「東京大賞典・交流G1」(29日、大井10R)
内田博サクセスブロッケンと、武豊ヴァーミリアンの壮絶な叩き合い。今年最後の砂の頂上決戦は、JRAリーディングを争った2人のマッチレース。最後は追い込んだ2番人気サクセスブロッケンが鼻差で制してV。内田博は08年3月にJRAに移籍後、初めて大井での交流G1を制した。ヴァーミリアンは2年連続で2着。3着には7番人気ロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占した。
◇ ◇
これがリーディングジョッキーの執念だ。G1・9勝目を目指して、先頭に立ったヴァーミリアンに、外からサクセスブロッケンが襲いかかる。追いまくる内田博のアクションに応えて、鼻差かわしたところがゴール。壮絶なマッチレースに、スタンドの興奮はなかなか収まらなかった。
内田博の冷静な判断が光った。大外枠から好スタートを切り、内のフリオーソを見ながら2番手をキープ。しかし、スローペースにしびれを切らしたゴールデンチケットが向正面で早々と進出。さらにヴァーミリアンも積極的に前へ行ったが、内田博は直線まで仕掛けを遅らせた。
「有力馬が前にいたので、かえってレースはしやすくなった。これまで我慢するレースをさせてきたのが今回に生きましたね」。
直線に入ってフリオーソ、ゴールデンチケットが脱落するサバイバル戦。満を持してスパートしたサクセスブロッケンが外からグイグイと伸びる。もうターゲットはヴァーミリアンだけ。ゴール前できっちり捕らえ、3つ目のビッグタイトルを手中にした。
内田博にとっても、昨年3月にJRAに移籍後、古巣・大井での交流G1を初めて制したメモリアルVとなった。「帰って来ました!ありがとうございました」。ファンの大歓声に笑顔がはじける。「大井出身のジョッキーが、JRAのリーディングを獲れました。その名に恥じないよう、これからも頑張ります」。大活躍だった1年を見事に締めくくった。
藤原英師も感慨深げだ。「今年最後のレースで決めてくれてうれしい。ヴァーミリアンとの叩き合いを制したんだから、本当に強かったね」。次の目標は連覇を目指すフェブラリーS(2月21日・東京)。勝てばドバイ遠征も現実味を帯びてくる。「厩舎一丸となって鍛え上げていきたい」。指揮官の目は来年の飛躍を見据えていた。
2009年12月30日水曜日
【東京大賞典】ヴァーミリアン2年連続2着
「東京大賞典・交流G1」(29日、大井10R)
今年は鼻差。2年連続してヴァーミリアンは銀メダルに泣いた。
3角手前でサクセスブロッケンの手応えが怪しくなるのを見て、好位から先に前へ前へと進出。逃げるフリオーソを捕らえたところで、外からもう一度、サクセスブロッケンが追い上げてきた。残り100メートル手前からの激しい叩き合い。しかし…またしても女神はほほ笑んでくれなかった。
「あと一歩だったね。あそこまで来たら勝たせたかった」。2年連続の惜敗に武豊も唇をかむ。JRAリーディング争いでも、最後の最後に内田博に突き放された。その流れはここでも止めることはできなかった。
「惜しかったけど、雰囲気は良かったし、力のあるところは見せられたよ。力は出せた」。まもなく8歳となるヴァーミリアン。自己最多更新となる、G1・9勝目を目指す次の戦いへ前を向く。
今年は鼻差。2年連続してヴァーミリアンは銀メダルに泣いた。
3角手前でサクセスブロッケンの手応えが怪しくなるのを見て、好位から先に前へ前へと進出。逃げるフリオーソを捕らえたところで、外からもう一度、サクセスブロッケンが追い上げてきた。残り100メートル手前からの激しい叩き合い。しかし…またしても女神はほほ笑んでくれなかった。
「あと一歩だったね。あそこまで来たら勝たせたかった」。2年連続の惜敗に武豊も唇をかむ。JRAリーディング争いでも、最後の最後に内田博に突き放された。その流れはここでも止めることはできなかった。
「惜しかったけど、雰囲気は良かったし、力のあるところは見せられたよ。力は出せた」。まもなく8歳となるヴァーミリアン。自己最多更新となる、G1・9勝目を目指す次の戦いへ前を向く。
【中山金杯】アスクデピュティ、初G奪取だ
「中山金杯・G3」(1月5日、中山)
01年のカリスマサンオペラ以来となる牝馬Vへ、アスクデピュティが闘志を燃やしている。前々走のウエルカムS(東京)では、上がり3F33秒5の末脚で快勝。今回は50キロの軽ハンデに加え、距離延長もプラス材料で好走条件がそろった。牡馬が相手でも重賞初制覇は夢じゃない。
◇ ◇
デビュー当時から血統的に期待の高かったアスクデピュティが、重賞初制覇に向けて年明けから波乱の立役者となる。前々走のウエルカムSで目の覚めるような末脚を繰り出して快勝。29戦目で待望のオープン入りを果たした。「新馬戦も3着だったし、デビュー当時からいいものを持っていることは分かっていた。ただ、脚元が弱くて、まさに“ガラスの脚”だったからね」と伊藤正師。脚元の不安と戦いながら本格化を待ち、直線一気の競馬スタイルを作り上げてきた。
「今のスタイルが自分の競馬だと馬が理解しているから、距離や流れが変わっても走りのリズムを崩されることはない」と、指揮官は現在の充実ぶりに確かな手応えをつかんでいる。さらに、全5勝中3勝を挙げている2000メートルへの距離延長が好材料なのは間違いない。「来年3月に繁殖入りの予定なので、レースを使えるのはあと2回くらい。残り少ないチャンスをモノにしたいね」とタイトル奪取へかける意気込みは誰よりも強い。ここも迷わず直線勝負、自慢の末脚で新春のターフを突き抜ける。
01年のカリスマサンオペラ以来となる牝馬Vへ、アスクデピュティが闘志を燃やしている。前々走のウエルカムS(東京)では、上がり3F33秒5の末脚で快勝。今回は50キロの軽ハンデに加え、距離延長もプラス材料で好走条件がそろった。牡馬が相手でも重賞初制覇は夢じゃない。
◇ ◇
デビュー当時から血統的に期待の高かったアスクデピュティが、重賞初制覇に向けて年明けから波乱の立役者となる。前々走のウエルカムSで目の覚めるような末脚を繰り出して快勝。29戦目で待望のオープン入りを果たした。「新馬戦も3着だったし、デビュー当時からいいものを持っていることは分かっていた。ただ、脚元が弱くて、まさに“ガラスの脚”だったからね」と伊藤正師。脚元の不安と戦いながら本格化を待ち、直線一気の競馬スタイルを作り上げてきた。
「今のスタイルが自分の競馬だと馬が理解しているから、距離や流れが変わっても走りのリズムを崩されることはない」と、指揮官は現在の充実ぶりに確かな手応えをつかんでいる。さらに、全5勝中3勝を挙げている2000メートルへの距離延長が好材料なのは間違いない。「来年3月に繁殖入りの予定なので、レースを使えるのはあと2回くらい。残り少ないチャンスをモノにしたいね」とタイトル奪取へかける意気込みは誰よりも強い。ここも迷わず直線勝負、自慢の末脚で新春のターフを突き抜ける。
【東京大賞典】雪辱!ブロッケンがハナ差V
第55回東京大賞典(29日、大井10R、交流GI、3歳上オープン、定量、ダ・右2000メートル、1着本賞金8000万円=出走14頭)内田博幸騎乗、2番人気のサクセスブロッケンが、最後の最後に抜け出した。1番人気ヴァーミリアンとの壮絶な叩き合いをハナ差で制し、2月のフェブラリーS以来となるGI勝ちを果たした。好位からしぶとく伸びたロールオブザダイスが3着に入り、3番人気のゴールデンチケットは直線で失速。5着に敗れた。
09年最後のGIはウチパクだ。手に汗握るラスト100メートルの壮絶な叩き合い。ヴァーミリアンに狙いを定めたサクセスブロッケンが襲いかかる。強靱な末脚で古豪をハナ差でねじ伏せた。
レースはフリオーソがハナを切る展開でスタートし、ブロッケンは2番手。向こう正面からゴールデンチケットを皮切りにブルーラッド、ヴァーミリアンが一気に上がっていき、ブロッケンには厳しい展開になったが、内田博幸騎手は落ち着いていた。「あのペースで正直、まくって来るとは思わなかった。ただ、直線は長いので焦らなかった」。大井を知り尽くしているからこそできる芸当。他の有力馬よりもひと呼吸おいてからのスパートが僅差の勝利につながった。「昨年は悔しい3着に終わったのでリベンジできて良かった。この1年をいい形で締めくくれた」と殊勲のヒーローは古巣大井の鳴りやまぬ熱い声援に笑顔で応えていた。
「(今秋復帰後)今回が体調、動きともに一番良く、内田騎手も馬の力を信じて乗ってくれた。ヴァーミリアンとの叩き合いを制して本当に強い競馬。最後のここで決めてくれて良かった」と藤原英昭調教師は安堵の表情を見せる。前走のJCダート4着で復活の兆しを見せ、そこから20日間余りで万全の状態にまで仕上げた厩舎スタッフの努力も今回のVに大きく貢献したのは間違いない。
今後は川崎記念(1月27日、川崎、交流GI、ダ2100メートル)を使って、フェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇に挑む。09年JRAリーディングを獲得したウチパクと進化を続けるブロッケンのコンビが来年のダート界を牽引していく。
09年最後のGIはウチパクだ。手に汗握るラスト100メートルの壮絶な叩き合い。ヴァーミリアンに狙いを定めたサクセスブロッケンが襲いかかる。強靱な末脚で古豪をハナ差でねじ伏せた。
レースはフリオーソがハナを切る展開でスタートし、ブロッケンは2番手。向こう正面からゴールデンチケットを皮切りにブルーラッド、ヴァーミリアンが一気に上がっていき、ブロッケンには厳しい展開になったが、内田博幸騎手は落ち着いていた。「あのペースで正直、まくって来るとは思わなかった。ただ、直線は長いので焦らなかった」。大井を知り尽くしているからこそできる芸当。他の有力馬よりもひと呼吸おいてからのスパートが僅差の勝利につながった。「昨年は悔しい3着に終わったのでリベンジできて良かった。この1年をいい形で締めくくれた」と殊勲のヒーローは古巣大井の鳴りやまぬ熱い声援に笑顔で応えていた。
「(今秋復帰後)今回が体調、動きともに一番良く、内田騎手も馬の力を信じて乗ってくれた。ヴァーミリアンとの叩き合いを制して本当に強い競馬。最後のここで決めてくれて良かった」と藤原英昭調教師は安堵の表情を見せる。前走のJCダート4着で復活の兆しを見せ、そこから20日間余りで万全の状態にまで仕上げた厩舎スタッフの努力も今回のVに大きく貢献したのは間違いない。
今後は川崎記念(1月27日、川崎、交流GI、ダ2100メートル)を使って、フェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇に挑む。09年JRAリーディングを獲得したウチパクと進化を続けるブロッケンのコンビが来年のダート界を牽引していく。
内田が武をねじ伏せた!ブロッケンG1・3勝…東京大賞典
第55回東京大賞典・交流G1(29日、大井・2000メートル)は、2番人気のサクセスブロッケン(内田)が、ヴァーミリアン(武豊)とのマッチレースを鼻差で制し、2月のフェブラリーS以来、通算3度目のG1制覇を果たした。3着にはロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占。地方馬は、セレンの4着が最高だった。また、4人組女性ユニットMAXが登場した「年末ギャンブル大作戦」は、馬単(650円)が2000円的中。読者に1万3000円をプレゼントした。
ラスト200メートルを過ぎてから、壮絶な叩き合いが始まった。外から押し上げてきたサクセスブロッケンが、先頭を走るヴァーミリアンに必死で食らいつく。その差は、なかなか詰まらない。それでも、内田の激しいアクションに闘争心を鼓舞されると、ゴール寸前で、鼻差捕らえた。
2月のフェブラリーS以来のG1制覇に、内田の声が自然と弾む。「直線に向いてからの手応えは十分で、抜けると思った。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」。カネヒキリ、ヴァーミリアンとの競り合いから、いち早く脱落した1年前とは違っていた。
大井から中央に移籍して2年目でリーディングジョッキーに輝いた内田にとって、今年を象徴するシーンだった。武豊(ヴァーミリアン)をねじ伏せてのG1奪取。「大井出身の騎手がJRAのリーディングを初めて取ったことで、自分の力になる。その名に恥じないよう頑張る」。武の“指定席”を奪った勢いが、騎乗に表れていた。
藤原英調教師も、NO1騎手の手綱さばきを絶賛した。「3コーナーあたりからルメールと武が動いて、まずいと思ったけど、馬の力を信じて、ラストにかけてくれた。ちょっとやきもきしたレース内容が続いていたので、ここで結果が出てうれしい。やっと、フェブラリーSの覇者として恥じかしくないレースができた」と笑顔を見せた。
一年の最後の戦いでトンネルから脱出。来年は、1月27日の川崎記念からGI路線を歩む。3月のドバイワールドCは、当然視野に入っているが、藤原師は「フェブラリーS(2月21日、東京)で勝たないと、招待もされない。まずは、そこを勝ってから」とキッパリ。連覇で、ダート王の座を不動のものとすることに全力を注ぐ。
ラスト200メートルを過ぎてから、壮絶な叩き合いが始まった。外から押し上げてきたサクセスブロッケンが、先頭を走るヴァーミリアンに必死で食らいつく。その差は、なかなか詰まらない。それでも、内田の激しいアクションに闘争心を鼓舞されると、ゴール寸前で、鼻差捕らえた。
2月のフェブラリーS以来のG1制覇に、内田の声が自然と弾む。「直線に向いてからの手応えは十分で、抜けると思った。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」。カネヒキリ、ヴァーミリアンとの競り合いから、いち早く脱落した1年前とは違っていた。
大井から中央に移籍して2年目でリーディングジョッキーに輝いた内田にとって、今年を象徴するシーンだった。武豊(ヴァーミリアン)をねじ伏せてのG1奪取。「大井出身の騎手がJRAのリーディングを初めて取ったことで、自分の力になる。その名に恥じないよう頑張る」。武の“指定席”を奪った勢いが、騎乗に表れていた。
藤原英調教師も、NO1騎手の手綱さばきを絶賛した。「3コーナーあたりからルメールと武が動いて、まずいと思ったけど、馬の力を信じて、ラストにかけてくれた。ちょっとやきもきしたレース内容が続いていたので、ここで結果が出てうれしい。やっと、フェブラリーSの覇者として恥じかしくないレースができた」と笑顔を見せた。
一年の最後の戦いでトンネルから脱出。来年は、1月27日の川崎記念からGI路線を歩む。3月のドバイワールドCは、当然視野に入っているが、藤原師は「フェブラリーS(2月21日、東京)で勝たないと、招待もされない。まずは、そこを勝ってから」とキッパリ。連覇で、ダート王の座を不動のものとすることに全力を注ぐ。
【東京大賞典】武豊「力は見せた」惜敗ヴァーミリアン
史上最多のG1・8勝馬ヴァーミリアンは鼻差2着で自己記録更新ならず。カネヒキリの首差2着だった昨年に続く惜敗だった。
前半は4番手。4角3番手から直線で先頭に立ったがゴール前の競り合いで外からかわされた。「いい感じでレースできて、この馬の勝ちパターンだったが最後は惜しかった…。状態はずっと良く、この間(JCダート8着)が何でだろうという感じだったけど、きょうは力は見せてくれたと思う」。武豊はサバサバと振り返った。
前半は4番手。4角3番手から直線で先頭に立ったがゴール前の競り合いで外からかわされた。「いい感じでレースできて、この馬の勝ちパターンだったが最後は惜しかった…。状態はずっと良く、この間(JCダート8着)が何でだろうという感じだったけど、きょうは力は見せてくれたと思う」。武豊はサバサバと振り返った。
【東京大賞典】砂男の意地!ブロッケンねじ伏せた!
1年を締めくくる「第55回東京大賞典」が29日に大井競馬場で行われ、内田博騎乗のサクセスブロッケン(牡4=藤原英)がヴァーミリアン(牡7=石坂)との激しい叩き合いを鼻差制し、G1・3勝目を挙げた。JRA所属馬の優勝は4年連続。3着までをJRA勢が占め、地方勢はセレン(牡4=佐藤賢)の4着が最高だった。
サクセスブロッケンの馬上で右手を突き上げた内田博に、スタンドから大きな歓声が降り注いだ。「帰ってきました!」。東京大賞典は大井所属時代にアジュディミツオーで制した04、05年に続き、最多タイとなる3勝目。地方出身騎手として初めてJRAの全国リーディングに輝いた名手は「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていた。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」と古巣のファンと喜びを分かち合った。
道中は行きたがるブロッケンを何とかなだめ、2番手を追走。向正面から3角にかけてゴールデンチケット、ヴァーミリアンが動いてポジションを下げたが、慌てなかった。「やられちゃったかと一瞬思ったけど、手応えは十分あったので焦らずにいった。逆に目標ができてレースがしやすかった」。残り100メートルは今年のリーディング争いを思わせるような武豊・ヴァーミリアンとの一騎打ち。人馬ともにこん身の力を振り絞り、外からライバルをねじ伏せた。
サクセスブロッケンにとっても、復活を示す大きな勝利となった。2月のフェブラリーSをレコードで制してダート界の新王者となったが、秋は不本意なレースが続いた。南部杯、JCダートともに同じ4歳のエスポワールシチーに完敗。それだけに藤原英師は「ちょっとやきもきしたレースが続いていたが、最後に決めてくれて本当にうれしい。使いつつ良くなってきていたので期待していた」と安どの表情を浮かべた。
新年は川崎記念(1月27日、川崎)からフェブラリーS(2月21日、東京)連覇に挑む。「エスポワールなど強敵がいるし、フェブラリーSを最大目標にやっていきたい」と表情を引き締めた師。この勝利を弾みに、来年はダート界の完全制圧を目指す。
◆サクセスブロッケン 父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・高嶋哲氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績15戦7勝(南関東4戦2勝)総獲得賞金3億7798万円。
▼東京大賞典データ 指定交流となった95年以来、中央馬の1〜3着独占は02、06、08年に続き4度目。1、2着の鼻差は全55回中27年ぶり5度目。南関所属馬および騎手が年間通してダートG1未勝利に終わったのは7年ぶり。
サクセスブロッケンの馬上で右手を突き上げた内田博に、スタンドから大きな歓声が降り注いだ。「帰ってきました!」。東京大賞典は大井所属時代にアジュディミツオーで制した04、05年に続き、最多タイとなる3勝目。地方出身騎手として初めてJRAの全国リーディングに輝いた名手は「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていた。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」と古巣のファンと喜びを分かち合った。
道中は行きたがるブロッケンを何とかなだめ、2番手を追走。向正面から3角にかけてゴールデンチケット、ヴァーミリアンが動いてポジションを下げたが、慌てなかった。「やられちゃったかと一瞬思ったけど、手応えは十分あったので焦らずにいった。逆に目標ができてレースがしやすかった」。残り100メートルは今年のリーディング争いを思わせるような武豊・ヴァーミリアンとの一騎打ち。人馬ともにこん身の力を振り絞り、外からライバルをねじ伏せた。
サクセスブロッケンにとっても、復活を示す大きな勝利となった。2月のフェブラリーSをレコードで制してダート界の新王者となったが、秋は不本意なレースが続いた。南部杯、JCダートともに同じ4歳のエスポワールシチーに完敗。それだけに藤原英師は「ちょっとやきもきしたレースが続いていたが、最後に決めてくれて本当にうれしい。使いつつ良くなってきていたので期待していた」と安どの表情を浮かべた。
新年は川崎記念(1月27日、川崎)からフェブラリーS(2月21日、東京)連覇に挑む。「エスポワールなど強敵がいるし、フェブラリーSを最大目標にやっていきたい」と表情を引き締めた師。この勝利を弾みに、来年はダート界の完全制圧を目指す。
◆サクセスブロッケン 父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・高嶋哲氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績15戦7勝(南関東4戦2勝)総獲得賞金3億7798万円。
▼東京大賞典データ 指定交流となった95年以来、中央馬の1〜3着独占は02、06、08年に続き4度目。1、2着の鼻差は全55回中27年ぶり5度目。南関所属馬および騎手が年間通してダートG1未勝利に終わったのは7年ぶり。
2009年12月29日火曜日
【東京大賞典】枠順&陣営コメント
【G1・29日・大井2000メートル・16時30分発走】
◆東京大賞典 55年に「秋の鞍競走」として創設。64年から東京大賞典となり年末の長距離重賞として実施されてきた。95年に指定交流競走となり中央馬も出走。特に距離が2800メートルから現行の2000メートルへ短縮された98年以降は各地のダート巧者が集結する“グランプリレース”として定着してきた。
枠 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 所属
1(1)ブルーラッド 牡3 55今野忠 川崎
2(2)セレン 牡4 57石崎隆 船橋
3(3)ロールオブザダイス 牡4 57デムーロ 栗東
3(4)ゴールデンチケット 牡3 55ルメール 栗東
4(5)サイレントスタメン 牡3 55金子正 川崎
4(6)ケイエスショーキ 牡5 57水野貴 高知
5(7)セイリュウザクラ 牡3 55平瀬城 金沢
5(8)ヘキレキ セン8 57永森大 高知
6(9)ボンネビルレコード 牡7 57的場文 美浦
6(10)フリオーソ 牡5 57戸崎圭 船橋
7(11)ヤマトマリオン 牝6 55小林徹 栗東
7(12)トウホクビジン 牝3 53本橋孝 笠松
8(13)ヴァーミリアン 牡7 57武 豊 栗東
8(14)サクセスブロッケン 牡4 57内 田 栗東
【出走馬陣営コメント】
▼ブルーラッド(足立師)追い切りの動き、反応も良く状態は万全。東京ダービー(8着)は意外だったがもともと右回りの方がいい馬で久々の大井も心配はない。好位から、しまい二の脚を生かせれば。
▼セレン(佐藤賢師)前走はスローペースで自分から動いてレースをつくっただけに内容の濃い競馬。反動もなく、いい状態で出られるのでペースが速くなれば…。今までとメンバーは違うが持ち味の末脚を生かしてほしい。
▼ロールオブザダイス(清山助手)メンバーはそろいますが、どんな流れでもスムーズに対応して全能力を発揮するのが持ち味。安定した状態で出走できるので、自在に立ち回れる特徴を生かしてほしい。
▼ゴールデンチケット(徳江助手)前走は予想以上の結果でルメールが新しい面を引き出してくれた。メンバーにかかわらずきっちり走ってくれるし、大井も経験済み。差はないと思っています。
▼サイレントスタメン(足立師)馬体重(前走25キロ増)は成長分だと思っている。休み明けを1回使って気合乗りが良くなってきた。重量も55キロになったし、末脚に懸ける自分の競馬に徹する。
▼ボンネビルレコード(堀井師)ジャパンCダートがピークの状態だった。盛岡、阪神と長距離輸送が続き、多少疲れも見え始めたところ。得意の大井に替わって、どれだけ差を詰められるか。
▼フリオーソ(川島正師)疲れと脚元に悪いところがあったので、あえて目標をここ一本に絞った。坂路で併せてるし、最終追い切りの反応も良く、帝王賞を勝った時と同じようないい状態になってきた。スタートだけ気を付けて先行策が理想だね。
▼ヤマトマリオン(安達師)状態の変動はあまりないタイプ。休み明けを1回叩いたので息の持ちは良くなってくると思う。大井で勝ったこともありコースへの対応は大丈夫だが今回は男馬が相手。何とか5着以内に。
▼ヴァーミリアン(古川助手)他馬との差は詰まってきているのかもしれませんが、まだ力は十分にありますからね。しっかり走ってくれば結果は出るはず。
▼サクセスブロッケン(荻野助手)最終追い切りの動きも申し分ないし順調そのもの。右回りがどうかだけど、このコースも3回目。ジョッキーも馬も分かってくれているはず。
◆東京大賞典 55年に「秋の鞍競走」として創設。64年から東京大賞典となり年末の長距離重賞として実施されてきた。95年に指定交流競走となり中央馬も出走。特に距離が2800メートルから現行の2000メートルへ短縮された98年以降は各地のダート巧者が集結する“グランプリレース”として定着してきた。
枠 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 所属
1(1)ブルーラッド 牡3 55今野忠 川崎
2(2)セレン 牡4 57石崎隆 船橋
3(3)ロールオブザダイス 牡4 57デムーロ 栗東
3(4)ゴールデンチケット 牡3 55ルメール 栗東
4(5)サイレントスタメン 牡3 55金子正 川崎
4(6)ケイエスショーキ 牡5 57水野貴 高知
5(7)セイリュウザクラ 牡3 55平瀬城 金沢
5(8)ヘキレキ セン8 57永森大 高知
6(9)ボンネビルレコード 牡7 57的場文 美浦
6(10)フリオーソ 牡5 57戸崎圭 船橋
7(11)ヤマトマリオン 牝6 55小林徹 栗東
7(12)トウホクビジン 牝3 53本橋孝 笠松
8(13)ヴァーミリアン 牡7 57武 豊 栗東
8(14)サクセスブロッケン 牡4 57内 田 栗東
【出走馬陣営コメント】
▼ブルーラッド(足立師)追い切りの動き、反応も良く状態は万全。東京ダービー(8着)は意外だったがもともと右回りの方がいい馬で久々の大井も心配はない。好位から、しまい二の脚を生かせれば。
▼セレン(佐藤賢師)前走はスローペースで自分から動いてレースをつくっただけに内容の濃い競馬。反動もなく、いい状態で出られるのでペースが速くなれば…。今までとメンバーは違うが持ち味の末脚を生かしてほしい。
▼ロールオブザダイス(清山助手)メンバーはそろいますが、どんな流れでもスムーズに対応して全能力を発揮するのが持ち味。安定した状態で出走できるので、自在に立ち回れる特徴を生かしてほしい。
▼ゴールデンチケット(徳江助手)前走は予想以上の結果でルメールが新しい面を引き出してくれた。メンバーにかかわらずきっちり走ってくれるし、大井も経験済み。差はないと思っています。
▼サイレントスタメン(足立師)馬体重(前走25キロ増)は成長分だと思っている。休み明けを1回使って気合乗りが良くなってきた。重量も55キロになったし、末脚に懸ける自分の競馬に徹する。
▼ボンネビルレコード(堀井師)ジャパンCダートがピークの状態だった。盛岡、阪神と長距離輸送が続き、多少疲れも見え始めたところ。得意の大井に替わって、どれだけ差を詰められるか。
▼フリオーソ(川島正師)疲れと脚元に悪いところがあったので、あえて目標をここ一本に絞った。坂路で併せてるし、最終追い切りの反応も良く、帝王賞を勝った時と同じようないい状態になってきた。スタートだけ気を付けて先行策が理想だね。
▼ヤマトマリオン(安達師)状態の変動はあまりないタイプ。休み明けを1回叩いたので息の持ちは良くなってくると思う。大井で勝ったこともありコースへの対応は大丈夫だが今回は男馬が相手。何とか5着以内に。
▼ヴァーミリアン(古川助手)他馬との差は詰まってきているのかもしれませんが、まだ力は十分にありますからね。しっかり走ってくれば結果は出るはず。
▼サクセスブロッケン(荻野助手)最終追い切りの動きも申し分ないし順調そのもの。右回りがどうかだけど、このコースも3回目。ジョッキーも馬も分かってくれているはず。
ドリームジャーニー 目指すゾGP3連覇
有馬記念を制し、史上9頭となる同一年春秋グランプリ制覇を成し遂げたドリームジャーニーは、28日の午前1時30分ごろ栗東トレセンに帰厩。激戦の翌朝も元気な姿を見せた。「帰りの馬運車もスムーズでした。レース後だけに、少ししんどいかなという感じですね」と担当の山下助手。現地では車内でラジオを聴いていたが「家に帰って家族をたたき起こしました。100回くらいビデオを見ましたよ」と笑顔をはじけさせた。
偉業達成に「宝塚までにはなくても、それに近い状態にと、先生(池江寿師)と謙一(池添)が持っていってくれた。馬も応えてくれました。謙一が一番、勝ちたかっただろうし、すごい集中力で臨んでくれた。人馬一体とはこういうことですね」と鞍上を褒めたたえた。
来春は京都記念(2月20日・京都)から始動して4戦、宝塚記念(6月27日・阪神)で連覇を狙う。「父(ステイゴールド)や祖父(メジロマックイーン)ができなかったことをやってくれた。来年はまだ良くなってくれると思う。上を目指して頑張ります」。夢は大きく膨らむ。
偉業達成に「宝塚までにはなくても、それに近い状態にと、先生(池江寿師)と謙一(池添)が持っていってくれた。馬も応えてくれました。謙一が一番、勝ちたかっただろうし、すごい集中力で臨んでくれた。人馬一体とはこういうことですね」と鞍上を褒めたたえた。
来春は京都記念(2月20日・京都)から始動して4戦、宝塚記念(6月27日・阪神)で連覇を狙う。「父(ステイゴールド)や祖父(メジロマックイーン)ができなかったことをやってくれた。来年はまだ良くなってくれると思う。上を目指して頑張ります」。夢は大きく膨らむ。
【京都金杯】ギア飛躍の年 悲願のG奪取狙う
「京都金杯・G3」(1月5日、京都)
一年の計は金杯にあり-。スマートギアが悲願の初重賞制覇で、2010年の大きな飛躍を目指す。菊花賞4着など、G1馬相手に小差の戦いを演じており、さらに高い頂を狙える逸材だ。初めてになるマイル戦も心配はなし。有馬記念で不出走だった明け5歳世代の大物候補が、新しい年の幕開けを勝利で祝う。
◇ ◇
新春の淀に豪脚がサク裂する。鳴尾記念で2着のスマートギアはいまだに重賞のタイトルを手にしていないが、これまでに2度の銀メダル、菊花賞でも4着と実績を残しており、その実力は周知の通り。明け5歳馬が縁起レースを制して、さらなる飛躍の年を誓う。
破壊力はG1馬にも匹敵する。これまでの20戦中、13戦でメンバー最速の上がり3Fをマーク。格上挑戦だった宝塚記念(8着)でも、のちに春秋グランプリを制覇したドリームジャーニーに次ぎ、ダービー馬ディープスカイと並ぶ、2位タイの上がり時計を記録し、存在感を示した。
中団で運んだ2走前のアルゼンチン共和国杯は12着。「得意の左回りで、条件がそろっていただけに分からないわ」と猿橋助手は首を横に振る。前走の鳴尾記念は3F32秒8の最速上がりで2着。「この馬らしい脚を使ってくれた」と後方待機のスタイルで“らしさ”を取り戻した。淀の外回り。3走前の京都大賞典(2着)でオウケンブルースリと0秒1差の接戦を演じている。持ち味をフルに生かせる設定だ。
1600メートル戦は初経験。だが、猿橋助手は距離克服の可能性を示唆する。「テンが速くなれば、それらしく伸びてくる。1800メートルでのラップタイムを考えれば、1600メートルでの速い時計にも対応はできるんじゃないかな」。全4勝は千八で挙げている。スローとなりやすい、中長距離よりも、むしろマイルのペースは歓迎と踏む。
コンスタントに出走しているが、ダメージは皆無だ。「この中間も疲れや心配ごとはないね。年末で変則的な日程となるので、あとは狂いのない調整でレースに出走できればいい」。すぐれた加速力で悲願のゴールを貫く。
一年の計は金杯にあり-。スマートギアが悲願の初重賞制覇で、2010年の大きな飛躍を目指す。菊花賞4着など、G1馬相手に小差の戦いを演じており、さらに高い頂を狙える逸材だ。初めてになるマイル戦も心配はなし。有馬記念で不出走だった明け5歳世代の大物候補が、新しい年の幕開けを勝利で祝う。
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新春の淀に豪脚がサク裂する。鳴尾記念で2着のスマートギアはいまだに重賞のタイトルを手にしていないが、これまでに2度の銀メダル、菊花賞でも4着と実績を残しており、その実力は周知の通り。明け5歳馬が縁起レースを制して、さらなる飛躍の年を誓う。
破壊力はG1馬にも匹敵する。これまでの20戦中、13戦でメンバー最速の上がり3Fをマーク。格上挑戦だった宝塚記念(8着)でも、のちに春秋グランプリを制覇したドリームジャーニーに次ぎ、ダービー馬ディープスカイと並ぶ、2位タイの上がり時計を記録し、存在感を示した。
中団で運んだ2走前のアルゼンチン共和国杯は12着。「得意の左回りで、条件がそろっていただけに分からないわ」と猿橋助手は首を横に振る。前走の鳴尾記念は3F32秒8の最速上がりで2着。「この馬らしい脚を使ってくれた」と後方待機のスタイルで“らしさ”を取り戻した。淀の外回り。3走前の京都大賞典(2着)でオウケンブルースリと0秒1差の接戦を演じている。持ち味をフルに生かせる設定だ。
1600メートル戦は初経験。だが、猿橋助手は距離克服の可能性を示唆する。「テンが速くなれば、それらしく伸びてくる。1800メートルでのラップタイムを考えれば、1600メートルでの速い時計にも対応はできるんじゃないかな」。全4勝は千八で挙げている。スローとなりやすい、中長距離よりも、むしろマイルのペースは歓迎と踏む。
コンスタントに出走しているが、ダメージは皆無だ。「この中間も疲れや心配ごとはないね。年末で変則的な日程となるので、あとは狂いのない調整でレースに出走できればいい」。すぐれた加速力で悲願のゴールを貫く。
有馬激勝ジャーニー、真夜中の栗東凱旋
有馬記念を制して、春秋グランプリ制覇を達成したドリームジャーニー(牡5歳、栗東・池江寿厩舎)は、日付が変わった28日午前1時半に栗東トレセンに到着した。
山下助手は「ここだけは、と思ってやってきた。自宅に戻ってから(レースを)100回くらい見ましたよ」と興奮さめやらぬ様子。一方、2着に敗れたブエナビスタは、同日午前1時に到着。山口厩務員は「今回は長い距離を走ったから、いつもより疲れが残るかもしれないけど、3歳牝馬でよく頑張ってくれた」と愛馬をたたえた。
山下助手は「ここだけは、と思ってやってきた。自宅に戻ってから(レースを)100回くらい見ましたよ」と興奮さめやらぬ様子。一方、2着に敗れたブエナビスタは、同日午前1時に到着。山口厩務員は「今回は長い距離を走ったから、いつもより疲れが残るかもしれないけど、3歳牝馬でよく頑張ってくれた」と愛馬をたたえた。
ばんえい競馬「五重勝式」発売 1月8日18時から
ばんえい競馬の「五重勝馬券」のインターネット発売が、1月8日18時(9日開催分)から開始される。
「五重勝式」は、5つのレースの1着を当てる賭式。当日の対象レースで的中者が出なかった場合は、払戻金がキャリーオーバーされる。最大払戻金は2億円。発売方式は、コンピューターがランダムに買い目を選択するランダム方式。購入にはオッズパークの投票会員であることが必要。
「五重勝式」は、5つのレースの1着を当てる賭式。当日の対象レースで的中者が出なかった場合は、払戻金がキャリーオーバーされる。最大払戻金は2億円。発売方式は、コンピューターがランダムに買い目を選択するランダム方式。購入にはオッズパークの投票会員であることが必要。
地方出身初のリーディング騎手・内田に東京競馬記者クラブ賞
東京競馬記者クラブ(加盟18社、出席156人)は28日、09年度競馬記者クラブ賞に、内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤厩舎所属=を選出した。地方・大井から移籍2年目の今年は146勝を挙げ、地方競馬出身騎手として初めて全国リーディングを獲得。武豊の連続リーディング記録を阻止するなど、顕著な活躍があったため。また、特別賞として横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=を選出した。ロジユニヴァースで初のダービー制覇、通算2000勝など、大舞台での顕著な活躍が認められたもの。
授賞式は1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。
授賞式は1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。
馬房貸し付け、自主申告制に
JRAは28日、定期馬房貸し付け方法を変更すると発表した。厩舎の経営規模について、各調教師が貸し付け馬房数の自主申告(返還、加増等)に基づいて貸し付けを行うようにしたもの。メリットシステムによる成績下位者からの馬房削減は当面、見合わせる。
加増については2馬房までで、申告のあった調教師がメリット査定上位10位以内の場合とし、定年及び自己申告による返還馬房を原資として行う。貸し付け馬房の上限は従来通り28(下限は10)。なお、メリット査定において馬房削減となった調教師への復活制度は継続。2010年3月1日貸し付けから実施される。
加増については2馬房までで、申告のあった調教師がメリット査定上位10位以内の場合とし、定年及び自己申告による返還馬房を原資として行う。貸し付け馬房の上限は従来通り28(下限は10)。なお、メリット査定において馬房削減となった調教師への復活制度は継続。2010年3月1日貸し付けから実施される。
通算484勝の高松師が勇退
JRAは28日、高松邦男調教師(61)=美浦=が31日をもって勇退することを発表した。
同調教師は、79年に開業し、通算成績6422戦484勝。重賞21勝で、GI級レースの勝利は、81年桜花賞(ブロケード)、83年天皇賞・秋(キョウエイプロミス)、86年宝塚記念(パーシャンボーイ)。
92、93年に優秀調教師賞を獲得。関東で上位の成績を残してきたが、01年以降は、ひとケタの勝ち星にとどまっていた。
同調教師は、79年に開業し、通算成績6422戦484勝。重賞21勝で、GI級レースの勝利は、81年桜花賞(ブロケード)、83年天皇賞・秋(キョウエイプロミス)、86年宝塚記念(パーシャンボーイ)。
92、93年に優秀調教師賞を獲得。関東で上位の成績を残してきたが、01年以降は、ひとケタの勝ち星にとどまっていた。
2009年12月28日月曜日
ドリームジャーニーやった! 池添男泣きのGP連覇=有馬記念
JRAの1年を締めくくるグランプリレース・第54回GI有馬記念が27日、中山競馬場2500メートル芝で開催され、池添謙一騎乗の2番人気ドリームジャーニー(牡5=池江寿厩舎)が優勝。道中は後方追走から、先に抜け出した横山典弘騎乗の1番人気ブエナビスタ(牝3=松田博厩舎)を直線大外から一気の脚で差し切った。同馬は上半期のグランプリGI宝塚記念を制しており、2006年ディープインパクト以来史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を達成。騎乗した池添、同馬を管理する池江泰寿調教師ともに有馬記念は初勝利となる。勝ちタイムは2分30秒0。
なお、1960年スターロッチ以来49年ぶりとなる3歳牝馬Vの快挙を狙ったブエナビスタは1/2馬身差及ばず無念の銀メダル。また、2着からさらに4馬身差の3着には後藤浩輝騎乗の11番人気エアシェイディ(牡8=伊藤正厩舎)が2年連続で入った。
◇ ◇ ◇
師走の中山を貫く乾坤一擲の末脚! 上半期を締めくくる初夏の仁川につづき、今度は1年を締めくくる大仕事。池添は人目をはばからず、馬上で男泣きに濡れていた。
「もう、うれしさしか出てこなくて……。ドリームジャーニーとは長い間、1年以上もコンビを組ませていただいて、この馬のことは僕が一番分かっているつもりでいます。負けられないと思っていましたし、勝つことだけしか頭になかった。自分にプレッシャーをかけて追い込んでもいましたから、勝てて本当にうれしいですね」
春のグランプリホースとして臨んだ前走、11月1日の天皇賞・秋は6着敗戦。ただ、これはどうしても内にササってしまう苦手の左回り東京コース。それだけに、この負けはショックを引きずるものではなく、秋の真の勝負は右回りの中山。GIジャパンカップには見向きもせず、グランプリ連覇だけを狙って渾身の仕上げを施してきた。
池江寿調教師が「宝塚が一番の出来でしたが、それに近いくらいの状態になっていました。満足いくところまで仕上げられましたね」と胸を張れば、「最高の仕上げをしてもらった。あとは自分がしっかり乗ることだけを頭において乗りました」と池添。過去最高だった宝塚記念時に匹敵する出来にあるのは、23日の最終追い切りの動きでも確認済み。この時からすでに鞍上は「秋のグランプリも絶対に勝つ!」と、強い闘志を胸のうちで燃え上がらせていたという。
スタートはダッシュがつかず、ポコンと1馬身の出遅れ。ドリームジャーニーの馬券を握り締めていたファンは肝を冷やしただろうが、池添はまったく冷静だった。
「ゲートはいつもの感じです。いつもスタートは遅い馬ですからね、いつもと同じ感じで出てくれたなって思いましたね」
気合乗りのいいドリームジャーニーにとって好走の重要ポイントは、ゲートではなく、その先。一に二にも道中の折り合いが肝心だ。いくらダッシュ良く出ることができても、馬との息が合わなかったら意味がない。道中をピタリ人馬一体となってこそ、最後の爆発力が生まれてくる。
「相手はまったく見ないで、道中は馬をなだめながら、折り合いだけ気をつけていました。リズムよく行くことができましたし、ペースが速かったら我慢して、遅かったら徐々に行こうと」
ハナを切った武豊リーチザクラウンがつくったペースは前半の1000メートル通過が58秒台の半ば。「けっこう速く流れているなと感じていました」。3コーナー手前で故障して下がってきた菊花賞馬スリーロールスと馬体がぶつかる場面もあったが、そこも「我慢してくれました」と池添。3~4コーナーでは勢い良く上がっていくマツリダゴッホ、フォゲッタブルを前方に見据え、内ラチ沿いのブエナビスタも視界の中に入っていた。
「仕掛けどころだけは間違えないように」
目標をキッチリ捕らえ、大外進出からあとは辛抱してタメにタメた、父ステイゴールドから受け継ぐ“黄金の脚”を爆発させるだけ。うなるような手応えで最後の直線に向くと、ゴールへと続く道にはブエナビスタだけが見えていた。
