2010年1月7日木曜日

牝馬史上初!ウオッカ2年連続で年度代表馬

 新たな勲章を得て、ドバイで有終ラン−。2009年度のJRA賞が6日発表され、GI3勝を挙げたウオッカ(栗東・角居、牝6歳)が2年連続で年度代表馬に選ばれた。牝馬のV2は初の快挙。昨年秋のジャパンCで優勝を飾ったJRA初の7冠牝馬は、引退レースとなる3月27日のドバイワールドカップで再び世界の頂点を目指す。

 日本競馬史に名を刻む女傑が、新たな勲章を手に入れた。牝馬では史上初となる2年連続JRA年度代表馬の受賞。ジャパンCなどGI3勝を挙げ、牝馬初のJRA7冠馬に輝いたウオッカが、287票中246票と圧倒的な票数を獲得して、09年の“日本代表”の座を獲得した。

 「昨年はカンパニーに2度負けましたし、春秋のグランプリを制した馬(ドリームジャーニー)もいましたから、厳しい感があったので。光栄です」

 角居勝彦調教師は噛みしめるように喜びを語り始めた。昨春はドバイで2戦して5、7着と結果を出せなかったが、帰国後にGIを連勝。ところが、秋は毎日王冠2着、天皇賞・秋は3着。ともにカンパニーに勝利を譲り、前半の勢いに陰りが見えた。しかし、名牝は甦った。3年連続の挑戦となったJCで、オウケンブルースリの追撃をハナ差凌いで悲願のV。日本の牝馬初の快挙だ。

 父タニノギムレットはダービー馬だが、母系は短距離血脈が濃く「ちょっと難しい距離でした。でも、有馬も含め(長い距離の)競馬に使えるようにしたい、というのがテーマのひとつで、血統の壁を少し崩すような馬の作り方をした。私たちにとって大変な勉強になりました」。目標を達成するとともに年間GI3勝もウオッカは初めてで、最終的には充実の1年となった。

 名牝の最後の大仕事はドバイワールドC(3月27日、メイダン、GI、オールウェザー2000メートル)。「ジャパンC後に鼻出血があったので、しっかり癒えるまで軽い運動にとどめ、先週末から乗り始めました」と角居師。過去2年の遠征では勝利は得られなかったが「(メイダンは)新しい競馬場なので、今は空っぽ。日本で築いたものをどこまで出せるか」と期待を寄せる。引退レースの後は、繁殖牝馬としての使命が待っている。「最後までキッチリとケアしたい」と気を引き締める角居師。日本でその勇姿はもう見られないが、ジャパン代表としての集大成の走りに熱いエールを送りたい。

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