2009年11月24日火曜日

コンデュイットまさにワールドクラス

 欧米G1・4勝の強豪が、日本馬の前に立ちはだかる。今週は競馬の祭典「第29回ジャパンC」が東京競馬場に舞台を移して行われる。主役候補を検証する「1頭両断」は英国から参戦のコンデュイットをクローズアップした。

 外国馬が毎年のようにタイトルを持ち帰ったのは、もう過去の話。近年は完全に日本馬優勢となったジャパンCだが、今年は久々に超の付く大物が来日した。英国馬コンデュイット。7月に欧州G1最高峰のキングジョージを制覇。さらには、今月7日に行われた米競馬の祭典・ブリーダーズCターフを昨年に続いて連覇しており、まさにワールドクラスの実力馬だ。

 BCターフ優勝後に、いったん英国へ帰国し、19日に日本に到着。競馬学校(千葉・白井)の国際厩舎で検疫を受けながら、ダートコースで調整されている。23日はゲート試験を一発でパス。軽快なキャンターは、手綱を緩めればすぐにトップギアに入りそうな勢いだ。「来日後も体調は万全。毛づやが輝いているのを見て、私自身も驚いたくらいだよ」。帯同するクロンビー助手も、目を丸くするほどの好調ぶり。強行日程の疲れなど、みじんも感じさせない。

 管理するスタウト師は親日家で知られ、過去に何度も日本競馬に参戦。96年シングスピール、97年ピルサドスキーでジャパンC連覇を飾っている。今年で29回を数えるJCの歴史の中で2勝を挙げた唯一のトレーナー。日本競馬を知り尽くした名伯楽だけに、当然、勝算ありの遠征だ。クロンビー助手も「過去の2頭は“完成品”として連れてきたが、この馬は競走馬として成長途上。それだけ伸びしろがあるから、2頭以上という期待も大きい」と、鼻息は荒い。

 このレースを最後に引退し、来シーズンからはマイネル軍団の本拠地・ビッグレッドファーム(北海道・新冠)で種牡馬入りが決まっている。国内の競馬ファン、馬産関係者への“顔見世興行”という見方もあるが、出走する以上はリスクも背負う。強行軍はここを勝って種牡馬としての価値をより高められる、という自信の表れでもある。

 JCマイスターのスタウト師が3度目の美酒を狙って送り込む自信作。府中の直線を花道に変えて、有終の美を飾る構えだ。

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