人気1着ジェルミナル(阪神JF6着)
07年 3番人気1着ピンクカメオ(阪神JF8着)
07年 1番人気3着イクスキューズ(阪神JF5着)
06年 5番人気1着コイウタ(阪神JF6着)
2.過去にOPクラスの芝1200m以上で3着以内
08年 1番人気2着スワンキーポーチ(フェアリーS2着)
08年 2番人気3着マルターズオリジン(ジュニアC3着)
3.過去に中山芝1600mで勝利
09年 4番人気2着アイアムネオ(新馬1着)
09年 10番人気3着グッデーコパ(新馬1着)
06年 6番人気3着タイキクラリティ(新馬1着)
4.過去に中山コースで勝利
08年 10番人気1着デヴェロッペ(新馬1着 ※中山ダート1200m)
07円 4番人気2着ショウナンタレント(未勝利1着 ※中山芝1800m)
5.前走芝1600m以上で1着
06年 4番人気2着ルビーレジェンド(新馬1着 ※東京芝1800m)
以前、芝1200mで行われていた際は、クラシックにはほとんど繋がらない一戦だったが、条件変更となった昨年、本競走を制したジェルミナルは同年の桜花賞とオークスで3着と活躍。かつて同条件で行われていたOP特別菜の花賞の勝ち馬(コイウタ、ピンクカメオは春のG1で好走)を見ても、距離延長によって本競走の重要度は相当増したといっていいだろう。
ローテーション的には前走阪神JF組が強く、過去4年のうち3年は同組から優勝馬が出ている。そこでの着順はさほど重要ではなく、同レース掲示板だったイクスキューズは本競走で3着。大きく負けていなければいいという程度で、G1出走経験そのものがここではプラスに働く。
G1に限らずOPクラスの経験、好走歴は素直に評価でき、ランク2にも該当馬が2頭いる。OP経験がなくても狙えるのは、中山コース経験馬。昨年の2、3着馬はデビュー戦を中山芝1600mで勝っていた。キャリア1戦の馬でも大丈夫だ。
できれば今回と同じ距離を勝っているのが望ましいが、ランク4のようなパターンもある。08年のデヴェロッペは初芝だったため人気がなかった。ただし、両馬ともに実際の本競走では4コーナー先頭の競馬をして、好走しており、脚質面でアドバンテージがあった。
ラブミーチャンが2歳で地方年度代表馬に
NARは7日、「NARグランプリ2009」の表彰馬、表彰者を発表した。
年度代表馬は、デビューから無傷の5連勝で全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)を制したラブミーチャン(笠松)が受賞。なお、2歳馬の年度代表馬は今年で20回を数えるNARグランプリ史上初となる。また、同馬はサラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬も併せて受賞している。
最優秀勝利回数調教師賞は自己の持つ年間最多勝記録を更新する239勝を挙げた角田輝也調教師(愛知)、最優秀勝利回数騎手賞は戸崎圭太騎手(大井)が受賞。
なお、表彰式は2月4日(木)に東京都内のホテルにて行われる。各部門の表彰馬と表彰者は以下の通り。
【表彰馬】※馬齢は昨年のもの、下段は09年の主な勝ち鞍
◆年度代表馬、サラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬
ラブミーチャン(牝2、笠松・柳江仁厩舎)
※全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)
◆サラブレッド3歳最優秀馬
ブルーラッド(牡3、川崎・足立勝久厩舎)
※浦和記念(交流GII)
◆サラブレッド4歳以上最優秀馬
フリオーソ(牡5、船橋・川島正行厩舎)
※ダイオライト記念(交流GII)
◆アラブ最優秀馬、最優秀短距離馬、最優秀ターフ馬
該当馬なし
◆ばんえい最優秀馬
カネサブラック(牡7、ばんえい・松井浩文厩舎)
※岩見沢記念(帯広)、北見記念(帯広)
◆ダートグレード競走特別賞馬
エスポワールシチー(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)
※ジャパンCダート(GI)、南部杯(交流GI)、かしわ記念(交流GI)
◆特別表彰馬
アジュディミツオー(元競走馬・09年に引退)
※東京大賞典連覇(04年、05年)など、ビッグタイトルを総なめにする活躍を見せ、地方所属馬として初の海外遠征(05年ドバイワールドC-首G1・6着)を果たすなど、地方競馬史に大きな足跡を残したことが讃えられ選定。
タガミホマレ(アラブの元競走馬・元種牡馬)
※アラブ系単独競走が09年に幕を閉じたことから、これまで日本の競馬界に大きな功績を残してきたアラブ系競走馬に感謝と敬意を表すため選定。
【表彰者】
◆最優秀勝利回数調教師賞
角田輝也(愛知)
◆最優秀賞金収得調教師賞
川島正行(船橋)
◆最優秀勝率調教師賞
川西毅(愛知)
◆殊勲調教師賞
角川秀樹(北海道)
柳江仁(笠松)
◆最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞
戸崎圭太(大井)
◆最優秀勝率騎手賞
赤岡修次(高知)
◆殊勲騎手賞
該当者なし
◆優秀新人騎手賞
長澤幸太(ばんえい)
◆優秀女性騎手賞
別府真衣(高知) 4年連続4回目
◆ベストフェアプレイ賞
今野忠成(川崎) 4年ぶり2回目
◆特別賞
該当者なし
※地方競馬の優れた人材をより幅広く顕彰するため、今回から表彰規程が改正され、従来、それぞれ1名ずつ選定されていた最優秀調教師賞、最優秀騎手賞を、最優秀勝利回数調教師賞・同騎手賞、最優秀賞金収得調教師賞・同騎手賞、最優秀勝率調教師賞・同騎手賞に改めるとともに、グレード競走や国際競走での顕著な成績を讃える殊勲調教師賞・同騎手賞が新設された。
年度代表馬は、デビューから無傷の5連勝で全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)を制したラブミーチャン(笠松)が受賞。なお、2歳馬の年度代表馬は今年で20回を数えるNARグランプリ史上初となる。また、同馬はサラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬も併せて受賞している。
最優秀勝利回数調教師賞は自己の持つ年間最多勝記録を更新する239勝を挙げた角田輝也調教師(愛知)、最優秀勝利回数騎手賞は戸崎圭太騎手(大井)が受賞。
なお、表彰式は2月4日(木)に東京都内のホテルにて行われる。各部門の表彰馬と表彰者は以下の通り。
【表彰馬】※馬齢は昨年のもの、下段は09年の主な勝ち鞍
◆年度代表馬、サラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬
ラブミーチャン(牝2、笠松・柳江仁厩舎)
※全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)
◆サラブレッド3歳最優秀馬
ブルーラッド(牡3、川崎・足立勝久厩舎)
※浦和記念(交流GII)
◆サラブレッド4歳以上最優秀馬
フリオーソ(牡5、船橋・川島正行厩舎)
※ダイオライト記念(交流GII)
◆アラブ最優秀馬、最優秀短距離馬、最優秀ターフ馬
該当馬なし
◆ばんえい最優秀馬
カネサブラック(牡7、ばんえい・松井浩文厩舎)
※岩見沢記念(帯広)、北見記念(帯広)
◆ダートグレード競走特別賞馬
エスポワールシチー(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)
※ジャパンCダート(GI)、南部杯(交流GI)、かしわ記念(交流GI)
◆特別表彰馬
アジュディミツオー(元競走馬・09年に引退)
※東京大賞典連覇(04年、05年)など、ビッグタイトルを総なめにする活躍を見せ、地方所属馬として初の海外遠征(05年ドバイワールドC-首G1・6着)を果たすなど、地方競馬史に大きな足跡を残したことが讃えられ選定。
タガミホマレ(アラブの元競走馬・元種牡馬)
※アラブ系単独競走が09年に幕を閉じたことから、これまで日本の競馬界に大きな功績を残してきたアラブ系競走馬に感謝と敬意を表すため選定。
【表彰者】
◆最優秀勝利回数調教師賞
角田輝也(愛知)
◆最優秀賞金収得調教師賞
川島正行(船橋)
◆最優秀勝率調教師賞
川西毅(愛知)
◆殊勲調教師賞
角川秀樹(北海道)
柳江仁(笠松)
◆最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞
戸崎圭太(大井)
◆最優秀勝率騎手賞
赤岡修次(高知)
◆殊勲騎手賞
該当者なし
◆優秀新人騎手賞
長澤幸太(ばんえい)
◆優秀女性騎手賞
別府真衣(高知) 4年連続4回目
◆ベストフェアプレイ賞
今野忠成(川崎) 4年ぶり2回目
◆特別賞
該当者なし
※地方競馬の優れた人材をより幅広く顕彰するため、今回から表彰規程が改正され、従来、それぞれ1名ずつ選定されていた最優秀調教師賞、最優秀騎手賞を、最優秀勝利回数調教師賞・同騎手賞、最優秀賞金収得調教師賞・同騎手賞、最優秀勝率調教師賞・同騎手賞に改めるとともに、グレード競走や国際競走での顕著な成績を讃える殊勲調教師賞・同騎手賞が新設された。
【シンザン記念】アシュラ闘魂リハで気合注入
「シンザン記念・G3」(10日、京都)
闘志満々だ。最終追い切りが栗東トレセンで行われ、キョウエイアシュラが熱のこもったメニューを消化した。DPで6F76秒9の好タイムをマークし、追走並入で好調ぶりをアピール。昨秋の2戦は悔しい結果となったが、伝統の重賞で春へ弾みをつける。2度のレコード駆けが光るエーシンホワイティはDPで追走先着。安藤勝は距離克服に自信を見せた。
◇ ◇
ハードな調教で気合を注入した。キョウエイアシュラは栗東坂路を1本駆け上がってからDPへ移動。ピースオブパワー(4歳500万下)を6Fで1秒9と大きく追走する形でスタートした。
外を回るパートナーに対し、向正面で内めを通りながら徐々に差を詰めていく。ラストは内から馬体を並べる形でゴールを目指した。楽な手応えの相手に、ステッキを振りかざして懸命に対抗。脚色が一杯になりながらも並入に持ち込んだ。
たたき出した時計は6F76秒9-37秒5-12秒0。騎乗した小林慎(レースは三浦)には好感触が残った。「前半が速くなったので追走には苦労したが、しまいまでしっかりとしていた。内にモタれるところは相変わらずだが、歩様に硬さが感じられないし、いい状態にきていますね。体がふっくらとしているので、これだけビッシリとやれるんです」と目下の充実ぶりをアピールする。
札幌でデビュー。新馬戦、ラベンダー賞を連勝し、函館2歳Sで2着した。早熟なイメージは強いが、担当の田代助手はそれを否定する。「夏場はまだきゃしゃな体つきだったが、今は幅が出てきている。朝日杯FSを使う前に歯替わりして、カイ食いが良くなっているね。普段は寂しがったり、幼いところがある。もう少しどっしりしてくれば、もっと良くなってくる」。心身ともに成長の余地を残すと語った。
昨秋の2戦は京王杯2歳S(6着)、朝日杯FS(7着)と着順こそ振わなかったが、安定した末脚は魅力。「前走はスタート後に挟まれて残念なレースだった。ただ、マイルがこなせると分かった」と手応えはつかめた。迎える淀の舞台、切れ味が威力を発揮する。
闘志満々だ。最終追い切りが栗東トレセンで行われ、キョウエイアシュラが熱のこもったメニューを消化した。DPで6F76秒9の好タイムをマークし、追走並入で好調ぶりをアピール。昨秋の2戦は悔しい結果となったが、伝統の重賞で春へ弾みをつける。2度のレコード駆けが光るエーシンホワイティはDPで追走先着。安藤勝は距離克服に自信を見せた。
◇ ◇
ハードな調教で気合を注入した。キョウエイアシュラは栗東坂路を1本駆け上がってからDPへ移動。ピースオブパワー(4歳500万下)を6Fで1秒9と大きく追走する形でスタートした。
外を回るパートナーに対し、向正面で内めを通りながら徐々に差を詰めていく。ラストは内から馬体を並べる形でゴールを目指した。楽な手応えの相手に、ステッキを振りかざして懸命に対抗。脚色が一杯になりながらも並入に持ち込んだ。
たたき出した時計は6F76秒9-37秒5-12秒0。騎乗した小林慎(レースは三浦)には好感触が残った。「前半が速くなったので追走には苦労したが、しまいまでしっかりとしていた。内にモタれるところは相変わらずだが、歩様に硬さが感じられないし、いい状態にきていますね。体がふっくらとしているので、これだけビッシリとやれるんです」と目下の充実ぶりをアピールする。
札幌でデビュー。新馬戦、ラベンダー賞を連勝し、函館2歳Sで2着した。早熟なイメージは強いが、担当の田代助手はそれを否定する。「夏場はまだきゃしゃな体つきだったが、今は幅が出てきている。朝日杯FSを使う前に歯替わりして、カイ食いが良くなっているね。普段は寂しがったり、幼いところがある。もう少しどっしりしてくれば、もっと良くなってくる」。心身ともに成長の余地を残すと語った。
昨秋の2戦は京王杯2歳S(6着)、朝日杯FS(7着)と着順こそ振わなかったが、安定した末脚は魅力。「前走はスタート後に挟まれて残念なレースだった。ただ、マイルがこなせると分かった」と手応えはつかめた。迎える淀の舞台、切れ味が威力を発揮する。
【フェアリーS】アプリコット鋭伸リハ
「フェアリーS・G3」(11日、中山)
3歳牝馬クラシックにつながる注目の一戦に、良血馬が顔をそろえた。マンハッタンカフェのめいにあたるアプリコットフィズは、美浦坂路で軽快な動き。コンビを組む蛯名は、2歳女王に輝いたアパパネと同等の評価を与える。また、アドマイヤグルーヴの初子アドマイヤテンバは、栗東坂路で力強い動きを披露。デビューから中2週、中1週での重賞挑戦となるが、疲れもなく調整は順調だ。
◇ ◇
器の大きさを誇示するときが来た。アプリコットフィズが、美浦坂路で鋭い伸びを披露した。角馬場で十分にウォーミングアップしたあと、坂路へ移動。大きなストライドで、ゆったりと四肢を前に進める。鞍上の手綱が少し緩められると、スッと反応して鋭く伸びた。全体時計こそ4F53秒3と平凡だが、ラスト1Fは11秒9。その切れ味を存分にアピールした。
「カイ食いが細くて、体が増えない。血統的なものもあり、繊細な馬だからね。増やそうと思っても無駄なんだ。だからもう、ある程度ハードにやった方がいいだろうと思って。12月に帰ってきてこれで4本目。月曜にもやってるから、十分だろう」。見届けた小島太師の口からは、不安と期待の入りまじった言葉がついて出た。
「乗っていてそんなに速い感じはないのに、時計は出ている。この血統独特の加速の仕方だね」と話すのは、騎乗した小島良助手。母マンハッタンフィズは、01年菊花賞、有馬記念、02年の春の天皇賞を制したマンハッタンカフェの全妹。その血を知り尽くすスタッフの言葉には、重みがある。
レースでコンビを組むのは、マンハッタンカフェの主戦を務めた蛯名。余裕たっぷりの脚色で、2着に0秒7差をつけて圧勝した新馬戦を「モノが違った」と振り返る。奥手の血統ではあるが、年明け3日にまたがった感触から「何とかなるのでは」と重賞制覇に手応えを感じている。
2歳女王アパパネの背中を知る鞍上が「能力的に負けていない」と言うほどの逸材。初春の中山で“東の秘密兵器”が、そのベールを脱ぐ。
3歳牝馬クラシックにつながる注目の一戦に、良血馬が顔をそろえた。マンハッタンカフェのめいにあたるアプリコットフィズは、美浦坂路で軽快な動き。コンビを組む蛯名は、2歳女王に輝いたアパパネと同等の評価を与える。また、アドマイヤグルーヴの初子アドマイヤテンバは、栗東坂路で力強い動きを披露。デビューから中2週、中1週での重賞挑戦となるが、疲れもなく調整は順調だ。
◇ ◇
器の大きさを誇示するときが来た。アプリコットフィズが、美浦坂路で鋭い伸びを披露した。角馬場で十分にウォーミングアップしたあと、坂路へ移動。大きなストライドで、ゆったりと四肢を前に進める。鞍上の手綱が少し緩められると、スッと反応して鋭く伸びた。全体時計こそ4F53秒3と平凡だが、ラスト1Fは11秒9。その切れ味を存分にアピールした。
「カイ食いが細くて、体が増えない。血統的なものもあり、繊細な馬だからね。増やそうと思っても無駄なんだ。だからもう、ある程度ハードにやった方がいいだろうと思って。12月に帰ってきてこれで4本目。月曜にもやってるから、十分だろう」。見届けた小島太師の口からは、不安と期待の入りまじった言葉がついて出た。
「乗っていてそんなに速い感じはないのに、時計は出ている。この血統独特の加速の仕方だね」と話すのは、騎乗した小島良助手。母マンハッタンフィズは、01年菊花賞、有馬記念、02年の春の天皇賞を制したマンハッタンカフェの全妹。その血を知り尽くすスタッフの言葉には、重みがある。
レースでコンビを組むのは、マンハッタンカフェの主戦を務めた蛯名。余裕たっぷりの脚色で、2着に0秒7差をつけて圧勝した新馬戦を「モノが違った」と振り返る。奥手の血統ではあるが、年明け3日にまたがった感触から「何とかなるのでは」と重賞制覇に手応えを感じている。
2歳女王アパパネの背中を知る鞍上が「能力的に負けていない」と言うほどの逸材。初春の中山で“東の秘密兵器”が、そのベールを脱ぐ。
アドマイヤテンバ坂路53秒6ソフト仕上げ…フェアリーS追い切り
◆フェアリーS追い切り(7日) 3歳牝馬重賞のフェアリーSで注目を集めていた良血の1勝馬が、7日の抽選を次々にクリアした。アドマイヤテンバ(G1・2勝馬アドマイヤグルーヴの娘)、メジロオードリー(G1・5勝馬メジロドーベルの娘)、アプリコットフィズ(G1・3勝馬マンハッタンカフェのめい)…。3頭のスター候補生は、この日朝の追い切りでも、上々の動きを披露。どの馬が桜花賞へ一歩前進するか、レースが楽しみになってきた。
1馬身のリードを許したままフィニッシュしたアドマイヤテンバの追い切り。それでも、橋田調教師は顔色を変えることなくコメントした。「予定通りですね」。
坂路で、アドマイヤマリン(3歳未勝利)の外につけた併せ馬は、鞍上が終始手綱を持ったまま。ラスト1ハロン地点で軽く気合をつけられたパートナーとは対照的だ。前を進む相手を見ながら、53秒6―13秒0。中1週での関東遠征と血統背景を考慮したものだった。
「ムキになる血統だから、ソロッとやっている。今のところ、そういう面は見られないけど、間隔が短いし、手綱を抑えてあれくらいでいい」と橋田師。ソフトな仕上げの中にも、手応えは感じている。
03、04年のエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴの長女。3代前の母ダイナカール、祖母エアグルーヴも、G1を制している。昨年12月6日のデビュー戦は、首差の2着に敗れたが、同27日の未勝利戦を勝ち上がった。2着馬にゴール前で詰め寄られ、最後は3/4馬身差。期待度を考えれば物足りなさもあったが、逆に、“隠している”面も多いということだ。
「あのレースは、抜け出して行かなかった。まだ、能力を実証するようなパフォーマンスを見せていないが、消耗していないから中1週でも使える。マイルは向いていると思うし、強いメンバーに入っても、それなりにやれると思う」と母も管理していた橋田師は言った。相手が強化されてこそ目覚める良血。まずはG3を突破して、母子4代G1制覇への第一歩を記す。
1馬身のリードを許したままフィニッシュしたアドマイヤテンバの追い切り。それでも、橋田調教師は顔色を変えることなくコメントした。「予定通りですね」。
坂路で、アドマイヤマリン(3歳未勝利)の外につけた併せ馬は、鞍上が終始手綱を持ったまま。ラスト1ハロン地点で軽く気合をつけられたパートナーとは対照的だ。前を進む相手を見ながら、53秒6―13秒0。中1週での関東遠征と血統背景を考慮したものだった。
「ムキになる血統だから、ソロッとやっている。今のところ、そういう面は見られないけど、間隔が短いし、手綱を抑えてあれくらいでいい」と橋田師。ソフトな仕上げの中にも、手応えは感じている。
03、04年のエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴの長女。3代前の母ダイナカール、祖母エアグルーヴも、G1を制している。昨年12月6日のデビュー戦は、首差の2着に敗れたが、同27日の未勝利戦を勝ち上がった。2着馬にゴール前で詰め寄られ、最後は3/4馬身差。期待度を考えれば物足りなさもあったが、逆に、“隠している”面も多いということだ。
「あのレースは、抜け出して行かなかった。まだ、能力を実証するようなパフォーマンスを見せていないが、消耗していないから中1週でも使える。マイルは向いていると思うし、強いメンバーに入っても、それなりにやれると思う」と母も管理していた橋田師は言った。相手が強化されてこそ目覚める良血。まずはG3を突破して、母子4代G1制覇への第一歩を記す。
アプリコットフィズ鋭伸11秒9…フェアリーS追い切り
◆フェアリーS追い切り(7日) アプリコットフィズは、坂路で上々の動きを見せた。単走でゆったりスタート。15秒9―13秒2とペースを上げて、見せ場は後半だ。残り2ハロンから12秒3。ラスト1ハロンで軽く気合をつけられると、430キロ前後の小柄な馬体を弾ませ、11秒9とシャープに伸びた。
「細い馬でカイバ食いも細いけど、体を増やそうと思ったらダメ。ハードに育てようかなと思ってね」と小島太調教師は言った。12月中旬に美浦に帰厩して、これが4回目の追い切り。しっかり調教を積んできたという自負がある。
G1を3勝したマンハッタンカフェのめい。11月のデビュー戦(東京)を、4馬身差で圧勝した。「素質の高い馬ばかり出て来るけど、この馬もかなり高い。本物だと思うよ」とトレーナー。しっかり桜花賞を見据えての重賞参戦だ。
「細い馬でカイバ食いも細いけど、体を増やそうと思ったらダメ。ハードに育てようかなと思ってね」と小島太調教師は言った。12月中旬に美浦に帰厩して、これが4回目の追い切り。しっかり調教を積んできたという自負がある。
G1を3勝したマンハッタンカフェのめい。11月のデビュー戦(東京)を、4馬身差で圧勝した。「素質の高い馬ばかり出て来るけど、この馬もかなり高い。本物だと思うよ」とトレーナー。しっかり桜花賞を見据えての重賞参戦だ。
ロジフェローズ12秒0瞬時に反応…フェアリーS追い切り
◆フェアリーS追い切り(7日) ロジフェローズは、ニューポリトラックコースで横山典が騎乗して、バンダムレクス(5歳500万)を3馬身追いかけた。
4コーナーを回り切っても、鞍上の手綱は動かない。残り100メートル。ようやく出されたゴーサインに瞬時に反応。一気に馬体を併せると、最後は1馬身半突き放してゴールを駆け抜けた。5ハロン67秒8―38秒9―12秒0。抜群の切れ味で好調を印象づけた。
見守った大竹調教師は満足そうだ。「いい動きだったね。ノリちゃん(横山)も『良かった』と言っていた。オーナーの方針で、レースを決めず馬が良くなった時に使うということでやってきた。そろそろ強い相手と戦わなければいけない時期だからね」と挑戦の意味を口にした。
東京1400メートルの新馬戦を、鋭い末脚で勝ち上がった。期待の大きい素質馬が、開業3年目の新進トレーナーに重賞初Vを運ぶか。
4コーナーを回り切っても、鞍上の手綱は動かない。残り100メートル。ようやく出されたゴーサインに瞬時に反応。一気に馬体を併せると、最後は1馬身半突き放してゴールを駆け抜けた。5ハロン67秒8―38秒9―12秒0。抜群の切れ味で好調を印象づけた。
見守った大竹調教師は満足そうだ。「いい動きだったね。ノリちゃん(横山)も『良かった』と言っていた。オーナーの方針で、レースを決めず馬が良くなった時に使うということでやってきた。そろそろ強い相手と戦わなければいけない時期だからね」と挑戦の意味を口にした。
東京1400メートルの新馬戦を、鋭い末脚で勝ち上がった。期待の大きい素質馬が、開業3年目の新進トレーナーに重賞初Vを運ぶか。
メジロオードリー回転の速いフットワーク…フェアリーS追い切り
◆フェアリーS追い切り(7日) 自慢の切れ味を、チラリとのぞかせた。G1・5勝のメジロドーベルを母に持つメジロオードリーは、坂路の3本目にメジロジェラルド(3歳未勝利)と併せた。1ハロンを過ぎたあたりから加速。体をピタリと併せたまま、勢いをつけて上がって来る。最後の1ハロン。吉田豊は手綱を持ったままだったが、回転の速いフットワークを繰り出し、12秒0でまとめて併入した。
「軽い動きをしていました。いい根性をしている」と吉田豊。全体が4ハロン56秒0、ラスト3ハロン推定37秒4(実際はエラー)の時計に、大久保洋調教師は「もうちょっと速くてもよかったけど、量を含めて九分以上にはやっているからね。あんなものかな」とうなずいた。
昨秋の東京でのデビュー戦を、鮮やかに差し切り勝ち。ラスト3ハロンはメンバー最速の34秒0をマークした。「時計以上に瞬発力を感じた」とトレーナー。吉田は「ドーベルより切れ味がある」と潜在能力の高さをアピールした。
430キロ前後の小柄な馬体で、体力的にはまだ物足りない面は残る。それでも吉田は「うまく運べば、しまいはいい脚を使ってくれる。メンバーは強くなるけど、どれだけやれるか」と期待を隠さない。中山の急坂を一気に突き抜ければ、偉大な母の背中が見えてくる。
「軽い動きをしていました。いい根性をしている」と吉田豊。全体が4ハロン56秒0、ラスト3ハロン推定37秒4(実際はエラー)の時計に、大久保洋調教師は「もうちょっと速くてもよかったけど、量を含めて九分以上にはやっているからね。あんなものかな」とうなずいた。
昨秋の東京でのデビュー戦を、鮮やかに差し切り勝ち。ラスト3ハロンはメンバー最速の34秒0をマークした。「時計以上に瞬発力を感じた」とトレーナー。吉田は「ドーベルより切れ味がある」と潜在能力の高さをアピールした。
430キロ前後の小柄な馬体で、体力的にはまだ物足りない面は残る。それでも吉田は「うまく運べば、しまいはいい脚を使ってくれる。メンバーは強くなるけど、どれだけやれるか」と期待を隠さない。中山の急坂を一気に突き抜ければ、偉大な母の背中が見えてくる。
【フェアリーS】小島太師と中山と言えば…
【小島太師の中山重賞制覇】01年有馬記念をマンハッタンカフェで制し初V。02年は東京改修工事で代替開催となったJCダートをイーグルカフェで優勝。04年中山記念はサクラプレジデントがレコードVを飾った。通算3勝。
2010年1月7日木曜日
ウインクゴールドが重賞初制覇/浦和・ニューイヤーC
7日、浦和競馬場で行われた第53回ニューイヤーC(3歳、南関東G3・ダート1600m、1着賞金1300万円)は、本橋孝太騎手騎乗の4番人気ウインクゴールドが、2番手追走から直線で先頭に立つと、2番人気エスケイガナールの追撃を1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分44秒2(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には7番人気ロッパツノダンガンが入った。1番人気ライトランは7着。
【勝ち馬プロフィール】
◆ウインクゴールド(牡3)
父:マイネルラヴ
母:ナイスメロディ
母父:ナイスダンサー
厩舎:船橋・矢野義幸
通算成績:7戦3勝(重賞1勝)
主な戦績:09年鎌倉記念(南関東G3)4着
【勝ち馬プロフィール】
◆ウインクゴールド(牡3)
父:マイネルラヴ
母:ナイスメロディ
母父:ナイスダンサー
厩舎:船橋・矢野義幸
通算成績:7戦3勝(重賞1勝)
主な戦績:09年鎌倉記念(南関東G3)4着
年度代表馬にウオッカ!牝馬史上初の“連覇”
ホース・オブ・ザ・イヤーを決定する09年度JRA賞受賞馬選考委員会(報道機関の代表8人で構成)が6日、東京・港区のJRA六本木事務所で行われ、年度代表馬にジャパンCなどG1・3勝を挙げたウオッカ(牝6=角居)が昨年に続いて選出された。JRA発行の月刊誌「優駿」が主催となった72年以降、2年連続の年度代表馬受賞はディープインパクト(05、06年)に続いて5頭目、牝馬では史上初の快挙。授賞式は25日に都内のホテルで行われる。
女傑の名にふさわしい堂々の“連覇”だった。ウオッカは最優秀4歳以上牝馬を満票(287票)で選出されたのに加え、史上5頭目の2年連続年度代表馬に輝いた。昨年の180票をはるかに上回る246票を集め、ドリームジャーニー(26票)に大差をつけた。牝馬として史上初の2年連続年度代表馬の快挙に、角居師は「光栄ですし、うれしいです。09年はカンパニーに2回負け、グランプリを2つ勝っている馬もいましたから。厳しいかなと思っていました。運のある馬ですね」と感無量の表情で語った。
春はヴィクトリアマイル&安田記念でG1・2勝。天皇賞・秋こそ3着に苦杯を喫したが、ルメールを新コンビに迎えたジャパンCはオウケンブルースリとの2センチ差の死闘を制してV。「距離的にギリギリでしたが、血統の壁を少し壊すつくり方ができたのでは。馬をつくる側として、大変な勉強ができたと思う」と同師は鼻出血を発症しながらの愛馬の力走に感服した。
来週13日か14日に放牧先のグリーンウッドから栗東に帰厩し、2月中旬にドバイへ遠征。ドバイワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウエザー2000メートル)で引退。レース直後はアイルランドに渡り、昨秋の凱旋門賞馬シーザスターズとの“結婚”も決定している。「前哨戦からワールドCの予定。新しい競馬場ですから、イメージを変えていいのかなと思っています。日本でできたことをどこまで出せるか?これだけの馬ですから、最後まできっちりケアしてあげたい」。指揮官は異国の地での“朗報”を誓っている。
▼谷水雄三オーナー 大変光栄に、また誇りに思っています。多くのファンの皆さまのご声援、ご支援がウオッカの背中を押してくれたと思い、その意味でも大変ありがたく思っています。
◆ウオッカ 父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)牝6歳 谷水雄三氏 [栗]角居 ルメール カントリー牧場 7戦3勝 5億1197万7800円(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)
◆選考方法 年度代表馬と各部門賞は、競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友を含む)287人による投票で決定。地方馬、外国馬も選考の対象となる。投票で3分の1以上に達した馬が受賞馬に決定。また「該当馬なし」が1位、かつ3分の1以上を占めた場合は受賞馬なし。上記2項で決定しない場合は、選考委員会が投票1位の馬(「該当馬なし」が1位の場合は2位の馬)について受賞馬とするか決定する。
女傑の名にふさわしい堂々の“連覇”だった。ウオッカは最優秀4歳以上牝馬を満票(287票)で選出されたのに加え、史上5頭目の2年連続年度代表馬に輝いた。昨年の180票をはるかに上回る246票を集め、ドリームジャーニー(26票)に大差をつけた。牝馬として史上初の2年連続年度代表馬の快挙に、角居師は「光栄ですし、うれしいです。09年はカンパニーに2回負け、グランプリを2つ勝っている馬もいましたから。厳しいかなと思っていました。運のある馬ですね」と感無量の表情で語った。
春はヴィクトリアマイル&安田記念でG1・2勝。天皇賞・秋こそ3着に苦杯を喫したが、ルメールを新コンビに迎えたジャパンCはオウケンブルースリとの2センチ差の死闘を制してV。「距離的にギリギリでしたが、血統の壁を少し壊すつくり方ができたのでは。馬をつくる側として、大変な勉強ができたと思う」と同師は鼻出血を発症しながらの愛馬の力走に感服した。
来週13日か14日に放牧先のグリーンウッドから栗東に帰厩し、2月中旬にドバイへ遠征。ドバイワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウエザー2000メートル)で引退。レース直後はアイルランドに渡り、昨秋の凱旋門賞馬シーザスターズとの“結婚”も決定している。「前哨戦からワールドCの予定。新しい競馬場ですから、イメージを変えていいのかなと思っています。日本でできたことをどこまで出せるか?これだけの馬ですから、最後まできっちりケアしてあげたい」。指揮官は異国の地での“朗報”を誓っている。
▼谷水雄三オーナー 大変光栄に、また誇りに思っています。多くのファンの皆さまのご声援、ご支援がウオッカの背中を押してくれたと思い、その意味でも大変ありがたく思っています。
◆ウオッカ 父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)牝6歳 谷水雄三氏 [栗]角居 ルメール カントリー牧場 7戦3勝 5億1197万7800円(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)
◆選考方法 年度代表馬と各部門賞は、競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友を含む)287人による投票で決定。地方馬、外国馬も選考の対象となる。投票で3分の1以上に達した馬が受賞馬に決定。また「該当馬なし」が1位、かつ3分の1以上を占めた場合は受賞馬なし。上記2項で決定しない場合は、選考委員会が投票1位の馬(「該当馬なし」が1位の場合は2位の馬)について受賞馬とするか決定する。
ウオッカ年度代表馬!牝馬が2年連続
女王から最強馬へ-。09年度JRA賞の選考が6日行われ、昨年に続いてウオッカが年度代表馬に選ばれた。年間G1・3勝が評価されたもので、牝馬の2年連続受賞は初の快挙。同時受賞の最優秀4歳以上牝馬は満票だった。ほかに最優秀2歳牝馬のアパパネも満票での受賞。また、8歳でG1を2勝したカンパニーは特別賞を受賞した。授賞式は25日に行われる。
◇ ◇
2年連続の年度代表馬受賞は牝馬初の快挙だ。昨年に続き年度代表馬はウオッカ。連続受賞は72年以降で5頭目。JRA賞となった87年以降ではシンボリクリスエス(02、03年)、ディープインパクト(05、06年)に続く3頭目だ。同時に受賞した最優秀4歳以上牝馬は満票を獲得。角居師は「うれしい。光栄です。今年は厳しいと思っていましたから。運のある馬ですね」とホッとした表情を見せた。
年間G1・3勝(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)が高く評価された。特に最高のパフォーマンスは、わずか2センチ差で死闘を制したジャパンCだ。3年連続の挑戦。「血統の壁を崩す必要があった」と指揮官が振り返るように、09年の最大目標として掲げていた。史上初の日本牝馬V、牝馬初の10億円ホース、牝馬初のJRA・G1・7勝目と、記録ずくめの世界戦制覇だった。
真の日本最強 ドバイ遠征を最後に繁殖入りが決定している。花道に予定するのは3月27日にUAE・ドバイで行われるドバイワールドC・G1(メイダン、オールウェザー2000メートル)。08年に4着、09年が7着(ともにドバイデューティフリー)に敗れたドバイで雪辱を誓う。
引退後はアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズとの交配が待つ。「種付けの権利も取れましたし、ドバイから直接向かいます。最後まできっちりとケアしたい」と気を引き締める。
現在は放牧先のグリーンウッドで調整中。栗東トレセンには13日か14日に帰厩する予定だ。2年連続の年度代表馬受賞は“真の日本最強馬”の証し。待ってろ、世界の強豪馬-。称号を手みやげに海を渡る。
◇ ◇
2年連続の年度代表馬受賞は牝馬初の快挙だ。昨年に続き年度代表馬はウオッカ。連続受賞は72年以降で5頭目。JRA賞となった87年以降ではシンボリクリスエス(02、03年)、ディープインパクト(05、06年)に続く3頭目だ。同時に受賞した最優秀4歳以上牝馬は満票を獲得。角居師は「うれしい。光栄です。今年は厳しいと思っていましたから。運のある馬ですね」とホッとした表情を見せた。