「直線に向いた時には、もうこの馬(ブエナビスタ)との勝負だなと思いましたね。しまいは絶対に伸びてくれると信じていましたし、絶対にかわせると思いました」
炸裂させた上がり3F35秒2は、ブエナビスタを0秒6上回るメンバー最速タイム。いち早く抜け出した本命馬を外から豪快に斬り捨てる姿は、ディープスカイをほふった宝塚記念の再現VTRを見ているよう。
「ドリームジャーニーが一番頑張ってくれた。本当に感謝しています」
6月に続き、今回もまた、文句なしのグランプリ連覇だった。
「91年のメジロマックイーンは絶対に勝てると思っていたのに、勝てなかったですからね。競馬というのは血のドラマで、僕はそのあたりをすごく大切にしています。お父さんのステイゴールドの分も含めて、有馬を勝てなかった悔しさを取り返せたと思いますね」
喜びを噛みしめながら語ったのは池江寿調教師。父である池江泰郎調教師が手がけたメジロマックイーン、そして父のもと調教助手としてステイゴールドで有馬記念に挑戦してきたが、あと一歩のところで勝つことはできなかった。
特に日々、調教をつけていたステイゴールドには思い入れが強く、自身にゆかりの深い2頭の血を受け継ぐドリームジャーニーで日本競馬界最大のレースを勝てたことは、この上ない喜びだろう。
「ステイゴールドは年齢を重ねるにつれて、どんどん強くなっていきました。ドリームジャーニーも似たような課程を踏んでいますし、来年はもっと強いジャーニーを見せたいですね」
今のところ、来年の春は4走を予定しており、目標はGI天皇賞・春、そしてGI宝塚記念連覇においている。
06年の2歳王者が3年の月日を経て、真のキングへと成長を遂げた。そして、これが終着点ではなく、今からが競走馬としてのピークを迎えるのだろう。来たる2010年、しばしの休息をとった後、ドリームジャーニーは王者の旅程を堂々と歩んでいく。
なお、1960年スターロッチ以来49年ぶりとなる3歳牝馬Vの快挙を狙ったブエナビスタは1/2馬身差及ばず無念の銀メダル。また、2着からさらに4馬身差の3着には後藤浩輝騎乗の11番人気エアシェイディ(牡8=伊藤正厩舎)が2年連続で入った。
◇ ◇ ◇
師走の中山を貫く乾坤一擲の末脚! 上半期を締めくくる初夏の仁川につづき、今度は1年を締めくくる大仕事。池添は人目をはばからず、馬上で男泣きに濡れていた。
「もう、うれしさしか出てこなくて……。ドリームジャーニーとは長い間、1年以上もコンビを組ませていただいて、この馬のことは僕が一番分かっているつもりでいます。負けられないと思っていましたし、勝つことだけしか頭になかった。自分にプレッシャーをかけて追い込んでもいましたから、勝てて本当にうれしいですね」
春のグランプリホースとして臨んだ前走、11月1日の天皇賞・秋は6着敗戦。ただ、これはどうしても内にササってしまう苦手の左回り東京コース。それだけに、この負けはショックを引きずるものではなく、秋の真の勝負は右回りの中山。GIジャパンカップには見向きもせず、グランプリ連覇だけを狙って渾身の仕上げを施してきた。
池江寿調教師が「宝塚が一番の出来でしたが、それに近いくらいの状態になっていました。満足いくところまで仕上げられましたね」と胸を張れば、「最高の仕上げをしてもらった。あとは自分がしっかり乗ることだけを頭において乗りました」と池添。過去最高だった宝塚記念時に匹敵する出来にあるのは、23日の最終追い切りの動きでも確認済み。この時からすでに鞍上は「秋のグランプリも絶対に勝つ!」と、強い闘志を胸のうちで燃え上がらせていたという。
スタートはダッシュがつかず、ポコンと1馬身の出遅れ。ドリームジャーニーの馬券を握り締めていたファンは肝を冷やしただろうが、池添はまったく冷静だった。
「ゲートはいつもの感じです。いつもスタートは遅い馬ですからね、いつもと同じ感じで出てくれたなって思いましたね」
気合乗りのいいドリームジャーニーにとって好走の重要ポイントは、ゲートではなく、その先。一に二にも道中の折り合いが肝心だ。いくらダッシュ良く出ることができても、馬との息が合わなかったら意味がない。道中をピタリ人馬一体となってこそ、最後の爆発力が生まれてくる。
「相手はまったく見ないで、道中は馬をなだめながら、折り合いだけ気をつけていました。リズムよく行くことができましたし、ペースが速かったら我慢して、遅かったら徐々に行こうと」
ハナを切った武豊リーチザクラウンがつくったペースは前半の1000メートル通過が58秒台の半ば。「けっこう速く流れているなと感じていました」。3コーナー手前で故障して下がってきた菊花賞馬スリーロールスと馬体がぶつかる場面もあったが、そこも「我慢してくれました」と池添。3~4コーナーでは勢い良く上がっていくマツリダゴッホ、フォゲッタブルを前方に見据え、内ラチ沿いのブエナビスタも視界の中に入っていた。
「仕掛けどころだけは間違えないように」
目標をキッチリ捕らえ、大外進出からあとは辛抱してタメにタメた、父ステイゴールドから受け継ぐ“黄金の脚”を爆発させるだけ。うなるような手応えで最後の直線に向くと、ゴールへと続く道にはブエナビスタだけが見えていた。
「直線に向いた時には、もうこの馬(ブエナビスタ)との勝負だなと思いましたね。しまいは絶対に伸びてくれると信じていましたし、絶対にかわせると思いました」
炸裂させた上がり3F35秒2は、ブエナビスタを0秒6上回るメンバー最速タイム。いち早く抜け出した本命馬を外から豪快に斬り捨てる姿は、ディープスカイをほふった宝塚記念の再現VTRを見ているよう。
「ドリームジャーニーが一番頑張ってくれた。本当に感謝しています」
6月に続き、今回もまた、文句なしのグランプリ連覇だった。
「91年のメジロマックイーンは絶対に勝てると思っていたのに、勝てなかったですからね。競馬というのは血のドラマで、僕はそのあたりをすごく大切にしています。お父さんのステイゴールドの分も含めて、有馬を勝てなかった悔しさを取り返せたと思いますね」
喜びを噛みしめながら語ったのは池江寿調教師。父である池江泰郎調教師が手がけたメジロマックイーン、そして父のもと調教助手としてステイゴールドで有馬記念に挑戦してきたが、あと一歩のところで勝つことはできなかった。
特に日々、調教をつけていたステイゴールドには思い入れが強く、自身にゆかりの深い2頭の血を受け継ぐドリームジャーニーで日本競馬界最大のレースを勝てたことは、この上ない喜びだろう。
「ステイゴールドは年齢を重ねるにつれて、どんどん強くなっていきました。ドリームジャーニーも似たような課程を踏んでいますし、来年はもっと強いジャーニーを見せたいですね」
今のところ、来年の春は4走を予定しており、目標はGI天皇賞・春、そしてGI宝塚記念連覇においている。
06年の2歳王者が3年の月日を経て、真のキングへと成長を遂げた。そして、これが終着点ではなく、今からが競走馬としてのピークを迎えるのだろう。来たる2010年、しばしの休息をとった後、ドリームジャーニーは王者の旅程を堂々と歩んでいく。
内田博146勝!リーディング初奪取
27日にJRAの全日程が終了し、146勝を挙げた内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤=が2位の武豊に6勝差をつけて初の全国リーディングに輝いた。これにより史上初となる地方、中央の両方で全国リーディングを獲得する快挙を達成した。
昨年3月に南関東からJRAへ移籍。2年目での栄誉獲得に「気持ちの面で負けずに頑張れば、届かない夢も届くと思った」。武豊という大きな壁に立ち向かい、そして乗り越えてみせた。
「誇りになる」と喜びをかみしめながらも、笑顔は一瞬で封印。「(自らは)人一倍騎乗数が多く、その分勝つ可能性も高くなる。20年間トップを走ってきた人がいるわけだし、僕が1回獲ったところで」と自分に言い聞かせるように語った。
来年は真価が問われる一年になる。「リーディングを獲った第一人者として、それに恥じない騎乗をしたい」。2年連続の頂点を目指して、武豊との新たな激闘の幕が開く。
昨年3月に南関東からJRAへ移籍。2年目での栄誉獲得に「気持ちの面で負けずに頑張れば、届かない夢も届くと思った」。武豊という大きな壁に立ち向かい、そして乗り越えてみせた。
「誇りになる」と喜びをかみしめながらも、笑顔は一瞬で封印。「(自らは)人一倍騎乗数が多く、その分勝つ可能性も高くなる。20年間トップを走ってきた人がいるわけだし、僕が1回獲ったところで」と自分に言い聞かせるように語った。
来年は真価が問われる一年になる。「リーディングを獲った第一人者として、それに恥じない騎乗をしたい」。2年連続の頂点を目指して、武豊との新たな激闘の幕が開く。
【有馬記念】ブエナビスタ無念の2着
「有馬記念・G1」(27日、中山)
横山典との新コンビで臨んだ1番人気ブエナビスタは、ドリームジャーニーとのマッチレースの末、無念の2着。49年ぶりの3歳牝馬によるグランプリVの快挙はならなかったものの、負けて強しの内容に陣営は来春のドバイ遠征へ前向きな姿勢を示した。超良血フォゲッタブルも4着に健闘し、来年の飛躍へ大きな期待を抱かせた。また、10着コスモバルクはアイルランドで現役を続行することが決まった。
◇ ◇
一度ソッポを向いた勝利の女神は、とうとう最後までほほ笑むことはなかった。1番人気に支持されたブエナビスタは、ドリームジャーニーの強襲に屈して半馬身差の2着。春のクラシック2冠牝馬がオークス後は4戦して勝利の美酒を一度も味わうことができなかった。
レースプランに迷いはなかった。(2)番枠から五分にスタートを切ると、初コンビの横山典は手綱を押して積極的に好ポジションを取りに行く。デビュー時から後方一気のレースばかりしてきたブエナだが、道中5〜6番手からの追走でもスムーズに折り合った。
直線入り口で満を持してスパート。坂下ではマツリダゴッホをかわして先頭に躍り出たが、その背後にドリームジャーニーが忍び寄る。ラストは後続を引き離してマッチレース。懸命に食い下がったものの無念の2着。スターロツチ以来となる49年ぶりの3歳牝馬による有馬Vは、スルリとその手からこぼれ落ちていった。
「よく頑張った。3歳の牝馬だからね」。
引き揚げてきた横山典は、サバサバした表情で口を開いた。「アンカツ(安藤勝)さんから聞いていた通りだった。(前に)行こうとしなかったから、押して気合をつけていったんだけどね。みんなが満足いくレースだったって?まあそうかもしれないけど、負けたんだから満足しちゃいけないよな」。乗り代わり、1番人気、連敗阻止…。様々なプレッシャーを乗り越え、力を出し切った内容には納得しながらも、敗戦には悔しさをにじませた。
初めて後ろから来た馬に差されたとはいえ、3着馬とは4馬身差。松田博師は「力は出したわな。3歳牝馬で斤量も有利。チャンスと思ってたけど、あれで負けたらしゃあないわ」と振り返った。3月にはドバイ遠征のプランがあり、ドバイWC(3月27日・メイダン競馬場)でウオッカとの初対決が実現する可能性がある。「行くつもりで話を進めている」と同師は意欲を見せ、吉田俊介・サンデーレーシング代表も「1月中には発表できると思います」と前向きなコメント。また新たなステージへ、ブエナビスタの戦いは続いていく。
横山典との新コンビで臨んだ1番人気ブエナビスタは、ドリームジャーニーとのマッチレースの末、無念の2着。49年ぶりの3歳牝馬によるグランプリVの快挙はならなかったものの、負けて強しの内容に陣営は来春のドバイ遠征へ前向きな姿勢を示した。超良血フォゲッタブルも4着に健闘し、来年の飛躍へ大きな期待を抱かせた。また、10着コスモバルクはアイルランドで現役を続行することが決まった。
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一度ソッポを向いた勝利の女神は、とうとう最後までほほ笑むことはなかった。1番人気に支持されたブエナビスタは、ドリームジャーニーの強襲に屈して半馬身差の2着。春のクラシック2冠牝馬がオークス後は4戦して勝利の美酒を一度も味わうことができなかった。
レースプランに迷いはなかった。(2)番枠から五分にスタートを切ると、初コンビの横山典は手綱を押して積極的に好ポジションを取りに行く。デビュー時から後方一気のレースばかりしてきたブエナだが、道中5〜6番手からの追走でもスムーズに折り合った。
直線入り口で満を持してスパート。坂下ではマツリダゴッホをかわして先頭に躍り出たが、その背後にドリームジャーニーが忍び寄る。ラストは後続を引き離してマッチレース。懸命に食い下がったものの無念の2着。スターロツチ以来となる49年ぶりの3歳牝馬による有馬Vは、スルリとその手からこぼれ落ちていった。
「よく頑張った。3歳の牝馬だからね」。
引き揚げてきた横山典は、サバサバした表情で口を開いた。「アンカツ(安藤勝)さんから聞いていた通りだった。(前に)行こうとしなかったから、押して気合をつけていったんだけどね。みんなが満足いくレースだったって?まあそうかもしれないけど、負けたんだから満足しちゃいけないよな」。乗り代わり、1番人気、連敗阻止…。様々なプレッシャーを乗り越え、力を出し切った内容には納得しながらも、敗戦には悔しさをにじませた。
初めて後ろから来た馬に差されたとはいえ、3着馬とは4馬身差。松田博師は「力は出したわな。3歳牝馬で斤量も有利。チャンスと思ってたけど、あれで負けたらしゃあないわ」と振り返った。3月にはドバイ遠征のプランがあり、ドバイWC(3月27日・メイダン競馬場)でウオッカとの初対決が実現する可能性がある。「行くつもりで話を進めている」と同師は意欲を見せ、吉田俊介・サンデーレーシング代表も「1月中には発表できると思います」と前向きなコメント。また新たなステージへ、ブエナビスタの戦いは続いていく。
【有馬記念】ドリジャニ春秋GP制覇
「有馬記念・G1」(27日、中山)
涙で締めた。09年中央競馬のラストを飾る大一番は、池添騎乗の2番人気ドリームジャーニーがV。自慢の末脚を存分に発揮し、06年ディープインパクト以来、史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を決めた。来春は国内専念が濃厚で、京都記念から始動し、春の天皇賞、宝塚記念を目標に据える。なお、牝馬2冠馬ブエナビスタが半馬身差の2着、11番人気のエアシェイディが2年連続で3着に入った。
◇ ◇
こみ上げる思いを抑えられなかった。池添はドリームジャーニーにもたれかかり、あふれ出る涙をぬぐおうともしない。3歳馬が注目を浴びた一戦は同時に、古馬の王者として負けられない戦いだった。春秋グランプリ制覇は夢ではなく、至上命題。「絶対に獲るという気持ちで、自分にプレッシャーをかけてきた。本当にうれしい」と勝利の味をかみしめた。
極端な縦長の展開にはならなかったが、リーチザクラウンが引っ張るハイペース。道中は焦ることなく、後方2番手でじっと待機した。「ペースが遅ければ動くことも考えたが、結構流れていると感じた」。自分を、パートナーの力を信じて末脚勝負を決め込んだ。
向正面でスリーロールスが故障するアクシデントに見舞われたが、古馬の精神力で乗り越えた。「ぶつかったが、我慢してくれた」。どっしりと構える相棒の姿に、鞍上も余裕を持って4角を迎えた。「フォゲッタとマツリダを前に見て、内にはブエナも見えた。仕掛けどころさえ間違えないように」。あとはゴーサインを出すだけだった。
直線、中山の急坂など無関係にメンバー最速の上がり3Fで突き進む。「勢いが違った。全部かわせると思った」。矢のような末脚で襲いかかると、最後に残ったのは予想通り、牝馬2冠馬ブエナビスタ。「この馬との勝負だろう、と。でも、しまいは絶対に伸びると信じて乗りました」。思いに応えるように、ジャーニーははじけ、先頭でゴールへと飛び込んだ。
池江寿師も感無量だ。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは調教助手として過ごした池江郎厩舎の管理馬。ともに、有馬記念で頂点に立つ夢はかなえられなかった。「取り返した。競馬は血のドラマ。その気持ちを大切にしている」と喜びをかみしめる。
来春は国内専念の公算が大きい。例年4月に行われる香港の国際レースには登録する予定だが、師は「4戦に絞って。京都記念(2月20日・京都)から大阪杯(4月4日・阪神)へ向かい、春の天皇賞(5月2日・京都)と宝塚記念(6月27日・阪神)の連覇が目標」と青写真を描く。さらなる頂へ。夢の終着点はまだまだ先にある。
涙で締めた。09年中央競馬のラストを飾る大一番は、池添騎乗の2番人気ドリームジャーニーがV。自慢の末脚を存分に発揮し、06年ディープインパクト以来、史上9頭目となる同一年春秋グランプリ制覇を決めた。来春は国内専念が濃厚で、京都記念から始動し、春の天皇賞、宝塚記念を目標に据える。なお、牝馬2冠馬ブエナビスタが半馬身差の2着、11番人気のエアシェイディが2年連続で3着に入った。
◇ ◇
こみ上げる思いを抑えられなかった。池添はドリームジャーニーにもたれかかり、あふれ出る涙をぬぐおうともしない。3歳馬が注目を浴びた一戦は同時に、古馬の王者として負けられない戦いだった。春秋グランプリ制覇は夢ではなく、至上命題。「絶対に獲るという気持ちで、自分にプレッシャーをかけてきた。本当にうれしい」と勝利の味をかみしめた。
極端な縦長の展開にはならなかったが、リーチザクラウンが引っ張るハイペース。道中は焦ることなく、後方2番手でじっと待機した。「ペースが遅ければ動くことも考えたが、結構流れていると感じた」。自分を、パートナーの力を信じて末脚勝負を決め込んだ。
向正面でスリーロールスが故障するアクシデントに見舞われたが、古馬の精神力で乗り越えた。「ぶつかったが、我慢してくれた」。どっしりと構える相棒の姿に、鞍上も余裕を持って4角を迎えた。「フォゲッタとマツリダを前に見て、内にはブエナも見えた。仕掛けどころさえ間違えないように」。あとはゴーサインを出すだけだった。
直線、中山の急坂など無関係にメンバー最速の上がり3Fで突き進む。「勢いが違った。全部かわせると思った」。矢のような末脚で襲いかかると、最後に残ったのは予想通り、牝馬2冠馬ブエナビスタ。「この馬との勝負だろう、と。でも、しまいは絶対に伸びると信じて乗りました」。思いに応えるように、ジャーニーははじけ、先頭でゴールへと飛び込んだ。
池江寿師も感無量だ。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは調教助手として過ごした池江郎厩舎の管理馬。ともに、有馬記念で頂点に立つ夢はかなえられなかった。「取り返した。競馬は血のドラマ。その気持ちを大切にしている」と喜びをかみしめる。
来春は国内専念の公算が大きい。例年4月に行われる香港の国際レースには登録する予定だが、師は「4戦に絞って。京都記念(2月20日・京都)から大阪杯(4月4日・阪神)へ向かい、春の天皇賞(5月2日・京都)と宝塚記念(6月27日・阪神)の連覇が目標」と青写真を描く。さらなる頂へ。夢の終着点はまだまだ先にある。
フォワード強襲!西園師09年締め…ファイナルS
◆阪神12R・ファイナルS(27日、阪神競馬場、芝1600メートル、良) 今年最後のレースとなった阪神12RのファイナルS(3歳上オープン)は、エーシンフォワードが直線で一気に抜け出し快勝。手綱を執った小牧は「しぶとく伸びるから僕に合う。気持ち良く勝たせてもらいました」と笑顔で話した。西園厩舎はこの日、中京の尾張S(12R)をヘッドライナーで勝ち、2場の最終レースをジャックした。
JRA、前年比売り上げ12年連続で減少
09年のJRAの総売り上げは、2兆5900億7350万円で、前年比5・8%のダウン。12年連続の減少となった。GIの売得金で前年を上回ったのは、全22レース中、フェブラリーS、桜花賞、秋華賞の3つだけだった。
一方、総入場者数は731万6360人で、前年比1・0%減にとどまった。
一方、総入場者数は731万6360人で、前年比1・0%減にとどまった。
コスモバルク、海外移籍も…有馬記念
◆第54回有馬記念・G1(27日、中山競馬場、芝2500メートル、良) ホッカイドウ競馬から、6年連続で出走して10着に敗れたコスモバルク(牡8歳、田部和厩舎)は来年、北海道から退き、海外移籍を視野に入れることになった。27日、オーナーである、“マイネル軍団”の総帥・岡田繁幸氏が示唆した。
地方競馬に所属したままでは、JRAで使えるレースが限られるための措置で、今後は国内でなく、海外での出走を検討する模様だ。岡田氏は「有馬記念は、よく頑張ってくれました。国内では使わないけど、海外には持って行くかもしれない。考えます」と話した。
地方競馬に所属したままでは、JRAで使えるレースが限られるための措置で、今後は国内でなく、海外での出走を検討する模様だ。岡田氏は「有馬記念は、よく頑張ってくれました。国内では使わないけど、海外には持って行くかもしれない。考えます」と話した。
ジャーニーいい旅夢気分!春秋GP連覇!池添男泣き…有馬記念
◆第54回有馬記念・G1(27日、中山競馬場、芝2500メートル、良) 09年を締めくくる大一番は、直線で一気に末脚を伸ばしたドリームジャーニー(池添)が古馬の貫禄を見せて優勝。6月の宝塚記念に続き、史上9頭目の同一年春秋グランプリ制覇を果たした。横山典に手綱が替わった1番人気ブエナビスタは、半馬身差の2着。49年ぶりの3歳牝馬Vはならなかった。3着は昨年に続きエアシェイディが入った。
負けられない―。古馬のプライドが、男の意地が、ドリームジャーニーの背中を押した。大外から一気に馬群をのみ込むと、直線坂上からはブエナビスタとの一騎打ち。1番人気の3歳牝馬に照準を絞ると、さらに四肢の回転に力を込めた。前に出た。力でねじ伏せ、半馬身差の完勝。池添の左手が、スタンドに向けて突き上げられた。
「皆さんに感謝してます」。涙を流す池添の声は上ずっていた。昨年6月の安田記念からコンビを組んで13戦目。誰よりも、パートナーを知る自負があった。「信頼関係が大舞台でこそ大きいことを、馬主さんにも見せないと」。決意を持って臨んだ大一番。ブエナビスタをはじめ、有力馬に多数、乗り替わりがあった中、乗り続けてきた意地を見せたかった。
宝塚記念に続く、春秋グランプリ優勝。歴戦の古馬としのぎを削ってきた底力を示した。「ここで勝たなければ、今まで戦ってきた相手に申し訳ない」。戦う前から言い続けてきた山下助手も、涙が止まらない。「精神的にどっしりしたし、体が大きく見えた。ウオッカやダイワスカーレット、ディープスカイには感謝しないといけないね」。地力を高めてくれたライバルに、敬意を示した。
父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、池江泰郎調教師の管理馬。有馬記念に縁がない名馬だったが、息子の泰寿調教師が見事に花を咲かせた。「マックイーン(91年2着)は、絶対に勝てると思っていたけどね…。競馬は血を残すスポーツだし、血のロマンは大切にしたい」とトレーナーは感慨深げだ。11月19日には、長男の悠喜(ゆうき)君が誕生。“池江ブランド”は、人馬ともに脈々と連なっていく。
来春のローテーションは、京都記念、大阪杯を経て、天皇賞・春、宝塚記念へ。池江師は「ステイゴールドと同じで、どんどん強くなるのを感じている」と胸を躍らせる。426キロの小柄な馬体ながら、そのたたずまいには貫禄が漂ってきた。果てない夢を乗せ、2010年も旅路は続く。
◆池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979年7月23日、滋賀県生まれ。30歳。98年騎手免許取得、同年3月14日に初勝利。38勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた。JRA通算624勝(重賞33勝)で、G1・11勝。ドリームジャーニーでの2勝のほかに、03、04年マイルCS(デュランダル)、02年桜花賞(アローキャリー)、05年宝塚記念(スイープトウショウ)、08年オークス(トールポピー)などがある。趣味はスポーツ観戦。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牡5歳の鹿毛。
◆血統 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(父メジロマックイーン)。ステイゴールドは、98〜00年の有馬記念に出走して〈3〉〈10〉〈7〉着。マジロマックイーンは、91年に1番人気に推されたが2着だった。
◆戦績 24戦9勝。主な勝ち鞍・06年朝日杯FS、07年神戸新聞杯、08年小倉記念、朝日CC、09年大阪杯、宝塚記念。
◆総収得賞金 優勝賞金1億8000万円を加え、7億6951万1000円。現役では、ウオッカに次ぐ2位。
◆春秋グランプリ制覇 同年に宝塚記念と有馬記念を勝ったのは、史上9頭目。過去に、63年リユウフオーレル、65年シンザン、70年スピードシンボリ、89年イナリワン、92年メジロパーマー、99年グラスワンダー、00年テイエムオペラオー、06年ディープインパクトがいる。
◆史上2位の時計 優勝タイム2分30秒0は、04年の2分29秒5(ゼンノロブロイ)に次ぐ、2番目に速いタイム。
◆最軽量馬V 馬体重は426キロ。これまでの記録71年トウメイ(430キロ)を、4キロ下回った。
◆池江泰寿調教師(40) G13勝目。すべてドリームジャーニーでのもの。
◆生産者 北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム。
◆馬主 (有)サンデーレーシング。G1は桜花賞、オークス(ブエナビスタ)、皐月賞(アンライバルド)、宝塚記念(ドリームジャーニー)、朝日杯FS(ローズキングダム)に続き、今年6勝目。竹園正継氏の年間最多勝記録に並んだ。
負けられない―。古馬のプライドが、男の意地が、ドリームジャーニーの背中を押した。大外から一気に馬群をのみ込むと、直線坂上からはブエナビスタとの一騎打ち。1番人気の3歳牝馬に照準を絞ると、さらに四肢の回転に力を込めた。前に出た。力でねじ伏せ、半馬身差の完勝。池添の左手が、スタンドに向けて突き上げられた。
「皆さんに感謝してます」。涙を流す池添の声は上ずっていた。昨年6月の安田記念からコンビを組んで13戦目。誰よりも、パートナーを知る自負があった。「信頼関係が大舞台でこそ大きいことを、馬主さんにも見せないと」。決意を持って臨んだ大一番。ブエナビスタをはじめ、有力馬に多数、乗り替わりがあった中、乗り続けてきた意地を見せたかった。
宝塚記念に続く、春秋グランプリ優勝。歴戦の古馬としのぎを削ってきた底力を示した。「ここで勝たなければ、今まで戦ってきた相手に申し訳ない」。戦う前から言い続けてきた山下助手も、涙が止まらない。「精神的にどっしりしたし、体が大きく見えた。ウオッカやダイワスカーレット、ディープスカイには感謝しないといけないね」。地力を高めてくれたライバルに、敬意を示した。
父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、池江泰郎調教師の管理馬。有馬記念に縁がない名馬だったが、息子の泰寿調教師が見事に花を咲かせた。「マックイーン(91年2着)は、絶対に勝てると思っていたけどね…。競馬は血を残すスポーツだし、血のロマンは大切にしたい」とトレーナーは感慨深げだ。11月19日には、長男の悠喜(ゆうき)君が誕生。“池江ブランド”は、人馬ともに脈々と連なっていく。
来春のローテーションは、京都記念、大阪杯を経て、天皇賞・春、宝塚記念へ。池江師は「ステイゴールドと同じで、どんどん強くなるのを感じている」と胸を躍らせる。426キロの小柄な馬体ながら、そのたたずまいには貫禄が漂ってきた。果てない夢を乗せ、2010年も旅路は続く。
◆池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979年7月23日、滋賀県生まれ。30歳。98年騎手免許取得、同年3月14日に初勝利。38勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた。JRA通算624勝(重賞33勝)で、G1・11勝。ドリームジャーニーでの2勝のほかに、03、04年マイルCS(デュランダル)、02年桜花賞(アローキャリー)、05年宝塚記念(スイープトウショウ)、08年オークス(トールポピー)などがある。趣味はスポーツ観戦。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牡5歳の鹿毛。
◆血統 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(父メジロマックイーン)。ステイゴールドは、98〜00年の有馬記念に出走して〈3〉〈10〉〈7〉着。マジロマックイーンは、91年に1番人気に推されたが2着だった。
◆戦績 24戦9勝。主な勝ち鞍・06年朝日杯FS、07年神戸新聞杯、08年小倉記念、朝日CC、09年大阪杯、宝塚記念。
◆総収得賞金 優勝賞金1億8000万円を加え、7億6951万1000円。現役では、ウオッカに次ぐ2位。
◆春秋グランプリ制覇 同年に宝塚記念と有馬記念を勝ったのは、史上9頭目。過去に、63年リユウフオーレル、65年シンザン、70年スピードシンボリ、89年イナリワン、92年メジロパーマー、99年グラスワンダー、00年テイエムオペラオー、06年ディープインパクトがいる。
◆史上2位の時計 優勝タイム2分30秒0は、04年の2分29秒5(ゼンノロブロイ)に次ぐ、2番目に速いタイム。
◆最軽量馬V 馬体重は426キロ。これまでの記録71年トウメイ(430キロ)を、4キロ下回った。
◆池江泰寿調教師(40) G13勝目。すべてドリームジャーニーでのもの。
◆生産者 北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム。
◆馬主 (有)サンデーレーシング。G1は桜花賞、オークス(ブエナビスタ)、皐月賞(アンライバルド)、宝塚記念(ドリームジャーニー)、朝日杯FS(ローズキングダム)に続き、今年6勝目。竹園正継氏の年間最多勝記録に並んだ。
2009年12月25日金曜日
ブエナビスタ1枠2番に松田博師曇のち晴れ…有馬記念
第54回有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の出走馬16頭の枠順が、24日に決まった。
陣営の願い通りとはいかなかった。ブエナビスタが引き当てたのは、1枠2番。「決まったもんは、しゃあないな。包まれて脚を余すのだけは避けたい。真ん中より外が良かったけど…」。松田博調教師は第一声とともに表情を曇らせた。
とはいえ、枠順で勝負が決まる訳ではない。「偶数枠で後入れなのは良しとしよう」とすぐに気を取り直した。中山2500メートルは、スタートしてすぐにカーブを迎える。スムーズに運べば、ロスなく進める最高の枠だ。
2番枠は過去3勝。前回勝利を収めたのは、98年のグラスワンダーだった。同じ3歳馬で、2歳G1馬。連敗中で大一番を迎え、底力を示した状況は酷似している。60年スターロッチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇へ、歴史は偉業達成を後押ししている。
24日は坂路へ。前日に追い切られた疲れも見せず、800メートルを70秒6で駆け上がった。「順調やな。寒いからって、へこたれるようじゃ、レースには使えんよ。体調面は何の心配もない」。研ぎ澄まされた馬体に、松田師は手応えを隠さない。
舞台は整った。あとは2番ゲートからの組み立てを、横山典に預けるだけだ。「勝負事には流れがあるからな。今年の横山は、さえている。横山に任せる」。1番人気が濃厚な2冠牝馬の命運は、ダービージョッキーとなった関東の名手に託された。
陣営の願い通りとはいかなかった。ブエナビスタが引き当てたのは、1枠2番。「決まったもんは、しゃあないな。包まれて脚を余すのだけは避けたい。真ん中より外が良かったけど…」。松田博調教師は第一声とともに表情を曇らせた。
とはいえ、枠順で勝負が決まる訳ではない。「偶数枠で後入れなのは良しとしよう」とすぐに気を取り直した。中山2500メートルは、スタートしてすぐにカーブを迎える。スムーズに運べば、ロスなく進める最高の枠だ。
2番枠は過去3勝。前回勝利を収めたのは、98年のグラスワンダーだった。同じ3歳馬で、2歳G1馬。連敗中で大一番を迎え、底力を示した状況は酷似している。60年スターロッチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇へ、歴史は偉業達成を後押ししている。
24日は坂路へ。前日に追い切られた疲れも見せず、800メートルを70秒6で駆け上がった。「順調やな。寒いからって、へこたれるようじゃ、レースには使えんよ。体調面は何の心配もない」。研ぎ澄まされた馬体に、松田師は手応えを隠さない。
舞台は整った。あとは2番ゲートからの組み立てを、横山典に預けるだけだ。「勝負事には流れがあるからな。今年の横山は、さえている。横山に任せる」。1番人気が濃厚な2冠牝馬の命運は、ダービージョッキーとなった関東の名手に託された。
【有馬記念】最高の枠!皇成キッツ、一発狙う
春の天皇賞馬マイネルキッツは〔2〕枠(4)番を引き当てた。(4)番は過去5勝で、ここ10年では01年マンハッタンカフェ、06年ディープインパクトが勝っている。
国枝調教師は枠順確定前から「中山2500メートルは外が不利。内枠が欲しいな」と話していたが、希望通りの内枠ゲットに「いい枠だな」と胸をなで下ろす。12番人気の伏兵だった天皇賞は(2)番でインをロスなく回り大金星を挙げた。「スタートさえ決められれば前に行く脚はあるし、経済コースを通れそう。天皇賞のようなレースができそうだね」とトレーナーは再現を狙う。有馬記念初参戦の三浦皇成騎手も「よしっ! 最高の枠じゃないですか。一発狙いますよ」と、好枠を引いてさらに意気込んでいた。
国枝調教師は枠順確定前から「中山2500メートルは外が不利。内枠が欲しいな」と話していたが、希望通りの内枠ゲットに「いい枠だな」と胸をなで下ろす。12番人気の伏兵だった天皇賞は(2)番でインをロスなく回り大金星を挙げた。「スタートさえ決められれば前に行く脚はあるし、経済コースを通れそう。天皇賞のようなレースができそうだね」とトレーナーは再現を狙う。有馬記念初参戦の三浦皇成騎手も「よしっ! 最高の枠じゃないですか。一発狙いますよ」と、好枠を引いてさらに意気込んでいた。
【有馬記念】フォゲBAD大外「16」番
良血フォゲッタブルは〔8〕枠(16)番の大外。それでも、愛馬を信頼する池江郎調教師は「枠に左右されるタイプではないし、ここならば外からじっくりと行けるだろうから」とあまり気にする様子はない。「自分の好きな位置取りで競馬ができればいいでしょう」とルメール騎手に託す構えだ。
24日朝は坂路の内ラチ沿いを歩くくらいのペースで登り4ハロン93秒5。追い切り翌日だが落ち着きは十分で、「もともとカリカリするタイプでないからね。きょうもゆったりとしていたよ」と池江調教助手は順調ぶりを強調した。ディープインパクトと同じ勝負服が年末GPで再びトップゴールを果たすか−。
24日朝は坂路の内ラチ沿いを歩くくらいのペースで登り4ハロン93秒5。追い切り翌日だが落ち着きは十分で、「もともとカリカリするタイプでないからね。きょうもゆったりとしていたよ」と池江調教助手は順調ぶりを強調した。ディープインパクトと同じ勝負服が年末GPで再びトップゴールを果たすか−。
【有馬記念】リーチ、「8」番でGI獲る!
有馬記念の枠順が確定。逃げ切りを狙うリーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番。橋口調教師は先週の朝日杯FSをローズキングダムが優勝したラッキーナンバーにニンマリだ。ドリームジャーニーは隣の〔5〕枠(9)番、有馬で最多10勝を挙げている(3)番枠は人気薄で今年重賞2勝のミヤビランベリが入った。25日、ウインズ後楽園、新橋で午後2時から7時まで金曜発売が実施される。
無冠の大器リーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番に入った。橋口調教師はこの枠順を聞いて「朝日杯を勝ったローズキングダムと同じ番号で縁起がいいね」と嬉しそうな様子。縁起だけでなく、「あまり外すぎないし、後入れの偶数枠だから、いいところでしょう」と満足げだ。
逃げるかどうか、展開のカギを握る馬だが、武豊騎手は「位置取りよりも、前半でいかに脚をためられるか」とリラックスした走りを心がける。他の馬の枠順を確認した橋口調教師は「他に行きたい馬(テイエムプリキュア)より内に入ったから、ここならウチの馬が先手を取ることになるだろうね」とスムーズな逃げが打てる枠に気持ちが高まってきたようだ。好枠をゲットして、悲願のGI制覇のお膳立ては整った。
無冠の大器リーチザクラウンは真ん中の〔4〕枠(8)番に入った。橋口調教師はこの枠順を聞いて「朝日杯を勝ったローズキングダムと同じ番号で縁起がいいね」と嬉しそうな様子。縁起だけでなく、「あまり外すぎないし、後入れの偶数枠だから、いいところでしょう」と満足げだ。
逃げるかどうか、展開のカギを握る馬だが、武豊騎手は「位置取りよりも、前半でいかに脚をためられるか」とリラックスした走りを心がける。他の馬の枠順を確認した橋口調教師は「他に行きたい馬(テイエムプリキュア)より内に入ったから、ここならウチの馬が先手を取ることになるだろうね」とスムーズな逃げが打てる枠に気持ちが高まってきたようだ。好枠をゲットして、悲願のGI制覇のお膳立ては整った。
【有馬記念】ブエナ「2」番!中団で勝負!
中央競馬の年度総決算、有馬記念の枠順が24日に確定。今春の2冠牝馬ブエナビスタは〔1〕枠(2)番に決まった。今回の注目は、後方一気のブエナを初騎乗の横山典弘騎手(41)がどう乗るのか。有馬最多タイの3勝を挙げている岡部幸雄氏(61)はサンケイスポーツの取材に対し、中団に付けると読む。3歳牝馬の戴冠なるか2日後のレースが大いに楽しみだ。
今年の有馬記念の最大の焦点は、横山典弘騎手と新コンビを組むブエナビスタがどういったレースをするかということだろう。
ブエナビスタは桜花賞、オークスと、ともに後方から大外一気のレース内容で2冠を達成した後、3連敗している。
今回、横山君はどう乗るのか−。メンバーを見るとペースは速くなりそうだが、後方ではなく中団に付けると思う。不振が続いている有力馬の騎手を替える場合、関係者は違う乗り方を求めているケースが多いからだ。特に1周1667メートル、直線310メートルと小回りの中山芝・内回りコースが舞台になるレースで人気馬に乗って後方一気の策はリスクが大きすぎる。
横山君の特徴はイメージを描く一方、それに固執することなく、ゲートを出たなりに騎乗すること。だからこそ(2)番という内枠でもあり、ブエナビスタが普通にスタートを切れば、あえて後方に下げることはしないと思う。
彼が乗り替わった馬で象徴的なのはカンパニー。昨年3月の中山記念で初めてコンビを組んだ時、それまで追い込む競馬をしてきたカンパニーを一転して2番手から抜け出す策を取って勝利に導いた実績がある。
今秋、そのカンパニーで天皇賞、マイルチャンピオンシップとGI制覇。最近の騎乗を見ると、春にロジユニヴァースでダービー初制覇を飾ったことでかなり自信がついたように感じる。
今年の有馬記念ではリーチザクラウンの出方も重要なポイントになる。9着に敗れた前走ジャパンCでは内枠の馬に行かれ、先頭に立ったのは600メートル以上進んでからだった。広く、直線も長い東京コースでのレースでもあり、これでは失速しても仕方ない。今回はテイエムプリキュアあたりとの兼ね合いがカギになると思うが、武豊君がどうさばくか。早めに主導権を取って気分良く走れば、少々のハイペースでも克服するだけの能力がある馬だ。
リーチザクラウンのようなスピードがある先行馬がいるとレースは締まり、ブエナビスタが中団に付けると、他の騎手、特に後方から勝負する馬の騎手たちは目標がはっきり分かるのでレースをしやすい。そういう状況下で、今、一番乗れているジョッキー・横山君がどのタイミングで仕掛けて出るか。今年の有馬記念の見せ場になる。
今年の有馬記念の最大の焦点は、横山典弘騎手と新コンビを組むブエナビスタがどういったレースをするかということだろう。
ブエナビスタは桜花賞、オークスと、ともに後方から大外一気のレース内容で2冠を達成した後、3連敗している。
今回、横山君はどう乗るのか−。メンバーを見るとペースは速くなりそうだが、後方ではなく中団に付けると思う。不振が続いている有力馬の騎手を替える場合、関係者は違う乗り方を求めているケースが多いからだ。特に1周1667メートル、直線310メートルと小回りの中山芝・内回りコースが舞台になるレースで人気馬に乗って後方一気の策はリスクが大きすぎる。
横山君の特徴はイメージを描く一方、それに固執することなく、ゲートを出たなりに騎乗すること。だからこそ(2)番という内枠でもあり、ブエナビスタが普通にスタートを切れば、あえて後方に下げることはしないと思う。
彼が乗り替わった馬で象徴的なのはカンパニー。昨年3月の中山記念で初めてコンビを組んだ時、それまで追い込む競馬をしてきたカンパニーを一転して2番手から抜け出す策を取って勝利に導いた実績がある。
今秋、そのカンパニーで天皇賞、マイルチャンピオンシップとGI制覇。最近の騎乗を見ると、春にロジユニヴァースでダービー初制覇を飾ったことでかなり自信がついたように感じる。
今年の有馬記念ではリーチザクラウンの出方も重要なポイントになる。9着に敗れた前走ジャパンCでは内枠の馬に行かれ、先頭に立ったのは600メートル以上進んでからだった。広く、直線も長い東京コースでのレースでもあり、これでは失速しても仕方ない。今回はテイエムプリキュアあたりとの兼ね合いがカギになると思うが、武豊君がどうさばくか。早めに主導権を取って気分良く走れば、少々のハイペースでも克服するだけの能力がある馬だ。
リーチザクラウンのようなスピードがある先行馬がいるとレースは締まり、ブエナビスタが中団に付けると、他の騎手、特に後方から勝負する馬の騎手たちは目標がはっきり分かるのでレースをしやすい。そういう状況下で、今、一番乗れているジョッキー・横山君がどのタイミングで仕掛けて出るか。今年の有馬記念の見せ場になる。
【有馬記念】ネヴァ、起こすぞ大波乱!
