ブエナビスタが2009年度JRA(日本中央競馬会)賞最優秀3歳牝馬に選出された6日、“ブエナがらみ”の窃盗事件が明らかになった。昨年3月のチューリップ賞で優勝した際、安藤勝己騎手(49)が着用していた勝負服を盗んだ窃盗容疑で、名古屋市名東区のパート店員の男が滋賀県警草津署に逮捕された。
窃盗容疑で逮捕されたのは、名古屋市名東区照が丘のパート店員、石沢雄一容疑者(39)。昨年4月下旬、京都市伏見区の京都競馬場で、勝負服1着(3万円相当)を盗んだ疑い。石沢容疑者は「売るために盗んだ」と容疑を認めているという。
草津署によると、石沢容疑者が盗んだのは、牝馬クラシック2冠のブエナビスタが昨年3月7日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞で優勝した際、安藤騎手が着用していた勝負服。
勝負服は一般に、馬主が制作して調教師に贈呈し、それを騎手がレースの際に着用する。この勝負服も松田博資調教師(63)が所有して京都競馬場内で保管していたが、石沢容疑者は「京都競馬場に遊びに行った際に関係者以外は入れない場所へ立ち入り盗んだ」と供述している。
石沢容疑者はすぐにネットオークションに出品、昨年4月に大阪市の男性が13万円で落札した。さらに大阪市の男性も出品し、6月3日に佐賀県の男性が20万円で落札した。ところが松田調教師が偶然出品に気が付き、7月ごろに被害届が出された。
「ネットで見つけた時点では盗まれたことに気付いておらず、『まさか』という気持ちがあったようだ。他にも勝負服はたくさんあって、クリーニングに出している物の確認などもあり、届けを出すまで時間がかかった」(捜査幹部)。
結局、出品者をたどって石沢容疑者を突き止めた。石沢容疑者は競馬好きで京都競馬場に何度も足を運んでおり、ネットオークションに競馬グッズをいくつも出品していたという。同署は余罪を追及している。
松田調教師は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンを管理するなど、GI12勝。

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