年間G1・3勝(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)が高く評価された。特に最高のパフォーマンスは、わずか2センチ差で死闘を制したジャパンCだ。3年連続の挑戦。「血統の壁を崩す必要があった」と指揮官が振り返るように、09年の最大目標として掲げていた。史上初の日本牝馬V、牝馬初の10億円ホース、牝馬初のJRA・G1・7勝目と、記録ずくめの世界戦制覇だった。
真の日本最強 ドバイ遠征を最後に繁殖入りが決定している。花道に予定するのは3月27日にUAE・ドバイで行われるドバイワールドC・G1(メイダン、オールウェザー2000メートル)。08年に4着、09年が7着(ともにドバイデューティフリー)に敗れたドバイで雪辱を誓う。
引退後はアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズとの交配が待つ。「種付けの権利も取れましたし、ドバイから直接向かいます。最後まできっちりとケアしたい」と気を引き締める。
現在は放牧先のグリーンウッドで調整中。栗東トレセンには13日か14日に帰厩する予定だ。2年連続の年度代表馬受賞は“真の日本最強馬”の証し。待ってろ、世界の強豪馬-。称号を手みやげに海を渡る。
【シンザン記念】ガルボ軽快!上昇気配
「シンザン記念・G3」(10日、京都)
美浦ではガルボがPで5F65秒2。軽快に駆け抜けて好調をアピールした。
◇ ◇
1勝馬でも朝日杯FSでの4着実績は、今回のメンバーではまばゆい輝きを放つ。ガルボは「前走を使ってシンザン記念のローテは予定通り」との清水英師の言葉通り、軽快な動きでさらなる上昇気配を印象づけた。
坂路を経由して美浦Pへ。終始馬なりだったとはいえ、回転力のあるフットワークで5F65秒2-38秒0-11秒8の時計を楽々とマークした。「3日に速いところ(同じく美浦Pで5F64秒9)をやっているからこれで十分。具合は良さそうだね。前走よりもさらにいい状態」と勢いはとどまるところを知らない。
昨夏の札幌では9、7着に敗退。その後、陣営はオーナーに頼み込んで休養を選択した。「(札幌は)まだ使うには早かったのでしょう。休ませて、ササ針を打ったのが良かったみたい」。秋に復帰したあとは走りが一変。体質の強化に伴い成績もアップし「今は使うごとに良くなっている」と完全に軌道に乗った。
「朝日杯は、もう少し直線が長ければ3着はあった。京都の外回りはいい」と力の勝負を歓迎するのも自信の表れ。唯一の障害とも言える抽選除外さえクリアできれば、タイトル奪取の夢が大きく膨らむ。
美浦ではガルボがPで5F65秒2。軽快に駆け抜けて好調をアピールした。
◇ ◇
1勝馬でも朝日杯FSでの4着実績は、今回のメンバーではまばゆい輝きを放つ。ガルボは「前走を使ってシンザン記念のローテは予定通り」との清水英師の言葉通り、軽快な動きでさらなる上昇気配を印象づけた。
坂路を経由して美浦Pへ。終始馬なりだったとはいえ、回転力のあるフットワークで5F65秒2-38秒0-11秒8の時計を楽々とマークした。「3日に速いところ(同じく美浦Pで5F64秒9)をやっているからこれで十分。具合は良さそうだね。前走よりもさらにいい状態」と勢いはとどまるところを知らない。
昨夏の札幌では9、7着に敗退。その後、陣営はオーナーに頼み込んで休養を選択した。「(札幌は)まだ使うには早かったのでしょう。休ませて、ササ針を打ったのが良かったみたい」。秋に復帰したあとは走りが一変。体質の強化に伴い成績もアップし「今は使うごとに良くなっている」と完全に軌道に乗った。
「朝日杯は、もう少し直線が長ければ3着はあった。京都の外回りはいい」と力の勝負を歓迎するのも自信の表れ。唯一の障害とも言える抽選除外さえクリアできれば、タイトル奪取の夢が大きく膨らむ。
【フェアリーS】バートン好調アピール
「フェアリーS・G3」(11日、中山)
3戦2勝、デビューからパーフェクト連対を貫くテイラーバートンが勇躍東上する。栗東CWの最終追い切りでは、先輩馬の胸を借りて好調ぶりをアピール。初めての長距離輸送をクリアし、重賞タイトル奪取を狙う。
◇ ◇
磨かれながら、ダイヤモンドが輝きを増してきた。テイラーバートンが重賞に挑む。川田(レースは四位)を背に、栗東CWで3頭併せ。ダノンプログラマー(4歳1600万下)とリバティーフロー(4歳1000万下)の先輩2頭に挟まれる形で、5F68秒4-39秒6-12秒4の数字を馬なりで刻んだ。「状態はいいですよ。動きは変わらずいいですね」と清山助手の表情も明るい。
気負う面を見せた2戦目こそ最後の踏ん張りを欠いて2着に敗れたが、前走は違うスタイルで結果を出した。「先々を考えて控える競馬を。我慢する形でも能力の高さを示してくれた」。レースの幅を広げ、なおかつ勝利をつかんだ。2勝目で手にした収穫は大きい。
今回は新たなテーマが待っている。戦いの舞台は中山へ。初めての長距離輸送になるが、清山助手は「今のうちに輸送を経験しておけば、先にもつながるし、大きな経験にもなると思う。気性的に輸送もクリアしてくれると思っている」と熱い期待を注ぐ。大舞台を目指す逸材。着実な歩みは頂点へと続いていく。
3戦2勝、デビューからパーフェクト連対を貫くテイラーバートンが勇躍東上する。栗東CWの最終追い切りでは、先輩馬の胸を借りて好調ぶりをアピール。初めての長距離輸送をクリアし、重賞タイトル奪取を狙う。
◇ ◇
磨かれながら、ダイヤモンドが輝きを増してきた。テイラーバートンが重賞に挑む。川田(レースは四位)を背に、栗東CWで3頭併せ。ダノンプログラマー(4歳1600万下)とリバティーフロー(4歳1000万下)の先輩2頭に挟まれる形で、5F68秒4-39秒6-12秒4の数字を馬なりで刻んだ。「状態はいいですよ。動きは変わらずいいですね」と清山助手の表情も明るい。
気負う面を見せた2戦目こそ最後の踏ん張りを欠いて2着に敗れたが、前走は違うスタイルで結果を出した。「先々を考えて控える競馬を。我慢する形でも能力の高さを示してくれた」。レースの幅を広げ、なおかつ勝利をつかんだ。2勝目で手にした収穫は大きい。
今回は新たなテーマが待っている。戦いの舞台は中山へ。初めての長距離輸送になるが、清山助手は「今のうちに輸送を経験しておけば、先にもつながるし、大きな経験にもなると思う。気性的に輸送もクリアしてくれると思っている」と熱い期待を注ぐ。大舞台を目指す逸材。着実な歩みは頂点へと続いていく。
牝馬史上初!ウオッカ2年連続で年度代表馬
新たな勲章を得て、ドバイで有終ラン−。2009年度のJRA賞が6日発表され、GI3勝を挙げたウオッカ(栗東・角居、牝6歳)が2年連続で年度代表馬に選ばれた。牝馬のV2は初の快挙。昨年秋のジャパンCで優勝を飾ったJRA初の7冠牝馬は、引退レースとなる3月27日のドバイワールドカップで再び世界の頂点を目指す。
日本競馬史に名を刻む女傑が、新たな勲章を手に入れた。牝馬では史上初となる2年連続JRA年度代表馬の受賞。ジャパンCなどGI3勝を挙げ、牝馬初のJRA7冠馬に輝いたウオッカが、287票中246票と圧倒的な票数を獲得して、09年の“日本代表”の座を獲得した。
「昨年はカンパニーに2度負けましたし、春秋のグランプリを制した馬(ドリームジャーニー)もいましたから、厳しい感があったので。光栄です」
角居勝彦調教師は噛みしめるように喜びを語り始めた。昨春はドバイで2戦して5、7着と結果を出せなかったが、帰国後にGIを連勝。ところが、秋は毎日王冠2着、天皇賞・秋は3着。ともにカンパニーに勝利を譲り、前半の勢いに陰りが見えた。しかし、名牝は甦った。3年連続の挑戦となったJCで、オウケンブルースリの追撃をハナ差凌いで悲願のV。日本の牝馬初の快挙だ。
父タニノギムレットはダービー馬だが、母系は短距離血脈が濃く「ちょっと難しい距離でした。でも、有馬も含め(長い距離の)競馬に使えるようにしたい、というのがテーマのひとつで、血統の壁を少し崩すような馬の作り方をした。私たちにとって大変な勉強になりました」。目標を達成するとともに年間GI3勝もウオッカは初めてで、最終的には充実の1年となった。
名牝の最後の大仕事はドバイワールドC(3月27日、メイダン、GI、オールウェザー2000メートル)。「ジャパンC後に鼻出血があったので、しっかり癒えるまで軽い運動にとどめ、先週末から乗り始めました」と角居師。過去2年の遠征では勝利は得られなかったが「(メイダンは)新しい競馬場なので、今は空っぽ。日本で築いたものをどこまで出せるか」と期待を寄せる。引退レースの後は、繁殖牝馬としての使命が待っている。「最後までキッチリとケアしたい」と気を引き締める角居師。日本でその勇姿はもう見られないが、ジャパン代表としての集大成の走りに熱いエールを送りたい。
日本競馬史に名を刻む女傑が、新たな勲章を手に入れた。牝馬では史上初となる2年連続JRA年度代表馬の受賞。ジャパンCなどGI3勝を挙げ、牝馬初のJRA7冠馬に輝いたウオッカが、287票中246票と圧倒的な票数を獲得して、09年の“日本代表”の座を獲得した。
「昨年はカンパニーに2度負けましたし、春秋のグランプリを制した馬(ドリームジャーニー)もいましたから、厳しい感があったので。光栄です」
角居勝彦調教師は噛みしめるように喜びを語り始めた。昨春はドバイで2戦して5、7着と結果を出せなかったが、帰国後にGIを連勝。ところが、秋は毎日王冠2着、天皇賞・秋は3着。ともにカンパニーに勝利を譲り、前半の勢いに陰りが見えた。しかし、名牝は甦った。3年連続の挑戦となったJCで、オウケンブルースリの追撃をハナ差凌いで悲願のV。日本の牝馬初の快挙だ。
父タニノギムレットはダービー馬だが、母系は短距離血脈が濃く「ちょっと難しい距離でした。でも、有馬も含め(長い距離の)競馬に使えるようにしたい、というのがテーマのひとつで、血統の壁を少し崩すような馬の作り方をした。私たちにとって大変な勉強になりました」。目標を達成するとともに年間GI3勝もウオッカは初めてで、最終的には充実の1年となった。
名牝の最後の大仕事はドバイワールドC(3月27日、メイダン、GI、オールウェザー2000メートル)。「ジャパンC後に鼻出血があったので、しっかり癒えるまで軽い運動にとどめ、先週末から乗り始めました」と角居師。過去2年の遠征では勝利は得られなかったが「(メイダンは)新しい競馬場なので、今は空っぽ。日本で築いたものをどこまで出せるか」と期待を寄せる。引退レースの後は、繁殖牝馬としての使命が待っている。「最後までキッチリとケアしたい」と気を引き締める角居師。日本でその勇姿はもう見られないが、ジャパン代表としての集大成の走りに熱いエールを送りたい。
ブエナいざ世界へ!ドバイでウオッカと激突も
2009年度のJRA受賞馬選考委員会が6日、東京・港区の六本木事務所で開かれた。最優秀4歳以上牡馬は、春秋グランプリ制覇を達成したドリームジャーニー(牡6)に決定。池江泰寿調教師は「今年は年度代表馬の座を狙いたい」と意欲を見せた。年度代表馬は2年連続でウオッカが受賞。最優秀3歳牝馬は2冠馬ブエナビスタ、史上初の8歳GI馬カンパニーには特別賞が贈られた。
昨春の牝馬クラシックを圧倒的な強さで制したブエナビスタが、最優秀3歳牝馬に輝いた。満票の287票にあと1票という大差での受賞に、松田博調教師は 「レッドディザイア(秋華賞馬)がいたけど、成績的には(タイトルを)もらって当然やと思っていた」と自信満々。「ただ残念だったのは、秋に1度も勝てなかったことやな」と振り返った。
凱旋門賞挑戦のステップレースに選んだ札幌記念は2着で遠征を断念。牝馬3冠が期待された秋華賞は2位入線も他馬への進路妨害で3着降着。エリザベス女王杯は強烈な末脚を繰り出したが、逃げた2頭を捕らえきれずに3着。有馬記念は横山典騎手に乗り替わり先行策を取ったが、ドリームジャーニーに差され2着に終わった。
有馬記念の後は栗東トレセンで疲れを癒し、6日に宮城・山元トレセンに放牧に出された。当面の目標は3月27日にメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデイへの挑戦だ。今のところドバイデューティフリー(芝1800メートル)、ドバイワールドカップ(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2400メートル)に登録する予定だ。
松田博調教師は「13日に締め切られるドバイのレースには3つ登録する。どこに出られるか分からないが、実際に挑戦が決まれば、それに合わせて帰厩させて準備は進める」と挑戦に前向き。ワールドカップ出走なら2年連続年度代表馬のウオッカと最初で最後の対決が実現。ドバイで引退するウオッカに代わり、2010年は古馬となるブエナビスタが日本の競馬界をリードする。
昨春の牝馬クラシックを圧倒的な強さで制したブエナビスタが、最優秀3歳牝馬に輝いた。満票の287票にあと1票という大差での受賞に、松田博調教師は 「レッドディザイア(秋華賞馬)がいたけど、成績的には(タイトルを)もらって当然やと思っていた」と自信満々。「ただ残念だったのは、秋に1度も勝てなかったことやな」と振り返った。
凱旋門賞挑戦のステップレースに選んだ札幌記念は2着で遠征を断念。牝馬3冠が期待された秋華賞は2位入線も他馬への進路妨害で3着降着。エリザベス女王杯は強烈な末脚を繰り出したが、逃げた2頭を捕らえきれずに3着。有馬記念は横山典騎手に乗り替わり先行策を取ったが、ドリームジャーニーに差され2着に終わった。
有馬記念の後は栗東トレセンで疲れを癒し、6日に宮城・山元トレセンに放牧に出された。当面の目標は3月27日にメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデイへの挑戦だ。今のところドバイデューティフリー(芝1800メートル)、ドバイワールドカップ(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2400メートル)に登録する予定だ。
松田博調教師は「13日に締め切られるドバイのレースには3つ登録する。どこに出られるか分からないが、実際に挑戦が決まれば、それに合わせて帰厩させて準備は進める」と挑戦に前向き。ワールドカップ出走なら2年連続年度代表馬のウオッカと最初で最後の対決が実現。ドバイで引退するウオッカに代わり、2010年は古馬となるブエナビスタが日本の競馬界をリードする。
アンカツ着用ブエナ勝負服、盗まれていた…
ブエナビスタが2009年度JRA(日本中央競馬会)賞最優秀3歳牝馬に選出された6日、“ブエナがらみ”の窃盗事件が明らかになった。昨年3月のチューリップ賞で優勝した際、安藤勝己騎手(49)が着用していた勝負服を盗んだ窃盗容疑で、名古屋市名東区のパート店員の男が滋賀県警草津署に逮捕された。
窃盗容疑で逮捕されたのは、名古屋市名東区照が丘のパート店員、石沢雄一容疑者(39)。昨年4月下旬、京都市伏見区の京都競馬場で、勝負服1着(3万円相当)を盗んだ疑い。石沢容疑者は「売るために盗んだ」と容疑を認めているという。
草津署によると、石沢容疑者が盗んだのは、牝馬クラシック2冠のブエナビスタが昨年3月7日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞で優勝した際、安藤騎手が着用していた勝負服。
勝負服は一般に、馬主が制作して調教師に贈呈し、それを騎手がレースの際に着用する。この勝負服も松田博資調教師(63)が所有して京都競馬場内で保管していたが、石沢容疑者は「京都競馬場に遊びに行った際に関係者以外は入れない場所へ立ち入り盗んだ」と供述している。
石沢容疑者はすぐにネットオークションに出品、昨年4月に大阪市の男性が13万円で落札した。さらに大阪市の男性も出品し、6月3日に佐賀県の男性が20万円で落札した。ところが松田調教師が偶然出品に気が付き、7月ごろに被害届が出された。
「ネットで見つけた時点では盗まれたことに気付いておらず、『まさか』という気持ちがあったようだ。他にも勝負服はたくさんあって、クリーニングに出している物の確認などもあり、届けを出すまで時間がかかった」(捜査幹部)。
結局、出品者をたどって石沢容疑者を突き止めた。石沢容疑者は競馬好きで京都競馬場に何度も足を運んでおり、ネットオークションに競馬グッズをいくつも出品していたという。同署は余罪を追及している。
松田調教師は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンを管理するなど、GI12勝。
窃盗容疑で逮捕されたのは、名古屋市名東区照が丘のパート店員、石沢雄一容疑者(39)。昨年4月下旬、京都市伏見区の京都競馬場で、勝負服1着(3万円相当)を盗んだ疑い。石沢容疑者は「売るために盗んだ」と容疑を認めているという。
草津署によると、石沢容疑者が盗んだのは、牝馬クラシック2冠のブエナビスタが昨年3月7日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞で優勝した際、安藤騎手が着用していた勝負服。
勝負服は一般に、馬主が制作して調教師に贈呈し、それを騎手がレースの際に着用する。この勝負服も松田博資調教師(63)が所有して京都競馬場内で保管していたが、石沢容疑者は「京都競馬場に遊びに行った際に関係者以外は入れない場所へ立ち入り盗んだ」と供述している。
石沢容疑者はすぐにネットオークションに出品、昨年4月に大阪市の男性が13万円で落札した。さらに大阪市の男性も出品し、6月3日に佐賀県の男性が20万円で落札した。ところが松田調教師が偶然出品に気が付き、7月ごろに被害届が出された。
「ネットで見つけた時点では盗まれたことに気付いておらず、『まさか』という気持ちがあったようだ。他にも勝負服はたくさんあって、クリーニングに出している物の確認などもあり、届けを出すまで時間がかかった」(捜査幹部)。
結局、出品者をたどって石沢容疑者を突き止めた。石沢容疑者は競馬好きで京都競馬場に何度も足を運んでおり、ネットオークションに競馬グッズをいくつも出品していたという。同署は余罪を追及している。
松田調教師は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンを管理するなど、GI12勝。
「これで十分」シャインゆったり64秒0…シンザン記念追い切り
◆シンザン記念追い切り(6日) 坂路をゆったりと駆け上がった。全体時計は64秒0でも、これがシャインの実質的な追い切り。ラストを13秒8でサッと伸ばし、馬の気分に任せる“川村厩舎流”で態勢を整えた。
「時計を出すつもりはなかったが、自分からスッと動いていった。動きは良かったよ。テンションが高い馬なので、これで十分」と大井助手は納得の表情で話した。
メイショウサムソン、ダイワスカーレットなどが勝ち、“出世レース”の呼び名が定着してきた、報知杯中京2歳Sの覇者。その時も、当該週は坂路で60秒2と“静”に徹して結果を出した。レースは、最後方から直線に向いて前が詰まる厳しい展開。1頭分のすき間を突いて、一気に馬群を割る強い内容だった。
「適当なレースがなく1200メートルを使っていたが、前走は距離が延びたのがよかった。若さが解消してきたし、しまいの脚を生かせば」と川村調教師。最低人気で勝った前走がフロックでないことを、重賞の舞台で証明してみせる。
「時計を出すつもりはなかったが、自分からスッと動いていった。動きは良かったよ。テンションが高い馬なので、これで十分」と大井助手は納得の表情で話した。
メイショウサムソン、ダイワスカーレットなどが勝ち、“出世レース”の呼び名が定着してきた、報知杯中京2歳Sの覇者。その時も、当該週は坂路で60秒2と“静”に徹して結果を出した。レースは、最後方から直線に向いて前が詰まる厳しい展開。1頭分のすき間を突いて、一気に馬群を割る強い内容だった。
「適当なレースがなく1200メートルを使っていたが、前走は距離が延びたのがよかった。若さが解消してきたし、しまいの脚を生かせば」と川村調教師。最低人気で勝った前走がフロックでないことを、重賞の舞台で証明してみせる。
2010年1月6日水曜日
【京都金杯】ライブコンサートで岩田が新春V
「京都金杯・G3」(5日、京都)
関西の年明けを飾る京都金杯はライブコンサートがV。明けて6歳を迎えたセン馬が、初めての重賞勝利を手に入れた。岩田は今年の初勝利を重賞でゲット。年男が鮮やかな手綱さばきで好スタートを切った。1番人気のスマートギアはまたしても2着。3着には13番人気のレインダンスが入り、3連単は19万円を超える波乱となった。なお、3番人気のドラゴンファングは鼻出血の影響か、14着に大敗した。
◇ ◇
何度も何度も舞い上がる、左ステッキ。横一線の激しい追い比べを制した瞬間、そのまま天空に突き刺さった。みぞれ混じりの淀に映える、美しいガッツポーズ。ライブコンサートとのタッグで新春を飾ったのは、年男の岩田だった。6歳を迎えたばかりの、遅咲きのセン馬。たたき上げの外国産馬が、初めて重賞タイトルを手に入れた。
鮮やかなメーンジャック。今年最初のVをG制覇で決めた名手は、会心の“一撃”を冷静に振り返った。「前走の鳴尾記念は発馬が良過ぎて、前半をうまくクリアできませんでした。きょうはマイル戦で、この馬には一番条件も合っている。インで脚をためて、直線に向こうと思っていたんです」。過去7勝のうち、5勝が1600メートル戦。ライブにとって最適の距離での戦いだった。そしてインで我慢をする戦法は、岩田が最も得意とするスタイル。中団よりやや後方で“静”に徹して、直線は一転して“動”へ。馬場の真ん中を力強くこじ開け、上がり34秒6の末脚を駆使してフィニッシュ。パートナーが最も映える形を貫き、人馬一体の姿を見せつけた。
白井師も手応えをつかむ。「前走が減り過ぎていたから、きょうの12キロ増はよかった。鞍をつける時から元気が良過ぎたよ」。気温の上昇とともに調子を上げるタイプ。それだけに、真冬に重賞初Vを決めた事実は大きい。「状態が良ければ、東京新聞杯(30日・東京)に向かいたい」と明言。オールウェザーのゴドルフィンマイル(メイダン・3月27日)に登録するプランもあり、未来は広がる一方。ライブコンサートにとって、輝く年が幕を開けた。
関西の年明けを飾る京都金杯はライブコンサートがV。明けて6歳を迎えたセン馬が、初めての重賞勝利を手に入れた。岩田は今年の初勝利を重賞でゲット。年男が鮮やかな手綱さばきで好スタートを切った。1番人気のスマートギアはまたしても2着。3着には13番人気のレインダンスが入り、3連単は19万円を超える波乱となった。なお、3番人気のドラゴンファングは鼻出血の影響か、14着に大敗した。
◇ ◇
何度も何度も舞い上がる、左ステッキ。横一線の激しい追い比べを制した瞬間、そのまま天空に突き刺さった。みぞれ混じりの淀に映える、美しいガッツポーズ。ライブコンサートとのタッグで新春を飾ったのは、年男の岩田だった。6歳を迎えたばかりの、遅咲きのセン馬。たたき上げの外国産馬が、初めて重賞タイトルを手に入れた。
鮮やかなメーンジャック。今年最初のVをG制覇で決めた名手は、会心の“一撃”を冷静に振り返った。「前走の鳴尾記念は発馬が良過ぎて、前半をうまくクリアできませんでした。きょうはマイル戦で、この馬には一番条件も合っている。インで脚をためて、直線に向こうと思っていたんです」。過去7勝のうち、5勝が1600メートル戦。ライブにとって最適の距離での戦いだった。そしてインで我慢をする戦法は、岩田が最も得意とするスタイル。中団よりやや後方で“静”に徹して、直線は一転して“動”へ。馬場の真ん中を力強くこじ開け、上がり34秒6の末脚を駆使してフィニッシュ。パートナーが最も映える形を貫き、人馬一体の姿を見せつけた。
白井師も手応えをつかむ。「前走が減り過ぎていたから、きょうの12キロ増はよかった。鞍をつける時から元気が良過ぎたよ」。気温の上昇とともに調子を上げるタイプ。それだけに、真冬に重賞初Vを決めた事実は大きい。「状態が良ければ、東京新聞杯(30日・東京)に向かいたい」と明言。オールウェザーのゴドルフィンマイル(メイダン・3月27日)に登録するプランもあり、未来は広がる一方。ライブコンサートにとって、輝く年が幕を開けた。
ウオッカ来週帰厩、2月中旬にもドバイへ
3月27日のドバイワールドカップ(UAE・メイダン競馬場、GI、AW2000メートル)で引退するGI7勝馬ウオッカ(栗・角居、牝6)が、放牧先のグリーンウッドから来週中に栗東トレセンに帰厩することになった。関西競馬記者クラブ賞の授賞式に出席した角居調教師が5日、明らかにした。
「(ウオッカは)今、グリーンウッドにいますが、13日か14日には戻ってきて、調整していきます」と話した。
栗東で調整後、2月中旬にもドバイへ移動。マクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)を使ってドバイWCに向かう予定。
「(ウオッカは)今、グリーンウッドにいますが、13日か14日には戻ってきて、調整していきます」と話した。
栗東で調整後、2月中旬にもドバイへ移動。マクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)を使ってドバイWCに向かう予定。
皐月賞馬アンライバルド、左前脚屈腱炎…復帰は未定
有馬記念で15着に敗れた昨年の皐月賞馬アンライバルド(栗・友道、牡4)が、左前脚に屈腱炎を発症していることが5日、分かった。
レース後に放牧に出されている宮城・山元トレセンで検査を行った結果、判明した。症状は重度ではない模様だが、復帰までにはかなりの時間を要する見込み。
今後は、カネヒキリやアクシオンにも行われた幹細胞移植手術を施して、復帰を目指すことになりそうだ。
レース後に放牧に出されている宮城・山元トレセンで検査を行った結果、判明した。症状は重度ではない模様だが、復帰までにはかなりの時間を要する見込み。
今後は、カネヒキリやアクシオンにも行われた幹細胞移植手術を施して、復帰を目指すことになりそうだ。
アクシオンV!SS産駒17年連続重賞制覇…中山金杯
新春を飾るハンデ重賞、第59回中山金杯・G3(5日、中山・芝2000メートル)は、7歳馬アクシオン(藤田)が、直線の坂を上がってから一気に伸びて優勝。鳴尾記念に続いて重賞V2を達成した。02年に死亡した名種牡馬サンデーサイレンスの最後の世代の子。今後の活躍が、一層楽しみになった。2着は5番人気のトウショウシロッコ。3着には15番人気のトウショウウェイヴの兄弟が入り、3連単は“24万馬券”の大波乱となった。
非凡な能力の持ち主に、年齢は関係ない。最後の直線、アクシオンが馬群の内側から外へ抜け出たのは、残り100メートルを切ってから。首、鼻、鼻、鼻差とタイム差なしで5頭がゴールになだれ込んだ大混戦は、サンデーサイレンスが残した最後の世代の7歳馬が制した。
ゲートを出て、1ハロン12秒4―11秒1のラップで流れたレースは、3ハロン目で一変。13秒1に緩んだ。「2コーナーで一気にペースが遅くなった」。5ハロン通過も61秒9のスロー。外を回っていたら届かない―。4番枠からスタートした藤田は、腹をくくってインで我慢した。「馬群をさばくのは大変だったけど、届いてくれと願った」。体重が絞りづらい厳寒期。前走比プラス14キロで臨みながら、最後は力でねじ伏せた。
素質が評価されながら、屈けん炎に見舞われ、競走馬が一番充実する4歳1月から6歳4月まで、2年以上の休養を余儀なくされた。「苦労というか、1年以上何もしなかった。普通、それだけ休んだら、なかなか能力が戻ることはない。これが、サンデーの血なのかな」と二ノ宮調教師。レースでは、遅いペースに行きたがる面もみせたが、「引っかかりながら、へこたれなかったラストの精神力も、血の力だね」と改めて父の遺伝力の強さへの敬意を口にした。
中距離界に現れた、遅咲きのニューヒーローの今後について、トレーナーは「休ませることしか考えていない。春は、もう使う必要もないし、どこのレースと決めない」と言った。あえて放っておくことで、可能性が花を開かせる。藤田は「有馬記念(賞金除外)に出ていても、いいところに来てたんじゃないかという馬。7歳だが、もっともっと良くなる」と期待を隠さない。サンデーサイレンス産駒は、今回の中山金杯制覇で、17年連続の重賞勝利を飾った。ノーザンテースト、パーソロンが持つ18年連続の最多記録に並んで追い越すためには、この末っ子世代の“孝行息子”の頑張りが不可欠だ。
◆アクシオン 父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ(父ディキシーランドバンド)。牡7歳の鹿毛。戦績17戦7勝。総収得賞金1億9356万9000円。主な勝ち鞍・09年鳴尾記念。生産者・北海道平取町の坂東牧場。馬主・中田徹氏。美浦・二ノ宮敬宇厩舎所属。
非凡な能力の持ち主に、年齢は関係ない。最後の直線、アクシオンが馬群の内側から外へ抜け出たのは、残り100メートルを切ってから。首、鼻、鼻、鼻差とタイム差なしで5頭がゴールになだれ込んだ大混戦は、サンデーサイレンスが残した最後の世代の7歳馬が制した。
ゲートを出て、1ハロン12秒4―11秒1のラップで流れたレースは、3ハロン目で一変。13秒1に緩んだ。「2コーナーで一気にペースが遅くなった」。5ハロン通過も61秒9のスロー。外を回っていたら届かない―。4番枠からスタートした藤田は、腹をくくってインで我慢した。「馬群をさばくのは大変だったけど、届いてくれと願った」。体重が絞りづらい厳寒期。前走比プラス14キロで臨みながら、最後は力でねじ伏せた。
素質が評価されながら、屈けん炎に見舞われ、競走馬が一番充実する4歳1月から6歳4月まで、2年以上の休養を余儀なくされた。「苦労というか、1年以上何もしなかった。普通、それだけ休んだら、なかなか能力が戻ることはない。これが、サンデーの血なのかな」と二ノ宮調教師。レースでは、遅いペースに行きたがる面もみせたが、「引っかかりながら、へこたれなかったラストの精神力も、血の力だね」と改めて父の遺伝力の強さへの敬意を口にした。
中距離界に現れた、遅咲きのニューヒーローの今後について、トレーナーは「休ませることしか考えていない。春は、もう使う必要もないし、どこのレースと決めない」と言った。あえて放っておくことで、可能性が花を開かせる。藤田は「有馬記念(賞金除外)に出ていても、いいところに来てたんじゃないかという馬。7歳だが、もっともっと良くなる」と期待を隠さない。サンデーサイレンス産駒は、今回の中山金杯制覇で、17年連続の重賞勝利を飾った。ノーザンテースト、パーソロンが持つ18年連続の最多記録に並んで追い越すためには、この末っ子世代の“孝行息子”の頑張りが不可欠だ。
◆アクシオン 父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ(父ディキシーランドバンド)。牡7歳の鹿毛。戦績17戦7勝。総収得賞金1億9356万9000円。主な勝ち鞍・09年鳴尾記念。生産者・北海道平取町の坂東牧場。馬主・中田徹氏。美浦・二ノ宮敬宇厩舎所属。
岩田ライブで初笑い!ドバイ見えた!重賞初V…京都金杯
第48回京都金杯・G3(5日、京都・芝1600メートル)は、3月で36歳になる年男・岩田が騎乗するライブコンサートが、重賞挑戦8度目でうれしい初勝利を挙げた。1番人気のスマートギアは、鋭く追い込んだものの2着。3着はレインダンスだった。
極限までため込んだ闘争心を、一気に放出させた。直線半ばまで、中団の後ろで息を潜めていた岩田とライブコンサート。ラスト2ハロン過ぎで手綱が動き始めると、わずかに見えたスペースをこじ開けるように抜け出して来た。
豪快に振り下ろされる左ムチに、全身を大きく使ったフォームで反応。着差は半馬身でも、ゴール直後に左手を突き上げるほど、岩田には手応えがあった。
イメージ通りのレースだった。「この馬には一番いい距離だったから、インで脚をためて直線へ向かおうと思っていた」。3月12日で36歳となる年男ジョッキーの勢いは、白井調教師にも、大きな“初笑い”をもたらした。「京都金杯は惜しいレースが多かっただけに、うれしいね。今日は本当にうまく乗ってくれた」。過去に2着1回(05年アルビレオ)、3着2回(01年アグネスデジタル、06年アルビレオ)。もどかしさを振り払う激走だった。
次走は東京新聞杯(30日、東京)の予定。そして、その先には夢の舞台が待っている。「ここで結果が出たら、と思っていた」。それは、父のシングスピールが“世界一”の称号をつかんだドバイ(97年にワールドカップ制覇)だ。「マイルに近い距離のレースに登録する。選ばれれば、だね。暖かくなれば、馬はもっと良くなってくる」。偉大な父の足跡をたどる旅への、大きな一歩。夢と希望に満ちた一年が始まった。
◆ライブコンサート 父シングスピール、母ダンスライヴリー(父キングマンボ)。セン6歳の黒鹿毛。戦績28戦8勝。総収得賞金1億8028万3000円。重賞初勝利。生産者・愛国のJチャンドリス。馬主・グリーンフィールズ(株)。栗東・白井寿昭厩舎所属。
[記録メモ]
◆トップハンデ馬のV 最も重い57キロで優勝。02年ダイタクリーヴァ(58.5キロ)以来、8年ぶり。
◆セン馬 平地重賞勝ちは、08年ステイヤーズSのエアジパング以来。
◆年男ジョッキー 岩田は74年生まれ寅年。年男の京都金杯制覇は、05年の武豊(酉年)以来。
◆白井調教師 95年以降、16年連続の重賞勝利。
極限までため込んだ闘争心を、一気に放出させた。直線半ばまで、中団の後ろで息を潜めていた岩田とライブコンサート。ラスト2ハロン過ぎで手綱が動き始めると、わずかに見えたスペースをこじ開けるように抜け出して来た。
豪快に振り下ろされる左ムチに、全身を大きく使ったフォームで反応。着差は半馬身でも、ゴール直後に左手を突き上げるほど、岩田には手応えがあった。
イメージ通りのレースだった。「この馬には一番いい距離だったから、インで脚をためて直線へ向かおうと思っていた」。3月12日で36歳となる年男ジョッキーの勢いは、白井調教師にも、大きな“初笑い”をもたらした。「京都金杯は惜しいレースが多かっただけに、うれしいね。今日は本当にうまく乗ってくれた」。過去に2着1回(05年アルビレオ)、3着2回(01年アグネスデジタル、06年アルビレオ)。もどかしさを振り払う激走だった。
次走は東京新聞杯(30日、東京)の予定。そして、その先には夢の舞台が待っている。「ここで結果が出たら、と思っていた」。それは、父のシングスピールが“世界一”の称号をつかんだドバイ(97年にワールドカップ制覇)だ。「マイルに近い距離のレースに登録する。選ばれれば、だね。暖かくなれば、馬はもっと良くなってくる」。偉大な父の足跡をたどる旅への、大きな一歩。夢と希望に満ちた一年が始まった。
◆ライブコンサート 父シングスピール、母ダンスライヴリー(父キングマンボ)。セン6歳の黒鹿毛。戦績28戦8勝。総収得賞金1億8028万3000円。重賞初勝利。生産者・愛国のJチャンドリス。馬主・グリーンフィールズ(株)。栗東・白井寿昭厩舎所属。
[記録メモ]
◆トップハンデ馬のV 最も重い57キロで優勝。02年ダイタクリーヴァ(58.5キロ)以来、8年ぶり。
◆セン馬 平地重賞勝ちは、08年ステイヤーズSのエアジパング以来。
◆年男ジョッキー 岩田は74年生まれ寅年。年男の京都金杯制覇は、05年の武豊(酉年)以来。
◆白井調教師 95年以降、16年連続の重賞勝利。
【中山金杯】デルフォイ実力証明の4着
約7カ月ぶりの実戦だった4歳馬デルフォイがしぶとく4着に食い込んだ。「ゲートをスムーズに出て、いい位置で流れに乗れた。道中も掛かりかけたが我慢してくれた」と藤岡佑。「いったん先頭に立ったし惜しかったけど、初めて強いメンバーとやって力のあるところを見せてくれたね」と納得の表情。シックスセンスの半弟という良血が飛躍の1年へ好スタートを切った。
【中山金杯】トウショウ兄弟“大接戦”の2、3着!
