2010年1月19日火曜日

【平安S】ウォータクティクス復活の時

 「平安S・G3」(24日、京都)
 破竹の6連勝で重賞を制したウォータクティクス。その後の3走はやや足踏みが続いたが、冬場は良績を残している。しかも、舞台はレコード勝ちを収めるなど、4勝を挙げる京都のダート1800メートルだ。得意の季節で完全復活を目指す。
  ◇  ◇
 秘めた能力はこんなものではない。ウォータクティクスが得意の季節で目を覚ます。未勝利勝ちから6連勝で重賞ウイナーの仲間入り。飛ぶ鳥を落とす勢いで上り詰めた。5馬身差の大楽勝だった準オープン勝ちが12月なら、続くオープン勝ちは2月。厳寒期にこそ力を発揮するタイプだ。
 それまでのパフォーマンスを思えば、重賞を勝ってからの近3戦は、ふがいない結果に終わっている。「それでも、前走は最近ではよく踏ん張ってくれた。ずっと雰囲気は悪くないから。でも、ウォーエンブレム産駒の気難しさがレースで影響しているのかな。展開が左右しますからね」と吉村助手は分析。ハナを奪えないとモロいのも気性からくるものだろう。
 ただ、ここは条件がそろった。京都のダート1800メートルはレコード勝ちを決めた舞台。「京都はベストですからね。寒い時季もいいイメージがあるし、短期放牧明けでも走る」。5戦して4勝を挙げ、負けたのは前走だけという堅実ぶりだ。
 5歳馬だが、キャリアはわずか10戦。陣営はもっと上を狙えるとみる。「無理をしていないから馬は若い。でも、どこかで壁にはぶつかるもの。ここでひと皮むければ、もっと強くなると思う。そこを越えられるかどうか。この平安Sはそんなレースじゃないでしょうか」。好走材料を追い風に輝きを取り戻す。

武豊、内田博ら約250人が藤沢和師祝福

 「藤沢和雄調教師の一千勝を祝う会」が18日、東京都港区のホテルで約250人が出席して行われた。藤沢和師は「これからも頑張って、5頭は社台ファームに預かってもらえる馬を育てていきたい。もっと数を増やしたいけど、馬房の都合もあるだろうから」と得意のジョークを交えあいさつ。吉田照哉氏、吉田勝己氏、山本英俊氏ら生産者、馬主のほか、角居師や鹿戸雄師、武豊、骨折療養中の内田博など東西の厩舎関係者が出席し、JRA史上最速、最年少での偉業達成を祝福した。

キャプテン中山で完全復活だ!…AJCC

 中山で完全復活だ!! 24日のアメリカJCC・G2(中山・芝2200メートル)に、2008年の皐月賞馬、キャプテントゥーレ(牡5歳、栗東・森厩舎)が参戦する。皐月賞後の骨折で長期休養を余儀なくされたが、昨年11月のマイルCS・GIで4着と力は衰えていない。クラシックを制したゲンのいい中山で復権にかける。一方、昨年の覇者ネヴァブション(牡7歳、美浦・伊藤正厩舎)も今回が休み明け3戦目。重賞2勝の中山コースで、2010年の好スタートを切れるか、目が離せない。

 出走するレースはいつでも“勝負駆け”だ。キャプテントゥーレの目の前にはいつも“賞金”という大きな壁がある。目標としていた有馬記念は除外。ハンデ戦や別定のG2、G3に出走となれば、他馬に比べると重い斤量を背負うことになる。「まずは賞金加算ですね。このままでは出走するレースが限られてしまいますから」と徳江助手は話す。

 鮮やかに逃げ切った一昨年の皐月賞直後に発覚した左第3手根骨骨折という重傷。復帰に約1年4か月もの時間を要しながら、輝きは失われなかった。復帰戦の関屋記念、レースの上がり33秒7という極限に近い瞬発力勝負にも4着と対応すると、続く朝日チャレンジCでは、あっさりと1番人気に応えて重賞制覇。G1ウイナーの底力は本物だった。

 しかし、天皇賞・秋では12着と見せ場のない完敗。続くマイルCSも善戦とはいえ4着に終わった。「G1の壁に跳ね返された感じですね。ただ、長い休みから無事に復帰して、重賞を取れたんだから、よしとしましょう」徳江助手の表情には充足感と悔しさが交錯する。

 年末年始に若干、調教量を減らしたが、15日の坂路52秒1―12秒2という動きを見れば仕上がりに全く不安はない。「調子に激しい上下動の少ない馬。折り合いもつくし前、前で運べますから」と徳江助手。春の訪れを前にしての始動は、はるか先に大舞台を見ているからこそ。“勝負”にきたクラシックホース。結果は自然とついてくる。

【平安S】ダイシンオレンジに矢島助手「楽しみ」

 京都メーン・平安Sに挑むダイシンオレンジは、準オープンを勝ったばかりの身。だが、京都ダート1800メートルでは6戦3勝、2着1回、3着2回。

 馬券圏内を外したことがない。矢島助手は「オープンのペースになったらなったで、速い流れの方が折り合いはつけやすい。順調だし、前走ぐらいの出来で使える。ここでどれだけやれるか、楽しみは持っています」と期待していた。

【平安S】ウォータクティクスは復調気配

 ウォータクティクスは昨年、今回と同じ京都ダート1800メートルのアンタレスSで1分47秒8のレコード勝ち。昨秋の成績はひと息だったが、リフレッシュして巻き返しを狙う。

 「前走後は放牧に出して、冬場でも歩様の硬さはましな方。昨秋は、じんましんで取り消し後、結果が出なかったが、前走でいくらか踏ん張りが出てきた」と吉村助手は復調気配を感じ取っている。「条件は文句なしだから」と実績ある舞台で期待をかけていた。

【AJC杯】東のエース!マイネルキッツ格の違い見せる

 今週の中山メーンは伝統の古馬重賞「第51回AJC杯」。昨年、12番人気で天皇賞・春を制したマイネルキッツが格の違いを見せつける。暮れの有馬記念でも向正面から積極的に仕掛け、5着と掲示板を確保。G1ホースの底力を見せた。盾連覇に向け、10年初戦で絶好のスタートを切りたいところだ。

 今年の関東を引っ張る大将格は、この馬だ。有馬記念5着マイネルキッツが、昨春の天皇賞以来となる2つ目のG1タイトル獲得に向け、10年のスタートを切る。

 14日に行った1週前追いは、三浦(レースは松岡)を背に、ポリトラックで意欲的な併せ馬。タカラサンデー(4歳1000万)を2馬身追走。徐々に差を縮め、直線入り口で、その差は半馬身。内に入り、馬なりのまま併入。時計は6F81秒8〜1F13秒6。稽古では走らない馬だが、軽快なフットワークを披露し、好調をアピールした。

 国枝師は「順調に来ているよ。しっかりした調教ができた。変わりなく状態はいい。ここまで乗り込んで来たし、今週やって仕上がるだろう」と好感触。騎乗した三浦も「手前もスムーズに替えていた。しっかりした動きで気持ちが乗っている」と語った。

 前走・有馬記念は、道中10番手から向正面で早めに仕掛ける積極的な競馬。直線でも、しぶとく粘って掲示板を確保した。師は「内容は良かった。力は出せたと思う。2走前のジャパンCが後方から行き過ぎたので、気持ちを入れていくように指示した。それが今回につながるのでは」と期待を寄せていた。

 もともと叩いて良くなるタイプ。昨春の天皇賞も年明け4戦目で制した。昨秋の京都大賞典から使われ、これが4戦目。走りごろだ。これまで戦ってきたメンバーを考えれば、ここでは負けられない。

 今後について、国枝師は「日経賞(3月27日、中山)→天皇賞・春(5月2日、京都)と決めている。ここでも、いい結果を出したい」と意気込む。さらに「この馬は、カンパニーみたいに目覚めるのでは」と大きな期待をかけている。昨年の有馬記念で引退した厩舎の看板馬マツリダゴッホに代わり、今年はマイネルキッツが、さらなる飛躍を誓う。

【AJC杯】キャプテントゥーレ初距離でも大丈夫

 キャプテントゥーレは、有馬記念は除外でレース間隔が空いた。昨年11月のマイルCS(4着)以来となるが、中間は坂路で好時計を連発。

 「いつも時計が出るタイプだけど、びっしりできている。いい意味で同じ状態と言えるんじゃないかな」と渡辺助手。2200メートルの距離は初めてだが、中山では皐月賞Vの実績がある。「ベストは2000メートルかなと思うけど、前へ行ける馬だし、チャンスはあるでしょう」と前向きに語っていた。

2010年1月18日月曜日

【日経新春杯】ベルーガ、鮮やか重賞初V

 「日経新春杯・G2」(17日、京都11R)
 芦毛の牝馬が淀のターフで力強く躍った。2番人気メイショウベルーガが鮮やかに差し切って、重賞初V。池添は2週連続のGタイトル奪取で、06年ファルコンS以来となる池添師との父子タッグでの重賞制覇を達成した。1番人気トップカミングが3馬身差の2着、3着には12番人気のレッドアゲートが入った。
  ◇  ◇
 狙った獲物は逃さない。重賞ハンター・池添がメイショウベルーガを駆って、淀のゴール板を先頭で突き抜けた。年が明けても、ドリームジャーニーで有馬記念を制した勢いが陰る気配はない。シンザン記念のガルボに続いて、2週連続の重賞ゲット。その手綱さばきはさえわたっている。
 末脚を信じた。迷うことなく、道中は後方2番手のポジション。「自分のペースを守って、走らせようと思った」と池添は直線勝負にかけた。3角でのゴーサインにはいつものようにズブさを見せたが、エンジンが点火すると変身。芦毛の馬体は大外から一瞬のうちにライバルをのみ込んだ。
 ラスト200メートルは独壇場。後続に3馬身の差をつける圧勝で、ベルーガに初の重賞タイトルをプレゼントした。「リズム良く走れたし、直線を向くときは“かわせる”と思っていました。抜け出す脚が速く、ソラを使っていたが強かった。大きいところを狙える馬だと思う」。充実著しい5歳牝馬に笑顔がはじける。
 06年ファルコンS(タガノバスティーユ)以来、約3年10カ月ぶりの父子タッグでの重賞奪取。その強さに開口一番、池添師は「びっくりした」と驚きを隠さない。「フワフワしていたのでどうなるかと思ったが、競馬を覚えてきている。どこかで(重賞を)獲れると思っていた」と成長した姿にほおを緩ませた。
 昨秋のエリザベス女王杯では5着。今年はさらなる飛躍を予感させる。「オーナーと相談してからですね。賞金を獲得したのでどこでも使える」と大舞台への選択肢も増えた。また1頭、強い牝馬が淀で登場した。

【京成杯】フラッシュ、輝ラリ初タイトル

 「京成杯・G3」(17日、中山11R)
 急坂でのたたき合いを制した。1番人気のエイシンフラッシュが、逃げ込みを図るアドマイヤテンクウに鼻差で競り勝って重賞初制覇。横山典は16年連続となる重賞Vを決めた。次戦は未定だが、牡馬クラシック戦線へ向けて大きく夢が広がった。2着は3番人気のアドマイヤテンクウで、3着には直線で脚を伸ばした2番人気のレッドスパークルが入った。
  ◇  ◇
 寒空の下、繰り広げられた熱い戦い。中山名物の最後の急坂、横山典を背にしたエイシンフラッシュの漆黒の馬体がひと追いごとに伸びた。逃げ粘るアドマイヤテンクウを鼻差かわして、先頭でフィニッシュ。着差以上の強さを感じさせる内容で、初めての重賞挑戦で見事に勝利をつかんだ。
 11日の中山4Rでの落馬事故で、騎乗予定だった内田博が骨折。急きょ回ってきた手綱だった。横山典は「イメージ通りのいい馬だったよ」と笑顔。ただ、レースの流れはイメージとは違っていた。「行く馬がいなければ“行っちゃおう”と思っていたのに、まさか安藤さん(安藤勝=アドマイヤテンクウ)が前にいるとは」と振り返る。
 それでも、この勝利が16年連続の重賞制覇となったベテランは少しもあわてなかった。「まじめ過ぎて引っ張るのが大変だったけど、ゴーサインを出せばいつでもはじけそうな感じだった。厩舎スタッフがちゃんと調教してくれているし、ウッチー(内田博)もレースを教えてくれていたからね」。2度の勝利に導いている前任者、そして周囲への感謝を口にする。
 藤原英師も同じ思いだ。「きょうはノリに感謝。ウチの厩舎の馬のことをよく理解して乗ってくれる。それにノリを譲ってくれた、ほかの調教師の理解もあった。みんなに感謝やな」。信頼関係が実を結び、Gタイトル獲得へとつながった。
 次走は未定だが、もちろん皐月賞(4月18日・中山)、ダービー(5月30日・東京)が大きな目標になる。「まだまだ成長途上。しっかりしてくれば、ラストももっと力強くなるはず」と指揮官は伸びしろを強調。春にはさらに成長した姿で、牡馬クラシックの舞台に立っているはずだ。

メイショウベルーガ強襲!また池添だ2週連続重賞V!…日経新春杯

 ◆第57回日経新春杯・G2(17日、京都競馬場、芝2400メートル、良) また、池添だ!! 2番人気のメイショウベルーガが大外から突き抜け、重賞初制覇。騎乗した池添謙一騎手(30)は10日のシンザン記念(ガルボ)に続く2週連続重賞勝ち。父・池添兼雄調教師(57)の管理馬で、3年10か月ぶりの親子コンビでのタイトル奪取となった。2着は1番人気のトップカミング、3着は12頭中最低人気の関東馬レッドアゲートだった。

 4コーナー手前の下り坂で一気に加速をつけたメイショウベルーガを、池添は直線で大外へ持ち出す。他馬とはまるで違う手応えに、勝利を確信しながらの左ステッキ。それに呼応した5歳牝馬は芦毛の馬体を弾ませて、最大の持ち味である末脚を爆発させた。

 ラスト1ハロン地点で先頭に立つと、牡馬勢にも抵抗できる馬はいない。メンバー最速の上がり34秒9の切れ味で、あっという間に2着トップカミングに3馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。「道中のリズムが良かったし、直線を向く時に全部かわせると思いました」と絶好調男は、今年重賞2勝目を笑顔で振り返った。

 昨年末にドリームジャーニーで有馬記念を制覇した勢いは止まらない。「いい馬に乗せてもらっていますからね」と謙虚な姿勢を崩さないが、今年はすでに8勝。先週のシンザン記念に続く2週連続の重賞Vと手綱がさえわたっている。

 父・兼雄調教師の管理馬であるベルーガでの勝利は格別の味だ。06年のファルコンS(タガノバスティーユ)以来3年10か月ぶり、5度目となる池添親子コンビでのJRAタイトル奪取となった。「父の管理馬で久々に重賞が獲れましたからね」と鞍上が言えば、指揮官も「格別? そうですね。この馬もどこかで重賞をとれると思っていたから」と喜びにひたる。

 次走はオーナーサイドと協議されるが、牡馬相手の快勝に、大目標として天皇賞・春への参戦も視野に入ってくる。「賞金を加算できたので、どこでも使える」と父が言えば、「大きいところを狙える馬だと思っています」と息子も呼応。本格化したメイショウベルーガなら、コンビでのG1制覇も夢ではない。

 ◆メイショウベルーガ 父フレンチデピュティ、母パパゴ(父サドラーズウェルズ)。牝5歳の芦毛。戦績25戦6勝。総収得賞金1億7903万6000円。重賞初勝利。生産者・北海道浦河町の三嶋牧場。馬主・松本好雄氏。栗東・池添兼雄厩舎所属。

 [優勝馬メモ]
◆親子タッグ 調教師と騎手が、親子で重賞を制したのは、09年報知杯FR(ワンカラット)の藤岡健一調教師&佑介騎手以来。
◆牝馬 09年のテイエムプリキュアに続き連勝。過去61年タイカン、65年オーヒメ、93年エルカーサリバー、97年メジロランバダがV。
◆9連敗 トップハンデのサンライズマックス、インティライミはそれぞれ4、11着。01年ステイゴールドが勝ったのを最後に9連敗。

アンカツら出席…09年度厩舎関係者表彰式

 2009年度の厩舎関係者表彰式が17日、中山競馬の昼休みに、ウイナーズサークルで行われた。

 ジョッキー部門では、勝率第1位の安藤勝をはじめ、フェアプレー賞の勝浦、木幡、中舘、横山典、吉田隼の6人が出席。賞品が手渡され、集まったファンから祝福の拍手を受けていた。

 そのほかの主な受賞者は、次の通り。

 【騎手】
▼勝利度数1位 内田▼賞金獲得1位 武豊▼優秀障害騎手1位 五十嵐▼最多勝利新人騎手 松山▼フェアプレー賞(関西) 熊沢、四位、武豊、太宰

 【調教師】
▼最多勝利、最多勝率 藤沢和▼最多賞金獲得 音無▼優秀調教師第1位 加藤征(関東)、角居(関西)

ゼニヤッタ現役続行!ドバイでウオッカと日米名牝対決だ!!

