2009年12月22日火曜日

4強最強はロールス!“伝説の新馬戦”再び!…27日・有馬記念

 08年10月26日、京都5R(芝1800メートル)。のちに「伝説の新馬戦」と呼ばれるレースでデビューした3歳馬4頭が、有馬記念という大舞台で再び激突する。アンライバルド(皐月賞)、リーチザクラウン(ダービー2着)、ブエナビスタ(桜花賞、オークス)。そして、最後に脚光を浴びたのが、スリーロールスだ。新馬戦の結果は、8番人気で4着。その後の歩みも遅かったが、秋から急上昇し、菊花賞を制した。勢いは、間違いなく一番。出世競争での“大逆転劇”も、決して夢ではない。

 “3強”に注目が集まった新馬戦には、もう一頭“金の卵”が眠っていた。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ…。それから0秒2離れた4番手で入線したのが、スリーロールスだった。

 11頭立ての8番人気。陣営は、腕試しの気持ちが強かった。「まだ太いと思ったけど、クラシックを狙う強い馬が出てくるので、どれだけやれるか使ってみたかった。内容のある4着だったし、今後が面白いと感じた」と武調教師は振り返る。

 予想以上の手応えを得た初陣。鞍上を務めた横山典は、「大事に育てた方がいいよ。この馬は走るよ」と指揮官に声をかけた。「物事をはっきり言う性格なので、彼の評価を聞いてみたかったんだが、その言葉で走るという思いが強まった」。

 このレースに、熱い視線を送っていたホースマンが、もう一人いた。3月の毎日杯で初めてコンビを組み、菊花賞制覇へと導いた浜中だ。「“3強”と言われていたけど、この馬もいいと聞いていたし、僕は“4強”のつもりで見ていた。4着に負けはしたけど、やっぱり走ると思った」。

 初勝利を挙げたのが3戦目。体質が弱く、500万突破には5戦も要したが、4か月に及ぶ夏場の休養を経て、大きな変化を遂げた。「腰がしっかりして、パワーアップした感触が伝わってきた」。9月の野分特別(1000万)では、4馬身差をつけて古馬を圧倒。浜中は、デビュー戦での予感が間違っていなかったことを確信した。

 3冠最終戦でタイトルを手にしたことで、一躍世代のトップクラスに浮上した。「菊花賞の2着馬(フォゲッタブル)は、その後ステイヤーズSを勝ったし、古馬相手でもやれると思う」と浜中は言い切った。1年2か月ぶりの“再戦”。最後の最後で、世代最強を示すつもりだ。

 ◆グングン成長中 スリーロールスは、今が成長期。担当の永山調教厩務員が「後肢や胸元に肉がついた。ほかの馬より1升ぐらい多く食べる」と言うほど、食欲が旺盛だ。ジャパンCを使わなかったローテーションも大正解で、「上り調子で行けるし、2500メートルは、かえっていい。ジョッキー(浜中)もつかんでくれている」と期待を膨らませていた。

 [伝説の新馬戦VTR] 勝ったのは、3番人気のアンライバルド。好位から楽に抜け出す、危なげない内容だった。1番人気に推されたのは、ブエナビスタ。後方からメンバー最速のラスト3ハロン33秒5の脚で追い込んだものの、3着。2番人気のリーチザクラウンも、直線で差を詰めたが2着。スリーロールスは、好位から流れ込んでの4着だった。

 [スリーロールス・メモ]
◆菊花賞馬の有馬記念制覇(3歳時) 72年イシノヒカル、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェ。
◆史上最年少Vへ 浜中は、デビュー3年目での初参戦。レース2日前の12月25日が21歳の誕生日で、優勝すれば、武豊(90年オグリキャップ)の記録(21歳9か月9日)を大幅に更新する。

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