中央競馬の年度総決算、有馬記念の枠順が24日に確定。今春の2冠牝馬ブエナビスタは〔1〕枠(2)番に決まった。今回の注目は、後方一気のブエナを初騎乗の横山典弘騎手(41)がどう乗るのか。有馬最多タイの3勝を挙げている岡部幸雄氏(61)はサンケイスポーツの取材に対し、中団に付けると読む。3歳牝馬の戴冠なるか2日後のレースが大いに楽しみだ。
今年の有馬記念の最大の焦点は、横山典弘騎手と新コンビを組むブエナビスタがどういったレースをするかということだろう。
ブエナビスタは桜花賞、オークスと、ともに後方から大外一気のレース内容で2冠を達成した後、3連敗している。
今回、横山君はどう乗るのか−。メンバーを見るとペースは速くなりそうだが、後方ではなく中団に付けると思う。不振が続いている有力馬の騎手を替える場合、関係者は違う乗り方を求めているケースが多いからだ。特に1周1667メートル、直線310メートルと小回りの中山芝・内回りコースが舞台になるレースで人気馬に乗って後方一気の策はリスクが大きすぎる。
横山君の特徴はイメージを描く一方、それに固執することなく、ゲートを出たなりに騎乗すること。だからこそ(2)番という内枠でもあり、ブエナビスタが普通にスタートを切れば、あえて後方に下げることはしないと思う。
彼が乗り替わった馬で象徴的なのはカンパニー。昨年3月の中山記念で初めてコンビを組んだ時、それまで追い込む競馬をしてきたカンパニーを一転して2番手から抜け出す策を取って勝利に導いた実績がある。
今秋、そのカンパニーで天皇賞、マイルチャンピオンシップとGI制覇。最近の騎乗を見ると、春にロジユニヴァースでダービー初制覇を飾ったことでかなり自信がついたように感じる。
今年の有馬記念ではリーチザクラウンの出方も重要なポイントになる。9着に敗れた前走ジャパンCでは内枠の馬に行かれ、先頭に立ったのは600メートル以上進んでからだった。広く、直線も長い東京コースでのレースでもあり、これでは失速しても仕方ない。今回はテイエムプリキュアあたりとの兼ね合いがカギになると思うが、武豊君がどうさばくか。早めに主導権を取って気分良く走れば、少々のハイペースでも克服するだけの能力がある馬だ。
リーチザクラウンのようなスピードがある先行馬がいるとレースは締まり、ブエナビスタが中団に付けると、他の騎手、特に後方から勝負する馬の騎手たちは目標がはっきり分かるのでレースをしやすい。そういう状況下で、今、一番乗れているジョッキー・横山君がどのタイミングで仕掛けて出るか。今年の有馬記念の見せ場になる。

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