第48回京都金杯・G3(5日、京都・芝1600メートル)は、3月で36歳になる年男・岩田が騎乗するライブコンサートが、重賞挑戦8度目でうれしい初勝利を挙げた。1番人気のスマートギアは、鋭く追い込んだものの2着。3着はレインダンスだった。
極限までため込んだ闘争心を、一気に放出させた。直線半ばまで、中団の後ろで息を潜めていた岩田とライブコンサート。ラスト2ハロン過ぎで手綱が動き始めると、わずかに見えたスペースをこじ開けるように抜け出して来た。
豪快に振り下ろされる左ムチに、全身を大きく使ったフォームで反応。着差は半馬身でも、ゴール直後に左手を突き上げるほど、岩田には手応えがあった。
イメージ通りのレースだった。「この馬には一番いい距離だったから、インで脚をためて直線へ向かおうと思っていた」。3月12日で36歳となる年男ジョッキーの勢いは、白井調教師にも、大きな“初笑い”をもたらした。「京都金杯は惜しいレースが多かっただけに、うれしいね。今日は本当にうまく乗ってくれた」。過去に2着1回(05年アルビレオ)、3着2回(01年アグネスデジタル、06年アルビレオ)。もどかしさを振り払う激走だった。
次走は東京新聞杯(30日、東京)の予定。そして、その先には夢の舞台が待っている。「ここで結果が出たら、と思っていた」。それは、父のシングスピールが“世界一”の称号をつかんだドバイ(97年にワールドカップ制覇)だ。「マイルに近い距離のレースに登録する。選ばれれば、だね。暖かくなれば、馬はもっと良くなってくる」。偉大な父の足跡をたどる旅への、大きな一歩。夢と希望に満ちた一年が始まった。
◆ライブコンサート 父シングスピール、母ダンスライヴリー(父キングマンボ)。セン6歳の黒鹿毛。戦績28戦8勝。総収得賞金1億8028万3000円。重賞初勝利。生産者・愛国のJチャンドリス。馬主・グリーンフィールズ(株)。栗東・白井寿昭厩舎所属。
[記録メモ]
◆トップハンデ馬のV 最も重い57キロで優勝。02年ダイタクリーヴァ(58.5キロ)以来、8年ぶり。
◆セン馬 平地重賞勝ちは、08年ステイヤーズSのエアジパング以来。
◆年男ジョッキー 岩田は74年生まれ寅年。年男の京都金杯制覇は、05年の武豊(酉年)以来。
◆白井調教師 95年以降、16年連続の重賞勝利。

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