◆第26回フェアリーS・G3(11日、中山競馬場、芝1200メートル、良) 桜花賞を目指す3歳牝馬が競い、11番人気の伏兵コスモネモシンがゴール前で鋭く伸びて優勝。石橋脩とともに、重賞初制覇を飾った。管理する清水英克調教師(44)は前日のシンザン記念(ガルボ)に続き、2日連続のJRA重賞勝利。2着は2番人気のアプリコットフィズが入り、1番人気のテイラーバートンは3着だった。
直線坂上。大逃げを打ったカホマックスが、急激に失速した。替わってトップに躍り出たのがマンハッタンカフェのめい、アプリコットフィズだ。勝負あり! スタンドからそう見えた瞬間だった。馬群を割るように出てきたコスモネモシンが力強く伸びて、真っ先にゴールに飛び込んだ。
デビュー4戦目の前走で未勝利を卒業した伏兵は、ずらりそろった同期の良血をけ散らして、春のクラシック戦線に名乗りをあげた。
管理する清水英調教師は前日、京都競馬場のシンザン記念をガルボで優勝。開業5年目で重賞初制覇を成し遂げたばかり。わずか24時間後にもう一度、“美酒”を味わった。「周囲には、2ついけると言っていたんだ。昨日は負けられない気持ちだったが、今日も自信はあった。人気がなさ過ぎただけ。それにしても、馬群を割ってくる根性はすごい。とても牝馬とは思えない」。
鞍上の石橋脩もまた、重賞初Vだ。デビュー8年目、待ちに待った勝利に、「うれしい。やっと勝てた。2戦目(2着)に乗った時、いい脚を持っているなと感じていた。いい位置でレースができたし、追ってからの反応が良かった。馬に感謝している」と顔を崩した。
相次いで、牡、牝の3歳クラシック候補生を抱えた指揮官は「ちょっと早すぎる感じがする。ハハハ」と照れ笑いを浮かべたが、もう、周りがほっておかない。今後のローテーションは未定だが、もちろん、春最大のターゲットは、桜花賞(4月11日、阪神)。09年度最優秀2歳牝馬に輝いたアパパネに続けとばかりに、関東に新星が誕生した。
◆コスモネモシン 父ゼンノロブロイ、母デュプレ(父シングスピール)。牝3歳の青鹿毛。戦績5戦2勝。総収得賞金4534万5000円。重賞初勝利。生産者・北海道様似町の富田恭司氏。馬主・(有)ビッグレッドファーム。美浦・清水英克厩舎所属。

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