 昨年のBCクラシック・G1を牝馬として史上初めて制し、14戦14勝の無敗のままでの引退、繁殖入りを表明していた、ゼニヤッタ(6歳、米国・シレフス厩舎)が、今年も現役を続けることが17日までに明らかになった。馬主のモス夫妻が現地メディアに語った。

 復帰戦は未定だが、ドバイ・ワールドC・G1(3月27日、オールウェザー2000メートル)も選択肢のひとつにあがっており、出走となればウオッカ、ブエナビスタとの世紀の“名牝対決”が実現することになる。

フラッシュ、横山典で花咲くV!クラシック枠当確!!…京成杯

 ◆第50回京成杯・G3(17日、中山競馬場、芝2000メートル、良) 皐月賞と同じ中山・芝2000メートルで行われ、1番人気のエイシンフラッシュ(横山典)が、アドマイヤテンクウとの激しいつばぜり合いを制して重賞初制覇。出世レースのエリカ賞に続き、この距離を連勝し、春のクラシックレースの有力候補に躍り出た。3着は2番人気のレッドスパークルが入った。

 横山典の左ステッキがしなった。何度も、何度も、エイシンフラッシュに気合を注入する。ゴール前100メートルは、2頭のマッチレースだ。一度は先頭に立ったが、内のアドマイヤテンクウが必死に抵抗した。それでも、持ち前の勝負根性を発揮。鼻だけ先に出て、クラシックへの扉をこじ開けた。

 「まさか安藤さんが行くとは思わなかった。あの馬が前にいたらしぶといので、3コーナー過ぎからゴーサインを出した。最後は安藤さんが差し返してきたけど、よくしのいでくれた」。初騎乗の横山典は、ホッとした表情で振り返った。

 当初は、前走のエリカ賞で2勝目を挙げた内田が手綱を執る予定だった。しかし、9頭が落馬した11日・中山4Rの事故に巻き込まれて、左腕尺骨を骨折。藤原英調教師は代役探しに奔走した。「(横山は)1勝馬に乗る予定だったのに…。他の調教師には迷惑をかけてしまったけど、こちらを選んでくれた。ありがたかった。ノリには感謝している」と笑顔が絶えなかった。

 指揮官は馬のポテンシャルの高さを再認識した。「最後は若干、力を抜くところがあるけど、並んだらしっかり走る。能力はあるのは分かっていたが、今は大きいところに出すための準備段階でこの成績。能力はある」。

 クラシックへ、大きな1勝となった。「賞金を加算してホッとしたというわけじゃないけど、これから(馬を)作っていく期間を考えるとアドバンテージになる」。1月の時点で確定した“優先枠”ゲットを喜んだ。

 まずは、3か月後に同じコース、距離で戦う皐月賞(4月18日、中山)だ。「皐月賞の前にもう1回、どこかトライアルを使う。もっとしっかりしたら、最後の力強さはさらに増すはず」。悲願の3歳牡馬クラシックの道が開けてきた。

 ◆エイシンフラッシュ 父キングズベスト、母ムーンレディ(父プラティニ)。牡3歳の黒鹿毛。戦績5戦3勝。総収得賞金5873万3000円。重賞初勝利。生産者・北海道千歳市の社台ファーム。馬主・平井豊光氏。栗東・藤原英昭厩舎所属。

 [記録メモ]
◆エリカ賞優勝馬 昨年のアーリーロブストに続く勝利。02年のヤマニンセラフィムも、同じパターンで連勝を決めており、相性がいい。
◆横山典騎手 昨年11月のマイルCS(カンパニー)以来の重賞制覇で、通算118勝目。95年以降、16年連続の重賞Vとなった。

ゼニヤッタ、ドバイWCでウオッカと激突も!

 日米の歴史的名牝の対決が実現しそうだ。14戦全勝を誇る米国のゼニヤッタ(J・シレフス、6、父ストリートクライ)が昨年限りでの引退を撤回、今年3月のドバイ遠征が選択肢に入っていることが16日(日本時間17日)に明らかになった。ウオッカ(栗・角居、6、父タニノギムレット)の引退レースとなるドバイワールドC(3月27日、UAEドバイ・メイダン、GI、AW2000メートル)での頂上決戦に期待が高まってきた。

 ゼニヤッタは昨年11月7日、ロサンゼルス近郊のサンタアニア競馬場で行われた世界最高峰のレース、ブリーダーズCクラシックを1番人気で快勝。同レース26回目で初の牝馬の優勝を飾った。通算14戦全勝、GI8勝目。当初はこれで引退、繁殖入りの予定だったが、米国の複数のメディアが16日(日本時間17日)に、オーナーのモス夫妻が現役続行を表明したことを報じた。

 ローテーションは明らかになっていないが、ワールドC挑戦は否定せず、状況を考えれば出走する可能性が強い。米国の古馬路線の上半期にはBC級のレースがなく、新設されたメイダン競馬場にはオールウェザートラックが採用されており、14戦中13戦がオールウェザーのゼニヤッタにとって舞台に問題がない。これまでも世界最高だったワールドCの賞金は今年一気に倍増され、総額1000万ドル(約10億円)、1着600万ドル(約6億円)。新競馬場での第1回で、主催者は“目玉”として勧誘に力を入れているのは間違いない。

 一方、ウオッカは、15日に滋賀県・グリーンウッドから栗東トレセンに帰厩。前哨戦のマクトゥームチャレンジラウンドIII(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)に向け、2月10日に出国する予定。過去14回のワールドCで、牝馬は01年日本のトゥザヴィクトリーの2着が最高だが、今年は牝馬が中心のレースになりそうだ。

2010年1月15日金曜日

【日経新春杯】武、マックスの背に感激

 サンライズマックスがCWコースを単走で追われ、6ハロン79秒0の一番時計を弾き出した。初コンビとなる武豊騎手は2週続けて追い切りに騎乗。「いい動きです。いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…」と好感触のユタカは、重賞3勝馬の持ち味を引き出して今年最初のタイトル獲得を狙う。

 午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。

 「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」

 鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。

 「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。

 07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。

 「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」

 08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。

【京成杯】フラッシュ豪快リハ

 「京成杯・G3」(17日、中山)
 クラシックへ名乗りを上げる。最終追い切りが東西トレセンで行われ、エイシンフラッシュが栗東CWの併せ馬で豪快な動きを披露した。僚馬を一気に突き放し、万全の態勢をアピール。エリカ賞を制した勢いに陰りはない。横山典との新コンビで初の重賞タイトルを手に入れる。同じくCWのアドマイヤテンクウも好気配。持続力のある末脚でV奪取をもくろむ。
  ◇  ◇
 いてつく寒さのなか、エイシンフラッシュはグランクロワ(3歳500万下)とともに栗東CWに姿を現した。「寒い時季だから馬も硬くなりやすい。きょうはサッとやるだけで十分」と藤原英師。そのコンセプトのもと、併せ馬は始まった。
 縦列状態で始まった最終リハは、前を行く僚馬を追走する形。一定の距離を保ちながらピタリと折り合い、3〜4角からスパートを開始した。コーナーワークを利してインに潜り込むと、ゴーサインに瞬時に加速する。一気に突き放し、豪快なフットワークでフィニッシュラインを越えた。
 タイムは6F83秒9-38秒6-11秒7。3馬身の先着を果たした。開口一番、見届けた指揮官は「予定通り」。納得の表情を浮かべながら「素質のある馬。それなりの計算をしながら、ここまでは順調に来ている。上に向かって上がっていかないとな」と前を向いた。
 セールスポイントは「能力」と言い切るだけあって、高い身体能力にほれ込んでいる。「当歳のときに“いい馬だな”と思った。実際に動かしてみたら、思っていた通りにいい馬だった。血統的にもう少し(成長が)遅めだと思っていたが、順調に育ってくれた」と穏やかな笑みがこぼれる。
 狙うは初の重賞制覇。だが、トレーナーに気負いは見られない。「賞金加算うんぬんよりも、これから上を目指すための経験を積みたい。長距離輸送や初コースであったりね」。課題をクリアできれば、結果はおのずとついてくる。名手・横山典との新コンビで挑む中山で、フラッシュがさらなる高みを目指す。

【日経新春杯】マックス満点リハ!充実アピール

 「日経新春杯・G2」(17日、京都)
 新コンビがはじけた。最終追い切りが東西トレセンで行われ、重賞3勝馬のサンライズマックスは武豊が手綱を取り、栗東CWで快調な走りを披露。しまいまでシャープに伸びて、一番時計をたたき出した。約11カ月ぶりとなる勝利を目指し、視界は良好だ。栗東坂路では復帰戦となるベストメンバーと、上昇著しいトップカミングが力強いフットワークを見せた。
  ◇  ◇
 名手をうならせる走りで、春に弾みをつける。サンライズマックスは武豊を背に馬場整地後の栗東CWに登場した。軽やかにチップを踏みしめながら向正面へ。最初の1Fを14秒8で通過すると、そこから早くも戦闘モードに切り替わった。
 「いい目標になった」と武豊が振り返るように、前を走る併走馬を視界に置き、スピードを上げていく。ラストは鞍上の、静かだが厳しい檄(げき)に応えるように、シャープに脚を伸ばした。
 6F79秒0-37秒5-12秒5。4角で内めを回ったとはいえ、堂々の一番時計をマークした。2週続けて騎乗した武豊は「いい動きでしたね。先週よりも感じが良かった。聞いていたように乗りやすいし、競馬では手こずるようなイメージはない」と好感触を得る。マックスが勝利した3つの重賞で、自身の騎乗馬は2度2着に甘んじた経験があるだけに、「切れ味があるのは身近で見ていて分かっている。うまく一瞬の脚を生かしてあげたいね」と勝利のシーンを描く。
 前走の鳴尾記念は小差の7着。いつもより前のポジションでの競馬となった。「あのレースが今後につながればいいと思っています」と樋口助手はプラスにとらえる。明けて6歳。「昔はチャカチャカする面があったが、いまは落ち着いて走れていますね」。まさに充実期を迎えている。
 舞台は淀の2400メートルとなる。「距離は手探りだが、昨春の天皇賞(4着)で結果を出しているし、2走前のアルゼンチン共和国杯(4着)でもいい脚を使っていた。ハンデ(57・5キロ)は微妙だが、平たんコースだし、力でカバーしてくれると思う」。斤量を克服して、4つめの重賞を獲りにいく。

【日経新春杯】武、マックスの背に感激

 サンライズマックスがCWコースを単走で追われ、6ハロン79秒0の一番時計を弾き出した。初コンビとなる武豊騎手は2週続けて追い切りに騎乗。「いい動きです。いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…」と好感触のユタカは、重賞3勝馬の持ち味を引き出して今年最初のタイトル獲得を狙う。

 午前8時を回っても氷点下1度。寒風吹きすさぶ栗東トレセンを熱くさせたのは、初コンビの武豊騎手が跨るサンライズマックスだ。前半からリズム良くスピードに乗って、最後まで脚どりはしっかり。CWコースで6ハロン79秒0の一番時計をマークして万全の態勢を印象づけた。

 「いい動きですよ。先週も乗りましたけど、当然、先週より感じはいいですね。ホントに乗りやすい馬ですよ」

 鞍上がすっかり惚れ込んだマックスは、先週に続いてCWでの追い切り。6ハロン標識から14秒8、13秒6、13秒1…と軽快なピッチを刻む。一杯に追われた最後の3ハロンも37秒5−12秒5。離れて前に行っていた他厩舎の2頭に追いつく勢いでのフィニッシュだ。

 「ちょうどいい目標になったので、あの併せ馬を狙ってキャンターをおろしたんですよ」とジョッキー。他厩舎の動きを見逃さない、いかにもユタカらしい瞬時の判断が、最後まで鈍らない末脚につながった。

 07年中日新聞杯など重賞3勝の実績を持ちながら、安定感に欠けるマックス。だが、天才騎手の頭脳にはその特徴がしっかりとインプットされている。

 「成績にムラがあるように癖があるのかもしれないけど、いつもこの馬にやられて、強さは間近で知っていますから…。一瞬の脚をうまく生かしたいですね」

 08年エプソムC、昨年の小倉大賞典とサンライズマックスが勝った時、2着馬の背中にいて、その持ち味はイヤと言うほど知っている。今度はそれを自分が生かす番だ。開幕2週で7勝、2着9回。連対率は4割と存在感を見せつけるユタカが、初コンビのマックスを駆って24年連続重賞勝ちの偉業に挑む。

ブエナビスタ、2・20京都記念で始動

 昨年の最優秀3歳牝馬で有馬記念2着のブエナビスタ(栗・松田博、牝4)は、23日に栗東に帰厩して京都記念(2月20日、京都、GII、芝2200メートル)から始動することが14日、分かった。有馬記念に続き横山典弘騎手が手綱を取る見込み。

 ブエナはドバイワールドCデー(3月27日、メイダン競馬場)に、ドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)のGI3競走に登録。京都記念の結果次第で遠征するかどうかが決まる。

 京都記念は有馬記念を優勝したドリームジャーニー(栗・池江寿、牡6)も参戦予定。グランプリの雪辱を果たせば、世界制覇への大きなステップとなりそうだ。

ドバイ・ハムダン皇太子の馬、小島太厩舎に

 世界最大の競馬グループ「ダーレー」の代表を務めるモハメド殿下(60)=UAE副大統領、ドバイ首長=の次男、ハムダン皇太子(27)が所有するクーデワンダー(牡3、父グラスワンダー)が14日、美浦の小島太厩舎に入厩した。同馬は重賞2勝(06年GIIニュージーランドT、07年GIII京都金杯)を挙げているマイネルスケルツィ(美・稲葉、牡7)の全弟。08年7月の北海道セレクションセールでダーレージャパンが1060万5000円(税込み)で落札した。

 これまでにモハメド殿下の所有馬サスペンスクイーンの07(牡3、父ワイルドラッシュ)が栗東の安田隆厩舎へ、殿下の妃であるハヤ王女のエピックジャーニー(牡3、父アフリート)が栗東の野中厩舎に入厩しているが、国外居住馬主の馬が美浦に入厩するのは初めて。

 ハムダン皇太子は、海外居住者に中央競馬の馬主資格が認められた09年に、モハメド殿下、ハヤ王女とともに馬主登録をしていた。小島太調教師は「全兄も走っているし、血統面からの期待は大きい。2回中山あたりを目標に進めていきたい」とデビューを楽しみにしている。

アドマイヤテンクウ首差後れ…京成杯追い切り

 ◆京成杯追い切り(14日) アドマイヤテンクウは、Cウッドチップコースでスカイフォレスト(3歳新馬)を外から追走。しまい1ハロンだけをしっかりと追う“松田博流”の追い切りが施されたが、馬体を並べるまででかわし切れない。ムチが入っても、じりじりとしか伸びず。首差後れを取ってしまった。

 それでも、松田博調教師に悲観した様子はない。「相手なりにしか走らないからな。今日は、新馬に併せていたし…」。本気で自己表現するのは、レースだけでいい。

 前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは、未勝利戦を勝った直後のレース。出遅れる不利もあったが、メンバー最速の上がりで5着に食い込んだ。今回も格上挑戦だが、能力の高さは証明済みだ。「使いつつ良くなっていきそうな馬。昨年の夏より、馬体がしっかりしてきたからね」と2戦ぶりに手綱を執る安藤勝。大きな不利を受けながらも3着まで押し上げた札幌でのデビュー戦の時から、能力に高い評価を与えている。

 530キロ前後の雄大な馬体には、威圧感が漂う。「レースに派手さはないけど、実力はあるからね」と安藤は意欲十分。スケールの大きさで、重賞の壁をぶち破る。

我慢のブルーソックス 芝も問題なし…京成杯追い切り

 ◆京成杯追い切り(14日) ダートで2勝をマークしているブルーソックスは、ニューポリトラックコースで併せ馬。5ハロンからグロリアスウィーク(7歳1600万)を2馬身リードする形で進んだ。「プレッシャーを与えながら我慢させる調教」と矢野英調教師。後ろからつつかれても、動じる様子はなかった。

 4コーナーで外めを回り、最後までしっかりした脚どりで伸びる。64秒2のタイムで併入。見守った指揮官は「あとはサラリと乗って、日曜日(17日)に元気な状態で出られれば」とうなずいた。

 芝を走ったのは、札幌2歳Sだけ。14着に敗れているが、気にかける様子はない。「柔らかくて、深みのある、いい背中。(芝は)問題ない。最近は鞍上の指示を待てるようになってきた。乗りやすくなっている」。

 初めてコンビを組むクラストゥスにも期待がかかる。昨年10月の来日以来、先週までに10勝。日本でも着々と実績を残している。「スタートで出したら行ってしまう。気をつけて出すように指示する」とトレーナー。フランスからやって来た24歳のホープの手綱さばきが見ものだ。

2010年1月14日木曜日

松山弘平騎手、馬に蹴られ負傷…右足にヒビ

 昨年JRA36勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝いた松山弘平騎手(19)=栗・池添=が13日朝の調教終了直後に、スタンド前の馬場で騎乗馬の近くにいた馬に蹴られて負傷した。

 滋賀県草津市内の病院で検査を受けた結果、右足のスネにヒビが入っていることがわかったため、今週の騎乗は見合わせることになった。全治未定で、しばらく戦列から離れる模様。松山騎手は「できるだけ早い復帰を目指して、治療に専念します」と話した。

【日経新春杯】池添、ベルーガで2週連続重賞Vだ

 「日経新春杯・G2」(17日、京都)
 昨年、春秋グランプリ制覇の快挙を達成した池添謙一騎手(30)=栗東・フリー=だが、年が明けても勢いが衰える気配はない。シンザン記念で今年の重賞初制覇を決めると、高松宮記念でG1獲りをもくろむエイシンタイガーで淀短距離Sを制した。今週は成長著しいメイショウベルーガとのコンビでスタンバイ。2週連続重賞Vへ突き進む。
  ◇  ◇
 勢いは簡単には止まりそうにない。池添は先週の日曜、シンザン記念をガルボで制して11年連続の重賞勝利を決めると、月曜の淀短距離SをエイシンタイガーでV。連日のメーンジャックで早くも今年6勝とし、全国リーディングでも4位につける。13年目のシーズンを好スタートで飾った。
 30歳を迎えた昨年は、ドリームジャーニーで春秋グランプリ制覇。最高の形で一年を締めくくった。騎乗にも脂が乗ってきている。「有馬記念は自分を追い込み、プレッシャーを与えて勝つことができた。すごく自信にはなりましたね。だからといって、騎乗技術は急には変わりませんよ。今はタイミングが良く、結果を出せている。ケガがなく、一歩ずつ進めればいい」。そう話す池添に笑顔はない。「勝ち鞍に関しては、現役を続ける以上は満足することはないと思う」と、さらなる高みを見据えている。
 2週連続の重賞奪取を狙う日経新春杯は、メイショウベルーガとのコンビで参戦する。重賞勝ちこそないが、メキメキと力をつけてきた。「前走(愛知杯3着)は中京の小回り。いつもより前でレースはできたが、展開的に厳しかった。それでも、いい脚で伸びているように悪い内容ではなかった。京都の外回りは合うし、ハンデ54キロといい条件がそろった。牡馬相手でも末脚は引けを取らない」。さえ渡る手綱が今週も淀で輝きを放つ。