2頭出しだった大久保洋厩舎のトウショウ兄弟が大接戦のゴール前で2、3着を死守した。
シロッコが兄の意地で2着。「勝った馬は内をうまくさばいたが、自分は外に出すのに手間取った。いい脚は使ったが…」と悔しそうな吉田豊。一方、首+鼻差3着の弟ウェイヴは、いつもの後方待機から一転しての先行策。騎乗した中舘は「ブリンカーが利いていた。先生からはハナに行くくらいのつもりで、いつもと違う乗り方をしてくれと言われていた。指示通りで次につながる内容」と納得。大久保洋師は「2着ばかりだな」と嘆きながらも「シロッコは内外の差で実力は互角。ウェイヴは今後の選択肢が増えたと思う」と収穫ありの表情。兄弟悲願の重賞Vへ手応えを感じ取っていた。
シロッコが兄の意地で2着。「勝った馬は内をうまくさばいたが、自分は外に出すのに手間取った。いい脚は使ったが…」と悔しそうな吉田豊。一方、首+鼻差3着の弟ウェイヴは、いつもの後方待機から一転しての先行策。騎乗した中舘は「ブリンカーが利いていた。先生からはハナに行くくらいのつもりで、いつもと違う乗り方をしてくれと言われていた。指示通りで次につながる内容」と納得。大久保洋師は「2着ばかりだな」と嘆きながらも「シロッコは内外の差で実力は互角。ウェイヴは今後の選択肢が増えたと思う」と収穫ありの表情。兄弟悲願の重賞Vへ手応えを感じ取っていた。
2010年1月5日火曜日
アクシオンが重賞2連勝/中山金杯
5日、中山競馬場で行われた第59回中山金杯(4歳上、GIII・芝2000m)は、藤田伸二騎手騎乗の1番人気アクシオンが中団のインコースから直線で外に持ち出されると、競り合いの中から抜け出し、5番人気トウショウシロッコにクビ差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分00秒8(良)。さらにハナ差の3着には15番人気トウショウウェイヴが入った。
アクシオンは前走の鳴尾記念(GIII)で重賞初制覇を飾っており、今回の勝利で3連勝となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆アクシオン(牡7)
父:サンデーサイレンス
母:グレイテストヒッツ
母父:Dixieland Band
厩舎:美浦・二ノ宮敬宇
通算成績:17戦7勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:09年鳴尾記念
アクシオンは前走の鳴尾記念(GIII)で重賞初制覇を飾っており、今回の勝利で3連勝となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆アクシオン(牡7)
父:サンデーサイレンス
母:グレイテストヒッツ
母父:Dixieland Band
厩舎:美浦・二ノ宮敬宇
通算成績:17戦7勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:09年鳴尾記念
【中山金杯】アクシオンが大混戦制し重賞連勝
第59回中山金杯(5日、中山11R、GIII、4歳上OP、芝2000m)藤田騎手騎乗の1番人気アクシオン(牡7、美浦・二ノ宮厩舎)がゴール前の競り合いを制して重賞連勝を飾った。タイムは2分00秒8(良)。2着に5番人気のトウショウシロッコ(牡7、美浦・大久保洋厩舎)。3着には13番人気のトウショウウェイヴ(牡5、美浦・大久保洋厩舎)が入った。
レースは福島記念を勝ったサニーサンデーが逃げる展開。アクシオンは終始インコースを追走。直線で外に出すと一気に先頭に並びかける。ゴール前では5頭が横一線だったが、わずかにアクシオンが出たところがゴール。5着まではクビ、ハナ、ハナ、ハナという大混戦だった。
アクシオンは、父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ、母の父ディキシーランドバンドという血統。通算17戦7勝で、重賞は09年の鳴尾記念(GIII)に続き2勝目。
サンデーサイレンスは17年連続のJRA重賞勝利を達成した。
レースは福島記念を勝ったサニーサンデーが逃げる展開。アクシオンは終始インコースを追走。直線で外に出すと一気に先頭に並びかける。ゴール前では5頭が横一線だったが、わずかにアクシオンが出たところがゴール。5着まではクビ、ハナ、ハナ、ハナという大混戦だった。
アクシオンは、父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ、母の父ディキシーランドバンドという血統。通算17戦7勝で、重賞は09年の鳴尾記念(GIII)に続き2勝目。
サンデーサイレンスは17年連続のJRA重賞勝利を達成した。
トウカイトリックが2年ぶりの勝利/万葉S
5日、京都競馬場で行われた万葉S(4歳上OP、芝3000m)は、和田竜二騎手騎乗の2番人気トウカイトリックが中団追走から直線で抜け出すと、1番人気モンテクリスエスの追い上げをクビ差抑えて優勝した。勝ちタイムは3分06秒8(良)。さらに1馬身差の3着には3番人気メイショウドンタクが入った。
なお、トウカイトリックは08年にもこのレースを制しており、今回がそれ以来2年ぶりの勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆トウカイトリック(牡8)
父:エルコンドルパサー
母:ズーナクア
母父:Silver Hawk
厩舎:栗東・野中賢二
通算成績:40戦7勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:07年ダイヤモンドS(GIII)
なお、トウカイトリックは08年にもこのレースを制しており、今回がそれ以来2年ぶりの勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆トウカイトリック(牡8)
父:エルコンドルパサー
母:ズーナクア
母父:Silver Hawk
厩舎:栗東・野中賢二
通算成績:40戦7勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:07年ダイヤモンドS(GIII)
内田博騎手がJRA通算400勝達成
内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤=は5日の中山8R(サラ4歳以上1000万下、ダ1800メートル)で2番人気のドリームマイスター(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)に騎乗して1着となり、現役では33人目となるJRA通算400勝を達成した。
内田博幸騎手は昨年、JRAで146勝を挙げ、武豊騎手を抑えて自身初の全国リーディングを獲得している。
内田博幸騎手は昨年、JRAで146勝を挙げ、武豊騎手を抑えて自身初の全国リーディングを獲得している。
ハンソデバンドが差し切りV/ジュニアC
5日、中山競馬場で行われたジュニアC(3歳OP、芝1600m)は、内田博幸騎手騎乗の1番人気ハンソデバンドが、好位追走から直線に向いて伸びると、逃げ粘った4番人気バトルシュリイマンを1/2馬身差交わして優勝した。勝ちタイムは1分34秒6(良)。さらにクビ差の3着には6番人気マイネルマルシェが入った。
【勝ち馬プロフィール】
◆ハンソデバンド(牡3)
父:マンハッタンカフェ
母:クラウンアスリート
母父:アフリート
厩舎:美浦・尾形充弘
通算成績:4戦2勝
【勝ち馬プロフィール】
◆ハンソデバンド(牡3)
父:マンハッタンカフェ
母:クラウンアスリート
母父:アフリート
厩舎:美浦・尾形充弘
通算成績:4戦2勝
アナバティックが競り合い制す/京都新馬
5日、京都競馬場で行われた6R・メイクデビュー京都(3歳新馬、芝2000m)は、四位洋文騎手騎乗の1番人気アナバティックが、2番手追走から直線に向くと、逃げ粘る6番人気ルナーコロナとの競り合いを1/2馬身差制して優勝した。勝ちタイムは2分03秒7(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には2番人気ラフォルジュルネが入った。
【勝ち馬プロフィール】
◆アナバティック(牡3)
父:アルカセット
母:Sanchez
母父:Wolfhound
伯父:Starborough(種牡馬)
厩舎:栗東・友道康夫
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
【勝ち馬プロフィール】
◆アナバティック(牡3)
父:アルカセット
母:Sanchez
母父:Wolfhound
伯父:Starborough(種牡馬)
厩舎:栗東・友道康夫
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
07年有馬記念Vマツリダゴッホが旅立ち
昨年の有馬記念7着を最後に現役を引退したマツリダゴッホ(美・国枝、牡7、父サンデーサイレンス)が、4日付で競走馬登録を抹消。同日午前11時20分に国枝栄調教師をはじめ、担当の藤井調教厩務員ら厩舎スタッフに見送られ、今春から種牡馬として繋養される北海道・新ひだか町のレックススタッドへ向けて出発した。
国枝調教師は「欲を言えばキリがないけど、今は無事に厩舎から送り出せて良かった。種牡馬としてまた活躍してもらいたいし、ゴッホの子供をやりたい。そしてゴッホが勝てなかったGIを子供で全部取りたいね」と2世誕生を心待ちにしている。
通算27戦10勝(海外1戦0勝)。重賞は07年GI有馬記念、07〜09年GII産経賞オールカマー、07年GIIAJCC、08年GII日経賞の6勝。総獲得賞金6億5373万400円(海外359万1400円、付加賞含む)。
国枝調教師は「欲を言えばキリがないけど、今は無事に厩舎から送り出せて良かった。種牡馬としてまた活躍してもらいたいし、ゴッホの子供をやりたい。そしてゴッホが勝てなかったGIを子供で全部取りたいね」と2世誕生を心待ちにしている。
通算27戦10勝(海外1戦0勝)。重賞は07年GI有馬記念、07〜09年GII産経賞オールカマー、07年GIIAJCC、08年GII日経賞の6勝。総獲得賞金6億5373万400円(海外359万1400円、付加賞含む)。
ブラボーデイジーが出走取消/京都金杯
5日(火)の変更情報は以下の通り。
【出走取消】
・中山5R
3番 ネオヴェリーブル
8番 キャプテンハッチ
・京都11R(京都金杯-GIII)
11番 ブラボーデイジー
【出走取消】
・中山5R
3番 ネオヴェリーブル
8番 キャプテンハッチ
・京都11R(京都金杯-GIII)
11番 ブラボーデイジー
【中山金杯】サニーサンデーの自在性
「中山金杯・G3」(5日、中山)
重賞連覇だ。サニーサンデーはレース前日の4日、美浦北Bを2周。入念に調整を行った。「12月31日に速い時計(美浦Wで5F64秒6-37秒0-12秒4)を出しているから、そのあとはテンションを上げないように調整をしてきた。状態は文句なし。逃げなくても競馬できるよ」と谷原師は、目下の出来の良さと自在性を強調していた。
重賞連覇だ。サニーサンデーはレース前日の4日、美浦北Bを2周。入念に調整を行った。「12月31日に速い時計(美浦Wで5F64秒6-37秒0-12秒4)を出しているから、そのあとはテンションを上げないように調整をしてきた。状態は文句なし。逃げなくても競馬できるよ」と谷原師は、目下の出来の良さと自在性を強調していた。
【スポニチ賞京都金杯】傾向と対策
「スポニチ賞京都金杯」の過去10年の連対馬20頭から傾向を探る。
☆荒れ模様 1番人気馬は05年までの6回で5連対したが、06〜09年は1連対。近年は波乱含み。
☆ハンデ頭苦戦 連対は01、02年連覇のダイタクリーヴァのみ。一方で53キロ以下の連対も2頭しかなく、極端な軽ハンデ馬も狙いづらい。
☆前走大敗馬は消し 前走が2ケタ着順だった馬は4頭連対しているが、うち3頭はG1だった。前走で好走していなければ巻き返しは厳しい。
★結論 ◎ドラゴンファング ○ブラボーデイジー ▲マイネルファルケ
☆荒れ模様 1番人気馬は05年までの6回で5連対したが、06〜09年は1連対。近年は波乱含み。
☆ハンデ頭苦戦 連対は01、02年連覇のダイタクリーヴァのみ。一方で53キロ以下の連対も2頭しかなく、極端な軽ハンデ馬も狙いづらい。
☆前走大敗馬は消し 前走が2ケタ着順だった馬は4頭連対しているが、うち3頭はG1だった。前走で好走していなければ巻き返しは厳しい。
★結論 ◎ドラゴンファング ○ブラボーデイジー ▲マイネルファルケ
【中山金杯】「金」に絡む馬が走る!走る!!
中山金杯ではこれまでも「金」に絡む馬が激走し、高配当を呼んできた。87年は14番人気トチノニシキ(錦)、88年は12番人気アイアン(鉄)シロー 、89年は6番人気ニシノミラー(鏡)と「金」ヘン絡みの馬が3年連続V。サクラローレルが圧勝した95年は13番人気のゴールデンアイが2着に飛び込み、馬連3万円台の万馬券。02年はビッグゴールドが重賞初制覇。昨年はヤマニン「キン」グリーが2着している。
【京都金杯】ミスターX 行った行ったのマイネルファルケ
10年の中央競馬がいよいよ開幕。正月恒例の金杯が東西で行われる。バッチリ当てて、1年の良いスタートをきりたい。
京都のメーンは11R・スポニチ賞京都金杯。人気の中心は、先行馬マイネルファルケと追い込み馬スマートギア。両極端な脚質の2頭の取捨が的中を左右しそうだ。道中のペースが落ち着きやすい京都外回りコースは、先行馬有利の舞台。実際に4年連続で4コーナーで3番手以内の先行馬が優勝している。この傾向は今年も続くだろう。そこで狙うのはマイネルファルケ。G1初挑戦だった前走でも見せ場たっぷりの2着。マイル戦の成績は【4321】と安定感抜群。
馬単(12)から(5)(9)(13)(14)(15)。
中山のメーン11R・中山金杯は、重賞を勝って勢いに乗るアクシオン。前走・鳴尾記念は、抜群の手応えで豪快に差し切りV。素質馬がようやく本格化した。今年のG1戦線を盛り上げるためにもここでは負けられない。
馬単(4)から(1)(5)(8)(12)(15)。
京都のメーンは11R・スポニチ賞京都金杯。人気の中心は、先行馬マイネルファルケと追い込み馬スマートギア。両極端な脚質の2頭の取捨が的中を左右しそうだ。道中のペースが落ち着きやすい京都外回りコースは、先行馬有利の舞台。実際に4年連続で4コーナーで3番手以内の先行馬が優勝している。この傾向は今年も続くだろう。そこで狙うのはマイネルファルケ。G1初挑戦だった前走でも見せ場たっぷりの2着。マイル戦の成績は【4321】と安定感抜群。
馬単(12)から(5)(9)(13)(14)(15)。
中山のメーン11R・中山金杯は、重賞を勝って勢いに乗るアクシオン。前走・鳴尾記念は、抜群の手応えで豪快に差し切りV。素質馬がようやく本格化した。今年のG1戦線を盛り上げるためにもここでは負けられない。
馬単(4)から(1)(5)(8)(12)(15)。
【中山9R】かなりの出世レース「ジュニアC」
【出世レース】中山9R・ジュニアCはいわゆる出世レース。メジロライアン(宝塚記念)、イシノサンデー(皐月賞)、サニーブライアン(皐月賞、ダービー)、セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞)が勝ち、G1馬へと羽ばたいた。
【中山金杯】傾向と対策
「中山金杯」の過去10年の連対馬20頭から傾向を探った。
☆4、5、6歳優勢 4、5歳がそれぞれ5頭、6歳が6頭連対。この3世代が中心を形成する。
☆鳴尾記念組優勢 前走が重賞であった馬が11頭。うち鳴尾記念からの臨戦馬が5頭。すべて3着以下に敗れたところから巻き返しており、前走着順は気にしなくてよい。
☆牝馬は苦しい 01年カリスマサンオペラが勝って以降、牝馬は白星から遠ざかっている。連対も05年マイネヌーヴェルの2着が最後。
☆1番人気苦戦 05年クラフトワーク優勝を最後に、1番人気は4年連続で掲示板を外している。
★結論
◎シェーンヴァルト
○ヒカルカザブエ
▲レオマイスター
☆4、5、6歳優勢 4、5歳がそれぞれ5頭、6歳が6頭連対。この3世代が中心を形成する。
☆鳴尾記念組優勢 前走が重賞であった馬が11頭。うち鳴尾記念からの臨戦馬が5頭。すべて3着以下に敗れたところから巻き返しており、前走着順は気にしなくてよい。
☆牝馬は苦しい 01年カリスマサンオペラが勝って以降、牝馬は白星から遠ざかっている。連対も05年マイネヌーヴェルの2着が最後。
☆1番人気苦戦 05年クラフトワーク優勝を最後に、1番人気は4年連続で掲示板を外している。
★結論
◎シェーンヴァルト
○ヒカルカザブエ
▲レオマイスター
2010年1月4日月曜日
【中山金杯】攻略データ(1月5日 中山芝2000m ハンデ 4歳以上 G3)
年明けの開催初日に行われる名物ハンデ重賞。東は中山芝2000mで行われる。データは東京で行われた02年を除く00年以降の過去9回を参考。過去9回で3着以内に好走した全27頭は以下のランクにあてはまる。
1.前年の天皇賞(秋)で5着以内
03年 1番人気1着トーホウシデン(天皇賞秋5着)
2.過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着
08年 4番人気1着アドマイヤフジ(08年中山金杯1着)
08年 2番人気2着ヤマニンキングリー(中日新聞杯1着ほか)
08年 11番人気3着ミヤビランベリ(七夕賞1着)
07年 10番人気2着アサカディフィート(アンドロメダS1着)
05年 1番人気1着クラフトワーク(函館記念1着)
04年 4番人気1着アサカディフィート(大阪城S1着)
04年 5番人気2着ワールドスケール(駒草賞1着)
01年 10番人気2着クラフトマンシップ(函館記念1着)
00年 4番人気1着ジョービッグバン(函館記念1着)
00年 1番人気3着クリスザブレイヴ(ディセンバーS1着ほか)
3.過去1年以内に芝2000mの重賞で連対
06年 7番人気1着ヴィータローザ(金鯱賞2着)
01年 8番人気1着カリスマサンオペラ(サンスポ賞4歳牝馬特別2着)
4.前走準OPクラスの芝2000m以上で連対
05年 8番人気3着キーボランチ(冬至S2着 ※中山芝2200)
00年 1番人気2着ミスズシャルダン(ゴールデンホイップT1着 ※阪神芝2000)
5.過去1年以内に中山芝2000~2200mのG2以上で5着以内
07年 9番人気3着メイショウレガーロ(皐月賞5着)
6.前年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で5着以内、かつ過去に中山芝1600m以上の重賞で連対
07年 2番人気3着ブラックタイド(アンドロメダS2着/04年スプリングS1着)
06年 6番人気2着アサカディフィート(京阪杯2着ほか/04年中山金杯1着)
05年 6番人気2着マイネヌーヴェル(ターコイズS3着/03年フラワーC1着)
04年 3番人気3着ダンツジャッジ(京阪杯2着ほか/03年ダービー卿CT1着)
7.前年10月以降に1000万クラスの芝1800~2200mで連対
07年 3番人気1着シャドウゲイト(香取特別1着)
03年 12番人気2着トーアメイウン(磐梯山特別 ※福島芝2000)
03年 10番人気3着カンファーベスト(雄国沼特別2着 ※福島芝1800)
01年 11番人気3着シンボリオレゴン(香取特別1着 ※中山芝1800)
8.前年10月以降に準OPクラス以上の芝1800~2200mで3着以内
07年 3番人気1着アドマイヤフジ(鳴尾記念3着)
06年 9番人気3着カナハラドラゴン(中日新聞杯3着)
9.過去に函館記念で連対
07年 2番人気2着エアシェイディ(06年函館記念で2着)
過去10年、馬連で1000円未満の決着はなく、万馬券は2本。ハンデ戦である点と、正月の変則開催の影響で各馬の調整が難しく、馬券的には波乱傾向にある。
ランク1は前年の天皇賞(秋)で5着以内の馬。同レースは芝2000mにおける国内最高峰のレースだけに、そこで掲示板に乗るような馬は強い。東京と中山のレースで、コース形態に大きな違いはあるが、今回の中山金杯と密接な繋がりを持っている。問題はこれほどの実績馬はなかなか出走してこないこと。仮に出てくれば注目。
ランク1の流れをくみ、このレースで勝ち負けするためには芝2000mの実績が非常に大切。過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着の実績がある馬をマークしたい。昨年はアドマイヤフジ、ヤマニンキングリー、ミヤビランベリとランク2の馬が上位を独占した。ミヤビランベリは新潟記念以来の休み明け。05年のクラフトワークも函館記念1着以来の休み明け。ぶっつけでも要注意だ。
ランク3は過去1年以内に芝2000mの重賞で連対としたが、取捨は難しい。個々の判断によるところが大きくなりそうだ。
ランク4は準OPクラスからの馬。できれば芝2000mを勝ち上がっている方が望ましい。
ランク5はコース実績馬。タイガーカフェは前年の皐月賞で5着。皐月賞の実績が今回に繋がることは容易に納得できる。距離は微妙に違うが、セントライト記念組も無視はできない。
ランク6もコース実績馬。ただし、近走不振ではないのが条件で、昨年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で最低一度は好走しているのが望ましい。
ランク7は1000万クラスの実績馬。ハンデ戦なので1000万クラスあたりからの昇級馬でも馬券圏内に食い込むチャンスはある。シャドウゲイトは道悪を味方にしての圧勝だった。
ランク8は鳴尾記念が別定の芝1800mになり、レースレベルが上がっているので今後も注意が必要だ。
あとはランク9の函館記念連対馬をマーク。力のいる洋芝、小回りの芝2000m、ハンデ戦という視点から中山金杯と函館記念はリンクする。
1.前年の天皇賞(秋)で5着以内
03年 1番人気1着トーホウシデン(天皇賞秋5着)
2.過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着
08年 4番人気1着アドマイヤフジ(08年中山金杯1着)
08年 2番人気2着ヤマニンキングリー(中日新聞杯1着ほか)
08年 11番人気3着ミヤビランベリ(七夕賞1着)
07年 10番人気2着アサカディフィート(アンドロメダS1着)
05年 1番人気1着クラフトワーク(函館記念1着)
04年 4番人気1着アサカディフィート(大阪城S1着)
04年 5番人気2着ワールドスケール(駒草賞1着)
01年 10番人気2着クラフトマンシップ(函館記念1着)
00年 4番人気1着ジョービッグバン(函館記念1着)
00年 1番人気3着クリスザブレイヴ(ディセンバーS1着ほか)
3.過去1年以内に芝2000mの重賞で連対
06年 7番人気1着ヴィータローザ(金鯱賞2着)
01年 8番人気1着カリスマサンオペラ(サンスポ賞4歳牝馬特別2着)
4.前走準OPクラスの芝2000m以上で連対
05年 8番人気3着キーボランチ(冬至S2着 ※中山芝2200)
00年 1番人気2着ミスズシャルダン(ゴールデンホイップT1着 ※阪神芝2000)
5.過去1年以内に中山芝2000~2200mのG2以上で5着以内
07年 9番人気3着メイショウレガーロ(皐月賞5着)
6.前年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で5着以内、かつ過去に中山芝1600m以上の重賞で連対
07年 2番人気3着ブラックタイド(アンドロメダS2着/04年スプリングS1着)
06年 6番人気2着アサカディフィート(京阪杯2着ほか/04年中山金杯1着)
05年 6番人気2着マイネヌーヴェル(ターコイズS3着/03年フラワーC1着)
04年 3番人気3着ダンツジャッジ(京阪杯2着ほか/03年ダービー卿CT1着)
7.前年10月以降に1000万クラスの芝1800~2200mで連対
07年 3番人気1着シャドウゲイト(香取特別1着)
03年 12番人気2着トーアメイウン(磐梯山特別 ※福島芝2000)
03年 10番人気3着カンファーベスト(雄国沼特別2着 ※福島芝1800)
01年 11番人気3着シンボリオレゴン(香取特別1着 ※中山芝1800)
8.前年10月以降に準OPクラス以上の芝1800~2200mで3着以内
07年 3番人気1着アドマイヤフジ(鳴尾記念3着)
06年 9番人気3着カナハラドラゴン(中日新聞杯3着)
9.過去に函館記念で連対
07年 2番人気2着エアシェイディ(06年函館記念で2着)
過去10年、馬連で1000円未満の決着はなく、万馬券は2本。ハンデ戦である点と、正月の変則開催の影響で各馬の調整が難しく、馬券的には波乱傾向にある。
ランク1は前年の天皇賞(秋)で5着以内の馬。同レースは芝2000mにおける国内最高峰のレースだけに、そこで掲示板に乗るような馬は強い。東京と中山のレースで、コース形態に大きな違いはあるが、今回の中山金杯と密接な繋がりを持っている。問題はこれほどの実績馬はなかなか出走してこないこと。仮に出てくれば注目。
ランク1の流れをくみ、このレースで勝ち負けするためには芝2000mの実績が非常に大切。過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着の実績がある馬をマークしたい。昨年はアドマイヤフジ、ヤマニンキングリー、ミヤビランベリとランク2の馬が上位を独占した。ミヤビランベリは新潟記念以来の休み明け。05年のクラフトワークも函館記念1着以来の休み明け。ぶっつけでも要注意だ。
ランク3は過去1年以内に芝2000mの重賞で連対としたが、取捨は難しい。個々の判断によるところが大きくなりそうだ。
ランク4は準OPクラスからの馬。できれば芝2000mを勝ち上がっている方が望ましい。
ランク5はコース実績馬。タイガーカフェは前年の皐月賞で5着。皐月賞の実績が今回に繋がることは容易に納得できる。距離は微妙に違うが、セントライト記念組も無視はできない。
ランク6もコース実績馬。ただし、近走不振ではないのが条件で、昨年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で最低一度は好走しているのが望ましい。
ランク7は1000万クラスの実績馬。ハンデ戦なので1000万クラスあたりからの昇級馬でも馬券圏内に食い込むチャンスはある。シャドウゲイトは道悪を味方にしての圧勝だった。
ランク8は鳴尾記念が別定の芝1800mになり、レースレベルが上がっているので今後も注意が必要だ。
あとはランク9の函館記念連対馬をマーク。力のいる洋芝、小回りの芝2000m、ハンデ戦という視点から中山金杯と函館記念はリンクする。
【京都金杯】スマートギア刻んだ精密ラップ
「京都金杯・G3」(5日、京都)
開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
◇ ◇
午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。
開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
◇ ◇
午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。
サクセスブロッケン、ドバイWC視野に調整
年末の交流GI東京大賞典を快勝したサクセスブロッケン(栗・藤原英、牡5)も、ドバイワールドCへの出走意志があることを3日、藤原英調教師が明かした。「招待してもらうためにもフェブラリーSで結果を残したい」と説明。当面の大目標はフェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇で、現在、自厩舎で調整を続けている。
レッドディザイア、ドバイ参戦!ブエナビスタと再対決も
昨年の秋華賞でブエナビスタを破り優勝したレッドディザイア(栗・松永幹、牝4)が3月27日に行われるドバイシーマクラシック(メイダン競馬場、GI、芝2400メートル)に参戦することが3日、分かった。松永幹調教師が明らかにした。
13日までの1次登録ではドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)にもエントリーするが、陣営の本線はシーマクラシック。すでにドバイWC挑戦を表明しているウオッカ(栗・角居、牝6)とともに2月中旬以降にも現地に移動して調整を行う予定。ステップレースのひとつにウオッカが出走するマクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン競馬場、GII、AW2000メートル)が挙げられている。
「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整することになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と松永幹師。同馬は昨年11月のJC3着後、宮城・山元トレセンにリフレッシュ放牧中。20日前後に栗東へ帰厩する見込み。
さらに、ブエナビスタ(栗・松田博、牝4)にも新たなプランが浮上。ドバイWCの他にドバイシーマクラシックの1次登録を行うことを松田博調教師が明言。「ワールドCが本線になるが、選択肢のひとつとして考えている」と話し、馬場状態などを含めた現地の状況を見てレースが選択される模様。有馬記念2着後も自厩舎で元気に過ごしており、近日中に山元トレセンでの2、3週間の短期放牧へ出発する。
13日までの1次登録ではドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)にもエントリーするが、陣営の本線はシーマクラシック。すでにドバイWC挑戦を表明しているウオッカ(栗・角居、牝6)とともに2月中旬以降にも現地に移動して調整を行う予定。ステップレースのひとつにウオッカが出走するマクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン競馬場、GII、AW2000メートル)が挙げられている。
「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整することになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と松永幹師。同馬は昨年11月のJC3着後、宮城・山元トレセンにリフレッシュ放牧中。20日前後に栗東へ帰厩する見込み。
さらに、ブエナビスタ(栗・松田博、牝4)にも新たなプランが浮上。ドバイWCの他にドバイシーマクラシックの1次登録を行うことを松田博調教師が明言。「ワールドCが本線になるが、選択肢のひとつとして考えている」と話し、馬場状態などを含めた現地の状況を見てレースが選択される模様。有馬記念2着後も自厩舎で元気に過ごしており、近日中に山元トレセンでの2、3週間の短期放牧へ出発する。
レッドディザイアにもドバイ挑戦プラン
日本が誇る名牝がそろって世界挑戦を掲げる。3月27日にUAE・ドバイのメイダン競馬場で行われる、ドバイワールドC(オールウェザー2000メートル)への遠征プランを既に表明しているウオッカ(牝6歳、栗東・角居)、ブエナビスタ(牝4歳、栗東・松田博)に続き、秋華賞馬レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹)も同レース、および同日のドバイ・シーマクラシック(芝2400メートル)の予備登録(13日締め切り)を行うことが分かった。3日、松永幹師が明らかにした。
本線はシーマクラシックで、松永幹師は「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と話している。ウオッカと同じく、前哨戦にマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日・メイダン)への参戦も選択肢のひとつとして挙がっている。
また、当初はワールドC挑戦としていたブエナビスタは「選択肢を増やしたい」(松田博師)との理由からシーマクラシックにも登録する。3日は栗東坂路で4F67秒7をマーク。近日中に宮城県の山元トレセンに放牧に出され、調整される。
本線はシーマクラシックで、松永幹師は「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と話している。ウオッカと同じく、前哨戦にマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日・メイダン)への参戦も選択肢のひとつとして挙がっている。
また、当初はワールドC挑戦としていたブエナビスタは「選択肢を増やしたい」(松田博師)との理由からシーマクラシックにも登録する。3日は栗東坂路で4F67秒7をマーク。近日中に宮城県の山元トレセンに放牧に出され、調整される。
【京都金杯】スマートギア刻んだ精密ラップ
「京都金杯・G3」(5日、京都)
開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
◇ ◇
午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。
開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
◇ ◇
午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。
脚さばき光るカザブエ!春盾へノリ乗り!…中山金杯追い切り
第59回中山金杯(5日、中山)で、重賞初制覇がかかるヒカルカザブエは3日、栗東の坂路を軽快に駆け上がった。年末年始を挟んだ難しい調整の中、引き締まった馬体から絶好の仕上がりを印象付けた。鞍上には昨年の“顔”横山典を迎え、大目標の天皇賞・春へ、必勝態勢で臨む。美浦では、ゴールデンダリアに騎乗する2009年度JRAリーディング(146勝)の内田が、前年以上の勝ち星を誓った。
坂路に入ったヒカルカザブエは、最後まで馬なりのまま54秒8―13秒4。年末年始を挟んだ変則日程の中での難しい調整を、豊富な調教量でクリアした。「サッとやるだけでこの時計が出るというのは、状態のいい証拠。中間も無事に順調そのもの」と岡田調教師。引き締まった馬体から繰り出す、迫力ある脚さばきに笑顔を見せた。
6か月ぶりのアルゼンチン共和国杯で、いきなり3着。その後は、短期放牧を挟んで、坂路とDポリトラックコースで入念な調教を行ってきた。「春の天皇賞という目標に向かって」―。指揮官のこの言葉から、2010年のスタートにかける意気込みが伝わってくる。
G2で2着(阪神大賞典)、3着はあるが、まだ重賞勝ちのないジャングルポケット産駒。それだけに納得の仕上がりで挑む今回は、確かな手応えを感じている。「能力の高さは、証明済みだから。天皇賞に向けて賞金を加えていきたいし、今年一年の弾みになるような内容と結果を期待している」。
春の盾へ向けて必勝態勢を敷いた。鞍上に迎えたのは「乗れてるジョッキー」(岡田調教師)、横山典だ。昨年はダービー初制覇、JRA通算2000勝、ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズ優勝…。しかも、この1回中山開催は、3年連続首位。名手を背に、西の5歳馬が大きく飛躍する。
坂路に入ったヒカルカザブエは、最後まで馬なりのまま54秒8―13秒4。年末年始を挟んだ変則日程の中での難しい調整を、豊富な調教量でクリアした。「サッとやるだけでこの時計が出るというのは、状態のいい証拠。中間も無事に順調そのもの」と岡田調教師。引き締まった馬体から繰り出す、迫力ある脚さばきに笑顔を見せた。
6か月ぶりのアルゼンチン共和国杯で、いきなり3着。その後は、短期放牧を挟んで、坂路とDポリトラックコースで入念な調教を行ってきた。「春の天皇賞という目標に向かって」―。指揮官のこの言葉から、2010年のスタートにかける意気込みが伝わってくる。
G2で2着(阪神大賞典)、3着はあるが、まだ重賞勝ちのないジャングルポケット産駒。それだけに納得の仕上がりで挑む今回は、確かな手応えを感じている。「能力の高さは、証明済みだから。天皇賞に向けて賞金を加えていきたいし、今年一年の弾みになるような内容と結果を期待している」。
春の盾へ向けて必勝態勢を敷いた。鞍上に迎えたのは「乗れてるジョッキー」(岡田調教師)、横山典だ。昨年はダービー初制覇、JRA通算2000勝、ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズ優勝…。しかも、この1回中山開催は、3年連続首位。名手を背に、西の5歳馬が大きく飛躍する。
武ギア迫力満点!…京都金杯追い切り