「有馬記念・G1」(27日、中山)
攻め抜いた。叩き2戦目のネヴァブションが美浦北Cと坂路でハードなメニューを消化した。坂路でのタイムは、この日の次位馬を2秒1も上回る4F49秒8の一番時計。意欲的な調整で心身両面を研ぎ澄まし、中山で重賞2勝の6歳馬が大駆けを狙う。なお、24日に出走馬16頭と枠順が確定。馬券は25日から一部ウインズで、26日から全国で発売される。
◇ ◇
大一番にかける陣営の意欲がストレートに表れた。久々だったジャパンC10着からの巻き返しを狙うネヴァブションが、異例とも言えるインターバル調教を行った。まずは美浦北Cの向正面から14秒8-13秒8-13秒8-14秒1の速いラップを刻み、そのあとで坂路へ移動。前半から軽快に飛ばすと、4F49秒8-37秒2-12秒9で、木曜の一番時計をマークした。
調教内容について、伊藤正師は「若干重い感じだったし、長距離馬だからね。馬体の軽減を狙った」と満足顔だ。長距離仕様に研ぎ澄ますためのハードな攻め。北村宏も「スムーズな動きで良かった。乗ったのはレース(前走)以来だけど、問題は何もなかった」と状態面に太鼓判を押した。
今回は久々となる木曜追い。この馬にとっては珍しいパターンだ。指揮官は「レースまでの間隔を詰めることによって、刺激を与えたかった。本来ならもうひとレースを(ステップに)挟みたかったから」と説明。追い切り日を変えることで馬をピリッとさせ、実戦で補いたかった部分を補足することが狙いだ。やれることは何でもやるという姿勢は好感が持てる。
中山では重賞を2勝。今年のAJCCでは僚馬エアシェイディを2馬身半差で完封し、07年日経賞ではマツリダゴッホを撃破している。「この馬にとってはいい条件だから」と師もコース変わりを歓迎する。「あとは北村に任せるだけ。オレの仕事は90%は終わったかな」と語る表情から手応えが感じ取れた。人気馬にひと泡吹かせる。
攻め抜いた。叩き2戦目のネヴァブションが美浦北Cと坂路でハードなメニューを消化した。坂路でのタイムは、この日の次位馬を2秒1も上回る4F49秒8の一番時計。意欲的な調整で心身両面を研ぎ澄まし、中山で重賞2勝の6歳馬が大駆けを狙う。なお、24日に出走馬16頭と枠順が確定。馬券は25日から一部ウインズで、26日から全国で発売される。
◇ ◇
大一番にかける陣営の意欲がストレートに表れた。久々だったジャパンC10着からの巻き返しを狙うネヴァブションが、異例とも言えるインターバル調教を行った。まずは美浦北Cの向正面から14秒8-13秒8-13秒8-14秒1の速いラップを刻み、そのあとで坂路へ移動。前半から軽快に飛ばすと、4F49秒8-37秒2-12秒9で、木曜の一番時計をマークした。
調教内容について、伊藤正師は「若干重い感じだったし、長距離馬だからね。馬体の軽減を狙った」と満足顔だ。長距離仕様に研ぎ澄ますためのハードな攻め。北村宏も「スムーズな動きで良かった。乗ったのはレース(前走)以来だけど、問題は何もなかった」と状態面に太鼓判を押した。
今回は久々となる木曜追い。この馬にとっては珍しいパターンだ。指揮官は「レースまでの間隔を詰めることによって、刺激を与えたかった。本来ならもうひとレースを(ステップに)挟みたかったから」と説明。追い切り日を変えることで馬をピリッとさせ、実戦で補いたかった部分を補足することが狙いだ。やれることは何でもやるという姿勢は好感が持てる。
中山では重賞を2勝。今年のAJCCでは僚馬エアシェイディを2馬身半差で完封し、07年日経賞ではマツリダゴッホを撃破している。「この馬にとってはいい条件だから」と師もコース変わりを歓迎する。「あとは北村に任せるだけ。オレの仕事は90%は終わったかな」と語る表情から手応えが感じ取れた。人気馬にひと泡吹かせる。
【有馬記念】アンライ、皐月の再現だ
「有馬記念・G1」(27日、中山)
グランプリは、各陣営が“トリッキー”と口をそろえる中山の芝2500メートルが舞台だ。人馬ともに中山巧者のアンライバルド。2戦2勝のコース実績を誇る皐月賞馬と皐月賞連覇のデムーロのコンビだ。24日、確定した枠順は(1)枠(1)番に決定。大一番で復活する。
◇ ◇
関西馬の“中山マイスター”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンライバルドだ。これまで、中山の芝コースは2戦2勝とパーフェクト。その中身も濃い。今春にスプリングS、皐月賞を連続して、豪快に差し切った内容は衝撃的だった。
スプリングSでは中団やや後方の外めに取りついて、4角で前を射程圏内に。直線に向いて手前を変えると、矢のような末脚を繰り出した。続く皐月賞も、レースのスタイルはほとんど同じ。ただ、3〜4角でアントニオバローズにかぶせられる場面がありながらも、先に道を譲って、脚をためる“器用さ”を披露した。直線入り口では前哨戦同様に、一瞬にしてギアチェンジ。再び極上の切れ味を発揮して、G1タイトル奪取を決めた。
中山との相性の良さには明確な理由がある。友道師は2つのポイントを挙げた。「まず言えるのは、小回りで息が入りやすいこと。調教でも見られることだけど、この馬は3角からガーッと行きたがる面があるからね。その点、小回りの中山は3角からじわっとまくれるのがいいんだ」。勝負どころでひと呼吸おける分、しまいの伸びに威力が増す。“加速力”が武器だけに、小回りコースという設定は大歓迎だ。
もうひとつの魅力は短い直線にある。「中山では4角で、ある程度の位置にいないと勝負にならない。春の2戦は4角で早めに先頭に立って、後続を一気に突き放している。2戦ともに、そのリードを最後まで守り切った。直線の短さはプラスに働いている」。自慢の瞬発力を生かしてライバルの焦りを誘い、ラストは懸命に粘り込む。もちろん、今回も必勝パターンに持ち込む構えだ。
エスコート役は今回、デムーロへスイッチ。03年にはアンライバルドの父ネオユニヴァースで、翌04年はダイワメジャーとのコンビで皐月賞を連覇。トリッキーと呼ばれるコースを難なく攻略してきた。指揮官も“起爆剤”として期待する。「“掛かる”という先入観を持っていないからね。この馬のいい面を引き出してくれれば」。ジャパンCではルメールに乗り代わった、ウオッカが復活V。中山が似合う“強力タッグ”が何とも不気味だ。
グランプリは、各陣営が“トリッキー”と口をそろえる中山の芝2500メートルが舞台だ。人馬ともに中山巧者のアンライバルド。2戦2勝のコース実績を誇る皐月賞馬と皐月賞連覇のデムーロのコンビだ。24日、確定した枠順は(1)枠(1)番に決定。大一番で復活する。
◇ ◇
関西馬の“中山マイスター”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンライバルドだ。これまで、中山の芝コースは2戦2勝とパーフェクト。その中身も濃い。今春にスプリングS、皐月賞を連続して、豪快に差し切った内容は衝撃的だった。
スプリングSでは中団やや後方の外めに取りついて、4角で前を射程圏内に。直線に向いて手前を変えると、矢のような末脚を繰り出した。続く皐月賞も、レースのスタイルはほとんど同じ。ただ、3〜4角でアントニオバローズにかぶせられる場面がありながらも、先に道を譲って、脚をためる“器用さ”を披露した。直線入り口では前哨戦同様に、一瞬にしてギアチェンジ。再び極上の切れ味を発揮して、G1タイトル奪取を決めた。
中山との相性の良さには明確な理由がある。友道師は2つのポイントを挙げた。「まず言えるのは、小回りで息が入りやすいこと。調教でも見られることだけど、この馬は3角からガーッと行きたがる面があるからね。その点、小回りの中山は3角からじわっとまくれるのがいいんだ」。勝負どころでひと呼吸おける分、しまいの伸びに威力が増す。“加速力”が武器だけに、小回りコースという設定は大歓迎だ。
もうひとつの魅力は短い直線にある。「中山では4角で、ある程度の位置にいないと勝負にならない。春の2戦は4角で早めに先頭に立って、後続を一気に突き放している。2戦ともに、そのリードを最後まで守り切った。直線の短さはプラスに働いている」。自慢の瞬発力を生かしてライバルの焦りを誘い、ラストは懸命に粘り込む。もちろん、今回も必勝パターンに持ち込む構えだ。
エスコート役は今回、デムーロへスイッチ。03年にはアンライバルドの父ネオユニヴァースで、翌04年はダイワメジャーとのコンビで皐月賞を連覇。トリッキーと呼ばれるコースを難なく攻略してきた。指揮官も“起爆剤”として期待する。「“掛かる”という先入観を持っていないからね。この馬のいい面を引き出してくれれば」。ジャパンCではルメールに乗り代わった、ウオッカが復活V。中山が似合う“強力タッグ”が何とも不気味だ。
トーセンブライト2馬身半差圧勝…兵庫GT
交流重賞の第9回兵庫ゴールドトロフィー・G3(ダート1400メートル、12頭立て)が24日、園田競馬場で行われ、3番人気のトーセンブライト(安藤勝)が直線で抜け出し、リミットレスビッドに2馬身半差をつけて優勝した。1番人気のラヴェリータは3着。上位4頭をJRA勢が占めた。
◆トーセンブライト 父ブライアンズタイム、母アサヒブライト(父ジェイドロバリー)。牡8歳の鹿毛。戦績47戦10勝(うち地方11戦3勝)。総獲得賞金3億5863万円(うち地方1億825万円)。主な勝ち鞍・04年サラブレッドCC、09年黒船賞。生産者・北海道静内町の岡田スタッド。馬主・島川隆哉氏。美浦・加藤征弘厩舎所属。
◆トーセンブライト 父ブライアンズタイム、母アサヒブライト(父ジェイドロバリー)。牡8歳の鹿毛。戦績47戦10勝(うち地方11戦3勝)。総獲得賞金3億5863万円(うち地方1億825万円)。主な勝ち鞍・04年サラブレッドCC、09年黒船賞。生産者・北海道静内町の岡田スタッド。馬主・島川隆哉氏。美浦・加藤征弘厩舎所属。
2009年12月24日木曜日
ブエナビスタは1枠2番/有馬記念枠順確定
27日(日)に中山競馬場で行われる第54回有馬記念(3歳上、GI・芝2500m)の枠順が24日に確定した。
49年ぶりの3歳牝馬による有馬記念制覇を目指すブエナビスタは1枠2番、今年の宝塚記念(GI)を制したドリームジャーニーは5枠9番、07年の有馬記念馬マツリダゴッホは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は25日(金)に新橋、後楽園、難波、梅田の各ウインズにて14時から19時まで前々日発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 アンライバルド(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
1-2 ブエナビスタ(牝3、横山典弘・松田博資)
2-3 ミヤビランベリ(牡6、吉田隼人・加藤敬二)
2-4 マイネルキッツ(牡6、三浦皇成・国枝栄)
3-5 コスモバルク(牡8、五十嵐冬樹・田部和則)
3-6 エアシェイディ(牡8、後藤浩輝・伊藤正徳)
4-7 マツリダゴッホ(牡6、蛯名正義・国枝栄)
4-8 リーチザクラウン(牡3、武豊・橋口弘次郎)
5-9 ドリームジャーニー(牡5、池添謙一・池江泰寿)
5-10 スリーロールス(牡3、浜中俊・武宏平)
6-11 イコピコ(牡3、内田博幸・西園正都)
6-12 テイエムプリキュア(牝6、熊沢重文・五十嵐忠男)
7-13 シャドウゲイト(牡7、田中勝春・加藤征弘)
7-14 セイウンワンダー(牡3、藤田伸二・領家政蔵)
8-15 ネヴァブション(牡6、北村宏司・伊藤正徳)
8-16 フォゲッタブル(牡3、C.ルメール・池江泰郎)
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
49年ぶりの3歳牝馬による有馬記念制覇を目指すブエナビスタは1枠2番、今年の宝塚記念(GI)を制したドリームジャーニーは5枠9番、07年の有馬記念馬マツリダゴッホは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は25日(金)に新橋、後楽園、難波、梅田の各ウインズにて14時から19時まで前々日発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 アンライバルド(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
1-2 ブエナビスタ(牝3、横山典弘・松田博資)
2-3 ミヤビランベリ(牡6、吉田隼人・加藤敬二)
2-4 マイネルキッツ(牡6、三浦皇成・国枝栄)
3-5 コスモバルク(牡8、五十嵐冬樹・田部和則)
3-6 エアシェイディ(牡8、後藤浩輝・伊藤正徳)
4-7 マツリダゴッホ(牡6、蛯名正義・国枝栄)
4-8 リーチザクラウン(牡3、武豊・橋口弘次郎)
5-9 ドリームジャーニー(牡5、池添謙一・池江泰寿)
5-10 スリーロールス(牡3、浜中俊・武宏平)
6-11 イコピコ(牡3、内田博幸・西園正都)
6-12 テイエムプリキュア(牝6、熊沢重文・五十嵐忠男)
7-13 シャドウゲイト(牡7、田中勝春・加藤征弘)
7-14 セイウンワンダー(牡3、藤田伸二・領家政蔵)
8-15 ネヴァブション(牡6、北村宏司・伊藤正徳)
8-16 フォゲッタブル(牡3、C.ルメール・池江泰郎)
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
有馬記念攻略データ(12月27日 中山芝2500m 定量 3歳以上 G1)
一年を締めくくる大一番。現役最強クラスの馬たちが、最後の力を振り師走の中山で激突する。データは99年以降の過去10年を参考。過去10回で3着以内に好走した全30頭は以下のランクにあてはまる。
1.同年の天皇賞(秋)とJCで1着
04年 1番人気1着ゼンノロブロイ(JC1着/天皇賞秋1着)
00年 1番人気1着テイエムオペラオー(JC1着/天皇賞秋1着)
99年 2番人気2着スペシャルウィーク(JC1着/天皇賞秋1着)
2.同年に芝2000~2400mの古馬牡馬混合G1で連対、かつ過去に芝2400m以上のG1で連対
08年 1番人気1着ダイワスカーレット(天皇賞(秋)2着/07年有馬記念2着)
06年 1番人気1着ディープインパクト(宝塚記念1着/JC1着ほか)
05年 4番人気1着ハーツクライ(宝塚記念2着/JC2着)
04年 3番人気2着タップダンスシチー(宝塚記念1着/03年JC1着ほか)
03年 1番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/02年有馬記念1着)
02年 2番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/日本ダービー2着)
00年 2番人気2着メイショウドトウ(天皇賞秋2着ほか/JC2着)
99年 1番人気1着グラスワンダー(宝塚記念1着/98年有馬記念1着)
3.同年秋以降に芝のG1で連対
07年 5番人気2着ダイワスカーレット(エリザベス女王杯1着ほか)
07年 6番人気3着ダイワメジャー(マイルCS1着)
06年 6番人気2着ポップロック(メルボルンC2着)
06年 3番人気3着ダイワメジャー(天皇賞秋1着ほか
05年 1番人気2着ディープインパクト(菊花賞2着)
03年 4番人気2着リンカーン(菊花賞2着)
01年 3番人気1着マンハッタンカフェ(菊花賞1着)
01年 6番人気3着トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯1着)
99年 5番人気3着テイエムオペラオー(菊花賞2着)
4.同年に芝1800m以上のG2で連対、かつ過去にG1で3着以内に好走経験がない古馬
08年 14番人気2着アドマイヤモナーク(日経新春杯1着ほか)
08年 10番人気3着エアシェイディ(AJC杯1着)
07年 9番人気1着マツリダゴッホ(オールカマー1着ほか)
02年 13番人気2着タップダンスシチー(日経賞2着)
02年 8番人気3着コイントス(アルゼンチン共和国杯2着 ※中山芝2500)
01年 13番人気2着アメリカンボス(AJC杯1着ほか)
00年 13番人気3着ダイワテキサス(中山記念1着)
5.過去1年以内に芝2200m以上のG1連対
05年 6番人気3着リンカーン(03年有馬記念2着)
04年 9番人気3着シルクフェイマス(宝塚記念2着)
03年 3番人気3着ゼンノロブロイ(日本ダービー2着)
過去10年を振り返ってみると、大荒れとなる年と堅く収まる年のどちらかになる印象が強い。堅く収まるということは、実績十分の確固たる軸馬が存在するというわけで、そういう馬が出走してくれば話は早い。
本競走で最も信頼できる中心馬とはランク1。同年の天皇賞(秋)とJCを両方勝利している馬だ。極めて厳しい条件なので、そうそう出現はしないが、勝ち負けの確率は非常に高いだろう。
次のランク2でも上位人気に支持された古馬勢がズラリと顔をそろえる。同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、JCでの連対が最低条件。なおかつ、過去に別の芝2400m以上のG1で連対実績がほしい。
こちらも厳しい条件だが、08年ダイワスカーレット、06年ディープインパクトはここに該当。05年はハーツクライがディープインパクトを破る金星。先行策というのは予想外だったが、データ上ではディープインパクトよりも上位に位置していたし、勝たれても何ら不思議はなかった。
しかし、一方人気で飛ぶケースもある。07年はメイショウサムソン、ポップロックといった天皇賞(秋)、JCの連対馬が崩れた。01年は前年の1、2着馬のテイエムオペラオーとメイショウドトウが、ともに沈んで大波乱の決着だった。
本競走は年齢面も重要になり、若い3歳、4歳勢が非常に強い。これがシーズン末期の余力という点にも繋がってくるのだと思うが、G1実績が豊富な馬でも5歳以上の馬は、ハンデを背負うことを念頭に置いておきたい。
ランク3ではシンプルに今秋の芝G1で連対実績があるかどうかにポイントを絞った。過去10年、優勝を果たしたのはマンハッタンカフェのみという点は気になるが、好走馬の数は多くなる。
次のランク4が穴馬候補。過去10年、人気薄で馬券になった馬は3歳馬よりも古馬が多い。そして、その古馬は過去にG1で3着以内に好走経験がなかったにもかかわらず、ここで激走を果たしているのだ。
特に前走JCや天皇賞(秋)惨敗からの巻き返しには注意で、東京のG1の結果はあまり気にしないほうがいい。同年に芝1800m(できれば芝2200m)以上のG2で連対実績がある馬ならば、穴馬としての資格がある。オールカマーやAJC杯、日経賞といった中山芝のG2で好走経験があれば、なおいい。
最後のランク5は、過去1年以内に芝2200m以上のG1連対馬で3着候補だ。
1.同年の天皇賞(秋)とJCで1着
04年 1番人気1着ゼンノロブロイ(JC1着/天皇賞秋1着)
00年 1番人気1着テイエムオペラオー(JC1着/天皇賞秋1着)
99年 2番人気2着スペシャルウィーク(JC1着/天皇賞秋1着)
2.同年に芝2000~2400mの古馬牡馬混合G1で連対、かつ過去に芝2400m以上のG1で連対
08年 1番人気1着ダイワスカーレット(天皇賞(秋)2着/07年有馬記念2着)
06年 1番人気1着ディープインパクト(宝塚記念1着/JC1着ほか)
05年 4番人気1着ハーツクライ(宝塚記念2着/JC2着)
04年 3番人気2着タップダンスシチー(宝塚記念1着/03年JC1着ほか)
03年 1番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/02年有馬記念1着)
02年 2番人気1着シンボリクリスエス(天皇賞秋1着/日本ダービー2着)
00年 2番人気2着メイショウドトウ(天皇賞秋2着ほか/JC2着)
99年 1番人気1着グラスワンダー(宝塚記念1着/98年有馬記念1着)
3.同年秋以降に芝のG1で連対
07年 5番人気2着ダイワスカーレット(エリザベス女王杯1着ほか)
07年 6番人気3着ダイワメジャー(マイルCS1着)
06年 6番人気2着ポップロック(メルボルンC2着)
06年 3番人気3着ダイワメジャー(天皇賞秋1着ほか
05年 1番人気2着ディープインパクト(菊花賞2着)
03年 4番人気2着リンカーン(菊花賞2着)
01年 3番人気1着マンハッタンカフェ(菊花賞1着)
01年 6番人気3着トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯1着)
99年 5番人気3着テイエムオペラオー(菊花賞2着)
4.同年に芝1800m以上のG2で連対、かつ過去にG1で3着以内に好走経験がない古馬
08年 14番人気2着アドマイヤモナーク(日経新春杯1着ほか)
08年 10番人気3着エアシェイディ(AJC杯1着)
07年 9番人気1着マツリダゴッホ(オールカマー1着ほか)
02年 13番人気2着タップダンスシチー(日経賞2着)
02年 8番人気3着コイントス(アルゼンチン共和国杯2着 ※中山芝2500)
01年 13番人気2着アメリカンボス(AJC杯1着ほか)
00年 13番人気3着ダイワテキサス(中山記念1着)
5.過去1年以内に芝2200m以上のG1連対
05年 6番人気3着リンカーン(03年有馬記念2着)
04年 9番人気3着シルクフェイマス(宝塚記念2着)
03年 3番人気3着ゼンノロブロイ(日本ダービー2着)
過去10年を振り返ってみると、大荒れとなる年と堅く収まる年のどちらかになる印象が強い。堅く収まるということは、実績十分の確固たる軸馬が存在するというわけで、そういう馬が出走してくれば話は早い。
本競走で最も信頼できる中心馬とはランク1。同年の天皇賞(秋)とJCを両方勝利している馬だ。極めて厳しい条件なので、そうそう出現はしないが、勝ち負けの確率は非常に高いだろう。
次のランク2でも上位人気に支持された古馬勢がズラリと顔をそろえる。同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、JCでの連対が最低条件。なおかつ、過去に別の芝2400m以上のG1で連対実績がほしい。
こちらも厳しい条件だが、08年ダイワスカーレット、06年ディープインパクトはここに該当。05年はハーツクライがディープインパクトを破る金星。先行策というのは予想外だったが、データ上ではディープインパクトよりも上位に位置していたし、勝たれても何ら不思議はなかった。
しかし、一方人気で飛ぶケースもある。07年はメイショウサムソン、ポップロックといった天皇賞(秋)、JCの連対馬が崩れた。01年は前年の1、2着馬のテイエムオペラオーとメイショウドトウが、ともに沈んで大波乱の決着だった。
本競走は年齢面も重要になり、若い3歳、4歳勢が非常に強い。これがシーズン末期の余力という点にも繋がってくるのだと思うが、G1実績が豊富な馬でも5歳以上の馬は、ハンデを背負うことを念頭に置いておきたい。
ランク3ではシンプルに今秋の芝G1で連対実績があるかどうかにポイントを絞った。過去10年、優勝を果たしたのはマンハッタンカフェのみという点は気になるが、好走馬の数は多くなる。
次のランク4が穴馬候補。過去10年、人気薄で馬券になった馬は3歳馬よりも古馬が多い。そして、その古馬は過去にG1で3着以内に好走経験がなかったにもかかわらず、ここで激走を果たしているのだ。
特に前走JCや天皇賞(秋)惨敗からの巻き返しには注意で、東京のG1の結果はあまり気にしないほうがいい。同年に芝1800m(できれば芝2200m)以上のG2で連対実績がある馬ならば、穴馬としての資格がある。オールカマーやAJC杯、日経賞といった中山芝のG2で好走経験があれば、なおいい。
最後のランク5は、過去1年以内に芝2200m以上のG1連対馬で3着候補だ。
トーセンファントム、屈腱不全断裂で引退
GIII東スポ杯2歳Sの2着馬で朝日杯FS14着後、右前浅屈腱不全断裂を発症していたことが判明したトーセンファントム(栗・松田国、牡2、父ネオユニヴァース)は能力喪失の診断で引退することが23日、分かった。近日中に福島県の天工トレセンに移動し、静養した後に乗馬に転身する。「現在は診療所にいますが、痛みの方は少しずつ取れてきている感じで、これ以上、大事に至ることはないと思います」と松田国調教師。戦績4戦2勝、獲得賞金3650万5000円。
【ラジオNIKKEI杯2歳S】ヴィクトワール軽快
「ラジオNIKKEI杯2歳S・G3」(26日、阪神)
ますます快調だ。ヴィクトワールピサは栗東CWで3頭併せを行い、余力を十分に残しながらフィニッシュ。ゴールを過ぎた後も気合をつけられ、好ムードを漂わせた。現在、2連勝中。来春のクラシックへ向け、出世レースで存在感を見せつける。コスモファントムは栗東DPで6F79秒6の好タイムをマーク。好調をアピールした。
◇ ◇
3連勝へ向けて、ヴィクトワールピサが軽快なフットワークで栗東CWを駆けた。先行するリバティーフロー(3歳500万下)、ルーラーシップ(2歳新馬)と隊列を組み、直線では内に潜り込んで馬体を合わせる。
いつでもはじけそうな手応えで、最後は3頭並んだままでのフィニッシュ。ゴールを過ぎてからもしっかりと気合をつけられた。タイムは5F68秒6-39秒4-12秒3。清山助手は「ウチの厩舎スタイルの調教です。予定通り、しっかりとこなせた」とうなずいた。
デビュー戦こそ、のちの朝日杯FS覇者ローズキングダムの2着に終わったが、2戦目を3馬身半差で楽勝。続く京都2歳Sでも危なげない内容でVを決めた。「使いつつ素質が高いのは見えている。まだ子どもっぽいところはあるが、レースでのリズムのつくり方が上手。まだまだ成長を待つ時期だが、現状では非常にいい」とトップレベルの実力と評価する。
主戦の武豊も大きな期待を寄せている。「前走はまだまだ良くなる感じだった。レースを使うごとにテンションは上がっているけど、難しいタイプではないから。楽しみですね」。ライバルには一歩リードされた感じだが、再び対決するときのためにもぶざまなレースはできない。「来年はまたあの馬と再戦すると思うので、ファンもワクワクしてくれるような、そういうレースをしたい」の言葉に力がこもった。
昨年の1、2着馬が、今年のダービーでワンツーを決めているように、クラシックにつながる出世レースだ。来春の主役の座を見据えて、素質馬が仁川で弾みをつける。
ますます快調だ。ヴィクトワールピサは栗東CWで3頭併せを行い、余力を十分に残しながらフィニッシュ。ゴールを過ぎた後も気合をつけられ、好ムードを漂わせた。現在、2連勝中。来春のクラシックへ向け、出世レースで存在感を見せつける。コスモファントムは栗東DPで6F79秒6の好タイムをマーク。好調をアピールした。
◇ ◇
3連勝へ向けて、ヴィクトワールピサが軽快なフットワークで栗東CWを駆けた。先行するリバティーフロー(3歳500万下)、ルーラーシップ(2歳新馬)と隊列を組み、直線では内に潜り込んで馬体を合わせる。
いつでもはじけそうな手応えで、最後は3頭並んだままでのフィニッシュ。ゴールを過ぎてからもしっかりと気合をつけられた。タイムは5F68秒6-39秒4-12秒3。清山助手は「ウチの厩舎スタイルの調教です。予定通り、しっかりとこなせた」とうなずいた。
デビュー戦こそ、のちの朝日杯FS覇者ローズキングダムの2着に終わったが、2戦目を3馬身半差で楽勝。続く京都2歳Sでも危なげない内容でVを決めた。「使いつつ素質が高いのは見えている。まだ子どもっぽいところはあるが、レースでのリズムのつくり方が上手。まだまだ成長を待つ時期だが、現状では非常にいい」とトップレベルの実力と評価する。
主戦の武豊も大きな期待を寄せている。「前走はまだまだ良くなる感じだった。レースを使うごとにテンションは上がっているけど、難しいタイプではないから。楽しみですね」。ライバルには一歩リードされた感じだが、再び対決するときのためにもぶざまなレースはできない。「来年はまたあの馬と再戦すると思うので、ファンもワクワクしてくれるような、そういうレースをしたい」の言葉に力がこもった。
昨年の1、2着馬が、今年のダービーでワンツーを決めているように、クラシックにつながる出世レースだ。来春の主役の座を見据えて、素質馬が仁川で弾みをつける。
【有馬記念】ドリジャニ「こん身仕上げ」
「有馬記念・G1」(27日、中山)
春秋グランプリ制覇へ仕上がりは良好だ。古馬の代表格ドリームジャーニーは栗東CWで単走追い。回転力のあるフットワークを披露し、出来の良さをアピールした。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
春のグランプリ王者として、3歳馬には負けられない。栗東CWで最終追い切りを行ったドリームジャーニー。古馬の代表としてふさわしい仕上がりで大一番に臨む。
5F標識から池添を背にスタート。12戦連続でコンビを組んできた鞍上との呼吸は決して乱れない。直線で仕掛けると、自慢の回転力のあるフットワークがサク裂した。ゴールを過ぎても、鞍上が手を緩めることのない意欲的な内容。グランプリに対する思いが強く伝わる。数字的には5F67秒6-39秒2-12秒4だが、実質的には6F追いと言える内容で締めた。
「カイバをしっかり食べているから先週同様、ある程度強めに。ゴール後もしっかり脚を伸ばすように指示した。いいときの走り方だったし、出来には満足しています。秋は3走と決めていたから、ここはこん身の仕上げです」と池江寿師は力強い第一声を発した。
前走の天皇賞・秋(6着)では「少し寂しく見えた」という馬体。今回は明らかに上積みを感じている。「宝塚記念がものすごくいい状態。かなり近い状態に持って来られた手応えはある。去年の有馬記念(4着)よりもだいぶいい」。生涯最高とまでは言わずとも、万全の仕上がりという表現に間違いはない。
舞台設定も申し分はない。コーナー6つの中山の2500メートルは「向正面が長いとハミをかむ。小回りの方がいい」というジャーニーにとって、最適なコース。全8勝中7勝を挙げている右回りにも絶対的な自信があり、「本来の末脚を発揮してくれるはず」とトレーナーも信頼を寄せる。
話題の中心は3歳馬に向けられる今年の有馬記念。「3歳どうこうというより、これ以上、女の子に負けたくない気持ちもあるね」とブエナビスタへのライバル心ものぞかせた。若駒を返り討ちにした先に、06年ディープインパクト以来となる春秋グランプリ制覇が待っている。
春秋グランプリ制覇へ仕上がりは良好だ。古馬の代表格ドリームジャーニーは栗東CWで単走追い。回転力のあるフットワークを披露し、出来の良さをアピールした。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
春のグランプリ王者として、3歳馬には負けられない。栗東CWで最終追い切りを行ったドリームジャーニー。古馬の代表としてふさわしい仕上がりで大一番に臨む。
5F標識から池添を背にスタート。12戦連続でコンビを組んできた鞍上との呼吸は決して乱れない。直線で仕掛けると、自慢の回転力のあるフットワークがサク裂した。ゴールを過ぎても、鞍上が手を緩めることのない意欲的な内容。グランプリに対する思いが強く伝わる。数字的には5F67秒6-39秒2-12秒4だが、実質的には6F追いと言える内容で締めた。
「カイバをしっかり食べているから先週同様、ある程度強めに。ゴール後もしっかり脚を伸ばすように指示した。いいときの走り方だったし、出来には満足しています。秋は3走と決めていたから、ここはこん身の仕上げです」と池江寿師は力強い第一声を発した。
前走の天皇賞・秋(6着)では「少し寂しく見えた」という馬体。今回は明らかに上積みを感じている。「宝塚記念がものすごくいい状態。かなり近い状態に持って来られた手応えはある。去年の有馬記念(4着)よりもだいぶいい」。生涯最高とまでは言わずとも、万全の仕上がりという表現に間違いはない。
舞台設定も申し分はない。コーナー6つの中山の2500メートルは「向正面が長いとハミをかむ。小回りの方がいい」というジャーニーにとって、最適なコース。全8勝中7勝を挙げている右回りにも絶対的な自信があり、「本来の末脚を発揮してくれるはず」とトレーナーも信頼を寄せる。
話題の中心は3歳馬に向けられる今年の有馬記念。「3歳どうこうというより、これ以上、女の子に負けたくない気持ちもあるね」とブエナビスタへのライバル心ものぞかせた。若駒を返り討ちにした先に、06年ディープインパクト以来となる春秋グランプリ制覇が待っている。
【有馬記念】ブエナ、今なら「大丈夫」
「有馬記念・G1」(27日、中山)
負けられない。暮れの大一番へ向けて、ファン投票2位のブエナビスタが、栗東CWで最終追い切りを行った。春はG1・2勝を挙げたが、秋3戦は不完全燃焼。だが、さすがの脚力を見せつけた調教からも状態面への不安は全く見られない。横山典との新コンビで輝きを取り戻す。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
今すぐにでも走り出したい。そんな気持ちを前面に出して、ブエナビスタのリベンジマッチの最終リハが始まった。栗東CWでの単走追いは序盤から気合十分。しまい重点のスタイルを貫く松田博厩舎としては、やや速めの1F15秒台のラップを刻んで直線を迎えた。
黄色のメンコがリズム良く上下に揺れ、ラスト1Fからスパート。鞍上の右ステッキが2発放たれると、即座の反応がシャープな伸び脚へと変換される。ウッドチップコースは力を要するコンディション。水曜のCWでラスト11秒台を記録した馬は1頭もいない。それを6Fから馬場の外めを回って、12秒1をマークするあたりはさすがだ。
時計は6F83秒9-39秒4-12秒1。松田博師は「テンが遅くて、しまいを伸ばすように指示。きょうはしまいがかかりました」と話したが、表情が曇ることはない。イメージとは多少誤差があるのかもしれないが、既に戦闘モードに突入したブエナには許容範囲だ。「まあ、変わりない。順調にきているし、いいと思う」と納得顔だった。
輝きを放った春とは対照的に、秋は厳しい戦いが続いている。札幌記念(2着)で連勝が止まると、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)と勝利から遠ざかった。それでも「使うたびに良くなっている。トモの張りなんかは前回よりもいい」と力強い。3歳馬らしく、上昇カーブを描いている。
歯車さえかみ合えば、いつでも復活できる。鞍上に今、最も輝いている横山典を迎えて、悪い流れからの“チェンジ”に期待する。初コンビだが「何も気にしていない。同じレースにいつも乗っているし、相手関係も分かっている。すべて任せます」と信頼。トリッキーな舞台にも「今のブエナなら大丈夫だし(横山典に)任せておけば間違いない。どういう乗り方をするか、楽しみなんです」と表情が緩んだ。
ファン投票では出走馬中トップの支持を得た。復活を願うファンのためにも、負けるわけにはいかない。「ここ2、3走はもうひとつ納得がいかなかった。応援してくれる人のこともあるし、最後ぐらいは締めくくってほしいな」。苦い思いはもういらない。49年ぶりの3歳牝馬のVへ。暮れの中山で、最強牝馬のVという絶景を描く。
負けられない。暮れの大一番へ向けて、ファン投票2位のブエナビスタが、栗東CWで最終追い切りを行った。春はG1・2勝を挙げたが、秋3戦は不完全燃焼。だが、さすがの脚力を見せつけた調教からも状態面への不安は全く見られない。横山典との新コンビで輝きを取り戻す。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
◇ ◇
今すぐにでも走り出したい。そんな気持ちを前面に出して、ブエナビスタのリベンジマッチの最終リハが始まった。栗東CWでの単走追いは序盤から気合十分。しまい重点のスタイルを貫く松田博厩舎としては、やや速めの1F15秒台のラップを刻んで直線を迎えた。
黄色のメンコがリズム良く上下に揺れ、ラスト1Fからスパート。鞍上の右ステッキが2発放たれると、即座の反応がシャープな伸び脚へと変換される。ウッドチップコースは力を要するコンディション。水曜のCWでラスト11秒台を記録した馬は1頭もいない。それを6Fから馬場の外めを回って、12秒1をマークするあたりはさすがだ。
時計は6F83秒9-39秒4-12秒1。松田博師は「テンが遅くて、しまいを伸ばすように指示。きょうはしまいがかかりました」と話したが、表情が曇ることはない。イメージとは多少誤差があるのかもしれないが、既に戦闘モードに突入したブエナには許容範囲だ。「まあ、変わりない。順調にきているし、いいと思う」と納得顔だった。
輝きを放った春とは対照的に、秋は厳しい戦いが続いている。札幌記念(2着)で連勝が止まると、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)と勝利から遠ざかった。それでも「使うたびに良くなっている。トモの張りなんかは前回よりもいい」と力強い。3歳馬らしく、上昇カーブを描いている。
歯車さえかみ合えば、いつでも復活できる。鞍上に今、最も輝いている横山典を迎えて、悪い流れからの“チェンジ”に期待する。初コンビだが「何も気にしていない。同じレースにいつも乗っているし、相手関係も分かっている。すべて任せます」と信頼。トリッキーな舞台にも「今のブエナなら大丈夫だし(横山典に)任せておけば間違いない。どういう乗り方をするか、楽しみなんです」と表情が緩んだ。
ファン投票では出走馬中トップの支持を得た。復活を願うファンのためにも、負けるわけにはいかない。「ここ2、3走はもうひとつ納得がいかなかった。応援してくれる人のこともあるし、最後ぐらいは締めくくってほしいな」。苦い思いはもういらない。49年ぶりの3歳牝馬のVへ。暮れの中山で、最強牝馬のVという絶景を描く。
【有馬記念】イコピコ切れ味倍増!12秒0
東西トレセンで追い切りがあり、栗東ではイコピコが坂路4ハロン53秒6、終い12秒0と素晴らしい切れを見せた。美浦ではマツリダゴッホが蛯名騎手を背にダートコースで6ハロン81秒9、3ハロン38秒5−12秒4を馬なりでマーク。ラストランに向けて態勢を整えた。マイネルキッツはポリで5ハロン64秒1、終い1ハロン12秒0の好時計。乗り替わりで手綱を取る三浦騎手は有馬初参戦に意欲満々だった。
上がり馬の勢いは止まっていない。神戸新聞杯をレコードで快勝してスター候補に躍り出たイコピコが、グランプリを目前にして絶好の動きを披露。菊花賞、鳴尾記念は4着に敗れたが、この大一番で激走のムードが一気に高まってきた。
20日に坂路で4ハロン51秒6の好タイムを出していることを踏まえ、最終追い切りはラストを伸ばす控えめな内容。それでも「時計は出るでしょう」という西園調教師の言葉通り、伸びは圧巻だった。坂の中腹までは馬なりのままで、ラスト2ハロンで酒井騎手(実戦は内田博騎手)が気合をつけると、前向きな姿勢でグイグイと脚を伸ばす。4ハロン53秒6、ラスト2ハロンは24秒5−12秒0の速いラップ。走りやすい馬場状態とはいえ、余力を残しながらフィニッシュだ。
「思っていた調教ができました。前半を15−15で行って上がり重点。絵に描いたような理想通りの内容でしたね」。完ぺきな最終リハに、思わず西園師の表情が緩む。鳴尾記念から中2週と間隔が詰まっているが、その影響もなく「無事に送り出せそうです」と仕上がりに自信を見せた。
菊花賞は4コーナー後方3番手から猛然と追い込み、鳴尾記念は古馬相手に好位から自分で勝ちに行くレース。ともに内容は悪くない。「前走は1番人気だから早めに動かないと…。それにコーナー2つで折り合いも難しかった。今回はコーナーが多いので折り合いはつくはず。2400メートルのレコードホルダーですから、折り合いがつけば距離はいいでしょう」と西園師は意欲を燃やす。
ジャパンCは次点で無念の除外だったが、今回はファン投票10位で堂々の出走。鞍上には09年全国リーディングトップ(JRA145勝、23日現在)を独走中の内田博幸騎手を迎え、臨戦態勢も整った。「来年につながる競馬をしてほしいが、チャンスはあるはず」と西園師。強い3歳世代の一角を担うイコピコ。ハワイの言葉で“頂点へ”を意味する名の通りに、王者を目指して出陣だ。
上がり馬の勢いは止まっていない。神戸新聞杯をレコードで快勝してスター候補に躍り出たイコピコが、グランプリを目前にして絶好の動きを披露。菊花賞、鳴尾記念は4着に敗れたが、この大一番で激走のムードが一気に高まってきた。
20日に坂路で4ハロン51秒6の好タイムを出していることを踏まえ、最終追い切りはラストを伸ばす控えめな内容。それでも「時計は出るでしょう」という西園調教師の言葉通り、伸びは圧巻だった。坂の中腹までは馬なりのままで、ラスト2ハロンで酒井騎手(実戦は内田博騎手)が気合をつけると、前向きな姿勢でグイグイと脚を伸ばす。4ハロン53秒6、ラスト2ハロンは24秒5−12秒0の速いラップ。走りやすい馬場状態とはいえ、余力を残しながらフィニッシュだ。
「思っていた調教ができました。前半を15−15で行って上がり重点。絵に描いたような理想通りの内容でしたね」。完ぺきな最終リハに、思わず西園師の表情が緩む。鳴尾記念から中2週と間隔が詰まっているが、その影響もなく「無事に送り出せそうです」と仕上がりに自信を見せた。
菊花賞は4コーナー後方3番手から猛然と追い込み、鳴尾記念は古馬相手に好位から自分で勝ちに行くレース。ともに内容は悪くない。「前走は1番人気だから早めに動かないと…。それにコーナー2つで折り合いも難しかった。今回はコーナーが多いので折り合いはつくはず。2400メートルのレコードホルダーですから、折り合いがつけば距離はいいでしょう」と西園師は意欲を燃やす。
ジャパンCは次点で無念の除外だったが、今回はファン投票10位で堂々の出走。鞍上には09年全国リーディングトップ(JRA145勝、23日現在)を独走中の内田博幸騎手を迎え、臨戦態勢も整った。「来年につながる競馬をしてほしいが、チャンスはあるはず」と西園師。強い3歳世代の一角を担うイコピコ。ハワイの言葉で“頂点へ”を意味する名の通りに、王者を目指して出陣だ。
【有馬記念】武リーチ、秋4戦の疲れなし!
展開のカギを握るリーチザクラウンは武豊騎手が騎乗してポリトラックで単走。時計の出やすいコースとはいえ、軽快なフットワークで6ハロン78秒1、3ハロン37秒8−11秒5の好時計を出した。ラストは少し気合をつけられたが、しっかりした伸びで、秋3戦の疲れは感じさせなかった。
武豊騎手は「いつも調教はいい馬だから、今回もいい。元気がいいから抑えるのに必死だよ」と体調の良さに自信。中山は皐月賞で13着に敗れたが、「あの時は引っ掛かって一番悪いパターン。度外視していい」とコースに不安はないが、「先行馬が多くて展開は厳しくなりそう」と分析。だが、一年の締めくくりのレース。「今年はこの馬とずっと戦ってきた気がするから、いいレースがしたい」とグランプリ男の面目に賭けても、上位争いに粘り込む構えだ。
武豊騎手は「いつも調教はいい馬だから、今回もいい。元気がいいから抑えるのに必死だよ」と体調の良さに自信。中山は皐月賞で13着に敗れたが、「あの時は引っ掛かって一番悪いパターン。度外視していい」とコースに不安はないが、「先行馬が多くて展開は厳しくなりそう」と分析。だが、一年の締めくくりのレース。「今年はこの馬とずっと戦ってきた気がするから、いいレースがしたい」とグランプリ男の面目に賭けても、上位争いに粘り込む構えだ。
【有馬記念】有終Vへ!ゴッホ集大成に臨む
東西トレセンで追い切りがあり、栗東ではイコピコが坂路4ハロン53秒6、終い12秒0と素晴らしい切れを見せた。美浦ではマツリダゴッホが蛯名騎手を背にダートコースで6ハロン81秒9、3ハロン38秒5−12秒4を馬なりでマーク。ラストランに向けて態勢を整えた。マイネルキッツはポリで5ハロン64秒1、終い1ハロン12秒0の好時計。乗り替わりで手綱を取る三浦騎手は有馬初参戦に意欲満々だった。
ラストランに派手さは要らない。ベテランらしい、渋みさえ感じさせる追い切りを披露して、マツリダゴッホが競走生活の集大成に臨む。
「調教に乗ったのは久しぶりでしたが、いい雰囲気でした。今年は、勝った一昨年と同じステップですし、いい形で行けると思います」
蛯名騎手もベテランらしい静かな口ぶりで感触を表現した。南D(ダート)コースでの単走追い。前半は前向きさを抑えるようにじっくり乗って、直線でスッと脚を伸ばす。6ハロン81秒9、38秒5−12秒4。馬場の大外を回って、悠然と水準以上の時計を出した。今回で3年連続の有馬記念参戦。過去2年との比較を問われた蛯名騎手は、言葉を選びながら自分なりの評価を口にした。
「一昨年は、“デキだけならどの馬にも負けない”と思っていました。昨年(12着)はジャパンCの目に見えない疲れがあったかと思います」
見た目も時計も豪快だった一昨年の追い切りに比べると、見劣りは否めない。だが、不得手な左回りのJCで激走した後の回復に手間取った昨年よりは上と言える動き。国枝調教師も「やれば動く馬だけど、これで予定通り。いい感じです」とうなずく。
全10勝中8勝を中山で挙げてきた“中山マイスター”のマツリダゴッホ。重賞6勝も全てこのコースだ。思い出が詰まった舞台で迎えるラストラン。主戦は静かに闘志を燃やす。
「一昨年に勝った時はビックリしましたが、あれから2年間、関東の期待を背負って頑張ってきましたからね。とにかく無事に終えることが一番。その上でいい競馬ができれば…と思います」
今後の種牡馬生活に向けて元気に送り出すことが大きな目的だが、関東の屋台骨を背負ってきた自負もある。簡単に世代交代を許す気はない。
ラストランに派手さは要らない。ベテランらしい、渋みさえ感じさせる追い切りを披露して、マツリダゴッホが競走生活の集大成に臨む。
「調教に乗ったのは久しぶりでしたが、いい雰囲気でした。今年は、勝った一昨年と同じステップですし、いい形で行けると思います」
蛯名騎手もベテランらしい静かな口ぶりで感触を表現した。南D(ダート)コースでの単走追い。前半は前向きさを抑えるようにじっくり乗って、直線でスッと脚を伸ばす。6ハロン81秒9、38秒5−12秒4。馬場の大外を回って、悠然と水準以上の時計を出した。今回で3年連続の有馬記念参戦。過去2年との比較を問われた蛯名騎手は、言葉を選びながら自分なりの評価を口にした。
「一昨年は、“デキだけならどの馬にも負けない”と思っていました。昨年(12着)はジャパンCの目に見えない疲れがあったかと思います」
見た目も時計も豪快だった一昨年の追い切りに比べると、見劣りは否めない。だが、不得手な左回りのJCで激走した後の回復に手間取った昨年よりは上と言える動き。国枝調教師も「やれば動く馬だけど、これで予定通り。いい感じです」とうなずく。
全10勝中8勝を中山で挙げてきた“中山マイスター”のマツリダゴッホ。重賞6勝も全てこのコースだ。思い出が詰まった舞台で迎えるラストラン。主戦は静かに闘志を燃やす。
「一昨年に勝った時はビックリしましたが、あれから2年間、関東の期待を背負って頑張ってきましたからね。とにかく無事に終えることが一番。その上でいい競馬ができれば…と思います」
今後の種牡馬生活に向けて元気に送り出すことが大きな目的だが、関東の屋台骨を背負ってきた自負もある。簡単に世代交代を許す気はない。
2009年12月22日火曜日
村田一誠騎手がインフルエンザA型に感染
JRAは22日、村田一誠騎手(31、美浦・フリー)よりインフルエンザA型に感染(22日陽性判明)している旨の届出があったと発表した。なお、同騎手は、医療機関において治療を受け、現在静養している。
新人王争覇戦に三浦皇成騎手らが出場
2010年1月12日(火)に高知競馬場で行われる「第24回全日本新人王争覇戦」の出場騎手が高知県競馬組合より発表された。出場騎手は以下の通り。
( )内は年齢、所属
笠野雄大(21、船橋)
澤田龍哉(18、船橋)
本田紀忠(24、川崎)
友森翔太郎(21、愛知)
上村勇人(21、兵庫)
大柿一真(19、兵庫)
岡田晴樹(19、兵庫)
大澤誠志郎(22、佐賀)
伊藤工真(19、JRA美浦)
三浦皇成(20、JRA美浦)
※年齢は12月21日現在
( )内は年齢、所属
笠野雄大(21、船橋)
澤田龍哉(18、船橋)
本田紀忠(24、川崎)
友森翔太郎(21、愛知)
上村勇人(21、兵庫)
大柿一真(19、兵庫)
岡田晴樹(19、兵庫)
大澤誠志郎(22、佐賀)
伊藤工真(19、JRA美浦)
三浦皇成(20、JRA美浦)
※年齢は12月21日現在
朝日杯FS制覇キングダムに異常なし
朝日杯FSを制したローズキングダムは21日未明に栗東へ帰厩。疲れもなく元気な姿を見せた。「異常なし。カイバも食べている」と橋口師は満面の笑み。「ゴール板を過ぎてすぐ、ダービーのことが頭をよぎったよ」と早くも来春の祭典制覇を意識する。今後はトレセン近くのグリーンウッドへ。皐月賞(4月18日・中山)へ、いずれかのトライアルを使って挑む。
【有馬記念】ドリジャニ、春秋GP連覇だ
「有馬記念・G1」(27日、中山)
競馬界の“政権交代”はまだ早い-。自慢の鬼脚で今年の宝塚記念を完勝したドリームジャーニーが、古馬の意地と貫禄を見せつける構えだ。勝てば06年ディープインパクト以来、史上9頭目の春秋グランプリ制覇とあって、陣営のこの一戦にかける意気込みは並々ならぬものがある。状態面も文句なし。父ステイゴールド譲りの成長力も武器に、偉業を達成する。
◇ ◇
古馬の総大将・ドリームジャーニーが春秋グランプリ制覇へ闘志を燃やす。天皇賞・秋の1〜5着、ジャパンCの1〜4着馬が回避し、古馬は手薄な顔触れとなった今年の有馬記念。7頭が参戦する3歳馬に話題を持っていかれ気味だが、若駒にやすやすと頂点の座を譲るわけにはいかない。
06年ディープインパクト以来、史上9頭目の宝塚記念&有馬記念制覇がかかる一戦。宝塚記念ではディープスカイやスクリーンヒーローといったG1馬に加え、この秋にG1を連覇したカンパニーを撃破している。「ウオッカ世代の代表としてここは負けられない気持ち」と、山下助手は強豪を相手に戦ってきたプライドを前面に押し出す。
陣営の自信を支えるのは実績面だけではない。「来年にはもっと良くなっているんじゃないかっていうくらい」と5歳の暮れを迎えてもなお、上昇曲線を描き続けている成長力もその源だ。昨年の有馬記念(4着)と比較して「去年は体を維持するための調整。今年はカイバを食べているから攻めることができる。完全に別の馬だよ」と、1年を経てランクアップしていることを強調した。
中間の調整は、その言葉を裏付けるかのように活気のある動きを連発。20日の栗東坂路ではゴムまりのように体を弾ませて4F57秒4-13秒0を楽々とマークしている。「あれも少し放した(手綱を緩めた)だけで出た数字。スッと沈んで気持ちいいくらいの動きだった。元気いっぱい。この秋では一番の仕上がりでしょう」と態勢は万全過ぎるほどに整っている。
舞台変わりも好材料だ。前走の天皇賞・秋は〈1・0・1・4〉と好走例の少ない左回り。「直線でまともに追えなかった。それにスタートのタイミングも最近では一番アカンかったね」と6着も仕方がないといった表情を浮かべる。7勝を挙げている右回りでこそ、自慢の鬼脚はうなりを上げる。
「(池添)謙一が手の内に入れているから、競馬に関しては何も心配はしていない。あとはレースで力を示してほしいね」。世代交代はまだ早い。春のグランプリ覇者、そして古馬の代表としてドリームジャーニーが能力を誇示する。
競馬界の“政権交代”はまだ早い-。自慢の鬼脚で今年の宝塚記念を完勝したドリームジャーニーが、古馬の意地と貫禄を見せつける構えだ。勝てば06年ディープインパクト以来、史上9頭目の春秋グランプリ制覇とあって、陣営のこの一戦にかける意気込みは並々ならぬものがある。状態面も文句なし。父ステイゴールド譲りの成長力も武器に、偉業を達成する。
◇ ◇
古馬の総大将・ドリームジャーニーが春秋グランプリ制覇へ闘志を燃やす。天皇賞・秋の1〜5着、ジャパンCの1〜4着馬が回避し、古馬は手薄な顔触れとなった今年の有馬記念。7頭が参戦する3歳馬に話題を持っていかれ気味だが、若駒にやすやすと頂点の座を譲るわけにはいかない。
06年ディープインパクト以来、史上9頭目の宝塚記念&有馬記念制覇がかかる一戦。宝塚記念ではディープスカイやスクリーンヒーローといったG1馬に加え、この秋にG1を連覇したカンパニーを撃破している。「ウオッカ世代の代表としてここは負けられない気持ち」と、山下助手は強豪を相手に戦ってきたプライドを前面に押し出す。
陣営の自信を支えるのは実績面だけではない。「来年にはもっと良くなっているんじゃないかっていうくらい」と5歳の暮れを迎えてもなお、上昇曲線を描き続けている成長力もその源だ。昨年の有馬記念(4着)と比較して「去年は体を維持するための調整。今年はカイバを食べているから攻めることができる。完全に別の馬だよ」と、1年を経てランクアップしていることを強調した。
中間の調整は、その言葉を裏付けるかのように活気のある動きを連発。20日の栗東坂路ではゴムまりのように体を弾ませて4F57秒4-13秒0を楽々とマークしている。「あれも少し放した(手綱を緩めた)だけで出た数字。スッと沈んで気持ちいいくらいの動きだった。元気いっぱい。この秋では一番の仕上がりでしょう」と態勢は万全過ぎるほどに整っている。
舞台変わりも好材料だ。前走の天皇賞・秋は〈1・0・1・4〉と好走例の少ない左回り。「直線でまともに追えなかった。それにスタートのタイミングも最近では一番アカンかったね」と6着も仕方がないといった表情を浮かべる。7勝を挙げている右回りでこそ、自慢の鬼脚はうなりを上げる。
「(池添)謙一が手の内に入れているから、競馬に関しては何も心配はしていない。あとはレースで力を示してほしいね」。世代交代はまだ早い。春のグランプリ覇者、そして古馬の代表としてドリームジャーニーが能力を誇示する。
【有馬記念】横山典ブエナに有馬もノリなさい!