ウオッカ19日帰厩、来月中旬ドバイへ

 世界最高賞金レースのドバイワールドカップ(3月27日、メイダン、GI、AW2000メートル)で引退するウオッカ(栗・角居、牝6)は、来週19日に栗東に帰厩。「出発は2月中旬の予定で、ある程度はこちら(日本)でやってから行くことになると思います」と清山調教助手。マクトゥームチャレンジ・ラウンドIII(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)を叩いて本番に臨む。

 ジャパンC3着のレッドディザイア(栗・松永幹、牝4)もウオッカと同じ日時で出発を予定。松永幹調教師は2月25日のバランシーン(GIII、芝1800メートル)か、ウオッカと同じレースを前哨戦に予定。その後、目標のドバイシーマクラシック(同、芝2410メートル)に向かう。

フーガはキレる!「前の馬に食らいつく」…京成杯追い切り

 ◆京成杯追い切り(13日) 4コーナー11番手から、直線一気のごぼう抜き。フーガフューグは、デビュー2戦目となる昨年11月の未勝利戦(東京・芝2000メートル)で、目の覚めるような走りを見せた。ラスト3ハロン34秒7は、メンバー最速。レコード(2分1秒3)のおまけまでついた。

 「まだまだ子供みたいなところがあるけど、背中の感触は抜群。柔らかくて相当のものがある。それに、走ったら負けん気の強さが出て、前の馬に食らいつくんですよ」と谷中助手は賛辞の言葉を並べた。

 牡馬相手の重賞挑戦。もちろん、距離適性を重視した部分はあるが、どれだけ戦えるのか、力試しをしたくなる力量を持っている。「前走くらい走ることができれば」と阿部調教師。3着に入った02年のブリガドーンを超える可能性は、十分にある。

 前走後、ザ石のためひと息入ったが、仕上がりに不安はない。「体に痛みはなく、じっくり乗っている」と谷中助手。そして、「脚を温存すれば、爆発力を秘めていることが分かったので…」と前走の再現を頭に描く。有力馬が関西に偏ったレース。牝馬ながら、東のエースとしての期待もかかる。

爆発スパークル!雪予報で前倒しも動き抜群…京成杯追い切り

 昨秋の東京スポーツ杯2歳Sで3着に入り、京成杯・G3(17日、中山)で有力視されているレッドスパークルが、全休日明けの13日、出走予定馬の中でただ一頭追い切られた。陣営が、寒波による翌朝の積雪を警戒。通常とは違ったパターンになったが、栗東のCWコースで見せた動きはエネルギッシュ。1秒追走の併せ馬で頭差まで詰め寄って、好仕上がりをアピールした。

 最悪の事態を考慮しての決断だった。日本列島を襲う寒波。栗東トレセンは、まだ影響を受けていなかったが、レッドスパークルは、Cウッドチップコースで“前倒し”の追い切りを行った。

 「雪が降って馬場が悪くなった場合を考えたものだが、いい追い切りができた。調教では目立つ方じゃないんだが、使いつつ力強くなっている。これで十分」と藤岡健調教師。その言葉通り、動きは活気に満ちていた。

 6ハロン地点で、エイシンサクセス(4歳500万)を1秒近く追走した。4コーナーで内に入ったが、直線を向いても、その差はまだ2馬身。調教駆けしないタイプだけに、併せ馬になるか心配されたが、いっぱいに追われてラスト1ハロン12秒0(6ハロン84秒3―67秒3―38秒4)と力強く伸び、頭差まで迫った。「追いつかないかと思ったが、よく詰めた。この馬の持ち味を、調教でも出してくれた」と指揮官は納得の笑みを見せた。

 初勝利までに5戦を要したが、直後の東京スポーツ杯2歳Sで、4角14番手から3着。能力を示した。「後方から外を回って、強い競馬をしたと思う。あれを見て大きいところに出したいと思ったし、その後は、ここ一本に目標を絞った」と藤岡師。短期放牧を挟んで、思惑通りにここまできた。

 脚質的に東京向きでありながら、3歳初戦に京成杯を選んだのには、理由がある。「前半、前に行けないが、中山コースでどうかを見てみたい。最近は競馬に集中できるようになっているしね。一度、経験させたい」。トレーナーの視線の先にあるのは、もちろん、クラシック第1弾の皐月賞(4月18日、中山)だ。

宮本調教師「楽しみ」ベストメンバー復活

 京都の重賞、日経新春杯・G2(17日、芝2400メートル)で、明け4歳の強豪ベストメンバーがカムバックする。昨年5月に京都新聞杯を優勝したあと、骨折が判明。ダービー、菊花賞と棒に振っただけに、宮本調教師は「天皇賞・春を目指すうえで、恥ずかしくない競馬をしたい」と力が入っている。

 仕上がりに関しては、何の問題もない。昨年11月26日に帰厩し、12月23日に、栗東の坂路で51秒1と破格の時計をマーク。年が明けて、Cウッドチップコースで追った6日も、6ハロン79秒1と破格の動きを披露した。

 「体重は、現在524キロ。おそらく2けた増(前走時500キロ)だろうが、昨春までは、大型でもヒョロッとしていた馬。後肢に厚みが出てパワーアップしている」と宮本師は目を細める。

 主戦の四位も、1週前追い切りで感触を確かめており、「1年前とは違う姿を、絶賛してくれている」とトレーナーは言う。「折り合いのつく馬で、距離は大丈夫。パワーアップした姿を皆さんにお見せするのを楽しみにしている」。8か月の休養を挟んでの重賞連勝に、自信をのぞかせた。

【京成杯】フーガ“レコード脚”でぶち抜く!

 関東から続々と新星が誕生している牝馬クラシック戦線。牡馬相手の京成杯で桜花賞切符を目指すのがフーガフューグだ。前走はレコードで牡馬を一蹴。ここも好走するようならクラシックへの道が一気に開けてくる。京都の日経新春杯では、骨折明けのベストメンバーが復帰初戦から力を出せる仕上がりだ。

 今週も強い東女が怪気炎だ!!紅一点フーガフューグが牙を研いでいる。前走の未勝利戦(東京芝2000メートル)は直線一気のレコードで牡馬を一蹴。この好内容に陣営は重賞挑戦を決断した。しかも先週のフェアリーSではなく、京成杯を選んだのは期待の表れだ。

 「牡馬相手?大それたことは考えてないけど、前走を見ても距離は(マイルより)長い方がいい。間隔は空いたが、力は出せる状態。人気的にも気楽に挑めるだろうし、ここでどれだけやれるか楽しみ」。無欲の阿部師の口ぶりが不気味だ。

 血統も魅力。父はレッドディザイア、ジョーカプチーノを輩出し、09年総合リーディングに輝いたマンハッタンカフェ。今年もガルボが10日のシンザン記念制覇と勢いは最高潮。母の父ナリタブライアンは3冠馬、祖母アラホウトクは88年桜花賞馬。クラシックにふさわしい血統だ。

 谷中助手も資質の高さにぞっこんの様子。「初めて乗った時、相当な素質馬だと感じた。背中の感触が抜群だし、柔らかい。新馬戦(6着)の時は繊細な面が出た感じだけど、競馬を1度使って、度胸というか気持ちの面でガラッと変わった。あれだけのゴボウ抜き、並の馬じゃできない」

 京成杯の牝馬Vは86年ダイナフェアリー(通算重賞5勝)が最後。歴史をさかのぼれば、75年テスコガビー(桜花賞、オークス)、81年テンモン(オークス)とクラシックに直結している。「レコードの反動はないし、気性で走るのがこの血統の良さ。未知な面もあるけど、どこまで奥があるのか計り知れない。ここで勝ち負けできれば夢も膨らんでくるね」と谷中助手。

 2歳女王アパパネに続き、フェアリーSはコスモネモシンが優勝と、現3歳牝馬の関東勢の層がいつになく厚い。フューグが“4半世紀”ぶりに牡馬の壁をぶち破るようなら、今週もG1候補の誕生だ。

2010年1月13日水曜日

【京成杯】フラッシュ重賞初Vへ輝く

 「京成杯・G3」(17日、中山)
 クラシックを目指して自信の東上だ。エリカ賞を制して勢いに乗るエイシンフラッシュが、重賞初Vを狙う。キャリアを重ねがら、陣営の思惑通りに力をつけてきた。イメージ以上に奥行きがあり、まだまだ上のステージに行ける素材。関東の名手・横山典とのコンビで存在感を示す。
  ◇  ◇
 エイシンフラッシュが、クラシックへ向けて一歩ずつ階段を上がっている。デビュー戦は6着に敗れたが、間隔をあけて立て直した未勝利戦では鮮やかな差し切り勝ち。続く萩Sはスローで折り合いを欠き3着に終わったものの、自己条件のエリカ賞では見事に巻き返した。平山助手は「前走は最後になって伸びてきていたし、着差以上に強かった」と振り返った。
 過去にタヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハといったダービー馬が制した“出世レース”をステップにしての参戦。この中間も調整は順調で、6日に1週前追い切りを栗東CWで行い、6F83秒6-38秒7-12秒1をマーク。並入の形だったが、力強い伸びを見せていた。「前走よりも調子はいい」と好感触。さらに上昇カーブを描いているようだ。
 今回は横山典との初コンビ。当初は内田博の予定だったが、11日の中山4Rで落馬負傷したために乗り代わりとなった。「内田さんが乗れなくなって残念だが、ノリさんに乗ってもらえることになった。中山を知っているジョッキーは心強い」と平山助手。名手の手綱さばきに期待していた。
 関東遠征も重賞も初めてになるが、克服できるはず。宮城県の山元トレセンへ何回も移動した経験があり、「帰ってきたときの様子は問題なかったし、長距離輸送は大丈夫だと思う」と気にしていない。キャリアを重ねがら、どんな流れにも対応できるようになってきた。学習能力が高く、センスあふれる走りから、中山芝2000メートルも苦にすることはなさそうだ。
 「ここでいい勝負をして賞金を加算したい」。クラシックロードを突き進むためにも、ここで足踏みはできない。

ブルーグラス続くぞ!関東馬3歳重賞3連勝だ…京成杯

 京成杯・G3(17日、中山・芝2000メートル)にキャリア一戦の関東馬ブルーグラスが参戦する。昨年11月のデビュー戦は、もたれながらも中団から抜け出す粗削りなレースぶりで快勝。2010年になって、3歳重賞では、シンザン記念(10日、ガルボ)、フェアリーS(11日、コスモネモシン)と、関東の1勝馬が連続優勝。皐月賞と同じ舞台の一戦で、ダンスインザダーク産駒が、牡馬クラシックの勢力図に名を連ねることができるか注目だ。

 大きな期待の裏返しだったのかもしれない。ブルーグラスのデビュー前、手塚調教師のコメントは決して強気なものではなかった。「500キロを超す馬体は素晴らしいが、スピードがもうひとつ。ゲートも速い方じゃないから、血統的(ダンスインザダーク産駒)に長いところで頑張ってくれるかな」。

 3番人気で臨んだ、昨年11月22日の新馬戦(東京・芝1800メートル)は、道中6、7番手を進み、直線は馬場の真ん中から伸びた。残り200メートルで、内にもたれて前が壁になるシーンがあったが、鞍上の松岡が素速く立て直すと、ゴール前では、後続を1馬身半突き放した。

 レース後、「まだ緩いところがあったので、勝つとは思わなかった」と松岡が苦笑いしたように、仕上がり途上の状態ながら素質だけで勝ち上がった初陣だった。

 6日のニューポリトラックコースの追い切りでは、デビュー前の新馬と併せて、5ハロン63秒5―37秒2―12秒0で楽に2馬身先着。軽快な動きを披露した。「いい走りをしてたよ。調子がいい時は、調教も動くタイプ。仕上がりが良くて、すぐにでも使えそう」と手塚師のトーンも“一変”してきた。

 牡馬クラシック戦線は、朝日杯FSを制し、JRA最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得したローズキングダムが一歩リードした感がある。それに続く組もヴィクトワールピサ(ラジオNIKKEI杯2歳S)、エイシンアポロン(朝日杯FS〈2〉着)など関西馬ばかりだ。

 「デビュー戦の東京より中山の方が向いていると思う。ここが2戦目だけど、いい線いってるよ」。手塚調教師の強気が現実になった時、シンザン記念を制したガルボに続く、東の新星が誕生する。

池添ベルーガでまたまたまたメーン制覇だ…日経新春杯

勢いが止まらない。ドリームジャーニーで涙の有馬記念制覇を飾った暮れから、年が明けても池添が絶好調だ。新春競馬の4日間で6勝の固め勝ち。シンザン記念で初騎乗のガルボをVに導き、自身34度目の重賞タイトルを手にすると、翌日には淀短距離Sのエイシンタイガーで再びメーンジャック。「このリズムを続けていけるように頑張ります」13年目の飛躍を目指し白い歯を見せた。

 今週も頼もしい相棒が控えている。日経新春杯のメイショウベルーガだ。「本当に力をつけてきた」と古小路助手。昨秋のエリザベス女王杯では上がり3ハロン33秒3をマークし5着。前走の愛知杯も3着と、初タイトルはもう目前。7日にはCWコースで池添が自ら手綱を執り、ラスト11秒8と鋭く伸びた。「期待馬がようやく軌道に乗ってきた」古小路助手は重賞初制覇に期待大だ。

【京成杯】レッドスパークル末脚で重賞初Vなるか

 クラシックは確実に近づいてきている。中山のメーンレースは、皐月賞と同コース、同距離で行われる京成杯。9番人気の前走・東京スポーツ杯2歳Sで3着に好走したレッドスパークルが満を持して重賞初制覇に挑む。2歳王者ローズキングダムに0秒3差に食い下がった末脚でクラシック戦線に名乗りを上げるか。

 レッドスパークルが今年初戦となる登竜門レースで重賞初Vをもくろむ。昨夏に札幌でデビュー。初勝利を挙げるまでに5戦を要したものの、その間に着実に力を蓄えた。それを証明したのが前走・東京スポーツ杯2歳Sだ。大外から矢のような伸びを見せ、勝ったローズキングダムに0秒3差3着。そのキングダムが朝日杯FSを楽勝したことからレースのレベルが高かったことが分かる。助田助手は「前走は半信半疑だったけど、あれだけ走ってくれたからね」と話した。

 もともと調教で目立つ時計を出すタイプではなく、札幌の3戦は7、8、7番人気の低評価だった。それでもレースになれば常に速い上がりでまとめ、掲示板を一度も外さなかった。秋以降は調教の動きにも少しずつ変化が表れた。夏場に調教で騎乗していた千田助手が久々に手綱を取って「だいぶ良くなっている」と驚いたという。その好感触が結果につながった。

 前走後は宇治田原ステーブルでの短期放牧を挟み、先月半ばから栗東で乗り込みを再開。7日の1週前追い切りはCWコースで6F86秒0、ラスト1F12秒3を計時した。助田助手が順調な調整ぶりを説明する。「気配は変わりない。少し余裕がある感じだったけど、最終追い切りと長距離輸送で、ちょうど良くなると思う。それに稽古よりも競馬にいっていいタイプ。小回りの中山コースに対応できるかが鍵になるけど前走ぐらい走ってくれれば。1Fでも距離が延びるのはいいしね」

 前走は後方からの競馬になったが、京都内回り2000メートルの2戦(2、1着)では好位置で流れに乗れていた。コース替わりにも柔軟に対応できるはずだ。軌道に乗った素質馬がクラシック切符をつかむか。

【京成杯】ブルーソックス芝に対応できれば…

 全2勝をダートで挙げているブルーソックスが飛躍を誓う。中京・樅の木賞は2番手で折り合い鼻差の接戦を制した。

 開業2年目の矢野英師は「新馬の頃は逃げないとやめてしまう若さがあった。きついペースだったけど、控えて結果を出せたのは収穫」と成長を感じ取っている。「1週前追い(7日)で思った以上に時計が出たのは体調のいい証拠。札幌2歳Sの時はソエ(若駒特有の管骨の軽い炎症)も出ていた。今回も控える競馬。芝のペースにうまく対応できればクラシックの夢も広がってくる」と期待する。

【京成杯】アースステップ距離延長問題ない

 アースステップは昨年12月の中山新馬戦(芝1600メートル)で、スタートひと息ながら鮮やかな大外一気を決めた。

 勢司師は「レースを1度使って、馬がグンと良くなった。いい脚が持続するので距離延長は問題ないと思うし、この相手でどこまでやれるか楽しみ」と新馬→重賞の無傷V2を期待している。

【京成杯】エイシンフラッシュ前走よりも好感触

 エイシンフラッシュは出走メンバーで2頭しかいない2勝馬。しかも、芝で2勝を挙げているのはこの馬だけだ。

 出世レースの前走・エリカ賞を快勝した後も順調に乗り込んでいる。平山助手は「前走はゴールがもっと先でも…という感じで着差以上に強い内容だった。雰囲気は前走よりもいいよ」と好感触を伝える。直線の追い比べで持ち前の勝負根性を発揮できるか。

2010年1月12日火曜日

中央競馬最多の9頭落馬=内田騎手が左腕骨折−中山

 11日に行われた中央競馬の中山競馬第4レースで、出走16頭中9頭で騎手が落馬するアクシデントがあった。日本中央競馬会(JRA)によると、1レースで9頭の落馬は史上最多。これまでは7頭が最多だった。
 レースは3歳新馬戦で、三浦皇成騎乗のノボプロジェクトが4コーナーで急に外側に斜行し、後続が次々と落馬した。1位で入線したノボプロジェクトは失格となり、三浦騎手は16日から開催4日間の騎乗停止処分となった。
 ライラックパンチに騎乗していた昨年の年間最多勝騎手、内田博幸騎手が左腕を骨折するなど、6騎手が負傷した。