西の年頭を飾る第48回京都金杯(5日、京都)の追い切りが3日、栗東で行われた。初のマイル戦に挑むスマートギアは、坂路のラスト1ハロンを余裕を持って12秒5。いつもの鋭い瞬発力を披露した。連覇がかかるタマモサポートも同じコースで力強い動き。得意の距離、コースで前走(10着)からの巻き返しを狙う。
スマートギアが馬場の真ん中を、力強く駆け上がった。坂路で単走。序盤はゆったりとしたリズムで入り、徐々にペースアップ。迫力が一段と増してきたラスト1ハロン。手綱はほとんど動かなかったが、12秒5。素晴らしい伸び脚を披露した。
「別に変わったことは何もない。いつもしまいは12秒台で上がってくる馬だから」。言葉こそ素っ気なく聞こえるが、またがった猿橋助手は、ラップタイムを確認してから満足そうな表情を浮かべた。
3歳時から菊花賞(4着)に挑戦するなど、高い能力を見せていた。それでも去年(9戦)は、1600万特別の1勝のみ。2度の重賞を含め、2着は4回を数えた。「もっと早くに重賞を勝ちたいと思っていた馬」と猿橋助手。
昨年は上がり3ハロン32秒台が2回、33秒台は3回も記録した。経験を積むたびに、末脚の切れ味に磨きがかかっているが、後方一気の戦法は、もどかしさもつのる。
コンスタントに使われているが、状態面に不安がないことは、この日の追い切りで証明できた。「ユタカ(武騎手)は、この馬のポイントをつかんでくれているから。マイル? 本人が(京都の)金杯に使ってくれと言っているんだから、任せるよ」と猿橋助手。
もう、銀メダルはいらない。悲願の重賞タイトル奪取へ、初のマイル戦投入という“カンフル剤”を注入すれば、もう一つ上のメダルに手が届く。
スマートギアが馬場の真ん中を、力強く駆け上がった。坂路で単走。序盤はゆったりとしたリズムで入り、徐々にペースアップ。迫力が一段と増してきたラスト1ハロン。手綱はほとんど動かなかったが、12秒5。素晴らしい伸び脚を披露した。
「別に変わったことは何もない。いつもしまいは12秒台で上がってくる馬だから」。言葉こそ素っ気なく聞こえるが、またがった猿橋助手は、ラップタイムを確認してから満足そうな表情を浮かべた。
3歳時から菊花賞(4着)に挑戦するなど、高い能力を見せていた。それでも去年(9戦)は、1600万特別の1勝のみ。2度の重賞を含め、2着は4回を数えた。「もっと早くに重賞を勝ちたいと思っていた馬」と猿橋助手。
昨年は上がり3ハロン32秒台が2回、33秒台は3回も記録した。経験を積むたびに、末脚の切れ味に磨きがかかっているが、後方一気の戦法は、もどかしさもつのる。
コンスタントに使われているが、状態面に不安がないことは、この日の追い切りで証明できた。「ユタカ(武騎手)は、この馬のポイントをつかんでくれているから。マイル? 本人が(京都の)金杯に使ってくれと言っているんだから、任せるよ」と猿橋助手。
もう、銀メダルはいらない。悲願の重賞タイトル奪取へ、初のマイル戦投入という“カンフル剤”を注入すれば、もう一つ上のメダルに手が届く。
レッドディザイアにドバイ遠征プラン
昨年の秋華賞馬レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹厩舎)に、今春のドバイ遠征プランがあることが3日、分かった。松永幹調教師が明らかにした。
候補に挙がっているのはドバイ・ワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウェザー2000メートル)と、シーマクラシック(同、芝2400メートル)。13日までに第1次登録を済ませる予定という。現時点では、ウオッカやブエナビスタが予定しているドバイ・ワールドCよりもシーマクラシックへ向かう可能性が高い。
レッドディザイアは現在、宮城・山元トレセンで休養中で、20日前後に帰厩の予定。2月中旬にウオッカとともに、現地へ出発する。ウオッカが出走予定のメイダン競馬場で行われるマクトゥームチャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日、オールウェザー2000メートル)などの前哨戦に出走するプランもある。
松永幹調教師「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるよう持っていきたい」
候補に挙がっているのはドバイ・ワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウェザー2000メートル)と、シーマクラシック(同、芝2400メートル)。13日までに第1次登録を済ませる予定という。現時点では、ウオッカやブエナビスタが予定しているドバイ・ワールドCよりもシーマクラシックへ向かう可能性が高い。
レッドディザイアは現在、宮城・山元トレセンで休養中で、20日前後に帰厩の予定。2月中旬にウオッカとともに、現地へ出発する。ウオッカが出走予定のメイダン競馬場で行われるマクトゥームチャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日、オールウェザー2000メートル)などの前哨戦に出走するプランもある。
松永幹調教師「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるよう持っていきたい」
2010年1月1日金曜日
牡馬クラシック戦線リードする“伝説”を走った2騎
役者が違った、と言うべきか。バラ一族の悲願を背負ったローズキングダムが期待通りの内容で1番人気に応え、2歳王者に輝いた。母ローズバド、祖母ロゼカラー。近親にもローゼンクロイツ、ヴィータローザ、ロサードなど、バラにゆかりのある名前を持つ重賞覇者が名を連ねるが、これまで届きそうで届かなかったG1タイトル。母から受け継いだ小柄な馬体(446キロ)で、朝日杯FSでは馬群にひるまない勝負根性と非凡な瞬発力を見せた。
舞台の中山マイルは2コーナーまでの距離が短く、ポジション争いが激しい。小牧は「スタートだけ気を付けた」と話したが、好発さえ決めれば後は危なげなし。中団で折り合いながら追走し、仕掛けるタイミングを待って、抜群の手応えで他馬をねじ伏せた。調教でも手綱を取っている小牧はパートナーの性格を熟知していた。
「凄く落ち着いているし、レースでもどっしりしている。乗り味がいいしスピードも瞬発力もあるよ」と絶賛する。レース後には、口元を引き締めて「一戦一戦取りこぼさないように、ダービーに向かいたい」と話した通り、クラシックへの視界は極めて良好だ。早くも“伝説”と呼ばれつつある10月25日、京都芝1800メートルの新馬戦で2着に下したヴィクトワールピサがラジオNIKKEI杯2歳Sを順当勝ちしたことからも、春はこの2頭が牡馬クラシック戦線を引っ張っていくことになる。
ローズキングダムのこの春の具体的なローテーションは決まっていないが、皐月賞トライアルのどれかを使って皐月賞→ダービーの王道を歩む。朝日杯FSのゴール前で「ダービーという文字が頭の中で広がったよ」と話す橋口師の期待に応え、悲願のダービー制覇の夢をかなえるか。
舞台の中山マイルは2コーナーまでの距離が短く、ポジション争いが激しい。小牧は「スタートだけ気を付けた」と話したが、好発さえ決めれば後は危なげなし。中団で折り合いながら追走し、仕掛けるタイミングを待って、抜群の手応えで他馬をねじ伏せた。調教でも手綱を取っている小牧はパートナーの性格を熟知していた。
「凄く落ち着いているし、レースでもどっしりしている。乗り味がいいしスピードも瞬発力もあるよ」と絶賛する。レース後には、口元を引き締めて「一戦一戦取りこぼさないように、ダービーに向かいたい」と話した通り、クラシックへの視界は極めて良好だ。早くも“伝説”と呼ばれつつある10月25日、京都芝1800メートルの新馬戦で2着に下したヴィクトワールピサがラジオNIKKEI杯2歳Sを順当勝ちしたことからも、春はこの2頭が牡馬クラシック戦線を引っ張っていくことになる。
ローズキングダムのこの春の具体的なローテーションは決まっていないが、皐月賞トライアルのどれかを使って皐月賞→ダービーの王道を歩む。朝日杯FSのゴール前で「ダービーという文字が頭の中で広がったよ」と話す橋口師の期待に応え、悲願のダービー制覇の夢をかなえるか。
フジペガサスが6馬身差の圧勝/高知・金の鞍賞
1日、高知競馬場で行われた第31回金の鞍賞(3歳、ダート1400m、1着賞金27万円)は、赤岡修次騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.0倍)フジペガサスが、好スタートから先頭に立つと、直線でも後続を突き放し、2番人気リワードクラウンに6馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1分35秒2(良)。さらに2馬身差の3着には3番人気フォーティマックスが入った。
【勝ち馬プロフィール】
◆フジペガサス(牡3)
父:キングヘイロー
母:フジレインボー
母父:フォーティナイナー
近親:伯父ボディーガード(デイリー杯3歳S-GIIなど重賞2勝)
厩舎:高知・雑賀正光
通算成績:9戦4勝(うちJRA3戦0勝、重賞1勝)
【勝ち馬プロフィール】
◆フジペガサス(牡3)
父:キングヘイロー
母:フジレインボー
母父:フォーティナイナー
近親:伯父ボディーガード(デイリー杯3歳S-GIIなど重賞2勝)
厩舎:高知・雑賀正光
通算成績:9戦4勝(うちJRA3戦0勝、重賞1勝)
転入初戦のディスパーロが重賞初制覇/名古屋・新春盃
1日、名古屋競馬場で行われた第49回新春盃(4歳上、ダート1400m、1着賞金200万円)は、戸部尚実騎手騎乗の1番人気ディスパーロが、2番手追走から直線で先頭に立つと、5番人気ケイウンヘイローに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分29秒2(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には2番人気クロスウォーターが入った。
【勝ち馬プロフィール】
◆ディスパーロ(牡7)
父:エルコンドルパサー
母:ステラマドリッド
母父:Alydar
半姉:ダイヤモンドビコー(ローズS-GIIなど重賞4勝)
厩舎:愛知・川西毅
通算成績:28戦4勝(うちJRA27戦3勝、重賞1勝)
【勝ち馬プロフィール】
◆ディスパーロ(牡7)
父:エルコンドルパサー
母:ステラマドリッド
母父:Alydar
半姉:ダイヤモンドビコー(ローズS-GIIなど重賞4勝)
厩舎:愛知・川西毅
通算成績:28戦4勝(うちJRA27戦3勝、重賞1勝)
2010年最初の重賞はレッドエンゼル/荒尾・門松賞
1日、荒尾競馬場で行われた第32回門松賞(3歳、ダート1500m、1着賞金60万円)は、杉村一樹騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.4倍)レッドエンゼルが、5番人気ヴィットドラゴンに3馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分39秒5(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には4番人気テイエムアコガレが入った。
【勝ち馬プロフィール】
◆レッドエンゼル(牡3)
父:チーフベアハート
母:ヒカルパロサント
母父:アンバーシャダイ
厩舎:荒尾・松島寿
通算成績:6戦4勝(重賞1勝)
【勝ち馬プロフィール】
◆レッドエンゼル(牡3)
父:チーフベアハート
母:ヒカルパロサント
母父:アンバーシャダイ
厩舎:荒尾・松島寿
通算成績:6戦4勝(重賞1勝)
【中山金杯】藤岡佑、デルフォイで乾杯
「中山金杯・G3」(5日、中山)
今年デビュー7年目を迎える藤岡佑介騎手(23)=栗東・フリー=は寅年生まれの年男。新年最初の重賞騎乗は中山金杯。デルフォイは栗東DPでゲシュタルト(3歳新馬)と併せて並入し、シャープな動きを披露した。5F64秒4-36秒5-11秒2。7カ月ぶりだが、仕上がりは良好だ。感触を確かめた藤岡佑は「反応は良かったですよ。間はあいているけど、しっかり乗り込んでいる。重賞級でやっていける馬なので」と好勝負を意識する。
今年デビュー7年目を迎える藤岡佑介騎手(23)=栗東・フリー=は寅年生まれの年男。新年最初の重賞騎乗は中山金杯。デルフォイは栗東DPでゲシュタルト(3歳新馬)と併せて並入し、シャープな動きを披露した。5F64秒4-36秒5-11秒2。7カ月ぶりだが、仕上がりは良好だ。感触を確かめた藤岡佑は「反応は良かったですよ。間はあいているけど、しっかり乗り込んでいる。重賞級でやっていける馬なので」と好勝負を意識する。
【中山金杯】巻き返すジョーダン
「中山金杯・G3」(5日、中山)
今年は勝負の年となる。トーセンジョーダンは栗東坂路でビッシリと追われた。エアパスカル(5歳1600万下)を相手に1馬身先着。テンから軽快に飛ばしただけにラストの時計はかかったが、4F52秒2-38秒1-13秒2と、攻め駆けしないタイプとしては上々だ。吉村助手は「52秒台なら、この馬としては出ている」と納得の表情を浮かべた。
昨年2月の共同通信杯2着後、右前脚の裂蹄のため休養を余儀なくされた。11月のアンドロメダSで復帰して2着。続く中日新聞杯は、後方から鋭く追い込んで4着だった。「前走はスタートが上手に出られなくて、外枠もあって位置取りが悪くなった。それでもあそこまで来たのだし、見直したい」と巻き返しへ闘志を燃やしている。
デビュー当初から期待され、クラシックの有力候補としても注目を集めてきた。このまま終わるわけにはいかない。「結果を出さなければいけない馬なので」。飛躍を狙う年。2戦2勝と得意の中山で、新年の好発進を決める。
今年は勝負の年となる。トーセンジョーダンは栗東坂路でビッシリと追われた。エアパスカル(5歳1600万下)を相手に1馬身先着。テンから軽快に飛ばしただけにラストの時計はかかったが、4F52秒2-38秒1-13秒2と、攻め駆けしないタイプとしては上々だ。吉村助手は「52秒台なら、この馬としては出ている」と納得の表情を浮かべた。
昨年2月の共同通信杯2着後、右前脚の裂蹄のため休養を余儀なくされた。11月のアンドロメダSで復帰して2着。続く中日新聞杯は、後方から鋭く追い込んで4着だった。「前走はスタートが上手に出られなくて、外枠もあって位置取りが悪くなった。それでもあそこまで来たのだし、見直したい」と巻き返しへ闘志を燃やしている。
デビュー当初から期待され、クラシックの有力候補としても注目を集めてきた。このまま終わるわけにはいかない。「結果を出さなければいけない馬なので」。飛躍を狙う年。2戦2勝と得意の中山で、新年の好発進を決める。
ウオッカ、ドバイで前哨戦
3月27日にUAE・ドバイで行われるドバイワールドC・G1(メイダン、オールウェザー2000メートル)を最後に引退するウオッカ(牝6歳、栗東・角居)が、前哨戦のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日・メイダン、オールウェザー2000メートル)をステップに挑むことが31日、分かった。角居師は「前哨戦を考えています。(本番前に)向こうのオールウェザーを使ってみたい」と語った。
鞍上は調整中だが、外国人騎手になる見込み。昨年はドバイデューティフリーの前哨戦として、同条件のジュベルハッタを選択しており、今年も似たローテーションでの挑戦となる。今月中旬には放牧先のグリーンウッドから戻り、2月中旬には現地へ出発する予定。
ウオッカは昨年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCと年間G1・3勝を達成。JRAのG1も通算7勝となり、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトという歴史的な名馬と肩を並べた。特にジャパンCでは史上初の日本牝馬Vを達成。牝馬として初の10億円ホースにもなった。
ドバイワールドCのあとは、検疫など諸手続の問題がクリアできればアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズと交配を行う予定だ。
鞍上は調整中だが、外国人騎手になる見込み。昨年はドバイデューティフリーの前哨戦として、同条件のジュベルハッタを選択しており、今年も似たローテーションでの挑戦となる。今月中旬には放牧先のグリーンウッドから戻り、2月中旬には現地へ出発する予定。
ウオッカは昨年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCと年間G1・3勝を達成。JRAのG1も通算7勝となり、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトという歴史的な名馬と肩を並べた。特にジャパンCでは史上初の日本牝馬Vを達成。牝馬として初の10億円ホースにもなった。
ドバイワールドCのあとは、検疫など諸手続の問題がクリアできればアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズと交配を行う予定だ。
プリマビスティー南関2歳女王…東京2歳優駿牝馬
第33回東京2歳優駿牝馬・S1は31日、大井競馬場で15頭(タカヒロフェアリーは競走除外)が1600メートルを争った。前半後方につけた、3番人気のプリマビスティー(左海誠)が、3コーナーからスパート。直線で抜け出し、重賞初制覇を飾った。2着には、1番人気のオノユウが入った。
プリマビスティーは、1200メートルまでの経験しかなかったが、直線で素晴らしい末脚を披露。マイルで結果を出したことで、今後の活躍が、さらに楽しみになった。「レース前から期待していたが、今日はテンションがちょうどよく、道中もスムーズに進めることができた」と左海誠は満足そう。これまで、2度中央のレースに出走しているが、岡林光調教師は「これからも、JRAへの挑戦を視野に入れて調整していく」と話した。
◆プリマビスティー 父プリサイスエンド、母ロングプリマ(父ロイヤルスキー)。牝2歳の鹿毛。戦績10戦4勝。重賞初制覇。総収得賞金2578万円。生産者・北海道浦河町の伏木田牧場。馬主・備前島敏子氏。船橋・岡林光浩厩舎所属。
プリマビスティーは、1200メートルまでの経験しかなかったが、直線で素晴らしい末脚を披露。マイルで結果を出したことで、今後の活躍が、さらに楽しみになった。「レース前から期待していたが、今日はテンションがちょうどよく、道中もスムーズに進めることができた」と左海誠は満足そう。これまで、2度中央のレースに出走しているが、岡林光調教師は「これからも、JRAへの挑戦を視野に入れて調整していく」と話した。
◆プリマビスティー 父プリサイスエンド、母ロングプリマ(父ロイヤルスキー)。牝2歳の鹿毛。戦績10戦4勝。重賞初制覇。総収得賞金2578万円。生産者・北海道浦河町の伏木田牧場。馬主・備前島敏子氏。船橋・岡林光浩厩舎所属。
2009年12月30日水曜日
【東京大賞典】内田博ブロッケンが劇勝!
「東京大賞典・交流G1」(29日、大井10R)
内田博サクセスブロッケンと、武豊ヴァーミリアンの壮絶な叩き合い。今年最後の砂の頂上決戦は、JRAリーディングを争った2人のマッチレース。最後は追い込んだ2番人気サクセスブロッケンが鼻差で制してV。内田博は08年3月にJRAに移籍後、初めて大井での交流G1を制した。ヴァーミリアンは2年連続で2着。3着には7番人気ロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占した。
◇ ◇
これがリーディングジョッキーの執念だ。G1・9勝目を目指して、先頭に立ったヴァーミリアンに、外からサクセスブロッケンが襲いかかる。追いまくる内田博のアクションに応えて、鼻差かわしたところがゴール。壮絶なマッチレースに、スタンドの興奮はなかなか収まらなかった。
内田博の冷静な判断が光った。大外枠から好スタートを切り、内のフリオーソを見ながら2番手をキープ。しかし、スローペースにしびれを切らしたゴールデンチケットが向正面で早々と進出。さらにヴァーミリアンも積極的に前へ行ったが、内田博は直線まで仕掛けを遅らせた。
「有力馬が前にいたので、かえってレースはしやすくなった。これまで我慢するレースをさせてきたのが今回に生きましたね」。
直線に入ってフリオーソ、ゴールデンチケットが脱落するサバイバル戦。満を持してスパートしたサクセスブロッケンが外からグイグイと伸びる。もうターゲットはヴァーミリアンだけ。ゴール前できっちり捕らえ、3つ目のビッグタイトルを手中にした。
内田博にとっても、昨年3月にJRAに移籍後、古巣・大井での交流G1を初めて制したメモリアルVとなった。「帰って来ました!ありがとうございました」。ファンの大歓声に笑顔がはじける。「大井出身のジョッキーが、JRAのリーディングを獲れました。その名に恥じないよう、これからも頑張ります」。大活躍だった1年を見事に締めくくった。
藤原英師も感慨深げだ。「今年最後のレースで決めてくれてうれしい。ヴァーミリアンとの叩き合いを制したんだから、本当に強かったね」。次の目標は連覇を目指すフェブラリーS(2月21日・東京)。勝てばドバイ遠征も現実味を帯びてくる。「厩舎一丸となって鍛え上げていきたい」。指揮官の目は来年の飛躍を見据えていた。
内田博サクセスブロッケンと、武豊ヴァーミリアンの壮絶な叩き合い。今年最後の砂の頂上決戦は、JRAリーディングを争った2人のマッチレース。最後は追い込んだ2番人気サクセスブロッケンが鼻差で制してV。内田博は08年3月にJRAに移籍後、初めて大井での交流G1を制した。ヴァーミリアンは2年連続で2着。3着には7番人気ロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占した。
◇ ◇
これがリーディングジョッキーの執念だ。G1・9勝目を目指して、先頭に立ったヴァーミリアンに、外からサクセスブロッケンが襲いかかる。追いまくる内田博のアクションに応えて、鼻差かわしたところがゴール。壮絶なマッチレースに、スタンドの興奮はなかなか収まらなかった。
内田博の冷静な判断が光った。大外枠から好スタートを切り、内のフリオーソを見ながら2番手をキープ。しかし、スローペースにしびれを切らしたゴールデンチケットが向正面で早々と進出。さらにヴァーミリアンも積極的に前へ行ったが、内田博は直線まで仕掛けを遅らせた。
「有力馬が前にいたので、かえってレースはしやすくなった。これまで我慢するレースをさせてきたのが今回に生きましたね」。
直線に入ってフリオーソ、ゴールデンチケットが脱落するサバイバル戦。満を持してスパートしたサクセスブロッケンが外からグイグイと伸びる。もうターゲットはヴァーミリアンだけ。ゴール前できっちり捕らえ、3つ目のビッグタイトルを手中にした。
内田博にとっても、昨年3月にJRAに移籍後、古巣・大井での交流G1を初めて制したメモリアルVとなった。「帰って来ました!ありがとうございました」。ファンの大歓声に笑顔がはじける。「大井出身のジョッキーが、JRAのリーディングを獲れました。その名に恥じないよう、これからも頑張ります」。大活躍だった1年を見事に締めくくった。
藤原英師も感慨深げだ。「今年最後のレースで決めてくれてうれしい。ヴァーミリアンとの叩き合いを制したんだから、本当に強かったね」。次の目標は連覇を目指すフェブラリーS(2月21日・東京)。勝てばドバイ遠征も現実味を帯びてくる。「厩舎一丸となって鍛え上げていきたい」。指揮官の目は来年の飛躍を見据えていた。
【東京大賞典】ヴァーミリアン2年連続2着
「東京大賞典・交流G1」(29日、大井10R)
今年は鼻差。2年連続してヴァーミリアンは銀メダルに泣いた。
3角手前でサクセスブロッケンの手応えが怪しくなるのを見て、好位から先に前へ前へと進出。逃げるフリオーソを捕らえたところで、外からもう一度、サクセスブロッケンが追い上げてきた。残り100メートル手前からの激しい叩き合い。しかし…またしても女神はほほ笑んでくれなかった。
「あと一歩だったね。あそこまで来たら勝たせたかった」。2年連続の惜敗に武豊も唇をかむ。JRAリーディング争いでも、最後の最後に内田博に突き放された。その流れはここでも止めることはできなかった。
「惜しかったけど、雰囲気は良かったし、力のあるところは見せられたよ。力は出せた」。まもなく8歳となるヴァーミリアン。自己最多更新となる、G1・9勝目を目指す次の戦いへ前を向く。
今年は鼻差。2年連続してヴァーミリアンは銀メダルに泣いた。
3角手前でサクセスブロッケンの手応えが怪しくなるのを見て、好位から先に前へ前へと進出。逃げるフリオーソを捕らえたところで、外からもう一度、サクセスブロッケンが追い上げてきた。残り100メートル手前からの激しい叩き合い。しかし…またしても女神はほほ笑んでくれなかった。
「あと一歩だったね。あそこまで来たら勝たせたかった」。2年連続の惜敗に武豊も唇をかむ。JRAリーディング争いでも、最後の最後に内田博に突き放された。その流れはここでも止めることはできなかった。
「惜しかったけど、雰囲気は良かったし、力のあるところは見せられたよ。力は出せた」。まもなく8歳となるヴァーミリアン。自己最多更新となる、G1・9勝目を目指す次の戦いへ前を向く。
【中山金杯】アスクデピュティ、初G奪取だ
「中山金杯・G3」(1月5日、中山)
01年のカリスマサンオペラ以来となる牝馬Vへ、アスクデピュティが闘志を燃やしている。前々走のウエルカムS(東京)では、上がり3F33秒5の末脚で快勝。今回は50キロの軽ハンデに加え、距離延長もプラス材料で好走条件がそろった。牡馬が相手でも重賞初制覇は夢じゃない。
◇ ◇
デビュー当時から血統的に期待の高かったアスクデピュティが、重賞初制覇に向けて年明けから波乱の立役者となる。前々走のウエルカムSで目の覚めるような末脚を繰り出して快勝。29戦目で待望のオープン入りを果たした。「新馬戦も3着だったし、デビュー当時からいいものを持っていることは分かっていた。ただ、脚元が弱くて、まさに“ガラスの脚”だったからね」と伊藤正師。脚元の不安と戦いながら本格化を待ち、直線一気の競馬スタイルを作り上げてきた。
「今のスタイルが自分の競馬だと馬が理解しているから、距離や流れが変わっても走りのリズムを崩されることはない」と、指揮官は現在の充実ぶりに確かな手応えをつかんでいる。さらに、全5勝中3勝を挙げている2000メートルへの距離延長が好材料なのは間違いない。「来年3月に繁殖入りの予定なので、レースを使えるのはあと2回くらい。残り少ないチャンスをモノにしたいね」とタイトル奪取へかける意気込みは誰よりも強い。ここも迷わず直線勝負、自慢の末脚で新春のターフを突き抜ける。
01年のカリスマサンオペラ以来となる牝馬Vへ、アスクデピュティが闘志を燃やしている。前々走のウエルカムS(東京)では、上がり3F33秒5の末脚で快勝。今回は50キロの軽ハンデに加え、距離延長もプラス材料で好走条件がそろった。牡馬が相手でも重賞初制覇は夢じゃない。
◇ ◇
デビュー当時から血統的に期待の高かったアスクデピュティが、重賞初制覇に向けて年明けから波乱の立役者となる。前々走のウエルカムSで目の覚めるような末脚を繰り出して快勝。29戦目で待望のオープン入りを果たした。「新馬戦も3着だったし、デビュー当時からいいものを持っていることは分かっていた。ただ、脚元が弱くて、まさに“ガラスの脚”だったからね」と伊藤正師。脚元の不安と戦いながら本格化を待ち、直線一気の競馬スタイルを作り上げてきた。
「今のスタイルが自分の競馬だと馬が理解しているから、距離や流れが変わっても走りのリズムを崩されることはない」と、指揮官は現在の充実ぶりに確かな手応えをつかんでいる。さらに、全5勝中3勝を挙げている2000メートルへの距離延長が好材料なのは間違いない。「来年3月に繁殖入りの予定なので、レースを使えるのはあと2回くらい。残り少ないチャンスをモノにしたいね」とタイトル奪取へかける意気込みは誰よりも強い。ここも迷わず直線勝負、自慢の末脚で新春のターフを突き抜ける。
【東京大賞典】雪辱!ブロッケンがハナ差V
第55回東京大賞典(29日、大井10R、交流GI、3歳上オープン、定量、ダ・右2000メートル、1着本賞金8000万円=出走14頭)内田博幸騎乗、2番人気のサクセスブロッケンが、最後の最後に抜け出した。1番人気ヴァーミリアンとの壮絶な叩き合いをハナ差で制し、2月のフェブラリーS以来となるGI勝ちを果たした。好位からしぶとく伸びたロールオブザダイスが3着に入り、3番人気のゴールデンチケットは直線で失速。5着に敗れた。
09年最後のGIはウチパクだ。手に汗握るラスト100メートルの壮絶な叩き合い。ヴァーミリアンに狙いを定めたサクセスブロッケンが襲いかかる。強靱な末脚で古豪をハナ差でねじ伏せた。
レースはフリオーソがハナを切る展開でスタートし、ブロッケンは2番手。向こう正面からゴールデンチケットを皮切りにブルーラッド、ヴァーミリアンが一気に上がっていき、ブロッケンには厳しい展開になったが、内田博幸騎手は落ち着いていた。「あのペースで正直、まくって来るとは思わなかった。ただ、直線は長いので焦らなかった」。大井を知り尽くしているからこそできる芸当。他の有力馬よりもひと呼吸おいてからのスパートが僅差の勝利につながった。「昨年は悔しい3着に終わったのでリベンジできて良かった。この1年をいい形で締めくくれた」と殊勲のヒーローは古巣大井の鳴りやまぬ熱い声援に笑顔で応えていた。
「(今秋復帰後)今回が体調、動きともに一番良く、内田騎手も馬の力を信じて乗ってくれた。ヴァーミリアンとの叩き合いを制して本当に強い競馬。最後のここで決めてくれて良かった」と藤原英昭調教師は安堵の表情を見せる。前走のJCダート4着で復活の兆しを見せ、そこから20日間余りで万全の状態にまで仕上げた厩舎スタッフの努力も今回のVに大きく貢献したのは間違いない。
今後は川崎記念(1月27日、川崎、交流GI、ダ2100メートル)を使って、フェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇に挑む。09年JRAリーディングを獲得したウチパクと進化を続けるブロッケンのコンビが来年のダート界を牽引していく。
09年最後のGIはウチパクだ。手に汗握るラスト100メートルの壮絶な叩き合い。ヴァーミリアンに狙いを定めたサクセスブロッケンが襲いかかる。強靱な末脚で古豪をハナ差でねじ伏せた。
レースはフリオーソがハナを切る展開でスタートし、ブロッケンは2番手。向こう正面からゴールデンチケットを皮切りにブルーラッド、ヴァーミリアンが一気に上がっていき、ブロッケンには厳しい展開になったが、内田博幸騎手は落ち着いていた。「あのペースで正直、まくって来るとは思わなかった。ただ、直線は長いので焦らなかった」。大井を知り尽くしているからこそできる芸当。他の有力馬よりもひと呼吸おいてからのスパートが僅差の勝利につながった。「昨年は悔しい3着に終わったのでリベンジできて良かった。この1年をいい形で締めくくれた」と殊勲のヒーローは古巣大井の鳴りやまぬ熱い声援に笑顔で応えていた。
「(今秋復帰後)今回が体調、動きともに一番良く、内田騎手も馬の力を信じて乗ってくれた。ヴァーミリアンとの叩き合いを制して本当に強い競馬。最後のここで決めてくれて良かった」と藤原英昭調教師は安堵の表情を見せる。前走のJCダート4着で復活の兆しを見せ、そこから20日間余りで万全の状態にまで仕上げた厩舎スタッフの努力も今回のVに大きく貢献したのは間違いない。
今後は川崎記念(1月27日、川崎、交流GI、ダ2100メートル)を使って、フェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇に挑む。09年JRAリーディングを獲得したウチパクと進化を続けるブロッケンのコンビが来年のダート界を牽引していく。
内田が武をねじ伏せた!ブロッケンG1・3勝…東京大賞典
第55回東京大賞典・交流G1(29日、大井・2000メートル)は、2番人気のサクセスブロッケン(内田)が、ヴァーミリアン(武豊)とのマッチレースを鼻差で制し、2月のフェブラリーS以来、通算3度目のG1制覇を果たした。3着にはロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占。地方馬は、セレンの4着が最高だった。また、4人組女性ユニットMAXが登場した「年末ギャンブル大作戦」は、馬単(650円)が2000円的中。読者に1万3000円をプレゼントした。
ラスト200メートルを過ぎてから、壮絶な叩き合いが始まった。外から押し上げてきたサクセスブロッケンが、先頭を走るヴァーミリアンに必死で食らいつく。その差は、なかなか詰まらない。それでも、内田の激しいアクションに闘争心を鼓舞されると、ゴール寸前で、鼻差捕らえた。
2月のフェブラリーS以来のG1制覇に、内田の声が自然と弾む。「直線に向いてからの手応えは十分で、抜けると思った。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」。カネヒキリ、ヴァーミリアンとの競り合いから、いち早く脱落した1年前とは違っていた。
大井から中央に移籍して2年目でリーディングジョッキーに輝いた内田にとって、今年を象徴するシーンだった。武豊(ヴァーミリアン)をねじ伏せてのG1奪取。「大井出身の騎手がJRAのリーディングを初めて取ったことで、自分の力になる。その名に恥じないよう頑張る」。武の“指定席”を奪った勢いが、騎乗に表れていた。
藤原英調教師も、NO1騎手の手綱さばきを絶賛した。「3コーナーあたりからルメールと武が動いて、まずいと思ったけど、馬の力を信じて、ラストにかけてくれた。ちょっとやきもきしたレース内容が続いていたので、ここで結果が出てうれしい。やっと、フェブラリーSの覇者として恥じかしくないレースができた」と笑顔を見せた。
一年の最後の戦いでトンネルから脱出。来年は、1月27日の川崎記念からGI路線を歩む。3月のドバイワールドCは、当然視野に入っているが、藤原師は「フェブラリーS(2月21日、東京)で勝たないと、招待もされない。まずは、そこを勝ってから」とキッパリ。連覇で、ダート王の座を不動のものとすることに全力を注ぐ。
ラスト200メートルを過ぎてから、壮絶な叩き合いが始まった。外から押し上げてきたサクセスブロッケンが、先頭を走るヴァーミリアンに必死で食らいつく。その差は、なかなか詰まらない。それでも、内田の激しいアクションに闘争心を鼓舞されると、ゴール寸前で、鼻差捕らえた。
2月のフェブラリーS以来のG1制覇に、内田の声が自然と弾む。「直線に向いてからの手応えは十分で、抜けると思った。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」。カネヒキリ、ヴァーミリアンとの競り合いから、いち早く脱落した1年前とは違っていた。
大井から中央に移籍して2年目でリーディングジョッキーに輝いた内田にとって、今年を象徴するシーンだった。武豊(ヴァーミリアン)をねじ伏せてのG1奪取。「大井出身の騎手がJRAのリーディングを初めて取ったことで、自分の力になる。その名に恥じないよう頑張る」。武の“指定席”を奪った勢いが、騎乗に表れていた。
藤原英調教師も、NO1騎手の手綱さばきを絶賛した。「3コーナーあたりからルメールと武が動いて、まずいと思ったけど、馬の力を信じて、ラストにかけてくれた。ちょっとやきもきしたレース内容が続いていたので、ここで結果が出てうれしい。やっと、フェブラリーSの覇者として恥じかしくないレースができた」と笑顔を見せた。
一年の最後の戦いでトンネルから脱出。来年は、1月27日の川崎記念からGI路線を歩む。3月のドバイワールドCは、当然視野に入っているが、藤原師は「フェブラリーS(2月21日、東京)で勝たないと、招待もされない。まずは、そこを勝ってから」とキッパリ。連覇で、ダート王の座を不動のものとすることに全力を注ぐ。
【東京大賞典】武豊「力は見せた」惜敗ヴァーミリアン
史上最多のG1・8勝馬ヴァーミリアンは鼻差2着で自己記録更新ならず。カネヒキリの首差2着だった昨年に続く惜敗だった。
前半は4番手。4角3番手から直線で先頭に立ったがゴール前の競り合いで外からかわされた。「いい感じでレースできて、この馬の勝ちパターンだったが最後は惜しかった…。状態はずっと良く、この間(JCダート8着)が何でだろうという感じだったけど、きょうは力は見せてくれたと思う」。武豊はサバサバと振り返った。
前半は4番手。4角3番手から直線で先頭に立ったがゴール前の競り合いで外からかわされた。「いい感じでレースできて、この馬の勝ちパターンだったが最後は惜しかった…。状態はずっと良く、この間(JCダート8着)が何でだろうという感じだったけど、きょうは力は見せてくれたと思う」。武豊はサバサバと振り返った。
【東京大賞典】砂男の意地!ブロッケンねじ伏せた!
