2009年12月30日水曜日

【東京大賞典】砂男の意地!ブロッケンねじ伏せた!

 1年を締めくくる「第55回東京大賞典」が29日に大井競馬場で行われ、内田博騎乗のサクセスブロッケン(牡4=藤原英)がヴァーミリアン(牡7=石坂)との激しい叩き合いを鼻差制し、G1・3勝目を挙げた。JRA所属馬の優勝は4年連続。3着までをJRA勢が占め、地方勢はセレン(牡4=佐藤賢)の4着が最高だった。

 サクセスブロッケンの馬上で右手を突き上げた内田博に、スタンドから大きな歓声が降り注いだ。「帰ってきました!」。東京大賞典は大井所属時代にアジュディミツオーで制した04、05年に続き、最多タイとなる3勝目。地方出身騎手として初めてJRAの全国リーディングに輝いた名手は「ふるさとの大井で、暮れの大一番で優勝したいと思っていた。昨年は悔しい3着に終わったので、リベンジできてよかった」と古巣のファンと喜びを分かち合った。

 道中は行きたがるブロッケンを何とかなだめ、2番手を追走。向正面から3角にかけてゴールデンチケット、ヴァーミリアンが動いてポジションを下げたが、慌てなかった。「やられちゃったかと一瞬思ったけど、手応えは十分あったので焦らずにいった。逆に目標ができてレースがしやすかった」。残り100メートルは今年のリーディング争いを思わせるような武豊・ヴァーミリアンとの一騎打ち。人馬ともにこん身の力を振り絞り、外からライバルをねじ伏せた。

 サクセスブロッケンにとっても、復活を示す大きな勝利となった。2月のフェブラリーSをレコードで制してダート界の新王者となったが、秋は不本意なレースが続いた。南部杯、JCダートともに同じ4歳のエスポワールシチーに完敗。それだけに藤原英師は「ちょっとやきもきしたレースが続いていたが、最後に決めてくれて本当にうれしい。使いつつ良くなってきていたので期待していた」と安どの表情を浮かべた。

 新年は川崎記念(1月27日、川崎)からフェブラリーS(2月21日、東京)連覇に挑む。「エスポワールなど強敵がいるし、フェブラリーSを最大目標にやっていきたい」と表情を引き締めた師。この勝利を弾みに、来年はダート界の完全制圧を目指す。

 ◆サクセスブロッケン 父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・高嶋哲氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績15戦7勝(南関東4戦2勝)総獲得賞金3億7798万円。

 ▼東京大賞典データ 指定交流となった95年以来、中央馬の1〜3着独占は02、06、08年に続き4度目。1、2着の鼻差は全55回中27年ぶり5度目。南関所属馬および騎手が年間通してダートG1未勝利に終わったのは7年ぶり。

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