ヴァーミリアン半弟のソリタリーキング、差し切りV2…京都6R

 ◆京都6R・3歳500万(11日、京都競馬場、ダート1800メートル、良)は、G18勝馬ヴァーミリアンの半弟、ソリタリーキング(父キングカメハメハ)が後方から差し切り新馬戦に続く2連勝。「楽々クリアしてくれた。滑るような感じで走っていたから、締まった馬場の方がいいかも。それでいてこれだから」と武豊。次走について石坂調教師は「ダートならヒヤシンスS(2月14日、東京1600メートル)でしょう。ただ、いずれはクラシック路線で芝も試したい」と芝参戦が視野に入っていることを明かした。

タイガー快勝 池添「しっかり反応」…淀短距離S

 ◆京都11R・淀短距離S(11日、京都競馬場、芝1200メートル、良) 2番人気のエイシンタイガーが快勝。追い出しを我慢して勝利に導いた池添は「早めに抜け出すとソラを使うので手前を替えさせてから追い出した。しっかり反応してくれました。ここ2走は不本意だったけど、力を見せてくれました」と笑顔。春の最大目標は高松宮記念(3月27日、中京)で、シルクロードS(2月7日、京都)を挟むかは未定。

皇成は4日間の騎乗停止処分

 中山競馬4Rで1位に入線したノボプロジェクトは、第4コーナーで急に外側に斜行し、フォルメンの走行を妨害したため失格。三浦は16日から24日まで開催日4日間の騎乗停止処分を受けた。裁決委員の中村嘉宏審判部部長補佐は「因果関係が特定できるうえ、被害馬に走行上の非がなく、競走能力を失ったため」と失格処分について説明した。三浦の騎乗停止処分については「馬癖と判断されれば、1日間になるが、(向こう正面で)馬がラチを嫌がって、ラチとの間隔を取っていたが、コーナーに入っても継続的に間隔を保てなかった。通常の不注意騎乗(4日間)にあたる」と話した。

伏兵ネモシン来た!また清水英師!2日連続重賞V…フェアリーS

 ◆第26回フェアリーS・G3(11日、中山競馬場、芝1200メートル、良) 桜花賞を目指す3歳牝馬が競い、11番人気の伏兵コスモネモシンがゴール前で鋭く伸びて優勝。石橋脩とともに、重賞初制覇を飾った。管理する清水英克調教師(44)は前日のシンザン記念(ガルボ)に続き、2日連続のJRA重賞勝利。2着は2番人気のアプリコットフィズが入り、1番人気のテイラーバートンは3着だった。

 直線坂上。大逃げを打ったカホマックスが、急激に失速した。替わってトップに躍り出たのがマンハッタンカフェのめい、アプリコットフィズだ。勝負あり! スタンドからそう見えた瞬間だった。馬群を割るように出てきたコスモネモシンが力強く伸びて、真っ先にゴールに飛び込んだ。

 デビュー4戦目の前走で未勝利を卒業した伏兵は、ずらりそろった同期の良血をけ散らして、春のクラシック戦線に名乗りをあげた。

 管理する清水英調教師は前日、京都競馬場のシンザン記念をガルボで優勝。開業5年目で重賞初制覇を成し遂げたばかり。わずか24時間後にもう一度、“美酒”を味わった。「周囲には、2ついけると言っていたんだ。昨日は負けられない気持ちだったが、今日も自信はあった。人気がなさ過ぎただけ。それにしても、馬群を割ってくる根性はすごい。とても牝馬とは思えない」。

 鞍上の石橋脩もまた、重賞初Vだ。デビュー8年目、待ちに待った勝利に、「うれしい。やっと勝てた。2戦目(2着)に乗った時、いい脚を持っているなと感じていた。いい位置でレースができたし、追ってからの反応が良かった。馬に感謝している」と顔を崩した。

 相次いで、牡、牝の3歳クラシック候補生を抱えた指揮官は「ちょっと早すぎる感じがする。ハハハ」と照れ笑いを浮かべたが、もう、周りがほっておかない。今後のローテーションは未定だが、もちろん、春最大のターゲットは、桜花賞(4月11日、阪神)。09年度最優秀2歳牝馬に輝いたアパパネに続けとばかりに、関東に新星が誕生した。

 ◆コスモネモシン 父ゼンノロブロイ、母デュプレ(父シングスピール)。牝3歳の青鹿毛。戦績5戦2勝。総収得賞金4534万5000円。重賞初勝利。生産者・北海道様似町の富田恭司氏。馬主・(有)ビッグレッドファーム。美浦・清水英克厩舎所属。

史上最悪9頭落馬!皇成失格、悪夢の成人式…中山4R新馬戦

 中山競馬場で11日行われた4R・新馬戦(ダート1800メートル、出走16頭)で、9頭が次々と落馬する事故があった。アクシデントは4コーナーで先頭を走っていたノボプロジェクトの斜行をきっかけに発生。これまで中央競馬では1レースで落馬7頭が最多だったが、それを超える惨事となった。命にかかわるけがを負った騎手や馬はなかったものの、昨年初めてリーディングを獲得した内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤厩舎=は骨折。加害馬ノボプロジェクト騎乗の三浦皇成騎手(20)=美浦・フリー=は開催日4日間の騎乗停止となった。
4角先頭馬の斜行きっかけ 盛り上がり始めた歓声が一気に悲鳴へと変わる。中山競馬4Rの新馬戦。先頭を走っていた三浦騎乗のノボプロジェクトが、最終コーナーを回る瞬間、左後肢が外側に流れると、2番手から迫っていた勝浦騎乗のフォルメンの右肩に接触。バランスを崩したフォルメンが転倒したのを契機に、直線入り口は“地獄絵図”と化した。

 ペースが上がる勝負どころで、スピードがついた後続馬のブレーキは利かない。魔のエリアに入ってきた馬が次々と衝突して転げ落ちた。16頭立てで、半数以上の9頭が落馬する未曾有のアクシデント。64年10月31日の中山11R(芝1800メートル、14頭立て)、77年11月5日の京都9R(ダート1400メートル、18頭立て)で落馬した7頭を上回る過去最大の事故が起きてしまった。

 大事故の原因となったのは、逃げていたノボプロジェクト。最終コーナーでの外側への動きの影響で、フォルメンの走行を妨害したことが発端になった。「(フォルメンに)横にぴったりこられた時に、馬が嫌がって蹴りにいってしまった。新馬なので気をつけていたんですが、あれだけの被害を出してしまったので申し訳なく思っています」。馬癖による不運の失格処分とはいえ、三浦は被害を受けた関係者にひたすら頭を下げた。

 9人の負傷者を出した事故の中で最も被害を受けたのは、今年もこのレースまでに早くも8勝を挙げリーディング首位の内田だった。転倒した際に頭部を抱えた左腕を馬に蹴られて負傷。競馬場内の診療室から出てくると、骨折した左腕を包帯で固定して報道陣の前に姿を見せた。「頭を抱えていなければ、頭をけがしていたかも。とにかくすぐ復帰できるようにしたい」と突然の悲劇にも気丈に振る舞った。

 出走した16頭すべてがデビュー戦。レース慣れしていない明け3歳の若駒だっただけに事故が大きくなった。救急車を要する重傷者が出なかったのが不幸中の幸いだった。

 ◆左尺骨近位骨幹部骨折 人間のヒジ関節から手首までの前腕部には尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)の2つの骨があり、小指側に位置するのが尺骨。近位はヒジ関節、遠位は手関節を形成することを示し、幹部骨とは関節にかかわらない中間の細い部分を指す。通常は患部固定(約1か月以上)による治療となるが、程度によっては手術が必要な場合もある。最近では武豊が08年11月23日に落馬負傷した際、右尺骨骨幹部骨折が判明し、同年12月21日に復帰したケースがある。

 ◆その他の競技での『落』

 ▼競輪 2008年2月20日のびわこ競輪11Rで、出走9選手全員が落車。レースは選手が再乗して、最終的に8選手がゴールした。9人落車は83年4月に熊本競輪でも起こっている。

 ▼地方競馬 公式な記録として残っていないが、最近では09年4月、08年9月に大井競馬で4頭落馬があり、園田競馬では79年2月、11頭中8頭が落馬。

皇成がきっかけ…JRA史上最多9頭が落馬

 11日の中山競馬4Rで、JRA史上最多となる9頭が落馬する事故が起こった。この事故で、昨年JRAで146勝を挙げて全国リーディングを獲得した内田博幸騎手(39)が骨折するなど6人の騎手が負傷。その後のレースは乗り替わりとなった。事故の原因は三浦皇成騎手(20)の走行妨害で、騎乗馬は失格、三浦騎手は開催4日間の騎乗停止処分を受けた。


 JRA史上最悪の落馬事故で、昨年の全国リーディング、内田博幸騎手が骨折した。

 事故が起きたのは、11日の中山4R新馬戦(ダート1800メートル)で16頭が出走。(10)番ノボプロジェクトがスタートを決めると、先頭に立ってレースを進めた。4コーナーから直線の入り口に差しかかった瞬間、中山競馬場のファンの歓声が悲鳴に変わった。(10)番が左後肢を外に振る仕草を見せると、2番手から進出を図った(12)番の右前肢と接触。(12)番が大きく躓いてジョッキーが落馬。その直後、真後ろにいた馬たちが(12)番をよけようとして(9)番と(4)番が横向きに落馬。後続も影響を受けて中央競馬史上最多の9頭が落馬、競走を中止した。

 この事故で6人の騎手が負傷のため乗り替わりとなり、(4)番ライラックパンチに騎乗していた内田博騎手は左腕の尺骨近位骨幹部骨折と診断された。落馬直後に頭部を守ろうとしたそうで、「頭を抱えている左腕に蹄が当たったようです。腕じゃなかったら、頭に当たっていたはず」と恐怖の瞬間を口にした。

 内田博は公営・南関東所属時代から中央でも活躍し、08年に移籍。09年はJRA146勝を挙げて、7年連続18度の全国リーディングに君臨した武豊騎手を抑えてトップ。地方と中央の両方で史上初の全国首位の快挙を成し遂げた。新年を迎えても手綱は冴え、中央競馬初日の5日には4勝の固め勝ち。この日も1Rで1着となり、5R以降の8鞍は全て乗り替わりとなったが、8勝は11日終了時点でトップだ。負傷の全治は不明で、今週は騎乗をキャンセルするが、「大丈夫。すぐ戻ります」と気丈に語り、競馬場を後にした。

 事故の原因となった(10)番に騎乗していたのは三浦皇成騎手。大差の1位で入線したが、他馬への進路妨害が大きな落馬事故を招いたとして、馬は失格、三浦騎手は4日間の騎乗停止処分を受けた。レースの合間には、負傷した騎手たちが乗る予定だった馬の調教師ら関係者にひたすら頭を下げて謝罪していた。昨年12月19日に20歳になった青年には、悪夢の成人の日となってしまった。

想像以上の回復!ユーイチ、23日に復帰!

 昨年12月19日の阪神競馬5Rで落馬し、右ひじ関節脱臼で休養している福永祐一騎手(33)=栗・フリー=が、23日の京都競馬からレースに復帰する予定であることが11日、明らかになった。ターフに欠かせないジョッキーが、1カ月ぶりに戻ってくる。

 いよいよファン待望の復帰が決まった。昨年12月19日に阪神5Rで騎乗馬オウケンサクラがゲート内で暴れた際に落馬し、右ひじ関節脱臼で戦線離脱しているユーイチが、23日の京都競馬から2010年のスタートを切る。

 「焦らずゆっくりと万全な状態で復帰しようと思っていましたが、予想外に肉体の方が回復しちゃったので、復帰することにしました」

 現在、復帰に向けてリハビリ中のユーイチの声も明るい。珍しくおどけたように“しちゃった”という言葉を使うところに、想像以上の回復だったことがうかがえる。

 全治1カ月の診断だったが、復帰の時期を定めず、完治するまで絶対に無理をしないと決めていた。靭帯(じんたい)を損傷した右腕を固定していたギプスを6日に外し、本格的なリハビリを開始。都内にある東芝病院の高気圧酸素治療、直江医院の電気治療に、タレントのヒロミが経営する加圧スタジオ「515」で加圧トレーニングを行うと、劇的な効果を見せた。

 「病院では(復帰が)16日でも間に合うという診断でしたが、万全を期して(1週間後の)23日にしました。おかげさまで、かなりのレベルまで回復しています」

 復帰週には栗東トレセンで調教に騎乗し、最終チェックを行う予定。

 「いろんな人に迷惑をかけましたし、取り返したい気持ちが強いですね。中途半端な復帰ではなく、万全の状態で戻れそうです。僕を応援してくださっているファンのみなさん、もう少しで復帰しますので、待っていてください」

2010年1月8日金曜日

【フェアリーS】攻略データ(1月11日 中山芝1600m 別定 3歳牝馬 G3)

 明け3歳牝馬によるマイル重賞。本競走は昨年から条件、時期が変更となっているが、06年から08年にかけてほぼ同時期に行われた中山芝1600mのOP特別・菜の花賞を含めて占ってみたい。
 06年以降の好走馬12頭は以下のランクにあてはまる。

1.前走阪神JFに出走
09年 1番人気1着ジェルミナル(阪神JF6着)
07年 3番人気1着ピンクカメオ(阪神JF8着)
07年 1番人気3着イクスキューズ(阪神JF5着)
06年 5番人気1着コイウタ(阪神JF6着)

2.過去にOPクラスの芝1200m以上で3着以内
08年 1番人気2着スワンキーポーチ(フェアリーS2着)
08年 2番人気3着マルターズオリジン(ジュニアC3着)

3.過去に中山芝1600mで勝利
09年 4番人気2着アイアムネオ(新馬1着)
09年 10番人気3着グッデーコパ(新馬1着)
06年 6番人気3着タイキクラリティ(新馬1着)

4.過去に中山コースで勝利
08年 10番人気1着デヴェロッペ(新馬1着 ※中山ダート1200m)
07円 4番人気2着ショウナンタレント(未勝利1着 ※中山芝1800m)

5.前走芝1600m以上で1着
06年 4番人気2着ルビーレジェンド(新馬1着 ※東京芝1800m)

 以前、芝1200mで行われていた際は、クラシックにはほとんど繋がらない一戦だったが、条件変更となった昨年、本競走を制したジェルミナルは同年の桜花賞とオークスで3着と活躍。かつて同条件で行われていたOP特別菜の花賞の勝ち馬(コイウタ、ピンクカメオは春のG1で好走)を見ても、距離延長によって本競走の重要度は相当増したといっていいだろう。

 ローテーション的には前走阪神JF組が強く、過去4年のうち3年は同組から優勝馬が出ている。そこでの着順はさほど重要ではなく、同レース掲示板だったイクスキューズは本競走で3着。大きく負けていなければいいという程度で、G1出走経験そのものがここではプラスに働く。

 G1に限らずOPクラスの経験、好走歴は素直に評価でき、ランク2にも該当馬が2頭いる。OP経験がなくても狙えるのは、中山コース経験馬。昨年の2、3着馬はデビュー戦を中山芝1600mで勝っていた。キャリア1戦の馬でも大丈夫だ。

 できれば今回と同じ距離を勝っているのが望ましいが、ランク4のようなパターンもある。08年のデヴェロッペは初芝だったため人気がなかった。ただし、両馬ともに実際の本競走では4コーナー先頭の競馬をして、好走しており、脚質面でアドバンテージがあった。

ラブミーチャンが2歳で地方年度代表馬に

 NARは7日、「NARグランプリ2009」の表彰馬、表彰者を発表した。

 年度代表馬は、デビューから無傷の5連勝で全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)を制したラブミーチャン(笠松)が受賞。なお、2歳馬の年度代表馬は今年で20回を数えるNARグランプリ史上初となる。また、同馬はサラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬も併せて受賞している。

 最優秀勝利回数調教師賞は自己の持つ年間最多勝記録を更新する239勝を挙げた角田輝也調教師(愛知)、最優秀勝利回数騎手賞は戸崎圭太騎手(大井)が受賞。

 なお、表彰式は2月4日(木)に東京都内のホテルにて行われる。各部門の表彰馬と表彰者は以下の通り。

【表彰馬】※馬齢は昨年のもの、下段は09年の主な勝ち鞍
◆年度代表馬、サラブレッド2歳最優秀馬、最優秀牝馬
ラブミーチャン(牝2、笠松・柳江仁厩舎)
※全日本2歳優駿(交流GI)、兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)

◆サラブレッド3歳最優秀馬
ブルーラッド(牡3、川崎・足立勝久厩舎)
※浦和記念(交流GII)

◆サラブレッド4歳以上最優秀馬
フリオーソ(牡5、船橋・川島正行厩舎)
※ダイオライト記念(交流GII)

◆アラブ最優秀馬、最優秀短距離馬、最優秀ターフ馬
該当馬なし

◆ばんえい最優秀馬
カネサブラック(牡7、ばんえい・松井浩文厩舎)
※岩見沢記念(帯広)、北見記念(帯広)

◆ダートグレード競走特別賞馬
エスポワールシチー(牡4、栗東・安達昭夫厩舎)
※ジャパンCダート(GI)、南部杯(交流GI)、かしわ記念(交流GI)

◆特別表彰馬
アジュディミツオー(元競走馬・09年に引退)
※東京大賞典連覇(04年、05年)など、ビッグタイトルを総なめにする活躍を見せ、地方所属馬として初の海外遠征(05年ドバイワールドC-首G1・6着)を果たすなど、地方競馬史に大きな足跡を残したことが讃えられ選定。

タガミホマレ(アラブの元競走馬・元種牡馬)
※アラブ系単独競走が09年に幕を閉じたことから、これまで日本の競馬界に大きな功績を残してきたアラブ系競走馬に感謝と敬意を表すため選定。