1年を締めくくる「第55回東京大賞典」が29日に大井競馬場で行われ、内田博騎乗のサクセスブロッケン(牡4=藤原英)がヴァーミリアン(牡7=石坂)との激しい叩き合いを鼻差制し、G1・3勝目を挙げた。JRA所属馬の優勝は4年連続。3着までをJRA勢が占め、地方勢はセレン(牡4=佐藤賢)の4着が最高だった。
サクセスブロッケンの馬上で右手を突き上げた内田博に、スタンドから大きな歓声が降り注いだ。「帰ってきました!」。東京大賞典は大井所属時代にアジュディミツオーで制した04、05年に続き、最多タイとなる3勝目。地方出身騎手として初めてJRAの全国リーディングに輝いた名手は「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていた。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」と古巣のファンと喜びを分かち合った。
道中は行きたがるブロッケンを何とかなだめ、2番手を追走。向正面から3角にかけてゴールデンチケット、ヴァーミリアンが動いてポジションを下げたが、慌てなかった。「やられちゃったかと一瞬思ったけど、手応えは十分あったので焦らずにいった。逆に目標ができてレースがしやすかった」。残り100メートルは今年のリーディング争いを思わせるような武豊・ヴァーミリアンとの一騎打ち。人馬ともにこん身の力を振り絞り、外からライバルをねじ伏せた。
サクセスブロッケンにとっても、復活を示す大きな勝利となった。2月のフェブラリーSをレコードで制してダート界の新王者となったが、秋は不本意なレースが続いた。南部杯、JCダートともに同じ4歳のエスポワールシチーに完敗。それだけに藤原英師は「ちょっとやきもきしたレースが続いていたが、最後に決めてくれて本当にうれしい。使いつつ良くなってきていたので期待していた」と安どの表情を浮かべた。
新年は川崎記念(1月27日、川崎)からフェブラリーS(2月21日、東京)連覇に挑む。「エスポワールなど強敵がいるし、フェブラリーSを最大目標にやっていきたい」と表情を引き締めた師。この勝利を弾みに、来年はダート界の完全制圧を目指す。
◆サクセスブロッケン 父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・高嶋哲氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績15戦7勝(南関東4戦2勝)総獲得賞金3億7798万円。
▼東京大賞典データ 指定交流となった95年以来、中央馬の1〜3着独占は02、06、08年に続き4度目。1、2着の鼻差は全55回中27年ぶり5度目。南関所属馬および騎手が年間通してダートG1未勝利に終わったのは7年ぶり。
サクセスブロッケンの馬上で右手を突き上げた内田博に、スタンドから大きな歓声が降り注いだ。「帰ってきました!」。東京大賞典は大井所属時代にアジュディミツオーで制した04、05年に続き、最多タイとなる3勝目。地方出身騎手として初めてJRAの全国リーディングに輝いた名手は「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていた。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」と古巣のファンと喜びを分かち合った。
道中は行きたがるブロッケンを何とかなだめ、2番手を追走。向正面から3角にかけてゴールデンチケット、ヴァーミリアンが動いてポジションを下げたが、慌てなかった。「やられちゃったかと一瞬思ったけど、手応えは十分あったので焦らずにいった。逆に目標ができてレースがしやすかった」。残り100メートルは今年のリーディング争いを思わせるような武豊・ヴァーミリアンとの一騎打ち。人馬ともにこん身の力を振り絞り、外からライバルをねじ伏せた。
サクセスブロッケンにとっても、復活を示す大きな勝利となった。2月のフェブラリーSをレコードで制してダート界の新王者となったが、秋は不本意なレースが続いた。南部杯、JCダートともに同じ4歳のエスポワールシチーに完敗。それだけに藤原英師は「ちょっとやきもきしたレースが続いていたが、最後に決めてくれて本当にうれしい。使いつつ良くなってきていたので期待していた」と安どの表情を浮かべた。
新年は川崎記念(1月27日、川崎)からフェブラリーS(2月21日、東京)連覇に挑む。「エスポワールなど強敵がいるし、フェブラリーSを最大目標にやっていきたい」と表情を引き締めた師。この勝利を弾みに、来年はダート界の完全制圧を目指す。
◆サクセスブロッケン 父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・高嶋哲氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績15戦7勝(南関東4戦2勝)総獲得賞金3億7798万円。
▼東京大賞典データ 指定交流となった95年以来、中央馬の1〜3着独占は02、06、08年に続き4度目。1、2着の鼻差は全55回中27年ぶり5度目。南関所属馬および騎手が年間通してダートG1未勝利に終わったのは7年ぶり。
2009年12月29日火曜日
【東京大賞典】枠順&陣営コメント
【G1・29日・大井2000メートル・16時30分発走】
◆東京大賞典 55年に「秋の鞍競走」として創設。64年から東京大賞典となり年末の長距離重賞として実施されてきた。95年に指定交流競走となり中央馬も出走。特に距離が2800メートルから現行の2000メートルへ短縮された98年以降は各地のダート巧者が集結する“グランプリレース”として定着してきた。
枠 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 所属
1(1)ブルーラッド 牡3 55今野忠 川崎
2(2)セレン 牡4 57石崎隆 船橋
3(3)ロールオブザダイス 牡4 57デムーロ 栗東
3(4)ゴールデンチケット 牡3 55ルメール 栗東
4(5)サイレントスタメン 牡3 55金子正 川崎
4(6)ケイエスショーキ 牡5 57水野貴 高知
5(7)セイリュウザクラ 牡3 55平瀬城 金沢
5(8)ヘキレキ セン8 57永森大 高知
6(9)ボンネビルレコード 牡7 57的場文 美浦
6(10)フリオーソ 牡5 57戸崎圭 船橋
7(11)ヤマトマリオン 牝6 55小林徹 栗東
7(12)トウホクビジン 牝3 53本橋孝 笠松
8(13)ヴァーミリアン 牡7 57武 豊 栗東
8(14)サクセスブロッケン 牡4 57内 田 栗東
【出走馬陣営コメント】
▼ブルーラッド(足立師)追い切りの動き、反応も良く状態は万全。東京ダービー(8着)は意外だったがもともと右回りの方がいい馬で久々の大井も心配はない。好位から、しまい二の脚を生かせれば。
▼セレン(佐藤賢師)前走はスローペースで自分から動いてレースをつくっただけに内容の濃い競馬。反動もなく、いい状態で出られるのでペースが速くなれば…。今までとメンバーは違うが持ち味の末脚を生かしてほしい。
▼ロールオブザダイス(清山助手)メンバーはそろいますが、どんな流れでもスムーズに対応して全能力を発揮するのが持ち味。安定した状態で出走できるので、自在に立ち回れる特徴を生かしてほしい。
▼ゴールデンチケット(徳江助手)前走は予想以上の結果でルメールが新しい面を引き出してくれた。メンバーにかかわらずきっちり走ってくれるし、大井も経験済み。差はないと思っています。
▼サイレントスタメン(足立師)馬体重(前走25キロ増)は成長分だと思っている。休み明けを1回使って気合乗りが良くなってきた。重量も55キロになったし、末脚に懸ける自分の競馬に徹する。
▼ボンネビルレコード(堀井師)ジャパンCダートがピークの状態だった。盛岡、阪神と長距離輸送が続き、多少疲れも見え始めたところ。得意の大井に替わって、どれだけ差を詰められるか。
▼フリオーソ(川島正師)疲れと脚元に悪いところがあったので、あえて目標をここ一本に絞った。坂路で併せてるし、最終追い切りの反応も良く、帝王賞を勝った時と同じようないい状態になってきた。スタートだけ気を付けて先行策が理想だね。
▼ヤマトマリオン(安達師)状態の変動はあまりないタイプ。休み明けを1回叩いたので息の持ちは良くなってくると思う。大井で勝ったこともありコースへの対応は大丈夫だが今回は男馬が相手。何とか5着以内に。
▼ヴァーミリアン(古川助手)他馬との差は詰まってきているのかもしれませんが、まだ力は十分にありますからね。しっかり走ってくれば結果は出るはず。
▼サクセスブロッケン(荻野助手)最終追い切りの動きも申し分ないし順調そのもの。右回りがどうかだけど、このコースも3回目。ジョッキーも馬も分かってくれているはず。
◆東京大賞典 55年に「秋の鞍競走」として創設。64年から東京大賞典となり年末の長距離重賞として実施されてきた。95年に指定交流競走となり中央馬も出走。特に距離が2800メートルから現行の2000メートルへ短縮された98年以降は各地のダート巧者が集結する“グランプリレース”として定着してきた。
枠 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 所属
1(1)ブルーラッド 牡3 55今野忠 川崎
2(2)セレン 牡4 57石崎隆 船橋
3(3)ロールオブザダイス 牡4 57デムーロ 栗東
3(4)ゴールデンチケット 牡3 55ルメール 栗東
4(5)サイレントスタメン 牡3 55金子正 川崎
4(6)ケイエスショーキ 牡5 57水野貴 高知
5(7)セイリュウザクラ 牡3 55平瀬城 金沢
5(8)ヘキレキ セン8 57永森大 高知
6(9)ボンネビルレコード 牡7 57的場文 美浦
6(10)フリオーソ 牡5 57戸崎圭 船橋
7(11)ヤマトマリオン 牝6 55小林徹 栗東
7(12)トウホクビジン 牝3 53本橋孝 笠松
8(13)ヴァーミリアン 牡7 57武 豊 栗東
8(14)サクセスブロッケン 牡4 57内 田 栗東
【出走馬陣営コメント】
▼ブルーラッド(足立師)追い切りの動き、反応も良く状態は万全。東京ダービー(8着)は意外だったがもともと右回りの方がいい馬で久々の大井も心配はない。好位から、しまい二の脚を生かせれば。
▼セレン(佐藤賢師)前走はスローペースで自分から動いてレースをつくっただけに内容の濃い競馬。反動もなく、いい状態で出られるのでペースが速くなれば…。今までとメンバーは違うが持ち味の末脚を生かしてほしい。
▼ロールオブザダイス(清山助手)メンバーはそろいますが、どんな流れでもスムーズに対応して全能力を発揮するのが持ち味。安定した状態で出走できるので、自在に立ち回れる特徴を生かしてほしい。
▼ゴールデンチケット(徳江助手)前走は予想以上の結果でルメールが新しい面を引き出してくれた。メンバーにかかわらずきっちり走ってくれるし、大井も経験済み。差はないと思っています。
▼サイレントスタメン(足立師)馬体重(前走25キロ増)は成長分だと思っている。休み明けを1回使って気合乗りが良くなってきた。重量も55キロになったし、末脚に懸ける自分の競馬に徹する。
▼ボンネビルレコード(堀井師)ジャパンCダートがピークの状態だった。盛岡、阪神と長距離輸送が続き、多少疲れも見え始めたところ。得意の大井に替わって、どれだけ差を詰められるか。
▼フリオーソ(川島正師)疲れと脚元に悪いところがあったので、あえて目標をここ一本に絞った。坂路で併せてるし、最終追い切りの反応も良く、帝王賞を勝った時と同じようないい状態になってきた。スタートだけ気を付けて先行策が理想だね。
▼ヤマトマリオン(安達師)状態の変動はあまりないタイプ。休み明けを1回叩いたので息の持ちは良くなってくると思う。大井で勝ったこともありコースへの対応は大丈夫だが今回は男馬が相手。何とか5着以内に。
▼ヴァーミリアン(古川助手)他馬との差は詰まってきているのかもしれませんが、まだ力は十分にありますからね。しっかり走ってくれば結果は出るはず。
▼サクセスブロッケン(荻野助手)最終追い切りの動きも申し分ないし順調そのもの。右回りがどうかだけど、このコースも3回目。ジョッキーも馬も分かってくれているはず。
ドリームジャーニー 目指すゾGP3連覇
有馬記念を制し、史上9頭となる同一年春秋グランプリ制覇を成し遂げたドリームジャーニーは、28日の午前1時30分ごろ栗東トレセンに帰厩。激戦の翌朝も元気な姿を見せた。「帰りの馬運車もスムーズでした。レース後だけに、少ししんどいかなという感じですね」と担当の山下助手。現地では車内でラジオを聴いていたが「家に帰って家族をたたき起こしました。100回くらいビデオを見ましたよ」と笑顔をはじけさせた。
偉業達成に「宝塚までにはなくても、それに近い状態にと、先生(池江寿師)と謙一(池添)が持っていってくれた。馬も応えてくれました。謙一が一番、勝ちたかっただろうし、すごい集中力で臨んでくれた。人馬一体とはこういうことですね」と鞍上を褒めたたえた。
来春は京都記念(2月20日・京都)から始動して4戦、宝塚記念(6月27日・阪神)で連覇を狙う。「父(ステイゴールド)や祖父(メジロマックイーン)ができなかったことをやってくれた。来年はまだ良くなってくれると思う。上を目指して頑張ります」。夢は大きく膨らむ。
偉業達成に「宝塚までにはなくても、それに近い状態にと、先生(池江寿師)と謙一(池添)が持っていってくれた。馬も応えてくれました。謙一が一番、勝ちたかっただろうし、すごい集中力で臨んでくれた。人馬一体とはこういうことですね」と鞍上を褒めたたえた。
来春は京都記念(2月20日・京都)から始動して4戦、宝塚記念(6月27日・阪神)で連覇を狙う。「父(ステイゴールド)や祖父(メジロマックイーン)ができなかったことをやってくれた。来年はまだ良くなってくれると思う。上を目指して頑張ります」。夢は大きく膨らむ。
【京都金杯】ギア飛躍の年 悲願のG奪取狙う
「京都金杯・G3」(1月5日、京都)
一年の計は金杯にあり-。スマートギアが悲願の初重賞制覇で、2010年の大きな飛躍を目指す。菊花賞4着など、G1馬相手に小差の戦いを演じており、さらに高い頂を狙える逸材だ。初めてになるマイル戦も心配はなし。有馬記念で不出走だった明け5歳世代の大物候補が、新しい年の幕開けを勝利で祝う。
◇ ◇
新春の淀に豪脚がサク裂する。鳴尾記念で2着のスマートギアはいまだに重賞のタイトルを手にしていないが、これまでに2度の銀メダル、菊花賞でも4着と実績を残しており、その実力は周知の通り。明け5歳馬が縁起レースを制して、さらなる飛躍の年を誓う。
破壊力はG1馬にも匹敵する。これまでの20戦中、13戦でメンバー最速の上がり3Fをマーク。格上挑戦だった宝塚記念(8着)でも、のちに春秋グランプリを制覇したドリームジャーニーに次ぎ、ダービー馬ディープスカイと並ぶ、2位タイの上がり時計を記録し、存在感を示した。
中団で運んだ2走前のアルゼンチン共和国杯は12着。「得意の左回りで、条件がそろっていただけに分からないわ」と猿橋助手は首を横に振る。前走の鳴尾記念は3F32秒8の最速上がりで2着。「この馬らしい脚を使ってくれた」と後方待機のスタイルで“らしさ”を取り戻した。淀の外回り。3走前の京都大賞典(2着)でオウケンブルースリと0秒1差の接戦を演じている。持ち味をフルに生かせる設定だ。
1600メートル戦は初経験。だが、猿橋助手は距離克服の可能性を示唆する。「テンが速くなれば、それらしく伸びてくる。1800メートルでのラップタイムを考えれば、1600メートルでの速い時計にも対応はできるんじゃないかな」。全4勝は千八で挙げている。スローとなりやすい、中長距離よりも、むしろマイルのペースは歓迎と踏む。
コンスタントに出走しているが、ダメージは皆無だ。「この中間も疲れや心配ごとはないね。年末で変則的な日程となるので、あとは狂いのない調整でレースに出走できればいい」。すぐれた加速力で悲願のゴールを貫く。
一年の計は金杯にあり-。スマートギアが悲願の初重賞制覇で、2010年の大きな飛躍を目指す。菊花賞4着など、G1馬相手に小差の戦いを演じており、さらに高い頂を狙える逸材だ。初めてになるマイル戦も心配はなし。有馬記念で不出走だった明け5歳世代の大物候補が、新しい年の幕開けを勝利で祝う。
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新春の淀に豪脚がサク裂する。鳴尾記念で2着のスマートギアはいまだに重賞のタイトルを手にしていないが、これまでに2度の銀メダル、菊花賞でも4着と実績を残しており、その実力は周知の通り。明け5歳馬が縁起レースを制して、さらなる飛躍の年を誓う。
破壊力はG1馬にも匹敵する。これまでの20戦中、13戦でメンバー最速の上がり3Fをマーク。格上挑戦だった宝塚記念(8着)でも、のちに春秋グランプリを制覇したドリームジャーニーに次ぎ、ダービー馬ディープスカイと並ぶ、2位タイの上がり時計を記録し、存在感を示した。
中団で運んだ2走前のアルゼンチン共和国杯は12着。「得意の左回りで、条件がそろっていただけに分からないわ」と猿橋助手は首を横に振る。前走の鳴尾記念は3F32秒8の最速上がりで2着。「この馬らしい脚を使ってくれた」と後方待機のスタイルで“らしさ”を取り戻した。淀の外回り。3走前の京都大賞典(2着)でオウケンブルースリと0秒1差の接戦を演じている。持ち味をフルに生かせる設定だ。
1600メートル戦は初経験。だが、猿橋助手は距離克服の可能性を示唆する。「テンが速くなれば、それらしく伸びてくる。1800メートルでのラップタイムを考えれば、1600メートルでの速い時計にも対応はできるんじゃないかな」。全4勝は千八で挙げている。スローとなりやすい、中長距離よりも、むしろマイルのペースは歓迎と踏む。
コンスタントに出走しているが、ダメージは皆無だ。「この中間も疲れや心配ごとはないね。年末で変則的な日程となるので、あとは狂いのない調整でレースに出走できればいい」。すぐれた加速力で悲願のゴールを貫く。
有馬激勝ジャーニー、真夜中の栗東凱旋
有馬記念を制して、春秋グランプリ制覇を達成したドリームジャーニー(牡5歳、栗東・池江寿厩舎)は、日付が変わった28日午前1時半に栗東トレセンに到着した。
山下助手は「ここだけは、と思ってやってきた。自宅に戻ってから(レースを)100回くらい見ましたよ」と興奮さめやらぬ様子。一方、2着に敗れたブエナビスタは、同日午前1時に到着。山口厩務員は「今回は長い距離を走ったから、いつもより疲れが残るかもしれないけど、3歳牝馬でよく頑張ってくれた」と愛馬をたたえた。
山下助手は「ここだけは、と思ってやってきた。自宅に戻ってから(レースを)100回くらい見ましたよ」と興奮さめやらぬ様子。一方、2着に敗れたブエナビスタは、同日午前1時に到着。山口厩務員は「今回は長い距離を走ったから、いつもより疲れが残るかもしれないけど、3歳牝馬でよく頑張ってくれた」と愛馬をたたえた。
ばんえい競馬「五重勝式」発売 1月8日18時から
ばんえい競馬の「五重勝馬券」のインターネット発売が、1月8日18時(9日開催分)から開始される。
「五重勝式」は、5つのレースの1着を当てる賭式。当日の対象レースで的中者が出なかった場合は、払戻金がキャリーオーバーされる。最大払戻金は2億円。発売方式は、コンピューターがランダムに買い目を選択するランダム方式。購入にはオッズパークの投票会員であることが必要。
「五重勝式」は、5つのレースの1着を当てる賭式。当日の対象レースで的中者が出なかった場合は、払戻金がキャリーオーバーされる。最大払戻金は2億円。発売方式は、コンピューターがランダムに買い目を選択するランダム方式。購入にはオッズパークの投票会員であることが必要。
地方出身初のリーディング騎手・内田に東京競馬記者クラブ賞
東京競馬記者クラブ(加盟18社、出席156人)は28日、09年度競馬記者クラブ賞に、内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤厩舎所属=を選出した。地方・大井から移籍2年目の今年は146勝を挙げ、地方競馬出身騎手として初めて全国リーディングを獲得。武豊の連続リーディング記録を阻止するなど、顕著な活躍があったため。また、特別賞として横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=を選出した。ロジユニヴァースで初のダービー制覇、通算2000勝など、大舞台での顕著な活躍が認められたもの。
授賞式は1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。
授賞式は1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。
馬房貸し付け、自主申告制に
JRAは28日、定期馬房貸し付け方法を変更すると発表した。厩舎の経営規模について、各調教師が貸し付け馬房数の自主申告(返還、加増等)に基づいて貸し付けを行うようにしたもの。メリットシステムによる成績下位者からの馬房削減は当面、見合わせる。
加増については2馬房までで、申告のあった調教師がメリット査定上位10位以内の場合とし、定年及び自己申告による返還馬房を原資として行う。貸し付け馬房の上限は従来通り28(下限は10)。なお、メリット査定において馬房削減となった調教師への復活制度は継続。2010年3月1日貸し付けから実施される。
加増については2馬房までで、申告のあった調教師がメリット査定上位10位以内の場合とし、定年及び自己申告による返還馬房を原資として行う。貸し付け馬房の上限は従来通り28(下限は10)。なお、メリット査定において馬房削減となった調教師への復活制度は継続。2010年3月1日貸し付けから実施される。
通算484勝の高松師が勇退
JRAは28日、高松邦男調教師(61)=美浦=が31日をもって勇退することを発表した。
同調教師は、79年に開業し、通算成績6422戦484勝。重賞21勝で、GI級レースの勝利は、81年桜花賞(ブロケード)、83年天皇賞・秋(キョウエイプロミス)、86年宝塚記念(パーシャンボーイ)。
92、93年に優秀調教師賞を獲得。関東で上位の成績を残してきたが、01年以降は、ひとケタの勝ち星にとどまっていた。
同調教師は、79年に開業し、通算成績6422戦484勝。重賞21勝で、GI級レースの勝利は、81年桜花賞(ブロケード)、83年天皇賞・秋(キョウエイプロミス)、86年宝塚記念(パーシャンボーイ)。
92、93年に優秀調教師賞を獲得。関東で上位の成績を残してきたが、01年以降は、ひとケタの勝ち星にとどまっていた。
2009年12月28日月曜日
ドリームジャーニーやった! 池添男泣きのGP連覇=有馬記念
JRAの1年を締めくくるグランプリレース・第54回GI有馬記念が27日、中山競馬場2500メートル芝で開催され、池添謙一騎乗の2番人気ドリームジャーニー(牡5=池江寿厩舎)が優勝。道中は後方追走から、先に抜け出した横山典弘騎乗の1番人気ブエナビスタ(牝3=松田博厩舎)を直線大外から一気の脚で差し切った。同馬は上半期のグランプリGI宝塚記念を制しており、2006年ディープインパクト以来史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を達成。騎乗した池添、同馬を管理する池江泰寿調教師ともに有馬記念は初勝利となる。勝ちタイムは2分30秒0。
なお、1960年スターロッチ以来49年ぶりとなる3歳牝馬Vの快挙を狙ったブエナビスタは1/2馬身差及ばず無念の銀メダル。また、2着からさらに4馬身差の3着には後藤浩輝騎乗の11番人気エアシェイディ(牡8=伊藤正厩舎)が2年連続で入った。
◇ ◇ ◇
師走の中山を貫く乾坤一擲の末脚! 上半期を締めくくる初夏の仁川につづき、今度は1年を締めくくる大仕事。池添は人目をはばからず、馬上で男泣きに濡れていた。
「もう、うれしさしか出てこなくて……。ドリームジャーニーとは長い間、1年以上もコンビを組ませていただいて、この馬のことは僕が一番分かっているつもりでいます。負けられないと思っていましたし、勝つことだけしか頭になかった。自分にプレッシャーをかけて追い込んでもいましたから、勝てて本当にうれしいですね」
春のグランプリホースとして臨んだ前走、11月1日の天皇賞・秋は6着敗戦。ただ、これはどうしても内にササってしまう苦手の左回り東京コース。それだけに、この負けはショックを引きずるものではなく、秋の真の勝負は右回りの中山。GIジャパンカップには見向きもせず、グランプリ連覇だけを狙って渾身の仕上げを施してきた。
池江寿調教師が「宝塚が一番の出来でしたが、それに近いくらいの状態になっていました。満足いくところまで仕上げられましたね」と胸を張れば、「最高の仕上げをしてもらった。あとは自分がしっかり乗ることだけを頭において乗りました」と池添。過去最高だった宝塚記念時に匹敵する出来にあるのは、23日の最終追い切りの動きでも確認済み。この時からすでに鞍上は「秋のグランプリも絶対に勝つ!」と、強い闘志を胸のうちで燃え上がらせていたという。
スタートはダッシュがつかず、ポコンと1馬身の出遅れ。ドリームジャーニーの馬券を握り締めていたファンは肝を冷やしただろうが、池添はまったく冷静だった。
「ゲートはいつもの感じです。いつもスタートは遅い馬ですからね、いつもと同じ感じで出てくれたなって思いましたね」
気合乗りのいいドリームジャーニーにとって好走の重要ポイントは、ゲートではなく、その先。一に二にも道中の折り合いが肝心だ。いくらダッシュ良く出ることができても、馬との息が合わなかったら意味がない。道中をピタリ人馬一体となってこそ、最後の爆発力が生まれてくる。
「相手はまったく見ないで、道中は馬をなだめながら、折り合いだけ気をつけていました。リズムよく行くことができましたし、ペースが速かったら我慢して、遅かったら徐々に行こうと」
ハナを切った武豊リーチザクラウンがつくったペースは前半の1000メートル通過が58秒台の半ば。「けっこう速く流れているなと感じていました」。3コーナー手前で故障して下がってきた菊花賞馬スリーロールスと馬体がぶつかる場面もあったが、そこも「我慢してくれました」と池添。3~4コーナーでは勢い良く上がっていくマツリダゴッホ、フォゲッタブルを前方に見据え、内ラチ沿いのブエナビスタも視界の中に入っていた。
「仕掛けどころだけは間違えないように」
目標をキッチリ捕らえ、大外進出からあとは辛抱してタメにタメた、父ステイゴールドから受け継ぐ“黄金の脚”を爆発させるだけ。うなるような手応えで最後の直線に向くと、ゴールへと続く道にはブエナビスタだけが見えていた。
「直線に向いた時には、もうこの馬(ブエナビスタ)との勝負だなと思いましたね。しまいは絶対に伸びてくれると信じていましたし、絶対にかわせると思いました」
炸裂させた上がり3F35秒2は、ブエナビスタを0秒6上回るメンバー最速タイム。いち早く抜け出した本命馬を外から豪快に斬り捨てる姿は、ディープスカイをほふった宝塚記念の再現VTRを見ているよう。
「ドリームジャーニーが一番頑張ってくれた。本当に感謝しています」
6月に続き、今回もまた、文句なしのグランプリ連覇だった。
「91年のメジロマックイーンは絶対に勝てると思っていたのに、勝てなかったですからね。競馬というのは血のドラマで、僕はそのあたりをすごく大切にしています。お父さんのステイゴールドの分も含めて、有馬を勝てなかった悔しさを取り返せたと思いますね」
喜びを噛みしめながら語ったのは池江寿調教師。父である池江泰郎調教師が手がけたメジロマックイーン、そして父のもと調教助手としてステイゴールドで有馬記念に挑戦してきたが、あと一歩のところで勝つことはできなかった。
特に日々、調教をつけていたステイゴールドには思い入れが強く、自身にゆかりの深い2頭の血を受け継ぐドリームジャーニーで日本競馬界最大のレースを勝てたことは、この上ない喜びだろう。
「ステイゴールドは年齢を重ねるにつれて、どんどん強くなっていきました。ドリームジャーニーも似たような課程を踏んでいますし、来年はもっと強いジャーニーを見せたいですね」
今のところ、来年の春は4走を予定しており、目標はGI天皇賞・春、そしてGI宝塚記念連覇においている。
06年の2歳王者が3年の月日を経て、真のキングへと成長を遂げた。そして、これが終着点ではなく、今からが競走馬としてのピークを迎えるのだろう。来たる2010年、しばしの休息をとった後、ドリームジャーニーは王者の旅程を堂々と歩んでいく。
なお、1960年スターロッチ以来49年ぶりとなる3歳牝馬Vの快挙を狙ったブエナビスタは1/2馬身差及ばず無念の銀メダル。また、2着からさらに4馬身差の3着には後藤浩輝騎乗の11番人気エアシェイディ(牡8=伊藤正厩舎)が2年連続で入った。
◇ ◇ ◇
師走の中山を貫く乾坤一擲の末脚! 上半期を締めくくる初夏の仁川につづき、今度は1年を締めくくる大仕事。池添は人目をはばからず、馬上で男泣きに濡れていた。
「もう、うれしさしか出てこなくて……。ドリームジャーニーとは長い間、1年以上もコンビを組ませていただいて、この馬のことは僕が一番分かっているつもりでいます。負けられないと思っていましたし、勝つことだけしか頭になかった。自分にプレッシャーをかけて追い込んでもいましたから、勝てて本当にうれしいですね」
春のグランプリホースとして臨んだ前走、11月1日の天皇賞・秋は6着敗戦。ただ、これはどうしても内にササってしまう苦手の左回り東京コース。それだけに、この負けはショックを引きずるものではなく、秋の真の勝負は右回りの中山。GIジャパンカップには見向きもせず、グランプリ連覇だけを狙って渾身の仕上げを施してきた。
池江寿調教師が「宝塚が一番の出来でしたが、それに近いくらいの状態になっていました。満足いくところまで仕上げられましたね」と胸を張れば、「最高の仕上げをしてもらった。あとは自分がしっかり乗ることだけを頭において乗りました」と池添。過去最高だった宝塚記念時に匹敵する出来にあるのは、23日の最終追い切りの動きでも確認済み。この時からすでに鞍上は「秋のグランプリも絶対に勝つ!」と、強い闘志を胸のうちで燃え上がらせていたという。
スタートはダッシュがつかず、ポコンと1馬身の出遅れ。ドリームジャーニーの馬券を握り締めていたファンは肝を冷やしただろうが、池添はまったく冷静だった。
「ゲートはいつもの感じです。いつもスタートは遅い馬ですからね、いつもと同じ感じで出てくれたなって思いましたね」
気合乗りのいいドリームジャーニーにとって好走の重要ポイントは、ゲートではなく、その先。一に二にも道中の折り合いが肝心だ。いくらダッシュ良く出ることができても、馬との息が合わなかったら意味がない。道中をピタリ人馬一体となってこそ、最後の爆発力が生まれてくる。
「相手はまったく見ないで、道中は馬をなだめながら、折り合いだけ気をつけていました。リズムよく行くことができましたし、ペースが速かったら我慢して、遅かったら徐々に行こうと」
ハナを切った武豊リーチザクラウンがつくったペースは前半の1000メートル通過が58秒台の半ば。「けっこう速く流れているなと感じていました」。3コーナー手前で故障して下がってきた菊花賞馬スリーロールスと馬体がぶつかる場面もあったが、そこも「我慢してくれました」と池添。3~4コーナーでは勢い良く上がっていくマツリダゴッホ、フォゲッタブルを前方に見据え、内ラチ沿いのブエナビスタも視界の中に入っていた。
「仕掛けどころだけは間違えないように」
目標をキッチリ捕らえ、大外進出からあとは辛抱してタメにタメた、父ステイゴールドから受け継ぐ“黄金の脚”を爆発させるだけ。うなるような手応えで最後の直線に向くと、ゴールへと続く道にはブエナビスタだけが見えていた。
「直線に向いた時には、もうこの馬(ブエナビスタ)との勝負だなと思いましたね。しまいは絶対に伸びてくれると信じていましたし、絶対にかわせると思いました」
炸裂させた上がり3F35秒2は、ブエナビスタを0秒6上回るメンバー最速タイム。いち早く抜け出した本命馬を外から豪快に斬り捨てる姿は、ディープスカイをほふった宝塚記念の再現VTRを見ているよう。
「ドリームジャーニーが一番頑張ってくれた。本当に感謝しています」
6月に続き、今回もまた、文句なしのグランプリ連覇だった。
「91年のメジロマックイーンは絶対に勝てると思っていたのに、勝てなかったですからね。競馬というのは血のドラマで、僕はそのあたりをすごく大切にしています。お父さんのステイゴールドの分も含めて、有馬を勝てなかった悔しさを取り返せたと思いますね」
喜びを噛みしめながら語ったのは池江寿調教師。父である池江泰郎調教師が手がけたメジロマックイーン、そして父のもと調教助手としてステイゴールドで有馬記念に挑戦してきたが、あと一歩のところで勝つことはできなかった。
特に日々、調教をつけていたステイゴールドには思い入れが強く、自身にゆかりの深い2頭の血を受け継ぐドリームジャーニーで日本競馬界最大のレースを勝てたことは、この上ない喜びだろう。
「ステイゴールドは年齢を重ねるにつれて、どんどん強くなっていきました。ドリームジャーニーも似たような課程を踏んでいますし、来年はもっと強いジャーニーを見せたいですね」
今のところ、来年の春は4走を予定しており、目標はGI天皇賞・春、そしてGI宝塚記念連覇においている。
06年の2歳王者が3年の月日を経て、真のキングへと成長を遂げた。そして、これが終着点ではなく、今からが競走馬としてのピークを迎えるのだろう。来たる2010年、しばしの休息をとった後、ドリームジャーニーは王者の旅程を堂々と歩んでいく。
内田博146勝!リーディング初奪取
27日にJRAの全日程が終了し、146勝を挙げた内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤=が2位の武豊に6勝差をつけて初の全国リーディングに輝いた。これにより史上初となる地方、中央の両方で全国リーディングを獲得する快挙を達成した。
昨年3月に南関東からJRAへ移籍。2年目での栄誉獲得に「気持ちの面で負けずに頑張れば、届かない夢も届くと思った」。武豊という大きな壁に立ち向かい、そして乗り越えてみせた。
「誇りになる」と喜びをかみしめながらも、笑顔は一瞬で封印。「(自らは)人一倍騎乗数が多く、その分勝つ可能性も高くなる。20年間トップを走ってきた人がいるわけだし、僕が1回獲ったところで」と自分に言い聞かせるように語った。
