2010年1月8日金曜日

【フェアリーS】アプリコット鋭伸リハ

 「フェアリーS・G3」(11日、中山)
 3歳牝馬クラシックにつながる注目の一戦に、良血馬が顔をそろえた。マンハッタンカフェのめいにあたるアプリコットフィズは、美浦坂路で軽快な動き。コンビを組む蛯名は、2歳女王に輝いたアパパネと同等の評価を与える。また、アドマイヤグルーヴの初子アドマイヤテンバは、栗東坂路で力強い動きを披露。デビューから中2週、中1週での重賞挑戦となるが、疲れもなく調整は順調だ。
  ◇  ◇
 器の大きさを誇示するときが来た。アプリコットフィズが、美浦坂路で鋭い伸びを披露した。角馬場で十分にウォーミングアップしたあと、坂路へ移動。大きなストライドで、ゆったりと四肢を前に進める。鞍上の手綱が少し緩められると、スッと反応して鋭く伸びた。全体時計こそ4F53秒3と平凡だが、ラスト1Fは11秒9。その切れ味を存分にアピールした。
 「カイ食いが細くて、体が増えない。血統的なものもあり、繊細な馬だからね。増やそうと思っても無駄なんだ。だからもう、ある程度ハードにやった方がいいだろうと思って。12月に帰ってきてこれで4本目。月曜にもやってるから、十分だろう」。見届けた小島太師の口からは、不安と期待の入りまじった言葉がついて出た。
 「乗っていてそんなに速い感じはないのに、時計は出ている。この血統独特の加速の仕方だね」と話すのは、騎乗した小島良助手。母マンハッタンフィズは、01年菊花賞、有馬記念、02年の春の天皇賞を制したマンハッタンカフェの全妹。その血を知り尽くすスタッフの言葉には、重みがある。
 レースでコンビを組むのは、マンハッタンカフェの主戦を務めた蛯名。余裕たっぷりの脚色で、2着に0秒7差をつけて圧勝した新馬戦を「モノが違った」と振り返る。奥手の血統ではあるが、年明け3日にまたがった感触から「何とかなるのでは」と重賞制覇に手応えを感じている。
 2歳女王アパパネの背中を知る鞍上が「能力的に負けていない」と言うほどの逸材。初春の中山で“東の秘密兵器”が、そのベールを脱ぐ。

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