「有馬記念・G1」(27日、中山)
09年の競馬界で最も輝きを放ったジョッキーが、最後の大一番もきっちりと決める。ファン投票2位、出走馬中では1位の支持を集めた、ブエナビスタと新コンビを結成する横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=だ。この秋、勝利の女神が振り向いてくれずにいる2冠牝馬をどうエスコートしてみせるのか。初のダービー制覇(ロジユニヴァース)を含めてG1を3勝した関東の名手の手綱さばきに、熱い視線が注がれる。
◇ ◇
競馬ファンにとって09年で最も記憶に残った騎手といえば、この人を置いてほかにはいないだろう。横山典弘。“ノリ”の愛称で親しまれている41歳のベテランの存在感は今年、際立っていた。
ロジユニヴァースでダービーを初制覇。デビュー24年目、15回目の挑戦で栄冠をつかむと、スタンドを埋め尽くした観客に深々と頭を下げた。7月の札幌では家族が見守る前で史上5人目、現役2人目となるJRA通算2000勝を達成した。
秋に入ると、輝きはさらに増していく。天皇賞・秋でカンパニーを史上初の8歳馬G1制覇へ導き、続くマイルCSでは同馬の引退の花道を見事に飾った。今月に入っても世界の名手が集うWSJSで優勝。今年はまさに“ノリ・イヤー”で手綱さばきがさえ渡った。
だが、本人には特別な思いはないという。「いつもと同じことをしていて、たまたま結果が良かっただけ。おやじ(71年春の天皇賞などを制した横山富雄元騎手)が死んだからといって何も変わらないしな。勝った時はもちろんうれしいけど、それをずっと引きずっているわけじゃない。だから、今年とか来年とかは関係ないって」。数々の勝利にもおごることなく、競馬に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が横山典を支えている。
今年はもうひとつ、大きな大きな仕事が待っている。ファンの夢を乗せて走るグランプリに、2冠牝馬ブエナビスタとの新コンビで臨むことになった。「何も言う必要のない馬。いいチャンスをもらった。うれしい限りだよ」と周囲への感謝の気持ちを表した。
ブエナとどんなコンタクトを取るのか。ファンの興味はそれに尽きる。「古馬が相手だし(最後の直線の短い)中山では買わないという人もいるだろう。あと“寒い時季はどうなんだ”っていうのも気になる。まあそこは、ほかの馬にも言えることだけどな」と慎重な言葉が口を突いて出た。
しかし、チラリと自信ものぞかせる。「ファン投票で(出走馬中)1番の馬だから。勝つに越したことはないけど、とにかくみんなが納得するレースを見せたい。自分の仕事をきっちりするだけだよ。お客さんには盛り上がってほしいね。中山はイルミネーションもきれいだから、とにかく大勢、レースを見に来てほしい」。大観衆の前で最高のレースを披露したい-。競馬の神様を、今年最後の大一番でもほほ笑ませる。
09年の競馬界で最も輝きを放ったジョッキーが、最後の大一番もきっちりと決める。ファン投票2位、出走馬中では1位の支持を集めた、ブエナビスタと新コンビを結成する横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=だ。この秋、勝利の女神が振り向いてくれずにいる2冠牝馬をどうエスコートしてみせるのか。初のダービー制覇(ロジユニヴァース)を含めてG1を3勝した関東の名手の手綱さばきに、熱い視線が注がれる。
◇ ◇
競馬ファンにとって09年で最も記憶に残った騎手といえば、この人を置いてほかにはいないだろう。横山典弘。“ノリ”の愛称で親しまれている41歳のベテランの存在感は今年、際立っていた。
ロジユニヴァースでダービーを初制覇。デビュー24年目、15回目の挑戦で栄冠をつかむと、スタンドを埋め尽くした観客に深々と頭を下げた。7月の札幌では家族が見守る前で史上5人目、現役2人目となるJRA通算2000勝を達成した。
秋に入ると、輝きはさらに増していく。天皇賞・秋でカンパニーを史上初の8歳馬G1制覇へ導き、続くマイルCSでは同馬の引退の花道を見事に飾った。今月に入っても世界の名手が集うWSJSで優勝。今年はまさに“ノリ・イヤー”で手綱さばきがさえ渡った。
だが、本人には特別な思いはないという。「いつもと同じことをしていて、たまたま結果が良かっただけ。おやじ(71年春の天皇賞などを制した横山富雄元騎手)が死んだからといって何も変わらないしな。勝った時はもちろんうれしいけど、それをずっと引きずっているわけじゃない。だから、今年とか来年とかは関係ないって」。数々の勝利にもおごることなく、競馬に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が横山典を支えている。
今年はもうひとつ、大きな大きな仕事が待っている。ファンの夢を乗せて走るグランプリに、2冠牝馬ブエナビスタとの新コンビで臨むことになった。「何も言う必要のない馬。いいチャンスをもらった。うれしい限りだよ」と周囲への感謝の気持ちを表した。
ブエナとどんなコンタクトを取るのか。ファンの興味はそれに尽きる。「古馬が相手だし(最後の直線の短い)中山では買わないという人もいるだろう。あと“寒い時季はどうなんだ”っていうのも気になる。まあそこは、ほかの馬にも言えることだけどな」と慎重な言葉が口を突いて出た。
しかし、チラリと自信ものぞかせる。「ファン投票で(出走馬中)1番の馬だから。勝つに越したことはないけど、とにかくみんなが納得するレースを見せたい。自分の仕事をきっちりするだけだよ。お客さんには盛り上がってほしいね。中山はイルミネーションもきれいだから、とにかく大勢、レースを見に来てほしい」。大観衆の前で最高のレースを披露したい-。競馬の神様を、今年最後の大一番でもほほ笑ませる。
フォゲッタブル鞍上ルメール、前々で進める作戦か…27日・有馬記念
あのディープインパクトに続けと、とびきりの良血馬が、有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の主役の座を狙っている。ディープと同じ栗東・池江泰郎厩舎に所属するフォゲッタブル(牡3歳)。母は、1997年の年度代表馬エアグルーヴだ。5日のステイヤーズSを制し、勢いに乗っての参戦。鞍上には、フランスの勝負師ルメールを迎え、激走ムードが漂う。
フォゲッタブルの鞍上は、フランスのルメールが務める。05年有馬記念で、ディープインパクトを下したハーツクライに騎乗していたジョッキー。池江泰郎調教師は「『あの時はすまなかった』とお返ししてほしいね」と笑った。
ルメールは、11月のジャパンCで、初コンビのウオッカを勝利に導いたばかり。3、4番手からスムーズな競馬をみせた。前出のハーツクライも、それまでの追い込みではなく、好位でレースを展開。今回も、前々で進め、後続の追い込みを封じる作戦が予想される。
現在、騎乗停止処分を受けており、有馬記念前日の26日まで、手綱を執ることができない。池江師は「体がなまるといけないので、調教で馬を用意している」と体を慣らす場を提供。細やかな心配りを見せている。
フォゲッタブルの鞍上は、フランスのルメールが務める。05年有馬記念で、ディープインパクトを下したハーツクライに騎乗していたジョッキー。池江泰郎調教師は「『あの時はすまなかった』とお返ししてほしいね」と笑った。
ルメールは、11月のジャパンCで、初コンビのウオッカを勝利に導いたばかり。3、4番手からスムーズな競馬をみせた。前出のハーツクライも、それまでの追い込みではなく、好位でレースを展開。今回も、前々で進め、後続の追い込みを封じる作戦が予想される。
現在、騎乗停止処分を受けており、有馬記念前日の26日まで、手綱を執ることができない。池江師は「体がなまるといけないので、調教で馬を用意している」と体を慣らす場を提供。細やかな心配りを見せている。
キングダム元気、馬体異常なし…朝日杯FS制覇一夜明け
デビュー3連勝で朝日杯FSを制し、2歳王者に輝いたローズキングダム(牡2歳、栗東・橋口厩舎)は一夜明けた21日、栗東トレセンの馬房で元気な姿を見せた。
レース後は、中山競馬場からスムーズな移動で午前零時30分に“我が家”に戻ってきた。朝早く、馬体を確認した橋口調教師は「異常なし。カイバも食べています」と笑顔をのぞかせた。“バラ一族”の悲願であるG1制覇に、「この一族で34回目のG1挑戦。母(ローズバド)もG1で2着3回だったし、ようやくだね。ジョッキー(小牧)が最大限に力を引き出してくれた」と話した。
今後は、年内に栗東近くのグリーンウッドへ放牧に出され、トライアルを使って皐月賞(4月19日、中山)へ向かう。もちろん、最大の目標は「ゴールを過ぎてすぐダービーという文字が頭の中を駆け抜けたよ」という悲願のダービー制覇だ。
レース後は、中山競馬場からスムーズな移動で午前零時30分に“我が家”に戻ってきた。朝早く、馬体を確認した橋口調教師は「異常なし。カイバも食べています」と笑顔をのぞかせた。“バラ一族”の悲願であるG1制覇に、「この一族で34回目のG1挑戦。母(ローズバド)もG1で2着3回だったし、ようやくだね。ジョッキー(小牧)が最大限に力を引き出してくれた」と話した。
今後は、年内に栗東近くのグリーンウッドへ放牧に出され、トライアルを使って皐月賞(4月19日、中山)へ向かう。もちろん、最大の目標は「ゴールを過ぎてすぐダービーという文字が頭の中を駆け抜けたよ」という悲願のダービー制覇だ。
フォゲッタブル、ディープの再来だ!…27日・有馬記念
あのディープインパクトに続けと、とびきりの良血馬が、有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)の主役の座を狙っている。ディープと同じ栗東・池江泰郎厩舎に所属するフォゲッタブル(牡3歳)。母は、1997年の年度代表馬エアグルーヴだ。5日のステイヤーズSを制し、勢いに乗っての参戦。鞍上には、フランスの勝負師ルメールを迎え、激走ムードが漂う。
名血の遺伝子が、覚醒(かくせい)しつつある。夏まで条件戦で足踏みしていたフォゲッタブルが、秋になって大変身。セントライト記念3着で菊花賞の出走権を確保すると、本番では鼻差の2着。今月5日のステイヤーズSで、見事に重賞初制覇を遂げた。
母は、97年天皇賞・秋を制し、年度代表馬となったエアグルーヴ。姉のアドマイヤグルーヴは、03、04年のエリザベス女王杯を連覇した。「こちらが思っていた以上に成長している。レース後の回復が早くなったし、ハードな調教をこなせるようになった。やはり、血統が本格化してきたんでしょう」と池江泰郎調教師は良血の“開花”を宣言した。
シャープな顔立ちに、身のこなしの柔らかなフットワーク。運動後には「DI」の文字が入った黄色地の馬服をまとっている。あのディープインパクトが愛用した馬服を与えられたのは、それにふさわしい馬に成長したからだ。
「体のサイズは違うけど、全身を使って余裕ある走りをするようになってきた。ディープインパクトと雰囲気が似てきて、錯覚を起こすような感じ」。池江師は、かつて手がけたスターホースの名を出して目を細めた。
調教担当の池江助手に、日々の世話をする市川厩務員。スタッフも“チーム・ディープ”と同じだ。「最近は、走るフォームがきれいになってきたし、心臓が強くなった」と池江助手が変化をアピールすれば、市川厩務員も「思った以上に良くなってきた。頑張ってほしい」と期待を膨らませた。
生まれた時から、期待は大きかった。その頃、サンデーサイレンスの後継種牡馬の筆頭と言われたダンスインザダークと交配されて誕生したフォゲッタブルは、07年セレクトセール(1歳馬)において、2億4500万円の高値で落札された。購買者は金子真人氏。「チーム・ディープインパクトで、凱旋門賞を目指しましょう」という声が上がったほどだった。
「来年の春になれば、と思っていたが、馬っぷりが変わってきた」と池江師。グランプリという夢舞台で、究極の良血馬が、最高の輝きを放つ。
◆池江泰郎調教師と有馬記念 過去の成績は【2226】。87年メジロデュレン、06年ディープインパクトで優勝した。87年は今回と同じく12月27日に行われた。
名血の遺伝子が、覚醒(かくせい)しつつある。夏まで条件戦で足踏みしていたフォゲッタブルが、秋になって大変身。セントライト記念3着で菊花賞の出走権を確保すると、本番では鼻差の2着。今月5日のステイヤーズSで、見事に重賞初制覇を遂げた。
母は、97年天皇賞・秋を制し、年度代表馬となったエアグルーヴ。姉のアドマイヤグルーヴは、03、04年のエリザベス女王杯を連覇した。「こちらが思っていた以上に成長している。レース後の回復が早くなったし、ハードな調教をこなせるようになった。やはり、血統が本格化してきたんでしょう」と池江泰郎調教師は良血の“開花”を宣言した。
シャープな顔立ちに、身のこなしの柔らかなフットワーク。運動後には「DI」の文字が入った黄色地の馬服をまとっている。あのディープインパクトが愛用した馬服を与えられたのは、それにふさわしい馬に成長したからだ。
「体のサイズは違うけど、全身を使って余裕ある走りをするようになってきた。ディープインパクトと雰囲気が似てきて、錯覚を起こすような感じ」。池江師は、かつて手がけたスターホースの名を出して目を細めた。
調教担当の池江助手に、日々の世話をする市川厩務員。スタッフも“チーム・ディープ”と同じだ。「最近は、走るフォームがきれいになってきたし、心臓が強くなった」と池江助手が変化をアピールすれば、市川厩務員も「思った以上に良くなってきた。頑張ってほしい」と期待を膨らませた。
生まれた時から、期待は大きかった。その頃、サンデーサイレンスの後継種牡馬の筆頭と言われたダンスインザダークと交配されて誕生したフォゲッタブルは、07年セレクトセール(1歳馬)において、2億4500万円の高値で落札された。購買者は金子真人氏。「チーム・ディープインパクトで、凱旋門賞を目指しましょう」という声が上がったほどだった。
「来年の春になれば、と思っていたが、馬っぷりが変わってきた」と池江師。グランプリという夢舞台で、究極の良血馬が、最高の輝きを放つ。
◆池江泰郎調教師と有馬記念 過去の成績は【2226】。87年メジロデュレン、06年ディープインパクトで優勝した。87年は今回と同じく12月27日に行われた。
4強最強はロールス!“伝説の新馬戦”再び!…27日・有馬記念
08年10月26日、京都5R(芝1800メートル)。のちに「伝説の新馬戦」と呼ばれるレースでデビューした3歳馬4頭が、有馬記念という大舞台で再び激突する。アンライバルド(皐月賞)、リーチザクラウン(ダービー2着)、ブエナビスタ(桜花賞、オークス)。そして、最後に脚光を浴びたのが、スリーロールスだ。新馬戦の結果は、8番人気で4着。その後の歩みも遅かったが、秋から急上昇し、菊花賞を制した。勢いは、間違いなく一番。出世競争での“大逆転劇”も、決して夢ではない。
“3強”に注目が集まった新馬戦には、もう一頭“金の卵”が眠っていた。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ…。それから0秒2離れた4番手で入線したのが、スリーロールスだった。
11頭立ての8番人気。陣営は、腕試しの気持ちが強かった。「まだ太いと思ったけど、クラシックを狙う強い馬が出てくるので、どれだけやれるか使ってみたかった。内容のある4着だったし、今後が面白いと感じた」と武調教師は振り返る。
予想以上の手応えを得た初陣。鞍上を務めた横山典は、「大事に育てた方がいいよ。この馬は走るよ」と指揮官に声をかけた。「物事をはっきり言う性格なので、彼の評価を聞いてみたかったんだが、その言葉で走るという思いが強まった」。
このレースに、熱い視線を送っていたホースマンが、もう一人いた。3月の毎日杯で初めてコンビを組み、菊花賞制覇へと導いた浜中だ。「“3強”と言われていたけど、この馬もいいと聞いていたし、僕は“4強”のつもりで見ていた。4着に負けはしたけど、やっぱり走ると思った」。
初勝利を挙げたのが3戦目。体質が弱く、500万突破には5戦も要したが、4か月に及ぶ夏場の休養を経て、大きな変化を遂げた。「腰がしっかりして、パワーアップした感触が伝わってきた」。9月の野分特別(1000万)では、4馬身差をつけて古馬を圧倒。浜中は、デビュー戦での予感が間違っていなかったことを確信した。
3冠最終戦でタイトルを手にしたことで、一躍世代のトップクラスに浮上した。「菊花賞の2着馬(フォゲッタブル)は、その後ステイヤーズSを勝ったし、古馬相手でもやれると思う」と浜中は言い切った。1年2か月ぶりの“再戦”。最後の最後で、世代最強を示すつもりだ。
◆グングン成長中 スリーロールスは、今が成長期。担当の永山調教厩務員が「後肢や胸元に肉がついた。ほかの馬より1升ぐらい多く食べる」と言うほど、食欲が旺盛だ。ジャパンCを使わなかったローテーションも大正解で、「上り調子で行けるし、2500メートルは、かえっていい。ジョッキー(浜中)もつかんでくれている」と期待を膨らませていた。
[伝説の新馬戦VTR] 勝ったのは、3番人気のアンライバルド。好位から楽に抜け出す、危なげない内容だった。1番人気に推されたのは、ブエナビスタ。後方からメンバー最速のラスト3ハロン33秒5の脚で追い込んだものの、3着。2番人気のリーチザクラウンも、直線で差を詰めたが2着。スリーロールスは、好位から流れ込んでの4着だった。
[スリーロールス・メモ]
◆菊花賞馬の有馬記念制覇(3歳時) 72年イシノヒカル、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ。
◆史上最年少Vへ 浜中は、デビュー3年目での初参戦。レース2日前の12月25日が21歳の誕生日で、優勝すれば、武豊(90年オグリキャップ)の記録(21歳9か月9日)を大幅に更新する。
“3強”に注目が集まった新馬戦には、もう一頭“金の卵”が眠っていた。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ…。それから0秒2離れた4番手で入線したのが、スリーロールスだった。
11頭立ての8番人気。陣営は、腕試しの気持ちが強かった。「まだ太いと思ったけど、クラシックを狙う強い馬が出てくるので、どれだけやれるか使ってみたかった。内容のある4着だったし、今後が面白いと感じた」と武調教師は振り返る。
予想以上の手応えを得た初陣。鞍上を務めた横山典は、「大事に育てた方がいいよ。この馬は走るよ」と指揮官に声をかけた。「物事をはっきり言う性格なので、彼の評価を聞いてみたかったんだが、その言葉で走るという思いが強まった」。
このレースに、熱い視線を送っていたホースマンが、もう一人いた。3月の毎日杯で初めてコンビを組み、菊花賞制覇へと導いた浜中だ。「“3強”と言われていたけど、この馬もいいと聞いていたし、僕は“4強”のつもりで見ていた。4着に負けはしたけど、やっぱり走ると思った」。
初勝利を挙げたのが3戦目。体質が弱く、500万突破には5戦も要したが、4か月に及ぶ夏場の休養を経て、大きな変化を遂げた。「腰がしっかりして、パワーアップした感触が伝わってきた」。9月の野分特別(1000万)では、4馬身差をつけて古馬を圧倒。浜中は、デビュー戦での予感が間違っていなかったことを確信した。
3冠最終戦でタイトルを手にしたことで、一躍世代のトップクラスに浮上した。「菊花賞の2着馬(フォゲッタブル)は、その後ステイヤーズSを勝ったし、古馬相手でもやれると思う」と浜中は言い切った。1年2か月ぶりの“再戦”。最後の最後で、世代最強を示すつもりだ。
◆グングン成長中 スリーロールスは、今が成長期。担当の永山調教厩務員が「後肢や胸元に肉がついた。ほかの馬より1升ぐらい多く食べる」と言うほど、食欲が旺盛だ。ジャパンCを使わなかったローテーションも大正解で、「上り調子で行けるし、2500メートルは、かえっていい。ジョッキー(浜中)もつかんでくれている」と期待を膨らませていた。
[伝説の新馬戦VTR] 勝ったのは、3番人気のアンライバルド。好位から楽に抜け出す、危なげない内容だった。1番人気に推されたのは、ブエナビスタ。後方からメンバー最速のラスト3ハロン33秒5の脚で追い込んだものの、3着。2番人気のリーチザクラウンも、直線で差を詰めたが2着。スリーロールスは、好位から流れ込んでの4着だった。
[スリーロールス・メモ]
◆菊花賞馬の有馬記念制覇(3歳時) 72年イシノヒカル、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ。
◆史上最年少Vへ 浜中は、デビュー3年目での初参戦。レース2日前の12月25日が21歳の誕生日で、優勝すれば、武豊(90年オグリキャップ)の記録(21歳9か月9日)を大幅に更新する。
2009年12月21日月曜日
JRA、来年からGIの本馬場入場曲を変更
JRA(日本中央競馬会)は21日、GIと重賞レースの本馬場入場曲を2010年から変更すると発表した。
変更するのはGIレース2曲とGI以外の重賞レース3曲の計5曲で、関東のGIが「Glory」、関西GIは「Victory Road」、関東重賞は「A Winner」、関西重賞は「Get A Chance」。また第3場の重賞入場曲「To The Top」が新たに加わった。制作は映画やテレビ、舞台などの楽曲を数多く手がけ、天皇陛下ご即位20年奉祝曲「太陽の国」を作曲した岩代太郎氏で、来年1月5日の中山金杯、京都金杯から使用される。
また、これまで20年以上にわたって使用されていた関東GIの「グレート・エクウス・マーチ」は有馬記念が最後で、関西GIの「ザ・チャンピオン」などは26、27日のレースで特別に使用されることも発表された。
変更するのはGIレース2曲とGI以外の重賞レース3曲の計5曲で、関東のGIが「Glory」、関西GIは「Victory Road」、関東重賞は「A Winner」、関西重賞は「Get A Chance」。また第3場の重賞入場曲「To The Top」が新たに加わった。制作は映画やテレビ、舞台などの楽曲を数多く手がけ、天皇陛下ご即位20年奉祝曲「太陽の国」を作曲した岩代太郎氏で、来年1月5日の中山金杯、京都金杯から使用される。
また、これまで20年以上にわたって使用されていた関東GIの「グレート・エクウス・マーチ」は有馬記念が最後で、関西GIの「ザ・チャンピオン」などは26、27日のレースで特別に使用されることも発表された。
ブラインドラックが7馬身差圧勝/米G1
現地時間20日、米・ハリウッドパーク競馬場で行われたハリウッドスターレットS(2歳牝、米G1・オールウェザー8.5f、7頭立て)は、R.ベハラーノ騎手騎乗の2番人気ブラインドラック Blind Luckが、ミスヘザーリー Miss Heather Leeに7馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1分41秒96(良)。さらに3/4馬身差の3着にはアーメンハレルヤ Amen Hallelujahが入り、1番人気ビューティシャン Beauticianは最下位7着に敗れた。
【勝ち馬プロフィール】
◆ブラインドラック(牝2)
父:Pollard's Vision
母:Lucky One
母父:Best of Luck
産地:米国
厩舎:米・J.ホレンドーファー
通算成績:6戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:09年オークリーフS(米G1)
【勝ち馬プロフィール】
◆ブラインドラック(牝2)
父:Pollard's Vision
母:Lucky One
母父:Best of Luck
産地:米国
厩舎:米・J.ホレンドーファー
通算成績:6戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:09年オークリーフS(米G1)
【有馬記念】マイネルキッツ、鞍上は皇成
有馬記念に出走予定のマイネルキッツの鞍上は20日、三浦皇成騎手(20)=美・フリー=に決まった。主戦の松岡騎手が同日の阪神Cのエイシンタイガーに騎乗して降着となり、騎乗が不可能となったため。三浦は「指名してくださった関係者の方々の期待に応えられるよう頑張ります。与えられたチャンスはモノにしたいです」と年末GP初参戦の意欲を語った。水曜日の最終追い切りに騎乗する予定。
松岡正海騎手、石橋脩騎手が騎乗停止に
20日の阪神11Rで8位に入線したエイシンタイガーは、スタート後まもなく急に内側に斜行し、タマモナイスプレイの走行を妨害したため12着に降着。松岡正海騎手(25)=美・相沢=は、26日から1月9日(開催日4日間)まで騎乗停止となり、有馬記念のマイネルキッツは騎乗できなくなった。また、中京9Rでトーホウカイザーに騎乗した石橋脩騎手(25)=美・柴田人=は、最後の直線で外側に斜行。走行妨害とはならなかったが危険な騎乗のため26、27日の開催2日間の騎乗停止となった。
【有馬記念】ブエナビスタ、横山典なら差し切る!
いよいよ年末GP・有馬記念ウイークに突入だ。今年は3歳勢が多数参戦するが、一番の注目は2冠牝馬ブエナビスタ。3歳牝馬の優勝は1960年のスターロツチ1頭で、勝てば49年ぶりで史上2頭目。今回は手綱が冴え渡る横山典弘騎手(41)との初コンビ。GIで男馬と対決するのは初めてだが、心強いパートナーを得たブエナが“草食男子”を圧倒して、輝きを取り戻して見せる!
2009年も残すところあと10日。いよいよ年末の風物詩、有馬記念ウイークを迎えた。
主役は今春の2冠牝馬ブエナビスタだ。3歳牝馬の優勝は1960年スターロツチ1頭だけ。あのヒシアマゾン(94年)も、ダイワスカーレット(07年)も2着だった。GI舞台では初対決となる牡馬を倒し、歴史的な女傑、“歴女”となって締めくくる。
桜花賞、オークスを爆発的な末脚で制し、春を謳歌したブエナビスタ。夏以降は札幌記念2着、秋華賞は2位に入線したが進路妨害で3着降着。エリザベス女王杯ではクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの大逃げを捕まえきれずに3着と1番人気を裏切る形に…。悪い流れを何とか断ち切らなくてはいけない。陣営が選んだのは騎手のスイッチ。デビューから騎乗してきた安藤勝己騎手から、“ノリ”の愛称で親しまれる関東の名手・横山典弘騎手への乗り替わりだった。
「ブエナビスタの能力は、ファンのみんながよく分かっている。いまさら、どうこう言う必要もないでしょう。おれは任せられたレースでしっかり乗るだけ」
19日は中山メーンで7番人気ショウワモダンを優勝に導き、20日は阪神で騎乗していたノリ。謙虚で、冷静な中にも自信を感じさせる言葉で抱負を語る。“彼ならどうにかしてくれる”と周囲に期待を抱かせるに十分な今年の活躍だ。15度目の挑戦でダービーをロジユニヴァースで初制覇。8歳の高齢馬カンパニーとのコンビで天皇賞・秋とマイルCSの2つのGIを制した。夏には史上5人目の2000勝も達成。デビュー24年目にして最も充実しているといっていい。
「前の方か、中団か、それとも今までのように後方かは分からんが、当たり(馬への接し方)が違うんやし、追い出すタイミングも違うやろ」。ブエナを管理する松田博資調教師も新コンビの戦法を楽しみにしている。
「牝馬が有馬記念を使うことすら、めったにないこと。ファン投票でウオッカと500票差ぐらいの2位(10万4544票)と人気がある馬だからな。ここまで順調にきているから、楽しみだよ」。狂いかけた歯車を何とかしてくれるのは、この男。そんな思いがトレーナーの言葉に込められている。
その辺のことは、ノリも十分に承知している。
「走るのは馬。おれ自身は変わったことをするつもりはないよ。寒い時期だから、無事に出走するのが一番だけど、こういう馬に乗れるチャンスをもらったんだから、精いっぱい頑張りたい」
初騎乗でJRAのGIを4勝しているトップ騎手が、1番人気確実の3歳女王をどう乗りこなすのか。考えるだけでもワクワクしてくる。楽しみな1週間の幕開けだ。
2009年も残すところあと10日。いよいよ年末の風物詩、有馬記念ウイークを迎えた。
主役は今春の2冠牝馬ブエナビスタだ。3歳牝馬の優勝は1960年スターロツチ1頭だけ。あのヒシアマゾン(94年)も、ダイワスカーレット(07年)も2着だった。GI舞台では初対決となる牡馬を倒し、歴史的な女傑、“歴女”となって締めくくる。
桜花賞、オークスを爆発的な末脚で制し、春を謳歌したブエナビスタ。夏以降は札幌記念2着、秋華賞は2位に入線したが進路妨害で3着降着。エリザベス女王杯ではクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの大逃げを捕まえきれずに3着と1番人気を裏切る形に…。悪い流れを何とか断ち切らなくてはいけない。陣営が選んだのは騎手のスイッチ。デビューから騎乗してきた安藤勝己騎手から、“ノリ”の愛称で親しまれる関東の名手・横山典弘騎手への乗り替わりだった。
「ブエナビスタの能力は、ファンのみんながよく分かっている。いまさら、どうこう言う必要もないでしょう。おれは任せられたレースでしっかり乗るだけ」
19日は中山メーンで7番人気ショウワモダンを優勝に導き、20日は阪神で騎乗していたノリ。謙虚で、冷静な中にも自信を感じさせる言葉で抱負を語る。“彼ならどうにかしてくれる”と周囲に期待を抱かせるに十分な今年の活躍だ。15度目の挑戦でダービーをロジユニヴァースで初制覇。8歳の高齢馬カンパニーとのコンビで天皇賞・秋とマイルCSの2つのGIを制した。夏には史上5人目の2000勝も達成。デビュー24年目にして最も充実しているといっていい。
「前の方か、中団か、それとも今までのように後方かは分からんが、当たり(馬への接し方)が違うんやし、追い出すタイミングも違うやろ」。ブエナを管理する松田博資調教師も新コンビの戦法を楽しみにしている。
「牝馬が有馬記念を使うことすら、めったにないこと。ファン投票でウオッカと500票差ぐらいの2位(10万4544票)と人気がある馬だからな。ここまで順調にきているから、楽しみだよ」。狂いかけた歯車を何とかしてくれるのは、この男。そんな思いがトレーナーの言葉に込められている。
その辺のことは、ノリも十分に承知している。
「走るのは馬。おれ自身は変わったことをするつもりはないよ。寒い時期だから、無事に出走するのが一番だけど、こういう馬に乗れるチャンスをもらったんだから、精いっぱい頑張りたい」
初騎乗でJRAのGIを4勝しているトップ騎手が、1番人気確実の3歳女王をどう乗りこなすのか。考えるだけでもワクワクしてくる。楽しみな1週間の幕開けだ。
【有馬記念】ブエナ坂路調整「ホンマ順調」
19日に滋賀・栗東トレセンCWコースでラスト1ハロン(200メートル)13秒7の調教を行ったブエナビスタは、翌20日は坂路で調整。4ハロン70秒1−51秒8−17秒0と軽めのメニューだったが、この馬らしい軽快なフットワークだった。松田博調教師は「ええ感じやな。ここまでホンマに順調」と状態の良さに満足そうな様子。「ウチの厩舎の馬はみんな大人しいのばかりやから、調整しやすいわ」と夏から4戦目と3歳牝馬にはきついローテーションにも不安はないようだ。
【有馬記念】ブエナ49年ぶり歴史刻む
「有馬記念・G1」(27日、中山)
49年ぶりの快挙達成へ-。いよいよ競馬1年を締めくくる大一番・有馬ウイークが開幕。ブエナビスタが着々と臨戦態勢を整えている。60年スターロツチ以来、遠ざかっている3歳牝馬による暮れのグランプリ制覇。春2冠、桜花賞とオークスで見せた爆発的な末脚で歴史を動かしたい。ファン投票2位、今年の出走馬中ではトップとなる得票数にも後押しされ、重い扉をこじあける。
◇ ◇
ダイワスカーレットが牝馬として37年ぶりのVを成し遂げてからちょうど1年。今年もまた、名牝が歴史を塗り替えようとしている。ブエナビスタが狙うのは60年スターロツチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇にほかならない。
数多くの女傑が暮れのグランプリに挑んでは敗れ去った。86年メジロラモーヌ、94年ヒシアマゾン、02年ファインモーション-。今なお輝きを放つ07年ウオッカですら、歴史を動かすには至っていない。「勝てばスターロツチ以来か。高松(三太)さんが乗っていた馬やな。レースは覚えとらんけど、記憶はあるよ。確か抽選で突破したんやろ」。名伯楽・松田博師ですらおぼろげな記憶が、約半世紀という年月の長さを示している。
それでも“挑戦”という言葉は決してふさわしくない。「まあ、普通に回ってくればと思っているよ。最近は恵まれていないだけやからな」とトレーナーは言い放つ。札幌記念(2着)、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)とこの秋の3戦は消化不良に終わっているとはいえ、圧倒的な能力は誰もが認めるところ。ウオッカに次ぐ2位、出走馬中ではトップのファン投票数が、ブエナに対する期待と評価を物語る。
09年最終決戦へ向けての準備はこれ以上なく、順風満帆に進む。「前走後はそれほど疲れが残らなかった。以前は弱いところもあったんだけどな」との言葉通り、中間も濃密なメニューを消化している。20日は開門直後に栗東坂路を駆け上がり4F70秒1-17秒0。動き、歩様をきっちりとチェックし「全く問題はない。気候の変化にも動じない馬やし、順調だよ」と好調を約束した。
快挙達成のサポート役には横山典を抜てき。今年はダービーを含めてG1で3勝を挙げている絶好調男との融合に「楽しみと言えば楽しみやな。今のブエナならどんな競馬でもできるとは思う」と胸を躍らせる。今年は既に3億5810万5000円の賞金をゲット。今回勝てばウオッカとカンパニーを抜いて09年JRA年間獲得賞金No.1となる。記録、能力、話題性。あらゆるファクターで主役を担う、ブエナビスタの有馬ウイークがいよいよ開幕だ。
49年ぶりの快挙達成へ-。いよいよ競馬1年を締めくくる大一番・有馬ウイークが開幕。ブエナビスタが着々と臨戦態勢を整えている。60年スターロツチ以来、遠ざかっている3歳牝馬による暮れのグランプリ制覇。春2冠、桜花賞とオークスで見せた爆発的な末脚で歴史を動かしたい。ファン投票2位、今年の出走馬中ではトップとなる得票数にも後押しされ、重い扉をこじあける。
◇ ◇
ダイワスカーレットが牝馬として37年ぶりのVを成し遂げてからちょうど1年。今年もまた、名牝が歴史を塗り替えようとしている。ブエナビスタが狙うのは60年スターロツチ以来、49年ぶりとなる3歳牝馬のグランプリ制覇にほかならない。
数多くの女傑が暮れのグランプリに挑んでは敗れ去った。86年メジロラモーヌ、94年ヒシアマゾン、02年ファインモーション-。今なお輝きを放つ07年ウオッカですら、歴史を動かすには至っていない。「勝てばスターロツチ以来か。高松(三太)さんが乗っていた馬やな。レースは覚えとらんけど、記憶はあるよ。確か抽選で突破したんやろ」。名伯楽・松田博師ですらおぼろげな記憶が、約半世紀という年月の長さを示している。
それでも“挑戦”という言葉は決してふさわしくない。「まあ、普通に回ってくればと思っているよ。最近は恵まれていないだけやからな」とトレーナーは言い放つ。札幌記念(2着)、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)とこの秋の3戦は消化不良に終わっているとはいえ、圧倒的な能力は誰もが認めるところ。ウオッカに次ぐ2位、出走馬中ではトップのファン投票数が、ブエナに対する期待と評価を物語る。
09年最終決戦へ向けての準備はこれ以上なく、順風満帆に進む。「前走後はそれほど疲れが残らなかった。以前は弱いところもあったんだけどな」との言葉通り、中間も濃密なメニューを消化している。20日は開門直後に栗東坂路を駆け上がり4F70秒1-17秒0。動き、歩様をきっちりとチェックし「全く問題はない。気候の変化にも動じない馬やし、順調だよ」と好調を約束した。
快挙達成のサポート役には横山典を抜てき。今年はダービーを含めてG1で3勝を挙げている絶好調男との融合に「楽しみと言えば楽しみやな。今のブエナならどんな競馬でもできるとは思う」と胸を躍らせる。今年は既に3億5810万5000円の賞金をゲット。今回勝てばウオッカとカンパニーを抜いて09年JRA年間獲得賞金No.1となる。記録、能力、話題性。あらゆるファクターで主役を担う、ブエナビスタの有馬ウイークがいよいよ開幕だ。
【朝日杯FS】満開ローズ!2歳キング
「朝日杯FS・G1」(20日、中山)
ついにバラ一族からG1馬が誕生した。1番人気ローズキングダムが、一族の武器である瞬発力を発揮し完勝。無傷3連勝で2歳王者に輝いた。小牧、橋口師、馬主のサンデーレーシングは、1番人気で3着に敗れた04年ペールギュントの雪辱を果たした。2着は2番人気のエイシンアポロンで、3着には5番人気のダイワバーバリアンが入った。
◇ ◇
役者が違った。ローズキングダムは自慢の切れ味で先に抜け出したエイシン アポロンを捕らえると、一気に後続馬を突き放す。まさに完勝。力でねじ伏せて、無敗で2歳王者に輝いた。
好スタートからスッと中団に下げて、小牧は仕掛けるタイミングを待った。4角から徐々に進出しゴーサインを出すと、あとはゴールを目指すだけ。「自分の馬が一番強いと思って乗った。いつでも先頭に立てる感じだった」。自信に満ちあふれた表情で主戦は振り返る。
母ローズバド、祖母はロゼカラー。重賞覇者が並ぶ“バラ一族”だが、母の2着3回をはじめ、G1には手が届かなかった。「何としても大きな勲章がほしかった」と橋口師。小柄な体形、馬群にもひるまない根性と瞬発力、母から受け継いだ能力で見事に師の願いをかなえた。
レース前に、師はデイリー杯2歳Sの覇者リディルを見舞った。有力候補に名を連ねながら骨折。無事なら同じ舞台に立つはずだった。「診療所に入院しているので、応援してくれよと言ってきた」と話した。
小牧にとっては忘れ物を取り返す、リベンジの舞台だった。中央へ移籍した04年、同じ橋口厩舎のペールギュントで参戦、1番人気で3着に終わった。「脚を余したレースをして悪い面が目立った。あそこから運が下がった」。園田のエースとして君臨した男のプライドは傷つき、騎乗にも迷いが出る日々。ペールギュントの背中を譲っただけでなく、結果を残せずに悪循環へと陥った。それでも、昨年の桜花賞(レジネッタ)でG1初制覇を決めると、今年はこの勝利で自己最高の年間重賞8勝目。「G1を勝ってから気持ちが楽になった。ケガもないし、力まずに乗っている」。輝きを取り戻した42歳のベテランの表情が緩む。
来年、キングダムは皐月賞トライアルからの始動を予定する。「こんなに素晴らしい馬にまたがることができ、すごくうれしい。一戦一戦取りこぼさないで、ダービーに行きたい。涙はダービーまで取っておきます」と小牧。府中の頂上決戦は、橋口師にとっても悲願のタイトルだ。2歳王者から真の王者へ。王道を突き進み、大きなバラを咲かせ続ける。
ついにバラ一族からG1馬が誕生した。1番人気ローズキングダムが、一族の武器である瞬発力を発揮し完勝。無傷3連勝で2歳王者に輝いた。小牧、橋口師、馬主のサンデーレーシングは、1番人気で3着に敗れた04年ペールギュントの雪辱を果たした。2着は2番人気のエイシンアポロンで、3着には5番人気のダイワバーバリアンが入った。
◇ ◇
役者が違った。ローズキングダムは自慢の切れ味で先に抜け出したエイシン アポロンを捕らえると、一気に後続馬を突き放す。まさに完勝。力でねじ伏せて、無敗で2歳王者に輝いた。
好スタートからスッと中団に下げて、小牧は仕掛けるタイミングを待った。4角から徐々に進出しゴーサインを出すと、あとはゴールを目指すだけ。「自分の馬が一番強いと思って乗った。いつでも先頭に立てる感じだった」。自信に満ちあふれた表情で主戦は振り返る。
母ローズバド、祖母はロゼカラー。重賞覇者が並ぶ“バラ一族”だが、母の2着3回をはじめ、G1には手が届かなかった。「何としても大きな勲章がほしかった」と橋口師。小柄な体形、馬群にもひるまない根性と瞬発力、母から受け継いだ能力で見事に師の願いをかなえた。
レース前に、師はデイリー杯2歳Sの覇者リディルを見舞った。有力候補に名を連ねながら骨折。無事なら同じ舞台に立つはずだった。「診療所に入院しているので、応援してくれよと言ってきた」と話した。
小牧にとっては忘れ物を取り返す、リベンジの舞台だった。中央へ移籍した04年、同じ橋口厩舎のペールギュントで参戦、1番人気で3着に終わった。「脚を余したレースをして悪い面が目立った。あそこから運が下がった」。園田のエースとして君臨した男のプライドは傷つき、騎乗にも迷いが出る日々。ペールギュントの背中を譲っただけでなく、結果を残せずに悪循環へと陥った。それでも、昨年の桜花賞(レジネッタ)でG1初制覇を決めると、今年はこの勝利で自己最高の年間重賞8勝目。「G1を勝ってから気持ちが楽になった。ケガもないし、力まずに乗っている」。輝きを取り戻した42歳のベテランの表情が緩む。
来年、キングダムは皐月賞トライアルからの始動を予定する。「こんなに素晴らしい馬にまたがることができ、すごくうれしい。一戦一戦取りこぼさないで、ダービーに行きたい。涙はダービーまで取っておきます」と小牧。府中の頂上決戦は、橋口師にとっても悲願のタイトルだ。2歳王者から真の王者へ。王道を突き進み、大きなバラを咲かせ続ける。
横山典ブエナ一番締め!「きっちり仕事する」…さあ有馬ウイーク!!
さあ、グランプリ・ウイークだ。暮れの大一番、第54回有馬記念・G1(27日、中山)の主役を務めるのは、3歳牝馬として49年ぶりの優勝を目指すブエナビスタ。それまでの主戦・安藤勝からバトンを受けた横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=はデビュー24年目の今年、ダービー初制覇、JRA通算2000勝、ワールド・スーパーJSで優勝するなど、2009年の顔。前3戦は勝ち星に見放された桜花賞、オークス馬をどのように勝利に導くのか。名手の手綱さばきに注目が集まる。
最高の2009年を締めくくる時が来た。ファン投票実質1位のブエナビスタで臨むグランプリ。注目の3歳牝馬が巡ってきた喜びを、横山典は静かにかみ締めた。
「いいチャンスをもらった。最後に、いい馬の手綱が回ってきたのは、うれしい限りだよ。本当に楽しみだ」
紛れもなく、横山の2009年だった。15回目の挑戦で、念願のダービーを制覇。カンパニーでは天皇賞・秋、マイルCSを制した。重賞11勝は、断然トップ。ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズ(WSJS)優勝も果たした。
「本人は意外と冷めてるもの。周りが言うほど変わっちゃいない。WSJSだって運だよ。優勝なんて、考えていなかった。今年、今年って簡単に区切られるけど、来年ダメだったら叩かれる。恐ろしい世界だよ」
表情を引き締めたが、自らのスタンスを貫き、結果を残してきた事実は変わらない。ダービー制覇のパートナー・ロジユニヴァースは、態勢が整わず有馬記念を回避したが、直後にブエナビスタ陣営から騎乗依頼が舞い込んだ。確かな手腕を見込まれてのことだ。
「頑張るよ。いつも通り、きっちりと仕事をするだけだ。中山だ、何だと言われるが、走るのは馬なんだしさ。普通に走ってくれればいい」
注目度NO1の3歳牝馬は過去3戦、1番人気で差し届かず、勝利を逃してきた。新味を期待されての新コンビ。重圧は想像に難くないが、横山は逃げることなく、真正面から受け止める。
「プレッシャーは、誰にだってある。でも、応援が力になるからね。たくさんのお客さんに来てもらって、盛り上がればいい。その中で、自分の競馬ができれば」
やるべきことは、ただひとつ。横山はブエナビスタの能力を出し切ることに、全神経を注ぐ。
「競馬は何があるか分からない。古馬の強豪が相手だし、(小回りで紛れのある)中山なんだから。でも、チャンスは大きいよ。人気は1番だろうし、みんなが納得できるような競馬をしたい」
初めて背中にまたがるグランプリ当日、名手は何を感じ、どんなレース運びを選択するのか。横山とブエナビスタの2分30秒に、日本中の熱い視線が注がれる。
◆松田博師「順調」 ブエナビスタは20日朝、滋賀・栗東トレーニングセンターの坂路で調整した。落ち着いた走りで、200メートル17秒平均のキャンター調教。名牝の風格が漂うような動きだった。「特に変わったことはない。ここまで本当に順調にきている」と松田博調教師は話した。暮れのグランプリは、横山典が騎乗するが、「どんなレースもできる馬だと思う。うまく乗ってくれるだろう」とベテランの手綱さばきに信頼を寄せた。
◆横山典の初騎乗G1制覇 98年皐月賞(セイウンスカイ)、阪神3歳牝馬S(スティンガー)、00年朝日杯3歳S(メジロベイリー)、04年天皇賞・春(イングランディーレ)
◆松田博調教師&横山典コンビのG1成績 通算【0332】。2着は、03年フェブラリーS(ビワシンセイキ)、05年菊花賞(アドマイヤジャパン)、06年菊花賞(ドリームパスポート)。
[09年の横山典]
▼2月7日 小倉で初めての重賞制覇(小倉大賞典=サンライズマックス)。
▼3月15日 中山牝馬Sをキストゥヘヴンで制し、自身初の重賞騎乗機会4連勝を果たす。
▼5月31日 ロジユニヴァースで悲願のダービー制覇。「東京の直線は、本当に長い。必死でした」
▼7月18日 史上5人目のJRA通算2000勝を達成。「スタンドの家族にパワーをもらったよ」
▼9月6日 2017勝目をマーク。増沢末夫元騎手を抜き、史上4位に。
▼9月18日 父である元騎手・横山富雄さんが病気のため死去。「これからも、いい仕事をするのが、一番喜んでくれることだと思う」
▼11月1日 8歳馬カンパニーで天皇賞・秋を優勝。「おじさん世代に力を与えることができたんじゃないかな」
▼11月22日 カンパニーのラストランとなったマイルCSを勝利で飾る。
▼12月6日 ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズで、14年ぶり2回目の優勝。「久しぶりの1位の座。最高です!!」
最高の2009年を締めくくる時が来た。ファン投票実質1位のブエナビスタで臨むグランプリ。注目の3歳牝馬が巡ってきた喜びを、横山典は静かにかみ締めた。
「いいチャンスをもらった。最後に、いい馬の手綱が回ってきたのは、うれしい限りだよ。本当に楽しみだ」
紛れもなく、横山の2009年だった。15回目の挑戦で、念願のダービーを制覇。カンパニーでは天皇賞・秋、マイルCSを制した。重賞11勝は、断然トップ。ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズ(WSJS)優勝も果たした。
「本人は意外と冷めてるもの。周りが言うほど変わっちゃいない。WSJSだって運だよ。優勝なんて、考えていなかった。今年、今年って簡単に区切られるけど、来年ダメだったら叩かれる。恐ろしい世界だよ」
表情を引き締めたが、自らのスタンスを貫き、結果を残してきた事実は変わらない。ダービー制覇のパートナー・ロジユニヴァースは、態勢が整わず有馬記念を回避したが、直後にブエナビスタ陣営から騎乗依頼が舞い込んだ。確かな手腕を見込まれてのことだ。
「頑張るよ。いつも通り、きっちりと仕事をするだけだ。中山だ、何だと言われるが、走るのは馬なんだしさ。普通に走ってくれればいい」
注目度NO1の3歳牝馬は過去3戦、1番人気で差し届かず、勝利を逃してきた。新味を期待されての新コンビ。重圧は想像に難くないが、横山は逃げることなく、真正面から受け止める。
「プレッシャーは、誰にだってある。でも、応援が力になるからね。たくさんのお客さんに来てもらって、盛り上がればいい。その中で、自分の競馬ができれば」
やるべきことは、ただひとつ。横山はブエナビスタの能力を出し切ることに、全神経を注ぐ。
「競馬は何があるか分からない。古馬の強豪が相手だし、(小回りで紛れのある)中山なんだから。でも、チャンスは大きいよ。人気は1番だろうし、みんなが納得できるような競馬をしたい」
初めて背中にまたがるグランプリ当日、名手は何を感じ、どんなレース運びを選択するのか。横山とブエナビスタの2分30秒に、日本中の熱い視線が注がれる。
◆松田博師「順調」 ブエナビスタは20日朝、滋賀・栗東トレーニングセンターの坂路で調整した。落ち着いた走りで、200メートル17秒平均のキャンター調教。名牝の風格が漂うような動きだった。「特に変わったことはない。ここまで本当に順調にきている」と松田博調教師は話した。暮れのグランプリは、横山典が騎乗するが、「どんなレースもできる馬だと思う。うまく乗ってくれるだろう」とベテランの手綱さばきに信頼を寄せた。
◆横山典の初騎乗G1制覇 98年皐月賞(セイウンスカイ)、阪神3歳牝馬S(スティンガー)、00年朝日杯3歳S(メジロベイリー)、04年天皇賞・春(イングランディーレ)
◆松田博調教師&横山典コンビのG1成績 通算【0332】。2着は、03年フェブラリーS(ビワシンセイキ)、05年菊花賞(アドマイヤジャパン)、06年菊花賞(ドリームパスポート)。
[09年の横山典]
▼2月7日 小倉で初めての重賞制覇(小倉大賞典=サンライズマックス)。
▼3月15日 中山牝馬Sをキストゥヘヴンで制し、自身初の重賞騎乗機会4連勝を果たす。
▼5月31日 ロジユニヴァースで悲願のダービー制覇。「東京の直線は、本当に長い。必死でした」
▼7月18日 史上5人目のJRA通算2000勝を達成。「スタンドの家族にパワーをもらったよ」
▼9月6日 2017勝目をマーク。増沢末夫元騎手を抜き、史上4位に。
▼9月18日 父である元騎手・横山富雄さんが病気のため死去。「これからも、いい仕事をするのが、一番喜んでくれることだと思う」
▼11月1日 8歳馬カンパニーで天皇賞・秋を優勝。「おじさん世代に力を与えることができたんじゃないかな」
▼11月22日 カンパニーのラストランとなったマイルCSを勝利で飾る。
▼12月6日 ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズで、14年ぶり2回目の優勝。「久しぶりの1位の座。最高です!!」
けん断裂が判明 ファントム14着…朝日杯F
◆第61回朝日杯フューチュリティS(20日、中山・芝1600メートル) 3番人気で14着に敗れたトーセンファントムは、レース後に右前浅屈けん不全断裂を発症していることが判明した。内田は「3コーナーから外へもたれて苦しかった。直線はバランスを崩し、まったく伸びなかった。ボキっというような音も聞こえて…。骨折ではなさそうだが、大事に至らなければいいが…」と、がっくりと肩を落としていた。今後は未定。
2着アポロン、価値ある敗戦…朝日杯FS
◆第61回朝日杯フューチュリティS(20日、中山競馬場、芝1600メートル、良) 直線で力強く抜け出したローズキングダム(小牧)が1番人気に応え、無傷の3連勝で世代のトップに立った。曽祖母ローザネイから派生するバラ一族の新星が、一族に悲願のG1制覇をもたらした。2着はエイシンアポロンが入り、3番人気のトーセンファントムは、レース中に右前浅屈けん不全断裂を発症し14着に敗れた。
2番人気に推された京王杯2歳Sの覇者エイシンアポロンは道中、外の6番手からチャンスをうかがった。4コーナーでスムーズに進出して、直線半ばで先頭へ。完全に勝ちパターンの競馬だったが、最後はローズキングダムの末脚に屈し、2着に終わった。
池添は「馬の後ろに付けられて、位置取りもイメージ通り。直線もしっかりと伸びたし、完璧なレースだったけどね。体調も良かったので自信を持って積極的に運べたが…」と無念そうに話した。管理する岡田調教師も「あの競馬で負けたら仕方ない。また鍛え直しますよ」と“価値ある敗戦”に手応えを感じつつも、悔しさは隠せなかった。
2番人気に推された京王杯2歳Sの覇者エイシンアポロンは道中、外の6番手からチャンスをうかがった。4コーナーでスムーズに進出して、直線半ばで先頭へ。完全に勝ちパターンの競馬だったが、最後はローズキングダムの末脚に屈し、2着に終わった。
池添は「馬の後ろに付けられて、位置取りもイメージ通り。直線もしっかりと伸びたし、完璧なレースだったけどね。体調も良かったので自信を持って積極的に運べたが…」と無念そうに話した。管理する岡田調教師も「あの競馬で負けたら仕方ない。また鍛え直しますよ」と“価値ある敗戦”に手応えを感じつつも、悔しさは隠せなかった。
5度目挑戦でV!橋口師「ホッとした」…朝日杯FS
◆第61回朝日杯フューチュリティS(20日、中山競馬場、芝1600メートル、良) 直線で力強く抜け出したローズキングダム(小牧)が1番人気に応え、無傷の3連勝で世代のトップに立った。曽祖母ローザネイから派生するバラ一族の新星が、一族に悲願のG1制覇をもたらした。2着はエイシンアポロンが入り、3番人気のトーセンファントムは、レース中に右前浅屈けん不全断裂を発症し14着に敗れた。
5回目の挑戦で、初めて朝日杯FSを勝利した橋口調教師は、喜び以上に安どの表情を見せた。「いろんなことがよぎる。(04年に)1番人気のペールギュントが不完全燃焼に終わったので、競馬は本当に難しい。うれしさよりホッとしている」。
母のローズバドも橋口師が手がけたが、G1は2着3回。あと一歩のところでタイトルに届かなかった。「母さんは細くて小さな馬。G1に手が届きそうで届かなかったから、何としても大きな勲章がほしかった。この馬はイライラすることがない。手がかからないので心強い」と信頼を置いている。
今年は期待されたリーチザクラウンがダービー2着。来年にかける思いは強い。「2着は、デイリー杯2歳Sでリディルに負けた馬。もしこのレースに出ていたら…」。骨折で戦線を離脱したもう1頭の期待馬リディル(父アグネスタキオン)を引き合いに出し、クラシック制覇の思いを巡らせた。
5回目の挑戦で、初めて朝日杯FSを勝利した橋口調教師は、喜び以上に安どの表情を見せた。「いろんなことがよぎる。(04年に)1番人気のペールギュントが不完全燃焼に終わったので、競馬は本当に難しい。うれしさよりホッとしている」。
母のローズバドも橋口師が手がけたが、G1は2着3回。あと一歩のところでタイトルに届かなかった。「母さんは細くて小さな馬。G1に手が届きそうで届かなかったから、何としても大きな勲章がほしかった。この馬はイライラすることがない。手がかからないので心強い」と信頼を置いている。
今年は期待されたリーチザクラウンがダービー2着。来年にかける思いは強い。「2着は、デイリー杯2歳Sでリディルに負けた馬。もしこのレースに出ていたら…」。骨折で戦線を離脱したもう1頭の期待馬リディル(父アグネスタキオン)を引き合いに出し、クラシック制覇の思いを巡らせた。
ジャーニーさらに進化!GP春秋制覇だ!!…27日・有馬記念
有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)に出走するドリームジャーニーが20日、栗東トレセンで順調な調整ぶりを見せつけた。池江寿調教師が見守る中、坂路コースで57秒4をマーク。また、鳴尾記念で4着に敗れたイコピコは、坂路で追い切り並みの51秒6の好時計をたたき出した。暮れのグランプリまでちょうど1週間。天皇賞・秋、ジャパンCの上位馬は不出走だが、多彩なメンバーが、暮れの大一番を盛り上げる。
冷たい風が吹きつける中、ドリームジャーニーは春秋グランプリ制覇へ向けてピッチを上げた。坂路を、今にもはじけそうな手応えで駆け上がる。脚の回転数が速まり、最後の1ハロンは13秒0(全体は57秒4)。見た目以上にスピードが乗っていた。「いいね。弾むようだったよ。天皇賞・秋(6着)より今回の方が断然いい」と池江寿調教師は状態の良さを実感した。
5歳になって本格化。今年は宝塚記念を制覇。06年の朝日杯FSで勝って以降、G1では結果を出せなかったが、ステイゴールドの自慢の息子が、ついに壁を突き破った。「さらに成長しているようだ。馬体を見ても筋肉にいい張りがある。あとは苦手な冬がどうか。朝日杯を勝っているが、基本的には夏の方がいい馬」とトレーナーは話す。少しの不安が口から出るのは、期待の裏返し。寒さを吹き飛ばす熱い走りで頂点をつかむか。
冷たい風が吹きつける中、ドリームジャーニーは春秋グランプリ制覇へ向けてピッチを上げた。坂路を、今にもはじけそうな手応えで駆け上がる。脚の回転数が速まり、最後の1ハロンは13秒0(全体は57秒4)。見た目以上にスピードが乗っていた。「いいね。弾むようだったよ。天皇賞・秋(6着)より今回の方が断然いい」と池江寿調教師は状態の良さを実感した。
5歳になって本格化。今年は宝塚記念を制覇。06年の朝日杯FSで勝って以降、G1では結果を出せなかったが、ステイゴールドの自慢の息子が、ついに壁を突き破った。「さらに成長しているようだ。馬体を見ても筋肉にいい張りがある。あとは苦手な冬がどうか。朝日杯を勝っているが、基本的には夏の方がいい馬」とトレーナーは話す。少しの不安が口から出るのは、期待の裏返し。寒さを吹き飛ばす熱い走りで頂点をつかむか。
2009年12月18日金曜日
宇田、小原、河北騎手が引退
JRAは18日、宇田登志夫騎手(29、栗東・須貝彦三厩舎)、小原義之騎手(38、栗東・小原伊佐美厩舎)、河北通騎手(37、栗東・小野幸治厩舎)が、20日(日)をもって騎手を引退すると発表した。
宇田登志夫(うだ としお)騎手は99年3月にデビュー。17日現在の通算成績はJRA1013戦38勝(うち障害95戦0勝)、地方1戦0勝。引退後は須貝彦三厩舎で調教助手となる予定。
小原義之(おばら よしゆき)騎手は90年3月にデビュー。99年ダイヤモンドS(GIII、タマモイナズマ)、08年マーチS(GIII、ナナヨーヒマワリ)などJRA重賞4勝を挙げた。17日現在の通算成績はJRA3456戦199勝、地方17戦2勝。引退後は小原伊佐美厩舎で調教助手となる予定。
河北通(かわきた とおる)騎手は91年3月にデビュー。94年アーリントンC(GIII、メルシーステージ)、95年愛知杯(GIII、サウンドバリヤー)などJRA重賞3勝を挙げた。17日現在の通算成績はJRA3116戦205勝、地方18戦1勝。引退後は小野幸治厩舎で調教助手となる予定。
宇田登志夫(うだ としお)騎手は99年3月にデビュー。17日現在の通算成績はJRA1013戦38勝(うち障害95戦0勝)、地方1戦0勝。引退後は須貝彦三厩舎で調教助手となる予定。
小原義之(おばら よしゆき)騎手は90年3月にデビュー。99年ダイヤモンドS(GIII、タマモイナズマ)、08年マーチS(GIII、ナナヨーヒマワリ)などJRA重賞4勝を挙げた。17日現在の通算成績はJRA3456戦199勝、地方17戦2勝。引退後は小原伊佐美厩舎で調教助手となる予定。
河北通(かわきた とおる)騎手は91年3月にデビュー。94年アーリントンC(GIII、メルシーステージ)、95年愛知杯(GIII、サウンドバリヤー)などJRA重賞3勝を挙げた。17日現在の通算成績はJRA3116戦205勝、地方18戦1勝。引退後は小野幸治厩舎で調教助手となる予定。
【朝日杯FS木曜追い】レオポルド“キングの走り!”