来年は真価が問われる一年になる。「リーディングを獲った第一人者として、それに恥じない騎乗をしたい」。2年連続の頂点を目指して、武豊との新たな激闘の幕が開く。
昨年3月に南関東からJRAへ移籍。2年目での栄誉獲得に「気持ちの面で負けずに頑張れば、届かない夢も届くと思った」。武豊という大きな壁に立ち向かい、そして乗り越えてみせた。
「誇りになる」と喜びをかみしめながらも、笑顔は一瞬で封印。「(自らは)人一倍騎乗数が多く、その分勝つ可能性も高くなる。20年間トップを走ってきた人がいるわけだし、僕が1回獲ったところで」と自分に言い聞かせるように語った。
来年は真価が問われる一年になる。「リーディングを獲った第一人者として、それに恥じない騎乗をしたい」。2年連続の頂点を目指して、武豊との新たな激闘の幕が開く。
【有馬記念】ブエナビスタ無念の2着
「有馬記念・G1」(27日、中山)
横山典との新コンビで臨んだ1番人気ブエナビスタは、ドリームジャーニーとのマッチレースの末、無念の2着。49年ぶりの3歳牝馬によるグランプリVの快挙はならなかったものの、負けて強しの内容に陣営は来春のドバイ遠征へ前向きな姿勢を示した。超良血フォゲッタブルも4着に健闘し、来年の飛躍へ大きな期待を抱かせた。また、10着コスモバルクはアイルランドで現役を続行することが決まった。
◇ ◇
一度ソッポを向いた勝利の女神は、とうとう最後までほほ笑むことはなかった。1番人気に支持されたブエナビスタは、ドリームジャーニーの強襲に屈して半馬身差の2着。春のクラシック2冠牝馬がオークス後は4戦して勝利の美酒を一度も味わうことができなかった。
レースプランに迷いはなかった。(2)番枠から五分にスタートを切ると、初コンビの横山典は手綱を押して積極的に好ポジションを取りに行く。デビュー時から後方一気のレースばかりしてきたブエナだが、道中5〜6番手からの追走でもスムーズに折り合った。
直線入り口で満を持してスパート。坂下ではマツリダゴッホをかわして先頭に躍り出たが、その背後にドリームジャーニーが忍び寄る。ラストは後続を引き離してマッチレース。懸命に食い下がったものの無念の2着。スターロツチ以来となる49年ぶりの3歳牝馬による有馬Vは、スルリとその手からこぼれ落ちていった。
「よく頑張った。3歳の牝馬だからね」。
引き揚げてきた横山典は、サバサバした表情で口を開いた。「アンカツ(安藤勝)さんから聞いていた通りだった。(前に)行こうとしなかったから、押して気合をつけていったんだけどね。みんなが満足いくレースだったって?まあそうかもしれないけど、負けたんだから満足しちゃいけないよな」。乗り代わり、1番人気、連敗阻止…。様々なプレッシャーを乗り越え、力を出し切った内容には納得しながらも、敗戦には悔しさをにじませた。
初めて後ろから来た馬に差されたとはいえ、3着馬とは4馬身差。松田博師は「力は出したわな。3歳牝馬で斤量も有利。チャンスと思ってたけど、あれで負けたらしゃあないわ」と振り返った。3月にはドバイ遠征のプランがあり、ドバイWC(3月27日・メイダン競馬場)でウオッカとの初対決が実現する可能性がある。「行くつもりで話を進めている」と同師は意欲を見せ、吉田俊介・サンデーレーシング代表も「1月中には発表できると思います」と前向きなコメント。また新たなステージへ、ブエナビスタの戦いは続いていく。
横山典との新コンビで臨んだ1番人気ブエナビスタは、ドリームジャーニーとのマッチレースの末、無念の2着。49年ぶりの3歳牝馬によるグランプリVの快挙はならなかったものの、負けて強しの内容に陣営は来春のドバイ遠征へ前向きな姿勢を示した。超良血フォゲッタブルも4着に健闘し、来年の飛躍へ大きな期待を抱かせた。また、10着コスモバルクはアイルランドで現役を続行することが決まった。
◇ ◇
一度ソッポを向いた勝利の女神は、とうとう最後までほほ笑むことはなかった。1番人気に支持されたブエナビスタは、ドリームジャーニーの強襲に屈して半馬身差の2着。春のクラシック2冠牝馬がオークス後は4戦して勝利の美酒を一度も味わうことができなかった。
レースプランに迷いはなかった。(2)番枠から五分にスタートを切ると、初コンビの横山典は手綱を押して積極的に好ポジションを取りに行く。デビュー時から後方一気のレースばかりしてきたブエナだが、道中5〜6番手からの追走でもスムーズに折り合った。
直線入り口で満を持してスパート。坂下ではマツリダゴッホをかわして先頭に躍り出たが、その背後にドリームジャーニーが忍び寄る。ラストは後続を引き離してマッチレース。懸命に食い下がったものの無念の2着。スターロツチ以来となる49年ぶりの3歳牝馬による有馬Vは、スルリとその手からこぼれ落ちていった。
「よく頑張った。3歳の牝馬だからね」。
引き揚げてきた横山典は、サバサバした表情で口を開いた。「アンカツ(安藤勝)さんから聞いていた通りだった。(前に)行こうとしなかったから、押して気合をつけていったんだけどね。みんなが満足いくレースだったって?まあそうかもしれないけど、負けたんだから満足しちゃいけないよな」。乗り代わり、1番人気、連敗阻止…。様々なプレッシャーを乗り越え、力を出し切った内容には納得しながらも、敗戦には悔しさをにじませた。
初めて後ろから来た馬に差されたとはいえ、3着馬とは4馬身差。松田博師は「力は出したわな。3歳牝馬で斤量も有利。チャンスと思ってたけど、あれで負けたらしゃあないわ」と振り返った。3月にはドバイ遠征のプランがあり、ドバイWC(3月27日・メイダン競馬場)でウオッカとの初対決が実現する可能性がある。「行くつもりで話を進めている」と同師は意欲を見せ、吉田俊介・サンデーレーシング代表も「1月中には発表できると思います」と前向きなコメント。また新たなステージへ、ブエナビスタの戦いは続いていく。
【有馬記念】ドリジャニ春秋GP制覇
「有馬記念・G1」(27日、中山)
涙で締めた。09年中央競馬のラストを飾る大一番は、池添騎乗の2番人気ドリームジャーニーがV。自慢の末脚を存分に発揮し、06年ディープインパクト以来、史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を決めた。来春は国内専念が濃厚で、京都記念から始動し、春の天皇賞、宝塚記念を目標に据える。なお、牝馬2冠馬ブエナビスタが半馬身差の2着、11番人気のエアシェイディが2年連続で3着に入った。
◇ ◇
こみ上げる思いを抑えられなかった。池添はドリームジャーニーにもたれかかり、あふれ出る涙をぬぐおうともしない。3歳馬が注目を浴びた一戦は同時に、古馬の王者として負けられない戦いだった。春秋グランプリ制覇は夢ではなく、至上命題。「絶対に獲るという気持ちで、自分にプレッシャーをかけてきた。本当にうれしい」と勝利の味をかみしめた。
極端な縦長の展開にはならなかったが、リーチザクラウンが引っ張るハイペース。道中は焦ることなく、後方2番手でじっと待機した。「ペースが遅ければ動くことも考えたが、結構流れていると感じた」。自分を、パートナーの力を信じて末脚勝負を決め込んだ。
向正面でスリーロールスが故障するアクシデントに見舞われたが、古馬の精神力で乗り越えた。「ぶつかったが、我慢してくれた」。どっしりと構える相棒の姿に、鞍上も余裕を持って4角を迎えた。「フォゲッタとマツリダを前に見て、内にはブエナも見えた。仕掛けどころさえ間違えないように」。あとはゴーサインを出すだけだった。
直線、中山の急坂など無関係にメンバー最速の上がり3Fで突き進む。「勢いが違った。全部かわせると思った」。矢のような末脚で襲いかかると、最後に残ったのは予想通り、牝馬2冠馬ブエナビスタ。「この馬との勝負だろう、と。でも、しまいは絶対に伸びると信じて乗りました」。思いに応えるように、ジャーニーははじけ、先頭でゴールへと飛び込んだ。
池江寿師も感無量だ。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは調教助手として過ごした池江郎厩舎の管理馬。ともに、有馬記念で頂点に立つ夢はかなえられなかった。「取り返した。競馬は血のドラマ。その気持ちを大切にしている」と喜びをかみしめる。
来春は国内専念の公算が大きい。例年4月に行われる香港の国際レースには登録する予定だが、師は「4戦に絞って。京都記念(2月20日・京都)から大阪杯(4月4日・阪神)へ向かい、春の天皇賞(5月2日・京都)と宝塚記念(6月27日・阪神)の連覇が目標」と青写真を描く。さらなる頂へ。夢の終着点はまだまだ先にある。
涙で締めた。09年中央競馬のラストを飾る大一番は、池添騎乗の2番人気ドリームジャーニーがV。自慢の末脚を存分に発揮し、06年ディープインパクト以来、史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を決めた。来春は国内専念が濃厚で、京都記念から始動し、春の天皇賞、宝塚記念を目標に据える。なお、牝馬2冠馬ブエナビスタが半馬身差の2着、11番人気のエアシェイディが2年連続で3着に入った。
◇ ◇
こみ上げる思いを抑えられなかった。池添はドリームジャーニーにもたれかかり、あふれ出る涙をぬぐおうともしない。3歳馬が注目を浴びた一戦は同時に、古馬の王者として負けられない戦いだった。春秋グランプリ制覇は夢ではなく、至上命題。「絶対に獲るという気持ちで、自分にプレッシャーをかけてきた。本当にうれしい」と勝利の味をかみしめた。
極端な縦長の展開にはならなかったが、リーチザクラウンが引っ張るハイペース。道中は焦ることなく、後方2番手でじっと待機した。「ペースが遅ければ動くことも考えたが、結構流れていると感じた」。自分を、パートナーの力を信じて末脚勝負を決め込んだ。
向正面でスリーロールスが故障するアクシデントに見舞われたが、古馬の精神力で乗り越えた。「ぶつかったが、我慢してくれた」。どっしりと構える相棒の姿に、鞍上も余裕を持って4角を迎えた。「フォゲッタとマツリダを前に見て、内にはブエナも見えた。仕掛けどころさえ間違えないように」。あとはゴーサインを出すだけだった。
直線、中山の急坂など無関係にメンバー最速の上がり3Fで突き進む。「勢いが違った。全部かわせると思った」。矢のような末脚で襲いかかると、最後に残ったのは予想通り、牝馬2冠馬ブエナビスタ。「この馬との勝負だろう、と。でも、しまいは絶対に伸びると信じて乗りました」。思いに応えるように、ジャーニーははじけ、先頭でゴールへと飛び込んだ。
池江寿師も感無量だ。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは調教助手として過ごした池江郎厩舎の管理馬。ともに、有馬記念で頂点に立つ夢はかなえられなかった。「取り返した。競馬は血のドラマ。その気持ちを大切にしている」と喜びをかみしめる。
来春は国内専念の公算が大きい。例年4月に行われる香港の国際レースには登録する予定だが、師は「4戦に絞って。京都記念(2月20日・京都)から大阪杯(4月4日・阪神)へ向かい、春の天皇賞(5月2日・京都)と宝塚記念(6月27日・阪神)の連覇が目標」と青写真を描く。さらなる頂へ。夢の終着点はまだまだ先にある。
フォワード強襲!西園師09年締め…ファイナルS
◆阪神12R・ファイナルS(27日、阪神競馬場、芝1600メートル、良) 今年最後のレースとなった阪神12RのファイナルS(3歳上オープン)は、エーシンフォワードが直線で一気に抜け出し快勝。手綱を執った小牧は「しぶとく伸びるから僕に合う。気持ち良く勝たせてもらいました」と笑顔で話した。西園厩舎はこの日、中京の尾張S(12R)をヘッドライナーで勝ち、2場の最終レースをジャックした。
JRA、前年比売り上げ12年連続で減少
09年のJRAの総売り上げは、2兆5900億7350万円で、前年比5・8%のダウン。12年連続の減少となった。GIの売得金で前年を上回ったのは、全22レース中、フェブラリーS、桜花賞、秋華賞の3つだけだった。
一方、総入場者数は731万6360人で、前年比1・0%減にとどまった。
一方、総入場者数は731万6360人で、前年比1・0%減にとどまった。
コスモバルク、海外移籍も…有馬記念
◆第54回有馬記念・G1(27日、中山競馬場、芝2500メートル、良) ホッカイドウ競馬から、6年連続で出走して10着に敗れたコスモバルク(牡8歳、田部和厩舎)は来年、北海道から退き、海外移籍を視野に入れることになった。27日、オーナーである、“マイネル軍団”の総帥・岡田繁幸氏が示唆した。
地方競馬に所属したままでは、JRAで使えるレースが限られるための措置で、今後は国内でなく、海外での出走を検討する模様だ。岡田氏は「有馬記念は、よく頑張ってくれました。国内では使わないけど、海外には持って行くかもしれない。考えます」と話した。
地方競馬に所属したままでは、JRAで使えるレースが限られるための措置で、今後は国内でなく、海外での出走を検討する模様だ。岡田氏は「有馬記念は、よく頑張ってくれました。国内では使わないけど、海外には持って行くかもしれない。考えます」と話した。
ジャーニーいい旅夢気分!春秋GP連覇!池添男泣き…有馬記念
◆第54回有馬記念・G1(27日、中山競馬場、芝2500メートル、良) 09年を締めくくる大一番は、直線で一気に末脚を伸ばしたドリームジャーニー(池添)が古馬の貫禄を見せて優勝。6月の宝塚記念に続き、史上9頭目の同一年春秋グランプリ制覇を果たした。横山典に手綱が替わった1番人気ブエナビスタは、半馬身差の2着。49年ぶりの3歳牝馬Vはならなかった。3着は昨年に続きエアシェイディが入った。
負けられない―。古馬のプライドが、男の意地が、ドリームジャーニーの背中を押した。大外から一気に馬群をのみ込むと、直線坂上からはブエナビスタとの一騎打ち。1番人気の3歳牝馬に照準を絞ると、さらに四肢の回転に力を込めた。前に出た。力でねじ伏せ、半馬身差の完勝。池添の左手が、スタンドに向けて突き上げられた。
「皆さんに感謝してます」。涙を流す池添の声は上ずっていた。昨年6月の安田記念からコンビを組んで13戦目。誰よりも、パートナーを知る自負があった。「信頼関係が大舞台でこそ大きいことを、馬主さんにも見せないと」。決意を持って臨んだ大一番。ブエナビスタをはじめ、有力馬に多数、乗り替わりがあった中、乗り続けてきた意地を見せたかった。
宝塚記念に続く、春秋グランプリ優勝。歴戦の古馬としのぎを削ってきた底力を示した。「ここで勝たなければ、今まで戦ってきた相手に申し訳ない」。戦う前から言い続けてきた山下助手も、涙が止まらない。「精神的にどっしりしたし、体が大きく見えた。ウオッカやダイワスカーレット、ディープスカイには感謝しないといけないね」。地力を高めてくれたライバルに、敬意を示した。
父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、池江泰郎調教師の管理馬。有馬記念に縁がない名馬だったが、息子の泰寿調教師が見事に花を咲かせた。「マックイーン(91年2着)は、絶対に勝てると思っていたけどね…。競馬は血を残すスポーツだし、血のロマンは大切にしたい」とトレーナーは感慨深げだ。11月19日には、長男の悠喜(ゆうき)君が誕生。“池江ブランド”は、人馬ともに脈々と連なっていく。
来春のローテーションは、京都記念、大阪杯を経て、天皇賞・春、宝塚記念へ。池江師は「ステイゴールドと同じで、どんどん強くなるのを感じている」と胸を躍らせる。426キロの小柄な馬体ながら、そのたたずまいには貫禄が漂ってきた。果てない夢を乗せ、2010年も旅路は続く。
◆池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979年7月23日、滋賀県生まれ。30歳。98年騎手免許取得、同年3月14日に初勝利。38勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた。JRA通算624勝(重賞33勝)で、G1・11勝。ドリームジャーニーでの2勝のほかに、03、04年マイルCS(デュランダル)、02年桜花賞(アローキャリー)、05年宝塚記念(スイープトウショウ)、08年オークス(トールポピー)などがある。趣味はスポーツ観戦。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牡5歳の鹿毛。
◆血統 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(父メジロマックイーン)。ステイゴールドは、98〜00年の有馬記念に出走して〈3〉〈10〉〈7〉着。マジロマックイーンは、91年に1番人気に推されたが2着だった。
◆戦績 24戦9勝。主な勝ち鞍・06年朝日杯FS、07年神戸新聞杯、08年小倉記念、朝日CC、09年大阪杯、宝塚記念。
◆総収得賞金 優勝賞金1億8000万円を加え、7億6951万1000円。現役では、ウオッカに次ぐ2位。
◆春秋グランプリ制覇 同年に宝塚記念と有馬記念を勝ったのは、史上9頭目。過去に、63年リユウフオーレル、65年シンザン、70年スピードシンボリ、89年イナリワン、92年メジロパーマー、99年グラスワンダー、00年テイエムオペラオー、06年ディープインパクトがいる。
◆史上2位の時計 優勝タイム2分30秒0は、04年の2分29秒5(ゼンノロブロイ)に次ぐ、2番目に速いタイム。
◆最軽量馬V 馬体重は426キロ。これまでの記録71年トウメイ(430キロ)を、4キロ下回った。
◆池江泰寿調教師(40) G13勝目。すべてドリームジャーニーでのもの。
◆生産者 北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム。
◆馬主 (有)サンデーレーシング。G1は桜花賞、オークス(ブエナビスタ)、皐月賞(アンライバルド)、宝塚記念(ドリームジャーニー)、朝日杯FS(ローズキングダム)に続き、今年6勝目。竹園正継氏の年間最多勝記録に並んだ。
負けられない―。古馬のプライドが、男の意地が、ドリームジャーニーの背中を押した。大外から一気に馬群をのみ込むと、直線坂上からはブエナビスタとの一騎打ち。1番人気の3歳牝馬に照準を絞ると、さらに四肢の回転に力を込めた。前に出た。力でねじ伏せ、半馬身差の完勝。池添の左手が、スタンドに向けて突き上げられた。
「皆さんに感謝してます」。涙を流す池添の声は上ずっていた。昨年6月の安田記念からコンビを組んで13戦目。誰よりも、パートナーを知る自負があった。「信頼関係が大舞台でこそ大きいことを、馬主さんにも見せないと」。決意を持って臨んだ大一番。ブエナビスタをはじめ、有力馬に多数、乗り替わりがあった中、乗り続けてきた意地を見せたかった。
宝塚記念に続く、春秋グランプリ優勝。歴戦の古馬としのぎを削ってきた底力を示した。「ここで勝たなければ、今まで戦ってきた相手に申し訳ない」。戦う前から言い続けてきた山下助手も、涙が止まらない。「精神的にどっしりしたし、体が大きく見えた。ウオッカやダイワスカーレット、ディープスカイには感謝しないといけないね」。地力を高めてくれたライバルに、敬意を示した。
父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、池江泰郎調教師の管理馬。有馬記念に縁がない名馬だったが、息子の泰寿調教師が見事に花を咲かせた。「マックイーン(91年2着)は、絶対に勝てると思っていたけどね…。競馬は血を残すスポーツだし、血のロマンは大切にしたい」とトレーナーは感慨深げだ。11月19日には、長男の悠喜(ゆうき)君が誕生。“池江ブランド”は、人馬ともに脈々と連なっていく。
来春のローテーションは、京都記念、大阪杯を経て、天皇賞・春、宝塚記念へ。池江師は「ステイゴールドと同じで、どんどん強くなるのを感じている」と胸を躍らせる。426キロの小柄な馬体ながら、そのたたずまいには貫禄が漂ってきた。果てない夢を乗せ、2010年も旅路は続く。
◆池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979年7月23日、滋賀県生まれ。30歳。98年騎手免許取得、同年3月14日に初勝利。38勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた。JRA通算624勝(重賞33勝)で、G1・11勝。ドリームジャーニーでの2勝のほかに、03、04年マイルCS(デュランダル)、02年桜花賞(アローキャリー)、05年宝塚記念(スイープトウショウ)、08年オークス(トールポピー)などがある。趣味はスポーツ観戦。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牡5歳の鹿毛。
◆血統 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(父メジロマックイーン)。ステイゴールドは、98〜00年の有馬記念に出走して〈3〉〈10〉〈7〉着。マジロマックイーンは、91年に1番人気に推されたが2着だった。
◆戦績 24戦9勝。主な勝ち鞍・06年朝日杯FS、07年神戸新聞杯、08年小倉記念、朝日CC、09年大阪杯、宝塚記念。
◆総収得賞金 優勝賞金1億8000万円を加え、7億6951万1000円。現役では、ウオッカに次ぐ2位。
◆春秋グランプリ制覇 同年に宝塚記念と有馬記念を勝ったのは、史上9頭目。過去に、63年リユウフオーレル、65年シンザン、70年スピードシンボリ、89年イナリワン、92年メジロパーマー、99年グラスワンダー、00年テイエムオペラオー、06年ディープインパクトがいる。
◆史上2位の時計 優勝タイム2分30秒0は、04年の2分29秒5(ゼンノロブロイ)に次ぐ、2番目に速いタイム。
◆最軽量馬V 馬体重は426キロ。これまでの記録71年トウメイ(430キロ)を、4キロ下回った。
◆池江泰寿調教師(40) G13勝目。すべてドリームジャーニーでのもの。
◆生産者 北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム。
◆馬主 (有)サンデーレーシング。G1は桜花賞、オークス(ブエナビスタ)、皐月賞(アンライバルド)、宝塚記念(ドリームジャーニー)、朝日杯FS(ローズキングダム)に続き、今年6勝目。竹園正継氏の年間最多勝記録に並んだ。
2009年12月25日金曜日
ブエナビスタ1枠2番に松田博師曇のち晴れ…有馬記念
第54回有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の出走馬16頭の枠順が、24日に決まった。
陣営の願い通りとはいかなかった。ブエナビスタが引き当てたのは、1枠2番。「決まったもんは、しゃあないな。包まれて脚を余すのだけは避けたい。真ん中より外が良かったけど…」。松田博調教師は第一声とともに表情を曇らせた。
とはいえ、枠順で勝負が決まる訳ではない。「偶数枠で後入れなのは良しとしよう」とすぐに気を取り直した。中山2500メートルは、スタートしてすぐにカーブを迎える。スムーズに運べば、ロスなく進める最高の枠だ。
2番枠は過去3勝。前回勝利を収めたのは、98年のグラスワンダーだった。同じ3歳馬で、2歳G1馬。連敗中で大一番を迎え、底力を示した状況は酷似している。60年スターロッチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇へ、歴史は偉業達成を後押ししている。
24日は坂路へ。前日に追い切られた疲れも見せず、800メートルを70秒6で駆け上がった。「順調やな。寒いからって、へこたれるようじゃ、レースには使えんよ。体調面は何の心配もない」。研ぎ澄まされた馬体に、松田師は手応えを隠さない。
舞台は整った。あとは2番ゲートからの組み立てを、横山典に預けるだけだ。「勝負事には流れがあるからな。今年の横山は、さえている。横山に任せる」。1番人気が濃厚な2冠牝馬の命運は、ダービージョッキーとなった関東の名手に託された。
陣営の願い通りとはいかなかった。ブエナビスタが引き当てたのは、1枠2番。「決まったもんは、しゃあないな。包まれて脚を余すのだけは避けたい。真ん中より外が良かったけど…」。松田博調教師は第一声とともに表情を曇らせた。
とはいえ、枠順で勝負が決まる訳ではない。「偶数枠で後入れなのは良しとしよう」とすぐに気を取り直した。中山2500メートルは、スタートしてすぐにカーブを迎える。スムーズに運べば、ロスなく進める最高の枠だ。
2番枠は過去3勝。前回勝利を収めたのは、98年のグラスワンダーだった。同じ3歳馬で、2歳G1馬。連敗中で大一番を迎え、底力を示した状況は酷似している。60年スターロッチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇へ、歴史は偉業達成を後押ししている。
24日は坂路へ。前日に追い切られた疲れも見せず、800メートルを70秒6で駆け上がった。「順調やな。寒いからって、へこたれるようじゃ、レースには使えんよ。体調面は何の心配もない」。研ぎ澄まされた馬体に、松田師は手応えを隠さない。
舞台は整った。あとは2番ゲートからの組み立てを、横山典に預けるだけだ。「勝負事には流れがあるからな。今年の横山は、さえている。横山に任せる」。1番人気が濃厚な2冠牝馬の命運は、ダービージョッキーとなった関東の名手に託された。
【有馬記念】最高の枠!皇成キッツ、一発狙う
春の天皇賞馬マイネルキッツは〔2〕枠(4)番を引き当てた。(4)番は過去5勝で、ここ10年では01年マンハッタンカフェ、06年ディープインパクトが勝っている。
国枝調教師は枠順確定前から「中山2500メートルは外が不利。内枠が欲しいな」と話していたが、希望通りの内枠ゲットに「いい枠だな」と胸をなで下ろす。12番人気の伏兵だった天皇賞は(2)番でインをロスなく回り大金星を挙げた。「スタートさえ決められれば前に行く脚はあるし、経済コースを通れそう。天皇賞のようなレースができそうだね」とトレーナーは再現を狙う。有馬記念初参戦の三浦皇成騎手も「よしっ! 最高の枠じゃないですか。一発狙いますよ」と、好枠を引いてさらに意気込んでいた。
国枝調教師は枠順確定前から「中山2500メートルは外が不利。内枠が欲しいな」と話していたが、希望通りの内枠ゲットに「いい枠だな」と胸をなで下ろす。12番人気の伏兵だった天皇賞は(2)番でインをロスなく回り大金星を挙げた。「スタートさえ決められれば前に行く脚はあるし、経済コースを通れそう。天皇賞のようなレースができそうだね」とトレーナーは再現を狙う。有馬記念初参戦の三浦皇成騎手も「よしっ! 最高の枠じゃないですか。一発狙いますよ」と、好枠を引いてさらに意気込んでいた。
【有馬記念】フォゲBAD大外「16」番
良血フォゲッタブルは〔8〕枠(16)番の大外。それでも、愛馬を信頼する池江郎調教師は「枠に左右されるタイプではないし、ここならば外からじっくりと行けるだろうから」とあまり気にする様子はない。「自分の好きな位置取りで競馬ができればいいでしょう」とルメール騎手に託す構えだ。
24日朝は坂路の内ラチ沿いを歩くくらいのペースで登り4ハロン93秒5。追い切り翌日だが落ち着きは十分で、「もともとカリカリするタイプでないからね。きょうもゆったりとしていたよ」と池江調教助手は順調ぶりを強調した。ディープインパクトと同じ勝負服が年末GPで再びトップゴールを果たすか−。
24日朝は坂路の内ラチ沿いを歩くくらいのペースで登り4ハロン93秒5。追い切り翌日だが落ち着きは十分で、「もともとカリカリするタイプでないからね。きょうもゆったりとしていたよ」と池江調教助手は順調ぶりを強調した。ディープインパクトと同じ勝負服が年末GPで再びトップゴールを果たすか−。
【有馬記念】リーチ、「8」番でGI獲る!
有馬記念の枠順が確定。逃げ切りを狙うリーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番。橋口調教師は先週の朝日杯FSをローズキングダムが優勝したラッキーナンバーにニンマリだ。ドリームジャーニーは隣の〔5〕枠(9)番、有馬で最多10勝を挙げている(3)番枠は人気薄で今年重賞2勝のミヤビランベリが入った。25日、ウインズ後楽園、新橋で午後2時から7時まで金曜発売が実施される。
無冠の大器リーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番に入った。橋口調教師はこの枠順を聞いて「朝日杯を勝ったローズキングダムと同じ番号で縁起がいいね」と嬉しそうな様子。縁起だけでなく、「あまり外すぎないし、後入れの偶数枠だから、いいところでしょう」と満足げだ。
逃げるかどうか、展開のカギを握る馬だが、武豊騎手は「位置取りよりも、前半でいかに脚をためられるか」とリラックスした走りを心がける。他の馬の枠順を確認した橋口調教師は「他に行きたい馬(テイエムプリキュア)より内に入ったから、ここならウチの馬が先手を取ることになるだろうね」とスムーズな逃げが打てる枠に気持ちが高まってきたようだ。好枠をゲットして、悲願のGI制覇のお膳立ては整った。
無冠の大器リーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番に入った。橋口調教師はこの枠順を聞いて「朝日杯を勝ったローズキングダムと同じ番号で縁起がいいね」と嬉しそうな様子。縁起だけでなく、「あまり外すぎないし、後入れの偶数枠だから、いいところでしょう」と満足げだ。
逃げるかどうか、展開のカギを握る馬だが、武豊騎手は「位置取りよりも、前半でいかに脚をためられるか」とリラックスした走りを心がける。他の馬の枠順を確認した橋口調教師は「他に行きたい馬(テイエムプリキュア)より内に入ったから、ここならウチの馬が先手を取ることになるだろうね」とスムーズな逃げが打てる枠に気持ちが高まってきたようだ。好枠をゲットして、悲願のGI制覇のお膳立ては整った。
【有馬記念】ブエナ「2」番!中団で勝負!
中央競馬の年度総決算、有馬記念の枠順が24日に確定。今春の2冠牝馬ブエナビスタは〔1〕枠(2)番に決まった。今回の注目は、後方一気のブエナを初騎乗の横山典弘騎手(41)がどう乗るのか。有馬最多タイの3勝を挙げている岡部幸雄氏(61)はサンケイスポーツの取材に対し、中団に付けると読む。3歳牝馬の戴冠なるか2日後のレースが大いに楽しみだ。
今年の有馬記念の最大の焦点は、横山典弘騎手と新コンビを組むブエナビスタがどういったレースをするかということだろう。
ブエナビスタは桜花賞、オークスと、ともに後方から大外一気のレース内容で2冠を達成した後、3連敗している。
今回、横山君はどう乗るのか−。メンバーを見るとペースは速くなりそうだが、後方ではなく中団に付けると思う。不振が続いている有力馬の騎手を替える場合、関係者は違う乗り方を求めているケースが多いからだ。特に1周1667メートル、直線310メートルと小回りの中山芝・内回りコースが舞台になるレースで人気馬に乗って後方一気の策はリスクが大きすぎる。
横山君の特徴はイメージを描く一方、それに固執することなく、ゲートを出たなりに騎乗すること。だからこそ(2)番という内枠でもあり、ブエナビスタが普通にスタートを切れば、あえて後方に下げることはしないと思う。
彼が乗り替わった馬で象徴的なのはカンパニー。昨年3月の中山記念で初めてコンビを組んだ時、それまで追い込む競馬をしてきたカンパニーを一転して2番手から抜け出す策を取って勝利に導いた実績がある。
今秋、そのカンパニーで天皇賞、マイルチャンピオンシップとGI制覇。最近の騎乗を見ると、春にロジユニヴァースでダービー初制覇を飾ったことでかなり自信がついたように感じる。
今年の有馬記念ではリーチザクラウンの出方も重要なポイントになる。9着に敗れた前走ジャパンCでは内枠の馬に行かれ、先頭に立ったのは600メートル以上進んでからだった。広く、直線も長い東京コースでのレースでもあり、これでは失速しても仕方ない。今回はテイエムプリキュアあたりとの兼ね合いがカギになると思うが、武豊君がどうさばくか。早めに主導権を取って気分良く走れば、少々のハイペースでも克服するだけの能力がある馬だ。
リーチザクラウンのようなスピードがある先行馬がいるとレースは締まり、ブエナビスタが中団に付けると、他の騎手、特に後方から勝負する馬の騎手たちは目標がはっきり分かるのでレースをしやすい。そういう状況下で、今、一番乗れているジョッキー・横山君がどのタイミングで仕掛けて出るか。今年の有馬記念の見せ場になる。
今年の有馬記念の最大の焦点は、横山典弘騎手と新コンビを組むブエナビスタがどういったレースをするかということだろう。
ブエナビスタは桜花賞、オークスと、ともに後方から大外一気のレース内容で2冠を達成した後、3連敗している。
今回、横山君はどう乗るのか−。メンバーを見るとペースは速くなりそうだが、後方ではなく中団に付けると思う。不振が続いている有力馬の騎手を替える場合、関係者は違う乗り方を求めているケースが多いからだ。特に1周1667メートル、直線310メートルと小回りの中山芝・内回りコースが舞台になるレースで人気馬に乗って後方一気の策はリスクが大きすぎる。
横山君の特徴はイメージを描く一方、それに固執することなく、ゲートを出たなりに騎乗すること。だからこそ(2)番という内枠でもあり、ブエナビスタが普通にスタートを切れば、あえて後方に下げることはしないと思う。
彼が乗り替わった馬で象徴的なのはカンパニー。昨年3月の中山記念で初めてコンビを組んだ時、それまで追い込む競馬をしてきたカンパニーを一転して2番手から抜け出す策を取って勝利に導いた実績がある。
今秋、そのカンパニーで天皇賞、マイルチャンピオンシップとGI制覇。最近の騎乗を見ると、春にロジユニヴァースでダービー初制覇を飾ったことでかなり自信がついたように感じる。
今年の有馬記念ではリーチザクラウンの出方も重要なポイントになる。9着に敗れた前走ジャパンCでは内枠の馬に行かれ、先頭に立ったのは600メートル以上進んでからだった。広く、直線も長い東京コースでのレースでもあり、これでは失速しても仕方ない。今回はテイエムプリキュアあたりとの兼ね合いがカギになると思うが、武豊君がどうさばくか。早めに主導権を取って気分良く走れば、少々のハイペースでも克服するだけの能力がある馬だ。
リーチザクラウンのようなスピードがある先行馬がいるとレースは締まり、ブエナビスタが中団に付けると、他の騎手、特に後方から勝負する馬の騎手たちは目標がはっきり分かるのでレースをしやすい。そういう状況下で、今、一番乗れているジョッキー・横山君がどのタイミングで仕掛けて出るか。今年の有馬記念の見せ場になる。
【有馬記念】ネヴァ、起こすぞ大波乱!