【表彰者】
◆最優秀勝利回数調教師賞
角田輝也(愛知)

◆最優秀賞金収得調教師賞
川島正行(船橋)

◆最優秀勝率調教師賞
川西毅(愛知)

◆殊勲調教師賞
角川秀樹(北海道)
柳江仁(笠松)

◆最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞
戸崎圭太(大井)

◆最優秀勝率騎手賞
赤岡修次(高知)

◆殊勲騎手賞
該当者なし

◆優秀新人騎手賞
長澤幸太(ばんえい)

◆優秀女性騎手賞
別府真衣(高知) 4年連続4回目

◆ベストフェアプレイ賞
今野忠成(川崎) 4年ぶり2回目

◆特別賞
該当者なし

※地方競馬の優れた人材をより幅広く顕彰するため、今回から表彰規程が改正され、従来、それぞれ1名ずつ選定されていた最優秀調教師賞、最優秀騎手賞を、最優秀勝利回数調教師賞・同騎手賞、最優秀賞金収得調教師賞・同騎手賞、最優秀勝率調教師賞・同騎手賞に改めるとともに、グレード競走や国際競走での顕著な成績を讃える殊勲調教師賞・同騎手賞が新設された。

【シンザン記念】アシュラ闘魂リハで気合注入

 「シンザン記念・G3」(10日、京都)
 闘志満々だ。最終追い切りが栗東トレセンで行われ、キョウエイアシュラが熱のこもったメニューを消化した。DPで6F76秒9の好タイムをマークし、追走並入で好調ぶりをアピール。昨秋の2戦は悔しい結果となったが、伝統の重賞で春へ弾みをつける。2度のレコード駆けが光るエーシンホワイティはDPで追走先着。安藤勝は距離克服に自信を見せた。
  ◇  ◇
 ハードな調教で気合を注入した。キョウエイアシュラは栗東坂路を1本駆け上がってからDPへ移動。ピースオブパワー(4歳500万下)を6Fで1秒9と大きく追走する形でスタートした。
 外を回るパートナーに対し、向正面で内めを通りながら徐々に差を詰めていく。ラストは内から馬体を並べる形でゴールを目指した。楽な手応えの相手に、ステッキを振りかざして懸命に対抗。脚色が一杯になりながらも並入に持ち込んだ。
 たたき出した時計は6F76秒9-37秒5-12秒0。騎乗した小林慎(レースは三浦)には好感触が残った。「前半が速くなったので追走には苦労したが、しまいまでしっかりとしていた。内にモタれるところは相変わらずだが、歩様に硬さが感じられないし、いい状態にきていますね。体がふっくらとしているので、これだけビッシリとやれるんです」と目下の充実ぶりをアピールする。
 札幌でデビュー。新馬戦、ラベンダー賞を連勝し、函館2歳Sで2着した。早熟なイメージは強いが、担当の田代助手はそれを否定する。「夏場はまだきゃしゃな体つきだったが、今は幅が出てきている。朝日杯FSを使う前に歯替わりして、カイ食いが良くなっているね。普段は寂しがったり、幼いところがある。もう少しどっしりしてくれば、もっと良くなってくる」。心身ともに成長の余地を残すと語った。
 昨秋の2戦は京王杯2歳S(6着)、朝日杯FS(7着)と着順こそ振わなかったが、安定した末脚は魅力。「前走はスタート後に挟まれて残念なレースだった。ただ、マイルがこなせると分かった」と手応えはつかめた。迎える淀の舞台、切れ味が威力を発揮する。

【フェアリーS】アプリコット鋭伸リハ

 「フェアリーS・G3」(11日、中山)
 3歳牝馬クラシックにつながる注目の一戦に、良血馬が顔をそろえた。マンハッタンカフェのめいにあたるアプリコットフィズは、美浦坂路で軽快な動き。コンビを組む蛯名は、2歳女王に輝いたアパパネと同等の評価を与える。また、アドマイヤグルーヴの初子アドマイヤテンバは、栗東坂路で力強い動きを披露。デビューから中2週、中1週での重賞挑戦となるが、疲れもなく調整は順調だ。
  ◇  ◇
 器の大きさを誇示するときが来た。アプリコットフィズが、美浦坂路で鋭い伸びを披露した。角馬場で十分にウォーミングアップしたあと、坂路へ移動。大きなストライドで、ゆったりと四肢を前に進める。鞍上の手綱が少し緩められると、スッと反応して鋭く伸びた。全体時計こそ4F53秒3と平凡だが、ラスト1Fは11秒9。その切れ味を存分にアピールした。
 「カイ食いが細くて、体が増えない。血統的なものもあり、繊細な馬だからね。増やそうと思っても無駄なんだ。だからもう、ある程度ハードにやった方がいいだろうと思って。12月に帰ってきてこれで4本目。月曜にもやってるから、十分だろう」。見届けた小島太師の口からは、不安と期待の入りまじった言葉がついて出た。
 「乗っていてそんなに速い感じはないのに、時計は出ている。この血統独特の加速の仕方だね」と話すのは、騎乗した小島良助手。母マンハッタンフィズは、01年菊花賞、有馬記念、02年の春の天皇賞を制したマンハッタンカフェの全妹。その血を知り尽くすスタッフの言葉には、重みがある。
 レースでコンビを組むのは、マンハッタンカフェの主戦を務めた蛯名。余裕たっぷりの脚色で、2着に0秒7差をつけて圧勝した新馬戦を「モノが違った」と振り返る。奥手の血統ではあるが、年明け3日にまたがった感触から「何とかなるのでは」と重賞制覇に手応えを感じている。
 2歳女王アパパネの背中を知る鞍上が「能力的に負けていない」と言うほどの逸材。初春の中山で“東の秘密兵器”が、そのベールを脱ぐ。

アドマイヤテンバ坂路53秒6ソフト仕上げ…フェアリーS追い切り

 ◆フェアリーS追い切り(7日) 3歳牝馬重賞のフェアリーSで注目を集めていた良血の1勝馬が、7日の抽選を次々にクリアした。アドマイヤテンバ(G1・2勝馬アドマイヤグルーヴの娘)、メジロオードリー(G1・5勝馬メジロドーベルの娘)、アプリコットフィズ(G1・3勝馬マンハッタンカフェのめい)…。3頭のスター候補生は、この日朝の追い切りでも、上々の動きを披露。どの馬が桜花賞へ一歩前進するか、レースが楽しみになってきた。

 1馬身のリードを許したままフィニッシュしたアドマイヤテンバの追い切り。それでも、橋田調教師は顔色を変えることなくコメントした。「予定通りですね」。

 坂路で、アドマイヤマリン(3歳未勝利)の外につけた併せ馬は、鞍上が終始手綱を持ったまま。ラスト1ハロン地点で軽く気合をつけられたパートナーとは対照的だ。前を進む相手を見ながら、53秒6―13秒0。中1週での関東遠征と血統背景を考慮したものだった。

 「ムキになる血統だから、ソロッとやっている。今のところ、そういう面は見られないけど、間隔が短いし、手綱を抑えてあれくらいでいい」と橋田師。ソフトな仕上げの中にも、手応えは感じている。

 03、04年のエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴの長女。3代前の母ダイナカール、祖母エアグルーヴも、G1を制している。昨年12月6日のデビュー戦は、首差の2着に敗れたが、同27日の未勝利戦を勝ち上がった。2着馬にゴール前で詰め寄られ、最後は3/4馬身差。期待度を考えれば物足りなさもあったが、逆に、“隠している”面も多いということだ。

 「あのレースは、抜け出して行かなかった。まだ、能力を実証するようなパフォーマンスを見せていないが、消耗していないから中1週でも使える。マイルは向いていると思うし、強いメンバーに入っても、それなりにやれると思う」と母も管理していた橋田師は言った。相手が強化されてこそ目覚める良血。まずはG3を突破して、母子4代G1制覇への第一歩を記す。

アプリコットフィズ鋭伸11秒9…フェアリーS追い切り

 ◆フェアリーS追い切り(7日) アプリコットフィズは、坂路で上々の動きを見せた。単走でゆったりスタート。15秒9―13秒2とペースを上げて、見せ場は後半だ。残り2ハロンから12秒3。ラスト1ハロンで軽く気合をつけられると、430キロ前後の小柄な馬体を弾ませ、11秒9とシャープに伸びた。

 「細い馬でカイバ食いも細いけど、体を増やそうと思ったらダメ。ハードに育てようかなと思ってね」と小島太調教師は言った。12月中旬に美浦に帰厩して、これが4回目の追い切り。しっかり調教を積んできたという自負がある。

 G1を3勝したマンハッタンカフェのめい。11月のデビュー戦(東京)を、4馬身差で圧勝した。「素質の高い馬ばかり出て来るけど、この馬もかなり高い。本物だと思うよ」とトレーナー。しっかり桜花賞を見据えての重賞参戦だ。

ロジフェローズ12秒0瞬時に反応…フェアリーS追い切り

 ◆フェアリーS追い切り(7日) ロジフェローズは、ニューポリトラックコースで横山典が騎乗して、バンダムレクス(5歳500万)を3馬身追いかけた。

 4コーナーを回り切っても、鞍上の手綱は動かない。残り100メートル。ようやく出されたゴーサインに瞬時に反応。一気に馬体を併せると、最後は1馬身半突き放してゴールを駆け抜けた。5ハロン67秒8―38秒9―12秒0。抜群の切れ味で好調を印象づけた。

 見守った大竹調教師は満足そうだ。「いい動きだったね。ノリちゃん(横山)も『良かった』と言っていた。オーナーの方針で、レースを決めず馬が良くなった時に使うということでやってきた。そろそろ強い相手と戦わなければいけない時期だからね」と挑戦の意味を口にした。

 東京1400メートルの新馬戦を、鋭い末脚で勝ち上がった。期待の大きい素質馬が、開業3年目の新進トレーナーに重賞初Vを運ぶか。

メジロオードリー回転の速いフットワーク…フェアリーS追い切り

 ◆フェアリーS追い切り(7日) 自慢の切れ味を、チラリとのぞかせた。G1・5勝のメジロドーベルを母に持つメジロオードリーは、坂路の3本目にメジロジェラルド(3歳未勝利)と併せた。1ハロンを過ぎたあたりから加速。体をピタリと併せたまま、勢いをつけて上がって来る。最後の1ハロン。吉田豊は手綱を持ったままだったが、回転の速いフットワークを繰り出し、12秒0でまとめて併入した。

 「軽い動きをしていました。いい根性をしている」と吉田豊。全体が4ハロン56秒0、ラスト3ハロン推定37秒4(実際はエラー)の時計に、大久保洋調教師は「もうちょっと速くてもよかったけど、量を含めて九分以上にはやっているからね。あんなものかな」とうなずいた。

 昨秋の東京でのデビュー戦を、鮮やかに差し切り勝ち。ラスト3ハロンはメンバー最速の34秒0をマークした。「時計以上に瞬発力を感じた」とトレーナー。吉田は「ドーベルより切れ味がある」と潜在能力の高さをアピールした。

 430キロ前後の小柄な馬体で、体力的にはまだ物足りない面は残る。それでも吉田は「うまく運べば、しまいはいい脚を使ってくれる。メンバーは強くなるけど、どれだけやれるか」と期待を隠さない。中山の急坂を一気に突き抜ければ、偉大な母の背中が見えてくる。

【フェアリーS】小島太師と中山と言えば…

 【小島太師の中山重賞制覇】01年有馬記念をマンハッタンカフェで制し初V。02年は東京改修工事で代替開催となったJCダートをイーグルカフェで優勝。04年中山記念はサクラプレジデントがレコードVを飾った。通算3勝。

2010年1月7日木曜日

ウインクゴールドが重賞初制覇/浦和・ニューイヤーC

 7日、浦和競馬場で行われた第53回ニューイヤーC(3歳、南関東G3・ダート1600m、1着賞金1300万円)は、本橋孝太騎手騎乗の4番人気ウインクゴールドが、2番手追走から直線で先頭に立つと、2番人気エスケイガナールの追撃を1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分44秒2(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には7番人気ロッパツノダンガンが入った。1番人気ライトランは7着。

【勝ち馬プロフィール】
◆ウインクゴールド(牡3)
父:マイネルラヴ
母:ナイスメロディ
母父:ナイスダンサー
厩舎:船橋・矢野義幸
通算成績:7戦3勝(重賞1勝)
主な戦績:09年鎌倉記念(南関東G3)4着

年度代表馬にウオッカ!牝馬史上初の“連覇”

 ホース・オブ・ザ・イヤーを決定する09年度JRA賞受賞馬選考委員会(報道機関の代表8人で構成)が6日、東京・港区のJRA六本木事務所で行われ、年度代表馬にジャパンCなどG1・3勝を挙げたウオッカ(牝6=角居)が昨年に続いて選出された。JRA発行の月刊誌「優駿」が主催となった72年以降、2年連続の年度代表馬受賞はディープインパクト(05、06年)に続いて5頭目、牝馬では史上初の快挙。授賞式は25日に都内のホテルで行われる。

 女傑の名にふさわしい堂々の“連覇”だった。ウオッカは最優秀4歳以上牝馬を満票(287票)で選出されたのに加え、史上5頭目の2年連続年度代表馬に輝いた。昨年の180票をはるかに上回る246票を集め、ドリームジャーニー(26票)に大差をつけた。牝馬として史上初の2年連続年度代表馬の快挙に、角居師は「光栄ですし、うれしいです。09年はカンパニーに2回負け、グランプリを2つ勝っている馬もいましたから。厳しいかなと思っていました。運のある馬ですね」と感無量の表情で語った。

 春はヴィクトリアマイル&安田記念でG1・2勝。天皇賞・秋こそ3着に苦杯を喫したが、ルメールを新コンビに迎えたジャパンCはオウケンブルースリとの2センチ差の死闘を制してV。「距離的にギリギリでしたが、血統の壁を少し壊すつくり方ができたのでは。馬をつくる側として、大変な勉強ができたと思う」と同師は鼻出血を発症しながらの愛馬の力走に感服した。

 来週13日か14日に放牧先のグリーンウッドから栗東に帰厩し、2月中旬にドバイへ遠征。ドバイワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウエザー2000メートル)で引退。レース直後はアイルランドに渡り、昨秋の凱旋門賞馬シーザスターズとの“結婚”も決定している。「前哨戦からワールドCの予定。新しい競馬場ですから、イメージを変えていいのかなと思っています。日本でできたことをどこまで出せるか?これだけの馬ですから、最後まできっちりケアしてあげたい」。指揮官は異国の地での“朗報”を誓っている。

 ▼谷水雄三オーナー 大変光栄に、また誇りに思っています。多くのファンの皆さまのご声援、ご支援がウオッカの背中を押してくれたと思い、その意味でも大変ありがたく思っています。

 ◆ウオッカ 父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)牝6歳 谷水雄三氏 [栗]角居 ルメール カントリー牧場 7戦3勝 5億1197万7800円(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)

 ◆選考方法 年度代表馬と各部門賞は、競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友を含む)287人による投票で決定。地方馬、外国馬も選考の対象となる。投票で3分の1以上に達した馬が受賞馬に決定。また「該当馬なし」が1位、かつ3分の1以上を占めた場合は受賞馬なし。上記2項で決定しない場合は、選考委員会が投票1位の馬(「該当馬なし」が1位の場合は2位の馬)について受賞馬とするか決定する。

ウオッカ年度代表馬!牝馬が2年連続

 女王から最強馬へ-。09年度JRA賞の選考が6日行われ、昨年に続いてウオッカが年度代表馬に選ばれた。年間G1・3勝が評価されたもので、牝馬の2年連続受賞は初の快挙。同時受賞の最優秀4歳以上牝馬は満票だった。ほかに最優秀2歳牝馬のアパパネも満票での受賞。また、8歳でG1を2勝したカンパニーは特別賞を受賞した。授賞式は25日に行われる。
  ◇  ◇
 2年連続の年度代表馬受賞は牝馬初の快挙だ。昨年に続き年度代表馬はウオッカ。連続受賞は72年以降で5頭目。JRA賞となった87年以降ではシンボリクリスエス(02、03年)、ディープインパクト(05、06年)に続く3頭目だ。同時に受賞した最優秀4歳以上牝馬は満票を獲得。角居師は「うれしい。光栄です。今年は厳しいと思っていましたから。運のある馬ですね」とホッとした表情を見せた。
 年間G1・3勝(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンC)が高く評価された。特に最高のパフォーマンスは、わずか2センチ差で死闘を制したジャパンCだ。3年連続の挑戦。「血統の壁を崩す必要があった」と指揮官が振り返るように、09年の最大目標として掲げていた。史上初の日本牝馬V、牝馬初の10億円ホース、牝馬初のJRA・G1・7勝目と、記録ずくめの世界戦制覇だった。
真の日本最強 ドバイ遠征を最後に繁殖入りが決定している。花道に予定するのは3月27日にUAE・ドバイで行われるドバイワールドC・G1(メイダン、オールウェザー2000メートル)。08年に4着、09年が7着(ともにドバイデューティフリー)に敗れたドバイで雪辱を誓う。
 引退後はアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズとの交配が待つ。「種付けの権利も取れましたし、ドバイから直接向かいます。最後まできっちりとケアしたい」と気を引き締める。
 現在は放牧先のグリーンウッドで調整中。栗東トレセンには13日か14日に帰厩する予定だ。2年連続の年度代表馬受賞は“真の日本最強馬”の証し。待ってろ、世界の強豪馬-。称号を手みやげに海を渡る。