2歳チャンピオンを決定する「第61回朝日杯FS」の木曜追いが17日、美浦トレセンで行われ、フジキセキに続く父子制覇を目指すキングレオポルドが3頭併せで余裕の先着。新コンビを組む柴田善も手綱を取ってレースへ確かな手応えをつかんだ。
有り余る闘志を内に秘め、静に徹した最終追い切りだった。キングレオポルドは新コンビを組む柴田善を背にダートコースで脚慣らしをしてからWコースへ。エクスプレスワン(4歳500万)が先導し、後ろからポパイザセーラマン(5歳500万)が追いかける形でスタート。4角で3頭併走の真ん中へ入った。先輩古馬2頭に挟まれても、ひるむことなくピッチを上げる。手綱が動いた両サイドを尻目に、持ったままで明らかな手応えの差を見せつけ半馬身先着した。
「いい動きだったね。手先が軽い感じだけど、それでいてパワーもある。完成度が高いというか、ちょっと違うなという感じ」。初めて騎乗した柴田善も満足顔。「ゴールを過ぎて1頭になってからも気持ち良く、いい感じで走っていた。コーナーで併せてたまったストレスを抜いたような感じだね」。百戦錬磨の大ベテランは独特の言い回しで好感触を伝えた。
スピードもパワーも兼ね備える逸材だが、唯一とも言える課題が前向き過ぎる気性。2走前のいちょうSはハミをかんだままリズムを崩して4着。レコードVだった前走のベゴニア賞も、ハミをかんで行きたがるのを必死になだめながらの勝利だった。鞍上もその点はインプット済み。「以前のレースを見てハミをくわえるのは分かっている。きょうの稽古では我慢できていたので本番でリラックスして行けるかどうかだけ」と弱点克服に自信をのぞかせる。普段の調教を担当する橋本助手も「1度乗っただけで馬の癖をつかんでくれている。さすがです」と名手の腕に期待を寄せる。
中山芝マイルはデビュー勝ちの舞台。スタートしてすぐにコーナーが待ち構える特殊なレイアウトを経験しているのは大きな強みだ。先週の阪神JFを制したアパパネに続き、関東勢が2歳牡牝王座の独占を狙う。
▼悲願のG1初制覇なるか 堀厩舎はこれまで重賞を8勝しているものの、G1は未勝利。キンシャサノキセキが08年に高松宮記念とスプリンターズSで2着したほか、3着も3回ある。惜敗続きに終止符を打つことができるか
有り余る闘志を内に秘め、静に徹した最終追い切りだった。キングレオポルドは新コンビを組む柴田善を背にダートコースで脚慣らしをしてからWコースへ。エクスプレスワン(4歳500万)が先導し、後ろからポパイザセーラマン(5歳500万)が追いかける形でスタート。4角で3頭併走の真ん中へ入った。先輩古馬2頭に挟まれても、ひるむことなくピッチを上げる。手綱が動いた両サイドを尻目に、持ったままで明らかな手応えの差を見せつけ半馬身先着した。
「いい動きだったね。手先が軽い感じだけど、それでいてパワーもある。完成度が高いというか、ちょっと違うなという感じ」。初めて騎乗した柴田善も満足顔。「ゴールを過ぎて1頭になってからも気持ち良く、いい感じで走っていた。コーナーで併せてたまったストレスを抜いたような感じだね」。百戦錬磨の大ベテランは独特の言い回しで好感触を伝えた。
スピードもパワーも兼ね備える逸材だが、唯一とも言える課題が前向き過ぎる気性。2走前のいちょうSはハミをかんだままリズムを崩して4着。レコードVだった前走のベゴニア賞も、ハミをかんで行きたがるのを必死になだめながらの勝利だった。鞍上もその点はインプット済み。「以前のレースを見てハミをくわえるのは分かっている。きょうの稽古では我慢できていたので本番でリラックスして行けるかどうかだけ」と弱点克服に自信をのぞかせる。普段の調教を担当する橋本助手も「1度乗っただけで馬の癖をつかんでくれている。さすがです」と名手の腕に期待を寄せる。
中山芝マイルはデビュー勝ちの舞台。スタートしてすぐにコーナーが待ち構える特殊なレイアウトを経験しているのは大きな強みだ。先週の阪神JFを制したアパパネに続き、関東勢が2歳牡牝王座の独占を狙う。
▼悲願のG1初制覇なるか 堀厩舎はこれまで重賞を8勝しているものの、G1は未勝利。キンシャサノキセキが08年に高松宮記念とスプリンターズSで2着したほか、3着も3回ある。惜敗続きに終止符を打つことができるか
ローズキングダムは4枠8番/朝日杯FS枠順確定
20日(日)に中山競馬場で行われる第61回朝日杯フューチュリティS(2歳牡牝、GI・芝1600m)の枠順が18日に確定した。
東京スポーツ杯2歳S(GIII)を制したローズキングダムは4枠8番、同レース2着のトーセンファントムは8枠15番、京王杯2歳S(GII)の勝ち馬エイシンアポロンは6枠12番にそれぞれ入った。馬券は19日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 バトルシュリイマン(牡2、武士沢友治・的場均)
1-2 ダイワバーバリアン(牡2、蛯名正義・矢作芳人)
2-3 ガルボ(牡2、吉田隼人・清水英克)
2-4 ヒットジャポット(牡2、福永祐一・領家政蔵)
3-5 ダッシャーゴーゴー(牡2、佐藤哲三・安田隆行)
3-6 キングレオポルド(牡2、柴田善臣・堀宣行)
4-7 バトルレッド(牡2、田中勝春・伊藤大士)
4-8 ローズキングダム(牡2、小牧太・橋口弘次郎)
5-9 エーシンホワイティ(牡2、安藤勝己・松元茂樹)
5-10 ツルマルジュピター(牡2、勝浦正樹・坂口正則)
6-11 フローライゼ(牡2、後藤浩輝・岩戸孝樹)
6-12 エイシンアポロン(牡2、池添謙一・岡田稲男)
7-13 エスカーダ(牡2、A.クラストゥス・高市圭二)
7-14 キョウエイアシュラ(牡2、三浦皇成・矢作芳人)
8-15 トーセンファントム(牡2、内田博幸・松田国英)
8-16 ニシノメイゲツ(牡2、北村宏司・田村康仁)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
東京スポーツ杯2歳S(GIII)を制したローズキングダムは4枠8番、同レース2着のトーセンファントムは8枠15番、京王杯2歳S(GII)の勝ち馬エイシンアポロンは6枠12番にそれぞれ入った。馬券は19日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 バトルシュリイマン(牡2、武士沢友治・的場均)
1-2 ダイワバーバリアン(牡2、蛯名正義・矢作芳人)
2-3 ガルボ(牡2、吉田隼人・清水英克)
2-4 ヒットジャポット(牡2、福永祐一・領家政蔵)
3-5 ダッシャーゴーゴー(牡2、佐藤哲三・安田隆行)
3-6 キングレオポルド(牡2、柴田善臣・堀宣行)
4-7 バトルレッド(牡2、田中勝春・伊藤大士)
4-8 ローズキングダム(牡2、小牧太・橋口弘次郎)
5-9 エーシンホワイティ(牡2、安藤勝己・松元茂樹)
5-10 ツルマルジュピター(牡2、勝浦正樹・坂口正則)
6-11 フローライゼ(牡2、後藤浩輝・岩戸孝樹)
6-12 エイシンアポロン(牡2、池添謙一・岡田稲男)
7-13 エスカーダ(牡2、A.クラストゥス・高市圭二)
7-14 キョウエイアシュラ(牡2、三浦皇成・矢作芳人)
8-15 トーセンファントム(牡2、内田博幸・松田国英)
8-16 ニシノメイゲツ(牡2、北村宏司・田村康仁)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
ブエナドバイWC登録へ!ウオッカと対決?
来年3月27日に行われるドバイワールドC・G1(オールウェザー2000メートル、メイダン競馬場)にブエナビスタが参戦する可能性が出てきた。松田博師は「登録はする。使うか使わないかは決めていないが、もし行くとなったときに困るからな」と話した。実現すれば、ウオッカとの夢の対決が海外で見られることになる。同馬は有馬記念へ向けて順調に調整中。「とりあえず無事に行ってくれれば」。世界へ、そして7冠牝馬との対決へ向けて暮れの大一番で強さをアピールしたい。
【朝日杯FS】レオポルド納得仕上げ
「朝日杯FS・G1」(20日、中山)
ベテランが好感触をつかんだ。関東期待のキングレオポルドが美浦Wで最終追い切りを行い、併せ馬で軽やかな動きを披露。当初騎乗する予定だったスミヨンの騎乗停止により、新コンビを結成することになった柴田善臣騎手(43)=美浦・フリー=の表情が思わず緩む好内容だった。前走のベゴニア賞をレコードでV。94年フジキセキとの父子制覇へ、折り合えれば期待が膨らむ。枠順は18日に確定、馬券は19日に前日発売が行われる。
◇ ◇
軽やかな動きに、ベテランの表情が緩んだ。新コンビの柴田善が騎乗し美浦Wで行われた、キングレオポルドの最終追い切り。エクスプレスワン(4歳500万下)を4Fで1馬身半追走し、後ろにはポパイザセーラマン(5歳500万下)を従えての3頭併せ。普段のテンションの高さを封印し、鞍上の指示通りに駆け抜けた。馬なりのまま外のエクスプレスワンに半馬身、内ポパイザセーラマンに1馬身先着。タイムは4F53秒6-38秒5-12秒8だった。
「コーナーコーナーでたまったストレスを最後に取ってあげる感じで走らせた。感触は良かったよ。まじめな馬」と柴田善はファーストコンタクトでの感想を率直に表現する。厩舎としても納得のいく内容だった。「けさは反応を確かめてもらいました。もともと完成度が高く大人びた馬。あとはゲートを出てリラックスして走れれば」。調教担当の橋本助手は、予定通りのケイコを消化できたことにうなずいた。
前走のベゴニア賞をレコードで快勝。初黒星を喫した前々走のいちょうS(4着)と同様に折り合いを欠くシーンも見られたが、力強く押し切ってみせた。搭載エンジンはかなりの高性能。「ベテランの乗り役さんなので、きょう乗って分かってくれたでしょう。うまくコントロールしてくれると思います。ここ2走のような(引っ掛かる)ことはないはず」と橋本助手は期待を寄せる。
「しっかりした馬。ただケイコでは我慢できているけど、競馬では(ハミを)くわえているみたい。そのあたりがどうなるかだろう」と、柴田善も現状での課題はしっかりと把握済み。2歳牡馬王者へ、そして自身は06年高松宮記念(オレハマッテルゼ)以来のG1制覇へ-。熟練の手綱さばきを披露するつもりだ。
ベテランが好感触をつかんだ。関東期待のキングレオポルドが美浦Wで最終追い切りを行い、併せ馬で軽やかな動きを披露。当初騎乗する予定だったスミヨンの騎乗停止により、新コンビを結成することになった柴田善臣騎手(43)=美浦・フリー=の表情が思わず緩む好内容だった。前走のベゴニア賞をレコードでV。94年フジキセキとの父子制覇へ、折り合えれば期待が膨らむ。枠順は18日に確定、馬券は19日に前日発売が行われる。
◇ ◇
軽やかな動きに、ベテランの表情が緩んだ。新コンビの柴田善が騎乗し美浦Wで行われた、キングレオポルドの最終追い切り。エクスプレスワン(4歳500万下)を4Fで1馬身半追走し、後ろにはポパイザセーラマン(5歳500万下)を従えての3頭併せ。普段のテンションの高さを封印し、鞍上の指示通りに駆け抜けた。馬なりのまま外のエクスプレスワンに半馬身、内ポパイザセーラマンに1馬身先着。タイムは4F53秒6-38秒5-12秒8だった。
「コーナーコーナーでたまったストレスを最後に取ってあげる感じで走らせた。感触は良かったよ。まじめな馬」と柴田善はファーストコンタクトでの感想を率直に表現する。厩舎としても納得のいく内容だった。「けさは反応を確かめてもらいました。もともと完成度が高く大人びた馬。あとはゲートを出てリラックスして走れれば」。調教担当の橋本助手は、予定通りのケイコを消化できたことにうなずいた。
前走のベゴニア賞をレコードで快勝。初黒星を喫した前々走のいちょうS(4着)と同様に折り合いを欠くシーンも見られたが、力強く押し切ってみせた。搭載エンジンはかなりの高性能。「ベテランの乗り役さんなので、きょう乗って分かってくれたでしょう。うまくコントロールしてくれると思います。ここ2走のような(引っ掛かる)ことはないはず」と橋本助手は期待を寄せる。
「しっかりした馬。ただケイコでは我慢できているけど、競馬では(ハミを)くわえているみたい。そのあたりがどうなるかだろう」と、柴田善も現状での課題はしっかりと把握済み。2歳牡馬王者へ、そして自身は06年高松宮記念(オレハマッテルゼ)以来のG1制覇へ-。熟練の手綱さばきを披露するつもりだ。
【有馬記念】アンライ復活Vへ!デムーロが太鼓判
「有馬記念・G1」(27日、中山)
今年最後の大一番で皐月賞馬が虎視たんたんと復活Vを狙う。アンライバルドは新コンビのデムーロを背に、栗東CWで1週前追い切りを敢行。ダービー(12着)に菊花賞(15着)など近3戦は不完全燃焼に終わっているが、確かな良化ぶりをアピールした。父ネオユニヴァースの背中も知る新パートナーは「距離は問題なし」ときっぱり。過去2戦2勝と圧倒的な強さを示している中山で、大逆転劇を演じる予感が漂い始めた。
◇ ◇
“中山の仕事人”にお呼びがかかった。アンライバルドは、当初コンビを組む予定だったスミヨンが騎乗停止に。新たにパートナーとして指名されたのはデムーロだ。03年はネオユニヴァース、04年はダイワメジャーで皐月賞を連覇。「中山はダイスキ」と公言してはばからない陽気なイタリアンの手腕に、皐月賞馬の復権の夢が託された。
ファーストコンタクトとなる注目の1週前追い切りは栗東CW。多少気難しさを見せながらも鞍上がきっちり制御し、直線は豪快なアクションで脚を伸ばす。タイムは6F79秒8-38秒1-12秒8。「ベリーグッド。動きが良かったから言うことないよ。それにリラックスしていたね。非常にグッドコンディション」と絶好の感触を得た。
運命かもしれない。父ネオユニヴァースは、自身が手綱を取って03年に皐月賞とダービーの両G1制覇へ導いた。2冠馬の背中を知る男は、父と子を比較してこう表現する。「頭(性格)は似ているけど体はこっちの方が硬い。でもラストの脚は軽い。長い距離が合うね」。これまで2400メートル以上では3戦していずれも見せ場がなく、3000メートルの菊花賞は15着に惨敗。それでも、アンライバルドの適性はむしろ長丁場にあるというジャッジは非常に興味深い。
「距離はノープロブレム。メンバーはプロブレムだね(笑い)。今年は弱いと言われるけど、G1はほかの馬もいい状態で来る。ただ、中山は好きなんだ。皐月賞を2回勝っているし乗りやすいコースだね。有馬記念は勝ちたいレースのひとつだから頑張る」とコース攻略への自信をのぞかせる。2戦2勝と中山で負け知らずの皐月賞馬とのコンビは、本人だけでなくファンにも大きな期待を抱かせることだろう。
「先週は放牧から戻ってきたばかりだから、カリカリしていた。でもけさは落ち着いていたね。1カ月の放牧でリフレッシュできている」。精神面の上積みを実感し、胸をなで下ろしたのは友道師だ。「厩舎で見た感じではまだ体に余裕があるけど、問題のない程度でしょう。来週もまたデムーロに乗ってもらいますよ」。最終追い切りで人馬の呼吸をより深め、復活への道筋をより色濃くしていく。
今年最後の大一番で皐月賞馬が虎視たんたんと復活Vを狙う。アンライバルドは新コンビのデムーロを背に、栗東CWで1週前追い切りを敢行。ダービー(12着)に菊花賞(15着)など近3戦は不完全燃焼に終わっているが、確かな良化ぶりをアピールした。父ネオユニヴァースの背中も知る新パートナーは「距離は問題なし」ときっぱり。過去2戦2勝と圧倒的な強さを示している中山で、大逆転劇を演じる予感が漂い始めた。
◇ ◇
“中山の仕事人”にお呼びがかかった。アンライバルドは、当初コンビを組む予定だったスミヨンが騎乗停止に。新たにパートナーとして指名されたのはデムーロだ。03年はネオユニヴァース、04年はダイワメジャーで皐月賞を連覇。「中山はダイスキ」と公言してはばからない陽気なイタリアンの手腕に、皐月賞馬の復権の夢が託された。
ファーストコンタクトとなる注目の1週前追い切りは栗東CW。多少気難しさを見せながらも鞍上がきっちり制御し、直線は豪快なアクションで脚を伸ばす。タイムは6F79秒8-38秒1-12秒8。「ベリーグッド。動きが良かったから言うことないよ。それにリラックスしていたね。非常にグッドコンディション」と絶好の感触を得た。
運命かもしれない。父ネオユニヴァースは、自身が手綱を取って03年に皐月賞とダービーの両G1制覇へ導いた。2冠馬の背中を知る男は、父と子を比較してこう表現する。「頭(性格)は似ているけど体はこっちの方が硬い。でもラストの脚は軽い。長い距離が合うね」。これまで2400メートル以上では3戦していずれも見せ場がなく、3000メートルの菊花賞は15着に惨敗。それでも、アンライバルドの適性はむしろ長丁場にあるというジャッジは非常に興味深い。
「距離はノープロブレム。メンバーはプロブレムだね(笑い)。今年は弱いと言われるけど、G1はほかの馬もいい状態で来る。ただ、中山は好きなんだ。皐月賞を2回勝っているし乗りやすいコースだね。有馬記念は勝ちたいレースのひとつだから頑張る」とコース攻略への自信をのぞかせる。2戦2勝と中山で負け知らずの皐月賞馬とのコンビは、本人だけでなくファンにも大きな期待を抱かせることだろう。
「先週は放牧から戻ってきたばかりだから、カリカリしていた。でもけさは落ち着いていたね。1カ月の放牧でリフレッシュできている」。精神面の上積みを実感し、胸をなで下ろしたのは友道師だ。「厩舎で見た感じではまだ体に余裕があるけど、問題のない程度でしょう。来週もまたデムーロに乗ってもらいますよ」。最終追い切りで人馬の呼吸をより深め、復活への道筋をより色濃くしていく。
ローズキングダム、2歳王者へ4枠8番! 朝日杯FS枠順確定
20日に中山競馬場で行われる2歳王者決定戦、第61回朝日杯フューチュリティステークス(2歳OP、GI、芝1600メートル、16頭)の枠順が18日、確定した。
デビュー2連勝で東スポ杯2歳Sを制したローズキングダムは4枠8番、京王杯2歳Sを快勝したエイシンアポロンは6枠12番、東スポ杯2歳Sでアタマ差2着に惜敗したトーセンファントムは8枠15番、ベゴニア賞を2歳コースレコードで制したキングレオポルドは3枠6番にそれぞれ決まった。
勝馬投票券は19日からJRAの各競馬場、ウインズ等で、全国発売を実施。レースは20日、中山競馬場(11R)で、午後3時25分にスタートが切られる。
デビュー2連勝で東スポ杯2歳Sを制したローズキングダムは4枠8番、京王杯2歳Sを快勝したエイシンアポロンは6枠12番、東スポ杯2歳Sでアタマ差2着に惜敗したトーセンファントムは8枠15番、ベゴニア賞を2歳コースレコードで制したキングレオポルドは3枠6番にそれぞれ決まった。
勝馬投票券は19日からJRAの各競馬場、ウインズ等で、全国発売を実施。レースは20日、中山競馬場(11R)で、午後3時25分にスタートが切られる。
【有馬記念】距離問題なし!アンライ復活祭
今年の皐月賞馬アンライバルドが、新たにコンビを組むミルコ・デムーロ騎手を背に栗東CWコースで有馬記念の1週前追い切りを行った。単走で一杯に追われ、6ハロン79秒8、終い12秒8をマーク。アンライの父ネオユニヴァースで03年の皐月賞&ダービーを優勝しているデムーロは、「距離は問題ない。相手が問題だね」とライバルに目を光らせつつ上位進出を狙う。
皐月賞馬アンライバルドが、父ネオユニヴァースを2冠(03年皐月賞&ダービー)に導いたデムーロ騎手を背に落ち着き十分な走りを披露した。
折り合い面に課題を抱えるアンライにとって、コンビが決定しながら騎乗停止となったスミヨンから乗り替わるデムーロとの追い切りは、重要な意味を持つ。不安はすぐ一蹴された。CWコースを単走でゆったり進み、向こう正面半ばで徐々に加速。直線ではビッシリ追われ、6ハロン79秒8−64秒6−51秒0−38秒1−12秒8を一杯に追われてマーク。人馬の息はぴたりと合っていた。
「馬はリラックスしていたし、ベリーグッド! 気性面はネオ(ユニヴァアース)に似ている」。父の背中を知るイタリアのトップ騎手は、産駒の良さも短時間で感じ取った。「中山は皐月賞を2勝(03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャー)しているし、いいイメージがある。(アンライは)長い距離でいい馬だと思うから距離は問題ない。問題は相手。みんないい状態で出走してきそうだから」と研究熱心な一面を見せる。
友道調教師は「先週は放牧から戻って1週間も経過していなかったので、少しカリカリしていた。きょうはスムーズな走りだった。落ち着きを取り戻したのでしょう」と納得の表情だ。皐月賞優勝後の3戦は結果を出せていないだけに、年末GPにかける陣営の意気込みも相当だ。
「中山は2戦2勝。小回りでコーナーが多く、そこで息が入るので走りやすい。あとはデムーロに任せるだけ」と友道師はスプリングS&皐月賞を制覇した舞台での巻き返しを信じる。デムーロも中山は好印象を持っている。年末の総決算レースで、強い皐月賞馬がきっと帰ってくる。
皐月賞馬アンライバルドが、父ネオユニヴァースを2冠(03年皐月賞&ダービー)に導いたデムーロ騎手を背に落ち着き十分な走りを披露した。
折り合い面に課題を抱えるアンライにとって、コンビが決定しながら騎乗停止となったスミヨンから乗り替わるデムーロとの追い切りは、重要な意味を持つ。不安はすぐ一蹴された。CWコースを単走でゆったり進み、向こう正面半ばで徐々に加速。直線ではビッシリ追われ、6ハロン79秒8−64秒6−51秒0−38秒1−12秒8を一杯に追われてマーク。人馬の息はぴたりと合っていた。
「馬はリラックスしていたし、ベリーグッド! 気性面はネオ(ユニヴァアース)に似ている」。父の背中を知るイタリアのトップ騎手は、産駒の良さも短時間で感じ取った。「中山は皐月賞を2勝(03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャー)しているし、いいイメージがある。(アンライは)長い距離でいい馬だと思うから距離は問題ない。問題は相手。みんないい状態で出走してきそうだから」と研究熱心な一面を見せる。
友道調教師は「先週は放牧から戻って1週間も経過していなかったので、少しカリカリしていた。きょうはスムーズな走りだった。落ち着きを取り戻したのでしょう」と納得の表情だ。皐月賞優勝後の3戦は結果を出せていないだけに、年末GPにかける陣営の意気込みも相当だ。
「中山は2戦2勝。小回りでコーナーが多く、そこで息が入るので走りやすい。あとはデムーロに任せるだけ」と友道師はスプリングS&皐月賞を制覇した舞台での巻き返しを信じる。デムーロも中山は好印象を持っている。年末の総決算レースで、強い皐月賞馬がきっと帰ってくる。
アンライ折り合いピタッ!デムーロ「グッドチャンス」…有馬記念1週前
有馬記念・G1(27日、中山・芝2500メートル)に出走する皐月賞馬アンライバルドが17日、栗東トレセンで1週前の追い切りを行った。
初めてコンビを組むデムーロが騎乗。折り合いに難のあるパートナーをCウッドチップコースへ導くと、ぴったりリズムを合わせ、コーナーもスムーズにクリアした。意思を疎通させながら迎えた最後の直線も力強く伸び、6ハロン79秒7、ラスト1ハロン12秒9。「動きはベリーグッド。とてもリラックスして走っていたね。これなら、距離もノープロブレム。グランプリを勝てるグッドチャンスだと思う」とイタリアの名手は賛辞の言葉を並べた。
アンライバルドの父ネオユニヴァースで、03年皐月賞、ダービーを優勝したデムーロ。その特質を重ね合わせ、こう言った。「精神面が似ている。こちらは走りが重厚だが、しまいの脚が軽くて切れそうなイメージ」。
新コンビに、友道調教師も十分な手応えを感じている。「けさは『3ハロン追って』という指示。これなら、折り合いの面も問題ない」。過去2戦2勝の中山は、復活Vを飾るに絶好の舞台。皐月賞のように、必殺の剛脚を放つ準備は、着々と進んでいる。
初めてコンビを組むデムーロが騎乗。折り合いに難のあるパートナーをCウッドチップコースへ導くと、ぴったりリズムを合わせ、コーナーもスムーズにクリアした。意思を疎通させながら迎えた最後の直線も力強く伸び、6ハロン79秒7、ラスト1ハロン12秒9。「動きはベリーグッド。とてもリラックスして走っていたね。これなら、距離もノープロブレム。グランプリを勝てるグッドチャンスだと思う」とイタリアの名手は賛辞の言葉を並べた。
アンライバルドの父ネオユニヴァースで、03年皐月賞、ダービーを優勝したデムーロ。その特質を重ね合わせ、こう言った。「精神面が似ている。こちらは走りが重厚だが、しまいの脚が軽くて切れそうなイメージ」。
新コンビに、友道調教師も十分な手応えを感じている。「けさは『3ハロン追って』という指示。これなら、折り合いの面も問題ない」。過去2戦2勝の中山は、復活Vを飾るに絶好の舞台。皐月賞のように、必殺の剛脚を放つ準備は、着々と進んでいる。
2009年12月17日木曜日
ラブミーチャン、無傷の5連勝でGI制覇/全日本2歳優駿
16日、川崎競馬場で行われた第60回全日本2歳優駿(2歳、交流GI・ダート1600m、1着賞金3500万円)は、濱口楠彦騎手騎乗の2番人気ラブミーチャン(笠松)が、スタート直後から先手を奪うと直線に入ってもリードを保ち、7番人気ブンブイチドウ(北海道)に1.1/2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分40秒0(重)。さらにアタマ差の3着には5番人気アースサウンド(JRA)が入った。1番人気ビッグバンは7着。
勝ったラブミーチャンは、デビュー戦(笠松)、ジュニアクラウン(笠松)を圧勝後、中央の2歳500万下(京都・ダート1200m)をレコード勝ちし、前走の兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)も逃げて快勝。今回の勝利でデビュー以来無傷の5連勝となった。
【濱口騎手のコメント】
「いやぁ、ミーチャンはすごい馬です。速くて強くてって感じでした。今日は今までで一番良いスタートが切れましたね。よく辛抱してくれました。勝負根性もあるみたいで素晴らしい馬です。もっともっと強いラブミーチャンを応援して下さい」
【柳江調教師のコメント】
「“うれしい”しかないですね。左回り、千六、強い道営馬相手と、よくいろんな条件をクリアしてくれました。今後は馬やオーナーと相談してからになりますが、フットワーク的には芝もクリアしてくれそうですね」
【勝ち馬プロフィール】
◆ラブミーチャン(牝2)
父:サウスヴィグラス
母:ダッシングハニー
母父:アサティス
厩舎:笠松・柳江仁
馬主:小林祥晃
生産者:グランド牧場
通算成績:5戦5勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
勝ったラブミーチャンは、デビュー戦(笠松)、ジュニアクラウン(笠松)を圧勝後、中央の2歳500万下(京都・ダート1200m)をレコード勝ちし、前走の兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)も逃げて快勝。今回の勝利でデビュー以来無傷の5連勝となった。
【濱口騎手のコメント】
「いやぁ、ミーチャンはすごい馬です。速くて強くてって感じでした。今日は今までで一番良いスタートが切れましたね。よく辛抱してくれました。勝負根性もあるみたいで素晴らしい馬です。もっともっと強いラブミーチャンを応援して下さい」
【柳江調教師のコメント】
「“うれしい”しかないですね。左回り、千六、強い道営馬相手と、よくいろんな条件をクリアしてくれました。今後は馬やオーナーと相談してからになりますが、フットワーク的には芝もクリアしてくれそうですね」
【勝ち馬プロフィール】
◆ラブミーチャン(牝2)
父:サウスヴィグラス
母:ダッシングハニー
母父:アサティス
厩舎:笠松・柳江仁
馬主:小林祥晃
生産者:グランド牧場
通算成績:5戦5勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
【朝日杯FS】キングダム万全
「朝日杯FS・G1」(20日、中山)
無敗の2歳王者へ、態勢は万全だ。新馬、東スポ杯2歳Sと連勝中のローズキングダムは、栗東DPで文句なしの動き。併せ馬で楽々と1馬身先着を決めた。手綱を取った小牧も絶賛の仕上がり。バラ一族から悲願のG1馬誕生へ、大きなチャンスを迎えた。
◇ ◇
鞍上から、絶好調宣言が飛び出した。ローズキングダムは栗東DPでナイスミーチュー(2歳未勝利)と併せ馬。徐々にピッチを上げると、先行する相手の外へと並び掛けて直線へ。残り1Fで軽くGOサインが入ると、楽々と1馬身突き放した。6F81秒8-37秒8-11秒2。小牧は「言うことはない。“小牧、ホレボレ”って書いておいて」とご機嫌だった。
新馬、東スポ杯2歳Sと無傷の2連勝。鞍上はデイリー杯2歳Sの勝ち馬で、骨折のため戦線離脱したリディルと比較しながら、「追い切りではリディルが上だと思ったけど、芝に行くとそん色ない」と評価。前走は1度かわされながらも、差し返す勝負根性を披露。「あれだけもまれたら、心臓も違ってくるだろうし、次はもっと走ると思う」とパワーアップを見込む。
厩舎ゆかりの血統。母ローズバド、祖母はロゼカラー。叔父にローゼンクロイツ、ローズプレステージなどがいる。華やかな血は“バラ一族”と呼ばれている。橋口師は「顔は小さくて、柔らかい身のこなしは母に似ているね」とイメージを重ねた。この一族はG1での好走が目立つが、タイトルは手にしたことがない。「あるレベルの馬になれば、あとは勝ち運があるかどうか。それを言わせるだけの実力はあると思うよ」と穏やかな口調でチャンスを狙う。
小牧にとってもリベンジの舞台だ。JRAに移籍した04年。1番人気のペールギュントで挑み、3着に敗れている。「心配なのはジョッキーが下手なだけ」とジョークを交えながら、「強いと思っている。スピードもあるから、中山コースも問題はない」とパートナーへの信頼は揺るがない。バラ一族の孝行息子が、師走の中山で大輪の花を咲かせる。
無敗の2歳王者へ、態勢は万全だ。新馬、東スポ杯2歳Sと連勝中のローズキングダムは、栗東DPで文句なしの動き。併せ馬で楽々と1馬身先着を決めた。手綱を取った小牧も絶賛の仕上がり。バラ一族から悲願のG1馬誕生へ、大きなチャンスを迎えた。
◇ ◇
鞍上から、絶好調宣言が飛び出した。ローズキングダムは栗東DPでナイスミーチュー(2歳未勝利)と併せ馬。徐々にピッチを上げると、先行する相手の外へと並び掛けて直線へ。残り1Fで軽くGOサインが入ると、楽々と1馬身突き放した。6F81秒8-37秒8-11秒2。小牧は「言うことはない。“小牧、ホレボレ”って書いておいて」とご機嫌だった。
新馬、東スポ杯2歳Sと無傷の2連勝。鞍上はデイリー杯2歳Sの勝ち馬で、骨折のため戦線離脱したリディルと比較しながら、「追い切りではリディルが上だと思ったけど、芝に行くとそん色ない」と評価。前走は1度かわされながらも、差し返す勝負根性を披露。「あれだけもまれたら、心臓も違ってくるだろうし、次はもっと走ると思う」とパワーアップを見込む。
厩舎ゆかりの血統。母ローズバド、祖母はロゼカラー。叔父にローゼンクロイツ、ローズプレステージなどがいる。華やかな血は“バラ一族”と呼ばれている。橋口師は「顔は小さくて、柔らかい身のこなしは母に似ているね」とイメージを重ねた。この一族はG1での好走が目立つが、タイトルは手にしたことがない。「あるレベルの馬になれば、あとは勝ち運があるかどうか。それを言わせるだけの実力はあると思うよ」と穏やかな口調でチャンスを狙う。
小牧にとってもリベンジの舞台だ。JRAに移籍した04年。1番人気のペールギュントで挑み、3着に敗れている。「心配なのはジョッキーが下手なだけ」とジョークを交えながら、「強いと思っている。スピードもあるから、中山コースも問題はない」とパートナーへの信頼は揺るがない。バラ一族の孝行息子が、師走の中山で大輪の花を咲かせる。
【有馬記念】ブエナ文句なし!
「有馬記念・G1」(27日、中山)
決戦まであと11日。ファン投票2位のブエナビスタが、大一番へ向けピッチを上げてきた。朝一番の栗東CWに登場し、単走でしまい重点にスパート。馬場の外ラチ沿いいっぱいを回り、抜群の手応えで直線へと向かった。黄色いメンコを上下に揺らしながら、リズミカルにゴール板を突破。しまいの伸びはさすがと思わせるものがあった。
タイムは6F88秒0-40秒1-11秒8。しっかりとためが利き、ゴーサインにも瞬時に反応。1週前としては文句なしの内容だ。ここ2週は前に目標となる馬がいなかったこともあり「向正面の時計が速い」と話していた松田博師だが、メリハリの利いたこの日の動きには「きょうは良かったな」と満足げ。決戦を前に、中身の濃い追い切りを消化できた。
この秋は思うような結果を残せていないが「使うごとに落ち着きが出て良くなっているし、成長しているのは確か」と指揮官はきっぱり。ブエナ自身は着実に進化を遂げている。馬体面についても「変わりはない」と心配無用。多少、冬毛が見える程度で、筋肉の張りは申し分ない。
ファンの声援に後押しされ、復活Vへの準備は万端。トレーナーも自信をのぞかせる。「あとはノリ(横山典)がどう乗るか。楽しみやな」。本番まで抜かりのない仕上げを施し、新パートナーへとバトンをつなぐ。
決戦まであと11日。ファン投票2位のブエナビスタが、大一番へ向けピッチを上げてきた。朝一番の栗東CWに登場し、単走でしまい重点にスパート。馬場の外ラチ沿いいっぱいを回り、抜群の手応えで直線へと向かった。黄色いメンコを上下に揺らしながら、リズミカルにゴール板を突破。しまいの伸びはさすがと思わせるものがあった。
タイムは6F88秒0-40秒1-11秒8。しっかりとためが利き、ゴーサインにも瞬時に反応。1週前としては文句なしの内容だ。ここ2週は前に目標となる馬がいなかったこともあり「向正面の時計が速い」と話していた松田博師だが、メリハリの利いたこの日の動きには「きょうは良かったな」と満足げ。決戦を前に、中身の濃い追い切りを消化できた。
この秋は思うような結果を残せていないが「使うごとに落ち着きが出て良くなっているし、成長しているのは確か」と指揮官はきっぱり。ブエナ自身は着実に進化を遂げている。馬体面についても「変わりはない」と心配無用。多少、冬毛が見える程度で、筋肉の張りは申し分ない。
ファンの声援に後押しされ、復活Vへの準備は万端。トレーナーも自信をのぞかせる。「あとはノリ(横山典)がどう乗るか。楽しみやな」。本番まで抜かりのない仕上げを施し、新パートナーへとバトンをつなぐ。
ブエナ、来年ドバイWCでウオッカと対戦も
2冠牝馬ブエナビスタが16日、滋賀・栗東トレセンで有馬記念(27日、中山、GI、芝2500メートル)の1週前追い切りを行った。CWコースを単走で6ハロン88秒0、ラスト1ハロン11秒8を軽やかな脚どりでマーク。愛馬の動きを見届けた松田博資調教師(63)は「今回はノリがどんな競馬をするか本当に楽しみ」と初コンビの横山典弘騎手(41)の手綱に大いに期待だ。
松田博師は2冠牝馬の来年について、「ドバイWCがオールウェザーで行われることが前提だが、ウオッカと一度対戦してみたい」と意欲を示した。JRA初の7冠牝馬が引退レースに予定しているドバイWC(3月27日、メイダン、AW2000メートル)で、最初で最後の対決が実現する可能性が出てきた。有馬記念のレース内容、その後の体調面などを見極めて判断される見通しだが、グランプリでブエナが周囲を納得させる強さを見せれば、現実味を帯びてきそうだ。
松田博師は2冠牝馬の来年について、「ドバイWCがオールウェザーで行われることが前提だが、ウオッカと一度対戦してみたい」と意欲を示した。JRA初の7冠牝馬が引退レースに予定しているドバイWC(3月27日、メイダン、AW2000メートル)で、最初で最後の対決が実現する可能性が出てきた。有馬記念のレース内容、その後の体調面などを見極めて判断される見通しだが、グランプリでブエナが周囲を納得させる強さを見せれば、現実味を帯びてきそうだ。
【有馬記念】ブエナ、本番モード11秒8!
