「有馬記念・G1」(27日、中山)
負けられない。暮れの大一番へ向けて、ファン投票2位のブエナビスタが、栗東CWで最終追い切りを行った。春はG1・2勝を挙げたが、秋3戦は不完全燃焼。だが、さすがの脚力を見せつけた調教からも状態面への不安は全く見られない。横山典との新コンビで輝きを取り戻す。なお、枠順は24日に決定。馬券は一部ウインズで25日から発売される。
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今すぐにでも走り出したい。そんな気持ちを前面に出して、ブエナビスタのリベンジマッチの最終リハが始まった。栗東CWでの単走追いは序盤から気合十分。しまい重点のスタイルを貫く松田博厩舎としては、やや速めの1F15秒台のラップを刻んで直線を迎えた。
黄色のメンコがリズム良く上下に揺れ、ラスト1Fからスパート。鞍上の右ステッキが2発放たれると、即座の反応がシャープな伸び脚へと変換される。ウッドチップコースは力を要するコンディション。水曜のCWでラスト11秒台を記録した馬は1頭もいない。それを6Fから馬場の外めを回って、12秒1をマークするあたりはさすがだ。
時計は6F83秒9-39秒4-12秒1。松田博師は「テンが遅くて、しまいを伸ばすように指示。きょうはしまいがかかりました」と話したが、表情が曇ることはない。イメージとは多少誤差があるのかもしれないが、既に戦闘モードに突入したブエナには許容範囲だ。「まあ、変わりない。順調にきているし、いいと思う」と納得顔だった。
輝きを放った春とは対照的に、秋は厳しい戦いが続いている。札幌記念(2着)で連勝が止まると、秋華賞(2位入線→3着降着)、エリザベス女王杯(3着)と勝利から遠ざかった。それでも「使うたびに良くなっている。トモの張りなんかは前回よりもいい」と力強い。3歳馬らしく、上昇カーブを描いている。
歯車さえかみ合えば、いつでも復活できる。鞍上に今、最も輝いている横山典を迎えて、悪い流れからの“チェンジ”に期待する。初コンビだが「何も気にしていない。同じレースにいつも乗っているし、相手関係も分かっている。すべて任せます」と信頼。トリッキーな舞台にも「今のブエナなら大丈夫だし(横山典に)任せておけば間違いない。どういう乗り方をするか、楽しみなんです」と表情が緩んだ。
ファン投票では出走馬中トップの支持を得た。復活を願うファンのためにも、負けるわけにはいかない。「ここ2、3走はもうひとつ納得がいかなかった。応援してくれる人のこともあるし、最後ぐらいは締めくくってほしいな」。苦い思いはもういらない。49年ぶりの3歳牝馬のVへ。暮れの中山で、最強牝馬のVという絶景を描く。

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