「有馬記念・G1」(27日、中山)
グランプリは、各陣営が“トリッキー”と口をそろえる中山の芝2500メートルが舞台だ。人馬ともに中山巧者のアンライバルド。2戦2勝のコース実績を誇る皐月賞馬と皐月賞連覇のデムーロのコンビだ。24日、確定した枠順は(1)枠(1)番に決定。大一番で復活する。
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関西馬の“中山マイスター”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがアンライバルドだ。これまで、中山の芝コースは2戦2勝とパーフェクト。その中身も濃い。今春にスプリングS、皐月賞を連続して、豪快に差し切った内容は衝撃的だった。
スプリングSでは中団やや後方の外めに取りついて、4角で前を射程圏内に。直線に向いて手前を変えると、矢のような末脚を繰り出した。続く皐月賞も、レースのスタイルはほとんど同じ。ただ、3〜4角でアントニオバローズにかぶせられる場面がありながらも、先に道を譲って、脚をためる“器用さ”を披露した。直線入り口では前哨戦同様に、一瞬にしてギアチェンジ。再び極上の切れ味を発揮して、G1タイトル奪取を決めた。
中山との相性の良さには明確な理由がある。友道師は2つのポイントを挙げた。「まず言えるのは、小回りで息が入りやすいこと。調教でも見られることだけど、この馬は3角からガーッと行きたがる面があるからね。その点、小回りの中山は3角からじわっとまくれるのがいいんだ」。勝負どころでひと呼吸おける分、しまいの伸びに威力が増す。“加速力”が武器だけに、小回りコースという設定は大歓迎だ。
もうひとつの魅力は短い直線にある。「中山では4角で、ある程度の位置にいないと勝負にならない。春の2戦は4角で早めに先頭に立って、後続を一気に突き放している。2戦ともに、そのリードを最後まで守り切った。直線の短さはプラスに働いている」。自慢の瞬発力を生かしてライバルの焦りを誘い、ラストは懸命に粘り込む。もちろん、今回も必勝パターンに持ち込む構えだ。
エスコート役は今回、デムーロへスイッチ。03年にはアンライバルドの父ネオユニヴァースで、翌04年はダイワメジャーとのコンビで皐月賞を連覇。トリッキーと呼ばれるコースを難なく攻略してきた。指揮官も“起爆剤”として期待する。「“掛かる”という先入観を持っていないからね。この馬のいい面を引き出してくれれば」。ジャパンCではルメールに乗り代わった、ウオッカが復活V。中山が似合う“強力タッグ”が何とも不気味だ。

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