「有馬記念・G1」(27日、中山)
攻め抜いた。叩き2戦目のネヴァブションが美浦北Cと坂路でハードなメニューを消化した。坂路でのタイムは、この日の次位馬を2秒1も上回る4F49秒8の一番時計。意欲的な調整で心身両面を研ぎ澄まし、中山で重賞2勝の6歳馬が大駆けを狙う。なお、24日に出走馬16頭と枠順が確定。馬券は25日から一部ウインズで、26日から全国で発売される。
◇ ◇
大一番にかける陣営の意欲がストレートに表れた。久々だったジャパンC10着からの巻き返しを狙うネヴァブションが、異例とも言えるインターバル調教を行った。まずは美浦北Cの向正面から14秒8-13秒8-13秒8-14秒1の速いラップを刻み、そのあとで坂路へ移動。前半から軽快に飛ばすと、4F49秒8-37秒2-12秒9で、木曜の一番時計をマークした。
調教内容について、伊藤正師は「若干重い感じだったし、長距離馬だからね。馬体の軽減を狙った」と満足顔だ。長距離仕様に研ぎ澄ますためのハードな攻め。北村宏も「スムーズな動きで良かった。乗ったのはレース(前走)以来だけど、問題は何もなかった」と状態面に太鼓判を押した。
今回は久々となる木曜追い。この馬にとっては珍しいパターンだ。指揮官は「レースまでの間隔を詰めることによって、刺激を与えたかった。本来ならもうひとレースを(ステップに)挟みたかったから」と説明。追い切り日を変えることで馬をピリッとさせ、実戦で補いたかった部分を補足することが狙いだ。やれることは何でもやるという姿勢は好感が持てる。
中山では重賞を2勝。今年のAJCCでは僚馬エアシェイディを2馬身半差で完封し、07年日経賞ではマツリダゴッホを撃破している。「この馬にとってはいい条件だから」と師もコース変わりを歓迎する。「あとは北村に任せるだけ。オレの仕事は90%は終わったかな」と語る表情から手応えが感じ取れた。人気馬にひと泡吹かせる。
攻め抜いた。叩き2戦目のネヴァブションが美浦北Cと坂路でハードなメニューを消化した。坂路でのタイムは、この日の次位馬を2秒1も上回る4F49秒8の一番時計。意欲的な調整で心身両面を研ぎ澄まし、中山で重賞2勝の6歳馬が大駆けを狙う。なお、24日に出走馬16頭と枠順が確定。馬券は25日から一部ウインズで、26日から全国で発売される。
◇ ◇
大一番にかける陣営の意欲がストレートに表れた。久々だったジャパンC10着からの巻き返しを狙うネヴァブションが、異例とも言えるインターバル調教を行った。まずは美浦北Cの向正面から14秒8-13秒8-13秒8-14秒1の速いラップを刻み、そのあとで坂路へ移動。前半から軽快に飛ばすと、4F49秒8-37秒2-12秒9で、木曜の一番時計をマークした。
調教内容について、伊藤正師は「若干重い感じだったし、長距離馬だからね。馬体の軽減を狙った」と満足顔だ。長距離仕様に研ぎ澄ますためのハードな攻め。北村宏も「スムーズな動きで良かった。乗ったのはレース(前走)以来だけど、問題は何もなかった」と状態面に太鼓判を押した。
今回は久々となる木曜追い。この馬にとっては珍しいパターンだ。指揮官は「レースまでの間隔を詰めることによって、刺激を与えたかった。本来ならもうひとレースを(ステップに)挟みたかったから」と説明。追い切り日を変えることで馬をピリッとさせ、実戦で補いたかった部分を補足することが狙いだ。やれることは何でもやるという姿勢は好感が持てる。
中山では重賞を2勝。今年のAJCCでは僚馬エアシェイディを2馬身半差で完封し、07年日経賞ではマツリダゴッホを撃破している。「この馬にとってはいい条件だから」と師もコース変わりを歓迎する。「あとは北村に任せるだけ。オレの仕事は90%は終わったかな」と語る表情から手応えが感じ取れた。人気馬にひと泡吹かせる。
【有馬記念】アンライ、皐月の再現だ
「有馬記念・G1」(27日、中山)
グランプリは、各陣営が“トリッキー”と口をそろえる中山の芝2500メートルが舞台だ。人馬ともに中山巧者のアンライバルド。2戦2勝のコース実績を誇る皐月賞馬と皐月賞連覇のデムーロのコンビだ。24日、確定した枠順は(1)枠(1)番に決定。大一番で復活する。
◇ ◇
関西馬の“中山マイスター”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンライバルドだ。これまで、中山の芝コースは2戦2勝とパーフェクト。その中身も濃い。今春にスプリングS、皐月賞を連続して、豪快に差し切った内容は衝撃的だった。
スプリングSでは中団やや後方の外めに取りついて、4角で前を射程圏内に。直線に向いて手前を変えると、矢のような末脚を繰り出した。続く皐月賞も、レースのスタイルはほとんど同じ。ただ、3〜4角でアントニオバローズにかぶせられる場面がありながらも、先に道を譲って、脚をためる“器用さ”を披露した。直線入り口では前哨戦同様に、一瞬にしてギアチェンジ。再び極上の切れ味を発揮して、G1タイトル奪取を決めた。
中山との相性の良さには明確な理由がある。友道師は2つのポイントを挙げた。「まず言えるのは、小回りで息が入りやすいこと。調教でも見られることだけど、この馬は3角からガーッと行きたがる面があるからね。その点、小回りの中山は3角からじわっとまくれるのがいいんだ」。勝負どころでひと呼吸おける分、しまいの伸びに威力が増す。“加速力”が武器だけに、小回りコースという設定は大歓迎だ。
もうひとつの魅力は短い直線にある。「中山では4角で、ある程度の位置にいないと勝負にならない。春の2戦は4角で早めに先頭に立って、後続を一気に突き放している。2戦ともに、そのリードを最後まで守り切った。直線の短さはプラスに働いている」。自慢の瞬発力を生かしてライバルの焦りを誘い、ラストは懸命に粘り込む。もちろん、今回も必勝パターンに持ち込む構えだ。
エスコート役は今回、デムーロへスイッチ。03年にはアンライバルドの父ネオユニヴァースで、翌04年はダイワメジャーとのコンビで皐月賞を連覇。トリッキーと呼ばれるコースを難なく攻略してきた。指揮官も“起爆剤”として期待する。「“掛かる”という先入観を持っていないからね。この馬のいい面を引き出してくれれば」。ジャパンCではルメールに乗り代わった、ウオッカが復活V。中山が似合う“強力タッグ”が何とも不気味だ。
グランプリは、各陣営が“トリッキー”と口をそろえる中山の芝2500メートルが舞台だ。人馬ともに中山巧者のアンライバルド。2戦2勝のコース実績を誇る皐月賞馬と皐月賞連覇のデムーロのコンビだ。24日、確定した枠順は(1)枠(1)番に決定。大一番で復活する。
◇ ◇
関西馬の“中山マイスター”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンライバルドだ。これまで、中山の芝コースは2戦2勝とパーフェクト。その中身も濃い。今春にスプリングS、皐月賞を連続して、豪快に差し切った内容は衝撃的だった。
スプリングSでは中団やや後方の外めに取りついて、4角で前を射程圏内に。直線に向いて手前を変えると、矢のような末脚を繰り出した。続く皐月賞も、レースのスタイルはほとんど同じ。ただ、3〜4角でアントニオバローズにかぶせられる場面がありながらも、先に道を譲って、脚をためる“器用さ”を披露した。直線入り口では前哨戦同様に、一瞬にしてギアチェンジ。再び極上の切れ味を発揮して、G1タイトル奪取を決めた。
中山との相性の良さには明確な理由がある。友道師は2つのポイントを挙げた。「まず言えるのは、小回りで息が入りやすいこと。調教でも見られることだけど、この馬は3角からガーッと行きたがる面があるからね。その点、小回りの中山は3角からじわっとまくれるのがいいんだ」。勝負どころでひと呼吸おける分、しまいの伸びに威力が増す。“加速力”が武器だけに、小回りコースという設定は大歓迎だ。
もうひとつの魅力は短い直線にある。「中山では4角で、ある程度の位置にいないと勝負にならない。春の2戦は4角で早めに先頭に立って、後続を一気に突き放している。2戦ともに、そのリードを最後まで守り切った。直線の短さはプラスに働いている」。自慢の瞬発力を生かしてライバルの焦りを誘い、ラストは懸命に粘り込む。もちろん、今回も必勝パターンに持ち込む構えだ。
エスコート役は今回、デムーロへスイッチ。03年にはアンライバルドの父ネオユニヴァースで、翌04年はダイワメジャーとのコンビで皐月賞を連覇。トリッキーと呼ばれるコースを難なく攻略してきた。指揮官も“起爆剤”として期待する。「“掛かる”という先入観を持っていないからね。この馬のいい面を引き出してくれれば」。ジャパンCではルメールに乗り代わった、ウオッカが復活V。中山が似合う“強力タッグ”が何とも不気味だ。
トーセンブライト2馬身半差圧勝…兵庫GT
交流重賞の第9回兵庫ゴールドトロフィー・G3(ダート1400メートル、12頭立て)が24日、園田競馬場で行われ、3番人気のトーセンブライト(安藤勝)が直線で抜け出し、リミットレスビッドに2馬身半差をつけて優勝した。1番人気のラヴェリータは3着。上位4頭をJRA勢が占めた。
◆トーセンブライト 父ブライアンズタイム、母アサヒブライト(父ジェイドロバリー)。牡8歳の鹿毛。戦績47戦10勝(うち地方11戦3勝)。総獲得賞金3億5863万円(うち地方1億825万円)。主な勝ち鞍・04年サラブレッドCC、09年黒船賞。生産者・北海道静内町の岡田スタッド。馬主・島川隆哉氏。美浦・加藤征弘厩舎所属。
◆トーセンブライト 父ブライアンズタイム、母アサヒブライト(父ジェイドロバリー)。牡8歳の鹿毛。戦績47戦10勝(うち地方11戦3勝)。総獲得賞金3億5863万円(うち地方1億825万円)。主な勝ち鞍・04年サラブレッドCC、09年黒船賞。生産者・北海道静内町の岡田スタッド。馬主・島川隆哉氏。美浦・加藤征弘厩舎所属。
2009年12月24日木曜日
ブエナビスタは1枠2番/有馬記念枠順確定
27日(日)に中山競馬場で行われる第54回有馬記念(3歳上、GI・芝2500m)の枠順が24日に確定した。
49年ぶりの3歳牝馬による有馬記念制覇を目指すブエナビスタは1枠2番、今年の宝塚記念(GI)を制したドリームジャーニーは5枠9番、07年の有馬記念馬マツリダゴッホは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は25日(金)に新橋、後楽園、難波、梅田の各ウインズにて14時から19時まで前々日発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 アンライバルド(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
1-2 ブエナビスタ(牝3、横山典弘・松田博資)
2-3 ミヤビランベリ(牡6、吉田隼人・加藤敬二)
2-4 マイネルキッツ(牡6、三浦皇成・国枝栄)
3-5 コスモバルク(牡8、五十嵐冬樹・田部和則)
3-6 エアシェイディ(牡8、後藤浩輝・伊藤正徳)
4-7 マツリダゴッホ(牡6、蛯名正義・国枝栄)
4-8 リーチザクラウン(牡3、武豊・橋口弘次郎)
5-9 ドリームジャーニー(牡5、池添謙一・池江泰寿)
5-10 スリーロールス(牡3、浜中俊・武宏平)
6-11 イコピコ(牡3、内田博幸・西園正都)
6-12 テイエムプリキュア(牝6、熊沢重文・五十嵐忠男)
7-13 シャドウゲイト(牡7、田中勝春・加藤征弘)
7-14 セイウンワンダー(牡3、藤田伸二・領家政蔵)
8-15 ネヴァブション(牡6、北村宏司・伊藤正徳)
8-16 フォゲッタブル(牡3、C.ルメール・池江泰郎)
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
49年ぶりの3歳牝馬による有馬記念制覇を目指すブエナビスタは1枠2番、今年の宝塚記念(GI)を制したドリームジャーニーは5枠9番、07年の有馬記念馬マツリダゴッホは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は25日(金)に新橋、後楽園、難波、梅田の各ウインズにて14時から19時まで前々日発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 アンライバルド(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
1-2 ブエナビスタ(牝3、横山典弘・松田博資)
2-3 ミヤビランベリ(牡6、吉田隼人・加藤敬二)
2-4 マイネルキッツ(牡6、三浦皇成・国枝栄)
3-5 コスモバルク(牡8、五十嵐冬樹・田部和則)
3-6 エアシェイディ(牡8、後藤浩輝・伊藤正徳)
4-7 マツリダゴッホ(牡6、蛯名正義・国枝栄)
4-8 リーチザクラウン(牡3、武豊・橋口弘次郎)
5-9 ドリームジャーニー(牡5、池添謙一・池江泰寿)
5-10 スリーロールス(牡3、浜中俊・武宏平)
6-11 イコピコ(牡3、内田博幸・西園正都)
6-12 テイエムプリキュア(牝6、熊沢重文・五十嵐忠男)
7-13 シャドウゲイト(牡7、田中勝春・加藤征弘)
7-14 セイウンワンダー(牡3、藤田伸二・領家政蔵)
8-15 ネヴァブション(牡6、北村宏司・伊藤正徳)
8-16 フォゲッタブル(牡3、C.ルメール・池江泰郎)
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
有馬記念攻略データ(12月27日 中山芝2500m 定量 3歳以上 G1)
一年を締めくくる大一番。現役最強クラスの馬たちが、最後の力を振り師走の中山で激突する。データは99年以降の過去10年を参考。過去10回で3着以内に好走した全30頭は以下のランクにあてはまる。
1.同年の天皇賞(秋)とJCで1着
04年 1番人気1着ゼンノロブロイ(JC1着/天皇賞秋1着)
00年 1番人気1着テイエムオペラオー(JC1着/天皇賞秋1着)
99年 2番人気2着スペシャルウィーク(JC1着/天皇賞秋1着)
2.同年に芝2000~2400mの古馬牡馬混合G1で連対、かつ過去に芝2400m以上のG1で連対
08年 1番人気1着ダイワスカーレット(天皇賞(秋)2着/07年有馬記念2着)
06年 1番人気1着ディープインパクト(宝塚記念1着/JC1着ほか)
05年 4番人気1着ハーツクライ(宝塚記念2着/JC2着)
04年 3番人気2着タップダンスシチー(宝塚記念1着/03年JC1着ほか)
03年 1番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/02年有馬記念1着)
02年 2番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/日本ダービー2着)
00年 2番人気2着メイショウドトウ(天皇賞秋2着ほか/JC2着)
99年 1番人気1着グラスワンダー(宝塚記念1着/98年有馬記念1着)
3.同年秋以降に芝のG1で連対
07年 5番人気2着ダイワスカーレット(エリザベス女王杯1着ほか)
07年 6番人気3着ダイワメジャー(マイルCS1着)
06年 6番人気2着ポップロック(メルボルンC2着)
06年 3番人気3着ダイワメジャー(天皇賞秋1着ほか
05年 1番人気2着ディープインパクト(菊花賞2着)
03年 4番人気2着リンカーン(菊花賞2着)
01年 3番人気1着マンハッタンカフェ(菊花賞1着)
01年 6番人気3着トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯1着)
99年 5番人気3着テイエムオペラオー(菊花賞2着)
4.同年に芝1800m以上のG2で連対、かつ過去にG1で3着以内に好走経験がない古馬
08年 14番人気2着アドマイヤモナーク(日経新春杯1着ほか)
08年 10番人気3着エアシェイディ(AJC杯1着)
07年 9番人気1着マツリダゴッホ(オールカマー1着ほか)
02年 13番人気2着タップダンスシチー(日経賞2着)
02年 8番人気3着コイントス(アルゼンチン共和国杯2着 ※中山芝2500)
01年 13番人気2着アメリカンボス(AJC杯1着ほか)
00年 13番人気3着ダイワテキサス(中山記念1着)
5.過去1年以内に芝2200m以上のG1連対
05年 6番人気3着リンカーン(03年有馬記念2着)
04年 9番人気3着シルクフェイマス(宝塚記念2着)
03年 3番人気3着ゼンノロブロイ(日本ダービー2着)
過去10年を振り返ってみると、大荒れとなる年と堅く収まる年のどちらかになる印象が強い。堅く収まるということは、実績十分の確固たる軸馬が存在するというわけで、そういう馬が出走してくれば話は早い。
本競走で最も信頼できる中心馬とはランク1。同年の天皇賞(秋)とJCを両方勝利している馬だ。極めて厳しい条件なので、そうそう出現はしないが、勝ち負けの確率は非常に高いだろう。
次のランク2でも上位人気に支持された古馬勢がズラリと顔をそろえる。同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、JCでの連対が最低条件。なおかつ、過去に別の芝2400m以上のG1で連対実績がほしい。
こちらも厳しい条件だが、08年ダイワスカーレット、06年ディープインパクトはここに該当。05年はハーツクライがディープインパクトを破る金星。先行策というのは予想外だったが、データ上ではディープインパクトよりも上位に位置していたし、勝たれても何ら不思議はなかった。
しかし、一方人気で飛ぶケースもある。07年はメイショウサムソン、ポップロックといった天皇賞(秋)、JCの連対馬が崩れた。01年は前年の1、2着馬のテイエムオペラオーとメイショウドトウが、ともに沈んで大波乱の決着だった。
本競走は年齢面も重要になり、若い3歳、4歳勢が非常に強い。これがシーズン末期の余力という点にも繋がってくるのだと思うが、G1実績が豊富な馬でも5歳以上の馬は、ハンデを背負うことを念頭に置いておきたい。
ランク3ではシンプルに今秋の芝G1で連対実績があるかどうかにポイントを絞った。過去10年、優勝を果たしたのはマンハッタンカフェのみという点は気になるが、好走馬の数は多くなる。
次のランク4が穴馬候補。過去10年、人気薄で馬券になった馬は3歳馬よりも古馬が多い。そして、その古馬は過去にG1で3着以内に好走経験がなかったにもかかわらず、ここで激走を果たしているのだ。
特に前走JCや天皇賞(秋)惨敗からの巻き返しには注意で、東京のG1の結果はあまり気にしないほうがいい。同年に芝1800m(できれば芝2200m)以上のG2で連対実績がある馬ならば、穴馬としての資格がある。オールカマーやAJC杯、日経賞といった中山芝のG2で好走経験があれば、なおいい。
最後のランク5は、過去1年以内に芝2200m以上のG1連対馬で3着候補だ。
1.同年の天皇賞(秋)とJCで1着
04年 1番人気1着ゼンノロブロイ(JC1着/天皇賞秋1着)
00年 1番人気1着テイエムオペラオー(JC1着/天皇賞秋1着)
99年 2番人気2着スペシャルウィーク(JC1着/天皇賞秋1着)
2.同年に芝2000~2400mの古馬牡馬混合G1で連対、かつ過去に芝2400m以上のG1で連対
08年 1番人気1着ダイワスカーレット(天皇賞(秋)2着/07年有馬記念2着)
06年 1番人気1着ディープインパクト(宝塚記念1着/JC1着ほか)
05年 4番人気1着ハーツクライ(宝塚記念2着/JC2着)
04年 3番人気2着タップダンスシチー(宝塚記念1着/03年JC1着ほか)
03年 1番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/02年有馬記念1着)
02年 2番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/日本ダービー2着)
00年 2番人気2着メイショウドトウ(天皇賞秋2着ほか/JC2着)
99年 1番人気1着グラスワンダー(宝塚記念1着/98年有馬記念1着)
3.同年秋以降に芝のG1で連対
07年 5番人気2着ダイワスカーレット(エリザベス女王杯1着ほか)
07年 6番人気3着ダイワメジャー(マイルCS1着)
06年 6番人気2着ポップロック(メルボルンC2着)
06年 3番人気3着ダイワメジャー(天皇賞秋1着ほか
05年 1番人気2着ディープインパクト(菊花賞2着)
03年 4番人気2着リンカーン(菊花賞2着)
01年 3番人気1着マンハッタンカフェ(菊花賞1着)
01年 6番人気3着トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯1着)
99年 5番人気3着テイエムオペラオー(菊花賞2着)
4.同年に芝1800m以上のG2で連対、かつ過去にG1で3着以内に好走経験がない古馬
08年 14番人気2着アドマイヤモナーク(日経新春杯1着ほか)
08年 10番人気3着エアシェイディ(AJC杯1着)
07年 9番人気1着マツリダゴッホ(オールカマー1着ほか)
02年 13番人気2着タップダンスシチー(日経賞2着)
02年 8番人気3着コイントス(アルゼンチン共和国杯2着 ※中山芝2500)
01年 13番人気2着アメリカンボス(AJC杯1着ほか)
00年 13番人気3着ダイワテキサス(中山記念1着)
5.過去1年以内に芝2200m以上のG1連対
05年 6番人気3着リンカーン(03年有馬記念2着)
04年 9番人気3着シルクフェイマス(宝塚記念2着)
03年 3番人気3着ゼンノロブロイ(日本ダービー2着)
過去10年を振り返ってみると、大荒れとなる年と堅く収まる年のどちらかになる印象が強い。堅く収まるということは、実績十分の確固たる軸馬が存在するというわけで、そういう馬が出走してくれば話は早い。
本競走で最も信頼できる中心馬とはランク1。同年の天皇賞(秋)とJCを両方勝利している馬だ。極めて厳しい条件なので、そうそう出現はしないが、勝ち負けの確率は非常に高いだろう。
次のランク2でも上位人気に支持された古馬勢がズラリと顔をそろえる。同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、JCでの連対が最低条件。なおかつ、過去に別の芝2400m以上のG1で連対実績がほしい。
こちらも厳しい条件だが、08年ダイワスカーレット、06年ディープインパクトはここに該当。05年はハーツクライがディープインパクトを破る金星。先行策というのは予想外だったが、データ上ではディープインパクトよりも上位に位置していたし、勝たれても何ら不思議はなかった。
しかし、一方人気で飛ぶケースもある。07年はメイショウサムソン、ポップロックといった天皇賞(秋)、JCの連対馬が崩れた。01年は前年の1、2着馬のテイエムオペラオーとメイショウドトウが、ともに沈んで大波乱の決着だった。
本競走は年齢面も重要になり、若い3歳、4歳勢が非常に強い。これがシーズン末期の余力という点にも繋がってくるのだと思うが、G1実績が豊富な馬でも5歳以上の馬は、ハンデを背負うことを念頭に置いておきたい。
ランク3ではシンプルに今秋の芝G1で連対実績があるかどうかにポイントを絞った。過去10年、優勝を果たしたのはマンハッタンカフェのみという点は気になるが、好走馬の数は多くなる。
次のランク4が穴馬候補。過去10年、人気薄で馬券になった馬は3歳馬よりも古馬が多い。そして、その古馬は過去にG1で3着以内に好走経験がなかったにもかかわらず、ここで激走を果たしているのだ。
特に前走JCや天皇賞(秋)惨敗からの巻き返しには注意で、東京のG1の結果はあまり気にしないほうがいい。同年に芝1800m(できれば芝2200m)以上のG2で連対実績がある馬ならば、穴馬としての資格がある。オールカマーやAJC杯、日経賞といった中山芝のG2で好走経験があれば、なおいい。
最後のランク5は、過去1年以内に芝2200m以上のG1連対馬で3着候補だ。
トーセンファントム、屈腱不全断裂で引退
GIII東スポ杯2歳Sの2着馬で朝日杯FS14着後、右前浅屈腱不全断裂を発症していたことが判明したトーセンファントム(栗・松田国、牡2、父ネオユニヴァース)は能力喪失の診断で引退することが23日、分かった。近日中に福島県の天工トレセンに移動し、静養した後に乗馬に転身する。「現在は診療所にいますが、痛みの方は少しずつ取れてきている感じで、これ以上、大事に至ることはないと思います」と松田国調教師。戦績4戦2勝、獲得賞金3650万5000円。
【ラジオNIKKEI杯2歳S】ヴィクトワール軽快
「ラジオNIKKEI杯2歳S・G3」(26日、阪神)
ますます快調だ。ヴィクトワールピサは栗東CWで3頭併せを行い、余力を十分に残しながらフィニッシュ。ゴールを過ぎた後も気合をつけられ、好ムードを漂わせた。現在、2連勝中。来春のクラシックへ向け、出世レースで存在感を見せつける。コスモファントムは栗東DPで6F79秒6の好タイムをマーク。好調をアピールした。
◇ ◇
3連勝へ向けて、ヴィクトワールピサが軽快なフットワークで栗東CWを駆けた。先行するリバティーフロー(3歳500万下)、ルーラーシップ(2歳新馬)と隊列を組み、直線では内に潜り込んで馬体を合わせる。
いつでもはじけそうな手応えで、最後は3頭並んだままでのフィニッシュ。ゴールを過ぎてからもしっかりと気合をつけられた。タイムは5F68秒6-39秒4-12秒3。清山助手は「ウチの厩舎スタイルの調教です。予定通り、しっかりとこなせた」とうなずいた。
デビュー戦こそ、のちの朝日杯FS覇者ローズキングダムの2着に終わったが、2戦目を3馬身半差で楽勝。続く京都2歳Sでも危なげない内容でVを決めた。「使いつつ素質が高いのは見えている。まだ子どもっぽいところはあるが、レースでのリズムのつくり方が上手。まだまだ成長を待つ時期だが、現状では非常にいい」とトップレベルの実力と評価する。
主戦の武豊も大きな期待を寄せている。「前走はまだまだ良くなる感じだった。レースを使うごとにテンションは上がっているけど、難しいタイプではないから。楽しみですね」。ライバルには一歩リードされた感じだが、再び対決するときのためにもぶざまなレースはできない。「来年はまたあの馬と再戦すると思うので、ファンもワクワクしてくれるような、そういうレースをしたい」の言葉に力がこもった。
昨年の1、2着馬が、今年のダービーでワンツーを決めているように、クラシックにつながる出世レースだ。来春の主役の座を見据えて、素質馬が仁川で弾みをつける。
ますます快調だ。ヴィクトワールピサは栗東CWで3頭併せを行い、余力を十分に残しながらフィニッシュ。ゴールを過ぎた後も気合をつけられ、好ムードを漂わせた。現在、2連勝中。来春のクラシックへ向け、出世レースで存在感を見せつける。コスモファントムは栗東DPで6F79秒6の好タイムをマーク。好調をアピールした。
◇ ◇
3連勝へ向けて、ヴィクトワールピサが軽快なフットワークで栗東CWを駆けた。先行するリバティーフロー(3歳500万下)、ルーラーシップ(2歳新馬)と隊列を組み、直線では内に潜り込んで馬体を合わせる。
いつでもはじけそうな手応えで、最後は3頭並んだままでのフィニッシュ。ゴールを過ぎてからもしっかりと気合をつけられた。タイムは5F68秒6-39秒4-12秒3。清山助手は「ウチの厩舎スタイルの調教です。予定通り、しっかりとこなせた」とうなずいた。
デビュー戦こそ、のちの朝日杯FS覇者ローズキングダムの2着に終わったが、2戦目を3馬身半差で楽勝。続く京都2歳Sでも危なげない内容でVを決めた。「使いつつ素質が高いのは見えている。まだ子どもっぽいところはあるが、レースでのリズムのつくり方が上手。まだまだ成長を待つ時期だが、現状では非常にいい」とトップレベルの実力と評価する。
主戦の武豊も大きな期待を寄せている。「前走はまだまだ良くなる感じだった。レースを使うごとにテンションは上がっているけど、難しいタイプではないから。楽しみですね」。ライバルには一歩リードされた感じだが、再び対決するときのためにもぶざまなレースはできない。「来年はまたあの馬と再戦すると思うので、ファンもワクワクしてくれるような、そういうレースをしたい」の言葉に力がこもった。
昨年の1、2着馬が、今年のダービーでワンツーを決めているように、クラシックにつながる出世レースだ。来春の主役の座を見据えて、素質馬が仁川で弾みをつける。
【有馬記念】ドリジャニ「こん身仕上げ」
「有馬記念・G1」(27日、中山)
春秋グランプリ制覇へ仕上がりは良好だ。古馬の代表格ドリームジャーニーは栗東CWで単走追い。回転力のあるフットワークを披露し、出来の良さをアピールした。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
春のグランプリ王者として、3歳馬には負けられない。栗東CWで最終追い切りを行ったドリームジャーニー。古馬の代表としてふさわしい仕上がりで大一番に臨む。
5F標識から池添を背にスタート。12戦連続でコンビを組んできた鞍上との呼吸は決して乱れない。直線で仕掛けると、自慢の回転力のあるフットワークがサク裂した。ゴールを過ぎても、鞍上が手を緩めることのない意欲的な内容。グランプリに対する思いが強く伝わる。数字的には5F67秒6-39秒2-12秒4だが、実質的には6F追いと言える内容で締めた。
「カイバをしっかり食べているから先週同様、ある程度強めに。ゴール後もしっかり脚を伸ばすように指示した。いいときの走り方だったし、出来には満足しています。秋は3走と決めていたから、ここはこん身の仕上げです」と池江寿師は力強い第一声を発した。
前走の天皇賞・秋(6着)では「少し寂しく見えた」という馬体。今回は明らかに上積みを感じている。「宝塚記念がものすごくいい状態。かなり近い状態に持って来られた手応えはある。去年の有馬記念(4着)よりもだいぶいい」。生涯最高とまでは言わずとも、万全の仕上がりという表現に間違いはない。
舞台設定も申し分はない。コーナー6つの中山の2500メートルは「向正面が長いとハミをかむ。小回りの方がいい」というジャーニーにとって、最適なコース。全8勝中7勝を挙げている右回りにも絶対的な自信があり、「本来の末脚を発揮してくれるはず」とトレーナーも信頼を寄せる。
話題の中心は3歳馬に向けられる今年の有馬記念。「3歳どうこうというより、これ以上、女の子に負けたくない気持ちもあるね」とブエナビスタへのライバル心ものぞかせた。若駒を返り討ちにした先に、06年ディープインパクト以来となる春秋グランプリ制覇が待っている。
春秋グランプリ制覇へ仕上がりは良好だ。古馬の代表格ドリームジャーニーは栗東CWで単走追い。回転力のあるフットワークを披露し、出来の良さをアピールした。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
春のグランプリ王者として、3歳馬には負けられない。栗東CWで最終追い切りを行ったドリームジャーニー。古馬の代表としてふさわしい仕上がりで大一番に臨む。
5F標識から池添を背にスタート。12戦連続でコンビを組んできた鞍上との呼吸は決して乱れない。直線で仕掛けると、自慢の回転力のあるフットワークがサク裂した。ゴールを過ぎても、鞍上が手を緩めることのない意欲的な内容。グランプリに対する思いが強く伝わる。数字的には5F67秒6-39秒2-12秒4だが、実質的には6F追いと言える内容で締めた。
「カイバをしっかり食べているから先週同様、ある程度強めに。ゴール後もしっかり脚を伸ばすように指示した。いいときの走り方だったし、出来には満足しています。秋は3走と決めていたから、ここはこん身の仕上げです」と池江寿師は力強い第一声を発した。
前走の天皇賞・秋(6着)では「少し寂しく見えた」という馬体。今回は明らかに上積みを感じている。「宝塚記念がものすごくいい状態。かなり近い状態に持って来られた手応えはある。去年の有馬記念(4着)よりもだいぶいい」。生涯最高とまでは言わずとも、万全の仕上がりという表現に間違いはない。
舞台設定も申し分はない。コーナー6つの中山の2500メートルは「向正面が長いとハミをかむ。小回りの方がいい」というジャーニーにとって、最適なコース。全8勝中7勝を挙げている右回りにも絶対的な自信があり、「本来の末脚を発揮してくれるはず」とトレーナーも信頼を寄せる。
話題の中心は3歳馬に向けられる今年の有馬記念。「3歳どうこうというより、これ以上、女の子に負けたくない気持ちもあるね」とブエナビスタへのライバル心ものぞかせた。若駒を返り討ちにした先に、06年ディープインパクト以来となる春秋グランプリ制覇が待っている。
【有馬記念】ブエナ、今なら「大丈夫」
「有馬記念・G1」(27日、中山)
負けられない。暮れの大一番へ向けて、ファン投票2位のブエナビスタが、栗東CWで最終追い切りを行った。春はG1・2勝を挙げたが、秋3戦は不完全燃焼。だが、さすがの脚力を見せつけた調教からも状態面への不安は全く見られない。横山典との新コンビで輝きを取り戻す。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
今すぐにでも走り出したい。そんな気持ちを前面に出して、ブエナビスタのリベンジマッチの最終リハが始まった。栗東CWでの単走追いは序盤から気合十分。しまい重点のスタイルを貫く松田博厩舎としては、やや速めの1F15秒台のラップを刻んで直線を迎えた。
黄色のメンコがリズム良く上下に揺れ、ラスト1Fからスパート。鞍上の右ステッキが2発放たれると、即座の反応がシャープな伸び脚へと変換される。ウッドチップコースは力を要するコンディション。水曜のCWでラスト11秒台を記録した馬は1頭もいない。それを6Fから馬場の外めを回って、12秒1をマークするあたりはさすがだ。
時計は6F83秒9-39秒4-12秒1。松田博師は「テンが遅くて、しまいを伸ばすように指示。きょうはしまいがかかりました」と話したが、表情が曇ることはない。イメージとは多少誤差があるのかもしれないが、既に戦闘モードに突入したブエナには許容範囲だ。「まあ、変わりない。順調にきているし、いいと思う」と納得顔だった。
輝きを放った春とは対照的に、秋は厳しい戦いが続いている。札幌記念(2着)で連勝が止まると、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)と勝利から遠ざかった。それでも「使うたびに良くなっている。トモの張りなんかは前回よりもいい」と力強い。3歳馬らしく、上昇カーブを描いている。
歯車さえかみ合えば、いつでも復活できる。鞍上に今、最も輝いている横山典を迎えて、悪い流れからの“チェンジ”に期待する。初コンビだが「何も気にしていない。同じレースにいつも乗っているし、相手関係も分かっている。すべて任せます」と信頼。トリッキーな舞台にも「今のブエナなら大丈夫だし(横山典に)任せておけば間違いない。どういう乗り方をするか、楽しみなんです」と表情が緩んだ。
ファン投票では出走馬中トップの支持を得た。復活を願うファンのためにも、負けるわけにはいかない。「ここ2、3走はもうひとつ納得がいかなかった。応援してくれる人のこともあるし、最後ぐらいは締めくくってほしいな」。苦い思いはもういらない。49年ぶりの3歳牝馬のVへ。暮れの中山で、最強牝馬のVという絶景を描く。
負けられない。暮れの大一番へ向けて、ファン投票2位のブエナビスタが、栗東CWで最終追い切りを行った。春はG1・2勝を挙げたが、秋3戦は不完全燃焼。だが、さすがの脚力を見せつけた調教からも状態面への不安は全く見られない。横山典との新コンビで輝きを取り戻す。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
今すぐにでも走り出したい。そんな気持ちを前面に出して、ブエナビスタのリベンジマッチの最終リハが始まった。栗東CWでの単走追いは序盤から気合十分。しまい重点のスタイルを貫く松田博厩舎としては、やや速めの1F15秒台のラップを刻んで直線を迎えた。
黄色のメンコがリズム良く上下に揺れ、ラスト1Fからスパート。鞍上の右ステッキが2発放たれると、即座の反応がシャープな伸び脚へと変換される。ウッドチップコースは力を要するコンディション。水曜のCWでラスト11秒台を記録した馬は1頭もいない。それを6Fから馬場の外めを回って、12秒1をマークするあたりはさすがだ。
時計は6F83秒9-39秒4-12秒1。松田博師は「テンが遅くて、しまいを伸ばすように指示。きょうはしまいがかかりました」と話したが、表情が曇ることはない。イメージとは多少誤差があるのかもしれないが、既に戦闘モードに突入したブエナには許容範囲だ。「まあ、変わりない。順調にきているし、いいと思う」と納得顔だった。
輝きを放った春とは対照的に、秋は厳しい戦いが続いている。札幌記念(2着)で連勝が止まると、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)と勝利から遠ざかった。それでも「使うたびに良くなっている。トモの張りなんかは前回よりもいい」と力強い。3歳馬らしく、上昇カーブを描いている。
歯車さえかみ合えば、いつでも復活できる。鞍上に今、最も輝いている横山典を迎えて、悪い流れからの“チェンジ”に期待する。初コンビだが「何も気にしていない。同じレースにいつも乗っているし、相手関係も分かっている。すべて任せます」と信頼。トリッキーな舞台にも「今のブエナなら大丈夫だし(横山典に)任せておけば間違いない。どういう乗り方をするか、楽しみなんです」と表情が緩んだ。
ファン投票では出走馬中トップの支持を得た。復活を願うファンのためにも、負けるわけにはいかない。「ここ2、3走はもうひとつ納得がいかなかった。応援してくれる人のこともあるし、最後ぐらいは締めくくってほしいな」。苦い思いはもういらない。49年ぶりの3歳牝馬のVへ。暮れの中山で、最強牝馬のVという絶景を描く。
【有馬記念】イコピコ切れ味倍増!12秒0
東西トレセンで追い切りがあり、栗東ではイコピコが坂路4ハロン53秒6、終い12秒0と素晴らしい切れを見せた。美浦ではマツリダゴッホが蛯名騎手を背にダートコースで6ハロン81秒9、3ハロン38秒5−12秒4を馬なりでマーク。ラストランに向けて態勢を整えた。マイネルキッツはポリで5ハロン64秒1、終い1ハロン12秒0の好時計。乗り替わりで手綱を取る三浦騎手は有馬初参戦に意欲満々だった。
上がり馬の勢いは止まっていない。神戸新聞杯をレコードで快勝してスター候補に躍り出たイコピコが、グランプリを目前にして絶好の動きを披露。菊花賞、鳴尾記念は4着に敗れたが、この大一番で激走のムードが一気に高まってきた。
20日に坂路で4ハロン51秒6の好タイムを出していることを踏まえ、最終追い切りはラストを伸ばす控えめな内容。それでも「時計は出るでしょう」という西園調教師の言葉通り、伸びは圧巻だった。坂の中腹までは馬なりのままで、ラスト2ハロンで酒井騎手(実戦は内田博騎手)が気合をつけると、前向きな姿勢でグイグイと脚を伸ばす。4ハロン53秒6、ラスト2ハロンは24秒5−12秒0の速いラップ。走りやすい馬場状態とはいえ、余力を残しながらフィニッシュだ。
「思っていた調教ができました。前半を15−15で行って上がり重点。絵に描いたような理想通りの内容でしたね」。完ぺきな最終リハに、思わず西園師の表情が緩む。鳴尾記念から中2週と間隔が詰まっているが、その影響もなく「無事に送り出せそうです」と仕上がりに自信を見せた。
菊花賞は4コーナー後方3番手から猛然と追い込み、鳴尾記念は古馬相手に好位から自分で勝ちに行くレース。ともに内容は悪くない。「前走は1番人気だから早めに動かないと…。それにコーナー2つで折り合いも難しかった。今回はコーナーが多いので折り合いはつくはず。2400メートルのレコードホルダーですから、折り合いがつけば距離はいいでしょう」と西園師は意欲を燃やす。
ジャパンCは次点で無念の除外だったが、今回はファン投票10位で堂々の出走。鞍上には09年全国リーディングトップ(JRA145勝、23日現在)を独走中の内田博幸騎手を迎え、臨戦態勢も整った。「来年につながる競馬をしてほしいが、チャンスはあるはず」と西園師。強い3歳世代の一角を担うイコピコ。ハワイの言葉で“頂点へ”を意味する名の通りに、王者を目指して出陣だ。
上がり馬の勢いは止まっていない。神戸新聞杯をレコードで快勝してスター候補に躍り出たイコピコが、グランプリを目前にして絶好の動きを披露。菊花賞、鳴尾記念は4着に敗れたが、この大一番で激走のムードが一気に高まってきた。
20日に坂路で4ハロン51秒6の好タイムを出していることを踏まえ、最終追い切りはラストを伸ばす控えめな内容。それでも「時計は出るでしょう」という西園調教師の言葉通り、伸びは圧巻だった。坂の中腹までは馬なりのままで、ラスト2ハロンで酒井騎手(実戦は内田博騎手)が気合をつけると、前向きな姿勢でグイグイと脚を伸ばす。4ハロン53秒6、ラスト2ハロンは24秒5−12秒0の速いラップ。走りやすい馬場状態とはいえ、余力を残しながらフィニッシュだ。
「思っていた調教ができました。前半を15−15で行って上がり重点。絵に描いたような理想通りの内容でしたね」。完ぺきな最終リハに、思わず西園師の表情が緩む。鳴尾記念から中2週と間隔が詰まっているが、その影響もなく「無事に送り出せそうです」と仕上がりに自信を見せた。
菊花賞は4コーナー後方3番手から猛然と追い込み、鳴尾記念は古馬相手に好位から自分で勝ちに行くレース。ともに内容は悪くない。「前走は1番人気だから早めに動かないと…。それにコーナー2つで折り合いも難しかった。今回はコーナーが多いので折り合いはつくはず。2400メートルのレコードホルダーですから、折り合いがつけば距離はいいでしょう」と西園師は意欲を燃やす。
ジャパンCは次点で無念の除外だったが、今回はファン投票10位で堂々の出走。鞍上には09年全国リーディングトップ(JRA145勝、23日現在)を独走中の内田博幸騎手を迎え、臨戦態勢も整った。「来年につながる競馬をしてほしいが、チャンスはあるはず」と西園師。強い3歳世代の一角を担うイコピコ。ハワイの言葉で“頂点へ”を意味する名の通りに、王者を目指して出陣だ。
【有馬記念】武リーチ、秋4戦の疲れなし!
