「東京大賞典・交流G1」(29日、大井10R)
内田博サクセスブロッケンと、武豊ヴァーミリアンの壮絶な叩き合い。今年最後の砂の頂上決戦は、JRAリーディングを争った2人のマッチレース。最後は追い込んだ2番人気サクセスブロッケンが鼻差で制してV。内田博は08年3月にJRAに移籍後、初めて大井での交流G1を制した。ヴァーミリアンは2年連続で2着。3着には7番人気ロールオブザダイスが入り、JRA勢が上位を独占した。
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これがリーディングジョッキーの執念だ。G1・9勝目を目指して、先頭に立ったヴァーミリアンに、外からサクセスブロッケンが襲いかかる。追いまくる内田博のアクションに応えて、鼻差かわしたところがゴール。壮絶なマッチレースに、スタンドの興奮はなかなか収まらなかった。
内田博の冷静な判断が光った。大外枠から好スタートを切り、内のフリオーソを見ながら2番手をキープ。しかし、スローペースにしびれを切らしたゴールデンチケットが向正面で早々と進出。さらにヴァーミリアンも積極的に前へ行ったが、内田博は直線まで仕掛けを遅らせた。
「有力馬が前にいたので、かえってレースはしやすくなった。これまで我慢するレースをさせてきたのが今回に生きましたね」。
直線に入ってフリオーソ、ゴールデンチケットが脱落するサバイバル戦。満を持してスパートしたサクセスブロッケンが外からグイグイと伸びる。もうターゲットはヴァーミリアンだけ。ゴール前できっちり捕らえ、3つ目のビッグタイトルを手中にした。
内田博にとっても、昨年3月にJRAに移籍後、古巣・大井での交流G1を初めて制したメモリアルVとなった。「帰って来ました!ありがとうございました」。ファンの大歓声に笑顔がはじける。「大井出身のジョッキーが、JRAのリーディングを獲れました。その名に恥じないよう、これからも頑張ります」。大活躍だった1年を見事に締めくくった。
藤原英師も感慨深げだ。「今年最後のレースで決めてくれてうれしい。ヴァーミリアンとの叩き合いを制したんだから、本当に強かったね」。次の目標は連覇を目指すフェブラリーS(2月21日・東京)。勝てばドバイ遠征も現実味を帯びてくる。「厩舎一丸となって鍛え上げていきたい」。指揮官の目は来年の飛躍を見据えていた。

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