【シンザン記念】ガルボ軽快!上昇気配

 「シンザン記念・G3」(10日、京都)
 美浦ではガルボがPで5F65秒2。軽快に駆け抜けて好調をアピールした。
  ◇  ◇
 1勝馬でも朝日杯FSでの4着実績は、今回のメンバーではまばゆい輝きを放つ。ガルボは「前走を使ってシンザン記念のローテは予定通り」との清水英師の言葉通り、軽快な動きでさらなる上昇気配を印象づけた。
 坂路を経由して美浦Pへ。終始馬なりだったとはいえ、回転力のあるフットワークで5F65秒2-38秒0-11秒8の時計を楽々とマークした。「3日に速いところ(同じく美浦Pで5F64秒9)をやっているからこれで十分。具合は良さそうだね。前走よりもさらにいい状態」と勢いはとどまるところを知らない。
 昨夏の札幌では9、7着に敗退。その後、陣営はオーナーに頼み込んで休養を選択した。「(札幌は)まだ使うには早かったのでしょう。休ませて、ササ針を打ったのが良かったみたい」。秋に復帰したあとは走りが一変。体質の強化に伴い成績もアップし「今は使うごとに良くなっている」と完全に軌道に乗った。
 「朝日杯は、もう少し直線が長ければ3着はあった。京都の外回りはいい」と力の勝負を歓迎するのも自信の表れ。唯一の障害とも言える抽選除外さえクリアできれば、タイトル奪取の夢が大きく膨らむ。

【フェアリーS】バートン好調アピール

 「フェアリーS・G3」(11日、中山)
 3戦2勝、デビューからパーフェクト連対を貫くテイラーバートンが勇躍東上する。栗東CWの最終追い切りでは、先輩馬の胸を借りて好調ぶりをアピール。初めての長距離輸送をクリアし、重賞タイトル奪取を狙う。
  ◇  ◇
 磨かれながら、ダイヤモンドが輝きを増してきた。テイラーバートンが重賞に挑む。川田(レースは四位)を背に、栗東CWで3頭併せ。ダノンプログラマー(4歳1600万下)とリバティーフロー(4歳1000万下)の先輩2頭に挟まれる形で、5F68秒4-39秒6-12秒4の数字を馬なりで刻んだ。「状態はいいですよ。動きは変わらずいいですね」と清山助手の表情も明るい。
 気負う面を見せた2戦目こそ最後の踏ん張りを欠いて2着に敗れたが、前走は違うスタイルで結果を出した。「先々を考えて控える競馬を。我慢する形でも能力の高さを示してくれた」。レースの幅を広げ、なおかつ勝利をつかんだ。2勝目で手にした収穫は大きい。
 今回は新たなテーマが待っている。戦いの舞台は中山へ。初めての長距離輸送になるが、清山助手は「今のうちに輸送を経験しておけば、先にもつながるし、大きな経験にもなると思う。気性的に輸送もクリアしてくれると思っている」と熱い期待を注ぐ。大舞台を目指す逸材。着実な歩みは頂点へと続いていく。

牝馬史上初!ウオッカ2年連続で年度代表馬

 新たな勲章を得て、ドバイで有終ラン−。2009年度のJRA賞が6日発表され、GI3勝を挙げたウオッカ(栗東・角居、牝6歳)が2年連続で年度代表馬に選ばれた。牝馬のV2は初の快挙。昨年秋のジャパンCで優勝を飾ったJRA初の7冠牝馬は、引退レースとなる3月27日のドバイワールドカップで再び世界の頂点を目指す。

 日本競馬史に名を刻む女傑が、新たな勲章を手に入れた。牝馬では史上初となる2年連続JRA年度代表馬の受賞。ジャパンCなどGI3勝を挙げ、牝馬初のJRA7冠馬に輝いたウオッカが、287票中246票と圧倒的な票数を獲得して、09年の“日本代表”の座を獲得した。

 「昨年はカンパニーに2度負けましたし、春秋のグランプリを制した馬(ドリームジャーニー)もいましたから、厳しい感があったので。光栄です」

 角居勝彦調教師は噛みしめるように喜びを語り始めた。昨春はドバイで2戦して5、7着と結果を出せなかったが、帰国後にGIを連勝。ところが、秋は毎日王冠2着、天皇賞・秋は3着。ともにカンパニーに勝利を譲り、前半の勢いに陰りが見えた。しかし、名牝は甦った。3年連続の挑戦となったJCで、オウケンブルースリの追撃をハナ差凌いで悲願のV。日本の牝馬初の快挙だ。

 父タニノギムレットはダービー馬だが、母系は短距離血脈が濃く「ちょっと難しい距離でした。でも、有馬も含め(長い距離の)競馬に使えるようにしたい、というのがテーマのひとつで、血統の壁を少し崩すような馬の作り方をした。私たちにとって大変な勉強になりました」。目標を達成するとともに年間GI3勝もウオッカは初めてで、最終的には充実の1年となった。

 名牝の最後の大仕事はドバイワールドC(3月27日、メイダン、GI、オールウェザー2000メートル)。「ジャパンC後に鼻出血があったので、しっかり癒えるまで軽い運動にとどめ、先週末から乗り始めました」と角居師。過去2年の遠征では勝利は得られなかったが「(メイダンは)新しい競馬場なので、今は空っぽ。日本で築いたものをどこまで出せるか」と期待を寄せる。引退レースの後は、繁殖牝馬としての使命が待っている。「最後までキッチリとケアしたい」と気を引き締める角居師。日本でその勇姿はもう見られないが、ジャパン代表としての集大成の走りに熱いエールを送りたい。

ブエナいざ世界へ!ドバイでウオッカと激突も

 2009年度のJRA受賞馬選考委員会が6日、東京・港区の六本木事務所で開かれた。最優秀4歳以上牡馬は、春秋グランプリ制覇を達成したドリームジャーニー(牡6)に決定。池江泰寿調教師は「今年は年度代表馬の座を狙いたい」と意欲を見せた。年度代表馬は2年連続でウオッカが受賞。最優秀3歳牝馬は2冠馬ブエナビスタ、史上初の8歳GI馬カンパニーには特別賞が贈られた。

 昨春の牝馬クラシックを圧倒的な強さで制したブエナビスタが、最優秀3歳牝馬に輝いた。満票の287票にあと1票という大差での受賞に、松田博調教師は 「レッドディザイア(秋華賞馬)がいたけど、成績的には(タイトルを)もらって当然やと思っていた」と自信満々。「ただ残念だったのは、秋に1度も勝てなかったことやな」と振り返った。

 凱旋門賞挑戦のステップレースに選んだ札幌記念は2着で遠征を断念。牝馬3冠が期待された秋華賞は2位入線も他馬への進路妨害で3着降着。エリザベス女王杯は強烈な末脚を繰り出したが、逃げた2頭を捕らえきれずに3着。有馬記念は横山典騎手に乗り替わり先行策を取ったが、ドリームジャーニーに差され2着に終わった。

 有馬記念の後は栗東トレセンで疲れを癒し、6日に宮城・山元トレセンに放牧に出された。当面の目標は3月27日にメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデイへの挑戦だ。今のところドバイデューティフリー(芝1800メートル)、ドバイワールドカップ(AW2000メートル)、ドバイシーマクラシック(芝2400メートル)に登録する予定だ。

 松田博調教師は「13日に締め切られるドバイのレースには3つ登録する。どこに出られるか分からないが、実際に挑戦が決まれば、それに合わせて帰厩させて準備は進める」と挑戦に前向き。ワールドカップ出走なら2年連続年度代表馬のウオッカと最初で最後の対決が実現。ドバイで引退するウオッカに代わり、2010年は古馬となるブエナビスタが日本の競馬界をリードする。

アンカツ着用ブエナ勝負服、盗まれていた…

 ブエナビスタが2009年度JRA(日本中央競馬会)賞最優秀3歳牝馬に選出された6日、“ブエナがらみ”の窃盗事件が明らかになった。昨年3月のチューリップ賞で優勝した際、安藤勝己騎手(49)が着用していた勝負服を盗んだ窃盗容疑で、名古屋市名東区のパート店員の男が滋賀県警草津署に逮捕された。

 窃盗容疑で逮捕されたのは、名古屋市名東区照が丘のパート店員、石沢雄一容疑者(39)。昨年4月下旬、京都市伏見区の京都競馬場で、勝負服1着(3万円相当)を盗んだ疑い。石沢容疑者は「売るために盗んだ」と容疑を認めているという。

 草津署によると、石沢容疑者が盗んだのは、牝馬クラシック2冠のブエナビスタが昨年3月7日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞で優勝した際、安藤騎手が着用していた勝負服。

 勝負服は一般に、馬主が制作して調教師に贈呈し、それを騎手がレースの際に着用する。この勝負服も松田博資調教師(63)が所有して京都競馬場内で保管していたが、石沢容疑者は「京都競馬場に遊びに行った際に関係者以外は入れない場所へ立ち入り盗んだ」と供述している。

 石沢容疑者はすぐにネットオークションに出品、昨年4月に大阪市の男性が13万円で落札した。さらに大阪市の男性も出品し、6月3日に佐賀県の男性が20万円で落札した。ところが松田調教師が偶然出品に気が付き、7月ごろに被害届が出された。

 「ネットで見つけた時点では盗まれたことに気付いておらず、『まさか』という気持ちがあったようだ。他にも勝負服はたくさんあって、クリーニングに出している物の確認などもあり、届けを出すまで時間がかかった」(捜査幹部)。

 結局、出品者をたどって石沢容疑者を突き止めた。石沢容疑者は競馬好きで京都競馬場に何度も足を運んでおり、ネットオークションに競馬グッズをいくつも出品していたという。同署は余罪を追及している。

 松田調教師は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンを管理するなど、GI12勝。

「これで十分」シャインゆったり64秒0…シンザン記念追い切り

 ◆シンザン記念追い切り(6日) 坂路をゆったりと駆け上がった。全体時計は64秒0でも、これがシャインの実質的な追い切り。ラストを13秒8でサッと伸ばし、馬の気分に任せる“川村厩舎流”で態勢を整えた。

 「時計を出すつもりはなかったが、自分からスッと動いていった。動きは良かったよ。テンションが高い馬なので、これで十分」と大井助手は納得の表情で話した。

 メイショウサムソン、ダイワスカーレットなどが勝ち、“出世レース”の呼び名が定着してきた、報知杯中京2歳Sの覇者。その時も、当該週は坂路で60秒2と“静”に徹して結果を出した。レースは、最後方から直線に向いて前が詰まる厳しい展開。1頭分のすき間を突いて、一気に馬群を割る強い内容だった。

 「適当なレースがなく1200メートルを使っていたが、前走は距離が延びたのがよかった。若さが解消してきたし、しまいの脚を生かせば」と川村調教師。最低人気で勝った前走がフロックでないことを、重賞の舞台で証明してみせる。

2010年1月6日水曜日

【京都金杯】ライブコンサートで岩田が新春V

 「京都金杯・G3」(5日、京都)
 関西の年明けを飾る京都金杯はライブコンサートがV。明けて6歳を迎えたセン馬が、初めての重賞勝利を手に入れた。岩田は今年の初勝利を重賞でゲット。年男が鮮やかな手綱さばきで好スタートを切った。1番人気のスマートギアはまたしても2着。3着には13番人気のレインダンスが入り、3連単は19万円を超える波乱となった。なお、3番人気のドラゴンファングは鼻出血の影響か、14着に大敗した。
  ◇  ◇
 何度も何度も舞い上がる、左ステッキ。横一線の激しい追い比べを制した瞬間、そのまま天空に突き刺さった。みぞれ混じりの淀に映える、美しいガッツポーズ。ライブコンサートとのタッグで新春を飾ったのは、年男の岩田だった。6歳を迎えたばかりの、遅咲きのセン馬。たたき上げの外国産馬が、初めて重賞タイトルを手に入れた。
 鮮やかなメーンジャック。今年最初のVをG制覇で決めた名手は、会心の“一撃”を冷静に振り返った。「前走の鳴尾記念は発馬が良過ぎて、前半をうまくクリアできませんでした。きょうはマイル戦で、この馬には一番条件も合っている。インで脚をためて、直線に向こうと思っていたんです」。過去7勝のうち、5勝が1600メートル戦。ライブにとって最適の距離での戦いだった。そしてインで我慢をする戦法は、岩田が最も得意とするスタイル。中団よりやや後方で“静”に徹して、直線は一転して“動”へ。馬場の真ん中を力強くこじ開け、上がり34秒6の末脚を駆使してフィニッシュ。パートナーが最も映える形を貫き、人馬一体の姿を見せつけた。
 白井師も手応えをつかむ。「前走が減り過ぎていたから、きょうの12キロ増はよかった。鞍をつける時から元気が良過ぎたよ」。気温の上昇とともに調子を上げるタイプ。それだけに、真冬に重賞初Vを決めた事実は大きい。「状態が良ければ、東京新聞杯(30日・東京)に向かいたい」と明言。オールウェザーのゴドルフィンマイル(メイダン・3月27日)に登録するプランもあり、未来は広がる一方。ライブコンサートにとって、輝く年が幕を開けた。

ウオッカ来週帰厩、2月中旬にもドバイへ

 3月27日のドバイワールドカップ(UAE・メイダン競馬場、GI、AW2000メートル)で引退するGI7勝馬ウオッカ(栗・角居、牝6)が、放牧先のグリーンウッドから来週中に栗東トレセンに帰厩することになった。関西競馬記者クラブ賞の授賞式に出席した角居調教師が5日、明らかにした。

 「(ウオッカは)今、グリーンウッドにいますが、13日か14日には戻ってきて、調整していきます」と話した。

 栗東で調整後、2月中旬にもドバイへ移動。マクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン、GII、AW2000メートル)を使ってドバイWCに向かう予定。

皐月賞馬アンライバルド、左前脚屈腱炎…復帰は未定

 有馬記念で15着に敗れた昨年の皐月賞馬アンライバルド(栗・友道、牡4)が、左前脚に屈腱炎を発症していることが5日、分かった。

 レース後に放牧に出されている宮城・山元トレセンで検査を行った結果、判明した。症状は重度ではない模様だが、復帰までにはかなりの時間を要する見込み。

 今後は、カネヒキリやアクシオンにも行われた幹細胞移植手術を施して、復帰を目指すことになりそうだ。

アクシオンV!SS産駒17年連続重賞制覇…中山金杯

 新春を飾るハンデ重賞、第59回中山金杯・G3(5日、中山・芝2000メートル)は、7歳馬アクシオン(藤田)が、直線の坂を上がってから一気に伸びて優勝。鳴尾記念に続いて重賞V2を達成した。02年に死亡した名種牡馬サンデーサイレンスの最後の世代の子。今後の活躍が、一層楽しみになった。2着は5番人気のトウショウシロッコ。3着には15番人気のトウショウウェイヴの兄弟が入り、3連単は“24万馬券”の大波乱となった。

 非凡な能力の持ち主に、年齢は関係ない。最後の直線、アクシオンが馬群の内側から外へ抜け出たのは、残り100メートルを切ってから。首、鼻、鼻、鼻差とタイム差なしで5頭がゴールになだれ込んだ大混戦は、サンデーサイレンスが残した最後の世代の7歳馬が制した。

 ゲートを出て、1ハロン12秒4―11秒1のラップで流れたレースは、3ハロン目で一変。13秒1に緩んだ。「2コーナーで一気にペースが遅くなった」。5ハロン通過も61秒9のスロー。外を回っていたら届かない―。4番枠からスタートした藤田は、腹をくくってインで我慢した。「馬群をさばくのは大変だったけど、届いてくれと願った」。体重が絞りづらい厳寒期。前走比プラス14キロで臨みながら、最後は力でねじ伏せた。

 素質が評価されながら、屈けん炎に見舞われ、競走馬が一番充実する4歳1月から6歳4月まで、2年以上の休養を余儀なくされた。「苦労というか、1年以上何もしなかった。普通、それだけ休んだら、なかなか能力が戻ることはない。これが、サンデーの血なのかな」と二ノ宮調教師。レースでは、遅いペースに行きたがる面もみせたが、「引っかかりながら、へこたれなかったラストの精神力も、血の力だね」と改めて父の遺伝力の強さへの敬意を口にした。

 中距離界に現れた、遅咲きのニューヒーローの今後について、トレーナーは「休ませることしか考えていない。春は、もう使う必要もないし、どこのレースと決めない」と言った。あえて放っておくことで、可能性が花を開かせる。藤田は「有馬記念(賞金除外)に出ていても、いいところに来てたんじゃないかという馬。7歳だが、もっともっと良くなる」と期待を隠さない。サンデーサイレンス産駒は、今回の中山金杯制覇で、17年連続の重賞勝利を飾った。ノーザンテースト、パーソロンが持つ18年連続の最多記録に並んで追い越すためには、この末っ子世代の“孝行息子”の頑張りが不可欠だ。

 ◆アクシオン 父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ(父ディキシーランドバンド)。牡7歳の鹿毛。戦績17戦7勝。総収得賞金1億9356万9000円。主な勝ち鞍・09年鳴尾記念。生産者・北海道平取町の坂東牧場。馬主・中田徹氏。美浦・二ノ宮敬宇厩舎所属。

岩田ライブで初笑い!ドバイ見えた!重賞初V…京都金杯

 第48回京都金杯・G3(5日、京都・芝1600メートル)は、3月で36歳になる年男・岩田が騎乗するライブコンサートが、重賞挑戦8度目でうれしい初勝利を挙げた。1番人気のスマートギアは、鋭く追い込んだものの2着。3着はレインダンスだった。

 極限までため込んだ闘争心を、一気に放出させた。直線半ばまで、中団の後ろで息を潜めていた岩田とライブコンサート。ラスト2ハロン過ぎで手綱が動き始めると、わずかに見えたスペースをこじ開けるように抜け出して来た。

 豪快に振り下ろされる左ムチに、全身を大きく使ったフォームで反応。着差は半馬身でも、ゴール直後に左手を突き上げるほど、岩田には手応えがあった。

 イメージ通りのレースだった。「この馬には一番いい距離だったから、インで脚をためて直線へ向かおうと思っていた」。3月12日で36歳となる年男ジョッキーの勢いは、白井調教師にも、大きな“初笑い”をもたらした。「京都金杯は惜しいレースが多かっただけに、うれしいね。今日は本当にうまく乗ってくれた」。過去に2着1回(05年アルビレオ)、3着2回(01年アグネスデジタル、06年アルビレオ)。もどかしさを振り払う激走だった。

 次走は東京新聞杯(30日、東京)の予定。そして、その先には夢の舞台が待っている。「ここで結果が出たら、と思っていた」。それは、父のシングスピールが“世界一”の称号をつかんだドバイ(97年にワールドカップ制覇)だ。「マイルに近い距離のレースに登録する。選ばれれば、だね。暖かくなれば、馬はもっと良くなってくる」。偉大な父の足跡をたどる旅への、大きな一歩。夢と希望に満ちた一年が始まった。

 ◆ライブコンサート 父シングスピール、母ダンスライヴリー(父キングマンボ)。セン6歳の黒鹿毛。戦績28戦8勝。総収得賞金1億8028万3000円。重賞初勝利。生産者・愛国のJチャンドリス。馬主・グリーンフィールズ(株)。栗東・白井寿昭厩舎所属。

 [記録メモ]
◆トップハンデ馬のV 最も重い57キロで優勝。02年ダイタクリーヴァ(58.5キロ)以来、8年ぶり。
◆セン馬 平地重賞勝ちは、08年ステイヤーズSのエアジパング以来。
◆年男ジョッキー 岩田は74年生まれ寅年。年男の京都金杯制覇は、05年の武豊(酉年)以来。
◆白井調教師 95年以降、16年連続の重賞勝利。

【中山金杯】デルフォイ実力証明の4着

 約7カ月ぶりの実戦だった4歳馬デルフォイがしぶとく4着に食い込んだ。「ゲートをスムーズに出て、いい位置で流れに乗れた。道中も掛かりかけたが我慢してくれた」と藤岡佑。「いったん先頭に立ったし惜しかったけど、初めて強いメンバーとやって力のあるところを見せてくれたね」と納得の表情。シックスセンスの半弟という良血が飛躍の1年へ好スタートを切った。

【中山金杯】トウショウ兄弟“大接戦”の2、3着!