2冠牝馬ブエナビスタが16日、滋賀・栗東トレセンで有馬記念(27日、中山、GI、芝2500メートル)の1週前追い切りを行った。CWコースを単走で6ハロン88秒0、ラスト1ハロン11秒8を軽やかな脚どりでマーク。愛馬の動きを見届けた松田博資調教師(63)は「今回はノリがどんな競馬をするか本当に楽しみ」と初コンビの横山典弘騎手(41)の手綱に大いに期待だ。
10万4544票−。有馬記念出走予定馬では、ファンからトップの支持を得たブエナビスタが、抜群の1週前追い切りを披露。年末の大一番を翌週に控え、モードが切り替わった。
栗東トレセンCWコースに姿を現したブエナは、走りたい気持ちを抑えてゆったりとスタート。行きたがる仕草も見せず、目標のゴール地点へ徐々に加速。直線で鞍上のゴーサインが出ると、重心を沈め首を使った躍動感ある走りで、6ハロン88秒0、3ハロン40秒1−11秒8をマーク。迫力のある動きはこの秋で一番と思わせ、レースが近いことを分かっているようだった。
「今朝も落ち着いて走っていたし、レースを使うごとに馬は良くなっている。ここ2走は(全体の)時計が速かったからな。理想的な調教ができたよ」
松田博資調教師も満足のいく1週前追い切りだった。秋華賞(2位入線3着降着)、エリザベス女王杯(3着)の最終追い切りは、前に目標の馬を置いて追走する内容。そのため、ペースが少なからず速くなっていた点をトレーナーは気にかけていた。この日は単走で、ブエナのペースでゆったりと行かせ、終いの切れ味を爆発させるイメージ通りの調教ができた。
そんなブエナに陣営が新たにコンビとして迎えたのが横山典弘騎手だ。「今回はノリがどんな競馬をするか本当に楽しみ。ブエナと同じレースに何度も乗っているし、(有馬に出走予定の)ライバルたちにも乗っている。今年は絶好調やし、どの馬をマークするやろか」(松田博師)。ダービー(ロジユニヴァース)、天皇賞・秋&マイルCS(カンパニー)のGI3勝を含む重賞11勝で、先日行われたWSJSも優勝した鞍上への期待は大きい。
横山典騎手は、僚誌「週刊ギャロップ」(11月1日号)での武豊騎手との対談で、乗り替わりや陣営からの指示が話題になった時、「乗り替わりの怖さを抱えて、中途半端な気持ちで乗っていたら、勝てるものも勝てないからね。乗せてもらったら、オレに全部任せてくれよって(以下略)」と話している。印象的なレースが08年の中山記念。それまで末脚勝負が多かったカンパニーと初めてコンビを組むと、2番手につけ直線で楽に抜け出して快勝。冴えた手綱さばきは、今年さらに磨きがかかってきた。
1番人気に推されながら連敗中のブエナビスタ。ファンはもう負ける姿は見たくないし、陣営も見せたくない。秋3戦目で最高の状態を感じさせる今度こそ、何としても期待に応えたい。
10万4544票−。有馬記念出走予定馬では、ファンからトップの支持を得たブエナビスタが、抜群の1週前追い切りを披露。年末の大一番を翌週に控え、モードが切り替わった。
栗東トレセンCWコースに姿を現したブエナは、走りたい気持ちを抑えてゆったりとスタート。行きたがる仕草も見せず、目標のゴール地点へ徐々に加速。直線で鞍上のゴーサインが出ると、重心を沈め首を使った躍動感ある走りで、6ハロン88秒0、3ハロン40秒1−11秒8をマーク。迫力のある動きはこの秋で一番と思わせ、レースが近いことを分かっているようだった。
「今朝も落ち着いて走っていたし、レースを使うごとに馬は良くなっている。ここ2走は(全体の)時計が速かったからな。理想的な調教ができたよ」
松田博資調教師も満足のいく1週前追い切りだった。秋華賞(2位入線3着降着)、エリザベス女王杯(3着)の最終追い切りは、前に目標の馬を置いて追走する内容。そのため、ペースが少なからず速くなっていた点をトレーナーは気にかけていた。この日は単走で、ブエナのペースでゆったりと行かせ、終いの切れ味を爆発させるイメージ通りの調教ができた。
そんなブエナに陣営が新たにコンビとして迎えたのが横山典弘騎手だ。「今回はノリがどんな競馬をするか本当に楽しみ。ブエナと同じレースに何度も乗っているし、(有馬に出走予定の)ライバルたちにも乗っている。今年は絶好調やし、どの馬をマークするやろか」(松田博師)。ダービー(ロジユニヴァース)、天皇賞・秋&マイルCS(カンパニー)のGI3勝を含む重賞11勝で、先日行われたWSJSも優勝した鞍上への期待は大きい。
横山典騎手は、僚誌「週刊ギャロップ」(11月1日号)での武豊騎手との対談で、乗り替わりや陣営からの指示が話題になった時、「乗り替わりの怖さを抱えて、中途半端な気持ちで乗っていたら、勝てるものも勝てないからね。乗せてもらったら、オレに全部任せてくれよって(以下略)」と話している。印象的なレースが08年の中山記念。それまで末脚勝負が多かったカンパニーと初めてコンビを組むと、2番手につけ直線で楽に抜け出して快勝。冴えた手綱さばきは、今年さらに磨きがかかってきた。
1番人気に推されながら連敗中のブエナビスタ。ファンはもう負ける姿は見たくないし、陣営も見せたくない。秋3戦目で最高の状態を感じさせる今度こそ、何としても期待に応えたい。
有終Vを目指す!ゴッホ、有馬でラストラン
07年の優勝馬で3年連続で有馬記念に出走するマツリダゴッホ(美・国枝、牡6、父サンデーサイレンス)が、このグランプリを最後に競走生活にピリオドを打つことが決まった。国枝調教師が16日に明らかにした。今秋のオールカマーで3連覇を達成するなど【8・1・1・2】と抜群の成績を残している中山コースで有終Vを目指す。
今後はシンジゲートが組まれて来春から北海道・新ひだかにあるレックススタッドで種牡馬となる。SS産駒で、GI血脈の母系という背景もあり、早くもサラブレッドの生産界では注目の的になっている。
今後はシンジゲートが組まれて来春から北海道・新ひだかにあるレックススタッドで種牡馬となる。SS産駒で、GI血脈の母系という背景もあり、早くもサラブレッドの生産界では注目の的になっている。
ブエナ圧巻11秒4!松田博師「理想的」…有馬記念1週前
暮れの大一番、第54回有馬記念・G1(27日、中山)の1週前追い切りが16日、東西トレセンで行われた。栗東では桜花賞、オークス馬でファン投票2位のブエナビスタが、Cウッドチップコースではつらつとした動き。2冠牝馬の底力を見せつけた。
49年ぶりの快挙が現実味を帯びてきた。1960年のスターロツチ以来となる3歳牝馬による有馬記念制覇へ、ブエナビスタが躍動した。
Cウッドチップコースコースで単走。向こう正面はゆったりと入った。ためれば弾け方が違う。ラスト1ハロンで仕掛けると、四肢の回転が一気に速まり、11秒4(6ハロンは88秒1)。豪快に伸びた。松田博調教師は「ここ2回(9日、12日)は時計が速くなったが、これだけゆったり行けたのがいい。理想的なけいこ。しまいをしっかり伸ばせた」と満足そうな表情で話した。
秋華賞は3着降着、エリザベス女王杯も3着…。圧倒的なファンの支持に応えた春の牝馬2冠馬は、結果を出せない。それでも、トレーナーは「使うごとに良くなっているし、成長している」という。一流古馬や3歳牡馬との力関係についても「ジャパンC(レッドディザイアが3着)を見ても、3歳牝馬のレベルは高い」ときっぱり。
鞍上は今年G13勝を含む重賞11勝の名手・横山典。「同じレースで何度も乗ったことがあるんだし、ブエナのことは分かっているやろう。彼がどんな乗り方をしてくれるか、楽しみにしている」と指揮官。“感性の人”が引き出す新味に大きな期待をかけている。
49年ぶりの快挙が現実味を帯びてきた。1960年のスターロツチ以来となる3歳牝馬による有馬記念制覇へ、ブエナビスタが躍動した。
Cウッドチップコースコースで単走。向こう正面はゆったりと入った。ためれば弾け方が違う。ラスト1ハロンで仕掛けると、四肢の回転が一気に速まり、11秒4(6ハロンは88秒1)。豪快に伸びた。松田博調教師は「ここ2回(9日、12日)は時計が速くなったが、これだけゆったり行けたのがいい。理想的なけいこ。しまいをしっかり伸ばせた」と満足そうな表情で話した。
秋華賞は3着降着、エリザベス女王杯も3着…。圧倒的なファンの支持に応えた春の牝馬2冠馬は、結果を出せない。それでも、トレーナーは「使うごとに良くなっているし、成長している」という。一流古馬や3歳牡馬との力関係についても「ジャパンC(レッドディザイアが3着)を見ても、3歳牝馬のレベルは高い」ときっぱり。
鞍上は今年G13勝を含む重賞11勝の名手・横山典。「同じレースで何度も乗ったことがあるんだし、ブエナのことは分かっているやろう。彼がどんな乗り方をしてくれるか、楽しみにしている」と指揮官。“感性の人”が引き出す新味に大きな期待をかけている。
キングダム切れ切れ!小牧&橋口師ほれぼれ…朝日杯FS追い切り
朝日杯FS追い切り(16日) 東京スポーツ杯で息詰まるデッドヒートを展開した2頭が16日、栗東で追い切られた。デビュー3連勝で2歳王者を目指す“バラ一族”期待の星、ローズキングダムは、ニューポリトラックコースで併せ馬。主戦の小牧を背に、文句なしの瞬発力を披露、この一族念願のG1奪取に王手をかけた。2着に惜敗したトーセンファントムは、坂路でマイペースの調整。課題だった力みがとれ、見守った松田国調教師を喜ばせた。
小牧が軽くゴーサインを送った瞬間だった。ニューポリトラックコースのラスト1ハロン。ローズキングダムは、パートナーのナイスミーチュー(2歳未勝利)を並ぶ間もなく抜き去った。差は広がる一方。スピード感あふれるアクションで、一気に駆け抜けた。
最後は2馬身差。6ハロン81秒6。ラスト1ハロンは12秒0。「言うことなし。ゴール前はある程度、気合を入れたけど、反応は良かった。とにかく乗りやすい。『小牧もほれぼれしている』と書いておいて」。小牧は手綱から伝わった感触に、上機嫌だった。見守った橋口調教師も満足そうに話した。「そんなに速い時計を出す馬ではないけど、追ってからの反応は良かった。大きく変わったところはないが、バランスが良く、身のこなしが柔らかい」。
能力の高さは、デビュー2戦で実証済み。ハイクラスのメンバーがそろった新馬戦のラスト3ハロンは33秒9。いきなり重賞挑戦となった東京スポーツ杯2歳Sも、34秒0。2戦2勝のトーセンファントムとの叩き合いを制した。指揮官は「前走は鋭い脚を使って、しぶといレースをしてくれた。サッと好位につけて抜け出すあたり、競馬センスがある」とべたぼれだ。
園田所属時代に小牧は、母ローズバドに騎乗。01年報知杯FRに優勝するなど、レースに5回またがっている。「母親はかかり気味に行くところがあったけど、この馬はすごく乗りやすい」。一段とスケールアップした“息子”の動きに、期待は膨らむばかり。
フランスから輸入された繁殖牝馬ローザネイから派生するバラ一族が手にした重賞は15。数々の重賞ウイナーを輩出しながら、G1だけは縁がない「注目されている血統。重賞はたくさん勝ったけど、G1は届いていない。今回は最大のチャンス」と橋口師。バラの遺伝子が代を経た今、“ジンクス”は破られようとしている。
小牧が軽くゴーサインを送った瞬間だった。ニューポリトラックコースのラスト1ハロン。ローズキングダムは、パートナーのナイスミーチュー(2歳未勝利)を並ぶ間もなく抜き去った。差は広がる一方。スピード感あふれるアクションで、一気に駆け抜けた。
最後は2馬身差。6ハロン81秒6。ラスト1ハロンは12秒0。「言うことなし。ゴール前はある程度、気合を入れたけど、反応は良かった。とにかく乗りやすい。『小牧もほれぼれしている』と書いておいて」。小牧は手綱から伝わった感触に、上機嫌だった。見守った橋口調教師も満足そうに話した。「そんなに速い時計を出す馬ではないけど、追ってからの反応は良かった。大きく変わったところはないが、バランスが良く、身のこなしが柔らかい」。
能力の高さは、デビュー2戦で実証済み。ハイクラスのメンバーがそろった新馬戦のラスト3ハロンは33秒9。いきなり重賞挑戦となった東京スポーツ杯2歳Sも、34秒0。2戦2勝のトーセンファントムとの叩き合いを制した。指揮官は「前走は鋭い脚を使って、しぶといレースをしてくれた。サッと好位につけて抜け出すあたり、競馬センスがある」とべたぼれだ。
園田所属時代に小牧は、母ローズバドに騎乗。01年報知杯FRに優勝するなど、レースに5回またがっている。「母親はかかり気味に行くところがあったけど、この馬はすごく乗りやすい」。一段とスケールアップした“息子”の動きに、期待は膨らむばかり。
フランスから輸入された繁殖牝馬ローザネイから派生するバラ一族が手にした重賞は15。数々の重賞ウイナーを輩出しながら、G1だけは縁がない「注目されている血統。重賞はたくさん勝ったけど、G1は届いていない。今回は最大のチャンス」と橋口師。バラの遺伝子が代を経た今、“ジンクス”は破られようとしている。
2009年12月16日水曜日
【朝日杯FS】アシュラ&バーバリアンで頂点獲る
「朝日杯FS・G1」(20日、中山)
開業5年目の今年、矢作厩舎は関西リーディング2位(13日終了時点)と大きく飛躍。2歳王者決定戦には、キョウエイアシュラとダイワバーバリアンの2頭出しで臨む。開業初年度にはスーパーホーネットで挑戦。首差の2着に敗れている思い出のレース。5年前の雪辱へ-。ただ、前のめりにはなっていない。平常心で“気楽”に、初G1の戴冠を狙う。
◇ ◇
大躍進の09年を初G1Vで締める。今年、開業5年目を迎えた矢作厩舎は現在44勝を挙げ、関西リーディングの2位。トップとはわずか1勝差に迫る。「開業当初は上を見る余裕がなかった。下にもいるから…って。でも、今は上を見ることができる。スタッフが誇りを持って仕事しているのが強み。常にトップを狙える厩舎になった」。矢作師は年々スキルアップする厩舎力に胸を張る。
開業した05年の朝日杯FSがG1初挑戦。スーパーホーネットは首差の2着に敗れた。「あの時は緊張していた。去年のマイルCS(1番人気2着)もすごいプレッシャーだった。緊張は馬にもジョッキーにも伝わるからね。もっと楽しくやんなきゃなって思った」。悔しさを味わったG1を笑顔で振り返る。
今年は2頭出しで挑む。「今回は2頭とも“状態がいい”って、はっきりと言える。完成度の高いキョウエイ。逆に伸びしろが大きいのがダイワ」。トレーナーは2頭をこう評価する。
キョウエイアシュラは函館2歳S2着の実績馬だが、休養明けの前走が6着だった。「歯替わりで攻められなかった。それにスタート後に挟まれて流れに乗れなかった。今度は大幅にアップした状態で出せる。マイルもいい」と評価する。
一方、ダイワバーバリアンのここ2走は、ソエを気にしながらだった。「ソエがチクチクしていた。それで頭が高くて折り合いも欠いた。放牧に出してソエは治まったし、フォームも変わる」と指揮官は力を込める。
まだG1の勲章は手にしていないが、どん欲さは見られない。「G1はいつか勝てるから。ここは相手が強い。でも、紛れがあれば負かしてもおかしくない。今回は楽しくいける。気楽に一発を狙うよ」。自然体でG1獲りに挑む。
開業5年目の今年、矢作厩舎は関西リーディング2位(13日終了時点)と大きく飛躍。2歳王者決定戦には、キョウエイアシュラとダイワバーバリアンの2頭出しで臨む。開業初年度にはスーパーホーネットで挑戦。首差の2着に敗れている思い出のレース。5年前の雪辱へ-。ただ、前のめりにはなっていない。平常心で“気楽”に、初G1の戴冠を狙う。
◇ ◇
大躍進の09年を初G1Vで締める。今年、開業5年目を迎えた矢作厩舎は現在44勝を挙げ、関西リーディングの2位。トップとはわずか1勝差に迫る。「開業当初は上を見る余裕がなかった。下にもいるから…って。でも、今は上を見ることができる。スタッフが誇りを持って仕事しているのが強み。常にトップを狙える厩舎になった」。矢作師は年々スキルアップする厩舎力に胸を張る。
開業した05年の朝日杯FSがG1初挑戦。スーパーホーネットは首差の2着に敗れた。「あの時は緊張していた。去年のマイルCS(1番人気2着)もすごいプレッシャーだった。緊張は馬にもジョッキーにも伝わるからね。もっと楽しくやんなきゃなって思った」。悔しさを味わったG1を笑顔で振り返る。
今年は2頭出しで挑む。「今回は2頭とも“状態がいい”って、はっきりと言える。完成度の高いキョウエイ。逆に伸びしろが大きいのがダイワ」。トレーナーは2頭をこう評価する。
キョウエイアシュラは函館2歳S2着の実績馬だが、休養明けの前走が6着だった。「歯替わりで攻められなかった。それにスタート後に挟まれて流れに乗れなかった。今度は大幅にアップした状態で出せる。マイルもいい」と評価する。
一方、ダイワバーバリアンのここ2走は、ソエを気にしながらだった。「ソエがチクチクしていた。それで頭が高くて折り合いも欠いた。放牧に出してソエは治まったし、フォームも変わる」と指揮官は力を込める。
まだG1の勲章は手にしていないが、どん欲さは見られない。「G1はいつか勝てるから。ここは相手が強い。でも、紛れがあれば負かしてもおかしくない。今回は楽しくいける。気楽に一発を狙うよ」。自然体でG1獲りに挑む。
メイゲツ輝け!今週も関東馬が頂く!…朝日杯FS
今週も関東馬だ!! 13日の阪神JFをアパパネが優勝。今年の2歳重賞で、初めて美浦所属馬が勝利をマークした。これに続けと気合が入っているのが、ニシノメイゲツの陣営。中山1600メートルでは2戦2勝と、抜群の実績を誇る。今年の新種牡馬デュランダルの産駒。父譲りの鋭い追い込みで、2歳馬の頂点を目指す。
一度の敗戦で、ニシノメイゲツの輝きがあせたりはしない。東京スポーツ杯2歳S(6着)は、1000メートル通過が61秒1のスローペース。身体能力が高いがゆえに、体を持て余してしまった。「あの馬には、流れが遅すぎた。3コーナーまでかかっていたからね」と田村調教師。それでも0秒4差だから、素質の高さを再確認させる敗戦だった。
「東京1800メートルと中山1600メートルは違う。中山は、小回りで流れが速くなるからね」と田村師は力を込める。中山マイルでは2戦2勝。特に芙蓉Sは、4コーナーで外に振られながら、立て直して差し切った。その時、田村師はダービー2勝ジョッキーの小島太調教師から「2歳馬で、あんなレースはなかなかできない」と絶賛されたという。
新種牡馬デュランダル産駒。豪脚を誇り、スプリンターズS(03年)、マイルCS(03、04年)を制した切れ味は、産駒にしっかりと受け継がれた。「1頭しか扱っていないので特徴は分からないが、この馬に関しては、手足が軽くて瞬発力があるし、集中力もある。出世する馬の要素を持っている」と素質にほれ込んでいる。
心身が磨かれ、完成度は着実に増した。「来た当初はみすぼらしかったが、だんだん張りが良くなった。かん性はきついが、頭はいい子。自分勝手に走ろうとする面もあったが、今はレースに行くと人間の指示に従おうとする」。豊かな才能をコントロールしながら、走れるようになった。
「中山のマイル戦は、しんどい競馬になる。経験しているのは強み」。田村師は適性の高さを繰り返しアピールした。絶対能力に手応えがあるからこそ、トーンは高くなる。「先週の阪神JFは、関東馬(アパパネ)が勝ったからね。今週も頑張りたい」。東の代表を自負し、強い関西馬を堂々と迎え撃つ。
一度の敗戦で、ニシノメイゲツの輝きがあせたりはしない。東京スポーツ杯2歳S(6着)は、1000メートル通過が61秒1のスローペース。身体能力が高いがゆえに、体を持て余してしまった。「あの馬には、流れが遅すぎた。3コーナーまでかかっていたからね」と田村調教師。それでも0秒4差だから、素質の高さを再確認させる敗戦だった。
「東京1800メートルと中山1600メートルは違う。中山は、小回りで流れが速くなるからね」と田村師は力を込める。中山マイルでは2戦2勝。特に芙蓉Sは、4コーナーで外に振られながら、立て直して差し切った。その時、田村師はダービー2勝ジョッキーの小島太調教師から「2歳馬で、あんなレースはなかなかできない」と絶賛されたという。
新種牡馬デュランダル産駒。豪脚を誇り、スプリンターズS(03年)、マイルCS(03、04年)を制した切れ味は、産駒にしっかりと受け継がれた。「1頭しか扱っていないので特徴は分からないが、この馬に関しては、手足が軽くて瞬発力があるし、集中力もある。出世する馬の要素を持っている」と素質にほれ込んでいる。
心身が磨かれ、完成度は着実に増した。「来た当初はみすぼらしかったが、だんだん張りが良くなった。かん性はきついが、頭はいい子。自分勝手に走ろうとする面もあったが、今はレースに行くと人間の指示に従おうとする」。豊かな才能をコントロールしながら、走れるようになった。
「中山のマイル戦は、しんどい競馬になる。経験しているのは強み」。田村師は適性の高さを繰り返しアピールした。絶対能力に手応えがあるからこそ、トーンは高くなる。「先週の阪神JFは、関東馬(アパパネ)が勝ったからね。今週も頑張りたい」。東の代表を自負し、強い関西馬を堂々と迎え撃つ。
【朝日杯FS】ヒットジャポット一発長打の予感
2歳チャンピオン決定戦「朝日杯フューチュリティS」の注目穴馬はヒットジャポットだ。見た目はスリム、調教でも目立たず…だが、出世レースの前走・千両賞を鮮やかに差し切り、ここへ駒を進めてきた。典型的な実戦タイプで混戦なら出番も十分。同馬を送り出す領家師は、昨年のセイウンワンダーに続く連覇がかかる。
ヒットジャポットを送り出す領家師は昨年、セイウンワンダーで朝日杯FSを制覇している。連覇だ!!と大きくブチ上げるかと思いきや「正直、昨年ほどの手応えはないな」と取材陣を肩透かし。そう言いながらも、一方で野心も見え隠れする口ぶり。
「2歳のことだし、チャンスがないわけではない。(上位の)固まりの中に来るかもしれない」
ベテラントレーナーの心を揺らす“何か”が、この馬にはある。まず、前走の500万(千両賞)を勝ったこと。休み明け、しかも昇級戦で5番人気だったものの、道中じっくりタメて直線一気に差し切った。
「短期放牧明けで、次につながる競馬をと思っていたら勝ってしまった。しかも、これまでは前々で競馬をしていた馬が差しに回ってだからな。うれしい誤算だったよ」
勝ったのに“誤算”という意外性。陣営も、この馬の器を計りかねているらしい。「見た目はヒョロッとしていて走るのか走らんのか…。調教でも決して良くは見せないが、併せ馬をすると必ず首か頭か先着するんだよな」と領家師が腕組みして首をひねるほどだ。
火曜朝はポリトラックコースを1周半のメニュー。服部助手に聞いても「馬はおとなしいですよ。調教では、どこが限界か分からないタイプ」と言う。セイウンワンダーは昨年出走時は514キロ、筋骨隆々で闘志むき出しのファイターだった。ヒットジャポットは見た目はスラッとして落ち着き十分。昨年とは何から何までタイプは違う。だが、指揮官は、この馬の“奥行き”に期待する。
「未勝利の時も崩れなかった。馬込みも平気。レースに行っていい馬だな。ここで、どれぐらいのものか分かるんじゃないか」
典型的な実戦型。まだ見えていない底は、陣営の想像以上かもしれない。
ヒットジャポットを送り出す領家師は昨年、セイウンワンダーで朝日杯FSを制覇している。連覇だ!!と大きくブチ上げるかと思いきや「正直、昨年ほどの手応えはないな」と取材陣を肩透かし。そう言いながらも、一方で野心も見え隠れする口ぶり。
「2歳のことだし、チャンスがないわけではない。(上位の)固まりの中に来るかもしれない」
ベテラントレーナーの心を揺らす“何か”が、この馬にはある。まず、前走の500万(千両賞)を勝ったこと。休み明け、しかも昇級戦で5番人気だったものの、道中じっくりタメて直線一気に差し切った。
「短期放牧明けで、次につながる競馬をと思っていたら勝ってしまった。しかも、これまでは前々で競馬をしていた馬が差しに回ってだからな。うれしい誤算だったよ」
勝ったのに“誤算”という意外性。陣営も、この馬の器を計りかねているらしい。「見た目はヒョロッとしていて走るのか走らんのか…。調教でも決して良くは見せないが、併せ馬をすると必ず首か頭か先着するんだよな」と領家師が腕組みして首をひねるほどだ。
火曜朝はポリトラックコースを1周半のメニュー。服部助手に聞いても「馬はおとなしいですよ。調教では、どこが限界か分からないタイプ」と言う。セイウンワンダーは昨年出走時は514キロ、筋骨隆々で闘志むき出しのファイターだった。ヒットジャポットは見た目はスラッとして落ち着き十分。昨年とは何から何までタイプは違う。だが、指揮官は、この馬の“奥行き”に期待する。
「未勝利の時も崩れなかった。馬込みも平気。レースに行っていい馬だな。ここで、どれぐらいのものか分かるんじゃないか」
典型的な実戦型。まだ見えていない底は、陣営の想像以上かもしれない。
テスコボーイに挑む種牡馬キングカメハメハ
【藤井正弘のG1スペシャル血統総研・朝日杯FS】阪神JFは、キングカメハメハ産駒アパパネが、ゼンノロブロイ産駒アニメイトバイオの追撃を退けて快勝。2歳女王決定戦における“ダービー馬の娘”のブランドパワーは、やはり今年も不変だった。これにより、先週の当コラムで取り上げた2歳チャンピオンサイヤー争いは、キングカメハメハがスペシャルウィークを逆転。現時点で2600万円余の差は安全圏とは言えないが、16日の全日本2歳優駿(川崎)でサンライズクォリアが1着賞金3500万円を加算するようだと、2年連続の戴冠にリーチがかかる。
手駒を欠くライバルたちを尻目に、種牡馬キングカメハメハは朝日杯FSにも有力なポイントゲッターを送り込む。前走の東京スポーツ杯2歳Sを制して2戦2勝のローズキングダム。オークス、秋華賞、エリザベス女王杯で2着に入線した“G1シルバーコレクター”ローズバドの第3子である。
1600メートル以下の距離は初体験となるローズキングダムだが、父サンデーサイレンス、祖母父リファールという母ローズバドの血統構成は、同様のルート(1800メートル新馬→東京スポーツ杯2歳Sの前身である府中3歳S勝ち)で95年の朝日杯3歳S(当時)を完勝したバブルガムフェロー(父サンデーサイレンス、母の父リファール)を思わせる。昨年、頭差2着フィフスペトルもキングカメハメハ産駒。中山1マイルの急流にも血統的には十分適応できるはずだ。
ちなみに、同一年度に牡牝のJRA賞最優秀2歳馬を出した種牡馬は74年、JRA賞の前身である優駿賞当時のテスコボーイ(2歳牡馬ライジン、2歳牝馬テスコガビー)が最後。牡牝3頭ずつの2歳チャンピオンを送ったサンデーサイレンスも“独占”は果たせなかった。ローズキングダムが勝てば、キングカメハメハは35年ぶりの“2歳2冠サイアー”となるわけだが、その可能性は決して小さくない。(サラブレッド血統センター)
手駒を欠くライバルたちを尻目に、種牡馬キングカメハメハは朝日杯FSにも有力なポイントゲッターを送り込む。前走の東京スポーツ杯2歳Sを制して2戦2勝のローズキングダム。オークス、秋華賞、エリザベス女王杯で2着に入線した“G1シルバーコレクター”ローズバドの第3子である。
1600メートル以下の距離は初体験となるローズキングダムだが、父サンデーサイレンス、祖母父リファールという母ローズバドの血統構成は、同様のルート(1800メートル新馬→東京スポーツ杯2歳Sの前身である府中3歳S勝ち)で95年の朝日杯3歳S(当時)を完勝したバブルガムフェロー(父サンデーサイレンス、母の父リファール)を思わせる。昨年、頭差2着フィフスペトルもキングカメハメハ産駒。中山1マイルの急流にも血統的には十分適応できるはずだ。
ちなみに、同一年度に牡牝のJRA賞最優秀2歳馬を出した種牡馬は74年、JRA賞の前身である優駿賞当時のテスコボーイ(2歳牡馬ライジン、2歳牝馬テスコガビー)が最後。牡牝3頭ずつの2歳チャンピオンを送ったサンデーサイレンスも“独占”は果たせなかった。ローズキングダムが勝てば、キングカメハメハは35年ぶりの“2歳2冠サイアー”となるわけだが、その可能性は決して小さくない。(サラブレッド血統センター)
全日本2歳優駿、笠松のラブミーチャンが1番人気
16日(水)に川崎競馬場で行われる第60回全日本2歳優駿(2歳、交流GI・ダート1600m、1着賞金3500万円)の前日最終オッズが発表された。
単勝オッズは、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)を制した笠松のラブミーチャンが3.4倍で1番人気。以下、マグニフィカ、ビッグバン、サンライズクォリア、テーオーケンジャと続いている。単勝オッズは以下の通り。
※馬番、馬名、オッズ
12 ラブミーチャン 3.4
10 マグニフィカ 5.4
07 ビッグバン 6.7
03 サンライズクォリア 7.6
14 テーオーケンジャ 7.6
13 アースサウンド 8.5
06 ナンテカ 10.3
04 ショウリュウ 11.8
02 ブンブイチドウ 18.8
11 ネオアサティス 33.2
09 セトノメジャー 48.3
08 クリノテンペスタ 55.9
01 ポシビリテ 57.4
05 サイバーモール 66.4
馬複は6-7が6.4倍で1番人気。馬単は7→6が13.0倍、3連複は3-6-7が14.1倍、3連単は7-6-2が39.0倍でそれぞれ1番人気となっている。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
単勝オッズは、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)を制した笠松のラブミーチャンが3.4倍で1番人気。以下、マグニフィカ、ビッグバン、サンライズクォリア、テーオーケンジャと続いている。単勝オッズは以下の通り。
※馬番、馬名、オッズ
12 ラブミーチャン 3.4
10 マグニフィカ 5.4
07 ビッグバン 6.7
03 サンライズクォリア 7.6
14 テーオーケンジャ 7.6
13 アースサウンド 8.5
06 ナンテカ 10.3
04 ショウリュウ 11.8
02 ブンブイチドウ 18.8
11 ネオアサティス 33.2
09 セトノメジャー 48.3
08 クリノテンペスタ 55.9
01 ポシビリテ 57.4
05 サイバーモール 66.4
馬複は6-7が6.4倍で1番人気。馬単は7→6が13.0倍、3連複は3-6-7が14.1倍、3連単は7-6-2が39.0倍でそれぞれ1番人気となっている。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
松山弘平騎手がインフルエンザA型に感染
JRAは15日、松山弘平騎手(19、栗東・池添兼雄厩舎)よりインフルエンザA型に感染(15日午前に陽性判明)している旨の届出があったと発表した。なお、同騎手は、医療機関において治療を受け、現在静養している。
JRA騎手では、先月5日に判明した石橋脩騎手に続き7人目となった。
JRA騎手では、先月5日に判明した石橋脩騎手に続き7人目となった。
小林俊彦騎手、長澤幸太騎手が日本プロスポーツ大賞受賞
地方競馬全国協会は15日、財団法人日本プロスポーツ協会が実施する「2009年第42回日本プロスポーツ大賞」に地方競馬から、功労賞に小林俊彦騎手(岩手)、新人賞に長澤幸太騎手(ばんえい)がそれぞれ選出されたことを発表した。
同賞は、日本プロスポーツ界の健全な発展ならびに振興に寄与することを目的として、1968年より毎年開催されているもので、日本スポーツ各界の成績優秀者のみが選ばれる大変名誉あるものとして知られている。
功労賞を受賞した小林俊彦騎手(44、岩手・小林義明厩舎)は、82年のデビューから27年のキャリアで着実にその地歩を固め、積み重ねた勝利は3300を超える。騎乗に対する真摯な姿勢やフェアプレイ精神は後進の格好の模範ともなっており、地方競馬を代表する騎手の一人として信望を集めている。
また新人賞を受賞した長澤幸太騎手(21、ばんえい・服部義幸厩舎)は、本年1月の初騎乗初勝利以降、瞬く間に頭角を現すと、高い勝率で早くも60勝に到達し、重賞制覇も果たした。騎手のスキルが大きなウエイトを占めるといわれるばんえい競馬で、新人騎手としてこの成績は驚異であり、将来が嘱望されている。
なお、日本プロスポーツ大賞の「大賞」を含む全受賞者は後日発表される予定となっており、授賞式は25日(金)に都内のホテルで実施される。
同賞は、日本プロスポーツ界の健全な発展ならびに振興に寄与することを目的として、1968年より毎年開催されているもので、日本スポーツ各界の成績優秀者のみが選ばれる大変名誉あるものとして知られている。
功労賞を受賞した小林俊彦騎手(44、岩手・小林義明厩舎)は、82年のデビューから27年のキャリアで着実にその地歩を固め、積み重ねた勝利は3300を超える。騎乗に対する真摯な姿勢やフェアプレイ精神は後進の格好の模範ともなっており、地方競馬を代表する騎手の一人として信望を集めている。
また新人賞を受賞した長澤幸太騎手(21、ばんえい・服部義幸厩舎)は、本年1月の初騎乗初勝利以降、瞬く間に頭角を現すと、高い勝率で早くも60勝に到達し、重賞制覇も果たした。騎手のスキルが大きなウエイトを占めるといわれるばんえい競馬で、新人騎手としてこの成績は驚異であり、将来が嘱望されている。
なお、日本プロスポーツ大賞の「大賞」を含む全受賞者は後日発表される予定となっており、授賞式は25日(金)に都内のホテルで実施される。
2009年12月15日火曜日
アンライバルドはデムーロ騎乗で有馬記念へ
今年の皐月賞馬で、有馬記念に出走するアンライバルド(牡3歳、栗東・友道厩舎)の騎手は14日、M・デムーロ(30)=イタリア=に決まった。同馬は、コンビを組むことになっていたC・スミヨン(28)=フランス=が、12日の中京競馬で騎乗停止処分を受け、鞍上が宙に浮いていた。
2歳女王アパパネ、一夜明け疲れ癒す
阪神ジュベナイルフィリーズを制して2歳女王の座に就いたアパパネ(美・国枝、牝2)が一夜明けた14日、滞在している栗東トレセンの厩舎で疲れを癒した。
「レース後も特に脚元の不安もなく、いつも通り元気です。他の馬に迷惑をかけてしまったゲートはいただけなかったけど、チャンスはあると思っていたので、勝ててホッとしました」と福田調教厩務員は喜びを表した。
近日中に美浦に戻り、来春は同じ舞台で行われる桜花賞(4月11日、GI)を目指す。ステップレースなどは未定だが、今回同様、栗東に事前入厩して調整を行う予定だ。
「レース後も特に脚元の不安もなく、いつも通り元気です。他の馬に迷惑をかけてしまったゲートはいただけなかったけど、チャンスはあると思っていたので、勝ててホッとしました」と福田調教厩務員は喜びを表した。
近日中に美浦に戻り、来春は同じ舞台で行われる桜花賞(4月11日、GI)を目指す。ステップレースなどは未定だが、今回同様、栗東に事前入厩して調整を行う予定だ。
香港C馬、ドバイWCでウオッカと激突!
13日の香港カップでGI4勝目をマークした昨年の仏ダービー馬ヴィジオンデタ(フランス産、仏=E・リボー、牡4、父チチカステナンゴ)が、ウオッカが引退レースに予定しているドバイワールドC(3月27日、メイダン、GI、AW2000メートル)を目指すことになった。
ヴィジオンデタはウオッカ同様、芝のレースしか経験がないが、本来ダートに替わるトラックとして人工素材を使用して開発されたオールウェザートラックは芝に近いという評判がある。これまでワールドCに出走してきた米国のトップクラスのダートホースがオールウェザーに替わった来年のワールドCに出走するかどうかは流動的だが、BCクラシックの重要前哨戦の米GIグッドウッドS(サンタアニタ、AW1800メートル)を勝って本番は回避した英国馬ジターノエルナンドあたりが有力視されている。
ヴィジオンデタはウオッカ同様、芝のレースしか経験がないが、本来ダートに替わるトラックとして人工素材を使用して開発されたオールウェザートラックは芝に近いという評判がある。これまでワールドCに出走してきた米国のトップクラスのダートホースがオールウェザーに替わった来年のワールドCに出走するかどうかは流動的だが、BCクラシックの重要前哨戦の米GIグッドウッドS(サンタアニタ、AW1800メートル)を勝って本番は回避した英国馬ジターノエルナンドあたりが有力視されている。
【朝日杯FS】ローズキングダム悲願Vだ!
「朝日杯フューチュリティステークス・G1」(20日、中山)
日本でも有数の優れた血脈“バラ一族”だが、いまだG1ウイナーは出ていない。悲願をかなえるべく、デビューから2連勝を決めたローズキングダムが、中山で2歳王者奪取に挑む。母ローズバドはG1で2着3回。無念のまま、産駒に夢を託した。受け継いだ勝負根性で重賞を制し、勢いは加速する一方。主戦の小牧も手応えは十分だ。
◇ ◇
G1制覇を宿命とされた血筋だ。ローズキングダムの母ローズバドは01年オークス、秋華賞、エリザベス女王杯で2着と涙をのんだ。「エリザベス女王杯の鼻負けは“よくあの位置から来たな”と。負けても悔しくなかった。キングダムとは顔と根性が似ている。この馬も長く脚が使えるからね」。橋口師は当時を懐かしそうに振り返った。
無傷の2戦2勝。早め先頭でVをつかむと、2戦目の東スポ杯2歳Sは激しい追い比べを制し重賞タイトルを獲得した。「いい根性をしていることを印象づけた。いい位置につけられるし、完成度が高い」とうなずく。
小牧も自信をつかむ。「2戦目で重賞を勝つぐらいだからね。折り合いがついて乗りやすい。前走は差されたかなと思ったけど、そこからがしぶとかった。直線が短く感じたよ」と舌を巻いた。
主戦は朝日杯FSに忘れ物を残している。JRA移籍初年度の04年、1番人気に支持されたペールギュントで3着に敗れた苦い思い出がある。同じ橋口厩舎の馬とのコンビ、リベンジにも力が入る。「キングダムは前でも競馬ができるし、瞬発力があるから小回りも大丈夫だろう。こんなことを言うと怒られるかもしれないけど、朝日杯は通過点だよ」と笑った。
1週前追い切りは栗東DPで併せ馬。馬なりで首差先着を決めた。「カイバが落ちないし、テンションも上がらない。順調だね」と師が納得の表情を見せれば、手綱を取った小牧も「反応がいいし、具合もいい」と好感触を口にする。日曜も坂路で4F55秒7をマークし、抜かりはない。“バラ一族”の好素材が、2歳チャンプに君臨する。
日本でも有数の優れた血脈“バラ一族”だが、いまだG1ウイナーは出ていない。悲願をかなえるべく、デビューから2連勝を決めたローズキングダムが、中山で2歳王者奪取に挑む。母ローズバドはG1で2着3回。無念のまま、産駒に夢を託した。受け継いだ勝負根性で重賞を制し、勢いは加速する一方。主戦の小牧も手応えは十分だ。
◇ ◇
G1制覇を宿命とされた血筋だ。ローズキングダムの母ローズバドは01年オークス、秋華賞、エリザベス女王杯で2着と涙をのんだ。「エリザベス女王杯の鼻負けは“よくあの位置から来たな”と。負けても悔しくなかった。キングダムとは顔と根性が似ている。この馬も長く脚が使えるからね」。橋口師は当時を懐かしそうに振り返った。
無傷の2戦2勝。早め先頭でVをつかむと、2戦目の東スポ杯2歳Sは激しい追い比べを制し重賞タイトルを獲得した。「いい根性をしていることを印象づけた。いい位置につけられるし、完成度が高い」とうなずく。
小牧も自信をつかむ。「2戦目で重賞を勝つぐらいだからね。折り合いがついて乗りやすい。前走は差されたかなと思ったけど、そこからがしぶとかった。直線が短く感じたよ」と舌を巻いた。
主戦は朝日杯FSに忘れ物を残している。JRA移籍初年度の04年、1番人気に支持されたペールギュントで3着に敗れた苦い思い出がある。同じ橋口厩舎の馬とのコンビ、リベンジにも力が入る。「キングダムは前でも競馬ができるし、瞬発力があるから小回りも大丈夫だろう。こんなことを言うと怒られるかもしれないけど、朝日杯は通過点だよ」と笑った。
1週前追い切りは栗東DPで併せ馬。馬なりで首差先着を決めた。「カイバが落ちないし、テンションも上がらない。順調だね」と師が納得の表情を見せれば、手綱を取った小牧も「反応がいいし、具合もいい」と好感触を口にする。日曜も坂路で4F55秒7をマークし、抜かりはない。“バラ一族”の好素材が、2歳チャンプに君臨する。
アパパネ元気!阪神JFから一夜明け
2歳女王奪取から一夜明けた14日、関東馬アパパネは“住み慣れた”栗東で元気な姿を見せた。「ホッとしている。昨年(2着)のダノンベルベールと比べても今年はチャンスがあると思っていた。性格のいい馬」と福田調教厩務員は笑顔を浮かべた。次走は未定だが、桜花賞(4月11日・阪神)を目指すローテーションが組まれる予定だ。
G1初勝利が「バラ一族」の悲願 ローズキングダムにかかる期待…20日・朝日杯FS
新馬、東京スポーツ杯2歳Sを連勝。無傷の2歳王者を狙うローズキングダムは、“バラ一族”期待の新星だ。この血統を数多く手がける橋口弘次郎調教師(64)の夢は、まだない一族のG1勝利。トレーナーと固いきずなで結ばれている主戦・小牧太騎手(42)のJRA重賞初勝利も、母ローズバドだった。2人はスクラムを組んで、まっしぐらに来春のダービーへ押し進む。
“バラ一族”と呼ばれるのは、フランスから輸入された繁殖牝馬ローザネイから派生している。橋口調教師は重賞76勝のうち、15勝をこの一族でマーク。G1でも好成績を残しているが、不思議と勝利はない。
「引退するまでに、この一族でG1を勝ちたいというのが夢。朝日杯にしたのは、それもあるかもしれないね」と笑う。勝負根性は母ローズバド譲り。「頭差で2歳Sを制した。いい勝負根性は母親似。身のこなしが柔らかいのも同じ」と評価する。
一族の特長は、切れる末脚。追い込みを得意とした馬が多かったが、この馬はひと味違う。自在性があり、前に行けるのが強みだ。
小牧にとっても、縁が深い一族。自身のJRA初重賞制覇は、ローズバド(01年報知杯FR)で達成した。そのローズバドが産んだのが、ローズキングダムだ。「お母さんは気性がうるさかったけど、この馬はイレ込みそうでイレ込まない。ゲートもいいしね」。一族の中でも屈指の完成度で、G1制覇を目指す。
“バラ一族”と呼ばれるのは、フランスから輸入された繁殖牝馬ローザネイから派生している。橋口調教師は重賞76勝のうち、15勝をこの一族でマーク。G1でも好成績を残しているが、不思議と勝利はない。
「引退するまでに、この一族でG1を勝ちたいというのが夢。朝日杯にしたのは、それもあるかもしれないね」と笑う。勝負根性は母ローズバド譲り。「頭差で2歳Sを制した。いい勝負根性は母親似。身のこなしが柔らかいのも同じ」と評価する。
一族の特長は、切れる末脚。追い込みを得意とした馬が多かったが、この馬はひと味違う。自在性があり、前に行けるのが強みだ。
小牧にとっても、縁が深い一族。自身のJRA初重賞制覇は、ローズバド(01年報知杯FR)で達成した。そのローズバドが産んだのが、ローズキングダムだ。「お母さんは気性がうるさかったけど、この馬はイレ込みそうでイレ込まない。ゲートもいいしね」。一族の中でも屈指の完成度で、G1制覇を目指す。
ローズキングダム、小牧の夢へまず2歳頂点!…20日・朝日杯FS
新馬、東京スポーツ杯2歳Sを連勝。無傷の2歳王者を狙うローズキングダムは、“バラ一族”期待の新星だ。この血統を数多く手がける橋口弘次郎調教師(64)の夢は、まだない一族のG1勝利。トレーナーと固いきずなで結ばれている主戦・小牧太騎手(42)のJRA重賞初勝利も、母ローズバドだった。2人はスクラムを組んで、まっしぐらに来春のダービーへ押し進む。
夢は果てしなく、広がっている。「ダービーに行きたいんよ。この馬でね」。小牧は期待を隠すことなく、ローズキングダムへの思いを切り出した。新馬戦で退けたヴィクトワールピサは、その後2連勝。東京スポーツ杯2歳Sでは、2戦2勝のトーセンファントムを抑え込んだ。強豪相手に勝ち進んできただけに、気持ちは自然と高まる。
重賞初制覇となった前走は、トーセンファントムとの長い叩き合いを制した。「相手にスッと並びかけられた時は、『あかん』と思ったけど、そこからがしぶとかった。無駄肉がなく、均整の取れた馬体をしているし、乗り味も気持ちがいい。気性がうるさい面はあるけど、レースに行くとおとなしい。ゲートもいいからね」と小牧。欠点が極めて少なく、総合力が高いのが、最大の魅力だ。
高い素質は、橋口調教師も感じている。「完成度が高く、いい根性がある」。当初は、デイリー杯2歳Sを勝ったリディルで臨むはずだったが、骨折で戦線を離脱。入れ替わるように、台頭してきた。「長い距離で、と思っていたが、東スポ杯を勝ってG1に堂々と行ける立場になった。脚質的にも、好位を取っていける馬。中山のマイルでも問題ない」と参戦を決めた。
固いきずなを誇る「橋口―小牧」ラインにとって、朝日杯FSは因縁のレースと言える。04年、地方・兵庫から移籍した小牧は、橋口厩舎のペールギュントで参戦。単勝3・5倍の1番人気に推されたが、後方待機から前を捕まえ切れず3着に敗れた。以後、小牧はG1で苦戦が続く。G1初制覇は、08年桜花賞(レジネッタ)まで、時間を要することになった。
「(G1での苦戦は)あれから始まったね。朝日杯は、自分なりに開き直って乗ったんやけど…。その後ずっと、結果を出さないと…とばかり思っていた」と小牧。苦しい時期もあったが、昨年は重賞5勝をマークし、今年は7勝。勝負強さが戻ってきた。橋口調教師は「レジネッタから変わった。迷いがなくなり、自信を持って乗っている。今は安心して任せられる」と目を細める。
5年越しの雪辱をかけて臨む一戦。小牧は静かに闘志を燃やす。「(ペールギュントが2着だった)東スポ杯は、やり返したからね。本番でもそういきたい。お世話になっている橋口先生の馬で、ダービーを勝てたらうれしいよ。距離は持つと思うし、それくらいの馬だと思うから…」。朝日杯の呪縛(じゅばく)を解いた時、夢は現実となって、2010年を走り出す。
夢は果てしなく、広がっている。「ダービーに行きたいんよ。この馬でね」。小牧は期待を隠すことなく、ローズキングダムへの思いを切り出した。新馬戦で退けたヴィクトワールピサは、その後2連勝。東京スポーツ杯2歳Sでは、2戦2勝のトーセンファントムを抑え込んだ。強豪相手に勝ち進んできただけに、気持ちは自然と高まる。
重賞初制覇となった前走は、トーセンファントムとの長い叩き合いを制した。「相手にスッと並びかけられた時は、『あかん』と思ったけど、そこからがしぶとかった。無駄肉がなく、均整の取れた馬体をしているし、乗り味も気持ちがいい。気性がうるさい面はあるけど、レースに行くとおとなしい。ゲートもいいからね」と小牧。欠点が極めて少なく、総合力が高いのが、最大の魅力だ。
高い素質は、橋口調教師も感じている。「完成度が高く、いい根性がある」。当初は、デイリー杯2歳Sを勝ったリディルで臨むはずだったが、骨折で戦線を離脱。入れ替わるように、台頭してきた。「長い距離で、と思っていたが、東スポ杯を勝ってG1に堂々と行ける立場になった。脚質的にも、好位を取っていける馬。中山のマイルでも問題ない」と参戦を決めた。
固いきずなを誇る「橋口―小牧」ラインにとって、朝日杯FSは因縁のレースと言える。04年、地方・兵庫から移籍した小牧は、橋口厩舎のペールギュントで参戦。単勝3・5倍の1番人気に推されたが、後方待機から前を捕まえ切れず3着に敗れた。以後、小牧はG1で苦戦が続く。G1初制覇は、08年桜花賞(レジネッタ)まで、時間を要することになった。
「(G1での苦戦は)あれから始まったね。朝日杯は、自分なりに開き直って乗ったんやけど…。その後ずっと、結果を出さないと…とばかり思っていた」と小牧。苦しい時期もあったが、昨年は重賞5勝をマークし、今年は7勝。勝負強さが戻ってきた。橋口調教師は「レジネッタから変わった。迷いがなくなり、自信を持って乗っている。今は安心して任せられる」と目を細める。
5年越しの雪辱をかけて臨む一戦。小牧は静かに闘志を燃やす。「(ペールギュントが2着だった)東スポ杯は、やり返したからね。本番でもそういきたい。お世話になっている橋口先生の馬で、ダービーを勝てたらうれしいよ。距離は持つと思うし、それくらいの馬だと思うから…」。朝日杯の呪縛(じゅばく)を解いた時、夢は現実となって、2010年を走り出す。
【朝日杯FS】“鉄の馬2世”アポロンが2歳王者だ
【1頭両断】2歳王者を決める「第61回朝日杯フューチュリティS」が今週のメーン。「1頭両断」ではステップレースの京王杯2歳Sを勝ったエイシンアポロンを取り上げた。父ジャイアンツコーズウェー譲りの能力の高さで高性能マル外がG1タイトルゲットなるか――。
エイシンアポロンは“鉄の馬2世”だ。この馬の父ジャイアンツコーズウェーは「アイアンホース(鉄の馬)」の異名を取り、20世紀最後の年を彩った。わずか3カ月間で芝G1・5連勝。引退レースで初ダートに挑み、世界最高峰のG1ブリーダーズカップクラシックで首差2着というスーパーホース。
わずか重賞1勝の息子を偉大な父になぞらえるのは、まずそのタフさ。使いながら着実に力をつけてきた。8月デビューから月1走ペースで休むことなくキャリア5戦。
「ここまで本当に順調ですよ。1週前の追い切りも良かったですね」
湊助手が出来の良さに自信を見せる。疲れなど全く感じさせず、なおも上昇一途だ。タフなだけでなく、学習能力も高い。
「最初のころは走る気があまりない感じで、ゲートも出なかったんですけどね」
湊助手がこう振り返るデビュー戦は小倉芝1800メートル。スローペースでも道中は追走に手いっぱいだった。しかし、2戦目は一転して先行策。早め先頭から楽勝した。さらに4戦目のデイリー杯2歳Sは2番手先行から2着に入っている。
「最近はスタートも速いぐらい。まだ短い距離だと追走に苦労する面がありましたが、前走はビックリしましたね」
前走京王杯2歳Sが鮮やかな勝ちっぷり。1800メートル3戦→1600メートル→1400メートルと距離を短縮しての1戦で、速い流れに少し戸惑いは見られたものの、外からグッと伸び切っての重賞初制覇だ。
「初めての左回りだったせいか、フラフラする面がありました。まだいろいろ改善する余地はあるでしょうね」
注文をつけながらも湊助手は未完成の愛馬の活躍ぶりに目を細める。キャリア5戦のすべてが糧となっているのだ。この馬の良さをあえて言うなら“総合力の高さ”となる。それこそがジャイアンツコーズウェーの息子ならでは。中山マイルも問題なし。手始めに2歳チャンプはいただきだ。
▼エイシンアポロンの父 ジャイアンツコーズウェー(父ストームキャット)は97年米国産。オブライエン師のもとで13戦9勝。3歳時の00年にエクリプスS、サセックスS、愛チャンピオンSなどGI・5勝。同年の欧州年度代表馬に
エイシンアポロンは“鉄の馬2世”だ。この馬の父ジャイアンツコーズウェーは「アイアンホース(鉄の馬)」の異名を取り、20世紀最後の年を彩った。わずか3カ月間で芝G1・5連勝。引退レースで初ダートに挑み、世界最高峰のG1ブリーダーズカップクラシックで首差2着というスーパーホース。
わずか重賞1勝の息子を偉大な父になぞらえるのは、まずそのタフさ。使いながら着実に力をつけてきた。8月デビューから月1走ペースで休むことなくキャリア5戦。
「ここまで本当に順調ですよ。1週前の追い切りも良かったですね」
湊助手が出来の良さに自信を見せる。疲れなど全く感じさせず、なおも上昇一途だ。タフなだけでなく、学習能力も高い。
「最初のころは走る気があまりない感じで、ゲートも出なかったんですけどね」
湊助手がこう振り返るデビュー戦は小倉芝1800メートル。スローペースでも道中は追走に手いっぱいだった。しかし、2戦目は一転して先行策。早め先頭から楽勝した。さらに4戦目のデイリー杯2歳Sは2番手先行から2着に入っている。
「最近はスタートも速いぐらい。まだ短い距離だと追走に苦労する面がありましたが、前走はビックリしましたね」
前走京王杯2歳Sが鮮やかな勝ちっぷり。1800メートル3戦→1600メートル→1400メートルと距離を短縮しての1戦で、速い流れに少し戸惑いは見られたものの、外からグッと伸び切っての重賞初制覇だ。
「初めての左回りだったせいか、フラフラする面がありました。まだいろいろ改善する余地はあるでしょうね」
注文をつけながらも湊助手は未完成の愛馬の活躍ぶりに目を細める。キャリア5戦のすべてが糧となっているのだ。この馬の良さをあえて言うなら“総合力の高さ”となる。それこそがジャイアンツコーズウェーの息子ならでは。中山マイルも問題なし。手始めに2歳チャンプはいただきだ。
▼エイシンアポロンの父 ジャイアンツコーズウェー(父ストームキャット)は97年米国産。オブライエン師のもとで13戦9勝。3歳時の00年にエクリプスS、サセックスS、愛チャンピオンSなどGI・5勝。同年の欧州年度代表馬に
2009年12月14日月曜日
スティンガーの仔などが競走馬登録
10日付でJRAに競走馬登録された主な馬は以下の通り。
◆アイリシュミラクル(牡2、栗東・松永幹夫厩舎)
父ファルブラヴ、母アーネストデザイア(その父サンデーサイレンス)
半兄にフサイチアソート(東京スポーツ杯2歳S-GIII)。
◆エーシンランマン(牝2、栗東・坂口正則厩舎)
父エイシンプレストン、母エイシンバーリン(その父Cozzene)
母はシルクロードS(GIII)など重賞4勝。
◆コスモイノベーター(牝2、美浦・田村康仁厩舎)
父ロージズインメイ、母マイネヴィータ(その父ナリタブライアン)
伯父にマイネルブライアン(シリウスS-GIIIなど重賞3勝)。
◆コーリングオブラブ(牝2、栗東・鮫島一歩厩舎)
父キングカメハメハ、母フローレス(その父サンデーサイレンス)
伯父にボールドブライアン(東京新聞杯-GIII)。
◆サクラシリアス(牡2、栗東・村山明厩舎)
父クロフネ、母サクラフォーエバー(その父ブライアンズタイム)
叔父にサクラプレジデント(札幌記念-GIIなど重賞3勝)。
◆シルクマウンテン(牡2、栗東・湯窪幸雄厩舎)
父ステイゴールド、母ビワナタシュカ(その父Time for a Change)
叔母にシルクプリマドンナ(オークス-GI)。
◆ブランジェリーナ(牝2、美浦・藤沢和雄厩舎)
父Smarty Jones、母スティンガー(その父サンデーサイレンス)
母は阪神3歳牝馬S(GI)勝ち馬。
◆ヤマニンティアモ(牝2、栗東・浅見秀一厩舎)
父キングカメハメハ、母ヤマニンパラダイス(その父Danzig)
母は阪神3歳牝馬S(GI)勝ち馬。
◆ローレルクラシック(牡2、栗東・飯田雄三厩舎)
父スペシャルウィーク、母キョウワホウセキ(その父シンボリルドルフ)
母は4歳牝馬特別・東(GII)など重賞2勝。
◆アイリシュミラクル(牡2、栗東・松永幹夫厩舎)
父ファルブラヴ、母アーネストデザイア(その父サンデーサイレンス)
半兄にフサイチアソート(東京スポーツ杯2歳S-GIII)。
◆エーシンランマン(牝2、栗東・坂口正則厩舎)
父エイシンプレストン、母エイシンバーリン(その父Cozzene)
母はシルクロードS(GIII)など重賞4勝。
◆コスモイノベーター(牝2、美浦・田村康仁厩舎)
父ロージズインメイ、母マイネヴィータ(その父ナリタブライアン)
伯父にマイネルブライアン(シリウスS-GIIIなど重賞3勝)。
◆コーリングオブラブ(牝2、栗東・鮫島一歩厩舎)
父キングカメハメハ、母フローレス(その父サンデーサイレンス)
伯父にボールドブライアン(東京新聞杯-GIII)。
◆サクラシリアス(牡2、栗東・村山明厩舎)
父クロフネ、母サクラフォーエバー(その父ブライアンズタイム)
叔父にサクラプレジデント(札幌記念-GIIなど重賞3勝)。
◆シルクマウンテン(牡2、栗東・湯窪幸雄厩舎)
父ステイゴールド、母ビワナタシュカ(その父Time for a Change)
叔母にシルクプリマドンナ(オークス-GI)。
◆ブランジェリーナ(牝2、美浦・藤沢和雄厩舎)
父Smarty Jones、母スティンガー(その父サンデーサイレンス)
母は阪神3歳牝馬S(GI)勝ち馬。
◆ヤマニンティアモ(牝2、栗東・浅見秀一厩舎)
父キングカメハメハ、母ヤマニンパラダイス(その父Danzig)
母は阪神3歳牝馬S(GI)勝ち馬。
◆ローレルクラシック(牡2、栗東・飯田雄三厩舎)
父スペシャルウィーク、母キョウワホウセキ(その父シンボリルドルフ)
母は4歳牝馬特別・東(GII)など重賞2勝。
【阪神JF】アパパネ尻ッパネ!終わってみれば2歳女王!