展開のカギを握るリーチザクラウンは武豊騎手が騎乗してポリトラックで単走。時計の出やすいコースとはいえ、軽快なフットワークで6ハロン78秒1、3ハロン37秒8−11秒5の好時計を出した。ラストは少し気合をつけられたが、しっかりした伸びで、秋3戦の疲れは感じさせなかった。
武豊騎手は「いつも調教はいい馬だから、今回もいい。元気がいいから抑えるのに必死だよ」と体調の良さに自信。中山は皐月賞で13着に敗れたが、「あの時は引っ掛かって一番悪いパターン。度外視していい」とコースに不安はないが、「先行馬が多くて展開は厳しくなりそう」と分析。だが、一年の締めくくりのレース。「今年はこの馬とずっと戦ってきた気がするから、いいレースがしたい」とグランプリ男の面目に賭けても、上位争いに粘り込む構えだ。
武豊騎手は「いつも調教はいい馬だから、今回もいい。元気がいいから抑えるのに必死だよ」と体調の良さに自信。中山は皐月賞で13着に敗れたが、「あの時は引っ掛かって一番悪いパターン。度外視していい」とコースに不安はないが、「先行馬が多くて展開は厳しくなりそう」と分析。だが、一年の締めくくりのレース。「今年はこの馬とずっと戦ってきた気がするから、いいレースがしたい」とグランプリ男の面目に賭けても、上位争いに粘り込む構えだ。
【有馬記念】有終Vへ!ゴッホ集大成に臨む
東西トレセンで追い切りがあり、栗東ではイコピコが坂路4ハロン53秒6、終い12秒0と素晴らしい切れを見せた。美浦ではマツリダゴッホが蛯名騎手を背にダートコースで6ハロン81秒9、3ハロン38秒5−12秒4を馬なりでマーク。ラストランに向けて態勢を整えた。マイネルキッツはポリで5ハロン64秒1、終い1ハロン12秒0の好時計。乗り替わりで手綱を取る三浦騎手は有馬初参戦に意欲満々だった。
ラストランに派手さは要らない。ベテランらしい、渋みさえ感じさせる追い切りを披露して、マツリダゴッホが競走生活の集大成に臨む。
「調教に乗ったのは久しぶりでしたが、いい雰囲気でした。今年は、勝った一昨年と同じステップですし、いい形で行けると思います」
蛯名騎手もベテランらしい静かな口ぶりで感触を表現した。南D(ダート)コースでの単走追い。前半は前向きさを抑えるようにじっくり乗って、直線でスッと脚を伸ばす。6ハロン81秒9、38秒5−12秒4。馬場の大外を回って、悠然と水準以上の時計を出した。今回で3年連続の有馬記念参戦。過去2年との比較を問われた蛯名騎手は、言葉を選びながら自分なりの評価を口にした。
「一昨年は、“デキだけならどの馬にも負けない”と思っていました。昨年(12着)はジャパンCの目に見えない疲れがあったかと思います」
見た目も時計も豪快だった一昨年の追い切りに比べると、見劣りは否めない。だが、不得手な左回りのJCで激走した後の回復に手間取った昨年よりは上と言える動き。国枝調教師も「やれば動く馬だけど、これで予定通り。いい感じです」とうなずく。
全10勝中8勝を中山で挙げてきた“中山マイスター”のマツリダゴッホ。重賞6勝も全てこのコースだ。思い出が詰まった舞台で迎えるラストラン。主戦は静かに闘志を燃やす。
「一昨年に勝った時はビックリしましたが、あれから2年間、関東の期待を背負って頑張ってきましたからね。とにかく無事に終えることが一番。その上でいい競馬ができれば…と思います」
今後の種牡馬生活に向けて元気に送り出すことが大きな目的だが、関東の屋台骨を背負ってきた自負もある。簡単に世代交代を許す気はない。
ラストランに派手さは要らない。ベテランらしい、渋みさえ感じさせる追い切りを披露して、マツリダゴッホが競走生活の集大成に臨む。
「調教に乗ったのは久しぶりでしたが、いい雰囲気でした。今年は、勝った一昨年と同じステップですし、いい形で行けると思います」
蛯名騎手もベテランらしい静かな口ぶりで感触を表現した。南D(ダート)コースでの単走追い。前半は前向きさを抑えるようにじっくり乗って、直線でスッと脚を伸ばす。6ハロン81秒9、38秒5−12秒4。馬場の大外を回って、悠然と水準以上の時計を出した。今回で3年連続の有馬記念参戦。過去2年との比較を問われた蛯名騎手は、言葉を選びながら自分なりの評価を口にした。
「一昨年は、“デキだけならどの馬にも負けない”と思っていました。昨年(12着)はジャパンCの目に見えない疲れがあったかと思います」
見た目も時計も豪快だった一昨年の追い切りに比べると、見劣りは否めない。だが、不得手な左回りのJCで激走した後の回復に手間取った昨年よりは上と言える動き。国枝調教師も「やれば動く馬だけど、これで予定通り。いい感じです」とうなずく。
全10勝中8勝を中山で挙げてきた“中山マイスター”のマツリダゴッホ。重賞6勝も全てこのコースだ。思い出が詰まった舞台で迎えるラストラン。主戦は静かに闘志を燃やす。
「一昨年に勝った時はビックリしましたが、あれから2年間、関東の期待を背負って頑張ってきましたからね。とにかく無事に終えることが一番。その上でいい競馬ができれば…と思います」
今後の種牡馬生活に向けて元気に送り出すことが大きな目的だが、関東の屋台骨を背負ってきた自負もある。簡単に世代交代を許す気はない。
2009年12月22日火曜日
村田一誠騎手がインフルエンザA型に感染
JRAは22日、村田一誠騎手(31、美浦・フリー)よりインフルエンザA型に感染(22日陽性判明)している旨の届出があったと発表した。なお、同騎手は、医療機関において治療を受け、現在静養している。
新人王争覇戦に三浦皇成騎手らが出場
2010年1月12日(火)に高知競馬場で行われる「第24回全日本新人王争覇戦」の出場騎手が高知県競馬組合より発表された。出場騎手は以下の通り。
( )内は年齢、所属
笠野雄大(21、船橋)
澤田龍哉(18、船橋)
本田紀忠(24、川崎)
友森翔太郎(21、愛知)
上村勇人(21、兵庫)
大柿一真(19、兵庫)
岡田晴樹(19、兵庫)
大澤誠志郎(22、佐賀)
伊藤工真(19、JRA美浦)
三浦皇成(20、JRA美浦)
※年齢は12月21日現在
( )内は年齢、所属
笠野雄大(21、船橋)
澤田龍哉(18、船橋)
本田紀忠(24、川崎)
友森翔太郎(21、愛知)
上村勇人(21、兵庫)
大柿一真(19、兵庫)
岡田晴樹(19、兵庫)
大澤誠志郎(22、佐賀)
伊藤工真(19、JRA美浦)
三浦皇成(20、JRA美浦)
※年齢は12月21日現在
朝日杯FS制覇キングダムに異常なし
朝日杯FSを制したローズキングダムは21日未明に栗東へ帰厩。疲れもなく元気な姿を見せた。「異常なし。カイバも食べている」と橋口師は満面の笑み。「ゴール板を過ぎてすぐ、ダービーのことが頭をよぎったよ」と早くも来春の祭典制覇を意識する。今後はトレセン近くのグリーンウッドへ。皐月賞(4月18日・中山)へ、いずれかのトライアルを使って挑む。
【有馬記念】ドリジャニ、春秋GP連覇だ
「有馬記念・G1」(27日、中山)
競馬界の“政権交代”はまだ早い-。自慢の鬼脚で今年の宝塚記念を完勝したドリームジャーニーが、古馬の意地と貫禄を見せつける構えだ。勝てば06年ディープインパクト以来、史上9頭目の春秋グランプリ制覇とあって、陣営のこの一戦にかける意気込みは並々ならぬものがある。状態面も文句なし。父ステイゴールド譲りの成長力も武器に、偉業を達成する。
◇ ◇
古馬の総大将・ドリームジャーニーが春秋グランプリ制覇へ闘志を燃やす。天皇賞・秋の1〜5着、ジャパンCの1〜4着馬が回避し、古馬は手薄な顔触れとなった今年の有馬記念。7頭が参戦する3歳馬に話題を持っていかれ気味だが、若駒にやすやすと頂点の座を譲るわけにはいかない。
06年ディープインパクト以来、史上9頭目の宝塚記念&有馬記念制覇がかかる一戦。宝塚記念ではディープスカイやスクリーンヒーローといったG1馬に加え、この秋にG1を連覇したカンパニーを撃破している。「ウオッカ世代の代表としてここは負けられない気持ち」と、山下助手は強豪を相手に戦ってきたプライドを前面に押し出す。
陣営の自信を支えるのは実績面だけではない。「来年にはもっと良くなっているんじゃないかっていうくらい」と5歳の暮れを迎えてもなお、上昇曲線を描き続けている成長力もその源だ。昨年の有馬記念(4着)と比較して「去年は体を維持するための調整。今年はカイバを食べているから攻めることができる。完全に別の馬だよ」と、1年を経てランクアップしていることを強調した。
中間の調整は、その言葉を裏付けるかのように活気のある動きを連発。20日の栗東坂路ではゴムまりのように体を弾ませて4F57秒4-13秒0を楽々とマークしている。「あれも少し放した(手綱を緩めた)だけで出た数字。スッと沈んで気持ちいいくらいの動きだった。元気いっぱい。この秋では一番の仕上がりでしょう」と態勢は万全過ぎるほどに整っている。
舞台変わりも好材料だ。前走の天皇賞・秋は〈1・0・1・4〉と好走例の少ない左回り。「直線でまともに追えなかった。それにスタートのタイミングも最近では一番アカンかったね」と6着も仕方がないといった表情を浮かべる。7勝を挙げている右回りでこそ、自慢の鬼脚はうなりを上げる。
「(池添)謙一が手の内に入れているから、競馬に関しては何も心配はしていない。あとはレースで力を示してほしいね」。世代交代はまだ早い。春のグランプリ覇者、そして古馬の代表としてドリームジャーニーが能力を誇示する。
競馬界の“政権交代”はまだ早い-。自慢の鬼脚で今年の宝塚記念を完勝したドリームジャーニーが、古馬の意地と貫禄を見せつける構えだ。勝てば06年ディープインパクト以来、史上9頭目の春秋グランプリ制覇とあって、陣営のこの一戦にかける意気込みは並々ならぬものがある。状態面も文句なし。父ステイゴールド譲りの成長力も武器に、偉業を達成する。
◇ ◇
古馬の総大将・ドリームジャーニーが春秋グランプリ制覇へ闘志を燃やす。天皇賞・秋の1〜5着、ジャパンCの1〜4着馬が回避し、古馬は手薄な顔触れとなった今年の有馬記念。7頭が参戦する3歳馬に話題を持っていかれ気味だが、若駒にやすやすと頂点の座を譲るわけにはいかない。
06年ディープインパクト以来、史上9頭目の宝塚記念&有馬記念制覇がかかる一戦。宝塚記念ではディープスカイやスクリーンヒーローといったG1馬に加え、この秋にG1を連覇したカンパニーを撃破している。「ウオッカ世代の代表としてここは負けられない気持ち」と、山下助手は強豪を相手に戦ってきたプライドを前面に押し出す。
陣営の自信を支えるのは実績面だけではない。「来年にはもっと良くなっているんじゃないかっていうくらい」と5歳の暮れを迎えてもなお、上昇曲線を描き続けている成長力もその源だ。昨年の有馬記念(4着)と比較して「去年は体を維持するための調整。今年はカイバを食べているから攻めることができる。完全に別の馬だよ」と、1年を経てランクアップしていることを強調した。
中間の調整は、その言葉を裏付けるかのように活気のある動きを連発。20日の栗東坂路ではゴムまりのように体を弾ませて4F57秒4-13秒0を楽々とマークしている。「あれも少し放した(手綱を緩めた)だけで出た数字。スッと沈んで気持ちいいくらいの動きだった。元気いっぱい。この秋では一番の仕上がりでしょう」と態勢は万全過ぎるほどに整っている。
舞台変わりも好材料だ。前走の天皇賞・秋は〈1・0・1・4〉と好走例の少ない左回り。「直線でまともに追えなかった。それにスタートのタイミングも最近では一番アカンかったね」と6着も仕方がないといった表情を浮かべる。7勝を挙げている右回りでこそ、自慢の鬼脚はうなりを上げる。
「(池添)謙一が手の内に入れているから、競馬に関しては何も心配はしていない。あとはレースで力を示してほしいね」。世代交代はまだ早い。春のグランプリ覇者、そして古馬の代表としてドリームジャーニーが能力を誇示する。
【有馬記念】横山典ブエナに有馬もノリなさい!
「有馬記念・G1」(27日、中山)
09年の競馬界で最も輝きを放ったジョッキーが、最後の大一番もきっちりと決める。ファン投票2位、出走馬中では1位の支持を集めた、ブエナビスタと新コンビを結成する横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=だ。この秋、勝利の女神が振り向いてくれずにいる2冠牝馬をどうエスコートしてみせるのか。初のダービー制覇(ロジユニヴァース)を含めてG1を3勝した関東の名手の手綱さばきに、熱い視線が注がれる。
◇ ◇
競馬ファンにとって09年で最も記憶に残った騎手といえば、この人を置いてほかにはいないだろう。横山典弘。“ノリ”の愛称で親しまれている41歳のベテランの存在感は今年、際立っていた。
ロジユニヴァースでダービーを初制覇。デビュー24年目、15回目の挑戦で栄冠をつかむと、スタンドを埋め尽くした観客に深々と頭を下げた。7月の札幌では家族が見守る前で史上5人目、現役2人目となるJRA通算2000勝を達成した。
秋に入ると、輝きはさらに増していく。天皇賞・秋でカンパニーを史上初の8歳馬G1制覇へ導き、続くマイルCSでは同馬の引退の花道を見事に飾った。今月に入っても世界の名手が集うWSJSで優勝。今年はまさに“ノリ・イヤー”で手綱さばきがさえ渡った。
だが、本人には特別な思いはないという。「いつもと同じことをしていて、たまたま結果が良かっただけ。おやじ(71年春の天皇賞などを制した横山富雄元騎手)が死んだからといって何も変わらないしな。勝った時はもちろんうれしいけど、それをずっと引きずっているわけじゃない。だから、今年とか来年とかは関係ないって」。数々の勝利にもおごることなく、競馬に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が横山典を支えている。
今年はもうひとつ、大きな大きな仕事が待っている。ファンの夢を乗せて走るグランプリに、2冠牝馬ブエナビスタとの新コンビで臨むことになった。「何も言う必要のない馬。いいチャンスをもらった。うれしい限りだよ」と周囲への感謝の気持ちを表した。
ブエナとどんなコンタクトを取るのか。ファンの興味はそれに尽きる。「古馬が相手だし(最後の直線の短い)中山では買わないという人もいるだろう。あと“寒い時季はどうなんだ”っていうのも気になる。まあそこは、ほかの馬にも言えることだけどな」と慎重な言葉が口を突いて出た。
しかし、チラリと自信ものぞかせる。「ファン投票で(出走馬中)1番の馬だから。勝つに越したことはないけど、とにかくみんなが納得するレースを見せたい。自分の仕事をきっちりするだけだよ。お客さんには盛り上がってほしいね。中山はイルミネーションもきれいだから、とにかく大勢、レースを見に来てほしい」。大観衆の前で最高のレースを披露したい-。競馬の神様を、今年最後の大一番でもほほ笑ませる。
09年の競馬界で最も輝きを放ったジョッキーが、最後の大一番もきっちりと決める。ファン投票2位、出走馬中では1位の支持を集めた、ブエナビスタと新コンビを結成する横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=だ。この秋、勝利の女神が振り向いてくれずにいる2冠牝馬をどうエスコートしてみせるのか。初のダービー制覇(ロジユニヴァース)を含めてG1を3勝した関東の名手の手綱さばきに、熱い視線が注がれる。
◇ ◇
競馬ファンにとって09年で最も記憶に残った騎手といえば、この人を置いてほかにはいないだろう。横山典弘。“ノリ”の愛称で親しまれている41歳のベテランの存在感は今年、際立っていた。
ロジユニヴァースでダービーを初制覇。デビュー24年目、15回目の挑戦で栄冠をつかむと、スタンドを埋め尽くした観客に深々と頭を下げた。7月の札幌では家族が見守る前で史上5人目、現役2人目となるJRA通算2000勝を達成した。
秋に入ると、輝きはさらに増していく。天皇賞・秋でカンパニーを史上初の8歳馬G1制覇へ導き、続くマイルCSでは同馬の引退の花道を見事に飾った。今月に入っても世界の名手が集うWSJSで優勝。今年はまさに“ノリ・イヤー”で手綱さばきがさえ渡った。
だが、本人には特別な思いはないという。「いつもと同じことをしていて、たまたま結果が良かっただけ。おやじ(71年春の天皇賞などを制した横山富雄元騎手)が死んだからといって何も変わらないしな。勝った時はもちろんうれしいけど、それをずっと引きずっているわけじゃない。だから、今年とか来年とかは関係ないって」。数々の勝利にもおごることなく、競馬に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が横山典を支えている。
今年はもうひとつ、大きな大きな仕事が待っている。ファンの夢を乗せて走るグランプリに、2冠牝馬ブエナビスタとの新コンビで臨むことになった。「何も言う必要のない馬。いいチャンスをもらった。うれしい限りだよ」と周囲への感謝の気持ちを表した。
ブエナとどんなコンタクトを取るのか。ファンの興味はそれに尽きる。「古馬が相手だし(最後の直線の短い)中山では買わないという人もいるだろう。あと“寒い時季はどうなんだ”っていうのも気になる。まあそこは、ほかの馬にも言えることだけどな」と慎重な言葉が口を突いて出た。
しかし、チラリと自信ものぞかせる。「ファン投票で(出走馬中)1番の馬だから。勝つに越したことはないけど、とにかくみんなが納得するレースを見せたい。自分の仕事をきっちりするだけだよ。お客さんには盛り上がってほしいね。中山はイルミネーションもきれいだから、とにかく大勢、レースを見に来てほしい」。大観衆の前で最高のレースを披露したい-。競馬の神様を、今年最後の大一番でもほほ笑ませる。
フォゲッタブル鞍上ルメール、前々で進める作戦か…27日・有馬記念
あのディープインパクトに続けと、とびきりの良血馬が、有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の主役の座を狙っている。ディープと同じ栗東・池江泰郎厩舎に所属するフォゲッタブル(牡3歳)。母は、1997年の年度代表馬エアグルーヴだ。5日のステイヤーズSを制し、勢いに乗っての参戦。鞍上には、フランスの勝負師ルメールを迎え、激走ムードが漂う。
フォゲッタブルの鞍上は、フランスのルメールが務める。05年有馬記念で、ディープインパクトを下したハーツクライに騎乗していたジョッキー。池江泰郎調教師は「『あの時はすまなかった』とお返ししてほしいね」と笑った。
ルメールは、11月のジャパンCで、初コンビのウオッカを勝利に導いたばかり。3、4番手からスムーズな競馬をみせた。前出のハーツクライも、それまでの追い込みではなく、好位でレースを展開。今回も、前々で進め、後続の追い込みを封じる作戦が予想される。
現在、騎乗停止処分を受けており、有馬記念前日の26日まで、手綱を執ることができない。池江師は「体がなまるといけないので、調教で馬を用意している」と体を慣らす場を提供。細やかな心配りを見せている。
フォゲッタブルの鞍上は、フランスのルメールが務める。05年有馬記念で、ディープインパクトを下したハーツクライに騎乗していたジョッキー。池江泰郎調教師は「『あの時はすまなかった』とお返ししてほしいね」と笑った。
ルメールは、11月のジャパンCで、初コンビのウオッカを勝利に導いたばかり。3、4番手からスムーズな競馬をみせた。前出のハーツクライも、それまでの追い込みではなく、好位でレースを展開。今回も、前々で進め、後続の追い込みを封じる作戦が予想される。
現在、騎乗停止処分を受けており、有馬記念前日の26日まで、手綱を執ることができない。池江師は「体がなまるといけないので、調教で馬を用意している」と体を慣らす場を提供。細やかな心配りを見せている。
キングダム元気、馬体異常なし…朝日杯FS制覇一夜明け
デビュー3連勝で朝日杯FSを制し、2歳王者に輝いたローズキングダム(牡2歳、栗東・橋口厩舎)は一夜明けた21日、栗東トレセンの馬房で元気な姿を見せた。
レース後は、中山競馬場からスムーズな移動で午前零時30分に“我が家”に戻ってきた。朝早く、馬体を確認した橋口調教師は「異常なし。カイバも食べています」と笑顔をのぞかせた。“バラ一族”の悲願であるG1制覇に、「この一族で34回目のG1挑戦。母(ローズバド)もG1で2着3回だったし、ようやくだね。ジョッキー(小牧)が最大限に力を引き出してくれた」と話した。
今後は、年内に栗東近くのグリーンウッドへ放牧に出され、トライアルを使って皐月賞(4月19日、中山)へ向かう。もちろん、最大の目標は「ゴールを過ぎてすぐダービーという文字が頭の中を駆け抜けたよ」という悲願のダービー制覇だ。
レース後は、中山競馬場からスムーズな移動で午前零時30分に“我が家”に戻ってきた。朝早く、馬体を確認した橋口調教師は「異常なし。カイバも食べています」と笑顔をのぞかせた。“バラ一族”の悲願であるG1制覇に、「この一族で34回目のG1挑戦。母(ローズバド)もG1で2着3回だったし、ようやくだね。ジョッキー(小牧)が最大限に力を引き出してくれた」と話した。
今後は、年内に栗東近くのグリーンウッドへ放牧に出され、トライアルを使って皐月賞(4月19日、中山)へ向かう。もちろん、最大の目標は「ゴールを過ぎてすぐダービーという文字が頭の中を駆け抜けたよ」という悲願のダービー制覇だ。
フォゲッタブル、ディープの再来だ!…27日・有馬記念
あのディープインパクトに続けと、とびきりの良血馬が、有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の主役の座を狙っている。ディープと同じ栗東・池江泰郎厩舎に所属するフォゲッタブル(牡3歳)。母は、1997年の年度代表馬エアグルーヴだ。5日のステイヤーズSを制し、勢いに乗っての参戦。鞍上には、フランスの勝負師ルメールを迎え、激走ムードが漂う。
名血の遺伝子が、覚醒(かくせい)しつつある。夏まで条件戦で足踏みしていたフォゲッタブルが、秋になって大変身。セントライト記念3着で菊花賞の出走権を確保すると、本番では鼻差の2着。今月5日のステイヤーズSで、見事に重賞初制覇を遂げた。
母は、97年天皇賞・秋を制し、年度代表馬となったエアグルーヴ。姉のアドマイヤグルーヴは、03、04年のエリザベス女王杯を連覇した。「こちらが思っていた以上に成長している。レース後の回復が早くなったし、ハードな調教をこなせるようになった。やはり、血統が本格化してきたんでしょう」と池江泰郎調教師は良血の“開花”を宣言した。
シャープな顔立ちに、身のこなしの柔らかなフットワーク。運動後には「DI」の文字が入った黄色地の馬服をまとっている。あのディープインパクトが愛用した馬服を与えられたのは、それにふさわしい馬に成長したからだ。
「体のサイズは違うけど、全身を使って余裕ある走りをするようになってきた。ディープインパクトと雰囲気が似てきて、錯覚を起こすような感じ」。池江師は、かつて手がけたスターホースの名を出して目を細めた。
調教担当の池江助手に、日々の世話をする市川厩務員。スタッフも“チーム・ディープ”と同じだ。「最近は、走るフォームがきれいになってきたし、心臓が強くなった」と池江助手が変化をアピールすれば、市川厩務員も「思った以上に良くなってきた。頑張ってほしい」と期待を膨らませた。
生まれた時から、期待は大きかった。その頃、サンデーサイレンスの後継種牡馬の筆頭と言われたダンスインザダークと交配されて誕生したフォゲッタブルは、07年セレクトセール(1歳馬)において、2億4500万円の高値で落札された。購買者は金子真人氏。「チーム・ディープインパクトで、凱旋門賞を目指しましょう」という声が上がったほどだった。
「来年の春になれば、と思っていたが、馬っぷりが変わってきた」と池江師。グランプリという夢舞台で、究極の良血馬が、最高の輝きを放つ。
◆池江泰郎調教師と有馬記念 過去の成績は【2226】。87年メジロデュレン、06年ディープインパクトで優勝した。87年は今回と同じく12月27日に行われた。
名血の遺伝子が、覚醒(かくせい)しつつある。夏まで条件戦で足踏みしていたフォゲッタブルが、秋になって大変身。セントライト記念3着で菊花賞の出走権を確保すると、本番では鼻差の2着。今月5日のステイヤーズSで、見事に重賞初制覇を遂げた。
母は、97年天皇賞・秋を制し、年度代表馬となったエアグルーヴ。姉のアドマイヤグルーヴは、03、04年のエリザベス女王杯を連覇した。「こちらが思っていた以上に成長している。レース後の回復が早くなったし、ハードな調教をこなせるようになった。やはり、血統が本格化してきたんでしょう」と池江泰郎調教師は良血の“開花”を宣言した。
シャープな顔立ちに、身のこなしの柔らかなフットワーク。運動後には「DI」の文字が入った黄色地の馬服をまとっている。あのディープインパクトが愛用した馬服を与えられたのは、それにふさわしい馬に成長したからだ。
「体のサイズは違うけど、全身を使って余裕ある走りをするようになってきた。ディープインパクトと雰囲気が似てきて、錯覚を起こすような感じ」。池江師は、かつて手がけたスターホースの名を出して目を細めた。
調教担当の池江助手に、日々の世話をする市川厩務員。スタッフも“チーム・ディープ”と同じだ。「最近は、走るフォームがきれいになってきたし、心臓が強くなった」と池江助手が変化をアピールすれば、市川厩務員も「思った以上に良くなってきた。頑張ってほしい」と期待を膨らませた。
生まれた時から、期待は大きかった。その頃、サンデーサイレンスの後継種牡馬の筆頭と言われたダンスインザダークと交配されて誕生したフォゲッタブルは、07年セレクトセール(1歳馬)において、2億4500万円の高値で落札された。購買者は金子真人氏。「チーム・ディープインパクトで、凱旋門賞を目指しましょう」という声が上がったほどだった。
「来年の春になれば、と思っていたが、馬っぷりが変わってきた」と池江師。グランプリという夢舞台で、究極の良血馬が、最高の輝きを放つ。
◆池江泰郎調教師と有馬記念 過去の成績は【2226】。87年メジロデュレン、06年ディープインパクトで優勝した。87年は今回と同じく12月27日に行われた。
4強最強はロールス!“伝説の新馬戦”再び!…27日・有馬記念
08年10月26日、京都5R(芝1800メートル)。のちに「伝説の新馬戦」と呼ばれるレースでデビューした3歳馬4頭が、有馬記念という大舞台で再び激突する。アンライバルド(皐月賞)、リーチザクラウン(ダービー2着)、ブエナビスタ(桜花賞、オークス)。そして、最後に脚光を浴びたのが、スリーロールスだ。新馬戦の結果は、8番人気で4着。その後の歩みも遅かったが、秋から急上昇し、菊花賞を制した。勢いは、間違いなく一番。出世競争での“大逆転劇”も、決して夢ではない。
“3強”に注目が集まった新馬戦には、もう一頭“金の卵”が眠っていた。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ…。それから0秒2離れた4番手で入線したのが、スリーロールスだった。
11頭立ての8番人気。陣営は、腕試しの気持ちが強かった。「まだ太いと思ったけど、クラシックを狙う強い馬が出てくるので、どれだけやれるか使ってみたかった。内容のある4着だったし、今後が面白いと感じた」と武調教師は振り返る。
予想以上の手応えを得た初陣。鞍上を務めた横山典は、「大事に育てた方がいいよ。この馬は走るよ」と指揮官に声をかけた。「物事をはっきり言う性格なので、彼の評価を聞いてみたかったんだが、その言葉で走るという思いが強まった」。
このレースに、熱い視線を送っていたホースマンが、もう一人いた。3月の毎日杯で初めてコンビを組み、菊花賞制覇へと導いた浜中だ。「“3強”と言われていたけど、この馬もいいと聞いていたし、僕は“4強”のつもりで見ていた。4着に負けはしたけど、やっぱり走ると思った」。
初勝利を挙げたのが3戦目。体質が弱く、500万突破には5戦も要したが、4か月に及ぶ夏場の休養を経て、大きな変化を遂げた。「腰がしっかりして、パワーアップした感触が伝わってきた」。9月の野分特別(1000万)では、4馬身差をつけて古馬を圧倒。浜中は、デビュー戦での予感が間違っていなかったことを確信した。
3冠最終戦でタイトルを手にしたことで、一躍世代のトップクラスに浮上した。「菊花賞の2着馬(フォゲッタブル)は、その後ステイヤーズSを勝ったし、古馬相手でもやれると思う」と浜中は言い切った。1年2か月ぶりの“再戦”。最後の最後で、世代最強を示すつもりだ。
◆グングン成長中 スリーロールスは、今が成長期。担当の永山調教厩務員が「後肢や胸元に肉がついた。ほかの馬より1升ぐらい多く食べる」と言うほど、食欲が旺盛だ。ジャパンCを使わなかったローテーションも大正解で、「上り調子で行けるし、2500メートルは、かえっていい。ジョッキー(浜中)もつかんでくれている」と期待を膨らませていた。
[伝説の新馬戦VTR] 勝ったのは、3番人気のアンライバルド。好位から楽に抜け出す、危なげない内容だった。1番人気に推されたのは、ブエナビスタ。後方からメンバー最速のラスト3ハロン33秒5の脚で追い込んだものの、3着。2番人気のリーチザクラウンも、直線で差を詰めたが2着。スリーロールスは、好位から流れ込んでの4着だった。
[スリーロールス・メモ]
◆菊花賞馬の有馬記念制覇(3歳時) 72年イシノヒカル、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ。
◆史上最年少Vへ 浜中は、デビュー3年目での初参戦。レース2日前の12月25日が21歳の誕生日で、優勝すれば、武豊(90年オグリキャップ)の記録(21歳9か月9日)を大幅に更新する。
“3強”に注目が集まった新馬戦には、もう一頭“金の卵”が眠っていた。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ…。それから0秒2離れた4番手で入線したのが、スリーロールスだった。
11頭立ての8番人気。陣営は、腕試しの気持ちが強かった。「まだ太いと思ったけど、クラシックを狙う強い馬が出てくるので、どれだけやれるか使ってみたかった。内容のある4着だったし、今後が面白いと感じた」と武調教師は振り返る。
予想以上の手応えを得た初陣。鞍上を務めた横山典は、「大事に育てた方がいいよ。この馬は走るよ」と指揮官に声をかけた。「物事をはっきり言う性格なので、彼の評価を聞いてみたかったんだが、その言葉で走るという思いが強まった」。
このレースに、熱い視線を送っていたホースマンが、もう一人いた。3月の毎日杯で初めてコンビを組み、菊花賞制覇へと導いた浜中だ。「“3強”と言われていたけど、この馬もいいと聞いていたし、僕は“4強”のつもりで見ていた。4着に負けはしたけど、やっぱり走ると思った」。
初勝利を挙げたのが3戦目。体質が弱く、500万突破には5戦も要したが、4か月に及ぶ夏場の休養を経て、大きな変化を遂げた。「腰がしっかりして、パワーアップした感触が伝わってきた」。9月の野分特別(1000万)では、4馬身差をつけて古馬を圧倒。浜中は、デビュー戦での予感が間違っていなかったことを確信した。
3冠最終戦でタイトルを手にしたことで、一躍世代のトップクラスに浮上した。「菊花賞の2着馬(フォゲッタブル)は、その後ステイヤーズSを勝ったし、古馬相手でもやれると思う」と浜中は言い切った。1年2か月ぶりの“再戦”。最後の最後で、世代最強を示すつもりだ。
◆グングン成長中 スリーロールスは、今が成長期。担当の永山調教厩務員が「後肢や胸元に肉がついた。ほかの馬より1升ぐらい多く食べる」と言うほど、食欲が旺盛だ。ジャパンCを使わなかったローテーションも大正解で、「上り調子で行けるし、2500メートルは、かえっていい。ジョッキー(浜中)もつかんでくれている」と期待を膨らませていた。
[伝説の新馬戦VTR] 勝ったのは、3番人気のアンライバルド。好位から楽に抜け出す、危なげない内容だった。1番人気に推されたのは、ブエナビスタ。後方からメンバー最速のラスト3ハロン33秒5の脚で追い込んだものの、3着。2番人気のリーチザクラウンも、直線で差を詰めたが2着。スリーロールスは、好位から流れ込んでの4着だった。
[スリーロールス・メモ]
◆菊花賞馬の有馬記念制覇(3歳時) 72年イシノヒカル、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ。
◆史上最年少Vへ 浜中は、デビュー3年目での初参戦。レース2日前の12月25日が21歳の誕生日で、優勝すれば、武豊(90年オグリキャップ)の記録(21歳9か月9日)を大幅に更新する。
2009年12月21日月曜日
JRA、来年からGIの本馬場入場曲を変更
JRA(日本中央競馬会)は21日、GIと重賞レースの本馬場入場曲を2010年から変更すると発表した。
変更するのはGIレース2曲とGI以外の重賞レース3曲の計5曲で、関東のGIが「Glory」、関西GIは「Victory Road」、関東重賞は「A Winner」、関西重賞は「Get A Chance」。また第3場の重賞入場曲「To The Top」が新たに加わった。制作は映画やテレビ、舞台などの楽曲を数多く手がけ、天皇陛下ご即位20年奉祝曲「太陽の国」を作曲した岩代太郎氏で、来年1月5日の中山金杯、京都金杯から使用される。
また、これまで20年以上にわたって使用されていた関東GIの「グレート・エクウス・マーチ」は有馬記念が最後で、関西GIの「ザ・チャンピオン」などは26、27日のレースで特別に使用されることも発表された。
変更するのはGIレース2曲とGI以外の重賞レース3曲の計5曲で、関東のGIが「Glory」、関西GIは「Victory Road」、関東重賞は「A Winner」、関西重賞は「Get A Chance」。また第3場の重賞入場曲「To The Top」が新たに加わった。制作は映画やテレビ、舞台などの楽曲を数多く手がけ、天皇陛下ご即位20年奉祝曲「太陽の国」を作曲した岩代太郎氏で、来年1月5日の中山金杯、京都金杯から使用される。
また、これまで20年以上にわたって使用されていた関東GIの「グレート・エクウス・マーチ」は有馬記念が最後で、関西GIの「ザ・チャンピオン」などは26、27日のレースで特別に使用されることも発表された。
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