 2頭出しだった大久保洋厩舎のトウショウ兄弟が大接戦のゴール前で2、3着を死守した。

 シロッコが兄の意地で2着。「勝った馬は内をうまくさばいたが、自分は外に出すのに手間取った。いい脚は使ったが…」と悔しそうな吉田豊。一方、首+鼻差3着の弟ウェイヴは、いつもの後方待機から一転しての先行策。騎乗した中舘は「ブリンカーが利いていた。先生からはハナに行くくらいのつもりで、いつもと違う乗り方をしてくれと言われていた。指示通りで次につながる内容」と納得。大久保洋師は「2着ばかりだな」と嘆きながらも「シロッコは内外の差で実力は互角。ウェイヴは今後の選択肢が増えたと思う」と収穫ありの表情。兄弟悲願の重賞Vへ手応えを感じ取っていた。

2010年1月5日火曜日

アクシオンが重賞2連勝/中山金杯

 5日、中山競馬場で行われた第59回中山金杯(4歳上、GIII・芝2000m)は、藤田伸二騎手騎乗の1番人気アクシオンが中団のインコースから直線で外に持ち出されると、競り合いの中から抜け出し、5番人気トウショウシロッコにクビ差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分00秒8(良)。さらにハナ差の3着には15番人気トウショウウェイヴが入った。

 アクシオンは前走の鳴尾記念(GIII)で重賞初制覇を飾っており、今回の勝利で3連勝となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆アクシオン(牡7)
父:サンデーサイレンス
母:グレイテストヒッツ
母父:Dixieland Band
厩舎:美浦・二ノ宮敬宇
通算成績:17戦7勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:09年鳴尾記念

【中山金杯】アクシオンが大混戦制し重賞連勝

 第59回中山金杯(5日、中山11R、GIII、4歳上OP、芝2000m)藤田騎手騎乗の1番人気アクシオン(牡7、美浦・二ノ宮厩舎)がゴール前の競り合いを制して重賞連勝を飾った。タイムは2分00秒8(良)。2着に5番人気のトウショウシロッコ(牡7、美浦・大久保洋厩舎)。3着には13番人気のトウショウウェイヴ(牡5、美浦・大久保洋厩舎)が入った。

 レースは福島記念を勝ったサニーサンデーが逃げる展開。アクシオンは終始インコースを追走。直線で外に出すと一気に先頭に並びかける。ゴール前では5頭が横一線だったが、わずかにアクシオンが出たところがゴール。5着まではクビ、ハナ、ハナ、ハナという大混戦だった。

 アクシオンは、父サンデーサイレンス、母グレイテストヒッツ、母の父ディキシーランドバンドという血統。通算17戦7勝で、重賞は09年の鳴尾記念(GIII)に続き2勝目。

 サンデーサイレンスは17年連続のJRA重賞勝利を達成した。

トウカイトリックが2年ぶりの勝利/万葉S

 5日、京都競馬場で行われた万葉S(4歳上OP、芝3000m)は、和田竜二騎手騎乗の2番人気トウカイトリックが中団追走から直線で抜け出すと、1番人気モンテクリスエスの追い上げをクビ差抑えて優勝した。勝ちタイムは3分06秒8(良)。さらに1馬身差の3着には3番人気メイショウドンタクが入った。

 なお、トウカイトリックは08年にもこのレースを制しており、今回がそれ以来2年ぶりの勝利となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆トウカイトリック(牡8)
父:エルコンドルパサー
母:ズーナクア
母父:Silver Hawk
厩舎:栗東・野中賢二
通算成績:40戦7勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:07年ダイヤモンドS(GIII)

内田博騎手がJRA通算400勝達成

 内田博幸騎手(39)=美浦・嶋田潤=は5日の中山8R(サラ4歳以上1000万下、ダ1800メートル)で2番人気のドリームマイスター(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)に騎乗して1着となり、現役では33人目となるJRA通算400勝を達成した。

 内田博幸騎手は昨年、JRAで146勝を挙げ、武豊騎手を抑えて自身初の全国リーディングを獲得している。

ハンソデバンドが差し切りV/ジュニアC

 5日、中山競馬場で行われたジュニアC(3歳OP、芝1600m)は、内田博幸騎手騎乗の1番人気ハンソデバンドが、好位追走から直線に向いて伸びると、逃げ粘った4番人気バトルシュリイマンを1/2馬身差交わして優勝した。勝ちタイムは1分34秒6(良)。さらにクビ差の3着には6番人気マイネルマルシェが入った。

【勝ち馬プロフィール】
◆ハンソデバンド(牡3)
父:マンハッタンカフェ
母:クラウンアスリート
母父:アフリート
厩舎:美浦・尾形充弘
通算成績:4戦2勝

アナバティックが競り合い制す/京都新馬

 5日、京都競馬場で行われた6R・メイクデビュー京都(3歳新馬、芝2000m)は、四位洋文騎手騎乗の1番人気アナバティックが、2番手追走から直線に向くと、逃げ粘る6番人気ルナーコロナとの競り合いを1/2馬身差制して優勝した。勝ちタイムは2分03秒7(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には2番人気ラフォルジュルネが入った。

【勝ち馬プロフィール】
◆アナバティック(牡3)
父:アルカセット
母:Sanchez
母父:Wolfhound
伯父:Starborough(種牡馬)
厩舎:栗東・友道康夫
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム

07年有馬記念Vマツリダゴッホが旅立ち

 昨年の有馬記念7着を最後に現役を引退したマツリダゴッホ(美・国枝、牡7、父サンデーサイレンス)が、4日付で競走馬登録を抹消。同日午前11時20分に国枝栄調教師をはじめ、担当の藤井調教厩務員ら厩舎スタッフに見送られ、今春から種牡馬として繋養される北海道・新ひだか町のレックススタッドへ向けて出発した。

 国枝調教師は「欲を言えばキリがないけど、今は無事に厩舎から送り出せて良かった。種牡馬としてまた活躍してもらいたいし、ゴッホの子供をやりたい。そしてゴッホが勝てなかったGIを子供で全部取りたいね」と2世誕生を心待ちにしている。

 通算27戦10勝(海外1戦0勝)。重賞は07年GI有馬記念、07〜09年GII産経賞オールカマー、07年GIIAJCC、08年GII日経賞の6勝。総獲得賞金6億5373万400円(海外359万1400円、付加賞含む)。

ブラボーデイジーが出走取消/京都金杯

 5日(火)の変更情報は以下の通り。

【出走取消】
・中山5R
 3番 ネオヴェリーブル
 8番 キャプテンハッチ
・京都11R(京都金杯-GIII)
 11番 ブラボーデイジー

【中山金杯】サニーサンデーの自在性

 「中山金杯・G3」(5日、中山)
 重賞連覇だ。サニーサンデーはレース前日の4日、美浦北Bを2周。入念に調整を行った。「12月31日に速い時計(美浦Wで5F64秒6-37秒0-12秒4)を出しているから、そのあとはテンションを上げないように調整をしてきた。状態は文句なし。逃げなくても競馬できるよ」と谷原師は、目下の出来の良さと自在性を強調していた。

【スポニチ賞京都金杯】傾向と対策

 「スポニチ賞京都金杯」の過去10年の連対馬20頭から傾向を探る。

 ☆荒れ模様 1番人気馬は05年までの6回で5連対したが、06〜09年は1連対。近年は波乱含み。

 ☆ハンデ頭苦戦 連対は01、02年連覇のダイタクリーヴァのみ。一方で53キロ以下の連対も2頭しかなく、極端な軽ハンデ馬も狙いづらい。

 ☆前走大敗馬は消し 前走が2ケタ着順だった馬は4頭連対しているが、うち3頭はG1だった。前走で好走していなければ巻き返しは厳しい。

 ★結論 ◎ドラゴンファング ○ブラボーデイジー ▲マイネルファルケ

【中山金杯】「金」に絡む馬が走る!走る!!

 中山金杯ではこれまでも「金」に絡む馬が激走し、高配当を呼んできた。87年は14番人気トチノニシキ(錦)、88年は12番人気アイアン(鉄)シロー 、89年は6番人気ニシノミラー(鏡)と「金」ヘン絡みの馬が3年連続V。サクラローレルが圧勝した95年は13番人気のゴールデンアイが2着に飛び込み、馬連3万円台の万馬券。02年はビッグゴールドが重賞初制覇。昨年はヤマニン「キン」グリーが2着している。

【京都金杯】ミスターX 行った行ったのマイネルファルケ

 10年の中央競馬がいよいよ開幕。正月恒例の金杯が東西で行われる。バッチリ当てて、1年の良いスタートをきりたい。

 京都のメーンは11R・スポニチ賞京都金杯。人気の中心は、先行馬マイネルファルケと追い込み馬スマートギア。両極端な脚質の2頭の取捨が的中を左右しそうだ。道中のペースが落ち着きやすい京都外回りコースは、先行馬有利の舞台。実際に4年連続で4コーナーで3番手以内の先行馬が優勝している。この傾向は今年も続くだろう。そこで狙うのはマイネルファルケ。G1初挑戦だった前走でも見せ場たっぷりの2着。マイル戦の成績は【4321】と安定感抜群。

 馬単(12)から(5)(9)(13)(14)(15)。

 中山のメーン11R・中山金杯は、重賞を勝って勢いに乗るアクシオン。前走・鳴尾記念は、抜群の手応えで豪快に差し切りV。素質馬がようやく本格化した。今年のG1戦線を盛り上げるためにもここでは負けられない。

 馬単(4)から(1)(5)(8)(12)(15)。

【中山9R】かなりの出世レース「ジュニアC」

 【出世レース】中山9R・ジュニアCはいわゆる出世レース。メジロライアン(宝塚記念)、イシノサンデー(皐月賞)、サニーブライアン(皐月賞、ダービー)、セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞)が勝ち、G1馬へと羽ばたいた。

【中山金杯】傾向と対策

 「中山金杯」の過去10年の連対馬20頭から傾向を探った。

 ☆4、5、6歳優勢 4、5歳がそれぞれ5頭、6歳が6頭連対。この3世代が中心を形成する。

 ☆鳴尾記念組優勢 前走が重賞であった馬が11頭。うち鳴尾記念からの臨戦馬が5頭。すべて3着以下に敗れたところから巻き返しており、前走着順は気にしなくてよい。

 ☆牝馬は苦しい 01年カリスマサンオペラが勝って以降、牝馬は白星から遠ざかっている。連対も05年マイネヌーヴェルの2着が最後。

 ☆1番人気苦戦 05年クラフトワーク優勝を最後に、1番人気は4年連続で掲示板を外している。

 ★結論

  ◎シェーンヴァルト

  ○ヒカルカザブエ

  ▲レオマイスター

2010年1月4日月曜日

【中山金杯】攻略データ(1月5日 中山芝2000m ハンデ 4歳以上 G3)

 年明けの開催初日に行われる名物ハンデ重賞。東は中山芝2000mで行われる。データは東京で行われた02年を除く00年以降の過去9回を参考。過去9回で3着以内に好走した全27頭は以下のランクにあてはまる。

1.前年の天皇賞(秋)で5着以内
03年 1番人気1着トーホウシデン(天皇賞秋5着)

2.過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着
08年 4番人気1着アドマイヤフジ(08年中山金杯1着)
08年 2番人気2着ヤマニンキングリー(中日新聞杯1着ほか)
08年 11番人気3着ミヤビランベリ(七夕賞1着)
07年 10番人気2着アサカディフィート(アンドロメダS1着)
05年 1番人気1着クラフトワーク(函館記念1着)
04年 4番人気1着アサカディフィート(大阪城S1着)
04年 5番人気2着ワールドスケール(駒草賞1着)
01年 10番人気2着クラフトマンシップ(函館記念1着)
00年 4番人気1着ジョービッグバン(函館記念1着)
00年 1番人気3着クリスザブレイヴ(ディセンバーS1着ほか)

3.過去1年以内に芝2000mの重賞で連対
06年 7番人気1着ヴィータローザ(金鯱賞2着)
01年 8番人気1着カリスマサンオペラ(サンスポ賞4歳牝馬特別2着)

4.前走準OPクラスの芝2000m以上で連対
05年 8番人気3着キーボランチ(冬至S2着 ※中山芝2200)
00年 1番人気2着ミスズシャルダン(ゴールデンホイップT1着 ※阪神芝2000)

5.過去1年以内に中山芝2000~2200mのG2以上で5着以内
07年 9番人気3着メイショウレガーロ(皐月賞5着)

6.前年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で5着以内、かつ過去に中山芝1600m以上の重賞で連対
07年 2番人気3着ブラックタイド(アンドロメダS2着/04年スプリングS1着)
06年 6番人気2着アサカディフィート(京阪杯2着ほか/04年中山金杯1着)
05年 6番人気2着マイネヌーヴェル(ターコイズS3着/03年フラワーC1着)
04年 3番人気3着ダンツジャッジ(京阪杯2着ほか/03年ダービー卿CT1着)

7.前年10月以降に1000万クラスの芝1800~2200mで連対
07年 3番人気1着シャドウゲイト(香取特別1着)
03年 12番人気2着トーアメイウン(磐梯山特別 ※福島芝2000)
03年 10番人気3着カンファーベスト(雄国沼特別2着 ※福島芝1800)
01年 11番人気3着シンボリオレゴン(香取特別1着 ※中山芝1800)

8.前年10月以降に準OPクラス以上の芝1800~2200mで3着以内
07年 3番人気1着アドマイヤフジ(鳴尾記念3着)
06年 9番人気3着カナハラドラゴン(中日新聞杯3着)

9.過去に函館記念で連対
07年 2番人気2着エアシェイディ(06年函館記念で2着)

 過去10年、馬連で1000円未満の決着はなく、万馬券は2本。ハンデ戦である点と、正月の変則開催の影響で各馬の調整が難しく、馬券的には波乱傾向にある。

 ランク1は前年の天皇賞(秋)で5着以内の馬。同レースは芝2000mにおける国内最高峰のレースだけに、そこで掲示板に乗るような馬は強い。東京と中山のレースで、コース形態に大きな違いはあるが、今回の中山金杯と密接な繋がりを持っている。問題はこれほどの実績馬はなかなか出走してこないこと。仮に出てくれば注目。

 ランク1の流れをくみ、このレースで勝ち負けするためには芝2000mの実績が非常に大切。過去1年以内にOPクラスの芝2000mで1着の実績がある馬をマークしたい。昨年はアドマイヤフジ、ヤマニンキングリー、ミヤビランベリとランク2の馬が上位を独占した。ミヤビランベリは新潟記念以来の休み明け。05年のクラフトワークも函館記念1着以来の休み明け。ぶっつけでも要注意だ。

 ランク3は過去1年以内に芝2000mの重賞で連対としたが、取捨は難しい。個々の判断によるところが大きくなりそうだ。

 ランク4は準OPクラスからの馬。できれば芝2000mを勝ち上がっている方が望ましい。

 ランク5はコース実績馬。タイガーカフェは前年の皐月賞で5着。皐月賞の実績が今回に繋がることは容易に納得できる。距離は微妙に違うが、セントライト記念組も無視はできない。

 ランク6もコース実績馬。ただし、近走不振ではないのが条件で、昨年10月以降にOPクラスの芝1800m以上で最低一度は好走しているのが望ましい。

 ランク7は1000万クラスの実績馬。ハンデ戦なので1000万クラスあたりからの昇級馬でも馬券圏内に食い込むチャンスはある。シャドウゲイトは道悪を味方にしての圧勝だった。

 ランク8は鳴尾記念が別定の芝1800mになり、レースレベルが上がっているので今後も注意が必要だ。

 あとはランク9の函館記念連対馬をマーク。力のいる洋芝、小回りの芝2000m、ハンデ戦という視点から中山金杯と函館記念はリンクする。

【京都金杯】スマートギア刻んだ精密ラップ

 「京都金杯・G3」(5日、京都)
 開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
  ◇  ◇
 午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
 迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
 12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
 昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。