2歳女王決定戦「第61回阪神ジュベナイルフィリーズ」は、直線内を突いた2番人気アパパネが鋭い差し脚で抜け出し、後続の追撃を封じてG1タイトルを手中に収めた。2着にもアニメイトバイオが入り、5年ぶりの関東馬ワンツー・フィニッシュ、関東の巻き返しへ弾みをつけた。1番人気シンメイフジは大外を追い込んだものの、5着に敗れた。
直線で内側に大きく開いた進路から抜け出したのはアパパネだった。外から追いすがるアニメイトバイオに半馬身の差をつけてゴール。蛯名が振り返る。
「前走と同じ大外枠でも何とかしようと思っていた。ある程度のペースで流れたから折り合いがついて道中はいつでも動ける感じに。直線で内に切り替えると、いい脚を使ってくれた」
02年のこのレースは母ソルティビッドとコンビを組んだ。栗東坂路で4F49秒台の時計を出す脚力の持ち主だったが、生粋のスプリンターで17着に惨敗した。
「2歳の女の子にしてはおとなしくて物覚えがいい」
こう蛯名が評価する娘は違った。ゲート入りに多少時間がかかったものの、いざ開けば絶好のスタート。前半3F通過35秒1の落ち着いた流れでも燃えすぎない。母から受け継いだ非凡なスピードを直線の爆発力に転換した。前走の赤松賞は極端に遅い流れで抑えるのに苦心。その心配が頭によぎる大外18番枠を見事に克服したわけだ。
“栗東留学”の先駆者と言われる国枝師は、天皇賞・春のマイネルキッツに続くG1制覇で、その効果を実証した。自身が手がけた母も栗東留学でノウハウ蓄積に貢献した1頭だけに感慨深げだ。
「いい子を出してくれてうれしいね。栗東に入厩すれば直前の長距離輸送という不安材料を除ける。この子はもともとおとなしくて、環境の変化に動じないタイプだからね」
金子真人オーナー、国枝師、蛯名と同じトリオで娘を2歳女王に襲名させ、7年越しの雪辱を果たした。次の目標は、もちろん来春の桜花賞だ。“西高東低”と言われて久しい競馬界で、変革を起こそうと創意工夫を重ねる国枝師は意欲をにじませた。
「来年のG1は同じ舞台になる。この成績に恥じないような結果を残したい。1度レースを使って、またこちら(栗東)で調整しようかと考えている」
04年以来の関東馬決着となった阪神JF。この勝利が美浦復権のきっかけとなる。
◆アパパネ 父キングカメハメハ 母ソルティビッド(母の父ソルトレイク)牝2歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス(株) 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金7857万1000円。
直線で内側に大きく開いた進路から抜け出したのはアパパネだった。外から追いすがるアニメイトバイオに半馬身の差をつけてゴール。蛯名が振り返る。
「前走と同じ大外枠でも何とかしようと思っていた。ある程度のペースで流れたから折り合いがついて道中はいつでも動ける感じに。直線で内に切り替えると、いい脚を使ってくれた」
02年のこのレースは母ソルティビッドとコンビを組んだ。栗東坂路で4F49秒台の時計を出す脚力の持ち主だったが、生粋のスプリンターで17着に惨敗した。
「2歳の女の子にしてはおとなしくて物覚えがいい」
こう蛯名が評価する娘は違った。ゲート入りに多少時間がかかったものの、いざ開けば絶好のスタート。前半3F通過35秒1の落ち着いた流れでも燃えすぎない。母から受け継いだ非凡なスピードを直線の爆発力に転換した。前走の赤松賞は極端に遅い流れで抑えるのに苦心。その心配が頭によぎる大外18番枠を見事に克服したわけだ。
“栗東留学”の先駆者と言われる国枝師は、天皇賞・春のマイネルキッツに続くG1制覇で、その効果を実証した。自身が手がけた母も栗東留学でノウハウ蓄積に貢献した1頭だけに感慨深げだ。
「いい子を出してくれてうれしいね。栗東に入厩すれば直前の長距離輸送という不安材料を除ける。この子はもともとおとなしくて、環境の変化に動じないタイプだからね」
金子真人オーナー、国枝師、蛯名と同じトリオで娘を2歳女王に襲名させ、7年越しの雪辱を果たした。次の目標は、もちろん来春の桜花賞だ。“西高東低”と言われて久しい競馬界で、変革を起こそうと創意工夫を重ねる国枝師は意欲をにじませた。
「来年のG1は同じ舞台になる。この成績に恥じないような結果を残したい。1度レースを使って、またこちら(栗東)で調整しようかと考えている」
04年以来の関東馬決着となった阪神JF。この勝利が美浦復権のきっかけとなる。
◆アパパネ 父キングカメハメハ 母ソルティビッド(母の父ソルトレイク)牝2歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス(株) 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金7857万1000円。
【有馬記念】岩田康「アンライの鞍上ダレ?」
1週間ぶっ通しの栗東取材でフラフラの柴田記者は日曜は阪神競馬場へ。阪神JFは本命のシンメイフジが5着に沈み、無印にした栗東滞在の関東馬アパパネの勝利で、とどめを刺されたようにぼう然としていた。
すると優勝会見を終えた国枝調教師の姿が目の前にあり、「お、おめでとうございます」というと、「ああ、ありがとう。有馬記念も何とかしないとな」。そうか、マツリダゴッホも国枝&蛯名コンビであることを思い出した。一昨年の優勝馬で、今年は少し影が薄いが、侮れないと、改めて思い知らされた。
取材を終え、検量室の裏に回ると岩田康騎手が記者に囲まれ、「アンライバルドって誰が乗るん?」と逆取材中。自身が騎乗して皐月賞を制したが、今回は乗り替わりでスミヨン騎手に。ところがスミヨンが12日の中京で騎乗停止となり、鞍上が宙に浮いたのを気にしているようだ。質問された記者は黙って首を横に振るばかりだった。
すると優勝会見を終えた国枝調教師の姿が目の前にあり、「お、おめでとうございます」というと、「ああ、ありがとう。有馬記念も何とかしないとな」。そうか、マツリダゴッホも国枝&蛯名コンビであることを思い出した。一昨年の優勝馬で、今年は少し影が薄いが、侮れないと、改めて思い知らされた。
取材を終え、検量室の裏に回ると岩田康騎手が記者に囲まれ、「アンライバルドって誰が乗るん?」と逆取材中。自身が騎乗して皐月賞を制したが、今回は乗り替わりでスミヨン騎手に。ところがスミヨンが12日の中京で騎乗停止となり、鞍上が宙に浮いたのを気にしているようだ。質問された記者は黙って首を横に振るばかりだった。
ジャガーメイル、今年は4着…香港国際競走
【香港13日=板津雄志、鈴木亨】香港国際GI競走が、シャティン競馬場で開催され、日本馬はヴァーズに参戦したジャガーメイル(美・堀、牡5)の4着が最高。スプリントのローレルゲレイロ(栗・昆、牡5)は13着、カップのクィーンスプマンテ(美・小島茂、牝5)は10着。
【ヴァーズ】ジャガーメイルは4コーナーで前方を射程圏に入れ、内からスパニッシュムーンが抜け出すと、クリストフ・スミヨン騎手のゴーサインに反応し先頭に並び駆けた。最後は内にもたれ気味になり、昨年3着の雪辱を果たせず4着。「先頭には立ったけどタフな競馬になってしまった」とスミヨン。優勝したダリアカナ(父セルカーク)は産地・調教地ともフランスの栗毛の牝3歳。A・ドロワイエ・デュプレ厩舎所属で、馬主はアガ・カーン殿下。5戦5勝でGI初勝利。
【カップ】クィーンスプマンテが引退レースで逃げに持ち込んだが、後続のマークが厳しく最下位の10着。「楽なリードが取れなかった。芝の質も日本と違った」と田中博康騎手。優勝は昨年の仏ダービー馬ヴィジオンデタ(父チチカステナンゴ)。産地、調教地ともフランスの鹿毛の牡4歳。E・リボー厩舎所属で、馬主はジャック・ドゥトレ氏。戦績13戦9勝。GIは08年仏ダービー、09年ガネー賞(仏)、プリンスオブウェールズS(英)に次ぐ4勝目で重賞は5勝目。
【スプリント】ローレルゲレイロはスタートがひと息のうえ、直後に他馬に寄られる不利。最後の直線は力尽きた。「この時計(優勝馬1分9秒16)ならもう少し走ってほしかった」と藤田伸二騎手。優勝は香港のセイクリッドキングダム(父エンコスタデラゴ)。豪州産の鹿毛のせん6歳。P・イウ厩舎所属で、馬主はシン・カン・ユー氏。戦績21戦13勝。GIは一昨年の同レース以来2勝目。
【マイル】地元香港のグッドババ(父リアファン)が史上初の同レース3連覇。米国産の鹿毛のせん7歳。香港のD・クルーズ厩舎所属で、馬主はジョン・イエン・シー・キット氏。GIは07〜09年の香港マイル3連覇に加え、08チャンピオンズマイル(香)の4勝。
【ヴァーズ】ジャガーメイルは4コーナーで前方を射程圏に入れ、内からスパニッシュムーンが抜け出すと、クリストフ・スミヨン騎手のゴーサインに反応し先頭に並び駆けた。最後は内にもたれ気味になり、昨年3着の雪辱を果たせず4着。「先頭には立ったけどタフな競馬になってしまった」とスミヨン。優勝したダリアカナ(父セルカーク)は産地・調教地ともフランスの栗毛の牝3歳。A・ドロワイエ・デュプレ厩舎所属で、馬主はアガ・カーン殿下。5戦5勝でGI初勝利。
【カップ】クィーンスプマンテが引退レースで逃げに持ち込んだが、後続のマークが厳しく最下位の10着。「楽なリードが取れなかった。芝の質も日本と違った」と田中博康騎手。優勝は昨年の仏ダービー馬ヴィジオンデタ(父チチカステナンゴ)。産地、調教地ともフランスの鹿毛の牡4歳。E・リボー厩舎所属で、馬主はジャック・ドゥトレ氏。戦績13戦9勝。GIは08年仏ダービー、09年ガネー賞(仏)、プリンスオブウェールズS(英)に次ぐ4勝目で重賞は5勝目。
【スプリント】ローレルゲレイロはスタートがひと息のうえ、直後に他馬に寄られる不利。最後の直線は力尽きた。「この時計(優勝馬1分9秒16)ならもう少し走ってほしかった」と藤田伸二騎手。優勝は香港のセイクリッドキングダム(父エンコスタデラゴ)。豪州産の鹿毛のせん6歳。P・イウ厩舎所属で、馬主はシン・カン・ユー氏。戦績21戦13勝。GIは一昨年の同レース以来2勝目。
【マイル】地元香港のグッドババ(父リアファン)が史上初の同レース3連覇。米国産の鹿毛のせん7歳。香港のD・クルーズ厩舎所属で、馬主はジョン・イエン・シー・キット氏。GIは07〜09年の香港マイル3連覇に加え、08チャンピオンズマイル(香)の4勝。
【カペラS】ミリオンディスクがV
「カペラS・G3」(13日、中山)
初めて踏んだ重賞の舞台を、力強く突破した。ミリオンディスクが内から抜け出しV。1番人気ダイワディライトを首差抑えて本格化を告げた。
村田は「勝てると思っていたし、自信もあった」と会心の笑み。これでコンビ実績は2戦2勝。初めて騎乗した5月の栗東Sで能力の高さを実感し、重賞でもやれる手応えをつかんでいた。それは今回の騎乗にも表れている。4角で馬群に包まれた際も慌てることなく、じっくり待って追い出した。自信がなければできない騎乗ぶり。「ごちゃついた場面もうまくさばけた。抜け出す時もスッと反応してくれたね」と高い評価を与えた。
3、4歳馬が中心になりつつあるダート界に、5歳のニューヒーローが誕生。来年の短距離砂重賞での活躍が楽しみになった。
初めて踏んだ重賞の舞台を、力強く突破した。ミリオンディスクが内から抜け出しV。1番人気ダイワディライトを首差抑えて本格化を告げた。
村田は「勝てると思っていたし、自信もあった」と会心の笑み。これでコンビ実績は2戦2勝。初めて騎乗した5月の栗東Sで能力の高さを実感し、重賞でもやれる手応えをつかんでいた。それは今回の騎乗にも表れている。4角で馬群に包まれた際も慌てることなく、じっくり待って追い出した。自信がなければできない騎乗ぶり。「ごちゃついた場面もうまくさばけた。抜け出す時もスッと反応してくれたね」と高い評価を与えた。
3、4歳馬が中心になりつつあるダート界に、5歳のニューヒーローが誕生。来年の短距離砂重賞での活躍が楽しみになった。
【阪神JF】アパパネ末脚ハンパネェ〜
「阪神ジュベナイルフィリーズ・G1」(13日、阪神)
5年ぶりに関東馬が2歳女王の座を射止めた。栗東滞在で態勢を整えたアパパネが完勝。蛯名を背に中位追走から直線で一気に抜け出し、重賞初VをG1で飾った。阪神が新コースとなった06年以降の優勝馬3頭は、すべて翌春のクラシックを制覇。出世レースを制し今後が楽しみになった。2着はアニメイトバイオで、関東馬のG1でのワンツーは07年ヴィクトリアマイル以来、2年7カ月ぶり。1番人気シンメイフジは5着に敗れた。
◇ ◇
ウオッカやブエナビスタも通った名牝への道、2歳女王決定戦を制したのは蛯名騎乗のアパパネだった。“栗東留学”の関東馬が、仁川の地で飛躍への第一歩を記した。
ゲート入りに手こずるシーンもあったが、スタートは速かった。大外(18)番枠からポンと飛び出ると、すぐに人馬の折り合いがピタリとつく。早めに内に潜り込んで自慢の末脚の温存に成功した。勝利への大きなポイントとなったのは4角。有力各馬が外を回したのに対して、アパパネは内へ。きれいにあいたVロードを真っすぐに駆け抜け、アニメイトバイオの必死の抵抗も退けてみせた。
「かなりやれると思っていた馬で結果を出せてホッとしています」。07年有馬記念のマツリダゴッホ以来、14度目のJRA・G1制覇を飾った蛯名は笑顔でお立ち台に上がった。折り合い面に課題が残る現状で、引いたのは大外枠。普通ならマイナスに思える状況下だったが、東のベテランは冷静かつ前向きだった。「この馬にとって、この枠が一番いいと思うしかない」。いい意味での開き直りが馬にも通じたのだろう。前走の赤松賞で見せたムキになる面も、大一番では封印できた。
11月26日に栗東トレセンへ移動し、鋭意調整。さい配を振るった国枝師はその栗東留学のパイオニアであり、またかつて初めて関西馬の前線基地へと入厩させたのがアパパネの母ソルティビッド(02年阪神JF17着)だった。積み重ねたノウハウがあったからこそ、なし得たG1制覇。「レース直前に長距離輸送したり、環境の変化があったりするのは厳しい条件。できれば不安要素を取り除きたかった。いい状態で出走できたし、体に実も入ってきたね」と指揮官は効果を口にする。昨年はダノンベルベールで2着に敗れているだけに喜びもひとしおだった。
06年のウオッカを筆頭に07年トールポピー、08年ブエナビスタとこのレースの優勝馬は翌春のクラシックをV。名牝への道をひた走るアパパネは2010年、関西のトライアルを使って桜花賞(4月11日・阪神)へ臨む。馬名は、ハワイに生息する赤い鳥から取ったもの。来春もまた、栗東から大きく羽ばたこうとしている。
5年ぶりに関東馬が2歳女王の座を射止めた。栗東滞在で態勢を整えたアパパネが完勝。蛯名を背に中位追走から直線で一気に抜け出し、重賞初VをG1で飾った。阪神が新コースとなった06年以降の優勝馬3頭は、すべて翌春のクラシックを制覇。出世レースを制し今後が楽しみになった。2着はアニメイトバイオで、関東馬のG1でのワンツーは07年ヴィクトリアマイル以来、2年7カ月ぶり。1番人気シンメイフジは5着に敗れた。
◇ ◇
ウオッカやブエナビスタも通った名牝への道、2歳女王決定戦を制したのは蛯名騎乗のアパパネだった。“栗東留学”の関東馬が、仁川の地で飛躍への第一歩を記した。
ゲート入りに手こずるシーンもあったが、スタートは速かった。大外(18)番枠からポンと飛び出ると、すぐに人馬の折り合いがピタリとつく。早めに内に潜り込んで自慢の末脚の温存に成功した。勝利への大きなポイントとなったのは4角。有力各馬が外を回したのに対して、アパパネは内へ。きれいにあいたVロードを真っすぐに駆け抜け、アニメイトバイオの必死の抵抗も退けてみせた。
「かなりやれると思っていた馬で結果を出せてホッとしています」。07年有馬記念のマツリダゴッホ以来、14度目のJRA・G1制覇を飾った蛯名は笑顔でお立ち台に上がった。折り合い面に課題が残る現状で、引いたのは大外枠。普通ならマイナスに思える状況下だったが、東のベテランは冷静かつ前向きだった。「この馬にとって、この枠が一番いいと思うしかない」。いい意味での開き直りが馬にも通じたのだろう。前走の赤松賞で見せたムキになる面も、大一番では封印できた。
11月26日に栗東トレセンへ移動し、鋭意調整。さい配を振るった国枝師はその栗東留学のパイオニアであり、またかつて初めて関西馬の前線基地へと入厩させたのがアパパネの母ソルティビッド(02年阪神JF17着)だった。積み重ねたノウハウがあったからこそ、なし得たG1制覇。「レース直前に長距離輸送したり、環境の変化があったりするのは厳しい条件。できれば不安要素を取り除きたかった。いい状態で出走できたし、体に実も入ってきたね」と指揮官は効果を口にする。昨年はダノンベルベールで2着に敗れているだけに喜びもひとしおだった。
06年のウオッカを筆頭に07年トールポピー、08年ブエナビスタとこのレースの優勝馬は翌春のクラシックをV。名牝への道をひた走るアパパネは2010年、関西のトライアルを使って桜花賞(4月11日・阪神)へ臨む。馬名は、ハワイに生息する赤い鳥から取ったもの。来春もまた、栗東から大きく羽ばたこうとしている。
ユタカ3300勝、22年9カ月で到達
名手がまた大きな区切りの数字を迎えた。13日の阪神1Rをオメガブルーグラスで鮮やかに差し切り、武豊騎手(40)=栗東・フリー=がJRA通算3300勝を達成した。デビューから約22年9カ月での到達。自身の持つ最多勝記録を更新し続けている。
記録達成に武豊は「素直にうれしいですよ。20年以上かけての数字ですからね。ひとつひとつが多くの方に支えられているだけに感慨深いものはある。今年は目立った活躍ができていないが、応援してくれる人はたくさんいる。達成できてホッとしています」と表情が緩んだ。一方、7年連続(16度)で獲得している全国リーディング争いは現在、首位の内田博から9勝差(地方交流戦を含めれば8勝差)と苦戦。「厳しいが、ベストを尽くしたい」と話した。
記録達成に武豊は「素直にうれしいですよ。20年以上かけての数字ですからね。ひとつひとつが多くの方に支えられているだけに感慨深いものはある。今年は目立った活躍ができていないが、応援してくれる人はたくさんいる。達成できてホッとしています」と表情が緩んだ。一方、7年連続(16度)で獲得している全国リーディング争いは現在、首位の内田博から9勝差(地方交流戦を含めれば8勝差)と苦戦。「厳しいが、ベストを尽くしたい」と話した。
アパパネが2歳女王!「国枝マジック」再び…阪神JF
2歳馬の女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(13日、阪神・芝1600メートル)は、2番人気のアパパネ(蛯名)が内から鋭く伸びて優勝。マイル戦3連勝で頂点に立った。今年、関東馬が2歳重賞を制したのは初めて。生産者のノーザンファームは、このレース3連覇。2着も同ファームの生産馬アニメイトバイオが入り、1番人気のシンメイフジは5着に終わった。
縦に長かった馬群が、横に大きく広がった直線。アパパネの蛯名は、迷わずインに進路を取った。視界は一気に開け、白いシャドーロールが上下に動く。するすると先頭に立った時、もうライバルはいなかった。アニメイトバイオの追撃を余裕で振り切り、04年ショウナンパントル以来、関東から5年ぶりの2歳女王誕生だ。
コースレコードのおまけをつけ、2勝目を挙げた赤松賞だったが、行きたがる面を見せていた。大外(18番枠)で前に壁が作れるのか…。それも、杞憂(きゆう)に終わった。ゲート入りこそ手こずったが、好スタートを決めた人馬は、呼吸をぴたりと合わせた。「思いのほか、スムーズに折り合いがつき、いつでも動ける態勢ができた。これなら脚を使ってくれると思った」。蛯名は末脚を生かす理想的なレースで、07年有馬記念(マツリダゴッホ)以来のG1制覇を飾った。
国枝調教師といえば、“栗東留学”のパイオニアだ。アパパネも先輩たちと同じように、美浦から先月26日に移動した。「直前の長距離輸送や環境の変化など、不安要素を取り除きたかった。何度か挑戦し、何とかならないかと思っていたからうれしい」。過去4回参戦し、昨年はダノンベルベールで2着。壁を乗り越えて頂点に立ったとあって、感慨深げな表情を浮かべた。
母ソルティビッドも、現役時代に管理した。02年阪神JFは、同じ蛯名の手綱で17着に終わったが、3番目に誕生した女の子が、見事リベンジを果たした。「いい子が生まれ、走ってくれた。うれしいね。母は血統的にもスプリント色が強かったが、この子の父はキングカメハメハ(04年のダービー馬)」。指揮官は来春に期待を膨らませ、目尻を下げた。
この後はひと息入れてトライアルからスタートするが、再び栗東を“本拠”として桜花賞(4月11日、阪神)を目指す。「お母さんから受け継いだスピードを、うまくしまいに生かしている。無事に、ひとつひとつクリアしていってくれれば」と蛯名。大きな1勝を手にした“赤い鳥”が、来春へ向けて大きく羽ばたいていく。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牝2歳の鹿毛。
◆血統 父キングカメハメハ、母ソルティビッド(父ソルトレイク)。父の産駒は重賞3勝目で、G1初勝利。
◆馬名の意味 ハワイに生息する、赤い鳥の名前。
◆戦績 4戦3勝。重賞初制覇。福島デビューの馬が優勝したのは初めて。
◆総収得賞金 優勝賞金6000万円を加え、7857万1000円。
◆関東馬 今年の2歳重賞は、すべて関西馬が優勝していたが、9レース目でようやくV。2着も美浦所属のアニメイトバイオで、G1での関東馬ワンツーは、07年ヴィクトリアマイル(1着コイウタ、2着アサヒライジング)以来。
◆蛯名正義騎手(40) 8回目の挑戦で初勝利。G1は、07年有馬記念(マツリダゴッホ)以来で14勝目。
◆国枝栄調教師(54) G1勝利は、今年の天皇賞・春(マイネルキッツ)以来で6勝目。過去のこのレースでの成績は、00年タカラサイレンス〈5〉着、02年ソルティビッド〈17〉着、06年ピンクカメオ〈8〉着、08年ダノンベルベール〈2〉着だった。
◆馬主 金子真人ホールディングス(株)。
◆生産者 北海道安平町のノーザンファーム。
縦に長かった馬群が、横に大きく広がった直線。アパパネの蛯名は、迷わずインに進路を取った。視界は一気に開け、白いシャドーロールが上下に動く。するすると先頭に立った時、もうライバルはいなかった。アニメイトバイオの追撃を余裕で振り切り、04年ショウナンパントル以来、関東から5年ぶりの2歳女王誕生だ。
コースレコードのおまけをつけ、2勝目を挙げた赤松賞だったが、行きたがる面を見せていた。大外(18番枠)で前に壁が作れるのか…。それも、杞憂(きゆう)に終わった。ゲート入りこそ手こずったが、好スタートを決めた人馬は、呼吸をぴたりと合わせた。「思いのほか、スムーズに折り合いがつき、いつでも動ける態勢ができた。これなら脚を使ってくれると思った」。蛯名は末脚を生かす理想的なレースで、07年有馬記念(マツリダゴッホ)以来のG1制覇を飾った。
国枝調教師といえば、“栗東留学”のパイオニアだ。アパパネも先輩たちと同じように、美浦から先月26日に移動した。「直前の長距離輸送や環境の変化など、不安要素を取り除きたかった。何度か挑戦し、何とかならないかと思っていたからうれしい」。過去4回参戦し、昨年はダノンベルベールで2着。壁を乗り越えて頂点に立ったとあって、感慨深げな表情を浮かべた。
母ソルティビッドも、現役時代に管理した。02年阪神JFは、同じ蛯名の手綱で17着に終わったが、3番目に誕生した女の子が、見事リベンジを果たした。「いい子が生まれ、走ってくれた。うれしいね。母は血統的にもスプリント色が強かったが、この子の父はキングカメハメハ(04年のダービー馬)」。指揮官は来春に期待を膨らませ、目尻を下げた。
この後はひと息入れてトライアルからスタートするが、再び栗東を“本拠”として桜花賞(4月11日、阪神)を目指す。「お母さんから受け継いだスピードを、うまくしまいに生かしている。無事に、ひとつひとつクリアしていってくれれば」と蛯名。大きな1勝を手にした“赤い鳥”が、来春へ向けて大きく羽ばたいていく。
[優勝馬メモ]
◆性齢 牝2歳の鹿毛。
◆血統 父キングカメハメハ、母ソルティビッド(父ソルトレイク)。父の産駒は重賞3勝目で、G1初勝利。
◆馬名の意味 ハワイに生息する、赤い鳥の名前。
◆戦績 4戦3勝。重賞初制覇。福島デビューの馬が優勝したのは初めて。
◆総収得賞金 優勝賞金6000万円を加え、7857万1000円。
◆関東馬 今年の2歳重賞は、すべて関西馬が優勝していたが、9レース目でようやくV。2着も美浦所属のアニメイトバイオで、G1での関東馬ワンツーは、07年ヴィクトリアマイル(1着コイウタ、2着アサヒライジング)以来。
◆蛯名正義騎手(40) 8回目の挑戦で初勝利。G1は、07年有馬記念(マツリダゴッホ)以来で14勝目。
◆国枝栄調教師(54) G1勝利は、今年の天皇賞・春(マイネルキッツ)以来で6勝目。過去のこのレースでの成績は、00年タカラサイレンス〈5〉着、02年ソルティビッド〈17〉着、06年ピンクカメオ〈8〉着、08年ダノンベルベール〈2〉着だった。
◆馬主 金子真人ホールディングス(株)。
◆生産者 北海道安平町のノーザンファーム。
ジャガーメイル惜敗4着…香港国際競争
【シャティン(香港)13日】香港国際競走が、シャティン競馬場で行われた。日本からは3頭が参戦。05年のハットトリック(香港マイル)以来の優勝が期待されたが、香港ヴァーズのジャガーメイル(牡5歳)の4着が最高だった。香港スプリントのローレルゲレイロ(牡5歳)は13着。香港カップに出走したクィーンスプマンテ(牝5歳)は、しんがりの10着に終わった。なお、香港マイルは、グッドババが史上初の3連覇を果たした。
昨年は、外から強襲したが、3着に惜敗。その悔しさを晴らすため、今年も香港ヴァーズの舞台に立ったジャガーメイルは、後方5番手のインから、向こう正面で徐々に進出していく。馬なりで直線を向くと、スミヨンは、ためらいなく“GOサイン”を送った。
うなる右ステッキが、夢をかなえるかに見えた。残り200メートル地点で先頭に立ち、その後の追い比べでも引き下がることはない。ラスト100メートル。叩き合いにけりをつけ、ついに…と思った瞬間だ。外からフランスの3歳牝馬ダリャカーナ(1着)、カスバーブリス(3着)、そして最内からスパニッシュムーン(2着)に強襲され、4着に終わった。
「状態は良く、いったんは先頭に立ったんだが…。その後はすごくタフな戦いになって、余力がなくなった」。勝ちを意識した瞬間に、左右から一気に襲ってきた“3本の矢”。体調の良化を感じ、Vだけを目指して乗ったスミヨンが、悔しそうに振り返った。今年もあと一歩―。敗者と呼ぶのが惜しいほどの戦いぶりは、きっと来年以降につながる。
昨年は、外から強襲したが、3着に惜敗。その悔しさを晴らすため、今年も香港ヴァーズの舞台に立ったジャガーメイルは、後方5番手のインから、向こう正面で徐々に進出していく。馬なりで直線を向くと、スミヨンは、ためらいなく“GOサイン”を送った。
うなる右ステッキが、夢をかなえるかに見えた。残り200メートル地点で先頭に立ち、その後の追い比べでも引き下がることはない。ラスト100メートル。叩き合いにけりをつけ、ついに…と思った瞬間だ。外からフランスの3歳牝馬ダリャカーナ(1着)、カスバーブリス(3着)、そして最内からスパニッシュムーン(2着)に強襲され、4着に終わった。
「状態は良く、いったんは先頭に立ったんだが…。その後はすごくタフな戦いになって、余力がなくなった」。勝ちを意識した瞬間に、左右から一気に襲ってきた“3本の矢”。体調の良化を感じ、Vだけを目指して乗ったスミヨンが、悔しそうに振り返った。今年もあと一歩―。敗者と呼ぶのが惜しいほどの戦いぶりは、きっと来年以降につながる。
2009年12月11日金曜日
シンメイフジは8枠16番/阪神JF枠順確定
13日(日)に阪神競馬場で行われる第61回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝、GI・芝1600m)の枠順が11日に確定した。
新潟2歳S(GIII)の覇者シンメイフジは8枠16番、前走の赤松賞をレコードで制したアパパネは8枠18番、ファレノプシスの仔ラナンキュラスは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は12日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 メイショウデイム(牝2、福永祐一・佐山優)
1-2 ジュエルオブナイル(牝2、三浦皇成・荒川義之)
2-3 モトヒメ(牝2、大野拓弥・松永康利)
2-4 パリスドール(牝2、太宰啓介・川村禎彦)
3-5 サリエル(牝2、石橋守・松永幹夫)
3-6 アニメイトバイオ(牝2、内田博幸・牧光二)
4-7 ラナンキュラス(牝2、四位洋文・矢作芳人)
4-8 タガノエリザベート(牝2、川田将雅・松田博資)
5-9 カスクドール(牝2、小牧太・橋口弘次郎)
5-10 タガノパルムドール(牝2、藤岡康太・宮徹)
6-11 ステラリード(牝2、M.デムーロ・森秀行)
6-12 タガノガルーダ(牝2、浜中俊・本田優)
7-13 グローリーステップ(牝2、吉田隼人・加藤征弘)
7-14 カレンナホホエミ(牝2、上村洋行・橋口弘次郎)
7-15 ベストクルーズ(牝2、安藤勝己・松田博資)
8-16 シンメイフジ(牝2、岩田康誠・安田隆行)
8-17 メルヴェイユドール(牝2、幸英明・池江泰郎)
8-18 アパパネ(牝2、蛯名正義・国枝栄)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
新潟2歳S(GIII)の覇者シンメイフジは8枠16番、前走の赤松賞をレコードで制したアパパネは8枠18番、ファレノプシスの仔ラナンキュラスは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は12日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 メイショウデイム(牝2、福永祐一・佐山優)
1-2 ジュエルオブナイル(牝2、三浦皇成・荒川義之)
2-3 モトヒメ(牝2、大野拓弥・松永康利)
2-4 パリスドール(牝2、太宰啓介・川村禎彦)
3-5 サリエル(牝2、石橋守・松永幹夫)
3-6 アニメイトバイオ(牝2、内田博幸・牧光二)
4-7 ラナンキュラス(牝2、四位洋文・矢作芳人)
4-8 タガノエリザベート(牝2、川田将雅・松田博資)
5-9 カスクドール(牝2、小牧太・橋口弘次郎)
5-10 タガノパルムドール(牝2、藤岡康太・宮徹)
6-11 ステラリード(牝2、M.デムーロ・森秀行)
6-12 タガノガルーダ(牝2、浜中俊・本田優)
7-13 グローリーステップ(牝2、吉田隼人・加藤征弘)
7-14 カレンナホホエミ(牝2、上村洋行・橋口弘次郎)
7-15 ベストクルーズ(牝2、安藤勝己・松田博資)
8-16 シンメイフジ(牝2、岩田康誠・安田隆行)
8-17 メルヴェイユドール(牝2、幸英明・池江泰郎)
8-18 アパパネ(牝2、蛯名正義・国枝栄)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
阪神ジュベナイルF(12月13日 阪神芝1600m 馬齢 2歳牝馬 G1)
2歳牝馬女王決定戦。桜花賞と同条件で行われるため、来年のクラシックにも繋がる重要なレース。昨年から日程が1週繰り下がったが、レース条件の変更はない。データは旧コースの時も含めて99年以降の過去10年を参考。過去10回で3着以内に好走した全30頭は以下のランクにあてはまる。
1.同年に牡馬混合OPクラスの芝1600m以上で3着以内
04年 8番人気1着ショウナンパントル(新潟2歳S2着)
03年 6番人気1着ヤマニンシュクル(札幌2歳S3着)
02年 6番人気3着ブランピュール(コスモス賞1着)
00年 1番人気1着テイエムオーシャン(札幌2歳S3着)
2.過去にOPクラスの芝1200m以上で1着
06年 1番人気2着アストンマーチャン(小倉2歳S1着)
04年 3番人気2着アンブロワーズ(函館2歳S1着)
04年 1番人気3着ラインクラフト(ファンタジーS1着)
03年 12番人気3着コンコルディア(カンナS1着)
02年 1番人気1着ピースオブワールド(ファンタジーS1着)
01年 7番人気1着タムロチェリー(小倉2歳S1着)
00年 6番人気2着ダイワルージュ(新潟2歳S1着 ※中山芝1200)
99年 1番人気1着ヤマカツスズラン(ききょうS1着)
99年 3番人気2着ゲイリーファンキー(新潟2歳S1着 ※新潟芝1400)
3.過去にOPクラスの芝1200m以上で2着
08年 3番人気2着ダノンベルベール(芙蓉S2着)
07年 2番人気3着エイムアットビップ(ファンタジーS2着)
00年 7番人気3着リワードアンセル(新潟2歳S2着 ※中山芝1200)
4.過去に500万クラスの芝1600mで連対
01年 2番人気3着オースミコスモ(赤松賞1着)
5.過去に牡馬混合の500万クラスの芝1000m以上で3着以内
07年 3番人気1着トールポピー(黄菊賞2着)
06年 4番人気1着ウオッカ(黄菊賞2着)
06年 2番人気3着ルミナスハーバー(500万1着 ※京都芝1400)
05年 8番人気1着テイエムプリキュア(かえで賞1着)
02年 11番人気2着ヤマカツリリー(500万3着 ※京都芝1400)
01年 9番人気2着アローキャリー(500万1着 ※札幌芝1000)
6.過去に500万クラスの芝1400m以上で連対
99年 2番人気3着マヤノメイビー(りんどう賞1着)
7.前走芝1200m以上の新馬で1着(キャリア1戦)
08年 4番人気3着ミクロコスモス(新馬1着 ※東京芝1600)
07年 8番人気2着レーヴダムール(新馬1着 ※京都芝1600)
05年 9番人気2着シークレットコード(新馬1着 ※東京芝1600)
05年 2番人気3着フサイチパンドラ(新馬1着 ※京都芝1800)
03年 10番人気2着ヤマニンアルシオン(新馬1着 ※京都芝1200)
8.前走芝1600m以上のレースで圧勝(0.5秒差以上)
08年 1番人気1着ブエナビスタ(未勝利1着 ※京都芝1600)
コース改装により06年から外回りコースで行われているが、データ的には以前の本競走の傾向とそれほど変わっていない。かつてに比べて枠順や展開上の有利・不利を考える必要はなくなったが、波乱含みのレースだ。
その要因はいくつかあるが一つは距離。この時期の2歳馬は、全馬が芝のマイル戦を経験しているわけではなく、また、これまでの重賞レースの大半がマイルよりも短い距離で行われているからだ。必ずしも距離経験が必要というわけではないが、ないよりはあった方がいい。特に人気馬を狙う場合は、信頼度に大きく影響してくる。
ランク1であげたように、OPクラスの芝1800m以上の実績は強調材料。特に牡馬混合重賞での実績は強力になることがある。04年1着ショウナンパントル、03年1着のヤマニンシュクルは好配当をもたらした。
ランク2はその他のOPクラスの勝ち馬。年によっては該当馬が多くなってしまうが、仕方がない。過去、好走頭数そのものは多い。
ランク3はランク2よりやや落ちるタイプ。連対馬だが、どこまで押さえるかは微妙なところ。昨年2着のダノンベルベールは芙蓉S2着後、赤松賞を快勝。連対率は100%で挑んだ。同組はランク4のオースミコスモも出している。
ランク5は牡馬混合の500万クラスの実績馬。ここはかなり盲点になるところだが侮れない。特に京都芝1800mの黄菊賞が近年の好ステップ。昨年はジェルミナルが不発に終わったが、トールポピー、ウオッカと、コース改装後に2回優勝馬を出している。05年のテイエムプリキュアは2戦2勝ながら8番人気と軽視されていた。
ランク6はランク5の牝馬限定版。主にりんどう賞組が該当する。
ランク7はまだ勝ち馬こそ出ていないが、配当的に狙う手は十分あるだろう。03年のヤマニンアルシオン以外は、マイル以上の勝ち馬。デビュー戦での勝ち時計の速さはあまり関係なく、勝ちっぷりなどで判断した方がよさそうだ。
ランク8のブエナビスタは例外パターンだが、条件を設定するならば前走芝1600m以上のレースで圧勝(0.5秒差以上)している馬ということになるだろう。
1.同年に牡馬混合OPクラスの芝1600m以上で3着以内
04年 8番人気1着ショウナンパントル(新潟2歳S2着)
03年 6番人気1着ヤマニンシュクル(札幌2歳S3着)
02年 6番人気3着ブランピュール(コスモス賞1着)
00年 1番人気1着テイエムオーシャン(札幌2歳S3着)
2.過去にOPクラスの芝1200m以上で1着
06年 1番人気2着アストンマーチャン(小倉2歳S1着)
04年 3番人気2着アンブロワーズ(函館2歳S1着)
04年 1番人気3着ラインクラフト(ファンタジーS1着)
03年 12番人気3着コンコルディア(カンナS1着)
02年 1番人気1着ピースオブワールド(ファンタジーS1着)
01年 7番人気1着タムロチェリー(小倉2歳S1着)
00年 6番人気2着ダイワルージュ(新潟2歳S1着 ※中山芝1200)
99年 1番人気1着ヤマカツスズラン(ききょうS1着)
99年 3番人気2着ゲイリーファンキー(新潟2歳S1着 ※新潟芝1400)
3.過去にOPクラスの芝1200m以上で2着
08年 3番人気2着ダノンベルベール(芙蓉S2着)
07年 2番人気3着エイムアットビップ(ファンタジーS2着)
00年 7番人気3着リワードアンセル(新潟2歳S2着 ※中山芝1200)
4.過去に500万クラスの芝1600mで連対
01年 2番人気3着オースミコスモ(赤松賞1着)
5.過去に牡馬混合の500万クラスの芝1000m以上で3着以内
07年 3番人気1着トールポピー(黄菊賞2着)
06年 4番人気1着ウオッカ(黄菊賞2着)
06年 2番人気3着ルミナスハーバー(500万1着 ※京都芝1400)
05年 8番人気1着テイエムプリキュア(かえで賞1着)
02年 11番人気2着ヤマカツリリー(500万3着 ※京都芝1400)
01年 9番人気2着アローキャリー(500万1着 ※札幌芝1000)
6.過去に500万クラスの芝1400m以上で連対
99年 2番人気3着マヤノメイビー(りんどう賞1着)
7.前走芝1200m以上の新馬で1着(キャリア1戦)
08年 4番人気3着ミクロコスモス(新馬1着 ※東京芝1600)
07年 8番人気2着レーヴダムール(新馬1着 ※京都芝1600)
05年 9番人気2着シークレットコード(新馬1着 ※東京芝1600)
05年 2番人気3着フサイチパンドラ(新馬1着 ※京都芝1800)
03年 10番人気2着ヤマニンアルシオン(新馬1着 ※京都芝1200)
8.前走芝1600m以上のレースで圧勝(0.5秒差以上)
08年 1番人気1着ブエナビスタ(未勝利1着 ※京都芝1600)
コース改装により06年から外回りコースで行われているが、データ的には以前の本競走の傾向とそれほど変わっていない。かつてに比べて枠順や展開上の有利・不利を考える必要はなくなったが、波乱含みのレースだ。
その要因はいくつかあるが一つは距離。この時期の2歳馬は、全馬が芝のマイル戦を経験しているわけではなく、また、これまでの重賞レースの大半がマイルよりも短い距離で行われているからだ。必ずしも距離経験が必要というわけではないが、ないよりはあった方がいい。特に人気馬を狙う場合は、信頼度に大きく影響してくる。
ランク1であげたように、OPクラスの芝1800m以上の実績は強調材料。特に牡馬混合重賞での実績は強力になることがある。04年1着ショウナンパントル、03年1着のヤマニンシュクルは好配当をもたらした。
ランク2はその他のOPクラスの勝ち馬。年によっては該当馬が多くなってしまうが、仕方がない。過去、好走頭数そのものは多い。
ランク3はランク2よりやや落ちるタイプ。連対馬だが、どこまで押さえるかは微妙なところ。昨年2着のダノンベルベールは芙蓉S2着後、赤松賞を快勝。連対率は100%で挑んだ。同組はランク4のオースミコスモも出している。
ランク5は牡馬混合の500万クラスの実績馬。ここはかなり盲点になるところだが侮れない。特に京都芝1800mの黄菊賞が近年の好ステップ。昨年はジェルミナルが不発に終わったが、トールポピー、ウオッカと、コース改装後に2回優勝馬を出している。05年のテイエムプリキュアは2戦2勝ながら8番人気と軽視されていた。
ランク6はランク5の牝馬限定版。主にりんどう賞組が該当する。
ランク7はまだ勝ち馬こそ出ていないが、配当的に狙う手は十分あるだろう。03年のヤマニンアルシオン以外は、マイル以上の勝ち馬。デビュー戦での勝ち時計の速さはあまり関係なく、勝ちっぷりなどで判断した方がよさそうだ。
ランク8のブエナビスタは例外パターンだが、条件を設定するならば前走芝1600m以上のレースで圧勝(0.5秒差以上)している馬ということになるだろう。
ブエナ、ドバイ参戦も ウオッカと最初で最後の対戦
名牝2頭が、ドバイで激突か―。2冠牝馬ブエナビスタ(牝3歳、栗東・松田博厩舎)に、来春のドバイ・ワールドC(3月27日)への出走プランが浮上した。10日、松田博調教師は「ドバイは考えている。条件が合うなら、最高峰のレースがいい」とコメント。世界最高額の優勝賞金を誇るワールドCへのチャレンジに意欲を示した。
同レースには、既にウオッカ(牝5歳、栗東・角居厩舎)が引退レースとして参戦を表明している。ブエナビスタも海を渡るとなれば、日本が生んだ名牝の最初で最後の対戦が、ドバイという大舞台で実現することになる。
ただ、ワールドCに出走するのは、新設のメイダン競馬場のオールウェザーコース(2000メートル)で行われた場合のみ。建設工事が遅れている模様で、現時点では、ドバイ国際競走の要綱は発表されていない。例年通り、ナドアルシバ競馬場のダートコースで実施される時は、芝2400メートルのシーマクラシックを目指す模様だ。
同レースには、既にウオッカ(牝5歳、栗東・角居厩舎)が引退レースとして参戦を表明している。ブエナビスタも海を渡るとなれば、日本が生んだ名牝の最初で最後の対戦が、ドバイという大舞台で実現することになる。
ただ、ワールドCに出走するのは、新設のメイダン競馬場のオールウェザーコース(2000メートル)で行われた場合のみ。建設工事が遅れている模様で、現時点では、ドバイ国際競走の要綱は発表されていない。例年通り、ナドアルシバ競馬場のダートコースで実施される時は、芝2400メートルのシーマクラシックを目指す模様だ。
2009年12月10日木曜日
ユキチャン539日ぶり白星!