サクセスブロッケン、ドバイWC視野に調整

 年末の交流GI東京大賞典を快勝したサクセスブロッケン(栗・藤原英、牡5)も、ドバイワールドCへの出走意志があることを3日、藤原英調教師が明かした。「招待してもらうためにもフェブラリーSで結果を残したい」と説明。当面の大目標はフェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)連覇で、現在、自厩舎で調整を続けている。

レッドディザイア、ドバイ参戦!ブエナビスタと再対決も

 昨年の秋華賞でブエナビスタを破り優勝したレッドディザイア(栗・松永幹、牝4)が3月27日に行われるドバイシーマクラシック(メイダン競馬場、GI、芝2400メートル)に参戦することが3日、分かった。松永幹調教師が明らかにした。

 13日までの1次登録ではドバイワールドC(AW2000メートル)、ドバイデューティフリー(芝1800メートル)にもエントリーするが、陣営の本線はシーマクラシック。すでにドバイWC挑戦を表明しているウオッカ(栗・角居、牝6)とともに2月中旬以降にも現地に移動して調整を行う予定。ステップレースのひとつにウオッカが出走するマクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、メイダン競馬場、GII、AW2000メートル)が挙げられている。

 「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整することになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と松永幹師。同馬は昨年11月のJC3着後、宮城・山元トレセンにリフレッシュ放牧中。20日前後に栗東へ帰厩する見込み。

 さらに、ブエナビスタ(栗・松田博、牝4)にも新たなプランが浮上。ドバイWCの他にドバイシーマクラシックの1次登録を行うことを松田博調教師が明言。「ワールドCが本線になるが、選択肢のひとつとして考えている」と話し、馬場状態などを含めた現地の状況を見てレースが選択される模様。有馬記念2着後も自厩舎で元気に過ごしており、近日中に山元トレセンでの2、3週間の短期放牧へ出発する。

レッドディザイアにもドバイ挑戦プラン

 日本が誇る名牝がそろって世界挑戦を掲げる。3月27日にUAE・ドバイのメイダン競馬場で行われる、ドバイワールドC(オールウェザー2000メートル)への遠征プランを既に表明しているウオッカ(牝6歳、栗東・角居)、ブエナビスタ(牝4歳、栗東・松田博)に続き、秋華賞馬レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹)も同レース、および同日のドバイ・シーマクラシック(芝2400メートル)の予備登録(13日締め切り)を行うことが分かった。3日、松永幹師が明らかにした。
 本線はシーマクラシックで、松永幹師は「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるようにもっていきたい」と話している。ウオッカと同じく、前哨戦にマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日・メイダン)への参戦も選択肢のひとつとして挙がっている。
 また、当初はワールドC挑戦としていたブエナビスタは「選択肢を増やしたい」(松田博師)との理由からシーマクラシックにも登録する。3日は栗東坂路で4F67秒7をマーク。近日中に宮城県の山元トレセンに放牧に出され、調整される。

【京都金杯】スマートギア刻んだ精密ラップ

 「京都金杯・G3」(5日、京都)
 開幕戦で決める。新年の訪れを告げるG3戦の追い切りが栗東トレセンで行われ、悲願の重賞初制覇を目指すスマートギアが坂路で意欲的なメニューをこなした。4F52秒0の好時計で体調の良さをアピール。昨年は重賞で2着2回。持ち味を存分に発揮できる舞台で念願のタイトル奪取を狙う。同じく坂路のタマモサポートも上昇気配。連覇へ好ムードが漂う。
  ◇  ◇
 午前8時半過ぎの栗東坂路。スマートギアの到着を待っていた猿橋助手が、思わぬ大敗を喫した2走前のアルゼンチン共和国杯(12着)をこう振り返った。「明確な敗因は分からないが、あのときは攻め馬が軽かったのかも。この馬は攻めと実戦が結び付くタイプなのかもしれない」と。
 迎えた最終リハ。勢い良く加速すると、精密機械のようなラップを刻んでいく。テンから14秒0-13秒0とペースを上げて、ラスト2Fはともに12秒5。馬場の四分どころをパワフルに駆け上がる。4F52秒0-38秒0-12秒5の数字に、感触を確かめた猿橋助手は「理想通り。今は馬場状態がいいし、素直な馬だからこれぐらいはいくよ」と納得の表情を見せた。
 12月30日には坂路で4F52秒8-38秒4-12秒3を好時計をマークし、準備を整えてきた。セオリー通りなら、直前は軽めにとどめるパターンだが、陣営は“同じ轍(てつ)は踏まない”とばかりに、直前もきっちりと時計を出した。重賞初Vへの意気込みは相当だ。
 昨年は京都大賞典と鳴尾記念で銀メダル。メンバー最速の上がりを刻みながらも、あと一歩届かなかった。悲願へ、今年最初のターゲットに選んだのは京都の外回りのマイル戦だ。「ユタカ(武豊)が“次は京都金杯へ”って言うんだから、距離は大丈夫。脚質的に外回りも合うからね。あとは展開。前回みたいに、前半3Fを38秒台で通過するようでは厳しい。36秒台で流れてくれればね」。着実な地力強化で、搭載エンジンは既に重賞級。トップギアから自慢の強烈な末脚を放ち、今度こそ重賞タイトルを射抜いてみせる。

脚さばき光るカザブエ!春盾へノリ乗り!…中山金杯追い切り

 第59回中山金杯(5日、中山)で、重賞初制覇がかかるヒカルカザブエは3日、栗東の坂路を軽快に駆け上がった。年末年始を挟んだ難しい調整の中、引き締まった馬体から絶好の仕上がりを印象付けた。鞍上には昨年の“顔”横山典を迎え、大目標の天皇賞・春へ、必勝態勢で臨む。美浦では、ゴールデンダリアに騎乗する2009年度JRAリーディング(146勝)の内田が、前年以上の勝ち星を誓った。

 坂路に入ったヒカルカザブエは、最後まで馬なりのまま54秒8―13秒4。年末年始を挟んだ変則日程の中での難しい調整を、豊富な調教量でクリアした。「サッとやるだけでこの時計が出るというのは、状態のいい証拠。中間も無事に順調そのもの」と岡田調教師。引き締まった馬体から繰り出す、迫力ある脚さばきに笑顔を見せた。

 6か月ぶりのアルゼンチン共和国杯で、いきなり3着。その後は、短期放牧を挟んで、坂路とDポリトラックコースで入念な調教を行ってきた。「春の天皇賞という目標に向かって」―。指揮官のこの言葉から、2010年のスタートにかける意気込みが伝わってくる。

 G2で2着(阪神大賞典)、3着はあるが、まだ重賞勝ちのないジャングルポケット産駒。それだけに納得の仕上がりで挑む今回は、確かな手応えを感じている。「能力の高さは、証明済みだから。天皇賞に向けて賞金を加えていきたいし、今年一年の弾みになるような内容と結果を期待している」。

 春の盾へ向けて必勝態勢を敷いた。鞍上に迎えたのは「乗れてるジョッキー」(岡田調教師)、横山典だ。昨年はダービー初制覇、JRA通算2000勝、ワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズ優勝…。しかも、この1回中山開催は、3年連続首位。名手を背に、西の5歳馬が大きく飛躍する。

武ギア迫力満点!…京都金杯追い切り

 西の年頭を飾る第48回京都金杯(5日、京都)の追い切りが3日、栗東で行われた。初のマイル戦に挑むスマートギアは、坂路のラスト1ハロンを余裕を持って12秒5。いつもの鋭い瞬発力を披露した。連覇がかかるタマモサポートも同じコースで力強い動き。得意の距離、コースで前走(10着)からの巻き返しを狙う。

 スマートギアが馬場の真ん中を、力強く駆け上がった。坂路で単走。序盤はゆったりとしたリズムで入り、徐々にペースアップ。迫力が一段と増してきたラスト1ハロン。手綱はほとんど動かなかったが、12秒5。素晴らしい伸び脚を披露した。

 「別に変わったことは何もない。いつもしまいは12秒台で上がってくる馬だから」。言葉こそ素っ気なく聞こえるが、またがった猿橋助手は、ラップタイムを確認してから満足そうな表情を浮かべた。

 3歳時から菊花賞(4着)に挑戦するなど、高い能力を見せていた。それでも去年(9戦)は、1600万特別の1勝のみ。2度の重賞を含め、2着は4回を数えた。「もっと早くに重賞を勝ちたいと思っていた馬」と猿橋助手。

 昨年は上がり3ハロン32秒台が2回、33秒台は3回も記録した。経験を積むたびに、末脚の切れ味に磨きがかかっているが、後方一気の戦法は、もどかしさもつのる。

 コンスタントに使われているが、状態面に不安がないことは、この日の追い切りで証明できた。「ユタカ(武騎手)は、この馬のポイントをつかんでくれているから。マイル? 本人が(京都の)金杯に使ってくれと言っているんだから、任せるよ」と猿橋助手。

 もう、銀メダルはいらない。悲願の重賞タイトル奪取へ、初のマイル戦投入という“カンフル剤”を注入すれば、もう一つ上のメダルに手が届く。

レッドディザイアにドバイ遠征プラン

 昨年の秋華賞馬レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹厩舎)に、今春のドバイ遠征プランがあることが3日、分かった。松永幹調教師が明らかにした。

 候補に挙がっているのはドバイ・ワールドC(3月27日、メイダン競馬場、オールウェザー2000メートル)と、シーマクラシック(同、芝2400メートル)。13日までに第1次登録を済ませる予定という。現時点では、ウオッカやブエナビスタが予定しているドバイ・ワールドCよりもシーマクラシックへ向かう可能性が高い。

 レッドディザイアは現在、宮城・山元トレセンで休養中で、20日前後に帰厩の予定。2月中旬にウオッカとともに、現地へ出発する。ウオッカが出走予定のメイダン競馬場で行われるマクトゥームチャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日、オールウェザー2000メートル)などの前哨戦に出走するプランもある。

 松永幹調教師「角居調教師にアドバイスをいただきながら、現地で調整していくことになりました。いい状態で出走できるよう持っていきたい」

2010年1月1日金曜日

牡馬クラシック戦線リードする“伝説”を走った2騎

 役者が違った、と言うべきか。バラ一族の悲願を背負ったローズキングダムが期待通りの内容で1番人気に応え、2歳王者に輝いた。母ローズバド、祖母ロゼカラー。近親にもローゼンクロイツ、ヴィータローザ、ロサードなど、バラにゆかりのある名前を持つ重賞覇者が名を連ねるが、これまで届きそうで届かなかったG1タイトル。母から受け継いだ小柄な馬体(446キロ)で、朝日杯FSでは馬群にひるまない勝負根性と非凡な瞬発力を見せた。

 舞台の中山マイルは2コーナーまでの距離が短く、ポジション争いが激しい。小牧は「スタートだけ気を付けた」と話したが、好発さえ決めれば後は危なげなし。中団で折り合いながら追走し、仕掛けるタイミングを待って、抜群の手応えで他馬をねじ伏せた。調教でも手綱を取っている小牧はパートナーの性格を熟知していた。

 「凄く落ち着いているし、レースでもどっしりしている。乗り味がいいしスピードも瞬発力もあるよ」と絶賛する。レース後には、口元を引き締めて「一戦一戦取りこぼさないように、ダービーに向かいたい」と話した通り、クラシックへの視界は極めて良好だ。早くも“伝説”と呼ばれつつある10月25日、京都芝1800メートルの新馬戦で2着に下したヴィクトワールピサがラジオNIKKEI杯2歳Sを順当勝ちしたことからも、春はこの2頭が牡馬クラシック戦線を引っ張っていくことになる。

 ローズキングダムのこの春の具体的なローテーションは決まっていないが、皐月賞トライアルのどれかを使って皐月賞→ダービーの王道を歩む。朝日杯FSのゴール前で「ダービーという文字が頭の中で広がったよ」と話す橋口師の期待に応え、悲願のダービー制覇の夢をかなえるか。

フジペガサスが6馬身差の圧勝/高知・金の鞍賞

 1日、高知競馬場で行われた第31回金の鞍賞(3歳、ダート1400m、1着賞金27万円)は、赤岡修次騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.0倍)フジペガサスが、好スタートから先頭に立つと、直線でも後続を突き放し、2番人気リワードクラウンに6馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1分35秒2(良)。さらに2馬身差の3着には3番人気フォーティマックスが入った。

【勝ち馬プロフィール】
◆フジペガサス(牡3)
父:キングヘイロー
母:フジレインボー
母父:フォーティナイナー
近親:伯父ボディーガード(デイリー杯3歳S-GIIなど重賞2勝)
厩舎:高知・雑賀正光
通算成績:9戦4勝(うちJRA3戦0勝、重賞1勝)

転入初戦のディスパーロが重賞初制覇/名古屋・新春盃

 1日、名古屋競馬場で行われた第49回新春盃(4歳上、ダート1400m、1着賞金200万円)は、戸部尚実騎手騎乗の1番人気ディスパーロが、2番手追走から直線で先頭に立つと、5番人気ケイウンヘイローに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分29秒2(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には2番人気クロスウォーターが入った。

【勝ち馬プロフィール】
◆ディスパーロ(牡7)
父:エルコンドルパサー
母:ステラマドリッド
母父:Alydar
半姉:ダイヤモンドビコー(ローズS-GIIなど重賞4勝)
厩舎:愛知・川西毅
通算成績:28戦4勝(うちJRA27戦3勝、重賞1勝)

2010年最初の重賞はレッドエンゼル/荒尾・門松賞

 1日、荒尾競馬場で行われた第32回門松賞(3歳、ダート1500m、1着賞金60万円)は、杉村一樹騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.4倍)レッドエンゼルが、5番人気ヴィットドラゴンに3馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分39秒5(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には4番人気テイエムアコガレが入った。

【勝ち馬プロフィール】
◆レッドエンゼル(牡3)
父:チーフベアハート
母:ヒカルパロサント
母父:アンバーシャダイ
厩舎:荒尾・松島寿
通算成績:6戦4勝(重賞1勝)

【中山金杯】藤岡佑、デルフォイで乾杯

 「中山金杯・G3」(5日、中山)
 今年デビュー7年目を迎える藤岡佑介騎手(23)=栗東・フリー=は寅年生まれの年男。新年最初の重賞騎乗は中山金杯。デルフォイは栗東DPでゲシュタルト(3歳新馬)と併せて並入し、シャープな動きを披露した。5F64秒4-36秒5-11秒2。7カ月ぶりだが、仕上がりは良好だ。感触を確かめた藤岡佑は「反応は良かったですよ。間はあいているけど、しっかり乗り込んでいる。重賞級でやっていける馬なので」と好勝負を意識する。

【中山金杯】巻き返すジョーダン

 「中山金杯・G3」(5日、中山)
 今年は勝負の年となる。トーセンジョーダンは栗東坂路でビッシリと追われた。エアパスカル(5歳1600万下)を相手に1馬身先着。テンから軽快に飛ばしただけにラストの時計はかかったが、4F52秒2-38秒1-13秒2と、攻め駆けしないタイプとしては上々だ。吉村助手は「52秒台なら、この馬としては出ている」と納得の表情を浮かべた。
 昨年2月の共同通信杯2着後、右前脚の裂蹄のため休養を余儀なくされた。11月のアンドロメダSで復帰して2着。続く中日新聞杯は、後方から鋭く追い込んで4着だった。「前走はスタートが上手に出られなくて、外枠もあって位置取りが悪くなった。それでもあそこまで来たのだし、見直したい」と巻き返しへ闘志を燃やしている。
 デビュー当初から期待され、クラシックの有力候補としても注目を集めてきた。このまま終わるわけにはいかない。「結果を出さなければいけない馬なので」。飛躍を狙う年。2戦2勝と得意の中山で、新年の好発進を決める。

ウオッカ、ドバイで前哨戦

 3月27日にUAE・ドバイで行われるドバイワールドC・G1(メイダン、オールウェザー2000メートル)を最後に引退するウオッカ(牝6歳、栗東・角居)が、前哨戦のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3・G2(3月4日・メイダン、オールウェザー2000メートル)をステップに挑むことが31日、分かった。角居師は「前哨戦を考えています。(本番前に)向こうのオールウェザーを使ってみたい」と語った。
 鞍上は調整中だが、外国人騎手になる見込み。昨年はドバイデューティフリーの前哨戦として、同条件のジュベルハッタを選択しており、今年も似たローテーションでの挑戦となる。今月中旬には放牧先のグリーンウッドから戻り、2月中旬には現地へ出発する予定。
 ウオッカは昨年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCと年間G1・3勝を達成。JRAのG1も通算7勝となり、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトという歴史的な名馬と肩を並べた。特にジャパンCでは史上初の日本牝馬Vを達成。牝馬として初の10億円ホースにもなった。
 ドバイワールドCのあとは、検疫など諸手続の問題がクリアできればアイルランドに渡り、凱旋門賞馬シーザスターズと交配を行う予定だ。

プリマビスティー南関2歳女王…東京2歳優駿牝馬

 第33回東京2歳優駿牝馬・S1は31日、大井競馬場で15頭(タカヒロフェアリーは競走除外)が1600メートルを争った。前半後方につけた、3番人気のプリマビスティー(左海誠)が、3コーナーからスパート。直線で抜け出し、重賞初制覇を飾った。2着には、1番人気のオノユウが入った。

 プリマビスティーは、1200メートルまでの経験しかなかったが、直線で素晴らしい末脚を披露。マイルで結果を出したことで、今後の活躍が、さらに楽しみになった。「レース前から期待していたが、今日はテンションがちょうどよく、道中もスムーズに進めることができた」と左海誠は満足そう。これまで、2度中央のレースに出走しているが、岡林光調教師は「これからも、JRAへの挑戦を視野に入れて調整していく」と話した。

 ◆プリマビスティー 父プリサイスエンド、母ロングプリマ(父ロイヤルスキー)。牝2歳の鹿毛。戦績10戦4勝。重賞初制覇。総収得賞金2578万円。生産者・北海道浦河町の伏木田牧場。馬主・備前島敏子氏。船橋・岡林光浩厩舎所属。