牝馬交流重賞「第55回クイーン賞」が9日、船橋競馬場で行われ、白毛馬ユキチャンが1番人気に応えて快勝。中央在籍だった昨年6月18日の関東オークス以来、539日ぶりの勝利で重賞2勝目を飾った。
好位追走から4角で先頭に並んだ真っ白な馬体が最後の力を振り絞る。上がり馬テイエムヨカドーとの競り合い。粘り強く首差振り切った。通常はゴール後折り返して脱鞍所に入るが、今野の判断で5000人近くが見守るスタンド前の外ラチ沿いをウイニングラン。「たくさんのファンに応えようと思って。直線は差し返されるかと思ったけど最後まで頑張ってくれた」と今野。
この秋、出走機会拡大を求め中央から川崎へ。初戦3着から2度目で最高の結果を出した。山崎師は「今夜はやっとゆっくり眠れるよ」と安どの表情を見せた。
次走はG3・TCK女王盃(1月20日、大井1800メートル)の予定だが、牡馬との戦いも視野に入れながら2010年へ向かう。
◆ユキチャン 父クロフネ 母シラユキヒメ(母の父サンデーサイレンス)牝4歳 川崎・山崎尋美厩舎所属 馬主・金子真人氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績14戦4勝(南関東7戦2勝) 総獲得賞金9628万7000円。
好位追走から4角で先頭に並んだ真っ白な馬体が最後の力を振り絞る。上がり馬テイエムヨカドーとの競り合い。粘り強く首差振り切った。通常はゴール後折り返して脱鞍所に入るが、今野の判断で5000人近くが見守るスタンド前の外ラチ沿いをウイニングラン。「たくさんのファンに応えようと思って。直線は差し返されるかと思ったけど最後まで頑張ってくれた」と今野。
この秋、出走機会拡大を求め中央から川崎へ。初戦3着から2度目で最高の結果を出した。山崎師は「今夜はやっとゆっくり眠れるよ」と安どの表情を見せた。
次走はG3・TCK女王盃(1月20日、大井1800メートル)の予定だが、牡馬との戦いも視野に入れながら2010年へ向かう。
◆ユキチャン 父クロフネ 母シラユキヒメ(母の父サンデーサイレンス)牝4歳 川崎・山崎尋美厩舎所属 馬主・金子真人氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績14戦4勝(南関東7戦2勝) 総獲得賞金9628万7000円。
2009年12月9日水曜日
ブエナに横山典!有馬で安藤勝から乗り替わり
今年の桜花賞、オークスの優勝馬で、有馬記念(27日、中山)の有力候補に挙げられているブエナビスタ(牝3歳、栗東・松田博厩舎)は、横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=と新たにコンビを組むことが8日、スポーツ報知の取材で分かった。同馬は、デビューからの9戦、すべて安藤勝己騎手(49)=栗東・フリー=が騎乗していたが、暮れの大一番は、東のトップジョッキーを鞍上に臨むことになった。
今年の競馬界で主役を演じてきたブエナビスタが、東の名手・横山典と新たなタッグを結成する。
圧倒的な末脚で2冠を制しながら、夏以降の3戦は、結果を出せずにいた。札幌記念は、差し届かず2着。史上3頭目の牝馬3冠を目指した秋華賞は、レッドディザイアに鼻差及ばなかったうえ、降着の憂き目に遭い3着に終わった。捲土重来を期したエリザベス女王杯も展開に泣き、究極の末脚を駆使しながら、大逃げを打った2頭を捕らえ切れなかった。
いずれも、流れに泣いた形の敗戦。夢のグランプリを前に、陣営が新たな手を打った。デビューから手綱を執り続けるベテラン安藤勝から、横山へのスイッチだ。「同じような競馬をして結果が出ていない。違う形のレースをしてもらうために、(騎乗を)依頼しました」と同馬を所有する(有)サンデーレーシングの関係者は、いきさつを話す。
横山は、デビュー24年目の今年、ロジユニヴァースで悲願のダービージョッキーに。秋は、カンパニーで天皇賞、マイルCSを制したほか、先週のワールドスーパージョッキーズシリーズも優勝するなど、乗りに乗っている。ロジユニヴァースの有馬記念回避が正式に決まったことからオーナーサイドが騎乗を依頼し、横山も受け入れている。
怒とうの追い込みで2冠を制したブエナビスタを、中山の2500メートルというテクニックが必要な舞台でどう操るのか。大物牝馬の直前での乗り替わりは、グランプリの最大の話題になりそうだ。
今年の競馬界で主役を演じてきたブエナビスタが、東の名手・横山典と新たなタッグを結成する。
圧倒的な末脚で2冠を制しながら、夏以降の3戦は、結果を出せずにいた。札幌記念は、差し届かず2着。史上3頭目の牝馬3冠を目指した秋華賞は、レッドディザイアに鼻差及ばなかったうえ、降着の憂き目に遭い3着に終わった。捲土重来を期したエリザベス女王杯も展開に泣き、究極の末脚を駆使しながら、大逃げを打った2頭を捕らえ切れなかった。
いずれも、流れに泣いた形の敗戦。夢のグランプリを前に、陣営が新たな手を打った。デビューから手綱を執り続けるベテラン安藤勝から、横山へのスイッチだ。「同じような競馬をして結果が出ていない。違う形のレースをしてもらうために、(騎乗を)依頼しました」と同馬を所有する(有)サンデーレーシングの関係者は、いきさつを話す。
横山は、デビュー24年目の今年、ロジユニヴァースで悲願のダービージョッキーに。秋は、カンパニーで天皇賞、マイルCSを制したほか、先週のワールドスーパージョッキーズシリーズも優勝するなど、乗りに乗っている。ロジユニヴァースの有馬記念回避が正式に決まったことからオーナーサイドが騎乗を依頼し、横山も受け入れている。
怒とうの追い込みで2冠を制したブエナビスタを、中山の2500メートルというテクニックが必要な舞台でどう操るのか。大物牝馬の直前での乗り替わりは、グランプリの最大の話題になりそうだ。
ウオッカ引退…来年3月ドバイWCでラストラン
ジャパンCで7度目のG1制覇を飾り、今後の動向が注目されていたウオッカ(牝5=角居)は来春までの現役続行が決定。3月27日のドバイWC(メイダン競馬場、オールウエザー2000メートル)を最後に引退、繁殖入りすることが8日、角居師から発表された。
今後について「出国のスケジュールは決まっていないが、ドバイWCがラストランになる予定。その前にもう1走を挟むかどうか、鞍上もまだ決まっていない」とした。ジャパンCを制した直後に鼻出血が判明し、1カ月の出走停止処分を受けていたが、その後の経過については「順調に来ている」と報告。近日中にもいったん放牧に出して来年に備えていく。ドバイ遠征はこれが3回目。過去2回の遠征ではドバイデューティフリー(芝1777メートル)で4、7着。3度目のチャレンジが現役生活の集大成となる。
今後について「出国のスケジュールは決まっていないが、ドバイWCがラストランになる予定。その前にもう1走を挟むかどうか、鞍上もまだ決まっていない」とした。ジャパンCを制した直後に鼻出血が判明し、1カ月の出走停止処分を受けていたが、その後の経過については「順調に来ている」と報告。近日中にもいったん放牧に出して来年に備えていく。ドバイ遠征はこれが3回目。過去2回の遠征ではドバイデューティフリー(芝1777メートル)で4、7着。3度目のチャレンジが現役生活の集大成となる。
2009年12月8日火曜日
ロジユニヴァース、有馬記念も回避
ダービー馬ロジユニヴァース(牡3歳、美浦・萩原厩舎)が、有馬記念(12月27日、中山)を回避することになった。7日、久米田正明オーナーが明らかにした。
同馬は11月29日のジャパンCを目標に調整されていたが、同25日の追い切り後、左後肢に筋肉痛を発症。同レースの出走を取りやめ、同27日に宮城県の山元トレセンに放牧に出されていた。
久米田オーナーは「山元トレセンでは順調に乗ってはいますが、今から有馬記念を目指すとなると、期間が短い。もともと、この秋の最大目標はジャパンCだったし、無理せず来年に備えたいと思います」とコメントした。
次走は未定だが、「いいレースがあれば前半から行きたい」と話しており、長期間の休養にはならない見込みだ。
同馬は11月29日のジャパンCを目標に調整されていたが、同25日の追い切り後、左後肢に筋肉痛を発症。同レースの出走を取りやめ、同27日に宮城県の山元トレセンに放牧に出されていた。
久米田オーナーは「山元トレセンでは順調に乗ってはいますが、今から有馬記念を目指すとなると、期間が短い。もともと、この秋の最大目標はジャパンCだったし、無理せず来年に備えたいと思います」とコメントした。
次走は未定だが、「いいレースがあれば前半から行きたい」と話しており、長期間の休養にはならない見込みだ。
2009年12月7日月曜日
ウオッカが現役続行!ドバイWC参戦!
1番人気のジャパンCを優勝し、史上4頭目、牝馬では初のJRA7冠馬となったウオッカ(栗・角居、5)の現役続行が6日、濃厚となった。来年3月27日にドバイのメイダン競馬場で行われる「ドバイワールドカップ」(GI、オールウェザー2000メートルの予定)がラストランになる模様だ。
ウオッカは2センチのハナ差でオウケンブルースリを破ったJC後に鼻出血が判明。今回が1度目の発症で、JRAの規定によりレース翌日から1カ月の出走停止となり、ファン投票1位の有馬記念(27日、中山、GI、芝2500メートル)には出走できなくなった。
国内外の強豪を一蹴し、日本の牝馬で初めてJCを制したスーパーホースに対してファンからは称賛の声が高まり、最強馬としてまだ活躍できるとの見方が支配的だった。このまま引退して繁殖入りか、それとも来年も雄姿が見られるのか…。今後の動向が注目されていたが、現役続行の方向で固まった。
ドバイは08年、09年と2年続けて挑戦。いずれもドバイデューティフリー(GI、芝1777メートル)で4着と7着に終わり、09年は現地の前哨戦(GIIジェベルハッタ)で5着だった。来年参戦予定のドバイWCは、今年の1着賞金が約3億4200万円という世界最高賞金レース。舞台はナドアルシバから来年以降、新競馬場のメイダンにかわり、全天候型トラックで開催される。賞金総額もこれまでの600万ドルから一気に約1000万ドルへ大幅アップされることが決まっている。3度目となるドバイ遠征が集大成のレースとなりそうだ。帰国後は繁殖に入る予定。正式には8日に発表される模様。
ウオッカは、レース後も連日、厩舎周りで軽めの引き運動を行っており、鼻出血の影響はなさそう。近日中に栗東トレセン近くのグリーンウッドに放牧に出される。
ウオッカは2センチのハナ差でオウケンブルースリを破ったJC後に鼻出血が判明。今回が1度目の発症で、JRAの規定によりレース翌日から1カ月の出走停止となり、ファン投票1位の有馬記念(27日、中山、GI、芝2500メートル)には出走できなくなった。
国内外の強豪を一蹴し、日本の牝馬で初めてJCを制したスーパーホースに対してファンからは称賛の声が高まり、最強馬としてまだ活躍できるとの見方が支配的だった。このまま引退して繁殖入りか、それとも来年も雄姿が見られるのか…。今後の動向が注目されていたが、現役続行の方向で固まった。
ドバイは08年、09年と2年続けて挑戦。いずれもドバイデューティフリー(GI、芝1777メートル)で4着と7着に終わり、09年は現地の前哨戦(GIIジェベルハッタ)で5着だった。来年参戦予定のドバイWCは、今年の1着賞金が約3億4200万円という世界最高賞金レース。舞台はナドアルシバから来年以降、新競馬場のメイダンにかわり、全天候型トラックで開催される。賞金総額もこれまでの600万ドルから一気に約1000万ドルへ大幅アップされることが決まっている。3度目となるドバイ遠征が集大成のレースとなりそうだ。帰国後は繁殖に入る予定。正式には8日に発表される模様。
ウオッカは、レース後も連日、厩舎周りで軽めの引き運動を行っており、鼻出血の影響はなさそう。近日中に栗東トレセン近くのグリーンウッドに放牧に出される。
ベテラン横山典、2度目のWSJS優勝
2日間にわたって、世界の名手が激闘を展開したシリーズは、初日をトップタイで折り返したJRA代表の横山典弘騎手(41)=美浦・フリー=が47ポイントを獲得して、第9回(95年)以来、2度目の優勝を決めた。2位は9ポイント差でホワイト(香港)、初日トップタイだったムーア(英国)は3位に終わった。
ダービージョッキーの手腕をいかんなく発揮した。2着、4着と上々の滑り出しを見せた初日に続き、2日目の10R(ゴールデンブーツT)でこん身の騎乗を見せる。勝負どころと言わんばかりに、2番人気のタガノプルミエールをVへとエスコート。2位に10ポイント差をつけて単独首位へ躍り出ると、最後までリードを守り切った。
表彰式では子供のようにはしゃぎ、ガッツポーズ。「楽しかった。久しぶりに、1位の座にのぼれて最高です。ジョッキーは外国人も世界中一緒ですね。来週もG1があるし、有馬記念もあるので応援をよろしくお願いします」と、さらなる活躍をファンに約束。今年は3つのG1タイトルを重ねた。残り3週、さらなる勲章を加えたベテランから目が離せない。
ダービージョッキーの手腕をいかんなく発揮した。2着、4着と上々の滑り出しを見せた初日に続き、2日目の10R(ゴールデンブーツT)でこん身の騎乗を見せる。勝負どころと言わんばかりに、2番人気のタガノプルミエールをVへとエスコート。2位に10ポイント差をつけて単独首位へ躍り出ると、最後までリードを守り切った。
表彰式では子供のようにはしゃぎ、ガッツポーズ。「楽しかった。久しぶりに、1位の座にのぼれて最高です。ジョッキーは外国人も世界中一緒ですね。来週もG1があるし、有馬記念もあるので応援をよろしくお願いします」と、さらなる活躍をファンに約束。今年は3つのG1タイトルを重ねた。残り3週、さらなる勲章を加えたベテランから目が離せない。
エスポワールシチーがダートの頂点奪取
「ジャパンCダート・G1」(6日・阪神)
1角で先手を奪った1番人気のエスポワールシチーが後続の追撃を振り切り、圧倒的な強さで中央G1初制覇を決めた。2着は3馬身1/2差でシルクメビウス、3着にはゴールデンチケットと3歳馬が続き、G19勝目を狙ったヴァーミリアンは8着に沈んだ。佐藤哲は「攻め馬から手応えがあったし、付きっきりでやってきたので自信を持って臨んだ。早くから目標にしたレースだったし、涙が出るほどうれしい」と喜びを語った。
1角で先手を奪った1番人気のエスポワールシチーが後続の追撃を振り切り、圧倒的な強さで中央G1初制覇を決めた。2着は3馬身1/2差でシルクメビウス、3着にはゴールデンチケットと3歳馬が続き、G19勝目を狙ったヴァーミリアンは8着に沈んだ。佐藤哲は「攻め馬から手応えがあったし、付きっきりでやってきたので自信を持って臨んだ。早くから目標にしたレースだったし、涙が出るほどうれしい」と喜びを語った。
ヴァーミリアンなぜだ…8着大敗
「ジャパンカップダート・G1」(6日、阪神11R)
まさかの大敗だった。G1・9勝目を狙った、2番人気ヴァーミリアンは8着に敗れた。4コーナー手前では既に手応えが悪く、直線は鞍上が手綱を押しても全く伸びない。“らしさ”が見られないまま、馬群に沈んだ。
石坂師も首をかしげるばかりだ。「完敗で…。何とも言いようがないというのが今の気持ち」。休養明けの前走でJBCクラシック3連覇を達成し、ひと叩きしたことで出来の良さも感じ取っていた。それだけに「原因が何かあるのかもしれないが、今は分からない」とうつむくしかない。
手綱越しから伝わった感触も、これまでとは違っていた。「レース自体は問題なかったし…。何でしょうね。状態も良さそうでしたけどね」と武豊。新興勢力に屈したということか。それとも、目に見えない疲れがあったのか。「もっと楽に4角まで来られる馬なんだけど。分からない」。ともに7つのG1勝ちを収めてきた主戦も、ぼう然とした表情で振り返った。
昨年を1秒8も下回る走破時計に納得がいくはずはない。次走は東京大賞典(29日・大井)の予定だったが、指揮官は「馬の様子を見てみないと何とも言えない」と話した。中央と地方で歴代最多のG1を獲得してきた絶対王者。復活はあるのか。状態面を含め、今後の路線にも注目が集まる。
まさかの大敗だった。G1・9勝目を狙った、2番人気ヴァーミリアンは8着に敗れた。4コーナー手前では既に手応えが悪く、直線は鞍上が手綱を押しても全く伸びない。“らしさ”が見られないまま、馬群に沈んだ。
石坂師も首をかしげるばかりだ。「完敗で…。何とも言いようがないというのが今の気持ち」。休養明けの前走でJBCクラシック3連覇を達成し、ひと叩きしたことで出来の良さも感じ取っていた。それだけに「原因が何かあるのかもしれないが、今は分からない」とうつむくしかない。
手綱越しから伝わった感触も、これまでとは違っていた。「レース自体は問題なかったし…。何でしょうね。状態も良さそうでしたけどね」と武豊。新興勢力に屈したということか。それとも、目に見えない疲れがあったのか。「もっと楽に4角まで来られる馬なんだけど。分からない」。ともに7つのG1勝ちを収めてきた主戦も、ぼう然とした表情で振り返った。
昨年を1秒8も下回る走破時計に納得がいくはずはない。次走は東京大賞典(29日・大井)の予定だったが、指揮官は「馬の様子を見てみないと何とも言えない」と話した。中央と地方で歴代最多のG1を獲得してきた絶対王者。復活はあるのか。状態面を含め、今後の路線にも注目が集まる。
シルクメビウス、グイグイ伸びた
「ジャパンカップダート・G1」(6日、阪神11R)
5番人気シルクメビウスが直線で外からグイグイと伸びて2着。コンビを組んだ田中博は、エリザベス女王杯でのクィーンスプマンテの逃げ切りVに続き、G1の大舞台で連対を果たした。「折り合いはついていたし、外を回って強い競馬をしてくれた。来年は大きいところを狙いたい」と3歳勢での最先着に胸を張る。今後は放牧へ出され、来春の戦いに備える。
5番人気シルクメビウスが直線で外からグイグイと伸びて2着。コンビを組んだ田中博は、エリザベス女王杯でのクィーンスプマンテの逃げ切りVに続き、G1の大舞台で連対を果たした。「折り合いはついていたし、外を回って強い競馬をしてくれた。来年は大きいところを狙いたい」と3歳勢での最先着に胸を張る。今後は放牧へ出され、来春の戦いに備える。
ゴールデンチケット、高配呼んだ
「ジャパンカップダート・G1」(6日、阪神11R)
3連単は13万を超す高配当。その波乱の立役者になったのは、賞金上位馬の回避により、ギリギリ16番目でゲートインしたゴールデンチケットだった。後方から直線で猛追して3着。改めて3歳世代の層の厚さを見せた。初コンビのルメールは、「バックストレッチでうまく流れに乗り、脚をためることができた。直線も力強く伸びてくれたよ」と笑顔で振り返った。
3連単は13万を超す高配当。その波乱の立役者になったのは、賞金上位馬の回避により、ギリギリ16番目でゲートインしたゴールデンチケットだった。後方から直線で猛追して3着。改めて3歳世代の層の厚さを見せた。初コンビのルメールは、「バックストレッチでうまく流れに乗り、脚をためることができた。直線も力強く伸びてくれたよ」と笑顔で振り返った。
ルメール、またも降着…有馬はセーフ
6日の阪神4Rで、クリストフ・ルメール騎手(30)=仏国=が降着となり、5日の阪神3R(開催日1日間の騎乗停止)に続いて連日の騎乗停止処分を下された。同騎手はセイルラージに騎乗して3位で入線したが、直線で急に外側に斜行してサンライズモールの走行を妨害し11着に降着となった。これにより、13日から26日まで開催日4日間の騎乗停止。前日の処分で12日は騎乗停止となっており、年内のJRAでの騎乗は有馬記念の行われる27日のみとなる。
2009年12月4日金曜日
ジャパンカップダート攻略
ダート中距離の最強馬決定戦。昨年から開催が1週間繰り下がり、なおかつ東京ダート2100mから阪神ダート1800mへと舞台が変わった。しかし、データは第一回が行われた00年以降の全9回を参考。02年は中山開催で行われたが、その年も含む。過去9回で3着以内に好走した日本馬25頭は以下のランクにあてはまる。
1.過去に東京芝1600m以上のG1で1着、かつダ1600m以上の重賞で連対
02年 5番人気1着イーグルカフェ(00年NHKマイルC1着/01年武蔵野S2着)
01年 1番人気1着クロフネ(NHKマイルC1着/武蔵野S1着)
2.同年にダ2100m以上のG2以上で1着、かつダ2000m以下のG1で3着以内
08年 7番人気2着メイショウトウコン(ブリーダーズGC1着/JBCクラシック3着)
07年 1番人気1着ヴァーミリアン(川崎記念1着/JBCクラシック1着)
04年 4番人気1着タイムパラドックス(ブリーダーズGC1着ほか/JBCクラシック3着)
01年 3番人気2着ウイングアロー(ブリーダーズGC1着/フェブラリーS2着)
00年 4番人気1着ウイングアロー(ブリーダーズGC1着/フェブラリーS1着ほか)
3.同年にダ1800~2000mのG1で1着
08年 1番人気3着ヴァーミリアン(JBCクラシック1着 ※園田ダ1870)
05年 1番人気1着カネヒキリ(ダービーグランプリ1着)
04年 1番人気2着アドマイヤドン(JCBクラシック1着 ※大井ダ2000ほか)
03年 1番人気2着アドマイヤドン(JBCクラシック1着 ※大井ダ2000)
02年 1番人気3着アドマイヤドン(JBCクラシック1着 ※盛岡ダ2000)
4.同年にダ1800m以上のG1で連対
06年 1番人気2着シーキングザダイヤ(JBCクラシック2着ほか)
05年 11番人気2着シーキングザダイヤ(川崎記念2着)
02年 13番人気2着リージェントブラフ(川崎記念1着)
5.過去にJCダートで5着以内、かつ同年にOPクラスのダ1600m以上で連対
07年 6番人気2着フィールドルージュ(06年JCダート3着/マリーンS1着ほか)
05年 13番人気3着スターキングマン(03年JCダート4着/東海S2着ほか)
6.前走準OPクラスのダ1400m以上で1着
06年 7番人気1着アロンダイト(銀蹄S1着)
04年 7番人気3着ジンクライシス(ブラジルC1着)
01年 4番人気3着ミラクルオペラ(白山大賞典1着)
00年 5番人気2着サンフォードシチー(武蔵野S1着)
7.前走ダ1600m以上の重賞で3着以内
07年 7番人気3着サンライズバッカス(JBCクラシック3着)
06年 8番人気3着フィールドルージュ(武蔵野S3着)
03年 7番人気3着ハギノハイグレイド(白山大賞典2着)
8.過去にダート1800m以上のG1で1着
08年 4番人気1着カネヒキリ(05年JCダート1着ほか)
ランク1は芝とダートの両実績を問うものとなっているが、ランク最上位に位置づけるべきかどうかはわからない。日本国内に芝路線>ダート路線という事情があり、通常は芝路線の方が競走馬が充実している。しかし、単なる芝のG1ウイナーがノコノコやってきて勝てるほど甘いレースではない。ダートの重賞もキッチリ勝っていてこそチャンスが出てくる。
東京ダート2100mで行われていた際には、2000mを超える重賞での実績が重要だった。ランク2のように同年にダ2100m以上のG2以上で1着の実績があり、なおかつダ2000m以下のG1でも3着以内の実績がある馬が有力だった。しかし、阪神ダート1800mに変更された昨年もメイショウトウコンが2着に食い込んでおり、引き続きこの手のタイプは勝ち負けになりやすいと判断していいだろう。ただ、5頭中4頭に該当しているブリーダーズGCが今年から門別の2000mで行われるようになったのは痛いところである。
ランク3は同年のダ1800~2000mのG1の勝ち馬だが、基本的には古馬混合のG1優勝馬だ。帝王賞やJBCクラシックが注目レース。
ランク4も1800mのG1という線引きをしているが、現在の阪神ダート1800mという条件ならば、同年のマイルG1も無視できないはず。ひとまず条件は変えないでおくが、かつてほど距離実績は問われないことになるだろう。
ランク5では過去のJCダートで掲示板に乗った馬に注目。今年が不振でなければ着順を上げるケース可能性を考えてもいい。
ランク6では06年のアロンダイトだけが異色。ジンクライシスの例があったので、3着ぐらいはあってもおかしくなかったが、持ち時計を大幅に更新しての1着は驚きの結果だった。例外と言っていいだろう。両馬の共通を探せば、底を見せていない勢いがある3歳馬だったということだ。
あとはランク7が相手候補。昨年奇跡の復活を遂げたカネヒキリはランク8。いくらG1馬とはいえ、同馬のようなケースは多くないだろう。
1.過去に東京芝1600m以上のG1で1着、かつダ1600m以上の重賞で連対
02年 5番人気1着イーグルカフェ(00年NHKマイルC1着/01年武蔵野S2着)
01年 1番人気1着クロフネ(NHKマイルC1着/武蔵野S1着)
2.同年にダ2100m以上のG2以上で1着、かつダ2000m以下のG1で3着以内
08年 7番人気2着メイショウトウコン(ブリーダーズGC1着/JBCクラシック3着)
07年 1番人気1着ヴァーミリアン(川崎記念1着/JBCクラシック1着)
04年 4番人気1着タイムパラドックス(ブリーダーズGC1着ほか/JBCクラシック3着)
01年 3番人気2着ウイングアロー(ブリーダーズGC1着/フェブラリーS2着)
00年 4番人気1着ウイングアロー(ブリーダーズGC1着/フェブラリーS1着ほか)
3.同年にダ1800~2000mのG1で1着
08年 1番人気3着ヴァーミリアン(JBCクラシック1着 ※園田ダ1870)
05年 1番人気1着カネヒキリ(ダービーグランプリ1着)
04年 1番人気2着アドマイヤドン(JCBクラシック1着 ※大井ダ2000ほか)
03年 1番人気2着アドマイヤドン(JBCクラシック1着 ※大井ダ2000)
02年 1番人気3着アドマイヤドン(JBCクラシック1着 ※盛岡ダ2000)
4.同年にダ1800m以上のG1で連対
06年 1番人気2着シーキングザダイヤ(JBCクラシック2着ほか)
05年 11番人気2着シーキングザダイヤ(川崎記念2着)
02年 13番人気2着リージェントブラフ(川崎記念1着)
5.過去にJCダートで5着以内、かつ同年にOPクラスのダ1600m以上で連対
07年 6番人気2着フィールドルージュ(06年JCダート3着/マリーンS1着ほか)
05年 13番人気3着スターキングマン(03年JCダート4着/東海S2着ほか)
6.前走準OPクラスのダ1400m以上で1着
06年 7番人気1着アロンダイト(銀蹄S1着)
04年 7番人気3着ジンクライシス(ブラジルC1着)
01年 4番人気3着ミラクルオペラ(白山大賞典1着)
00年 5番人気2着サンフォードシチー(武蔵野S1着)
7.前走ダ1600m以上の重賞で3着以内
07年 7番人気3着サンライズバッカス(JBCクラシック3着)
06年 8番人気3着フィールドルージュ(武蔵野S3着)
03年 7番人気3着ハギノハイグレイド(白山大賞典2着)
8.過去にダート1800m以上のG1で1着
08年 4番人気1着カネヒキリ(05年JCダート1着ほか)
ランク1は芝とダートの両実績を問うものとなっているが、ランク最上位に位置づけるべきかどうかはわからない。日本国内に芝路線>ダート路線という事情があり、通常は芝路線の方が競走馬が充実している。しかし、単なる芝のG1ウイナーがノコノコやってきて勝てるほど甘いレースではない。ダートの重賞もキッチリ勝っていてこそチャンスが出てくる。
東京ダート2100mで行われていた際には、2000mを超える重賞での実績が重要だった。ランク2のように同年にダ2100m以上のG2以上で1着の実績があり、なおかつダ2000m以下のG1でも3着以内の実績がある馬が有力だった。しかし、阪神ダート1800mに変更された昨年もメイショウトウコンが2着に食い込んでおり、引き続きこの手のタイプは勝ち負けになりやすいと判断していいだろう。ただ、5頭中4頭に該当しているブリーダーズGCが今年から門別の2000mで行われるようになったのは痛いところである。
ランク3は同年のダ1800~2000mのG1の勝ち馬だが、基本的には古馬混合のG1優勝馬だ。帝王賞やJBCクラシックが注目レース。
ランク4も1800mのG1という線引きをしているが、現在の阪神ダート1800mという条件ならば、同年のマイルG1も無視できないはず。ひとまず条件は変えないでおくが、かつてほど距離実績は問われないことになるだろう。
ランク5では過去のJCダートで掲示板に乗った馬に注目。今年が不振でなければ着順を上げるケース可能性を考えてもいい。
ランク6では06年のアロンダイトだけが異色。ジンクライシスの例があったので、3着ぐらいはあってもおかしくなかったが、持ち時計を大幅に更新しての1着は驚きの結果だった。例外と言っていいだろう。両馬の共通を探せば、底を見せていない勢いがある3歳馬だったということだ。
あとはランク7が相手候補。昨年奇跡の復活を遂げたカネヒキリはランク8。いくらG1馬とはいえ、同馬のようなケースは多くないだろう。
2009年12月3日木曜日
ヴァーミリアンは2枠4番/JCダート枠順確定
6日(日)に阪神競馬場で行われる第10回ジャパンCダート(3歳上、GI・ダート1800m)の枠順が3日に確定した。
07年の勝ち馬でGI・9勝目のかかるヴァーミリアンは2枠4番、交流GI・2連勝中のエスポワールシチーは1枠1番、重賞2連勝中のワンダーアキュートは8枠16番、アメリカから参戦のティズウェイは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は5日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 エスポワールシチー(牡4、佐藤哲三・安達昭夫)
1-2 サクセスブロッケン(牡4、内田博幸・藤原英昭)
2-3 アドマイヤスバル(牡6、勝浦正樹・中尾秀正)
2-4 ヴァーミリアン(牡7、武豊・石坂正)
3-5 マコトスパルビエロ(牡5、安藤勝己・鮫島一歩)
3-6 メイショウトウコン(牡7、藤田伸二・武田博)
4-7 ティズウェイ(牡4、R.マラージ・H.ジェームズ・ボンド)
4-8 ダイショウジェット(牡6、柴山雄一・大根田裕之)
5-9 ゴールデンチケット(牡3、C.ルメール・森秀行)
5-10 ボンネビルレコード(牡7、的場文男・堀井雅広)
6-11 ラヴェリータ(牝3、岩田康誠・松元茂樹)
6-12 シルクメビウス(牡3、田中博康・領家政蔵)
7-13 スーニ(牡3、川田将雅・吉田直弘)
7-14 ワンダースピード(牡7、小牧太・羽月友彦)
8-15 マルブツリード(牡6、浜中俊・大根田裕之)
8-16 ワンダーアキュート(牡3、和田竜二・佐藤正雄)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
07年の勝ち馬でGI・9勝目のかかるヴァーミリアンは2枠4番、交流GI・2連勝中のエスポワールシチーは1枠1番、重賞2連勝中のワンダーアキュートは8枠16番、アメリカから参戦のティズウェイは4枠7番にそれぞれ入った。馬券は5日(土)より発売される。枠順は以下の通り。
( )内は性齢、騎手・厩舎
1-1 エスポワールシチー(牡4、佐藤哲三・安達昭夫)
1-2 サクセスブロッケン(牡4、内田博幸・藤原英昭)
2-3 アドマイヤスバル(牡6、勝浦正樹・中尾秀正)
2-4 ヴァーミリアン(牡7、武豊・石坂正)
3-5 マコトスパルビエロ(牡5、安藤勝己・鮫島一歩)
3-6 メイショウトウコン(牡7、藤田伸二・武田博)
4-7 ティズウェイ(牡4、R.マラージ・H.ジェームズ・ボンド)
4-8 ダイショウジェット(牡6、柴山雄一・大根田裕之)
5-9 ゴールデンチケット(牡3、C.ルメール・森秀行)
5-10 ボンネビルレコード(牡7、的場文男・堀井雅広)
6-11 ラヴェリータ(牝3、岩田康誠・松元茂樹)
6-12 シルクメビウス(牡3、田中博康・領家政蔵)
7-13 スーニ(牡3、川田将雅・吉田直弘)
7-14 ワンダースピード(牡7、小牧太・羽月友彦)
8-15 マルブツリード(牡6、浜中俊・大根田裕之)
8-16 ワンダーアキュート(牡3、和田竜二・佐藤正雄)
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
スクリーン、ディザイア…JC組回避相次ぐ
ジャパンCで13着に敗れたスクリーンヒーロー(牡5=鹿戸雄)は有馬記念(27日、中山)を回避し、今週中にも宮城・山元トレセンに放牧に出ることになった。
鹿戸雄師は「レース中に2回接触があったし、結果も伴わなかったので、1回リフレッシュして立て直したい。天皇賞・秋(2着)で好走した反動も少なからずあったかも…。来春まで休ませる予定」と説明した。3着レッドディザイア(牝3=松永幹)も「体を戻したいのでリフレッシュさせる」(松永幹師)とグランプリ出走を断念。3日、山元トレセンへ放牧に出る。また、2着オウケンブルースリ(牡4=音無)も「1週間ほど様子をみるが、(出走を)やめるかもしれない」と音無師が話し、前走の疲れが取れなければ出走を見送ることになりそうだ。
既にジャパンCの覇者ウオッカはレース後に鼻出血が判明し、有馬記念出走は不可能となっている。ジャパンC組の相次ぐ離脱でグランプリは寂しくなりそうだ。
鹿戸雄師は「レース中に2回接触があったし、結果も伴わなかったので、1回リフレッシュして立て直したい。天皇賞・秋(2着)で好走した反動も少なからずあったかも…。来春まで休ませる予定」と説明した。3着レッドディザイア(牝3=松永幹)も「体を戻したいのでリフレッシュさせる」(松永幹師)とグランプリ出走を断念。3日、山元トレセンへ放牧に出る。また、2着オウケンブルースリ(牡4=音無)も「1週間ほど様子をみるが、(出走を)やめるかもしれない」と音無師が話し、前走の疲れが取れなければ出走を見送ることになりそうだ。
既にジャパンCの覇者ウオッカはレース後に鼻出血が判明し、有馬記念出走は不可能となっている。ジャパンC組の相次ぐ離脱でグランプリは寂しくなりそうだ。
2009年12月2日水曜日
船橋競馬とJRA中山競馬のコラボイベント
同じ千葉県船橋市にある船橋競馬場とJRA中山競馬場では、両競馬場へ来場したファンを対象に素敵なプレゼントが当たるコラボイベントを実施します。イベントへの参加方法等は以下の通り。
◆キャンペーンチラシ配布
日時:12月8日(火)およびクイーン賞(交流GIII)当日の9日(水) 開門から配布予定枚数終了まで
場所:船橋競馬場・場内特設配布場
◆抽選会
日時:カペラS(GIII)当日の12月13日(日) 開門から最終レース終了まで
場所:JRA中山競馬場「W(ダブル)フナバシ抽選会」特設イベント会場
◆抽選会参加方法
12月8日(火)、9日(水)のどちらかに船橋競馬場で配布された「Wフナバシキャンペーンチラシ」を、JRA中山競馬場にご持参の上、12月13日(日)当日に中山競馬場で購入された「500円分以上の勝馬投票券」をご提示いただきます。
◆プレゼント内容
A賞:中山競馬場ペア招待席(12月20日分)
B賞:船橋競馬オリジナルグッズ
C賞:テレドーム特製携帯クリーナー
◆キャンペーンチラシ配布
日時:12月8日(火)およびクイーン賞(交流GIII)当日の9日(水) 開門から配布予定枚数終了まで
場所:船橋競馬場・場内特設配布場
◆抽選会
日時:カペラS(GIII)当日の12月13日(日) 開門から最終レース終了まで
場所:JRA中山競馬場「W(ダブル)フナバシ抽選会」特設イベント会場
◆抽選会参加方法
12月8日(火)、9日(水)のどちらかに船橋競馬場で配布された「Wフナバシキャンペーンチラシ」を、JRA中山競馬場にご持参の上、12月13日(日)当日に中山競馬場で購入された「500円分以上の勝馬投票券」をご提示いただきます。
◆プレゼント内容
A賞:中山競馬場ペア招待席(12月20日分)
B賞:船橋競馬オリジナルグッズ
C賞:テレドーム特製携帯クリーナー
ヴァーミリアン53秒6
6日に阪神競馬場で行なわれるGI競走「第10回ジャパンCダート」(ダート1800メートル、1着賞金1億3000万円)に向け、有力馬が栗東トレーニングセンターで追い切られた。
ジャパンCダート2勝目を目指す王者ヴァーミリアンはいつものように坂路コースに登場。
単走の追い切りだったが、行き脚がついた2F目からは快調にラップを上げて行く。ラスト1Fは計測不能も力強いストライドで最後まで衰えずフィニッシュ。普段から調教駆けしない馬だけに4F53秒6-3F39秒5なら上々の時計。GI9勝目へ視界は良好。
王者にストップかけたい3歳馬ワンダーアキュートは栗東CWコースで、主戦の和田騎手を鞍上に併せ馬を敢行した。
3馬身先行する僚馬を追いかけ、直線、いっぱいに追われると並んだまま交わせず、ゴールではクビ差遅れた。格下を突き放せなかったが、時計的には6F83秒8-5F67秒7-4F52秒7-3F38秒9-1F12秒4は前回時と遜色なく、遅れは気にならない。
今年のダートGIフェブラリーSを勝っているサクセスブロッケンは、美浦から駆けつけた内田博騎手が乗り、栗東Pコースで追われた。
先行するオープン馬のエアジパングを直線で追いつくと、鞍上のアクションとともに一気に加速。ラスト1F11秒3の切れ味でパートナーを2馬身半置き去り。全体時計も5F68秒9-4F52秒5-37秒4と文句なし。前走10着に惨敗しているが、復活への下地には十分の調整ぶり。
ジャパンCダート2勝目を目指す王者ヴァーミリアンはいつものように坂路コースに登場。
単走の追い切りだったが、行き脚がついた2F目からは快調にラップを上げて行く。ラスト1Fは計測不能も力強いストライドで最後まで衰えずフィニッシュ。普段から調教駆けしない馬だけに4F53秒6-3F39秒5なら上々の時計。GI9勝目へ視界は良好。
王者にストップかけたい3歳馬ワンダーアキュートは栗東CWコースで、主戦の和田騎手を鞍上に併せ馬を敢行した。
3馬身先行する僚馬を追いかけ、直線、いっぱいに追われると並んだまま交わせず、ゴールではクビ差遅れた。格下を突き放せなかったが、時計的には6F83秒8-5F67秒7-4F52秒7-3F38秒9-1F12秒4は前回時と遜色なく、遅れは気にならない。
今年のダートGIフェブラリーSを勝っているサクセスブロッケンは、美浦から駆けつけた内田博騎手が乗り、栗東Pコースで追われた。
先行するオープン馬のエアジパングを直線で追いつくと、鞍上のアクションとともに一気に加速。ラスト1F11秒3の切れ味でパートナーを2馬身半置き去り。全体時計も5F68秒9-4F52秒5-37秒4と文句なし。前走10着に惨敗しているが、復活への下地には十分の調整ぶり。
ジャパンCダート
ワンダーアキュート&スピードの兄弟が、G1の大舞台で激突する。勢いなら、弟のアキュート。3歳馬ながら、オークランドRCT、シリウスS、武蔵野Sと古馬を相手に3連勝中で、主役になり得る力を備えている。兄のスピードは、7歳馬でも衰えなし。5月には東海Sを制した。JCダートには、過去2回参戦(〈9〉〈9〉着)。弟にキャリアの違いを示すつもりだ。
重賞2勝を含め3連勝。ワンダーアキュートの勢いは本物だ。
前走の武蔵野Sは、馬体重14キロ減での出走。陣営は半信半疑でレースを迎えたという。「輸送で水も取らないような状態だった。10キロくらいの増減は普通だけど、それ以上に減っていたので心配した」と佐藤正調教師。そんな状態でも、3コーナー先頭から押し切って、2着に0秒3差の完勝を収めた。
兄ワンダースピードは、初勝利までに10戦を要し、重賞初制覇が6歳春という遅咲き。それとは対照的に、今年1月24日のデビュー戦Vから、わずか10か月で中央のG1を狙えるまでに成長した。「春は若かったが、今はパドックでも全然違う。大人になっているね。相手が強くなるにつれ、いい勝ち方をしている」。想像を上回る充実に佐藤師は目を細める。
体調も万全だ。1週前追い切りは、栗東のCウッドチップコースでカチサカズキ(2歳新馬)と併せ、馬なりのまま併入した。「すごく充実している。先週、追い切った後が516キロ(前走時488キロ)。減っていた体は回復した」。
今回は、輸送時間の短い関西圏での競馬。条件は、さらに良くなる。「余分な心配をしなくてもいいね。今はスタートが安定して、前々で競馬ができる。阪神でも勝っているからね」とトレーナー。4戦3勝と相性抜群の舞台で、ビッグタイトルを狙う。
重賞2勝を含め3連勝。ワンダーアキュートの勢いは本物だ。
前走の武蔵野Sは、馬体重14キロ減での出走。陣営は半信半疑でレースを迎えたという。「輸送で水も取らないような状態だった。10キロくらいの増減は普通だけど、それ以上に減っていたので心配した」と佐藤正調教師。そんな状態でも、3コーナー先頭から押し切って、2着に0秒3差の完勝を収めた。
兄ワンダースピードは、初勝利までに10戦を要し、重賞初制覇が6歳春という遅咲き。それとは対照的に、今年1月24日のデビュー戦Vから、わずか10か月で中央のG1を狙えるまでに成長した。「春は若かったが、今はパドックでも全然違う。大人になっているね。相手が強くなるにつれ、いい勝ち方をしている」。想像を上回る充実に佐藤師は目を細める。
体調も万全だ。1週前追い切りは、栗東のCウッドチップコースでカチサカズキ(2歳新馬)と併せ、馬なりのまま併入した。「すごく充実している。先週、追い切った後が516キロ(前走時488キロ)。減っていた体は回復した」。
今回は、輸送時間の短い関西圏での競馬。条件は、さらに良くなる。「余分な心配をしなくてもいいね。今はスタートが安定して、前々で競馬ができる。阪神でも勝っているからね」とトレーナー。4戦3勝と相性抜群の舞台で、ビッグタイトルを狙う。
2009年12月1日火曜日
砂王ヴァーミリアン安泰
米国の超大物サマーバードの故障で日本馬同士の争いが濃厚なJCダート。ヴァーミリアンは今年も交流G1・2勝を積み上げ、史上最多のダートG1・8勝。ここを勝てば、昨年カネヒキリに奪われたJRA賞最優秀ダートホースのタイトルを取り戻すことはほぼ確実。落とせない一戦だ。
JBCクラシックで史上最多となるG1・8勝目をマークした7歳馬ヴァーミリアン。久保助手は「そんなに(レース数を)使っていないせいか馬はまだまだ若い。以前はゲートに入る時にチャカチャカする面を見せていたけど、今は安定している」と評価する。
一時は衰えを指摘する声もあった。昨年のJBCクラシックを制した後はJCダート、東京大賞典、フェブラリーSと3連敗。特に年明けのフェブラリーSは中団のまま見せ場なしの6着。1、2着は4歳のサクセスブロッケン、カジノドライヴ。生きのいい若い世代に完敗を喫して「もう終わった」の声も出ていた。
だが、己の力で雑音をかき消した。4カ月ぶりの帝王賞を完勝。前走はワンダースピード、マコトスパルビエロの2頭が先行して終始、間を割れない苦しい流れを鮮やかなイン強襲で切り抜けた。好位追走から早めに抜け出す必勝パターンは健在。武豊も「強い競馬だった」と、あらためてその力を認識した。
1週前追いは坂路で4F53秒6~1F13秒6。水分を含んだ重めの馬場で、攻め駆けしないタイプであることを考えれば上々の動き。「単走では本気で走らないからね。2週前に併せ馬をやって体は仕上がっているので、今週も坂路で単走の予定」と久保助手。これだけの実績と経験を兼ね備えた馬だけに、調整方法は心得ている。「全力を出し切れば、おのずと結果は付いてくると思うよ」と自然体を強調した。
東京から阪神に舞台が移った昨年のこのレースでは3着止まり。屈腱炎から復活したカネヒキリの引き立て役に回ったが、道中は他馬と接触して後方12番手まで下がりながら、頭、首差まで盛り返した。初めての阪神ダート、慣れない追い込み策で地力の高さを見せつけた。世代交代の波は確実に押し寄せているが、まだ譲らない構えだ。
JBCクラシックで史上最多となるG1・8勝目をマークした7歳馬ヴァーミリアン。久保助手は「そんなに(レース数を)使っていないせいか馬はまだまだ若い。以前はゲートに入る時にチャカチャカする面を見せていたけど、今は安定している」と評価する。
一時は衰えを指摘する声もあった。昨年のJBCクラシックを制した後はJCダート、東京大賞典、フェブラリーSと3連敗。特に年明けのフェブラリーSは中団のまま見せ場なしの6着。1、2着は4歳のサクセスブロッケン、カジノドライヴ。生きのいい若い世代に完敗を喫して「もう終わった」の声も出ていた。
だが、己の力で雑音をかき消した。4カ月ぶりの帝王賞を完勝。前走はワンダースピード、マコトスパルビエロの2頭が先行して終始、間を割れない苦しい流れを鮮やかなイン強襲で切り抜けた。好位追走から早めに抜け出す必勝パターンは健在。武豊も「強い競馬だった」と、あらためてその力を認識した。
1週前追いは坂路で4F53秒6~1F13秒6。水分を含んだ重めの馬場で、攻め駆けしないタイプであることを考えれば上々の動き。「単走では本気で走らないからね。2週前に併せ馬をやって体は仕上がっているので、今週も坂路で単走の予定」と久保助手。これだけの実績と経験を兼ね備えた馬だけに、調整方法は心得ている。「全力を出し切れば、おのずと結果は付いてくると思うよ」と自然体を強調した。
東京から阪神に舞台が移った昨年のこのレースでは3着止まり。屈腱炎から復活したカネヒキリの引き立て役に回ったが、道中は他馬と接触して後方12番手まで下がりながら、頭、首差まで盛り返した。初めての阪神ダート、慣れない追い込み策で地力の高さを見せつけた。世代交代の波は確実に押し寄せているが、まだ譲らない構えだ。
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